JPH0220768A - 既存建物の地下室増設工法 - Google Patents

既存建物の地下室増設工法

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JPH0220768A
JPH0220768A JP63170662A JP17066288A JPH0220768A JP H0220768 A JPH0220768 A JP H0220768A JP 63170662 A JP63170662 A JP 63170662A JP 17066288 A JP17066288 A JP 17066288A JP H0220768 A JPH0220768 A JP H0220768A
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Kimihiko Mogami
公彦 最上
Shuichi Tsuyoshi
秀一 津吉
Hideyuki Narita
秀幸 成田
Masao Miyaguchi
宮口 正夫
Hiromichi Yamada
弘道 山田
Susumu Yamashita
進 山下
Tadao Murano
村野 忠雄
Katsushi Uchimura
勝志 内村
Yoshio Suzuki
善雄 鈴木
Shunsuke Sugano
菅野 俊介
Hiroshi Hayamizu
浩 速水
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、既存の事務所ビルあるいはデパートのよう
な大型店舖ビルなどの基#(深礎)部分より下方の位置
に新たに人工の地下利用空間を増設するため実施される
既存建物の地下室増設工法に関する。
従来の技術 最近の車社会の発展ふりは、事務所ビルや店請ビルなど
に駐車場スペースが不可欠の条件となったばかりでなく
、その拡張増設が営業的にも重Uな二l′題となってい
る。
一方、近年の市街地における地価の異常なまでの高騰及
び建物の過密ぶりは、新しく立地条件の良い土地を買い
求めてビルを建てることなどを非常に困難な状況に至ら
しめている。
また、既存建物の上部に新たな利用空間スペースを増築
することは、同既存建物が持ち合わせている構造耐力上
の限界がある上に日叩権の問題も絡んでくるので、その
実現は非常に難しい。特に昭f056年6月以前の建物
の上部に新たに増築するときは、新耐震設計法の適用を
受け、その条件(耐震診断基準)を満たすことは不可能
に近いとさえ考えられている。
というわけて、最近では地下空間の有効利用が有望視さ
れている。しかし、その具体的な研究開発や実施例は未
だ見開されていない。
本発明が解決しようとする課題 地下空間の利用によって既存建物に新たな空間スペース
を増築することの可能性が大いにIll持されている。
しかし、その一方では全てが地下工事になること、それ
も既存建物の直下を旧市する地下工事になるので、第一
には既存建物の耐震性や健全性を決して毀損しないよう
にIig深く施工の安全性を図り、工事の危険をなから
しめることが品壇先の解決課題と考えられている。
第二に、工事中に湧きてろ地下水をどう処理するかの問
題点が懸念されている。
第三に、既存建物の荷重を、その地下にiv!設した地
下構造躯体へとうやって盛り替えてゆくかの問題が検討
されねばならない。
第四に、莫大な費用がかかる地下室増設工事を、現実の
経済性と如何にマツチングさせるかという問題がある。
したがりて、本発明の目的は、上記した地下工事の危険
性や出水のlL’1題、あるいは既存建物の荷重盛り替
えの問題などをことごとく解決した既存建物の地下室増
設工法を提供することにある。
課題を解決するための手段 (第1〜第3の発明) 上記1に来技術の課題を解決するための手段として、こ
の発明に係る既存建物の地下室i!設工法は、既存建物
3が支持杭2・・・によって支持されている4合のもの
であって、図面の第1図〜第13図に実施例を示したと
おり、 イ) 既存建物3の外周に上水及び山留め壁4を施工す
る段階と、 口) 既存建物3の地下を根切りして支持杭2・・・を
支持FJit!!盤1まで露出させる段階と、ハ) 露
