JPH02224Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パチンコ玉の補給源より、各パチン
コ台のタンクにパチンコ玉を補給する経路におけ
るコイルばね可撓管と玉計数器との連結装置に関
するものであつて、その目的とするところは、コ
イルばね可撓管が取付けられた保持金具に突出片
を設けることにより、コイルばね可撓管と玉計数
器の玉管路部との取付けを簡単にして確実に着脱
自在に行うと共に、玉による玉管路部の損傷を防
止するにある。

従来、パチンコ玉の補給源から各パチンコ台の
タンクへの補給においては、その経路中のコイル
ばね可撓管と、玉計数器の玉管路部との結合取付
に際し、コイルばね可撓管の下端に締付バンド、
あるいは取付金具を取付けて、玉計数器の玉管路
部に対しているが、このようにしても、コイルば
ね可撓管からの落下方向と、玉計数器の玉管路部
の軸とが必ずしも一致しないことがあるため、流
下する玉によつて玉管路部の入口部が叩かれて摩
耗し、延いては管路壁に亀裂を生ずる等の欠点が
あつた。

本考案は、このような欠点を改良すべく案出さ
れたもので、固定板より突設された保持金具に、
コイルばね可撓管の下端を取付けると共に、保持
金具からの下方への突出片をして、玉計数器を固
定板に取付ける際に、この突出片をして、玉計数
器の玉管路部を案内するように構成することによ
り、コイルばね可撓管と玉管路部との軸方向の中
心線を合致させるようにしたものである。

以下、実施例の図面について説明する。

本考案の装置は、パチンコ台を支持する枠体１
に固定された固定板ａと、この固定板ａに取付け
られ、パチンコ玉補給用コイルばね可撓管２を保
持する保持具ｂと、コイルばね可撓管２を流下す
るパチンコ玉計数器ｃとから構成されている。

固定板ａは、切起し突片３をもつてパチンコ台
を支持する枠体１に固定されており、その切起し
突片３と反対側には、長方形の各隅角部に相当す
る位置に、袋形の打抜き突片４，４′及び５，
５′が設けられている。コイルばね可撓管２の下
端を保持する保持具ｂには、中央部６により延び
るばね状の２本の挾片７，７′があり、その中程
は外方に膨出８，８′し、先端部９，９′は外方に
開いている。この膨出部８，８′の下縁には、わ
ずかに内側に偏して下方に向う案内突片１０，１
０′が、また上縁には内側に向う小さな係止突片
１１，１１′が形成されている。中央部６には、
また下方に向う固着用の突片１２があり、この突
片１２をもつて、保持具ｂを、その挾片７，７′
側が固定板ａの打抜き突片４〜５′側にあるよう
にして固定板ａの上辺縁に固着している。

コイルばね可撓管２をその保持具ｂに取付ける
には、その下端部を、保持具ｂの挾片７，７′の
先端部９，９′より膨出部８，８′まで押し込む
と、係止突片１１，１１′がコイルばね可撓管２
のコイル線間に喰込んで係止される。

玉計数器ｃは、その機構部１３と玉管路部１４
とが支板１５に取付けられたものであり、玉管路
部１４は、その上方が拡大された円筒部１６で、
それより下方が角筒部１７で、上方より下方に全
長にわたり切割部１８が設けられており、この切
割部１８に、機構部１３中より延出された軸に固
定の流下玉計数用のホイール１９が臨接されてい
る。

このような玉計数器ｃは、それの支板１５に
て、固定板ａに着脱自在に取付けるのであるが、
それには、第４図、第３図に示すように、支板１
５の上辺縁の隅角部を、固定板ａに設けた袋形打
抜き突片４，４′内を案内して上昇させ、下辺縁
の隅角部が袋形打抜突片５，５′を越えたところ
で、下降させて、支板１５を固定板ａの袋形打抜
き突片４，４′；５，５′中に係止する。

この操作中、玉管路部１４は、その上端円筒部
１６が、コイルばね可撓管２が保持されている保
持具ｂの案内突片１０，１０′に案内される状態
になつて、案内突片１０，１０′は円筒部１６に
内接して納まり、コイルばね可撓管２と玉管路部
１４との軸線は一致し、コイルばね可撓管２の内
壁、保持具ｂの案内突片１０，１０′の内面及び
玉管路部１４の角筒部１７の内壁は、同一面とな
り、玉の流下に支障をきたさないようになる。

玉計数器ｃが故障、あるいは取換えその他で固
定板ａより取外ずすことが生じた場合には、装着
と反対の操作をすればよく、玉計数器ｃの支板１
５を上げてその下辺縁の隅角部を袋形打抜き突片
５，５′より外ずし、引き下げればよく、この場
合、玉管路部１４の円筒部１６の上端縁と保持具
ｂの挾片７，７′との間には、充分な間隔がある
ので、操作に支障をきたすことはない。

コイルばね可撓管２をそれの保持具ｂより取外
すには、挾片７，７′の先端部９，９′方向に強く
引張れば脱却する。

本考案の装置は、以上説明したような構成であ
るから、パチンコ玉補給用のコイルばね可撓管を
その端部をもつて、固定板に取付けられているそ
れの保持具に対し、その挾片の先端部側から押込
めば、簡単に係止突片をもつて係止することがで
き、また玉計数器をそれの支板をもつて固定板の
袋形打抜き突片に簡単に係止することができる。
この係止により玉管路部は、保持具の案内突片で
案内されて確実に流下玉の通路を形成することが
できる。しかも、この流下玉の通路は、コイルば
ね可撓管と玉管路部との中心線が一致するもので
あり、その上各部の内壁、内面が同一面となるか
ら、従来のもののように、流下玉の衝突にて玉管
路部の上端内壁の摩耗がはげしくて、延いては亀
裂等を生ずるというおそれなく、玉は滑かに流下
し、コイルばね可撓管と玉計数器の玉管路部との
結合による故障を生ずるおそれがない。

このように、故障の生ずるおそれのないコイル
ばね可撓管と玉計数器の玉管路部との結合が、固
定板に対する玉計数器の支板の単なる着脱で簡単
に、しかも確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の装置にかかるもので、第１図は
正面図、第２図はコイルばね可撓管を取外した場
合の平面図、第３図は第１図−線断面図、第
４図はコイルばね可撓管を固定板に取付けられた
保持具より取外した状態を示す断面図、第５図は
コイルばね可撓管を取付ける保持具と玉計数器の
玉管路部との関係を示す斜視図である。 ａ……固定板、ｂ……コイルばね可撓管の保持
具、ｃ……玉計数器、２……コイルばね可撓管、
７，７′……挾片、１０，１０′……案内突片、１
１，１１′……係止突片、１４……玉管路部、１
５……支板、１６……円筒部、１７……角筒部、
１８……切割部、１９……ホイール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パチンコ台を支持する枠体に取付ける固定板よ
   り突設した保持金具に、パチンコ玉補給用コイル
   ばね可撓管の下端に取付けると共に、この保持金
   具の下方への突出片をして、パチンコ玉計数器の
   前記固定板に対しての装着時に、計数器の玉管路
   部を案内するようにしたパチンコ玉補給用コイル
   ばね可撓管と玉計数器との連結装置。