JPH02217380A - 摺動部材 - Google Patents

摺動部材

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Publication number
JPH02217380A
JPH02217380A JP3822889A JP3822889A JPH02217380A JP H02217380 A JPH02217380 A JP H02217380A JP 3822889 A JP3822889 A JP 3822889A JP 3822889 A JP3822889 A JP 3822889A JP H02217380 A JPH02217380 A JP H02217380A
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JP
Japan
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oil
sliding
particles
lubricant
sintered body
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Application number
JP3822889A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yasutomi
安富 義幸
Katsuhiro Sonobe
薗部 勝弘
Masahisa Sofue
祖父江 昌久
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02217380A publication Critical patent/JPH02217380A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/46Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with organic materials
    • C04B41/47Oils, fats or waxes natural resins
    • C04B41/472Oils, e.g. linseed oil

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Moving Of Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なセラミックス摺動部材に係るものであ
り、特に摺動部材として、無機化合物を5iaNaで結
合した多孔質セラミックスを使用することにより高い耐
摩耗性を付与し、これにより耐久性に優れた摺動部材及
びそれを用いた磁気ディスク装置に関する。
〔従来の技術〕
機械が動くときには必ず摺動がついてまわる。
摺動部の摩擦と摩耗を減らせれば、それだけ省エネルギ
、長寿命、クリーン化につながる。例えば、磁気ディス
ク装置では高精度化が要求されており、大きな問題とな
っている。このアクチュエータに高剛性が耐摩耗性に優
れるセラミックスを使用することは容易に考えられる。
なぜなら、近年セラミックス製の摺動部材がいろいろ提
供されているからである。摺動材用セラミックスとして
代表的なものは、SiC,5isNa、AnzOa、及
びZr0zが知られているが、摺動材として実際に使用
するには以下の要求特性を満たさなければならない。
(1)硬度が高く、耐摩耗性及び耐焼付き性が優れてい
ること。
(2)摺動相手材との相性が良いこと(摩擦係数が低く
、相手材の摩耗も小さいこと) (3)耐蝕性が優れていること (4)強度、靭性及び耐熱衝撃性が高いこと(5)摺動
面間の良好な潤滑状態を維持するために、応力や熱によ
る摺動面の変形が小さいこと(すなわち、ヤング率が高
く、熱膨張係数が小さいこと) (6)熱伝導度が高いこと(耐熱衝撃性を高め、摩擦熱
の蓄積を防ぐことによって摩擦係数の上昇と摺動面の熱
変形を抑制する) (7)比重が小さいこと(遠心応力を低減する)これら
の要求特性に対する既存材料の適性をみると、金属質材