出された支持杭2の外周に必要本数の仮受はサポート8
を支持層地盤1上に建て、各仮受はサポート8に油圧ジ
ヤツキ12を設置し、この油圧ジヤツキ12を既存建物
3の地下溝造りμ体3Aとの間に働かせて支持杭2の負
担軸力を仮受はサポート8・・・へ盛り替える段階と、
二) 軸力を盛り替えた後に支持杭2を解体し、代わっ
て同位置に本設の鉄骨柱18を支持層地盤1上に建てる
段階と、 ホ) 本設鉄骨柱18に油圧ジヤツキを設置し、このジ
ヤツキを既存建物3の地下構造躯体3Aに働かせて仮受
はサポート8の軸力を本設鉄骨柱18へ盛り替え、その
後仮受はサポート8等は撤去する段階と、 へ) 地下増設部分の躯体工事を行なう段階と、より成
る構成としたく第1図〜第8図)。
なお、上記既存建物の地下室増設工法において、既存建
物3の地下の根切りから支持杭2の解体、本設鉄骨柱1
8の設置及び地下増設部分の躯体工事までの各工程は、
既存建物3の平面において、支持杭2を所定本数ずつま
とめた単位に区分して進め、各区分を順次横に連絡させ
る形で全平面の施工に展開することも特徴とする(第9
図A〜D)。
また、上記既存建物の地下室増設工法において、仮受は
サポート8の軸力を本設鉄骨柱18へ盛り替える段階で
、同本段鉄骨柱18と既存建物3の地下構造躯体3Aと
の間に免震via19を組み入れる段階を含むことをも
特徴とする(第13図)。
作  用 既存建物3の平面外周にシートパイルの打込み又は薬j
α注入工法による止水及び山留め壁4を施工すると、地
下水の出水処理ができ、根切りの安全性と能率向」二が
図れるはかドライワークができる。
1本の支持杭2が負担する軸力をその外周に建でた数本
の仮受はサポート8及び油圧ジヤツキ12の軸力として
盛り替えるので、作業者は仮受け1Jボ一ト80間を出
入りして支持杭2の解体作業を容易にてきる。
大径の支持杭2を解体して比較的小径の本設鉄骨柱18
に建て替える結果、増設した地下室20において両者の
径差分だけ空間スペースの有効利用が図れる。また、地
下増設部分の躯体工事においては、梁と柱接合部のアン
カーを予め本設鉄骨柱18に設けておくことができ、接
合を確実に行なうことができる。
既存建物3の荷重を本設鉄骨柱I8へ盛り替えることに
より、I!IL終的には地下増設部分の躯体で既存建物
3の荷重を安全に処理することになる。
本工法は、既存建物3の平面を部分的に区分された単位
ごとに少しずつ段階的に進めてゆくので、既存建物3の
耐震性や健全性は決して毀損されない。
本設鉄骨柱18と既存建物3の地下構造躯体3Aとの間
に免震装置19を繕み入れることにより、同建物の免震
化が図られる。また、この免震化によって既存建物3の
耐震性と構造安全性が大幅に向上する。
(第4〜第6の発明) 同じく1だ末技術の課題を解決するための手段として、
この発明に係る既存建物の地下室増設工法は、既存建物
3が直接支持層地盤1で支持され支持杭がない場合のも
のであって、それはやはり図面の第14図〜第18図に
実施例を示したとおりイ) 既存建物3.の外周に止水
及び山留め壁4を施工する段階と、 口) 既存建物3を支持している支持層地盤1に既存建
物3の地下に及ぶメインの横トンネル7を掘り、この横
トンネル7から既存建物3における柱3Bの直下位置を
通る技トンネル21を1届るIQ階と、 ハ) 枝トンネル21から既存建物3にお4jる柱3B
の下端に向かって垂直上向きに縦坑22を厖り、この縦
坑22に沿って鉄骨柱24を建てる段階と、 二) 鉄骨柱24に油圧ジヤツキ25を設置し、この油
圧ジヤツキ25を働かせて鉄骨柱24へ軸力を導入し既
存建物:3の支持を支持地盤1から鉄骨柱24へと盛り
替え、その後周囲の地盤1の根切りを行なう段階と、 ボ) 地下増設部分の躯体工事を行なう段階と、から成
る構成とした。
また、上記既存建物の地下室増設工法において、既存建
物3の地下に枝トンネル21を閑り、縦坑22を堀り、
鉄骨柱24を建て、地盤lの根切りを行ない地下室増設
部分の躯体工事を行なう各工程は、既存建物3の平面に
おいて、同既存建物3における柱3B・・・の位置毎の
単位に区分して進め、各区分を順次横に連絡させる形で
全平面の施工に展開することも特徴とする(第9図A−
