JP2973102B2 - 烏骨鶏卵を用いた食品の製造方法 - Google Patents
烏骨鶏卵を用いた食品の製造方法Info
- Publication number
- JP2973102B2 JP2973102B2 JP9289182A JP28918297A JP2973102B2 JP 2973102 B2 JP2973102 B2 JP 2973102B2 JP 9289182 A JP9289182 A JP 9289182A JP 28918297 A JP28918297 A JP 28918297A JP 2973102 B2 JP2973102 B2 JP 2973102B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- egg
- powder
- citric acid
- powdered
- dried
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、烏骨鶏卵を用いた
食品の製造方法に関するものである。
食品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】烏骨鶏卵の卵白黄は、リン脂質などの有
用な栄養素を多量に含んでおり、健康食品として知られ
ている。従来、烏骨鶏卵は、ハチミツなどと混合し、液
状体としてビン詰にして食用に供されていた。
用な栄養素を多量に含んでおり、健康食品として知られ
ている。従来、烏骨鶏卵は、ハチミツなどと混合し、液
状体としてビン詰にして食用に供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらビン詰に
した液状体では食用に供しにくいものであった。また烏
骨鶏卵の殻には、カルシウムやマグネシウムなどの有用
な栄養素が含まれており、できれば殻も食用に供したい
ものであった。
した液状体では食用に供しにくいものであった。また烏
骨鶏卵の殻には、カルシウムやマグネシウムなどの有用
な栄養素が含まれており、できれば殻も食用に供したい
ものであった。
【0004】したがって本発明は、烏骨鶏卵を殻ごと簡
易に食用できる食品の製造方法を提供することを目的と
する。
易に食用できる食品の製造方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の食品は、烏骨鶏
卵を主材料とする。これを殻のまま黒酢に入れる。黒酢
としては、PH5以上のかなり酸性の強いものを用い
る。すると烏骨鶏卵は黒酢中で溶けてどろどろの溶液に
なる。この場合、酸性が強いことから殻も卵白黄と一緒
に黒酢に溶ける。
卵を主材料とする。これを殻のまま黒酢に入れる。黒酢
としては、PH5以上のかなり酸性の強いものを用い
る。すると烏骨鶏卵は黒酢中で溶けてどろどろの溶液に
なる。この場合、酸性が強いことから殻も卵白黄と一緒
に黒酢に溶ける。
【0006】次にこのようにして得られた溶液を乾燥さ
せて乾燥物とする。乾燥方法としては、真空凍結乾燥法
やスプレードライ法などが適用できる。真空凍結乾燥法
は、真空中で水分を蒸散させて強制乾燥するものであ
る。またスプレードライ法は加熱して水分を蒸散させる
ものである。
せて乾燥物とする。乾燥方法としては、真空凍結乾燥法
やスプレードライ法などが適用できる。真空凍結乾燥法
は、真空中で水分を蒸散させて強制乾燥するものであ
る。またスプレードライ法は加熱して水分を蒸散させる
ものである。
【0007】上記乾燥物は団粒状である。そこでこの乾
燥物を粉砕して粉状物とし、この粉状物にクエン酸と粉
末状ニンニクを添加する。
燥物を粉砕して粉状物とし、この粉状物にクエン酸と粉
末状ニンニクを添加する。
【0008】これらの配合比は任意に決定してよいが、
例えば重量%で、粉状物:40%、クエン酸:40%、
粉末状ニンニク:20%である。クエン酸は、体内でア
ルカリ化する性質を有する。またニンニクは栄養バラン
スのために添加される。更に好ましくは、ビタミンCや
粉末状植物繊維も添加する。この場合の配合比も任意に
決定できるが、例えば重量%で、粉状物:30%、クエ
ン酸:30%、粉末状ニンニク:15%、ビタミンC:
10%、粉末状植物繊維:15%である。ビタミンCと
しては、例えばアスコルビン酸を用い、また粉末状植物
繊維としてはワカメの根株を乾燥させて粉末にしたもの
を用いる。ビタミンCや植物繊維は栄養バランスを向上
させるために添加するものである。
例えば重量%で、粉状物:40%、クエン酸:40%、
粉末状ニンニク:20%である。クエン酸は、体内でア
ルカリ化する性質を有する。またニンニクは栄養バラン
スのために添加される。更に好ましくは、ビタミンCや
粉末状植物繊維も添加する。この場合の配合比も任意に
決定できるが、例えば重量%で、粉状物:30%、クエ
ン酸:30%、粉末状ニンニク:15%、ビタミンC:
10%、粉末状植物繊維:15%である。ビタミンCと
しては、例えばアスコルビン酸を用い、また粉末状植物
繊維としてはワカメの根株を乾燥させて粉末にしたもの
を用いる。ビタミンCや植物繊維は栄養バランスを向上
させるために添加するものである。
【0009】以上のようにして得られた(1)粉状物、
クエン酸、ニンニクの混合物、あるいは(2)粉状物、
クエン酸、ニンニク、ビタミンC、粉末状植物繊維の混
