JPH02227048A - 食品用カルシウム補給剤 - Google Patents

食品用カルシウム補給剤

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JPH02227048A
JPH02227048A JP1046601A JP4660189A JPH02227048A JP H02227048 A JPH02227048 A JP H02227048A JP 1046601 A JP1046601 A JP 1046601A JP 4660189 A JP4660189 A JP 4660189A JP H02227048 A JPH02227048 A JP H02227048A
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JP
Japan
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calcium
phosphate
food
acid
water
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Pending
Application number
JP1046601A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Kubota
久保田 喜文
Keijiro Shigeru
啓二郎 茂
Takashi Oku
奥 隆司
Shigeharu Takagi
高木 茂栄
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Sumitomo Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、食品用カルシウム補給剤に関するものである
。更に詳しく述べるならば、本発明は、日常のカルシウ
ム摂取量を適当量に調節するのに有用な食品用カルシウ
ム補給剤に関するものである。
本明細書において食品というのは、人間用食料品と、動
物用飼料とを包含するものである。
〔従来の技術、および発明が解決しようとする課題〕
日本人の平均的食生活においてはカルシウムの摂取量が
不足しやす(、更にインスタント食品等の高リン酸含有
食品の普及により、カルシウムに対してリンの摂取量が
その適当量の2〜3倍も多くなっている。カルシウムと
リンの摂取量比は、重量比で2〜1:l程度が良いとさ
れている。また、人体がカルシウム不足になると、骨の
代謝に影響を与え、これが、小、中学生等の骨折の増加
、老人の骨粗しよう症等の原因であると言われている。
このような人体のカルシウム不足を補うためには、食生
活の改善が必要であり、高カルシウム食品を能動的に摂
取していかなければならない。しかし、日常の食生活に
おいて、カルシウム摂取量を管理するには、専門的な知
識を必要とするため、その管理は一般人にとってかなり
困難なことである。また、カルシウム補給を目的とした
種々の製剤が薬品として、或は食品として市販されてお
り、その中で大衆薬としては、リン酸カルシウム製剤、
及び炭酸カルシウム製剤が大半を占めている。しかし、
これらのカルシウム製剤は水に溶けにくいため、人体に
吸収されにくい。一方、人体による吸収を促進するため
に、水に溶けやすくしたカルシウム製剤として、グルコ
ン酸カルシウム製剤、及び乳酸カルシウム製剤等が知ら
れている。しかし、これらは、リン酸を微量含むか、あ
るいは、全く含んでいないため、カルシウムとリンとの
補給バランスを欠いている。つまり、人体内においてカ
ルシウムが骨に沈着するためには、リン酸の存在が必須
であり、従ってカルシウムだけを多量に摂取してもリン
酸の補給がなければ、その大部分は人体に吸収されるこ
となく、いたずらに体外に排出されてしまうのである。
上記の理由により、従来のカルシウム製剤においては、
人体によるカルシウムの吸収効率が低く、その大部分は
体外に排出されてしまう欠点があった。
同様の欠点が、動物用カルシウムおよび/又はリン酸補
給飼料についても存在するのである。
上記事情に鑑み、本発明は、日常の食事からカルシウム
とリン酸とをバランスよく摂取できるようにカルシウム
を人体に吸収されやすいイオンとしてリン酸とともに補
給するのに有効な食品用カルシウム補給剤を提供しよう
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の食品用カルシウム補給剤は、α−型リン酸三カ
ルシウムおよびリン酸四カルシウムから選ばれた少なく
とも1種からなる固体状リン酸カルシウム成分と、クエ
ン酸、リンゴ酸、グルコン酸および乳酸から選ばれた少
なくとも1種からなるカルボン酸成分の水溶液との混錬
・固化物を主成分として含むことを特徴とするものであ
る。
本発明のカルシウム補給剤は、リン酸カルシウム成分と
カルボン酸成分とにより調製されるものである。リン酸
カルシウム成分は、α−型リン酸三カルシウムおよびリ
ン酸四カルシウムのいづれか1種、またはその混合物か
らなる固体状物、好ましくは粉末状物である。
カルボン酸成分は、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、
および乳酸のいづれか1種或は、これらの2種以上の混
