JPH02225411A - 高度不飽和脂肪酸の溶血性低下方法 - Google Patents

高度不飽和脂肪酸の溶血性低下方法

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JPH02225411A
JPH02225411A JP4511089A JP4511089A JPH02225411A JP H02225411 A JPH02225411 A JP H02225411A JP 4511089 A JP4511089 A JP 4511089A JP 4511089 A JP4511089 A JP 4511089A JP H02225411 A JPH02225411 A JP H02225411A
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acid
unsaturated fatty
highly unsaturated
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amino acid
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JP4511089A
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Tokuji Hashimoto
橋本 篤司
Hidehiko Hibino
日比野 英彦
Osamu Nakachi
仲地 理
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Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医薬品製剤に関し、特に高度不飽和脂肪酸の
持つ溶血作用を酸性α−アミノ酸誘導体にすることによ
って低下させる方法に関するものである。
(従来の技術) 一般に、分子内に極性基(親水性基)とかなりの大きさ
の非極性基(疎水性基)を合わせ持つ化合物(両親媒性
化合物)は界面活性作用を有する。
生体内に存在する界面活性剤、すなわちバイオサーファ
クタントをその親木基から分類すると、(1)  カル
ボキシル基を親木基とする脂肪酸系、(211mを親水
基とする糖脂質系、 (3)オリゴペプチドを親木基とするアシルペプチド系
、 (4)  リン酸基を親水基とするリン脂質系、f51
  I!、タンパク質、脂質が結合した高分子系の5種
になる。
これら物質を多量に赤血球に作用させると細胞膜を破壊
し、溶血を起こさせる。たとえば、マウスにオレイン酸
ナトリウムを静脈内投与した場合のL D s。(50
%致死量)は152■/ kgとかなりの急性毒性値を
示している。また、脂質輸液剤の長期継続投与に見られ
る貧血などの副作用は、カルボキシル基を親水基とする
脂肪酸が遊離し、この界面活性作用によって溶血が起こ
り貧血になると考えられている。
一方、近年の食習慣の変化に伴い、リノール酸から合成
されるω−6系列高度不飽和脂肪酸の過剰摂取が問題と
なっている。このω−3系列/ω−6系列高度不飽和脂
肪酸のバランスの乱れが動脈硬化症、血栓性疾患、アレ
ルギーなどの一つの要因と考えられ、α−リルン酸、γ
−リルン酸、エイコサベンクエン酸およびドコサヘキサ
エン酸などの投与が検討されている。これら高度不飽和
脂肪酸の投与の主な方法は、これら脂肪酸を含有する油
脂や、これら脂肪酸を濃縮したエチルエステルのカプセ
ルの服用のみで、高度不飽和脂肪酸の持つ溶血作用を酸
性α−アミノ酸誘導体及びその塩にすることによって低
下させる試みはこれまでなされていない。
また浜崎らは、Lipids、 22.1031 (1
987)において、ドコサヘキサエン酸トリグリセリド
を合成してその溶血作用の研究をしている。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、親水性基と疎水性基を合わせ持つ両親媒
