JPH02216241A - 多色柄パイル織物用パイル糸の配列整経方法とその装置 - Google Patents

多色柄パイル織物用パイル糸の配列整経方法とその装置

Info

Publication number
JPH02216241A
JPH02216241A JP3464789A JP3464789A JPH02216241A JP H02216241 A JPH02216241 A JP H02216241A JP 3464789 A JP3464789 A JP 3464789A JP 3464789 A JP3464789 A JP 3464789A JP H02216241 A JPH02216241 A JP H02216241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
pile
holding
feeding
yarns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3464789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0453970B2 (ja
Inventor
Yasunori Matayoshi
康憲 又吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Co Ltd
Original Assignee
Nissin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Co Ltd filed Critical Nissin Co Ltd
Priority to JP3464789A priority Critical patent/JPH02216241A/ja
Publication of JPH02216241A publication Critical patent/JPH02216241A/ja
Publication of JPH0453970B2 publication Critical patent/JPH0453970B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多色柄パイル織物用パイル糸を配列整経する
方法とこれに使用する配列整経装置に関するものである
[従来の技術と解決しようとする課題]従来より、多色
柄パイル織物として、アキスミンスター織機による多色
カーペット等の柄バイル織物が存するが、このアキスミ
ンスクー織機による多色柄パイル織物の製織においては
、多色になればなるほど、これに使用されるパイル糸の
整経準備に多大な人員と時間が必要になり、小ロツト生
産には適さないものである。
例えば、パイル糸の選択にジャカード装置を利用するジ
ャカード方式のアキスミンスター織機の場合には、柄パ
イル織物の織方向の各パイル列毎に、これに使用される
複数本のパイル糸を導き入れた特殊キャリーが並設され
、この織方向のパイル列毎の各キャリーを1織毎にジャ
カードにより適宜上下動させて、必要なパイル糸を定め
られた位置で横一列に並べ、これをグリッパ−でパイル
長に相当する長さ分つまみ出して切り揃え、これを織目
に運んで織り込むものである。この場合、織幅方向に並
列する各キャリーに導き入れられる各パイル糸は、通常
チーズに巻かれて織機後方のクリールに掛架されている
この場合、織方向のパイル列毎の各キャリーには、それ
ぞれ複数本(多くて12色程度)のパイル糸が導かれる
ことになるために、色数が多くなればなるほど、また織
幅が大きくなればなるほど、クリールスタンドに掛架さ
れるチーズの数が多くなり、例えば12色柄で4m幅の
柄パイル織物を製織するには、12000本のチーズが
必要になる。そのためクリールスタンドが大型化し、製
織機後方の設置スペースが大きくなる上、このチーズと
ジャカードの準備とセット作業に多大な労力を必要とし
、例えば前記12色柄4m幅の場合、4人で3日はどか
かることになり、多品種少量生産の場合には、能率が悪
く、きわめてコスト高なものになる。
また、スプール方式のアキスミンスクー織機は、第9図
に略示するように、パイル織込みの−織分毎に、その柄
に応じた緯方向のパイル糸配列に合せて、各パイル糸を
ビームに配列整経して巻いたスプール(S)を、織方向
の柄の1リピ一ト分に相当するパイル織込み数(段数)
