JPH0222161A - ファイバを使用したコンクリート体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明はファイバを使用したコンクリート体に関し、特
にコンクリート版、コンクリートブロック、コンクリー
ト柱、コンクリート杭またはコンクリート管などのファ
イバを使用したコンクリート体に関する。

［従来の技術］ 従来のこの種のものとして、コンクリート中に類スチー
ルファイバまたは類グラスファイバなどを分散混入した
ファイバ補強コンクリート、あるいはコンクリートとグ
ラスファイバまたはスチールファイバを同時に吹付けて
瞬時に練りまぜ積層するファイバ補強コンクリートなど
があり、そのいずれも背進コンクリートに比べて静的強
度、動的強度に優れ、かつエネルギー吸収能力が大でそ
の他疲労強度や衝撃に対する抵抗性も大きいことから構
造部材やコンクリート二次製品などのコンクリート体と
しての適用が試験施工されている。

しかし、これはファイバの分布状態（配合性）とコンク
リートの強度特性が密接に関係するため、短ファイバを
よく解きほぐしながら玉状にならないように充分注意し
て混入しているが、それでもコンクリート中の短ファイ
バが均一に分散ぜずに適所に濃密になりすぎたりあるい
はファイバー角が揃ったりして例えば木材に対しての節
や虫食の穴がそうであるように品質強度面に安定を欠き
大きな障害になっている。また、短ファイバをコンクリ
ートに混入したものを型枠に充填するものであるため、
コンクリート体の一部の領域のみをファイバによって補
強させたり、あるいはコンクリート体の各領域にファイ
バの量を設定された割合で混入させたりすることができ
ずファイバ補強コンクリートの適用範囲が限られていた
。

［発明が解決しようとする課題］ 上記従来技術においてはファイバを設定された均一状態
または粗密状Ｂまたは一部の領域に配置することができ
ず、品質強度面および適用範囲に問題を有していた。

そこで本発明はファイバの配置状態を設定できるように
したファイバを使用したコンクリート体を提供すること
を目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明は多数のファイバを固着した鋼線または鋼棒を内
部に設けてなるファイバを使用したコンクリート体であ
る。

［作　用〕 上記構成によって、予め設定されたファイバ配置状態で
鋼線またはｆ４棒に多数のファイバを固着できるととも
に、かかる鋼線または鋼材をコンクリート体中の所定位
置に配設できるため、目的に応じたファイバによる補強
が可能である。

［実繕例］ 以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。

第１図乃至第１０図に示すようにＲＣまたはＰＣの鋼線
または鋼棒１の周囲に比較的長寸のスチール、ガラスあ
るいは化学繊維からなるファイバ２を多数交錯状態に固
着し、かかるファイバ２を有する鋼線または鋼棒１を型
枠３内に配設し、型枠３内にコンクリート４を充填して
固化させるものである。そして、鋼線または鋼棒１に設
けられるファイバ２の長さ、本数は適宜選定でき、ファ
イバ２の交錯状態は製造するコンクリート体の必要強度
に応じて設定された均一状態あるいは粗密状態にするこ
とができ、また型枠３内に配設するファイバ２を有する
鋼線または鋼棒１の数や個所もコンクリート体の強度が
必要となる領域に応じて設定できる。

例えば第３図（Ａ＞（Ｂ）では鋼線または鋼棒１の周囲
にファイバ２を３５°の均一交錯状態に固着している。

また第４図では鋼線または鋼棒１の中央を密に両側を■
にしてファイバ２を３０°で交錯させている。第５図で
は鋼線または鋼棒１の中央にのみファイバ２を２５°の
交錯状態に設けている。第６図では鋼線または鋼棒１の
一曲にのみファイバ２を４０°の交錯状態に設けている
。また第７図ではコ字状の鋼線または鋼棒１の周囲にフ
ァイバ２を交錯状態に設けている。また第８図では螺旋
状の鋼線または鋼棒１の周囲にファイバ２を交錯状態に
設けている。また第９図（Ａ）（Ｂ）では型枠３内の底
部にファイバ２を有するＩｌｌ線または鋼棒１を水平に
配設させている。そして、コンクリート体の種類や使用
状態に応じてファイバ２の均一また粗密の配設状態やフ
ァイバ２を有する鋼線または鋼棒ｌの配置位置を選定す
ることによりコンクリートの引張り曲げ強度、ねじり強
度等を高めることができる。また第１図のように型枠３
をコンクリート４の固化後脱型して製品としてもよいし
、あるいは第２図のように布、コンクリート、合成樹脂
またはＦＲＰ製の型枠３を用いて脱型せずに製品として
用いるようにしてもよい。

第１０図（Ａ）はファイバ２を交錯状態に配設した鋼線
または鋼棒１に外装管５を被覆させたものであり、この
外装管５を被覆させた状態でファイバ２を有する鋼線ま
たは鋼棒１をコンクリート体の成型場所に運搬し、型枠
３内に配設する際に第１０図（Ｂ）のように外装管５を
外すことによってファイバ２が所定角度に復元するよう
にすることが好ましい。

これは第３図乃至第９図において適用可能であり、所定
角度で鋼線または鋼棒１に固着させたファイバ２を軸方
向に揃えて外装管５を被装することによって、この外装
管５を外したときファイバ２を所定角度に復元させるよ
うにしている。この場合ファイバ２に帯電させることに
よってファイバ２を電気的に復元させるようにしてもよ
い。

而して、上記実施例においては、予め製造すべきコンク
リートの各領域の必要強度に応じてファイバを有する鋼
線または鋼棒の位置を設定でき、また設定された均一状
態または粗密状態にファイバを配設することができるた
め、鋼線または鋼棒およびファイバの状態によって補強
され、曲げ強さ、曲げ剛性、曲げ引張強度の優れたコン
クリート体を得ることができる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく本
発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であ
る。例えば鋼線または鋼棒の形状１寸法あるいはファイ
バの寸法、数、ファイバ角は適宜選定すればよい。

し発明の効果］ 本発明は多数のファイバを固着した鋼線または鋼棒を内
部に設けることによりファイバの配置状態を均一または
粗密などに設定できるようにしたファイバを使用したコ
ンクリート体を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はコンクリート体の断面図、第３図
乃至第８図は鋼線または鋼棒にファイバを配設した状態
を示し、第３図（Ａ）は一部拡大正面図、第３図（Ｂ）
は断面図、第４図乃至第７図は正面図、第８図は斜視図
、第９図（Ａ）（Ｂ）は型枠内にファイバを有する鋼線
または鋼棒を配設した状態を示す一部切欠断面図、第１
０図＜Ａ）（Ｂ）は被装管の着脱状態を示す断面図であ
る。 １・・・鋼線または鋼棒 ２・・・ファイバ ３・・・型枠 ４・・・コンクリート

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 多数のファイバを固着した鋼線または鋼棒 を内部に設けたことを特徴とするファイバを使用したコ
   ンクリート体。