性化合物、特に高度不飽和脂肪酸は、界面活性作用があ
り、多量に血中に投与した場合、赤血球を溶血させるば
かりでなく、他の白血球、血小板、内皮細胞などに対し
ても悪影響を与える可能性がある。さらに、近年の食事
の欧米化に伴い、動脈硬化症、血栓性疾患、アレルギー
などの疾病が増加している。この要因として食事中のω
3系列/ω−6系列高度不飽和脂肪酸の比の低下が考え
られている。また、糖尿病患者のようにリノール酸をT
−リルン酸に代謝するΔ6−デサチュラーゼの活性が低
下している状態での必須脂肪酸供給源として、γ−リル
ン酸が注目を集めている。一方、これまでに検討されて
いる高度不飽和脂肪酸の投与形態は、α−リルン酸、T
リルン酸、エイコサベンクエン酸およびドコサヘキサエ
ン酸などを含む油脂、これらを濃縮したエチルエステル
および合成ドコサヘキサエン酸トリグリセリドなどであ
る。これらの物質はすべて脂溶性であり、これらを体内
に投与する場合、乳化させなければならず非常に操作が
煩雑である。
このようなことから、α−リルン酸、T−リルン酸、エ
イコサベンクエン酸およびドコサヘキサエン酸などの高
度不飽和脂肪酸を含有し、界面活性作用の低い化合物を
合成することによって、溶血などの副作用が少な(なり
、大量投与、長期投与も可能になると考えられる。
従って、本発明は高度不飽和脂肪酸の持つ溶血作用の低
下方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、高度不飽和脂肪酸を酸性α−アミノ酸と縮合
させることを特徴とする高度不飽和脂肪酸の溶血性低下
方法である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において、高度不飽和脂肪酸を酸性α−アミノ酸
と縮合させると、脂肪酸に対応するN−アシル酸性α−
アミノ酸誘導体が得られる。
この発明に用いられるN−アシル酸性α−アミノ酸誘導
体の製造法は、例えば高度不飽和脂肪酸をオキザリルク
ロライドと反応させることによって、5℃〜−15℃で
脂肪酸クロライドとし、次いで、この脂肪酸クロライド
と酸性α−アミノ酸またはその塩とを水酸化アルカリ等
の縮合剤の存在下に反応させる。
酸性α−アミノ酸としては、天然物または合成物のアス
パラギン酸、グルタミン酸およびこれらのナトリウム塩
とカリウム塩が挙げられる。高度不飽和脂肪酸としては
、α−リルン酸、エイコサベンクエン酸、ドコサヘキサ
エン酸のω−3系列高度不飽和脂肪酸およびリノール酸
、γ−リルン酸、アラキドン酸のω−6系列高度不飽和
脂肪酸が挙げられる。
これら酸性α−アミノ酸と高度不飽和脂肪酸との縮合に
よって得られるN−アシル酸性α−アミノ酸誘導体とし
ては次のものが例示される。
N−α−リルノイルーし一グルタミン酸、N−エイコサ
ペンタエノイル−し−グルタミン酸、N−ドコサヘキサ
エノイル−L−グルタミン酸、N−リルオイルーし一グ
ルタミン酸、 N−γ−リルノイルーし一グルタミン酸、N−アラキト
ノイル−し−グルタミン酸、N−α−リルノイルーし一
アスバルギン酸、N−呈イコサペンタエノイル−し一ア
スバルギン酸、N−ドコサヘキサエノイル−し−アスパ
ラギン酸、N−リルオイルーL−アスパルギン酸、N−
γ−リルノイルーし一アスバルギン酸、N−アラキトノ
イル−し−アスパラギン酸、があり、さらにこれら上記
の化合物のナトリウム塩とカリウム塩が挙げられる。
次に、溶血性試験の方法について、その好適例を詳細に
説明する。ヒト血液をヘパリン処理した注射器で採取し
、遠心して血球成分と血漿を分離する。血球成分をリン
酸緩衝液CPBS)で再懸濁し、遠心した後、血球成分
の上層を少し取りながら、血球成分を洗浄する。この血
球成分を溶血試験用の赤血球とし、リン酸緩衝液に再懸
濁して一定濃度の赤血球懸濁液を調整する。
前記の高度不飽和脂肪酸、N−アシル酸性α−アミノ酸