D参り)。
あるいは上記既存建物の地下室増設工法において、鉄骨
柱24を建て既存建物3の支持を盛り替える段階で、同
鉄骨柱24と既存建物3の地下構造躯体−3Aとの間に
免震装置I9を鞘み入れる段階を含むことをも特徴とす
る(第13図参照)。
作      用 支持層地盤1の上に直接建設されて支持杭を持たない既
存建物3の場合、支持N1の十分深い1装置に1屈った
枝トンネル21で鉄骨柱24の建方スペースが確保され
る。そして、鉄骨柱24を建てることによって既存建物
3の支持を支持ti!lから鉄骨柱24へ盛り替えるこ
とが可能となる。この鉄骨柱24が最終的には増設した
地下室20の構造躯1本の一部となるのである。
実  施  例 次に、図面に示した本発明の詳細な説明する。
まず第11渭〜第8図は、支持層地盤(土丹N)1まて
達する支持杭2・・・によって支持された既存建物3の
地下部分、即ち支持杭2・・・が築造された深礎部分に
地下室20を増設する場合について示している。
第1図は、既存建物3の外周に出水を兼ねた山留め壁4
が施工された段階を示している。
この山留め壁4は、例えば第9同人に示したように、既
存建物3の地下室増設領域を包囲する平面彩状で施工さ
れる。また、山留め壁4は地−にから支持層地盤1に至
り達する深さのものとして構成されている。この山留め
壁4は、シートパイルの打込み又はタックス(商Fり等
の凝固材を使用した薬液注入工法等による手段で施工さ
れている。
第2図は、既存建物3の近傍位置に縦坑5を掘り、その
地上部分にはグラブホッパー6を設置し、縦坑5につな
がる横トンネル7は地下室増設領域の外形線に沿ってそ
の外側に漏り(第9同人)、この横トンネル7を利用し
て資材や掘削上等の搬出入を行ない既存建物3の地下部
分(梁礎部分)を根切りして支持杭2・・・を露出せし
めた段階を示している。
この場合の根切り工事は、第9図A−Dに進+i状況を
段階的に例示したように、既存建物3の平面において、
前:a ti トンネル7に沿って瑞から++tiに6
1えは4本の支持杭2・・・を含む四角形を1単位の(
R切り施工区分とする。このような施工区分を一つおき
の単位で部分的に根切り施工を進め、もって万一の11
合でも既存建物3の耐震性や健全性には一切の悪影響を
及ぼしぬない手順が採用される。勿論、次の施工手順と
しては、先に一つおきに飛ばした施工区分の根切りを進
めて第9図Bのように区分された単位を一つおきに根切
り施工し、同様な手順の繰り返しによ一部で第9図(:
、  (’)のように全平面の施工に水平展開するので
ある。
次に、第3図は、上記の根切りによって露出された各支
持杭2・・・の外因に仮受ζノサポート8・・・を建て
た段階を示し、第4図は各仮受はサポート8・・・に軸
力を導入して既存建物3の荷重支持を支持杭2からその
周囲の仮受はサボー1= 8へと盛り替えた段階を示し
ている。
その具体的な手段は、第10図と第111fflに詳示
したように、仮受サポート8は支持杭2の外周の直角4
方向の位置に4本建てる。それにはまず、第10図のよ
うに支持illの所定位置に予め立坑9を例えば2メー
トルぐらいの深さ回前し、この立坑9に仮受はサポート
8たるH形鋼を挿入して垂直に建てる。このように支持
杭2の近傍位置に建てた仮受はサポート8・・・は、必
然的に地下構造帽体3Aにおける特に柱脚部ないしその
近辺位置を支持することになり耐力上好都合である。1
本の支持杭2について共通に働く周囲4本の仮受はサポ
ート8・・・は、水平方向のつなぎ材10で相互に接合
し、さらにプレース11を組入れて補則する。各仮受は
サポート8・・・の上端部には1台ずつ;市川ジヤツキ
12を設置し、そのジヤツキアップによって荷重の盛り
替えが行なわれる。
盛り替え作業の詳細は第12図A−Cに詳示したように
、まず仮受はサポート8の上端に取付けた天端プレー)
17上に軸力能力が200トン、ストロークが220m
m位の油圧ジヤツキ12を設置し、そのラム先端は既存
建物3の地下構造帽体(基礎梁)3Aの下面へホールイ
ンアンカー等で固定したプレート13へ当接させる。前
記プレート13と仮受はサポート8の上端部は斜材14
で連結しておく。また、仮受はサポート8の上部にはブ