料は耐焼付き性、耐摩耗性に問題がある。AQzO3セ
ラミックス単独は耐熱衝撃性に弱く、熱膨張係数が大き
いので熱による摺動面の変形が生じる。ZrO2単独も
AM203と同様に、耐熱衝撃性に弱く、熱膨張係数も
大きい。
5iaN4単独は、熱伝導度が低い。SiC単独は、硬
く、熱伝導にも優れているが、じん性が劣る、などの問
題があり、耐摩耗性、耐蝕性を兼備し、かつ耐熱衝撃性
の一段と向上した摺動材が要求されている。
また昔から公知である含油金属軸受部品の応用として、
多孔質のセラミックスに油や潤滑剤を含浸して使用する
方法で摺動材として多く適用されており、例えば、特開
昭61−163174号公報に「湿式条件下において優
れた摺動特性を有する多孔質のSiC焼結体からなる摺
動材」に係る発明が開示されている。
しかしながら、従来の多孔質セラミックスでは潤滑剤の
保持性について検討されていないために例えば磁気ディ
スク装置のアクチュエータ摺動部材のように耐久性2発
塵性が要求される摺動部材として性能が十分でなく、ま
た十分にするための技術が不明であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、摺動状態の耐摩耗性の点について配慮
がされておらず、摩耗が生じ、発塵するという問題があ
った。
本発明の目的は、潤滑剤の保持性を高め、耐摩耗性に優
れ摺動部材及びそれを用いた磁気ディスク装置を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、平均粒径100μm以上の炭化物。
酸化物、窒化物、酸窒化物の少なくとも一種の無機化合
物粒子と平均粒径が該無機化合物より小さい窒化ケイ素
反応焼結体からなり、気孔量が8から40vol%、直
径が30μm以下の気孔を有し、少なくともその表面上
に油及び/又は固体潤滑剤を含浸及び/又は付着させる
ことにより達成される。
本発明は、磁気ヘッドを直線状に案内駆動するアクチュ
エータの構成要素であるガイドレール及び/又はベアリ
ングを備えた磁気ディスク装置において、前記ガイドレ
ール及び/又はベアリングは、炭化物、酸化物、窒化物
、酸窒化物の少なくとも一種の無機化合物粒子と、平均
粒径が該無機化合物より小さい窒化ケイ素反応焼結体か
らなり、該焼結体は気孔量が8から40vol1%、及
び直径が30μm以下の気孔を有し、少なくともその表
面に油及び/又は固体潤滑剤を含浸及び又は付着させた
ことを特徴とする磁気ディスク装置にある。
〔作用〕
本発明は、第1図に示すように、平均粒径100μm以
下の炭化物、酸化物、窒化物、酸窒化物の少なくとも一
種の無機化合物粒子1、平均粒径が8から40vo12
%、最大気孔径が30μm以下の気孔3からなり、平均
粒径が該無機化合物より小さい5izl’La2粒子間
の微小な気孔中に番号4のように該気孔中及び5iaN
a部の表面上に油及び/又は固体潤滑剤を含浸及び/又
は付着させることにより達成される。
なぜなら、摺動により油及び/又は固体潤滑剤4が、摺
動面を支える番号1の無機化合物粒子上に広がり摺動特
性を高めると共に、油及び/又は固体潤滑剤を保持する
微小気孔部分が存在することにより、保持性をも高める
ことができることが発明者らによって判ったからである
ここで、番号2の5iaNa粒子の大きさは、番号1の
該無機化合物粒子より小さくなければらない、5iaN
4粒子の粒径が該無機化合物粒子の粒径以上になると潤
滑剤の脱落率が高くなると共に急激に発塵する。これは
、番号2の5iaN4粒子が番号1の該粒子より大きい
と気孔中及び5iatLa粒子表面上での油及び/又は
固体潤滑剤との接触面積が小さくなるために保持効果が
悪くなるためである6特に、5iaNa粒子の平均粒径
は、0.2〜5μmの範囲にあると最も潤滑剤の保持性
に優れる。
無機化合物粒子番号1とSi3N+粒子番号2の摺動面
は平滑あるいは、ラッピング加工により、Si3N4粒
子番号2をO,lμrn から1μm程度凹にするとさ
らに潤滑剤の保持性を高めることが可能である。この凹
部があると潤滑剤が溜り潤滑効果をより向上できる。
特に本発明においては、番号・2の5iaN4粒子は、