合物からなるものである。
本発明のカルシウム補給剤は、固体状リン酸カルシウム
成分を、カルボン酸成分の水溶液に混和し、硬化(固化
)させて得られる。この混和・固化生成物は、水可溶性
の非晶質である。
本発明のカルシウム補給剤を水と接触させると、リン酸
カルシウム成分とカルボン酸成分との非晶質混和・固化
物中のカルシウムはカルボン酸と錯イオンを形成して水
に溶解し、かつ水に溶解したリン酸と共谷するようにな
る。従って、このようなカルシウム補給剤が、人間又は
動物に食品又は飼料とともに供給されると、カルシウム
およびリン酸が、人体或は動物体に効率よく吸収され、
各種組織、特に骨組織に沈着される。
本発明においてリン酸カルシウム成分構成化合物を、α
−型リン酸三カルシウムおよびリン酸四カルシウムに限
定したのは、これらが、本発明の特定カルボン酸成分と
容易に反応して水溶性非晶質固形物権を生成してリン酸
と共存したま\固化(硬化)するためである。
本発明のリン酸カルシウム成分において、カルシウム含
有量のリン含有量に対するモル比は1.5〜2.0の範
囲内にあることが好ましい。このようなリン酸カルシウ
ム成分を用いて得られた本発明のカルシウム補給剤を水
に溶解すると、水に溶解するカルシウムのリンとに対す
る重量比は2〜3:lとなる。一般に、人体におけるカ
ルシウムの理想的摂取量とリンの理想的摂取量の重量比
は1〜2:lとされており、この重量比に比し、上記の
水溶解量重量比は過大である。つまり、カルシウム量が
リン量に比し過大になっている。しかし、平均的日本人
が摂取するカルシウム量のリン量に対する重量比は、1
:2〜3であって、リン摂取量が過大になっている。そ
こで平均人的日本人のこのようなカルシウム摂取量の不
足を補給するために、本発明のカルシウム補給剤におい
てはニリン量に(らべて、カルシウム量を過剰に含有さ
せている。
本発明のカルボン酸成分を構成する化合物、すなわちク
エン酸、リンゴ酸、グルコン酸および乳酸は、カルシウ
ムと水溶性錯イオンを形成し、この錯イオンは容易に人
体又は動物体に吸収される。
本発明のカルシウム補給剤は、上記主成分の他に人体お
よび動物体に必要なミネラル補給器として、ナトリウム
塩、カリウム塩、およびマグネシウム塩などの少なくと
も1種の適量と混合使用されてもよい。
本発明のカルシウム補給剤において、カルボン酸成分の
固形含有重量は、固体状リン酸カルシウム成分含有重量
に対して、10〜150重量%の範囲内にあることが好
ましい。この重量比が10重量%未満であると、水溶性
非晶質担の生成量が不十分になり、水溶性カルシウム錯
イオンの含有量が過少になることがある。また、上記重
量比が150重量%よりも大きくなると、得られる生成
物の酸味が過大になり食品の味を悪化させるため、実用
が困難になることがある。
本発明のカルシウム補給剤の形状に格別の制限はないが
、粉末状、顆粒状、平板材、およびブロック状などのい
づれかであると、使用し易いので好ましい、また、本発
明のカルシウム補給剤を水と接触させたときカルシウム
などの溶出速度は、補給剤の形状により影響されるので
、補給剤の形状、サイズなどを適宜にコントロールする
ことにより、上記可溶性成分の水中への溶出速度を規制
することが可能である。
一般に、食品の調理条件および時間などは、当該食品の
種類により変化する。若し、補給剤の形状寸法が、同一
であれば、カルシウムの水への溶出量は、水による処理
時間、すなわち、調理時間が長くなる程大きくなる。従
って、本発明のカルシウム補給剤を食品に添加しても、
この食品からのカルシウム摂取量はこの食品の種類、調
理方法および条件などにより変動することになる。そこ
で、カルシウム補給剤の形状寸法を調整し、かつ、調理
方法・条件や水の量を適宜に調節することにより、得ら
れた食品中の溶出カルシウム量を所定量に調整し、それ
によってカルシウム摂取量をコントロールすることが可
能になる。
また、本発明のカルシウム補給剤は、5〜70%の気孔
率を有する多孔質形状、例えば多孔質顆粒体、平板体、
又はブロック状体のような形状を有することが好ましい
。このような多孔質形状は、カルシウム補給剤の水への
溶出速度を増進させるために有効である。気孔率が5%
未満では、多孔質化の効果が不十分であり、それを70
%よりも高くしても、多孔質化の効果は格別向上するわ
けではない。
本発明のカルシウム補給剤は、どのような状態で供給さ
れ、使用されてもよいが、一般に、それを、水透過性を
有する容器、例えば袋状容器に収容されて供給され、か
つ使用されることが、好ましい。このような容器には、
それが水透過性であって、それを食品調理に使用された
とき、容器自体は水に溶解せず、カルシウム補給剤のみ
が容易に水に溶解し、食品中に混合されるものである限
り、格別の制限はないが、一般に耐水紙、又は布帛製の
袋状容器、立方体、円筒状体、又は球状体などであって
もよい。
[実施例] 本発明を、実施例により更に説明する。
裏施■1 2モルのリン酸水素カルシウム(CaHPO4)に、2
モルの炭酸カルシウム(CaCOs)を混合し、この混
合物を1500°Cの温度で10時間焼成して、リン酸
四カルシウムを調製した。
このリン酸四カルシウムに、その重量に対して、クエン
酸90重量%と、水35重量%とを添加し、この混合物