ラケット15を予め付設しておく、そして、油圧ジヤツ
キ12を駆動して、当初は荷重盛り替えに必要な軸力よ
りも適度に大きな軸力を仮受はサポート8に導入し、も
って前記盛り替え後に必要とされる軸力に耐える先端支
持力を支持N1に予め発生させておく。こうして所定軸
力を油圧ジヤツキ12で確認後に、ブラダ・ント15と
プレー)13との間へ鋼材による躯体受は構台16を組
立てる(第12図B)。その後油圧ジヤツキ12はゆる
めて撤去し、荷重負担の盛り替え作業を完了する。こう
して4本の仮受はサポート8・・・について全部盛り替
えを完了すると、当該支持杭2のrR荷重負担零となり
、解体可能となるのである。
次に、第5図は、前記のようにして′riI重負担から
解放された支持杭2を解体し、既存建物3の荷重を仮受
はサポート8・・・で支持せしめた段階を示している。
第6図は、それまで支持杭2があった位置に本設の鉄骨
柱18を建てた段階を示している。ざらに、第7図は鉄
骨柱18と既存建物3の地下構造帽体3Aとの間にジヤ
ツキを設置してそのジヤツキアップを行ない、逆に仮受
はサポート8のジヤツキダウンを行なうことにより、本
設の鉄骨柱18に軸力を導入して荷!l盛り替えを行な
い、仮受はサポートを撤去した段階を示している。
その後、鉄骨柱18は前記ジヤツキを埋殺しにする等し
て本設柱に完成される。
なお、上記仮受はサポート8の負担軸力を本設鉄骨柱1
8へ盛り替える段階において、第13図のように本設鉄
骨柱18の天端と既存建物3の地下構造帽体3Aとの間
に免震装置19を設置し、既存建物3の免震化を図るこ
とも容易に実施できる。この免震装置19は、鉄板19
aとゴムシー)19bとを交互に貼合わせて柱状体に形
成した積層ゴム柱であり、水平入力の吸収に優れた効果
を奏する。この免震化の場合、鉄骨柱18のジヤツキア
ップは、第16図の場合と同様本設鉄骨柱18の下部に
ジヤツキを付設した構成で実施する。
このようにして既存建物3を免震化すると、同建物3の
耐震性と構造安全性が大幅に向上する。
したがって、新耐震設計法の施工(昭和56年6月)以
前の建物であっても、増築に伴う耐震補強の必要がなく
なり、経済性が大いに向上するほか、OA機器の使用に
好適な環境を作れるのである。
次に、第8図は地下増設部分の躯体工事を行ない、地下
室20の増設を完了した段階を示している。
もっとも、こうした躯体工事までを第12図A−Dに示
した施工区分の単位ごとに完成してゆき、それを順次隣
接の施工区分間をつないでゆくことにより、既存建物3
の耐震性と健全性を確保することとしている。また、増
設地下室部分の躯体工事における柱梁接合部に間しては
、本設鉄骨柱18に予め梁接合用のアンカーを突設して
おくことにより接合を容易、確実に行なうことができる
のである。
第2の実施例 次に、第14図〜第18図は、既存建物3が土丹層又は
東京礫層のような支持層地盤1で直接支持されていて、
支持杭等の深礎部分がない場合に、その既存建物3の地
下に地下室20を増設する工法を示している。
第14(2)は、既存建物3の外周に止水を兼ねた山留
め壁4が施工された段階を示している。
この山留め壁4は、上記第1実施例の場合と同様に、既
U建物3の地下室増設領域を包囲する平面形状で施工し
、地上から支持層地盤1に到達する深さまで形成される
山留め壁4は、シートパイルの打ち込み又はタックス(
商標)等の凝固材を使用した薬液注入工法等による手段
で施工されている。
第15図は、既存建物3の近傍位置に縦坑5を掘り、そ
の地上部分にはグラブホッパー6を設置し、縦坑5につ
ながるメインの横トンネル7を支持層l中の所定深さ位
置、即ち増設される地下室20の床レベル位置に掘り、
この横トンネル7を利用して資材や回前上等の搬出入を
行ない、既存建物3の柱3B・・・の直下位置を通る技
トンネル21を漏った段階を示している。
第16図は、上記のようにして回った枝トンネル21内
から既存建物3における個々の柱3Bの下端に向かって
垂直上向きに縦坑22を掘り、この縦坑22の直下位置
に柱基礎23を施工し、その上に建てた鉄骨柱24を前
記縦坑22に沿ってゲて、既存建物3の社3Bの下端と
