JPH02204794A - 合奏システム - Google Patents

合奏システム

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JPH02204794A
JPH02204794A JP1024318A JP2431889A JPH02204794A JP H02204794 A JPH02204794 A JP H02204794A JP 1024318 A JP1024318 A JP 1024318A JP 2431889 A JP2431889 A JP 2431889A JP H02204794 A JPH02204794 A JP H02204794A
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JP
Japan
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performance information
terminal device
synthesizer
transmitter
receiver
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JP1024318A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Yamada
邦博 山田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、遠隔地にいる者同士が、互いに離れたまま合
奏することを可能とした合奏システムに関する。
従来の技術 従来、合奏システムとしては、電子楽器相互間や、電子
楽器とコンピュータとを接続し、主として、演奏の実時
間情報を伝送することを目的としたM I D I  
(Musical  I nstrument  Di
gitalI nterface)規格なるものが、良
く使われている。
このようなMIDIに関しては、例えば、下記文献等に
示されている。
■ 文献1 rli’MIDIとMPU−401,!1日本音響学会
誌41巻6号(1985)J 電子楽器の自動演奏につき、電子楽器相互又は電子楽器
と計算機との実時間情報伝送に用いるため、日米の電子
楽器メーカがまとめたプロトコルMIDIとローランド
社が設計したMIDIID上シングユニットMPU−4
01とについて記載されている。
■ 文献2 r[rMIDIのフォーマットとそのアプリケーション
J電子情報通信学会技術研究報告Vol。
86、No、378 33〜42頁」 2台以上のMIDI楽器をMIDIケーブルで接続し、
音楽関連の諸情報をデジタルデータの形で伝送し、複数
の全く異なる音を持つ楽器であっても、それらを結合し
同時に演奏することにより、1台の楽器では不可能な音
楽の幅を広げ、或いは、楽器とコンピュータを接続し音
楽データをコンピュータ上で種々な形に加工することを
可能とした国際規格について記載されている。
■ 文献3 「Irパイプオルガン自動演奏装置」音響技術no、5
5/sep、1986 49〜52頁」NHKホールの
パイプオルガンにコンピュータを接続した自動演奏装置
の概要と、シンセサイザなどの電子楽器を外部信号で鳴
らすための信号であるMIDI信号について記載されて
いる。
このような技術によって、多数の電子楽器を一人で同時
に操作・演奏することが可能となっている。
発明が解決しようとする課題 ところが、複数の人(又は複数のグループ)により合奏
しようとする場合には、演奏会場等が同一でなければな
らない。これは、最終的な演奏音の合成は、その演奏会
場等の空間で行われるからである。即ち、自己の演奏音
及び他人の演奏音が、同一なる1つの会場等の空間で合
成され、この合成された演奏音を聴きながら演奏する必
要があるからである。よって、複数人又は複数グループ
により合奏する場合には、演奏者全員が同一会場に集合
する必要があり、互いに遠隔地にいる大同士の場合には
不便なものとなっている。
この点、現在、パソコン通信におけるチャットが流行し
ているが、これは、互いに遠隔地にいる大同士が、何ん
らかの「ふれあい」を求めているためと解釈される。こ
のように、文章においては遠隔地にいる者同士の間で実
時間でのふれあいが実現されているが、音楽演奏におい
ては、まだ、実現されていないものであり、むしろ、全
員が同一会場に集まるのが自然視され、遠隔地にいる者