合物に固形化剤を混合して粒状とする。固形化剤として
は、例えば麦芽糖や乳糖を用いる。
クエン酸、ニンニクの混合物、あるいは(2)粉状物、
クエン酸、ニンニク、ビタミンC、粉末状植物繊維の混
合物に固形化剤を混合して粒状とする。固形化剤として
は、例えば麦芽糖や乳糖を用いる。
【0010】
【作用】以上のようにして得られた粒状物は、卵白黄に
含まれるリン脂質などの他、烏骨鶏卵の殻であるカルシ
ウムなどを多量に含む栄養価の高い食品である。
含まれるリン脂質などの他、烏骨鶏卵の殻であるカルシ
ウムなどを多量に含む栄養価の高い食品である。
【0011】
(実施例1)烏骨鶏卵1個(40g)を100ccの黒
酢(PH5以上)中に50時間以上入れる。すると烏骨
鶏卵は黒酢の強い酸性のために殻ごと溶け、茶色の溶液
が得られる。
酢(PH5以上)中に50時間以上入れる。すると烏骨
鶏卵は黒酢の強い酸性のために殻ごと溶け、茶色の溶液
が得られる。
【0012】次にこの溶液を真空凍結法により−50°
Cの低温中で水分を蒸散させて乾燥させ、乾燥物を得
た。この乾燥時間は約40時間以上である。この乾燥物
は団粒状である。
Cの低温中で水分を蒸散させて乾燥させ、乾燥物を得
た。この乾燥時間は約40時間以上である。この乾燥物
は団粒状である。
【0013】次にこの団粒状の乾燥物を粉砕機で粉砕
し、粉状物とした。次にこの粉状物にクエン酸、粉末状
ニンニクを次の配合比(重量%)で添加した。 粉状物:40% クエン酸:40% 粉末状ニンニク:20%
し、粉状物とした。次にこの粉状物にクエン酸、粉末状
ニンニクを次の配合比(重量%)で添加した。 粉状物:40% クエン酸:40% 粉末状ニンニク:20%
【0014】次に添加物とクエン酸と粉末状ニンニクの
混合物に固化剤として麦芽糖を混合して固化し、粒状物
にした。
混合物に固化剤として麦芽糖を混合して固化し、粒状物
にした。
【0015】(実施例2)烏骨鶏卵1個(40g)を1
00ccの黒酢(PH5以上)中に50時間以上入れ
る。すると烏骨鶏卵は黒酢の強い酸性のために殻ごと溶
け、茶色の溶液が得られる。
00ccの黒酢(PH5以上)中に50時間以上入れ
る。すると烏骨鶏卵は黒酢の強い酸性のために殻ごと溶
け、茶色の溶液が得られる。
【0016】次にこの溶液を真空凍結法により−50°
Cの低温中で水分を蒸散させて乾燥させ、乾燥物を得
た。この乾燥時間は約40時間以上である。この乾燥物
は団粒状である。
Cの低温中で水分を蒸散させて乾燥させ、乾燥物を得
た。この乾燥時間は約40時間以上である。この乾燥物
は団粒状である。
【0017】次にこの団粒状の乾燥物を粉砕機で粉砕
し、粉状物とした。次にこの粉状物にクエン酸、粉末状
ニンニク、アスコルビン酸(ビタミンC)、ワカメの根
株の粉末(植物繊維)を次の配合比(重量%)で添加し
た。 粉状物:30% クエン酸:30% 粉末状ニンニク:15% アスコルビン酸:10% ワカメの根株の粉末:15%
し、粉状物とした。次にこの粉状物にクエン酸、粉末状
ニンニク、アスコルビン酸(ビタミンC)、ワカメの根
株の粉末(植物繊維)を次の配合比(重量%)で添加し
た。 粉状物:30% クエン酸:30% 粉末状ニンニク:15% アスコルビン酸:10% ワカメの根株の粉末:15%
【0018】次にこれらの混合物に固化剤として麦芽糖
を混合して固化し、粒状物とした。
を混合して固化し、粒状物とした。
【0019】(表1)(表2)(表3)は、この(実施
例2)で製造された粒状物を、財団法人日本食品分析セ
ンター九州支所(福岡県福岡市博多区下呉服町1番12
号)で分析した結果を示すものである。
例2)で製造された粒状物を、財団法人日本食品分析セ
ンター九州支所(福岡県福岡市博多区下呉服町1番12
号)で分析した結果を示すものである。
【表1】
【表2】
【表3】
【0020】(表1)(表2)(表3)から明らかなよ
うに、この粒状物は多くの栄養素を含んでおり、特に烏
骨鶏卵の殻であるカルシウムを多量に含んでいる。
うに、この粒状物は多くの栄養素を含んでおり、特に烏
骨鶏卵の殻であるカルシウムを多量に含んでいる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、卵白黄に含まれるリン
脂質などの他、烏骨鶏卵の殻であるカルシウムを多量に
含む栄養価の高い食品を得ることができる。
脂質などの他、烏骨鶏卵の殻であるカルシウムを多量に
含む栄養価の高い食品を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 烏骨鶏卵を殻のまま黒酢に入れて殻ごと
溶かし、これにより得られた溶液を乾燥させた後、この
乾燥物を粉砕して粉状物とし、この粉状物にクエン酸と
粉末状ニンニクを添加し、更に固化剤を混入して粒状物
とすることを特徴とする烏骨鶏卵を用いた食品の製造方
法。 - 【請求項2】 烏骨鶏卵を殻のまま黒酢に入れて殻ごと
溶かし、これにより得られた溶液を乾燥させた後、この
乾燥物を粉砕して粉状物とし、この粉状物にクエン酸と
粉末状ニンニクとビタミンCと粉末状植物繊維を添加
し、更に固化剤を混入して粒状物とすることを特徴とす