無機化合物と金属Si粉末の成形体を窒化反応させて生
成した5iaNi粒子とするのが好ましい。なぜなら、
これによって生成した5iaN4粒子は3μm以下の均
一微細であり、気孔径も30μm以下のものが容易に得
られるからである。またこの方法では、該気孔中に直径
1μm以下の窒化物ホイスカーが生成し、気孔中の物質
との接触面積が増加し、油及び/又は固体潤滑剤の保持
性をさらに高めることができ、耐摩耗性に優れるととも
に、潤滑剤の脱落による汚染を防止できる。
本発明において、無機化合物は、硬度の大きいSiC,
TiN、TiC,ZrN、ZrCの少なくとも一種とす
るのが好ましい、なぜなら、番号lの粒子が主に摺動相
手材を与えるので耐摩耗性に優れた材料が良いためであ
る。また、SiC。
TiN* TiCt Zt’Nは、金属Siから生成し
てできた5iaN番との共有結合性が良いために結合力
が極めて強く、粒子の脱落が生じにくいからである。
本発明において、無機化合物の平均粒径は0.5から1
00μmとするのが好ましい。なぜなら、0.5μmよ
り小さいと無機化合物が脱落しやすくなるからである。
また100μmより大きいと粒子の脱落が生じやすくな
り汚染の元になるからである。特に5から20μmとす
ると相手材を支えるのに有効であり、粒子の脱落防止に
最適である。また同様にボイス力を使用することもでき
る。
本発明において、摺動面を気孔率8〜40%の気孔を持
つセラミックス焼結体とする理由は、気孔率が40%よ
り多くなると粒子同士の結合強度が低下し、摺動中に粒
子の脱落が多くなり汚染の元になり、一方80%より少
ないと潤滑効果が無くなるために摩耗による発塵が生じ
るからである。
摺動面を気孔率8〜40%の気孔とすることにより、潤
滑油膜が破断されないので凝着や焼付きが生じない。こ
れより、30μmより大きくなると発塵量が増加する。
気孔径が30μmより大きくなると潤滑剤の脱落が多く
なり汚染となると共に潤滑効果が無くなるために摩耗が
生じるからである0以上のように特定の気孔量、気孔径
とすることにより、極めて優れた摺動特性をもたらすこ
とが判った。
従って、片面が本発明のセラミックスであれば、他面は
金属、気孔率30vol%以下のSiC。
S i aNa、 A Q zoa、 Z r 02セ
ラミツクスでも優れた摺動特性を有する。
したがって、本発明において、摺動材を上記セラミック
スで構成した場合、相手材には、金属。
気孔率30vo Q%以下のS iC,S 1aN4+
A Q zos、 Z r Oz 、同一材のうち一種
で構成することができる。
本発明において、摺動面の油、固体潤滑剤を気孔中及び
Si3N4粒子上に保持することにより。
極めて優れた耐摩耗性を有する部材を得ることができる
。これより、油には比重1.5g/cd以上または粘度
400センチポアズ以上のものを使用するのが好ましい
、その理由は、比重1.5g/−以上または粘度400
センチポアズ以上の油ではセラミックス焼結体摺動面で
の保持性に優れ。
蒸発などによりディスク上にゴミとなって飛び出しにく
いからである。
そして粘度400センチポアズ以上の油にグラファイト
、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、二硫化チタ
ン、BN、フッ素樹脂、二硫化テルル、二硫化セレン、
水酸化バリウム、塩化鉄。
ヨウ化銀、タルク、ホウ砂、カオリン、酸化鉛。
バーミユライト、パラフィンワックス、ステアリン、F
 e −M nリン酸鉛などの少なくとも一種以上の固
体潤滑剤が混合されている潤滑剤を使用することもでき
る。なぜなら、油単体であると高温状態で長期間の使用
中に油切れ状態になる可能性があるが、油と固体潤滑剤
の混合物であるとその心配がなく信頼性、耐久性に優れ
るからである。
〔実施例〕
実施例1 平均粒径0.9μmの金属Si粉末60重量部と平均粒
径16μmのSiC粉末40重量部をメタノールと一緒
にポットミルで混合、乾燥した後、ポリエチレン系ワッ
クスを9重量部添加して、150℃で加圧ニーダを用い
て5時間混棟した。
そして混合物を粉砕し、150℃、1000kg/dの
