JPH0221875A - 医療用材料ならびに医療用器具 - Google Patents

医療用材料ならびに医療用器具

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JPH0221875A
JPH0221875A JP17236088A JP17236088A JPH0221875A JP H0221875 A JPH0221875 A JP H0221875A JP 17236088 A JP17236088 A JP 17236088A JP 17236088 A JP17236088 A JP 17236088A JP H0221875 A JPH0221875 A JP H0221875A
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amino group
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medical material
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Kazuhiko Hagiwara
和彦 萩原
Hitoshi Kito
鬼頭 均
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は抗血栓性に優れた医療用材料ならびに医療用器
具に関するものである。
〈従来の技術〉 従来より、人工肺、人工心臓などに利用するための抗血
栓性材料はさまざまなものが考案されている。 ヘパリ
ンを基材表面に固定する方法もその1つである。 その
方法にはヘパリンを基材にイオン的に結合する方法、ヘ
パリンを基材に共有結合させる方法がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしイオン的結合では血液に接触したときにヘパリン
が外れたり、あるいはヘパリンの活性発現に重要である
硫酸基と強固に結合しすぎるため、表面の活性が十分で
はなく、また共有結合では、A T −IIIとの結合
部を基材との結合点にしており、ヘパリンの表面活性は
十分ではなかった。 またカチオン性表面にヘパリンを
イオン結合させた後、ヘパリンをグルタルアルデヒドで
架橋させる試みも行なわれているが、アルデヒド基は主
に第1級アミノ基等としか反応しないため、ヘパリン中
の第1級アミノ基がほとんどないこと、基材に第1級ア
ミノ基がなければ基材と共有化できない事から、効果の
持続性は不十分なものであった。
したがって、本発明は上記問題点を解決した抗血栓性に
優れた医療用材料ならびに医療用器具を提供することを
目的とする。
く課題を解決するための手段〉 本発明者らは従来のごとく単に基材表面に、ヘパリンを
固定しようとしても十分な抗血栓性を得ることができに
くい、あるいは有用部位をこの固定のために用いてしま
うことに鑑み、研究型を重ねた結果、有用部位は残した
まま固定を行うことに成功し本発明に至った。
すなわち本発明は、ヘパリンの第1級アミノ基と基材に
導入した官能基とを共有結合させることである。
ヘパリンにおいては、N−硫酸という部位を一部脱硫酸
化して第1級アミノ化しておいたものが好ましい。
基材においては、官能基好ましくは表面に第1級アミノ
基を有するよう調製しておく。 以下、例として第1級
アミノ基を有する調製方法に限定し述べる。 この調製
方法は任意であるが、第1級アミノ基を有する化合物を
被着させておく、グリシジル基またはアルデヒド基を有
する化合物を被着させてこれに第1級アミン基を存する
化合物を結合させる基材上の官能基と、第1級アミノ基
を有し、基材上の官能基と反応する化合物とを結合させ
るなどの方法を行うのが好ましい。
このような基材およびヘパリンを用意して、基材表面に
ヘパリンを固定させる。 基材上の第1級アミノ基を有
する化合物とヘパリンとの固定はグルタルアルデヒドの
ような二つ以上のアルデヒド基を有する化合物を用いて
行うのが好ましい。
この方法によりヘパリンの抗凝固活性に不用な部分と基
材を選択的に固定することが可能となる。
以上のような製法で得られる医療用材料は種々の抗血栓
性材料として利用でき、この抗血栓性材料は特に血液を
接触する部分を有する医療用器具に用いることができる
。 医療用材料としては中空糸、チューブ、シートなど
を挙げることができ、医療用器具としては人工肺、人工
心臓、カテーテルなどを挙げることができる。
また、中空糸、人工肺ともに多数の細孔を有する多孔質