誘導体を、それぞれ少量のエタノールに溶解した後、リ
ン酸緩衝液で一定の濃度に希釈する。リン酸緩衝液、赤
血球懸濁液および上記のように希釈したサンプルを加え
て、撹拌後、保温する。遠心して得られた上清について
、そのヘモグロビンの吸光度(540nm)を分光光度
計で測定する。
この方法は非常に筒便であり、溶血性試験に適している
以上の実験系を用いて、高度不飽和脂肪酸、これらの酸
性α−アミノ酸誘導体およびその塩の赤血球の溶血に対
する影響を調べたところ、高度不飽和脂肪酸の酸性α−
アミノ酸誘導体では赤血球の溶血活性が著しく低下して
いた。さらに好ましい投与形体として、高度不飽和脂肪
酸の酸性α−アミノ酸誘導体の塩では溶血活性の低下が
さらに著しかった。
(発明の効果) 本発明は高度不飽和脂肪酸の持つ溶血作用をN−アシル
酸性α−アミノ酸誘導体及びその塩にすることによって
低下させる効果がある。
このように、N−アシル酸性α−アミノ酸誘導体は赤血
球の溶血作用が低いので生理活性があると考えられてい
る高度不飽和脂肪酸を静脈内に多量投与さらに長期投与
もできるようになる。
N−アシル基に生理活性の強いα−リルン酸、エイコサ
ペンタエン酸やドコサヘキサエン酸などのω−3系列高
度不飽和脂肪酸を含有しているので近年増加しつつある
動脈硬化症、血栓性疾患およびアレルギーなどに有効で
あり、その治療に利用できる。また、必須脂肪酸欠乏状
態における脂肪栄養物質の補給としてリノール酸、T−
リルン酸などのω−6系列高度不飽和脂肪酸の酸性α−
アミノ酸誘導体を利用できる。さらに、糖尿病患者のよ
うにリノール酸をT−リルン酸に代謝するΔ6−デサチ
ュラーゼ活性が低下している状態での必須脂肪酸の補給
源としてもT−リルン酸の酸性α−アミノ酸誘導体を利
用することができる。
また、これに用いる高度不飽和脂肪酸の酸性αアミノ酸
誘導体は水溶性であるため、経口、経腸あるいは静注な
どの方法で投与することができ、従来、脂溶性であるた
めに投与方法に制限があった分野にも利用することがで
きる。さらに、N−アシル化酸性α−アミノ酸誘導体は
、生体内に存在する脂肪酸とアミノ酸から構成されてお
り、生体中に広く分布するベブチターゼによって代謝さ
れても副作用がなくきわめて安全である。
(実施例) 以下の実施例に使用したエイコサペンタエン酸およびド
コサヘキサエン酸は、精製魚油を加水分解して得た脂肪
酸を尿素付加処理して高度不飽和脂肪酸を分別した後、
逆相クロマトグラフィーで精密分取して得たものである
実施例1 N−ドコサヘキサエノイル−し−グルタミン酸を以下の
方法で合成した。
ドコサヘキサエン酸80gをヘキサン480 +dに溶
解し、オキザリルクロライド45gを窒素気流下、撹拌
しながら滴下ロートを用いて一10’CでLtkffi
ずつ滴下し、滴下終了後、0℃で一晩撹拌を続けた。
未反応物と溶媒を減圧除去し、70gの黄褐色液状ドコ
サヘキサエノイルフロラロイドを得た。
窒素雰囲気下で、L−グルタミン酸30gを60%含水
アセトン中に溶解した。その溶液に撹拌下、水酸化すl
・リウム16gを加えて水冷(2〜5℃)下で反応液が
透明な二層になるまで反応を行い、L−グルタミン酸ジ
ナトリウム塩溶液とした。
次に、このL−グルタミン酸ジナトリウム塩溶液に、3
0%水酸化ナトリウム水溶液40−と上記ドコサヘキサ
エノイルクロライド70gを各々滴下ロートを通して同
時に約40分かけて滴下した。さらに水冷下で2時間攪
拌すると白濁し一部結晶が析出した。次いで50〜60
℃で1時間加熱還流し、反応物に水300−を加えて、
6規定塩酸40−でplllに調整した。N−ドコサヘ
キサエノイル−し−グルタミン酸を含む反応液中の透明
なアセトン層を分取し、溶媒を留去してから、この残留
物を少量のエタノールに溶解し、無水硫酸ナトリウムに
通してから不溶物を濾別して、N−ドコサヘキサエノイ
ル−し−グルタミン酸を得た。