条件でガイドレール形状に成形した。成形体のワックス
分を除去した後、窒素ガス中1380℃まで段階的に長
時間かけて加熱処理し、5iaN4結合SiCセラミッ
クスを得た。この時の成形体から焼結体への寸法変化率
は0.15% と小さく寸法精度に優れたものが得られ
た。焼結体の気孔率は15%、気孔径20μm以下であ
った。Si3N+の結晶粒径は3μm以下とSiC粉子
に比較して小さい。
摺動面を砥石で研摩し、摺動面の面粗さは十点平均粗さ
で0.1μmとした。そして、オートクレーブにより粘
度400センチポアズのフッ素オイルを含浸した。評価
は、第2図の概略図に示す磁気ディスク装置に組込み試
験をおこなった。ベアリングには、5US440Cを用
いた。試験条件は、最大速度1.4m/s、周波数60
 Hzで磁気ヘッドを100回往復運動させた。試験後
の摺動面の面粗さは十点平均粗さで0.1μmであり、
摺動前と変化しないことが確認できた。また摺動部と未
摺動部の段差は0.01μm以下と小さいことが確認で
きた。摺動試験後の摺動面は、フッ素オイルが気孔中及
び5isN+粒子上に含浸。
付着していることが判った。これより、本発明品は潤滑
剤の保持性に優れているために耐摩耗性に優れており、
アクチエータに適していることが判った。
比較のために多孔質SiC(気孔率15vol%)、多
孔質5iaN4(気孔率15vol%)にフッ素オイル
を含浸して同様に試験した結果、10’回往復運動程度
で急激な摩耗が生じた。摺動面をwt格した結果、潤滑
剤がほとんど無くなっており、潤滑剤の保持性が悪いた
めに摩耗が激しく生じたと考えられる。
第3図は該無機化合物と5iaN+粒子の粒径比と発塵
量及び潤滑剤の脱落率の関係を示す。発塵量は磁気ディ
スク上に飛散した物質の重量を測定した。潤滑剤にはフ
ッ素オイルを用いた。第5図より、5iaN4粒子の粒
径が該無機化合物粒子の粒径以上になると潤滑剤の脱落
率が高くなると共に急激に発塵していることが判る。こ
れは、番号2の5iaN+粒子が番号1の該粒子より大
きいと気孔中及び5iaN4粒子表面上での油及び/又
は固体潤滑剤との接触面積が小さくなるために保持効果
が悪くなるためである。特に、Si3N+粒子の平均粒
径は、0.2〜5μmの範囲にあると最も潤滑剤の保持
性に優れる。
本発明において、摺動面を気孔率8〜40%の気孔を持
つセラミックス焼結体とする理由は、第4図に気孔率と
発塵量の関係を示すように、気孔率が40%より多くな
ると粒子同士の結合強度が低下し、摺動中に粒子の脱落
が多くなり汚染の元になり、一方8%より少ないと潤滑
効果が無くなるために摩耗により発塵が生じるからであ
る。摺動面を気孔率8〜40%の気孔とすることにより
、潤滑油膜が破断されないので凝着や焼付きが生じない
。第5図に最大気孔径と発塵量の関係を示す。
これより、30μmより大きくなると発塵量が増加して
いることが判る。気孔径が30μmより大きくなると潤
滑剤の脱落が多くなり汚染となると共に潤滑効果が無く
なるために摩耗が生じるからである。以上のように特定
の気孔量、気孔径とすることにより、極めて優れた摺動
特性をもたらすことが判る。
従って、片面が本発明のセラミックスであれば。
他面は金属、気孔率30vo 0%以下のSiC。
S i aNa、 A Q 203. Z r C)z
セラミックスでも優れた摺動特性を有する。
したがって、本発明において、摺動材を上記セラミック
スで構成した場合、相手材には、金属。
気孔率30VO0%以下のSiC,5iaN+。
AQzOa、Z rOz +同一材のうち一種で構成す
ることができる。
本発明において、摺動面の浦、固体潤滑剤を気孔中及び
5iaN+粒子上に保持することにより、極めて優れた
耐摩耗性を有する部材を得ることができる。第6図に油
の比重及び粘度と発塵性の関係を示す。これより、油に
は比重1.5g/aI!以上または粘度400センチポ
アズ以上のものを使用するのが好ましい。
実施例2 平均粒子0.7μmの金属Si粉末80重量部と平均粒
子3μmのTiN粉末20重量部をメタノールと一緒に
ポットミルで混合、乾燥した後、ポリエチレン系ワック