膜を用いるのがよく、予め細孔には細孔より小径のシリ
カのような微粒子を充填しておくのがよい。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の医療用材料は、官能基好ましくは第1級アミノ
基を有する基材に、好ましくはヘパリンのN−硫酸の一
部を脱硫酸化して第1級アミノ化したヘパリンを固定し
たものである。
まずヘパリン固定に好ましい第1級アミノ基を有する基
材について説明する。
基材としては、用途に応じて使い分けられることもある
が、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリウレタンガラス
などが一般に使用される。
この基材自体は一般に第1級アミノ基を有していない場
合が多い。 このような場合には基材に第1級アミノ基
を導入する。 導入方法には種々あるが、以下に述べる
ような方法によるのが好ましい。
まず第1の方法は基材表面に第1級アミノ基を有する化
合物を塗布するものである。 このような化合物として
は、キトサン、ポリエチレンイミン(PEI)などを代
表的に挙げることができる。
次の方法としては、第1級アミノ基を有する化合物と反
応する化合物を基材表面に塗布した上で、第1級アミノ
基を有する化合物を反応させて結合させるものである。
 基材表面に塗布する化合物は、グリシジル基を有する
化合物を挙げることができ、その代表例としてはポリグ
リシジルメチルメタアクリレートを挙げることができる
このような化合物と反応する第1級アミノ基を有する化
合物としては、エチレンジアミン、ポロチレングリコー
ルジアミンなどを挙げることができ、このときアミノ基
は基材側とヘパリン側に結合するため2つ以上有する必
要がある。
また、第3の方法として第1級アミノ基を持ち、同時に
基材上の官能基と反応する官能基を持っている化合物を
基材と反応させ結合させるものである。 このような例
としてはガラス上に固定する際のα−アミノプロピルエ
トキシシランなどがある。
次に、上述した第1級アミノ基を有する基材に固定する
ためのヘパリンについて述べる。
ヘパリンは抗血栓性を示す化合物として広く知られ、N
H303NaというN−硫酸部位を有している。 ヘパ
リンをそのまま基材表面に固定すると問題を生じること
は前述の通りである。
そこで、本発明においては、N−硫酸部位の一部の脱硫
酸化を行って第1級アミノ化しておくことが好ましい。
 アミノ化の部分はヘパリン中の全アミノ基の内、第1
級アミノ基が5%mo42以上15%moj2以下にな
るようにしておくのがよい。 その理由は少ないと共有
結合量が低下するし、多いとヘパリン活性が低下するか
らである。 上述の一部脱N−硫酸化ヘパリンの作製に
ついては実施例にて詳述する。
次に、上述したように得た第1級アミノ基を有する基材
と、−即脱N−硫酸化して第1級アミン化したヘパリン
との固定について述べる。
基材とヘパリンとの上記固定は両者の第1級アミノ基を
、少なくとも2つのアルデヒド基を有する化合物を用い
、第1級アミノ基とアルデヒド基の反応により結合する
。 このようなアルデヒド化合物としては、グルタルア
ルデヒドなどを挙げることができる。
このように、第1級アミノ基を有する基材にN−硫酸の
一部を脱硫酸化して第1級アミノ化したヘパリンを固定
した医療用材料は、ヘパリンの抗血栓性を利用した抗血
栓性材料であり、これは種々の医療器具、例えば、カテ
ーテル、人工心臓などに用いることができる。 特に、
ガス交換膜として多数の細孔を有する多孔質膜(たとえ
ば中空糸)を上記のごとく処理すれば、抗血栓性を有す
る中空糸が得られ、上記多孔質膜(たとえば中空糸)を
人工肺に用いれば、抗血栓性のすぐれた人工肺が得られ
る。
また、人工肺に用いる多孔質膜の細孔中には予め細孔よ
り小径の微粒子を充填しておくのがよい。 その理由は
、ガス交換膜が多孔質で疎水性であることから、ガス交
換膜に均一にポリマーをコーティングすることができず
、このため抗血栓性が十分に発揮できない、またヘパリ
ンの固定により膜が親水化するため、長時間循環時に細
孔からの血漿の漏れが生じてくることがあるからである
多孔質膜への微粒子の充填については特開昭62−64
374号に記載されているようにするとよい。 ここで
は簡潔に述べる。
多孔質膜にこの細孔よりも小径の微粒子の分散液をちょ
うど細孔内に微粒子が目詰りするように流す。
該微粒子の材質としては、シリカ、アルミナ、ジルコニ