分準備し、この1リピ一ト分にト目当する数のスプ−ル
(S)を、無端回動するチェーン等の供給移送手段(C
)に織方同順に掛架しておいて、1織毎に順次織口前に
供給して、このスプール(S)から各パイル糸(p)を
一定長さ切り出して織り込むことにより製織するもので
ある。
このスプール方式によれば、色数は無限で、通常20〜
30色の柄パイルが製織されているが、その準備作業と
して、1リピ一ト分のパイル織込み段数に相当する多数
本のスプール(S)を、それぞれ柄に応じた緯方向(織
幅方向)のパイル糸配列に合せて、多数本のパイル糸を
配列して整経しておかなければならず、この作業に多大
な労力と時間を必要とし、例えば4m幅の場合、4人で
10日程もかかっており、やはり多品種少量生産の場合
、コスト高となる。
しかも、前記のスプール(S)は比較的径大のビームか
らなるために、これをチェーン等の無端の移送手段に掛
架する場合、該移送手段(C)がかなり長尺になるとい
った問題もある。
本発明は、上記に鑑み、主にアキスミンスクー織機によ
る多色柄パイル織物の製織において使用するパイル糸を
、例えばレピア織機の多色緯入れ装置等の電気的あるい
は機械的に作動する糸の選択引き出し手段を利用して配
列整経することにより、機械的に容易に整経でき、その
配列整経作業の簡略化および能率化して、かつ自動化も
容易に可能にせんとしてなしたものであり、これを達成
するパイル糸の配列整経方法と、この方法を好適に実施
し得る配列整経装置を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段および作用]上記の課題を
解決する本発明の配列整経方法においては、柄パイル織
物に使用される複数種のパイル糸を機械幅方向の一側部
に導いておき、電気的あるいは機械的に作動する糸選択
引き出し手段により、柄パイル織物における一織分毎の
緯方向のパイル糸の配列順に合せて、これに対応するパ
イル糸を1本づつ順次選択するとともに、選択したパイ
ル糸を機械幅方向に引き出して一定長さに切断し、切断
したパイル糸を前記引き出し方向と直交する方向に間欠
送行させながら一定間隔に並列させ、またこれと同時に
、パイル糸を1方向に引き出し可能に保持し得る糸保持
部が多数並設されてなる糸保持部材を、機械幅方向の一
側部において前記パイル糸の間欠送行作用に対応して同
方向に間欠移動させながら、前記各パイル糸の一端部を
各糸保持部に順次挿入して保持させることを特徴とする
そして上記の配列整経方法によれば、電気的あるいは機
械的に作動する糸選択引き出し手段により、製織すべき
柄パイル織物における一織分毎の緯方向のパイル糸の配
列順に合せて、これに対応するパイル糸を1本づづ順次
選択して一定長さに引き出して並列させ、各パイル糸の
一端部を所定の糸保持部材に挿入して保持させることと
したので、前記パイル糸の選択引き出し作用を機械的に
かつ連続的に行なって、配列整経でき、しかもそのパイ
ル糸の長さを揃えて平行に保持することができる。しか
もこうして配列整経されたパイル糸は、その一端部を糸
保持部材に引き出し可能に保持するために、その配列状
態を良好かつ確実に保持でき、従来のスプールのように
ビームに巻付ける必要もなく、このパイル糸の配列体を
そのままアキスミンスクー織機等の製織機に装備して使
用することができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記方法の実施に使用
する配列整経装置に係るものであって、下記の構成より
なる。
すなわち、本発明装置においては、機械幅方向の一側部
に配され、電気的あるいは機械的に作動して、これに導
かれる複数種のパイル糸のうち、柄パイル織物における
一織分毎の緯方向のパイル糸の配列順に応じた任意の1
本を順次選択する手段と、この選択作用に対応して作動
しかつ選択したパイル糸を機械幅方向に引き出して一定
長さに切断し得るレピア機構とからなる糸選択引き出し
手段を備える。さらに、機械幅方向の両側部に装備され
、前記のパイル糸の選択引き出し作用に対応して、順次
引き出された一定長さのパイル糸の両端部を保持して前
記引き出し方向と直交する方向に並列状態で間欠送行さ
せるパイル糸の保持送行手段と、各パイル糸を1方向に
のみ引き出し可能に保持できる糸保持部が一定間隔毎に
多数並設され、前記保持送行手段における一側部の保持
送行部分の近傍にこれと平行にかつ該送行作用に対応し