実施例2 N−アラキトノイル−し−アスパルギン酸を以下の方法
で合成した。
アラキドン酸90gをヘキサン480−に)容解し、オ
キサリルクロライド50gを窒素気流下、攪拌しながら
滴下ロートを用いて一10℃で微量ずつ滴下し、滴下終
了後、0℃で一晩攪拌を続けた。未反応物と溶媒を減圧
除去し、68gの黄褐色液状アラキトノイルクロライド
を得た。
窒素雰囲気下で、L−アスパルギン酸30gを60%含
水アセトン中に溶解した。その溶液に攪拌下、水酸化ナ
トリウム16gを加えて氷冷(2〜5℃)下で反応液が
透明な二層になるまで反応を行い、L−アスバルギン酸
ジナトリウム塩溶液とした。
次に、このL−アスバルギン酸ジナトリウム塩溶液に、
30%水酸化ナトリ゛ウム水溶液4Mと上記アラキトノ
イルクロライド70gを各々滴下!コートを通して同時
に約40分かけて滴下した。さらに水冷下で2時間攪拌
すると、白濁し、一部結晶が析出した。次いで50〜6
0℃で1時間加熱還流し、反応物に水300−を加えて
、6規定塩酸4QmlでpH1に1周整した。N−アラ
キトノイル−し−アスバルギン酸を含む反応液中の透明
なアセトン層を分取し、溶媒を留去してから、この残留
物を少量のエタノールに溶解し、無水硫酸ナトリウムに
通してから不溶物を濾別して、N−アラキトノイル−し
−アスパルギン酸を得た。
実施例3 N−エイコサペンタエノイル−し−グルタミン酸ジナト
リウムを以下の方法で合成した。
エイコサベンクエン酸80gをヘキサン480−に溶解
し、オキザリルクロライド48gを窒素雰囲気下、撹拌
しながら滴下ロートを用いて一10℃で微量ずつ滴下し
、滴下終了後、0℃で一晩攪拌を続けた。未反応物と溶
媒を減圧除去し、72gの黄褐色液状エイコサペンタエ
ン酸クロライドを得た。
窒素雰囲気下で、L−グルタミン酸30gを60%含水
アセトン中に溶解した。その溶液に攪拌下、水酸化ナト
リウム16gを加えて、水冷(2〜5℃)下で反応液が
透明な二層になるまで反応を行い、L−グルタミン酸ジ
ナトリウム塩溶液とした。
次に、このL−グルタミン酸ジナトリウム塩溶液に、3
0%水酸化ナトリウム水溶液40−と上記エイコサペン
タエノイルクロライド72gを、各々滴下ロートを通し
て同時に約40分かけて滴下した。
さらに水冷下で2時間攪拌すると白濁し、一部結晶が析
出した。次いで50〜60℃で1時間加熱還流し、反応
物に水300m/を加えて、6規定塩酸40m1でp)
IIに言周整した。N−エイコサペンタエノイル−L−
グルタミン酸を含む反応液中の透明なアセトン層を分取
し、溶媒を留去してから、この残留物を少量のエタノー
ルに溶解し、無水硫酸ナトリウムに通してから不溶物を
濾別して、N−エイコザベンタエノイルーL−グルタミ
ン酸を得た。このN−エイコサペンタエノイル−し−グ
ルタミン酸をさらに大量のエタノールに希釈し、10%
水酸化ナトリウム溶液でpHllに調整し、沈澱が生じ
たことを確認してから、エタノールを留去して、N−エ
イコサペンタエノイル−し一グルタミン酸ジナトリウム
の白色の粉末状結晶81gを得た。
比較例 N−1’コサヘキサエノイル−T−アミノ酪酸を以下の
方法で合成した。
100−のナスフラスコに、ドコサヘキサエン酸3.2
8g (0,01モル)および無水クロロホルム50m
1を入れ、溶解後、水冷下にジクロロへキシルカルボジ
イミド2.27 g (0,011モル)を加え、2時
間攪拌した。生成したジシクロへキシルウレアを濾過し
、濾液を100In!ナスフラスコに入れ、減圧濃縮し
た。生成したドコサヘキザエノイルイミダゾールへ無水
テラヒドロフラン50−を加え粉砕して、減圧乾燥させ
たγ−アミノ酪酸1..03g (0,01モル)およ
びイミダゾール0.75 g (0,011モル)を加
え、室温で一晩攪拌した。
反応終了後、溶媒を減圧蒸留し、残留物をクロロホルム
−メタノール(5:1)に?容かした。この溶液を分液
ロートに移し、IN塩酸で2回、飽和食塩水で1回、水