ア、マグネシア、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ケイ
酸塩、酸化チタン、シリコンカーバイト、カーボンブラ
ック、ホワイトカーボン等の無機物質、あるいは、ポリ
スチレンラテックス、スチレンゴム(SBR)ラテック
ス、ニトリルゴム(N B R)ラテックス等の高分子
ラテックスなどが用いられ得るが、特にシリカが望まし
い。 また、該微粒子の平均直径は0.003〜1.0
μm、好ましくは0.003〜0.5μm程度のもので
ある。
該微粒子は、分散液とされて、該ガス交換膜にかけられ
る。 分散媒としては、該微粒子および該ガス交換膜に
対して安定なものであればいずれを用いても良いが、た
とえば水、アルコール類等が用いられる。  しかしな
がら分散媒が水である場合には、該ガス交換膜が疎水性
の場合は、分散液を流す前にエタノール、イソプロパツ
ール等のアルコール類を該ガス交換膜の表面に接触させ
てガス交換膜の表面を親水化させておくことが必要であ
る。
ガス交換膜が中空糸の場合には、中空糸の内部から適当
に加圧した微粒子分散液を通過させると、微粒子の充填
が好適になされる。
〈実施例〉 以下に本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
■、基材へのアミノ基の導入 (実施例1) キトサンをギ酸に溶解させ、1%W/Vsolnを作製
した。  これをテフロンシートで作製した浅いバット
上にキャストし、ドラフト内にて、室温で2日間乾燥し
、乾燥した後、テフロンシートから注意深く剥離し、キ
トサン膜を作製した。 その後1%デナコール■(ヤナ
セ化成:MW1.ooo)(両端にエポキシ基の付いた
ポリエチレングリコール)pH10,0100mM炭酸
Buffer中に室温にて3hr浸漬し、キトサンを部
分架橋させ、不溶化キトサン膜を作製した。
(実施例2) ジュラガード■(ポリプラスチック■製PPマイクロポ
ーラス膜)を0.4! KMnO4/C0nCH25O
,に5m1n浸漬し表面を一5O3による親水化を行な
った。 よく水洗した後、0.1%PEI水溶液(pH
10)に45℃2hr浸漬し、ポリエチレンイミン(P
EI)を固定化した。
(実施例3) γ−アミノプロピルエトキシシランをエタノールに溶解
させ1%溶液を作製した。 スライドグラスを中性洗剤
でたんわんに洗浄した後、乾燥し、続いて上記シランカ
ップリング剤に浸漬デツピングした後、60℃オープン
中で2hr反応させ、NH2を導入した。
II 、一部N−脱脱硫酸化ヘリリン作製(実施例4) 市販のヘパリンを蒸留水にとかし、10%ヘパリン溶液
を作製した。 このヘパリン溶液10muに5.5NH
2S040 、 4 m 11を加え、95℃にて反応
させ、経時的にサンプリングし、その第1級アミノ基量
の増加をニンヒドリン法(注1)、ヘパリン活性のうち
抗FX、活性、抗F 11 、活性について、S−2・
222およびS−2238を用いた合成基質法で測定し
た。 結果を第1図に示す。
また文献上、ヘパリン中の全スルホアミノ基を脱硫酸化
するとされる条件(2%ヘパリン0.04NHCJ29
S℃)にて反応を行ない、経時的な第1級アミノ基量の
増加を同様に測定した。 結果を第2図に示す。
第2図より全スルホアミノ基をアミノ基に変換した際、
ニンヒドリン法では0.9μm o fL / 10 
m gのアミノ基量を示す(点線矢印)。
一方、第1図ではアミノ基の増加に比例してヘパリン活
性の低下が示され、ヘパリンのN−硫酸の過度な脱硫酸
は好ましくなく、ヘパリン活性をある程度維持するには
第2図の全スルホアミノ基に変換した時のアミノ基の値
と第1図のアミノ基の値からヘパリン中のアミノ基は−
N硫酸中10〜20%にとどめておくのが好ましい。 
したがって、以下の実施例では15m1nの反応で得ら
れたアミノ化ヘパリンを用いることにした。
Hlt)ニンヒドリン試薬:ニンヒドリン2g1 トヒ
ドリンダンチン0.3gをメチルセロソルブ75m、Q
に溶かし、4N酢酸ナトリウム(pH5,5)を25m
A加える。
検体0.75mflにニンヒドリン試薬0.5mfLを
加え、沸騰水中で15分間加熱する。
急冷した後25%エタノール5muを加え、570nm
で吸光度を測定する。  アミノ基の定量はロイシンの
発色度として数値化する。
III 、基材へのヘパリンの固定 (実施例5) 実施例1〜3で得た基材について、実施例4で得た部分
アミノ化ヘパリンの0.5%溶液(pH4,0100m
M酢酸バッファー)に45℃にて2hr浸漬した後、2