接合し、鉄骨柱24の下部に油圧ジヤツキ25を設置し
、そのジャツギアップによって鉄骨柱2/Lへ軸力を導
入し、既存建物3の荷重を支持層1から鉄骨柱2tlへ
盛り替える段階を示している。
鉄骨柱24を既存建物3の柱3Bの下端と接合する手段
としては、例えば柱3Bの柱脚部下面へボールインアン
カー等による方法でアンカープレートを取付固定し、こ
のアンカープレートへ鉄骨柱24の上端を溶接又はボル
ト継手で接合することが行なわれる。
また、鉄骨柱24による既存建物3のR[支持の盛り賛
えの手段としては、例えば鉄骨柱24に沿ってその下部
に設置した油圧ジヤツキ25の反力を柱基礎23へ求め
、同油圧ジヤツキ25の軸力はブラケフト等を介して鉄
骨柱24へ伝達する構造とし、当初は油圧ジヤツキ25
に荷重盛り替えに必要とされる以上の軸力を発生させて
同鉄骨柱24と基礎23との間に例えばスタットボルト
等を立てて導入軸力をその大きさで負担するようにして
盛り替えを行なう。
なお、上記既存建物3の荷重を支持層地盤1から鉄骨柱
24へ盛り替える段階において、上記第1実施例と同様
、第13図から類推できるように、鉄骨柱24の天端と
既存建物3の柱3Bの柱脚部下端との間に免震装置19
を設置し、既存建物3の免震化を図ることも容易に実施
できる。
このようにして既存建物3を免震化すると、建物の耐震
性と構造安全性が大幅に向上するから、新耐震設計法の
施工(昭和56年6月)以前の建物であっても、II!
!下室20の増設にともなう耐震補強の必要がなくなり
、経済性が大いに向上する。
第17図は、既存建物3の荷重支持の盛り替え後に、周
囲の地盤1の根切りを行ない地下空洞20−を形成した
段階を示している。そして、第18図は、増設地下室部
分の槌体工事を行ない、地下室20の増設を完成した段
階を示している。
なお、本実施例の場合にも、鉄骨柱24の建て方から地
盤の根切り、槌体工事までの一連の工程は、上記第1実
施例と同様に、既存建物3の平面において、メインの構
トンネル7に沿って端から順に、例えば数本の柱3B・
・・を含む四角形を1単位の施工区分とし、これを一つ
おきの単位で部分的に施工を進め、もって万一の場合で
も既存建物3の耐震性と健全性には一切の悪影響を及ぼ
しめない手順が採用される。
勿論、次の施工手順としては、先に一つおきに飛ばした
区分の施工を進め、以下同様な手順の繰り返しによって
第9図A−Dのように建物全平面の施工に水平展開する
のである。
本発明が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この発
明に係る既存建物の地下室増設工法によれば、既存建物
3が本来持ち合わせている構造耐力や日照権の問題には
一切抵触することなく、安全に既存建物の地下室20(
床面積)を増やすことができ、それを駐車上や倉庫、売
場などに活用することで大きな経済効果を得ることがで
きる。
即ち、最近の地価の異常なまでの高騰は、地下工事に要
する費用(坪単価)を差し引いてもなお、増設された地
下室20の有効利用スペースは余りあるほどの経済的効
果、付加価値をもたらす。
しかも、地下室20の増設工事中も、それが地下工事で
あるがために既存・建物3の健全性や機能性にはほとん
ど障害をもたらさず、既存建物3はそのまま本来の用途
に継続使用ができる便利ざもある。
また、既存建物3の免震化も併せて工事でき、そうする
ことによって既存建物3の構造安全性と耐震性が大幅に
向上するほか、OA[器なとの使用に好適な環境を提供
できる。
さらに、昭和56年6月の新耐震設計法施工以前の既存
建物についても、その増築に伴う耐震補強をする必要も
なくなり、経済的に施工可能となる場合もある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図はこの発明に係る既存建物の地下室増設
工法の枢要な工程を示した断面図、第9図A−Dは建物
を平面的に見た施工の進捗状況を示した説明図、第10
図は支持杭と仮受はサポートどの荷重盛り替えの手段を
示した立面図、第11図は第10図のIf−If断面図
、第12図A−Cは仮受はサポートのジヤツキアップ手
段を工程順に示した説明図、第13図は免震装置の組入
