JPH0220784Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車輛用計器、オーデイオセツト等の照
明に用いられるウエツジベース型ランプ用ソケツ
ト装置、特に硬質プラスチツク製ソケツトに一対
の導電端子を収納配設し、この導電端子の対向す
る挾持片にウエツジベース型ランプを挾持してラ
ンプのリード細線と挾持片とを電気的に接続する
ウエツジベース型ランプ用ソケツト装置に関す
る。

〔関連技術とその問題点〕

この種のものとして、実開昭54−55176号公報
が提案されている。しかし、これはソケツトの空
間部の挾持片組込側巾寸法と対向する挾持片の外
間隔寸法とがほぼ同一に形成されているため、ソ
ケツトの空間部分に導電端子を挿し込んで装着す
る場合に無理があり、正確な組み付けが行ないに
くい面を有している。

ところで、このような不都合を防止するため、
上記空間部の巾寸法を挾持片の間隔寸法より大に
形成して導電端子が寸法的遊びをもつて挿入出来
るように形成することが考えられる。しかし、こ
の場合寸法的遊び部分によつて導電端子が傾いて
挿着される等組付けが不正確になり易いとともに
挾持片が開き易くなつて挾持片とランプのリード
細線との接触圧が弱められ安定した電気的接続が
行われにくい面を有していた。

〔考案の目的〕

本考案の目的とするところは導電端子の組込み
が容易にかつ正確に行われやすいとともにランプ
と挾持片との接触圧も適度に保持可能なウエツジ
ベース型ランプ用ソケツト装置を提供することに
ある。

〔考案の概要〕

本考案のウエツジベース型ランプ用ソケツト装
置は硬質プラスチツク製ソケツトに一対の導電端
子を収納配設し、ソケツトの対向する一対の内側
壁間に各導電端子の一対の挾持片を位置させ、こ
の導電端子の対向する一対の挾持片にウエツジベ
ース型ランプを挾持したウエツジベース型ランプ
用ソケツト装置において、上記ソケツトの一対の
内側壁間の巾を一対の挾持片の外巾よりやや大に
形成し、前記一対の内側壁に上記挾持片の先端外
側部を内方に向つて規制する突部を縦設して形成
される。

〔実施例〕

第１図〜第４図において、計器ハウジング１の
裏面側にはフレキシブルプリント配線板２が配設
され、この配線板２には速度計、回転計などの計
器類の照明あるいは表示照明として用いられるウ
エツジベース型ランプ用ソケツト３と電気的に接
続する導電部４と図示しないバツテリから配線し
た電気ケーブルとをカツプラーを介して結線する
導電回路パターンが引廻し形成されている。

計器ハウジング１は上記ソケツト３を装着する
取付穴５が適所に形成されているとともに、取付
穴５と連続して周面部には凹部６が形成され、上
記取付穴５にはフレキシブルプリント配線板２の
一対の導電性舌片７が突き出し形成されている。

ランプソケツト３は硬質プラスチツク材料で有
底中空に形成され、ランプ８を挿入する一対の彎
曲状周壁９が間隙１０を置いて上方に突出形成し
て第１の空間部分１１が形成され、上記周壁９の
外面には上記凹部６と係合する突起１２が設けら
れている。

ソケツト３の下部にはその空間部分１１に通ず
る第２の空間部分１３が形成されている。第１、
第２の空間部分１１，１３をつなぐ箇所には彎曲
面１４が設けられ、第１の空間部分１１の内壁垂
直部１１ａから狭めた状態で第２の空間部分１３
の内側壁垂直部１３ａを形成している。

ソケツト３の第１、第２の空間部分１１，１３
には上記間隙１０に位置して一対の導電端子１５
が各々離間して挿入してあり、この導電端子１５
は配線板２の導電性舌片７の導電部と接触する接
触片１６を上端に有する基板１７の左右に挾持片
１８が対向状態に折曲形成され、その挾持片１８
は下側の垂直部１９と上側の屈曲部である挾着部
２０とから形成している。

導電端子１５の挾持片１８の垂直部１９は第２
の空間部分１３に位置し挾持部２０の一部は第１
の空間部分１１に位置して収納されている。

ランプ８は球状部分２１内にフイラメント２２
を封入し、これと接続するリード細線２３の一部
に導出するようになつている。ランプ８の下端は
封止部分２４として偏平に形成してあり、外部に
導出した上記リード細線２３がこの偏平な封止部
分２４に沿つて上方へ折り曲げられている。ラン
プ８はソケツト３に挿入することにより、偏平な
上記封止部分２４を導電端子１５の挾持片１８に
圧接挾持しこの装着と同時にリード細線２３と挾
持片１８を有する導電端子１５とが電気線路を形
成するように接続され、ランプ８の球状部分２１
が第１の空間部分１３内に支承される。