.5%グルタルアルデヒドロH4,0酢酸バツフアー中
に一夜室温に放置した。 続いて1%NaBH4pH9
,0ホウ酸バツフアーに室温3hr浸漬し、還元し、ヘ
パリン固定膜を得た(各々、試料A% B、Cとする)
一方実施例1〜3で得た基材について部分アミノ化しな
いヘパリンにて同様の処理をした膜を作製した(各々試
料り、ES Fとする)。
A〜Fについて0.04%トルイジンブルーにて染色し
たところ、A−Cは赤紫色に染色されたが、D−Fはほ
とんど染色されなかった。
(実施例6) 内径1 、 4 m/ mのPE(ポリエチレン)チュ
ーブ内面に0.4零にMnO4/C0nc )+250
4を2m1n保持した後、水洗し、PEを親水化した。
 この親水化PHに実施例1のキトサンで内面をコーテ
ィングし、同様に不溶化させた。
また親木化PEに実施例2と同様にPEIを固定化した
。 上記2試料について実施例5にしたがい、部分アミ
ン化ヘパリンを固定した(各々試料G、Hとする)。
この2試料について表面抗トロンビン活性を合成基質S
−2238により測定した。
具体的な方法は、ヘパリン固定チューブを56cmに切
断し、トロンビン0〜10U/cc(4%A、ffb生
食溶液)を0.5mA注入し、15m1nロータリーミ
キサーで内面と接触させる。 その後、内液のトロンビ
ン濃度を測定し、内面吸着トロンビン量を算出する。
トロンビン吸着チューブは生食で洗浄液0.6m M 
S−22381、0m flを2 m II / m 
i nでチューブ内を流し、チューブから出てきた液は
50%酢酸0.2mjZ中に滴下し反応を止める。 そ
の反応液の吸光度を測定し、内面吸着トロンビン量に対
するS−2238の発色性の検1線を作成する。
次に、トロンビンを吸着させたチューブにAT III
  I U / c cを入れ、インキュベーションし
た後、同様にS−2238を内面残存トロンビンで発色
させ、その発色度と検量線より内面残存トロンビンを算
出する。
A T IIIのインキュベーション時間を変化させた
時の内面残存トロンビン愈の変化が第3図である。
以上よりA T IIIによりトロンビンは失活した。
なお、実施例3は基材がガラスであるため測定が困難で
あり、測定しなかった。
IV 、人工肺の調製 (実施例7) マイクロポーラスPPホローファイバー(内径200m
m、空孔率50%、平均細孔径800人)を用いた0、
8M2の人工肺内に0.1%キトサン/ギ酸溶液を注入
し、ガスポートをアスピレータ−で吸引しながら、血液
ボートより空気を吹送し、キトサンをファイバー内面に
コーティングした。 続いて実施例1と同様にキトサン
を不溶化した後、乾燥した。 これを再度行ない、キト
サン膜をコートした。
(実施例8) 0.1%PEI溶液(pH10,0)を0.8M2のマ
イクロポーラスPPファイバー人工肺内に注入し、45
℃2hr漫潰し表面をPEI化した。
(実施例9) 実施例7で用いたホローファイバー(中空糸)を用いた
人工肺に、平均直径135人のシリカを水に分散させた
分散液を600mj2通過させてシリカを中空糸の細孔
に充填した。
この人工肺に実施例7と同様の処理を施した。
(実施例10) 実施例9と同様にして人工肺の中空糸の細孔にシリカを
充填した。
この後実施例8と同様の処理を施した。
■1人工肺へのヘパリンの固定と抗血栓性(実施例11
) 実施例7〜10について実施例4と同様部分アミノ化ヘ
パリンを固定した(各々人工肺をI、J、に、Lとする
)。
各々の人工肺について雑犬20Kgの大腿動静脈A−V
シャントを行ない抗血栓性を評価した。 比較はbla
nk人工肺である。
blank人工肺では2hrで人工肺が閉塞したのに対
しIでは4hr、Jでは5hrで閉塞に、Lでは6hr
後も流量の低下は生じなかった。
Vl 、人工肺の酸素化、脱炭酸ガスの測定(実施例1
2) 人工肺I−Lについて酸素化、脱炭酸性能を測定した。
 その結果を表1および表2に示す。
表102transfer (V/Qi) (mu /+nin) 表2 CO2transfer (V/Q=1) (mu /m1n) 超マイクロポーラス”にするため、コーティングも均一
に、しかも薄膜で均一膜ができる。
したがってKでは■にくらベコ−ティング方法も簡便で
しかもガス交換性能も高くなる。 Lではコーティング
が均一になるため、6hrでも詰まらない。
実施例11.12の結果は以下のように考察される。
I%Jでは、コーティングすることにより閉塞時間の延
長がみられる。 ただし!ではキトサンのコーティング