スを9重量部添加して、150℃で加圧ニーダを用いて
5時間混棟した。
そして混合物を粉砕し、150℃、1000kg/−の
条件でベアリング形状に成形した。成形体のワックス分
を除去した後、窒素ガス中1350℃まで階段的に長時
間かけて加熱処理し、5iaN4結合TiNセラミック
スを得た。この時の成形体から焼結体への寸法変化率は
0.15% と小さく寸法精度に優れたものが得られた
。焼結体の気孔率は8%、気孔径10μm以下であった
。Si3N4の結晶粒径は2μm以下とTiN粒子に比
較して小さい。
摺動面を砥石で研摩し、摺動面の面粗さは十点平均粗さ
で0.07μmとした。そして、オートクレーブにより
フラン樹脂を含浸した。評価は、第2図の概略図に示す
磁気ディスク装置に組み込み試験をおこなった。ガイド
レールには、気孔率5vo12%のAflzOaを用い
た。試験条件は、最大速度1.4m/s  、周波数6
0Hzで磁気ヘッドを100回往復運動させた。試験後
の摺動部の面粗さは十点平均粗さで0.08μmであり
、摺動前と変化しないことが確認できた。また摺動部と
未摺動部の段差は0.01μm以下と小さいことが確認
できた。摺動試験後の摺動面は、フラン樹脂が気孔中及
び5iaN4粒子上に含浸、付着していることが判った
。これより1本発明品は耐摩耗性に優れており、アクチ
ュエータに適していることが判った。
比較のために5US440Cでベアリングを作製し、同
様に試験した結果摩耗が激しく問題外であった。
実施例3 実施例1と同様にして、SiC粒子の代わりにTiN、
TiC,ZrN、ZrC粒子に変えてガイドレールを試
作し試験を行った。その結果、実施例1と同様に摩耗が
無く良好な結果が得られた。
これは、本発明品は気孔及び5iaN+粒子上に潤滑剤
が付着し摺動効果をもたらしているためである。
実施例4 実施例1と同様にして、SiC粉末の平均粒径を変えて
成形、焼結し摺動試験を行った。その結果、SiC粒子
が5iaN4粒子より小さくなると摩耗が生じ、また1
00μmより大きくなるとSiC粒子が脱落しやすくな
り、脱落したSiC粒子により障害が生じることが判っ
た。ここで。
5iaN4粒子より大きい平均粒径の異なるSiC粉末
を2成分以上混合しても同様に優れた摺動特性を示した
実施例5 実施例1と同様にして、金属SiとSiCの原料配合比
を変えて焼結体中の5iaNa相とSiC相の組成比を
変えた場合の試験を行った。その結果、SiC粒子の量
が60vof1%より多くなると機械的強度が下がるた
めに摩耗量が多くなり。
障害をもたらすことが判った。したがって、SiC粒子
の量は、60vo Q%以下である方が好ましい。
実施例6 平均粒径0.5μmの金属Si粉末60重量部と平均粒
径5μmのSiC粉末40重量部にポリエチレンとステ
アリン酸と合成ワックスの混合物を13重量部添加、混
練し原料とした。この原料を抽出し成形機を用いて第7
図に示すような中空のガイドレールの成形体を作製した
。成形体中のワックス分を除去した後、窒素ガス中11
00℃〜1400℃まで6℃/hで加熱処理した、得ら
れたガイドレールの焼結時寸法変化率は0.13%と小
さく、摺動面を加工するのみで使用可能であった。した
がって、製品の寸法ばらつきを抑えることができ、加工
コストも従来の半分以下になると考えられ、量産品に適
していることが判った。
そして、オートクレーブにより粘度2000センチポア
ズのマシンオイルに固体潤滑剤BNを混合した潤滑剤を
含浸した。評価は、第2図の概略図に示す磁気ディスク
装置に組み込み試験をおこなった。ベアリングには、固
体潤滑剤BNを含浸した気孔質20vol%のSiCを
用いた。試験条件は、最大速度1.4m/s、周波数6
0Hzで磁気ヘッドを10”回往復運動させた。試験後
の摺動面の面粗さは十点平均粗さで0.1μmであり、
摺動前と変化しないことが確認できた。また摺動部と未
摺動部の段差は0.01μm以下と小さいことが確認で
きた。摺動試験後の摺動面は。
マシンオイルに固体潤滑剤BNを混合した潤滑剤が気孔
中5iaNa粒子上に含浸、付着していることが判った
。これより1本発明品は耐摩耗性に優れており、アクチ