て間欠移動させられる糸保持部材と、前記保持送行手段
により保持されて間欠送行する前記パイル糸の一端部を
、その送行停正時に前記糸保持部材の各糸保持部に対し
順次挿入する糸挿入手段とを備えてなることを特徴とす
る。
そしてこの配列整経装置による場合、糸選択引き出し手
段においては、機械幅方向の一側部に配された糸選択部
が電気的または機械的に作動して、この部分に導かれて
いる複数種のパイル糸のうち、柄パイル織物における一
織分毎の緯方向のパイル糸の配列順に応じて、これに対
応するパイル糸の1本を選択するとともに、この選択作
用に対応して、選択したパイル糸をレピア機構の運動に
より機械幅方向に引き出し、一定の長さに切断する。こ
うして切断されたパイル糸は、その両端部が機械幅方向
の両側部に装備された保持送行手段に保持されて、前記
引き出し方向と直交する方向に間欠送行される。
同様にして、前記柄パイル織物の一織分の緯方向のパイ
ル糸の配列順に合せて、所定のパイル糸が順次選択して
引き出されて、前記送行手段により一定間隔に保持され
て並列した状態で間欠送行される。
そして前記パイル糸が間欠送行されて一側部の送行部分
近傍に配された糸保持部材の所定の糸保持部と対応する
位置に至ると、このパイル糸の間欠送行に対応して糸保
持部材が同方向に共に間欠移動し、この状態で糸挿入手
段の位置に達すると、前記の間欠送行の停止時に糸挿入
手段が作動して、前記パイル糸の一端部が所定の糸保持
部に挿入され保持される。また間欠送行作用によって後
続のパイル糸の一端部が前記糸保持部の次の糸保持部に
対応した状態で前記糸挿入手段の位置に達すると、前記
同様に挿入手段が作動してパイル糸の一端部が糸保持部
に挿入され保持される。
このような作用の繰り返しよって、柄パイル織物の一織
分の緯方向のパイル糸の配列順に合せて順次配列でき、
かつ各パイル糸の一端部を糸保持手段に保持させた状態
に整経できるものである。
さらに請求項3に記載の配列整経装置においては、糸選
択引き出し手段については上記と同様の構成にした上、
機械幅方向の一側部に装備され、前記糸選択引き出し手
段によるパイル糸の引き出し切断作用に対応して、順次
引き出された一定長さのパイル糸の一端部を保持して前
記引き出し方向と直交する方向に並列状態で間欠送行さ
せるパイル糸の保持送行手段と、各パイル糸を1方向に
のみ引き出し可能に保持できる糸保持部が一定間隔に多
数並設され、機械幅方向の他側部において前記選択引き
出し部後方より供給されて前記保持送行手段に対応して
同方向に間欠移動させられる糸保持部材と、前記糸選択
引き出し手段によるパイル糸の引き出し切断作用に対応
して、該パイル糸の一端部を前記糸保持部材の各糸保持
部に対し順次挿入する糸挿入手段とを備えてなることを
特徴とする。
この配列整経装置においても、上記の場合と同様に、糸
選択引き出し手段により、複数種のパイル糸のうち、柄
パイル織物における一織分毎の緯方向のパイル糸の配列
順に応じて、これに対応するパイル糸の1本づつを順次
選択するとともに、この選択作用に対応して、選択した
パイル糸をレピア機構の運動により機械幅方向に引き出
し一定の長さに切断する。この引き田されたパイル糸は
、その一端部が機械幅方向の一側部に配された保持送行
手段に直ちに保持され、また同時に他端部が、前記引き
出し作用に対応して作動する糸挿入手段により、後方よ
り供給されている糸保持部材の所定の糸保持部に挿入さ
れ保持される。このように順次選択され引き出されるパ
イル糸を、保持送行手段と糸保持部材とにより順次並列
した状態に保持して送行させることを繰返すことにより
、上記同様に柄パイル織物の一織分の緯方向のパイル糸
の配列順に合せて順次配列でき、かつ各パイル糸の一端
部を糸保持手段に保持させた状態に整経できる。
[実施例] 次に本発明の実施態様を使用装置とともに図面に基いて
説明する。
第1図は本発明方法の実施に使用する配列整経装置(A
)1例の概略を示している。
図において、(1)は柄パイル織物に使用される多色多
数種のパイル糸(p)のチーズ(2)を掛架したクリー
ルスタンドである。り3)は前記のクリール(1)より
引き出されて機械幅方向の一側部に導かれた各パイル糸
(p)のうち、柄パイル織物における一織分毎の緯方向
のパイル糸の配列順に応じたf′T:意の1本を順次選
択して引きき出すための糸選択引き出し手段である。