を混錬し、室温で30分間放置して、固化(硬化)体を
調製した。この固化体を粉砕し、粒径500−〜111
trpaの顆粒に成形した。
次に、この顆粒1gを秤量し、これを200ccの蒸留
水中に入れ、常温で30分間放置した後、得られた水溶
液中のカルシウム濃度、及びリン酸濃度を測定した。
その結果、カルシウム濃度は293ppmで、リン酸濃
度は96ppa+であった。また、この水溶液のpHは
5.1であり、カルシウムとリンの重量比は約3:lで
あった。
1日の水の摂取量は平均的成人で2.51と言われてお
り、2.0!以上の水に、この食品用カルシウム補給剤
を5 g/lの添加量で添加すれば、成人の1日必要カ
ルシウム摂取量600■を十分に充足することができる
実施1) 実施例1で調製した顆粒状の食品用カルシウム補給剤3
gを、ティーバッグ用水透過性バッグに入れ、米160
 gと一緒に炊飯した。このご飯を試食したところ、味
に全く異常はなかった。
次に、このご飯中のカルシウム量、及びリン量を測定し
た。その結果、米160g当り、カルシウム量は、11
5■であり、リン量は34■であった。
したがって、本発明の上記カルシウム補給剤を実施例2
のように使用すれば、1日3合の米摂取により、成人の
平均的1日必要摂取量の半分以上が、ご飯から摂取でき
ることになる。
演m 水酸化カルシウムの水性スラリーにリン酸を徐々に滴下
して、カルシウムとリンのモル比が1.67のハイドロ
キシアパタイトを調製した。これを、1500″Cの温
度で10時間、アルゴン雰囲気中で加熱して脱水熱分解
し、α型リン酸三カルシウムとリン酸四カルシウムの混
合物を調製した。この混合物を、粒径44−以下に粉砕
した後、この粉末にクエン酸50%、水35%を添加、
混錬し固化体を製造した。この固化体を粉砕し、粒径8
8I!m〜177−の顆粒とした。
次に、この顆粒1gを蒸留水中に入れ、常温で30分間
放置後、得られた水溶液中のカルシウム濃度、及びリン
酸濃度を測定した。その結果、カルシウム濃度は274
ppmであり、また、リン酸濃度は130ppmであっ
た。また、この水溶液のpHは4.8であり、カルシウ
ムとリンの重量比は約2:1であった。
前述のような本発明の食品用カルシウム補給剤の実施態
様の主なものは、下記の通りである。
1、 固体状リン酸カルシウム成分中のカルシウム含有
量のリン含有量に対するモル比が1.5〜2.0の範囲
内にある、請求項1記載のカルシウム補給剤。
2、固体状リン酸カルシウム成分含有重量に対して、カ
ルボン酸成分の固形含有重量が10〜150重量%の範
囲内にある、請求項1記載のカルシウム補給剤。
3、 粉末状、顆粒状、平板状、又はブロック状の形状
を有する、請求項1記載のカルシウム補給剤。
4.5〜70%の気孔率を有する多孔質形状を有する、
請求項1記載のカルシウム補給剤。
5、 水透過性を有する容器内に収容されている、請求
項1記載のカルシウム補給剤。
〔発明の効果〕
本発明の食品用カルシウム補給剤を食品に添加使用する
ことにより日常の食事からカルシウムとリンとをバラン
スよく摂取することができた。しかも、カルシウムは人
体に吸収されやすいイオンとして供給され、がっ、リン
酸も人体に吸収されやすい状態で共に供給される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、α−型リン酸カルシウムおよびリン酸四カルシウム
    から選ばれた少なくとも1種からなる固体状リン酸カル
    シウム成分と、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸および
    乳酸から選ばれた少なくとも1種からなるカルボン酸成
    分の水溶液との混練固化物を主成分として含む食品用カ
    ルシウム補給剤。
JP1046601A 1989-03-01 1989-03-01 食品用カルシウム補給剤 Pending JPH02227048A (ja)

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JP1046601A JPH02227048A (ja) 1989-03-01 1989-03-01 食品用カルシウム補給剤

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JPH02227048A true JPH02227048A (ja) 1990-09-10

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5215769A (en) * 1990-10-31 1993-06-01 The Procter & Gamble Company Calcium fortified dressing salad product

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5215769A (en) * 1990-10-31 1993-06-01 The Procter & Gamble Company Calcium fortified dressing salad product

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