れ構造を示した正面図、第14図〜第18図はこの発明
の第2実施例である既存建物の地下室増設工法の枢要な
工程を示した断面図である。 3・・・既存建物 4・・・山留め壁 2・・・支持杭 8・・仮受はサポート 3 A =−ti T ti a II体18・・・本
設の鉄骨柱 7・・・メインの横トンネル 24・・鉄骨柱 1・・・支持層 12・・・油圧ジヤツキ 19・・・免震装置 21・・・縦坑 25・・・油圧ジャッキ 第 図 第 図 第 図 第 7゜ 図 第 図 第 4図 第 図 第 図 ! 第 図 第 図 第 図 第 1コ 第 12:C 第 図 弗 ズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【1】イ)既存建物の外周に止水及び山留めを施工する
    段階と、 ロ)既存建物の地下を根切りして支持杭を支持層地盤ま
    で露出させる段階と、 ハ)露出した支持杭の外周に必要本数の仮受けサポート
    を支持層地盤上に建て、各仮受けサポートにジャッキを
    設置し、このジャッキを既存建物の地下構造躯体に働か
    せて支持杭の軸力を仮受けサポートへ盛り替える段階と
    、 ニ)軸力を盛り替えた後に支持杭を解体し、代わって同
    位置に本設の鉄骨柱を支持層地盤上に建てる段階と、 ホ)本設鉄骨柱にジャッキを設置し、このジャッキを既
    存建物の地下構造躯体に働かせて仮受けサポートの軸力
    を本設鉄骨柱へ盛り替え、その後仮受けサポート等は撤
    去する段階と、 ヘ)地下増設部分の躯体工事を行なう段階と、より成る
    ことを特徴とする既存建物の地下室増設工法。 【2】既存建物の地下の根切りから支持杭の解体、本設
    鉄骨柱の設置及び地下増設部分の躯体工事までの各工程
    は、既存建物の平面において、支持杭を所定本数ずつに
    まとめた単位に区分して進め、各区分を順次横に連絡さ
    せる形で全平面の施工に展開することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載した既存建物の地下室増設工法
    。 【3】仮受けサポートの軸力を本設鉄骨柱へ盛り替える
    段階で、同本設鉄骨柱と既存建物の地下構造躯体との間
    に免震装置を組み入れる段階を含むことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項叉は第2項に記載した1存建物の地
    下室増設工法。 【4】イ)既存建物の外周に止水及び山留めを施工する
    段階と、 ロ)既存建物を支持している支持層地盤に同既存建物の
    地下に及ぶメインの横トンネルを堀り、この横トンネル
    から既存建物の柱の直下位置を通る枝トンネルを掘る段
    階と、 ハ)枝トンネルから既存建物の柱の下端に向かって垂直
    上向きに縦坑を掘り、この縦坑に沿って鉄骨柱を建てる
    段階と、 ニ)鉄骨柱にジャッキを設置し、このジャッキを働かせ
    て軸力を鉄骨柱へ導入して既存建物の支持を鉄骨柱へ盛
    り替え、その後、周囲の支持層地盤の根切りを行なう段
    階と、 ホ)地下増設部分の躯体工事を行なう段階と、から成る
    ことを特徴とする既存建物の地下増設工法。 【5】既存建物の地下に枝トンネルを掘り、縦坑を掘り
    、鉄骨柱を建て、地盤の根切りを行ない、地下増設部分
    の躯体工事を行なう各工程は、既存建物の平面において
    、同既存建物の柱の位置毎の単位に区分して進め、各区
    分を順次横に連絡させる形で全平面の施工に展開するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載した既存建
    物の地下室増設工法。 【6】鉄骨柱を建て既存建物の支持を盛り替える段階で
    、同鉄骨柱と既存建物の地下構造躯体との間に免震装置
    を組み入れる段階を含むことを特徴とする特許請求の範
    囲第4項叉は第5項に記載した既存建物の地下室増設工
    法。
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