同士の間での合奏ということ自体、考えられていない現
状にある。
課題を解決するための手段 請求項1記載の発明では、各々演奏情報入力手段と1台
以上の送受信機とシンセサイザとスピーカとを備えた2
台以上の端末装置を設け、これらの各端末装置間を通信
網により接続した。
請求項2記載の発明では、各々演奏情報入力手段と1台
の送受信機とシンセサイザとスピーカとを備えた2台以
上の端末装置を設け、これらの各端末装置間を通信網に
より接続するとともに、この通信網を介して各端末装置
に回線接続された端末装置数分の送受信機とこれらの送
受信機で受信した演奏情報を混合多重化するミキサとを
備えた1つの集配装置を設けた。
さらに、請求項3記載の発明では、各々演奏情報入力手
段と1台の送信機と1台の放送用受信機とスピーカとを
備えた2台以上の端末装置を設け、これらの各端末装置
間を通信網により接続するとともに、この通信網を介し
て各端末装置に回線接続された端末装置数分の受信機と
これらの受信機で受信した演奏情報を個々に合成するシ
ンセサイザとこれらのシンセサイザの演奏情報を混合調
整するミキサと混合調整された演奏情報を放送する放送
用送信機とを備えた1つの集配装置を設けた。
作用 請求項1記載の発明によれば、まず、任意の1つの端末
装置中の演奏情報入力手段による演奏情報はその端末装
置中の送受信機から通信網を介して他の各端末装置中の
対応する送受信機に送信される。このような送信処理は
、各端末装置毎に同様に行われる。そして、このような
他の各端末装置による演奏情報は、これらの各端末装置
中の送受信機から通信網を介して送信され、1つの端末
装置中の対応する各送受信機で受信される。受信された
演奏情報はその端末装置中のシンセサイザで合成され、
これがスピーカから増幅拡声されて放射される。つまり
、各端末装置のスピーカからは各端末装置についての演
奏者による演奏音が合成されたものとなり、各演奏者が
離れていても合奏が可能となる。
また、請求項2記載の発明によれば、まず、任意の1つ
の端末装置中の演奏情報入力手段からの演奏情報は、そ
の端末装置中の送受信機から通信網を介して集配装置中
の対応する送受信機に送信される。このような送信処理
は各端末装置毎に同様に行われる。そして、この集配装
置中の各送受信機で受信した演奏情報はミキサで混合多
重化される。混合多重化された演奏情報はこの集配装置
中の各送受信機から通信網を介して各端末装置の送受信
機に送信される。そこで、これらの各端末装置中の送受
信機で受信された演奏情報は各端末装置中のシンセサイ
ザで合成され、スピーカから放射される。この場合、1
つの集配装置を用いているので、端末装置数が多くなっ
ても、接続回線数がそれほど増えることがなく、経済的
となる。
また、全体のタイミング制御も容易となる。
さらに、請求項3記載の発明によれば、まず、任意の1
つの端末装置中の演奏情報入力手段からの演奏情報は、
その端末装置中の送信機から通信網を介して集配装置中
の対応する受信機に送信される。このような送信処理は
各端末装置毎に同様に行われる。そして、この集配装置
中の各受信機で受信した演奏情報は個々にシンセサイザ
により合成された後、ミキサで混合調整される。混合調
整された演奏情報は集配装置中の放送用送信機から放送
される。この放送に従い、各端末装置中の放送用受信機
により受信された演奏情報は各端末装置のスピーカから
放射される。このような合奏においては、各端末装置か
ら集配装置側に送信される演奏情報の情報量に比し、こ
れらを混合調整して多重化した演奏情報の情報量のほう
が多いが、この混合多重化された演奏情報については放
送用送信機と放送用受信機とを用いた放送により情報の
授受を行っているので、回線処理が有利となる。
実施例 請求項1記載の発明の一実施例を第1図に基づいて説明
する。本実施例のシステム構成は、概略的には、電子楽
器等の複数台(ここでは、n+1台)の端末装置(プレ
ーヤ)PLYO,PLYI〜PLYnを設け、互いに異
なる任意の場所等に設置されたこれらの端末装置PLY
O,FLYI〜PLYnを互いに通信網(ネットワーク
)NWにより回線接続してなる。
ここに、任意の1つの端末装置PLYは、まず、電子楽
器として周知のように、各々、演奏情報入力手段となり
演奏者により演奏操作されるキーボードKBと、このキ
ーボードKBからの演奏情報なる楽音の合成処理を行う
シンセサイザSYNと、このシンセサイザSYNからの