ュエータに適していることが判った。
実施例7 実施例1のSiC粉子の変わりに長さ50μm、アスペ
クト比50のSiCウィスカを原料に用いて同様に成形
、焼結を行い摺動試験を行った。その結果実施例1と同
様に良好な結果得られた。
実施例8 平均粒径0.2μmの5iaN+粉末50重量部と平均
粒径5μmのSiC粉末45重量部と焼結助剤YzOs
5重量部にポリエチレンとステアリン酸と合成ワックス
の混合物を10重量部添加、混練し原料とした。この原
料をプレス成形機を用いて板上の成形体を作製した。成
形体中のワックス分を除去した後、窒素ガス中、170
0℃で6時間加熱処理した。そして、焼結体は加工後オ
ートクレーブにより固体潤滑剤BNとフッ素オイルの混
合潤滑剤を含浸した。第8図に示すように5US440
Cに接着剤により摺動部に貼り付はガイドレールとした
。評価は、第2図の概略図に示す磁気ディスク装置に取
み込み試験をおこなった。ベアリングには、固体潤滑剤
BNを含浸した気孔率20vol%のSiCを用いた。
試験条件は、最大速度1.4m/s、周波数60Hzで
磁気ヘッドを10’回往復運動させた。試験後の摺動面
の面粗さは十点平均粗さで0.1μmであり、摺動面と
変化しないことが確認できた。また摺動部と未摺動部の
段差は0.01μm以下と小さいことが確認できた。摺
動試験後の摺動面は、BNが気孔中5iaNn粒子上に
含浸、付着していることが判った。これより、本発明品
は耐摩耗性に優れており、アクチュエータに適している
ことが判った。
実施例9 実施例1で得られたセラミックス焼結体にグリセリンを
含浸し、水道用のバルブ摺動材に適用した。熱水100
℃と冷水10’Cの循環を繰返しながらバルブの開閉を
行ない試験を行なった。その結果、クラックも発生せず
、摩耗量も測定不可能程度である耐久性に優れたバルブ
摺動材が得られることが判った。
実施例10 第9図は本発明の摺動部材を用いた磁気ディスク装置の
断面図である。磁気ディスク2はスピンドル19に保持
され、高速で回転する。薄膜磁気ヘッド組立体13はア
ームアセンブリ14に保持され、その先端に薄膜磁気ヘ
ッドが設けられる。
この組立体13は磁気ディスク20の数あり、キャリッ
ジ16に一体に固定され、ガイドレール6の上をベアリ
ング5によって同時に移動する。移動は磁気回路15に
よって自動的に行われる。
17は導体、18は金属製エンクロージャである。
本実施例では、実施例1と同様に第3図に示すものと同
じガイドレール及びベアリングを製造した6本実施例に
おいてもガイドレール及びベアリングともに耐摩耗性が
優れ、摺動特性の高いものであった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、耐摩耗性に極めて優れた摺動特性を有
しているので、磁気ディスク装置用アクチュエータ、光
デイスク装置アクチュエータ、各種ポンプ用シール材、
水道用バルブ、各種軸受等の耐久性や信頼性を著しく向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明のアクチュエータ摺動部材の断面模式
図、第2図は、磁気ディスク装百のアクチュエータ部概
略図、第3図〜第6図は発塵量の関係を示す線図、第7
図は、押出し成形により作製したガイドレールの斜視図
、第8図は金属にセラミックスを貼付だガイドレールの
斜視図、第9図は磁気ディスク装置の断面図である。 1・・SiC,2・・Si3N+、3・・・気孔、4・
・・潤滑剤、5・・・ベアリング、6・・ガイドレール
、7・・・コイル、8・・・フレーム、9・・・金属、
10・・・接着剤、11・・・セラミックス、13・・
・薄膜磁気ヘッド組立体、14・・アームアセンブリ、
15・・・磁気回路、16・・キャリッジ、17・・・
導体、18・・・エンクロージャ、19・・・スピンド
ル、20・・・磁気ディスク。 第 図 第 図 第 図 最大気孔径(μm) 第 図 無機化合物粒径/513N4粒径 第 図 気孔率(%) 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、平均粒径100μm以下の炭化物、酸化物、窒化物
