JPH0221442Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は屋外設置型ごみ収納庫の蓋付き投入口
の構造に関する。

従来のごみ収納庫の蓋付き投入口の構造にあつ
ては、第１図および第２図のように投入口２′の
内周縁から内方に突出してマグネツト６′を取付
け、このマグネツト６′にて投入蓋３′をキヤツチ
していたので、生ごみを投入するときにマグネツ
トに生ごみが引つかかるという問題があつた。と
くに、生ごみは、汁が出たり腐つて臭気が出たり
するから、一般には合成樹脂の袋に詰めて投棄す
るが、第１図および第２図に示すように、マグネ
ツト６′が投入口２′の内周縁から内方に突出して
いると、マグネツト６′に袋が引つかかつて袋が
破れ、せつかく袋に詰めた生ごみがこぼれたり、
生ごみから出た汁がマグネツト６′に付着して臭
気が発生するという問題を持つていた。このた
め、袋が引つかからずに、スムーズに投入できる
投入口の形状が要求されていた。

本考案は上記の点に鑑みて為されたものであつ
て、その目的とするところは投入時に生ごみ、と
くに袋に詰めた生ごみがマグネツトに引つかかる
ことのないごみ収納庫の蓋付き投入口の構造を提
供するにある。

本考案に係るごみ収納庫の蓋付き投入口の構造
は、ごみを収納するごみ容器２０に一端部が臨み
他端部からごみが投入される投入筒９を有したご
み収納庫において、投入筒９の上記他端部に投入
筒９よりも開口面積の小さい投入口２が開口して
いる受け枠１０が装着され、受け枠１０には投入
口２を開閉する投入蓋３の一端側が枢着されると
ともに、投入口２の周囲部に投入筒９の内周側に
延出する形で投入蓋３の外周部を受ける受け面４
が形成され、投入蓋３の他端側に被磁着部５が形
成され、この被磁着部５と対向する投入口２の受
け面４の面内にマグネツト６が設けられて成るも
のであり、投入筒９の内周よりも内側に延設した
受け面４にマグネツト６を装着することにより、
投入口２より投入されるごみがマグネツト６に引
つかからないようにしたものである。以下、本考
案を図示の実施例に基づいて詳述する。主に生ご
みを収めるごみ収納庫１の収納本体７の背部は家
屋の外壁Ｗに固定されてあり、収納本体７の背板
８から斜め上背方に外壁Ｗを貫通して投入筒９が
連出されてあり、投入筒９の連出先端の投入口２
は屋内に開口してある。投入口２の開口縁部には
投入蓋３用の受け枠１０が取付けられてある。受
け枠１０の内周には受け面４を有する段部１２が
周設されてある。すなわち、投入口２の開口面積
は投入筒９よりも小さく設定されており、受け面
４は投入筒９の内周側に延設された形になつてい
る。投入蓋３の一端は受け枠１０に蝶番１３にて
枢支されてあり、閉状態で投入蓋３の周囲部は段
部１２に嵌まり込む。１４はマグネツト６が埋め
込まれたキヤツチ体であつて、受け枠１０の段部
１２に固定されてあり、キヤツチ体１４の先部は
受け面４から突出してある。したがつて、マグネ
ツト６は投入口２よりも外側に形成されるのであ
り、袋に詰めたごみを投棄するときには、袋を投
入口２に合わせて圧縮しながら押し込むと、投入
口２を通過した後には、袋は少し膨らむことにな
るが、投入口２と投入筒９との間に余裕があるか
ら、袋の表面が投入筒９の内周面に圧接すること
なく、袋を容易に投入することができるのであ
る。１５は受け枠１０と一体となつたシール材、
１６は投入蓋３と一体化したシール材である。投
入蓋３の裏面のうちキヤツチ体１４と対向する部
位には被磁着部５が形成されるものであるが、投
入蓋３を金属板で成形すれば別個に被磁着部５を
形成するための被磁着片を用意する必要はない。
１７は把手である。収納本体７の前面には扉１９
にて閉塞される取出し口１８が形成されてある。
２０は取出し口１８から取出し自在に収められる
ごみ容器であり、２１は強制排気フアンである。

本考案は上述のように、ごみを収納するごみ容
器に一端部が臨み他端部からごみが投入される投
入筒を有したごみ収納庫において、投入筒の上記
他端部に投入筒よりも開口面積の小さい投入口が
開口している受け枠が装着され、受け枠には投入
口を開閉する投入蓋が一端側が枢着されるととも
に、投入口の周囲部に投入筒の内周側に延出する
形で投入蓋の外周部を受ける受け面が形成され、
投入蓋の他端側に被磁着部が形成され、この被磁
着部と対向する投入口の受け面の面内にマグネツ
トが設けられて成るものであり、投入筒の内周よ
りも内側に延設した受け面にマグネツトを装着し
ているので、マグネツトが投入口の内方に突出す
ることなく、投入口より投入されるごみがマグネ
ツトに引つかからず、その結果、投入動作をスム
ーズに行なえるという利点を有するのである。と
くに、生ごみは袋に詰めて廃棄することが多く、
この場合、袋が投入口を通過する際に袋が圧縮さ
れ、投入口を通過した後には袋が元に戻ろうとし
て少し膨れることになるが、投入筒の開口面積が
投入口よりも広いから投入筒の内周面に圧接する
ことなく、投入口の外側で袋を縮めながら押し込
むだけでごみの入つた袋をマグネツトに引つかけ
ることなくスムーズに押し込むことができるので
ある。その結果、袋がマグネツトに引つかかつて
破れることがなくなり、ごみがこぼれたり、マグ
ネツトに汁が付着して臭気が発生するということ
がなくなるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図は同上の断面
図、第３図は本考案の斜視図、第４図は同上の断
面図、第５図は同上のごみ収納庫の取付状態を示
す側断面図であつて、１はごみ収納庫、２はごみ
投入口、３は投入蓋、４は受け面、５は被磁着
部、６はマグネツト、９は投入筒、２０はごみ容
器である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ごみを収納するごみ容器に一端部が臨み他端部
   からごみが投入される投入筒を有したごみ収納庫
   において、投入筒の上記他端部に投入筒よりも開
   口面積の小さい投入口が開口している受け枠が装
   着され、受け枠には投入口を開閉する投入蓋の一
   端側が枢着されるとともに、投入口の周囲部に投
   入筒の内周側に延出する形で投入蓋の外周部を受
   ける受け面が形成され、投入蓋の他端側に被磁着
   部が形成され、この被磁着部と対向する投入口の
   受け面の面内にマグネツトが設けられて成るごみ
   収納庫の蓋付き投入口の構造。