この糸選択引き出し手段(3)は、例えばレピア織機に
おける多色緯入れ装置等の周知の機構を利用して構成す
るもので、図に示すように、機械幅方向の一側部に配さ
れ、電気的あるいは機械的に作動して、これに導かれる
複数種の前記パイル糸(p)のうち、柄パイル織物にお
ける一織分毎の緯方向のパイル糸の配列順に応じた任意
の1本を順次選択する手段(31)と、この選択作用に
対応して作動しかつ選択されたパイル糸(p)を機械幅
方向に引き出して一定長さに切断し得るレピア機構(3
2)とからなる。
すなわち、前記の選択手段(31)は、これに導かれた
複数本(例えば30本)のパイル糸(p)の端部を並列
状態に引き出し可能に保持しておいて、例えばジャカー
ド装置等の機械的手段に前記の保持部分を選択位置に移
動させるか、あるいはマイクロコンピュータからの指令
によりパルスモータ、サーボモータ等を介して前記の保
持部分を選択位置に移動させることにより、所定の選択
作用を行なうように構成される。なお前記各パイル糸(
p)の保持部分を選択位置に移動できさえすれば、必ず
しもパイル糸を1列に保持しておく必要はない。
また前記のレピア機構(32)は、第2図に例示するよ
うに、機械幅方向の両側部に所定のレピア運動を行なう
グリッパバンド(32a) (32b)を備え、前記選
択手段(31)による選択作用に対応して、一方のグリ
ッパバンド(32a)が選択された1本のパイル糸(p
)を保持して他方側へ引き出すとともに、他方側のグル
リッパバンド(32b)によって受は取り、機械幅方向
全幅に渡って一定の長さに引き出せるようになっている
。またこのレピア機構(32)のパイル糸(p)の引き
出し側には、引き出し作用に対応して引き出し完了と同
時に切断作用を行なうパイル糸(p)の切断手段(33
)が設けられる。 (34a)(34b)は前記グリッ
パバンド(32a) U2b)のガイドを示す。
(4) (4)は機械幅方向の両側部に相対設して装備
された保持送行手段であり、前記のパイル糸(p)の選
択引き出し作用に対応して、順次引き出された一定長さ
のパイル糸(p)の両端部を保持して前記引き出し方向
と直交する方向(機械前方)へ並列状態で間欠送行させ
るように設けられている。
この保持送行手段(4)としては、第3図に示すように
、両側部それぞれにおいて前記パイル糸(p)の引き出
し位置より前方へ延びた上下−対の無端ベルト(41a
) (4J、b)を、両者の対接側で送行方向に間欠的
に無端回動するように設け、前記引き出されたパイル糸
(p)の両端部を上下の無端ベルト(41a) (41
b)の間に保持して間欠送行できるように設ける。前記
上下の無端ベルト(41a)(41b)間にパイル糸(
p)を保持させるために、織機における筬打ち運動のご
とく、前記パイル糸(p)の引き出し作用に対応して後
方から前方へ揺動運動を行なう押し込み手段(5)を設
けておくのがよい。
また前記上側の無端ベル) (41a)は下側の無端ベ
ルト(41b)よりも図のように短くし、前記パイル糸
(p)を下側の無端ベルト(41b)上に引き出すよう
にして、両ベルト(41a)(41b>によるパイル糸
(p)の保持作用を容易に行なえるようにし、さらに前
方において後述する糸保持部材とともに配列整経された
パイル糸配列体(P)を回収できるように設けるのがよ
い。
なお、前記保持送行手段(4〉によるパイル糸(p)の
一端部の保持を確実にして一定間隔に並列させるために
、この端部に複数本の縦糸を供給して織組織にして送行
させるようにしたり、またこの一端部を図のように接着
テープ(6)により動かないように接着保持して送行さ
せることができる。
(丁)は各パイル糸(p)を1方向にのみ引き出し可能
に保持できる糸保持部(71)が一定間隔毎に多数並設
されてなる糸保持部材であって、この糸保持部材(7)
は、前記前記接着テープ(6)による保持送行側とは反
対側の保持送行手段(4)における下側の無端ベルト(
41b)の側傍に側方より供給されて、前記保持送行手
段(4)作用に対応して間欠移動可能に装備されている
。すなわち並列状態に保持されて間欠送行されるパイル
糸(p)がこの糸保持部材(7)の先端部の糸保持部(
71)と対応する位置した状態で、適宜移動手段(図示
せず)により間欠移動するようになっている。(72)
はこの糸保持部材(7)の移動用ガイドである。一つの
糸保持部材(7)が前方へ移動すると、次の糸保持部材
(7)が前記移動位置に送り込まれるように設けられる
この糸保持部材(7)は、第6図のように、相対向する
2枚の長板(73)(73)間に、所定のスペーサ(7
4)を長さ方向所定間隔毎に介在させて両側に開口する
保持用空間(75)を区画形成するとともに、この各空
間(75)に屈曲板状のスプリング(76)と受は部(
77)を内設して、前記開口の一方側よりパイル糸(p
)を挿入でき、かつ他方の開口側からのみ引き出し可能
に保持できるように構成してなり、前記挿入側の開口を
上向きにして装備される。
またこの糸保持部材(7)は、柄パイル織物の織幅が2
m程度までの比較的狭小幅の場合には、その織幅に相当
する長さに形成しておくこともできるが、織幅が前記以
上の比較的広幅の場合等の必要に応じて、1織分全長を
幅方向複数に分離した長さに構成しておくのが望ましい
(8)は前記保持送行手段(4)(4)により保持され
て間欠送行する前記パイル糸(p)の一端部を、前記糸
保持部材(7)の各糸保持部(71〉に対し順次挿入す
る糸挿入手段であり、例えばエアーシリンダー等のシリ
ンダー機構あるいはカムやクランク機構等により上下方
向に進退する押し込みビン(81)を備え、前記間欠走
行作用に対応して、送行停止時に前記押し込みビン(8
1)が進出して、パイル糸(p)をこれと対応する糸保
持部(71)に挿入保持させるように設けられる。
そして、上記の装置により本発明を実施する場合、糸選
択引き出し手段(3)においては、機械幅方向の一側部
に配された糸選択部(31)が電気的または機械的に作
動し、クリール(1)のチーズ(2)から導かれている
複数種のパイル糸(p)のうち、柄パイル織物における
一織分毎の緯方向のパイル糸の配列順に応じて、これに
対応するパイル糸(p)の1本を順次選択する。またこ
の選択作用に対応して、選択したパイル糸(p)をレピ
ア機構(32)の運動により機械幅方向に引き出し、一
定の長さに切断する。こうして切断されたパイル糸(p
)は、その両端部が機械幅方向の両側部に装備された保
持送行手段(4)(4)に保持されて、前記引き出し方
向と直交する方向に間欠送行される。この1回の送行距
離は糸保持部材(7)における各糸保持部(71)の間
隔に対応する。したがって前記同様にして次々と選択さ
れ引き出されたパイル糸(p)は、前記保持送行手段(
4)<4)により一定間隔に保持されて並列した状態で
間欠送行される。
そして前記パイル糸(p)が間欠送行されて一側部の保
持送行部分(4)近傍に配された糸保持部材(7)の所
定の糸保持部(71)と対応する位置に至ると、このパ
イル糸(p)の間欠送行に対応して糸保持部材(71)
が同方向に共に間欠移動し、この状態で糸挿入手段(8
)の位置に達すると、前記の間欠送行の停止時に糸挿入
手段(8〉が作動じて、前記パイル糸(p)の一端部が
所定の糸保持部(71)に挿入され保持される。
このような作用の繰返しにより、柄パイル織物の一議分
の緯方向のパイル糸の配列順に対応した所定のパイル糸
(p)順次配列でき、かつ各パイル糸(p)の一端部を
糸保持部材(ア)に保持させた状態に整経できるもので
ある。また同様にして、柄パイル織物における柄の1リ
ピ一ト分の各パイル織込み段毎にそのパイル配列に合せ
て配列整経する。
こうしてパイル糸(p)は、柄パイル織物の柄に応じた
パイル配列に対応するように配列整経されて、しかもそ
の一端部が1方向にのみ引き出し可能に挿入されて、す
だれ状をなして保持される。
したがって、こうして配列整経されたパイル糸の配列体
(P)を、第7図のようにアキスミンスター織機等の柄
パイル織物の製織機におけるスプール方式と同様に、無
端回動するチェーン等の供給移送手段(C)に糸保持部
材(ア)により順次掛架しておき、製織作用に合せて、
順次各間列体(P)の各パイル糸(p)の端部を織目前
に移送して、パイル長さに相当する所定長さ分を引き出
して織込むことにより、柄パイル織物を製織できる。特
に前記パイル糸の配列体(P)はすだれ状をなすととも
に、糸保持部材(7) も従来のスプールに比べて比較
的狭小幅で各配列体(P) (P)間の間隔を従来より
も小さくでき、それだけ移送手段(C)が短くて済み、
また多数の配列体(C)を掛架してリピート長の大きい
多色パイル柄のimが可能になる。
また前記のようにパイル糸の配列体(P)がその各パイ
ル糸(p)の一端部を糸保持部+4’(7)に保持させ
たすだれ状をなすものであれば、1リピ一ト分の配列体
(P)を、順次積み重ねてカセット状となし、これを製
織機の織目前において上下一方から順次1段づつ上下動
させて、各パイル糸を供給するようにして製織すること
が可能になり、−層嵩低くできる。
また、第8図の実施例は他の実施例を示している。この
実施例において、糸選択引き出し手段(3)については
上記と全く同様の構成である。
また前記糸選択引き出し手段(3)により選択され引き
出されたパイル糸(p)の保持送行手段(4)として、
上記同様の無端ベルト(41a) (41b)が機械幅
方向の一側部に設けられており、引き出された一定長さ
のパイル糸(p)の一端部を保持して前記引き出し方向
と直交する方向に間欠送行させるようになっている。そ
して機械幅方向の他側部には、上記実施例と同様のf1
11成よりなる糸保持部(71)を多数有する糸保持部
材(7)が、前記選択可き出し手段後方より供給されて
前記保持送行手段り4)に対応して同方向に間欠移動可
能に装備されている。さらに前記糸選択引き出し手段(
3)によるパイル糸(p)の引き出し位置における前記
糸保持部材(7〉の上方位置に、パイル糸の引き出し切
断作用に対応して、該パイル糸(p)の一端部を前記糸
保持部材(7)の各糸保持部(71)に対し順次挿入す
る糸挿入手段(8)を備えている。
この実施例の装置においても、上記の場合と同様に、糸
選択引き出し手段(3)により、複数種のパイル糸(p
)のうち、柄パイル織物における一織分毎の緯方向のパ
イル糸の配列順に応じて、これに対応するパイル糸(p
)の1本づツヲ順次選択するとともに、この選択作用に
対応して、選択したパイル糸(p)をレピア機構の運動
により機械幅方向に引き出し一定の長さに切断する。こ
の引き出されたパイル糸(p)は、その一端部が機械幅
方向の一側部に配された保持送行手段(4)に直ちに保
持され、また同時に他端部が、前記引き出し作用に対応
して作動する糸挿入手段(8)により、後方より供給さ
れている糸保持部材(7)の所定の糸保持部(71)に
挿入され保持される。このように順次選択され引き出さ
れるパイル糸を、保持送行手段と糸保持部材とにより順
次並列した状態に保持して送行させることを繰返すこと
により、上記同様に柄パイル織物の一織分の緯方向のパ
イル糸の配列順に合せて順次配列でき、かつ各パイル糸
の一端部を糸保持手段に保持させた状態に整経できるこ
とになる。
なお、上記の実施例においては、配列整経したパイル糸
の一端部を糸保持部材により保持してすだれ状に保持し
ておく場合を示したが、本発明方法では、糸保持部材に
より保持すると同時に、各パイル糸(p)を従来スプー
ル方式のごとく一つのビームに巻装しておくことも可能
である。
[発明の効果] 上記したように本発明の配列整経方法および装置によれ
ば、製織すべき柄パイル織物における一織分毎の緯方向
のパイル配列順に応じて、これに対応するパイル糸を順
次機械的にかつ連続的に選択引き出し作用を行なって配
列させることができるので、その作業に人手を要さず、
能率よく配列整経でき、またその自動化が容易に可能に
なる。またパイル色数が多くなっても、前記同様に機械
的配列整経できることになる。
またこうして配列整経されたパイル糸は、その一端部が
糸保持部材に引き出し可能に保持されて前記配列状態が
確実かつ良好に保持され、取り扱いも容易になる。特に
前記糸保持部材を利用して、そのままアキスミンスクー
織機等の製織機に装備して柄パイル織物の使用すること
ができる。
したがって柄パイル織物の製織におけるパイル糸の整経
準備作業を簡略化および能率化でき、柄パイル織物の多
品柾少量生産に好適に利用でき、そのコスト低下を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用される配列整経装置の概略を示す
斜視図、第2図は同系選択引き出し手段部分の概略説明
図、第3図はパイル糸の保持送行手段の略示側面図、第
4図は糸保持部材に対するパイル糸挿入部分の一部拡大
斜視図、第5図は第1図v−V線における一部の拡大断
面図、第6図は糸保持部材の一部欠截斜視図、第7図は
本発明により得られたパイル糸整経列のアキスミンスタ
ー織機における使用例を示す略示側面図、第8図は他の
実施例を示す概略斜視図、第9図は従来のスプール方式
のアキスミンスター織機による柄パイル織物の製織状態
を示す略示側面図である。 (A)・・・配列整経装置、(p)・・・パイル糸、(
P)・・・パイル糸の配列体、(1)・・・クリール、
(3)・・・糸選択引き出し手段、(31)・・・選択
手段、(32a) (32b)−・・レピア機構、(4
)(4)−・・パイル糸の保持送行手段、(7)・・・
糸保持部材、(71)・・・糸保持部、(8)・・・挿
入手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、柄パイル織物に使用される複数種のパイル糸を機械
    幅方向の一側部に導いておき、電気的あるいは機械的に
    作動する糸選択引き出し手段により、柄パイル織物にお
    ける一織分毎の緯方向のパイル糸の配列順に合せて、こ
    れに対応するパイル糸を1本づつ順次選択するとともに
    、選択したパイル糸を機械幅方向に引き出して一定長さ
    に切断し、切断したパイル糸を前記引き出し方向と直交
    する方向に間欠送行させながら一定間隔に並列させ、ま
    たこれと同時に、各パイル糸を1方向に引き出し可能に
    保持し得る糸保持部が多数並設されてなる糸保持部材を
    、機械幅方向の一側部において前記パイル糸の間欠送行
    作用に対応して同方向に間欠移動させながら、前記各パ
    イル糸の一端部を各糸保持部に順次挿入して保持させる
    ことを特徴とする多色柄パイル織物用パイル糸の配列整
    経方法。 2、機械幅方向の一側部に配され、電気的あるいは機械
    的に作動して、これに導かれる複数種のパイル糸のうち
    、柄パイル織物における一織分毎の緯方向のパイル糸の
    配列順に応じた任意の1本を順次選択する手段と、この
    選択作用に対応して作動しかつ選択したパイル糸を機械
    幅方向に引き出して一定長さに切断するレピア機構とか
    らなる糸選択引き出し手段と、 機械幅方向の両側部に装備され、前記のパイル糸の選択
    引き出し作用に対応して、順次引き出された一定長さの
    パイル糸の両端部を保持して前記引き出し方向と直交す
    る方向に並列状態で間欠送行させるパイル糸の保持送行
    手段と、各パイル糸を1方向にのみ引き出し可能に保持
    できる糸保持部が一定間隔毎に多数並設され、前記保持
    送行手段における一側部の保持送行部分の近傍において
    これと平行にかつ該送行作用に対応して間欠移動させら
    れる糸保持部材と、前記保持送行手段により保持されて
    間欠送行する前記パイル糸の一端部を、その送行停止時
    に前記糸保持部材の各糸保持部に対し順次挿入する糸挿
    入手段と、 を装備してなることを特徴とする多色柄パイル織物用パ
    イル糸の配列整経装置。 3、機械幅方向の一側部に配され、電気的あるいは機械
    的に作動して、これに導かれる複数種のパイル糸のうち
    、柄パイル織物における一織分毎の緯方向のパイル糸の
    配列順に応じた任意の1本を順次選択する手段と、この
    選択作用に対応して作動しかつ選択したパイル糸を機械
    幅方向に引き出して一定長さに切断するレピア機構とか
    らなる糸選択引き出し手段と、 機械幅方向の一側部に装備され、前記のパイル糸の選択
    引き出し作用に対応して、順次引き出された一定長さの
    パイル糸の一端部を保持して前記引き出し方向と直交す
    る方向に並列状態で間欠送行させるパイル糸の保持送行
    手段と、各パイル糸を1方向にのみ引き出し可能に保持
    できる糸保持部が一定間隔に多数並設され、機械幅方向
    の他側部において前記保持送行手段に対応して同方向に
    間欠移動させられる糸保持部材と、 前記選択引き出し手段によるパイル糸の引き出し切断作
    用に対応して、該パイル糸の一端部を前記糸保持部材の
    各糸保持部に対し順次挿入する糸挿入手段と、 を装備してなることを特徴とする多色柄パイル織物用パ
    イル糸の配列整経装置。
JP3464789A 1989-02-13 1989-02-13 多色柄パイル織物用パイル糸の配列整経方法とその装置 Granted JPH02216241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3464789A JPH02216241A (ja) 1989-02-13 1989-02-13 多色柄パイル織物用パイル糸の配列整経方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3464789A JPH02216241A (ja) 1989-02-13 1989-02-13 多色柄パイル織物用パイル糸の配列整経方法とその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02216241A true JPH02216241A (ja) 1990-08-29
JPH0453970B2 JPH0453970B2 (ja) 1992-08-28

Family

ID=12420233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3464789A Granted JPH02216241A (ja) 1989-02-13 1989-02-13 多色柄パイル織物用パイル糸の配列整経方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02216241A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0453970B2 (ja) 1992-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3197902B2 (ja) タフトを装填するためのタフトキャリア装填装置、それを含む織機、タフトキャリアを装填する方法、およびアキスミンスター織機上での製織方法
EP0630433A1 (en) A multi-axial yarn structure
GB2071711A (en) Parallel thread supply
EP0120429B1 (en) Weft yarn presenting device for looms
US9074307B2 (en) Loom and weaving method using the same
JPH02216241A (ja) 多色柄パイル織物用パイル糸の配列整経方法とその装置
JPH02216242A (ja) 柄パイル織物用パイル糸の配列整経方法とその装置
JP2003533603A (ja) カーペット織機
JPH0411043A (ja) 三次元織物及びその製織方法
US5771943A (en) Method and apparatus for the manufacture of carpet including an additional weft material
US6901970B2 (en) Automatic heddling apparatus and method for automatically heddling
EP3775342B1 (en) Distance fabric, a method of forming the distance fabric and a weaving machine for performing the method
JPH10325050A (ja) 三次元織機
JP2002348758A (ja) 柄組み方法及びその装置
EP3121316B1 (en) Yarn arranging machine
US5909750A (en) Multiple stage device and method for manufacturing a woven fabric
JPH02191742A (ja) 三次元織物及びその製造方法
US1987973A (en) Method and apparatus for weaving knotted fabrics
EP1985731B1 (en) Yarn tuft holder
US2845094A (en) Method and apparatus for forming decorative fabrics
JP3500138B2 (ja) 織機における緯糸供給装置
US959306A (en) Method of weaving pile fabrics.
JPH01280044A (ja) 三次元織物の製造方法及びその装置
GB1595727A (en) Aximinster carpet and method of and apparatus for weaving the same
JPS6325641B2 (ja)