が部分的に厚くなり流路が細くなる所があったり、コー
ティングできてない所がある。 したがってガス交換性
能は低下する。 Jではコーティングむらのため、5h
rでつまる。 ガス交換性能についてはコーティング膜
厚はたいへん薄く、均一膜にならないので低下しない。
K、Lでは、マイクロポーラスを“親水性の〈発明の効
果〉 本発明においては、予め基材に官能基好ましくは第1級
アミノ基を導入し、またヘパリンも部分的にN−硫酸部
位を脱硫酸化して第1級アミノ化し、これらの基材およ
びヘパリンの第1級アミノ基量士をアルデヒド基を有す
る化合物を介して結合することにより、ヘパリンを基材
に固定しているために、得られる医療用材料これを用い
た人工肺のような医療用器具における抗血栓性が著しく
改良され、長時間の使用に耐えられるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図はヘパリンのN−硫酸部位の脱硫酸化とヘパリン
の抗FX、、抗F If 、の活性の変化を示すグラフ
である。 第2図はヘパリンのN−硫酸部位の脱硫酸化による第1
級アミノ基量がニンヒドリン法でどのくらいの値を示す
かを明らかにしたグラフである。 第3図は実施例6で得られた試料(医療用材料)の表面
ヘパリン活性を示すグラフである。 FIG、1

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材上にヘパリンが固定されてなる医療用材料で
    あって、 基材上に導入された官能基と、ヘパリンの第1級アミノ
    基とが、直接、またはカップリング剤を介して共有結合
    していることを特徴とする医療用材料。
  2. (2)官能基が第1級アミノ基である請求項1記載の医
    療用材料。
  3. (3)ヘパリンはN−硫酸の一部が脱硫酸して第1級ア
    ミノ化されたものである請求項1記載の医療用材料。
  4. (4)抗血栓性材料として用いられるものである請求項
    1ないし3のいずれかに記載の医療用材料。
  5. (5)少なくとも血液と接触する部分が請求項1ないし
    4のいずれかに記載の医療用材料から形成されてなる医
    療用器具。
  6. (6)少なくとも血液と接触する部分が請求項1ないし
    4のいずれかに記載の医療用材料から形成されてなる中
    空糸。
  7. (7)(a)基材上に官能基を導入し、 (b)この官能基と、ヘパリンの第1級アミノ基とを、
    直接、またはカップリング剤を介して共有結合させる、 ことを特徴とする医療用材料の製法。
  8. (8)(a)工程は、基材上に、第1級アミノ基を有す
    る化合物を化学的に結合させるか、または被覆すること
    により行う請求項7記載の製法。
  9. (9)(b)工程は、官能基に、ヘパリンのN−硫酸の
    一部を脱硫酸化して第1級アミノ化したヘパリンを直接
    、またはカップリング剤を介して共有結合させることに
    より行う請求項7または8記載の製法。
  10. (10)カップリング剤が少なくとも二つのアルデヒド
    基を有する化合物である請求項7ないし9のいずれかに
    記載の製法。
  11. (11)少なくとも二つのアルデヒド基を有する化合物
    がグルタルアルデヒドである請求項10記載の製法。
  12. (12)医療用器具を構成する基材の血液との接触面に
    、請求項7ないし11のいずれかに記載の(a)工程お
    よび(b)工程を施すことにより、前記接触面に抗血栓
    性を付与する工程を含むことを特徴とする医療用器具の
    製法。
  13. (13)ガス交換膜として多数の細孔を有する多孔質膜
    を用いた人工肺において、 血液流通面が請求項1ないし4のいずれかに記載の医療
    用材料で形成されていることを特徴とする人工肺。
  14. (14)前記多孔質膜の細孔中には該細孔より小径の微
    粒子が多数充填されていることを特徴とする請求項13
    記載の人工肺。
  15. (15)前記微粒子がシリカである請求項14記載の人
    工肺。
  16. (16)ガス交換膜として使用される多数の細孔を有す
    る多孔質膜の血液流通面を基材として、請求項7ないし
    11のいずれかに記載の(a)工程および(b)工程を
    施すことを特徴とする人工肺の製法。
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