る烏骨鶏卵を用いた食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9289182A JP2973102B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 烏骨鶏卵を用いた食品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9289182A JP2973102B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 烏骨鶏卵を用いた食品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11103827A JPH11103827A (ja) | 1999-04-20 |
JP2973102B2 true JP2973102B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=17739839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9289182A Expired - Fee Related JP2973102B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 烏骨鶏卵を用いた食品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2973102B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP9289182A patent/JP2973102B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11103827A (ja) | 1999-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS61293352A (ja) | 飼料混合物としての新規な酵母の製造方法 | |
CA2334877A1 (en) | Dietary supplement derived from fermented milks for the prevention of osteoporosis | |
WO2011112118A1 (ru) | Премикс к корму для сельскохозяйственных животных | |
JP2973102B2 (ja) | 烏骨鶏卵を用いた食品の製造方法 | |
CA1328370C (en) | Stable fat suspension feed supplement | |
JPH09191855A (ja) | カルシウム強化剤 | |
DE60030070T2 (de) | Iodierte proteine zur vorbeugung von iodmangelzuständen | |
GB2321583A (en) | Animal feed supplement with herbs | |
GB2153670A (en) | A stable pharmaceutical composition for treating ketosis containing propylene glycol | |
US2155417A (en) | Manufacture of protein composition | |
US155517A (en) | Improvement in treating blood | |
CN104012760A (zh) | 一种复合饲料添加剂及其制备方法 | |
JP2711064B2 (ja) | 健康食品 | |
GB2206474A (en) | Fertilisers and feeds | |
JPH09271356A (ja) | マグネシウムを含有するカルシウム組成物 | |
CN1055558A (zh) | 配制速溶颗粒酱油或醋的方法 | |
CN108967543A (zh) | 牛乳钙咀嚼片及其制备方法 | |
RU2271726C1 (ru) | Биологически активная добавка к пище для профилактики йодной недостаточности | |
RU2658974C1 (ru) | Способ производства сахаросодержащей смеси, используемой для приготовления маринада | |
JP2002272409A (ja) | とろろ芋 | |
KR20010099114A (ko) | 천연미네랄을 첨가한 닭사료 및 그 제조방법 | |
RU2108046C1 (ru) | Кормовая добавка "глаумос" и способ ее получения | |
SU902700A1 (ru) | Суха молочна смесь дл пудинга и способ ее получени | |
JPH0549265B2 (ja) | ||
SU1604330A1 (ru) | Состав жирового ингредиента дл комбикорма |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |