JPH0220633A - 鉄筋直線機の運転方法及びその方法に使用するリールスタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はコイル状に巻回された鉄筋を直線化するための
鉄筋直線機の運転方法及びその方法に使用するリールス
タンドに関する。

［従来の技術］ 長尺の鉄筋はコイル状に巻回されて市販されているため
、該鉄筋を構造物の補強材（例えば、軽量気泡コンクリ
ートパネルの補強材）等として使用するには、まず該鉄
筋を鉄筋直線機に通して直線化しなければならない。

そこで、従来は第３図に示すように、前記コイル状の鉄
筋１を金属パイプ製のリール２とともにリールスタンド
３に載置し、該鉄筋１をその先端から順に巻戻して鉄筋
直線機４に引き込み、該鉄筋直線機４を運転して鉄筋ｌ
を連続的に直線化させるようにしている。

ここで、前記リール２は金属パイプを四方放射状に折曲
してなるベース部５と、該ベース部５から立設し、上部
において接合した４本柱状のフレーム部６とからなり、
該フレーム部６に前記コイル状の鉄筋１の空心部を嵌め
、前記ベース部５に該コイル状の鉄筋１を載置するよう
になっている。

また、前記リールスタンド３は４本の脚部７を有する基
部８と、該基部８に回転可能に支持された円盤状の回転
テーブル９と、該回転テーブル９の宝央部に立設された
柱部１０とからなり、該柱部１０に前記リール２のフレ
ーム部６を嵌め、前記回転テーブル９に該リール２のベ
ース部５を載置するようになっている。なお、前記基部
８、回転テーブル９及び柱部１０は全て金属製であり、
これらは前記鉄筋１及びリール２と電気的に導通し得る
。

［発明が解決しようとする課題］ 上記鉄筋直線機４は、コイル状の鉄筋１が全て巻き戻さ
れて該鉄筋１の末端がリールスタンド３から離脱しても
なお、該鉄筋１を引き込み続けるため、そのまま放置す
ると該鉄筋１の末端が周囲に跳回り、非常に危険である
。

そこで、従来は、作業者が目視によって前記鉄筋１の残
り巻回数を監視しており、リールスタンド３から鉄筋１
が無くなりかけると鉄筋直線機４を手動で停止させてい
た。この監視及び停止の作業は非常に面倒であり、鉄筋
直線機４の運転中、同作業者は他の作業に集中すること
ができなかった。また、もし作業者が鉄筋１が無くなっ
たのに気付かずにいると、前述の通り鉄筋１の末端が跳
回って、作業者に当たる危険性があった。

さらに、−人の作業者が複数台の鉄筋直線機４及びリー
ルスタンド３を操作及び監視する場合には、同作業者の
負担が増大するばかりでなく、−台の鉄筋直線機４（又
は別の装置）を操作するときに他の鉄筋直線機４からは
離れなければならないため、上記危険性が増していた。

本発明は、鉄筋直線機の運転中における作業者の負担を
軽減することができ、作業者が安心して他の作業にも集
中することができるばかりでなく、鉄筋の末端が跳回る
危険性もない、新規な鉄筋直線機の運転方法及びその方
法に使用するリールスタンドを提供することを目的とし
ている。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明の鉄筋直線機の運転
方法においては、コイル状に巻回された鉄筋をリールス
タンドに載置し、該鉄筋をその先端から順に巻戻して鉄
筋直線機に引き込み、該鉄筋直線機により鉄筋を連続的
に直線化させる鉄筋直線機の運転方法において、前記リ
ールスタンドに前記鉄筋の残り巻回数が少なくなったこ
とを検知する検知部を設け、該検知部の検知に基づいて
作動する制御装置により、前記鉄筋の末端がリールスタ
ンドから離脱するより前に鉄筋直線機の運転を停止させ
るという手段をとった。

また、上記方法に使用するリールスタンドにおいては、
基部に回転テーブルを回転可能に支持し、該回転テーブ
ル上にコイル状に巻回された鉄筋を載置するようにした
リールスタンドにおいて、前記回転テーブルに該回転テ
ーブルと前記鉄筋とを電気的に絶縁するための絶縁材を
設けるとともに、常には前記鉄筋と電気的に導通するが
、前記鉄筋の残り巻回数が少なくなると該鉄筋とは電気
的に導通しなくなる検知部を設け、該検知部と回転テー
ブルとを電気的に導通させるという構成をとった。

［作用コ コイル状に巻回された鉄筋の直線化が進み、該鉄筋の残
り巻回数が少なくなると、前記検知部はこれを検知し、
該検知に基づいて制御装置は、前記鉄筋の末端がリール
スタンドから離脱するより前に、鉄筋直線機の運転を自
動的に停止させる。

また、前記リールスタンドによれば、検出部が前記鉄筋
と電気的に導通しなくなることによって、前記鉄筋の残
り巻回数が少なったことを検知する。

［実施例］ 実施例について第１図及び第２図を参照して説明する。

本実施例に使用する鉄筋１及、びリール２の構成は、前
記従来のものと同様である。

また、リールスタンド３も前記従来のものと同様の基部
８、回転テーブル９及び柱部１０を備えているが、次の
点において属なっている。

すなわち、回転テーブル９の上面には絶縁材としてのゴ
ム板１１が貼り付けられ、柱部１０の外周にも絶縁材と
してのゴムベルト１２が貼り付けられている。そして、
前記ゴム板１１が回転テーブル９とベース部５との間を
電気的に絶縁し、前記ゴムベルト１２が柱部１０とフレ
ーム部６との間を電気的に絶縁することにより、基部８
、回転テーブル９及び柱部１０と、鉄筋１及びリール２
との間は電気的に絶縁されている。

また、前記ゴム板１１上のうち柱部１０の近傍には、鉄
筋１の残り巻回数が少なくなったことを検知する金属パ
イプよりなる検知部１３がリール２とは接触しないよう
放射状に配置され、該検知部１３はゴム板１１を貫通し
たボルト１４により前記回転テーブル９に対して固定さ
れている。従って、該検知部１３はリール２には電気的
に絶縁しているが、回転テーブル９には電気的に導通し
ている。

また、第２図に示すように検知部１３はリール２のベー
ス部５より上方へやや突出しているため、前記鉄筋１が
リール２とともに回転テーブル９に載置されると、該鉄
筋１は常には前記検知部１３に接触して電気的に導通す
る。しかし、鉄筋１の残り巻回数が少なくなると、該鉄
筋１は前記検知部１３から浮くように外れて接触しなく
なり、電気的にも導通しなくなるようになっている。

また、本実施例の鉄筋直線機４の基本的構成は従来のも
のと同様であって説明を省略するが、鉄筋直線機４と前
記リールスタンド３との間に、前記検知部１３の検知に
基づいて作動する制御装置としてのリレー装置１５が設
けられている点において異なっている。

すなわち、鉄筋直線機４とリールスタンド３の基部８と
の間にはリレー装置１５が電気的に接続され、［リレー
装置１５−鉄筋直線機４−鉄筋１−検知部１３→回転テ
ーブル９→基部８→リレー装置１５］の回路ループが閉
じている場合には、該リレー装置１５が鉄筋直線機４を
運転可能とする一方、前記回路ループが開いた場合には
、該リレー装置１５が鉄筋直線機４の運転を停止させる
とともに、鉄筋直線機４の上に設けられた点灯装置１６
を点灯させるようになっている。

上記鉄筋直線機４を運転するには、まず、コイル状に巻
回された鉄筋１をリール２にセットし、該リール２を図
示しないホイスト等により吊上げて、リールスタンド３
に載置する。

次に、前記鉄筋１をその先端から順に巻戻して鉄筋直線
機４に引き込む。このとき、前記鉄筋１は検知部１３に
接触して電気的に導通するため、前記回路ループが閉じ
、リレー装置１５が鉄筋直線機４を運転可能とする。そ
して、鉄筋直線機４の運転を手動により開始させ、該鉄
筋直線機４により鉄筋１を連続的に直線化する。

やがて、前記鉄筋１の残り巻回数が少なくなると、該鉄
筋１は前記検知部１３から浮くように外れて接触しなく
なるため、該検知部１３は鉄筋１と電気的に導通しなく
なって、該残り巻回数の減少を検知する。この検知部１
３の検知に基づいて前記回路ループが開くため、鉄筋１
の末端がリールスタンド３から離脱するより前に、リレ
ー装置１５が鉄筋直線機４の運転を停止させるとともに
、鉄筋直線機４の上に設けられた点灯装置１６を点灯さ
せる。この間、作業者は鉄筋１の残り巻回数を監視して
いる必要がないため、安心して他の作業に集中すること
ができる。

本発明者が上記実施例の試運転を５０回行ったところ、
鉄筋１の残り巻回数が１回乃至２０回（平均すると約６
回）にまで減少したときに、鉄筋直線機１の運転が停止
した。鉄筋１の残り回数がばらつくのは、鉄筋１が検知
部１３から浮き上がるタイミングが各鉄筋１によって多
少異なるためであるが、従来のように鉄筋１の末端がリ
ール２から雌親して跳回るという危険性はなかった。

なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。

（１）検知部１３は２以上設けることもできる。

例えば、リール２の四方放射状のベース部５に対応して
、検知部１３を４つ設けてもよい。

（２）また、検知部１３は金属パイプに限定されず、鉄
筋１に接触可能な形状のものであればよい。

（３）複数台の鉄筋直線機４及びリールスタンド３を運
転する場合は、前記リレー装置１５としてシーケンサの
リレー装置を使用するのが好適である。

（４）また、前記リレー装置１５をスイッチング回路、
マイコン等の各種制御装置に置き換えることもできる。

［発明の効果］ 本発明の鉄筋直線機の運転方法及びリールスタンドは、
上記の通り構成されているので、鉄筋直線機の運転中に
おける作業者の負担を軽減することができ、作業者が安
心して他の作業にも集中することができるばかりでなく
、鉄筋の末端が跳回る危険性もなくすことができるとい
う優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を具体化した実施例の全体概要図、第２
図は同実施例の要部断面図、第３図は従来例の全体概要
図である。 １・・・鉄筋、３・・・リールスタンド、４・・・鉄筋
直線機、９・・・回転テーブル、１１・・・絶縁材とし
てのゴム板、 １２・・・同じくゴムベルト、１３・・・検知部、１５
・・・制御装置としてのリレー装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、コイル状に巻回された鉄筋（１）をリールスタンド
   （３）に載置し、該鉄筋（１）をその先端から順に巻戻
   して鉄筋直線機（４）に引き込み、該鉄筋直線機（４）
   により鉄筋（１）を連続的に直線化させる鉄筋直線機の
   運転方法において、前記リールスタンド（３）に前記鉄
   筋（１）の残り巻回数が少なくなったことを検知する検
   知部（１３）を設け、該検知部（１３）の検知に基づい
   て作動する制御装置（１５）により、前記鉄筋（１）の
   末端がリールスタンド（３）から離脱するより前に鉄筋
   直線機（４）の運転を停止させることを特徴とする鉄筋
   直線機の運転方法。 ２、基部（８）に回転テーブル（９）を回転可能に支持
   し、該回転テーブル（９）上にコイル状に巻回された鉄
   筋（１）を載置するようにしたリールスタンドにおいて
   、 前記回転テーブル（９）に該回転テーブル（９）と前記
   鉄筋（１）とを電気的に絶縁するための絶縁材（１１、
   １２）を設けるとともに、常には前記鉄筋（１）と電気
   的に導通するが、前記鉄筋（１）の残り巻回数が少なく
   なると該鉄筋（１）とは電気的に導通しなくなる検知部
   （１３）を設け、該検知部（１３）と回転テーブル（９
   ）とを電気的に導通させたことを特徴とするリールスタ
   ンド。