    、酸窒化物の少なくとも一種の無機化合物粒子と平均粒
    径が該無機化合物粒子より小さい窒化ケイ素反応焼結体
    からなり、該焼結体は8〜40体積%の気孔率を有し、
    かつ、直径が30μm以下の気孔を有し、少なくともそ
    の表面に油及び/又は固体潤滑剤を含浸及び/又は付着
    させたことを特徴とする摺動部材。 2、前記気孔中に直径1μm以下の窒化物ホイスカーが
    存在している特許請求の範囲第1項に記載の摺動部材。 3、前記油は比重1.5g/cm^3以上である特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の摺動部材。 4、前記油は粘度400センチポアズ以上である特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の摺動部材。 5、前記反応焼結体の少なくとも表面に固体潤滑剤が粘
    度400センチポアズ以上の油にグラファイト、二硫化
    モリブデン、二硫化タングステン、二硫化チタン、BN
    、フッ素樹脂、二硫化テルル、二硫化セレン、水酸化バ
    リウム、塩化鉄、ヨウ化銀、タルク、ホウ砂、カオリン
    、酸化鉛、バーミユライト、パラフィンワックス、ステ
    アリン、Fe−Mnリン酸鉛の一種以上の固体潤滑剤が
    混合された潤滑剤が含浸又は/及び付着している特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の摺動部材。 6、摺動の相手材が同種材、金属、気孔率30vol%
    以下のSiC、Si_3N_4、Al_2O_3又はZ
    rO_2焼結体で構成されている特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載の摺動部材。 7、磁気ヘッドを直線状に案内駆動するアクチュエータ
    の構成要素であるガイドレール及び/又はベアリングを
    備えた磁気ディスク装置において、前記ガイドレール及
    び/又はベアリングは、炭化物、酸化物、窒化物、酸窒
    化物の少なくとも一種の無機化合物粒子と、平均粒径が
    該無機化合物より小さい窒化ケイ素反応焼結体からなり
    、該焼結体は気孔量が8から40vol%、及び直径が
    30μm以下の気孔を有し、少なくともその表面に油及
    び/又は固体潤滑剤を含浸及び又は付着させたことを特
    徴とする磁気デイスク装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0705805A2 (en) 1994-09-16 1996-04-10 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Sintered body of silicon nitride for use as sliding member
US5923511A (en) * 1995-05-26 1999-07-13 International Business Machines Corporation Directly contactable disk for vertical magnetic data storage
JP2003183078A (ja) * 2001-12-17 2003-07-03 Ngk Spark Plug Co Ltd ガイドレール
US6702466B2 (en) 1999-10-15 2004-03-09 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Ceramic dynamic-pressure bearing, motor having bearing, hard disk drive, polygon scanner, and method for manufacturing ceramic dynamic-pressure bearing

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