導電端子１５の基板１７には左右に突片２５が
形成され、この突片２５が第２の空間部分１３に
設けられた溝２６に挿入して導電端子１５の倒れ
込みを抑制するようにしている。

ソケツト３の第２の空間部分１３の対向する内
側壁垂直部１３ａ間の巾Ａは導電端子１５の挾持
片１８の下側垂直部１９の外巾Ｂよりもやや大に
形成されて導電端子１５を容易に挿入可能になつ
ており、ソケツト３の上記内側壁垂直部１３ａに
は各挾持片１８の垂直部１９の先端外側部を内方
に向つて規制する突部２７が縦設されている。

しかして、導電端子１５とランプ８とをランプ
ソケツト３に挿入してランプ８のリード細線２３
を導電端子１５に接触した後、ランプソケツト３
の突起１２を計器ハウジング１の取付穴５の凹部
６に沿わせて差し込みかつ一方向に回転すること
により、上記導電性舌片７は折り曲げられるとと
もに、取付穴５の内周箇所において導電端子１５
の接触片１６が上記導電性舌片７に圧接して導通
状態になる。この場合、ソケツト３に導電端子１
５を挿入すると挾持片１８の垂直部１９の先端外
側部のみが突部２７に当接しながら組み込まれ、
導電端子１５の先端側だけが突部２７に当接しな
がら挿入するから無理な力が加わらず組み込みが
容易であるとともに組み込まれた後は突部２７が
挾持片１８を内方に向つて規制しているため挾持
片１８とランプ８のリード細線２３との接触圧が
適度に保たれ安定した電気的接続が可能になる。

第５図のように突部２７に挾持片１８の先端が
係入する凹溝２８を縦設することにより、挾持片
１８は突部２７により案内されながら正確に挿入
出来るとともに突部２７の上端に傾斜面状ガイド
部を形成することにより挾持片１８はガイド部に
よりさそい込み案内されて容易に挿入出来る。

突部２７は第２の空間部分１３の内側壁垂直部
１３ａのほぼ全体に設けることが好ましいが一部
でもよく、また挾持片１８の少なくとも先端が規
制されるように設けることが好ましい。

なお、上記実施例では取付穴５の内周箇所でラ
ンプソケツト３に設けた導電端子１５の接触片１
６と配線板２の導電部とを電気的に接続する場合
を示したが、実公昭51−39509号公報のようにハ
ウジングの裏面箇所で接触片と配線板の導電部と
を電気的に接続してもよく、あるいは第６図のよ
うに導電端子１５に電気コード２９を接続し、こ
の電気コード２９をソケツト３底部に設けた孔３
０から導出したりこれらを組み合わせてもよい。

〔考案の効果〕

本考案のウエツジベース型ランプ用ソケツト装
置は硬質プラスチツク製ソケツトに一対の導電端
子を収納配設し、ソケツトの対向する一対の内側
壁間に各導電端子の一対の挾持片を位置させ、こ
の導電端子の対向する一対の挾持片にウエツジベ
ース型ランプを挾持したウエツジベース型ランプ
用ソケツト装置において、上記ソケツトの一対の
内側壁間の巾を一対の挾持片の外巾よりやや大に
形成し、前記一対の内側壁に上記挾持片の先端外
側部を内方に向つて規制する突部を縦設して形成
されるから、導電端子のソケツトへの挿入が容易
でかつ導電端子とランプとの安定した電気的接続
が可能となり、その効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のランプソケツト装置の横断
平面図、第２図、第３図は縦断面図、第４図は分
解斜視図、第５図は要部の平断面図、第６図は縦
断面図である。 ３……ソケツト、１３ａ……内側壁垂直部（内
側壁）、１５……導電端子、１８……挾持片、２
７……突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 硬質プラスチツク製ソケツトに一対の導電端子
   を収納配設し、ソケツトの対向する一対の内側壁
   間に各導電端子の一対の挾持片を位置させ、この
   導電端子の対向する一対の挾持片にウエツジベー
   ス型ランプを挾持したウエツジベース型ランプ用
   ソケツト装置において、上記ソケツトの一対の内
   側壁間の巾を一対の挾持片の外巾よりやや大に形
   成し、前記一対の内側壁に上記挾持片の先端外側
   部を内方に向つて規制する突部を縦設したことを
   特徴とするウエツジベース型ランプ用ソケツト装
   置。