で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後
、溶媒を減圧留去した。
残留物に30−のn−ヘギサンを加え、激しく攪拌した
後、静置して上層のn−へキサンを除いた。
下層の油状物を40gのシリカゲルを用い、カラムクロ
マ]・グラフィー(カラム:  2.5XI5cm、ン
容媒;クロロホルム:メタノール:酢酸=100:5:
1(容積比))で精製し、純粋なN−ドコサヘキサエノ
イル−T−アミノ酪酸を黄色油状物として得た。
収f31t3.67 g。
実施例4 次に、溶血性試験を行った。
ヒト血液をヘパリン処理した注射器で採取し、2.50
0rpmで5分間遠心して血球成分と血漿を分離した。
血球成分をリン酸緩衝液pH7,4(P B S)で再
懸濁し、2.50Orpmで10分間遠心した後、血球
成分の上層を少し取りながら、血球成分を3回洗浄した
。この血球成分を溶血試験用の赤血球とし、リン酸緩衝
液に再懸濁して1%(V/V)赤血球懸濁液を調製した
本発明としてN−ドコサヘキサエノイル−L −グルタ
ミン酸、N−エイコサペンタエノイル−Lグルタミン酸
、N−エイコサペンタエノイル−し−グルタミン酸ジナ
トリウム、およびN−ドコサヘキサエノイル−し−アス
バルギン酸を各用い、比較例としてアラキドン酸、エイ
コサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸およびN−ドコ
サヘキサエノイル−T−アミノ酪酸を各用い、各々少量
のエタノールに溶解した後、リン酸緩衝液で10硝/−
から1,350x/IR1の濃度に希釈した。リン酸緩
衝液3−11%赤血球懸濁液11111および上記のよ
うに希釈したサンプルldを加えて攪拌後、37℃で2
0分間保温した。2.50Orpmで5分間遠心した後
、上清の吸光度(540nm)を分光光度計で測定した
(A)。
サンプルの代わりに1−のリン酸緩衝液を加えたものを
ブランク (B)とし、31n1のリン酸緩衝液の代わ
りに蒸留水3−を加えたものを100χ溶血(C)とし
た。溶血率は次の式で算出した。
溶血作用が一層低いことが明らかとなった。
また、脳における神経伝達物質として知られ、さらにア
ミノ酸に構造が類似しているγ−アミノ酪酸を含むN−
ドコサヘキサエノイル−T−アミノ酪酸では、溶血活性
の低下はまったく見られなかった。
試験結果 第1表のごとく、N−アラキトノイル−し−アスバルギ
ン酸およびN−ドコサヘキサエノイル−し−グルタミン
酸は、遊離脂肪酸であるドコサヘキサエン酸およびエイ
コサベンクエン酸と比較して、高濃度でも溶血活性が著
しく低下した。さらに、ナトリウム塩であるN−エイコ
サペンタエノイル−し−グルタミン酸ジナトリウムでは
、よりいっそうの溶血活性の低下が見られた。よって、
高度不飽和脂肪酸の酸性α−アミノ酸誘導体は赤血球瀉
血作用が弱く、さらに、これらの塩の形がAA −as
p: N−アラキトノイル−し−アスパラギン酸 DHA−glu: N−ドコサヘキサエノイル−L−グ
ルタミン酸 EPA−glu:N−エイコサペンタエノイル−Lグル
タミン酸 EP八・glu・2Na:N−エイコサペンタエノイル
−し−グルタミン酸ジナトリウム AA:アラキドン酸 EPA :エイコサペンクエン酸 DH^ニドコサへキサエン酸 DH八・GABIN−ドコサヘキサエノイル−T−アミ
ノ酪酸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 高度不飽和脂肪酸を酸性α−アミノ酸と縮合させること
    を特徴とする高度不飽和脂肪酸の溶血性低下方法。
JP4511089A 1989-02-28 1989-02-28 高度不飽和脂肪酸の溶血性低下方法 Pending JPH02225411A (ja)

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