合成音を増幅拡声して放射させるスピーカSPとを備え
ている。ここに、本実施例では、キーボードKB・シン
セサイザSYN間に後述する遅延回路DLYが接続され
ているが、従来周知のものでは、キーボードKB・シン
セサイザSYN間はバスBUSkにより直接接続されて
いる。この際の規格には、通常は、前述したようなMI
DI規格がよく用いられる。
ここでは、遅延回路DLYが介在されているため、キー
ボードKB・遅延回路DLY間がバスBUSkにより接
続され、遅延回路DLY・シンセサイザSYN間がバス
BUSdにより接続されている。
なお、キーボードKBやシンセサイザSYNは、ともに
、1台に限らず、複数台であってもよい。
また、前記各端末装置PLY中には、前記ネットワーク
NWに回線接続された送受信機(トランシーバ)TRが
設けられている。ここに、トランシーバTRは、複数台
、ここでは自己を除く端末装置数、即ち、n台(n≧1
)設けられており、例えば、端末装置PLYOの場合で
あれば、TR1=TR1−TRnで示される。また、各
トランシーバTR4は内部に送信機(トランスミッタ)
TXと受信機(レシーバ)RXとを内蔵している。
これらのトランシーバTRI〜TRnは、バスBUSI
〜BUSnにより前記シンセサイザSYNに接続されて
いる。また、前記キーボードKBとの間ではバスBUS
kにより接続されている。これらのバスBUSk、BU
Sd、BUSI〜BUSnは、前述したMIDI規格又
はこれに類似したバス(チャネル)による。
ここに、キーボードKBからの演奏情報は、バスBUS
kを経て各トランシーバTRI−TRnに送出され、各
々のトランスミッタTXによってネットワークNW中に
送出される。この際、バスBUSk上の演奏情報ワード
(又は、バイト)は、フォーマット変換(例えば、ビッ
ト速度、ワード構成、フレーム構成等)されて、ネット
ワークNWに送出される。ここに、通常は、トランシー
バTR・ネットワークNW間にNCU (ネットワーク
コントロールユニット)等が挿入され、発呼(ダイアル
)・着呼(リング)を制御して相手機器との接続手順を
とることになるが、本実施例ではネットワークNW機能
中に含めるものとし、その図示を省略する。各トランシ
ーバTRt中のレシーバRXは、他の各端末装置FLY
からネットワークNWを介して送信されてくる演奏情報
を受信してフォーマット変換し、シンセサイザSYNに
その演奏情報を出力するものである。
このような構成において、今、自己の端末装置をPLY
O1他の演奏者用の端末装置をPLYI〜PLYnとす
ると、端末装置PLYOのキーボードKBからの演奏情
報は各トランシーバTRI〜TRnの各トランスミッタ
TXからネットワークNWに送信される。これにより、
ネットワークNWに接続されている他の端末装置PLY
I〜PL Ynに対して送信される。一方、他の各端末
装置FLYI〜P L、 Y n側からの演奏情報もネ
ットワークNWを通じて送信され、端末装置PLYOで
は各トランシーバTRI〜TRn中のレシーバRXによ
り各々受信される。これらの各レシーバRXにより受信
された演奏情報は各々バスBUS1〜BUSnを通じて
シンセサイザSYNに出力される。即ち、(n+1)人
による合奏において、各人は互いに他の0人による演奏
情報の全てをシンセサイザSYNに受は取ることになる
。また、端末装置P t、 Y Oについての自己のキ
ーボードKB操作による演奏情報は、バスBUSkを経
て遅延回路DLYにより所定時間遅延された後、バスB
USdを経てシンセサイザSYNに出力される。
このシンセサイザSYNでは自己の演奏情報を含む(n
+1)分、即ち、演奏者全量分の演奏情報を得、これら
の楽音を合成し、スピーカSPに送出することになる。
よって、スピーカSPからは演奏者全員による演奏音を
合成した音が、増幅拡声されて放射されることになる。
つまり、各端末装置P L Y O−P L Y nに
ついての演奏者は、自己の楽器演奏に際して他の全量分
の演奏合成音を聴くことができ、演奏者が遠隔地等の如
く離れていても合奏可能となる。
ところで、本実施例に用いるネットワークNWとしては
、デジタルデータ網が適しているが、音声用の電話網で
あってもよい。もっとも、音声用の電話網の場合、各ト
ランスミッタTX、レシーバRXには、いわゆるモデム
が含まれる。また、l5DN(総合デジタル通信網)と
して知られているデジタル網は、特に本発明の実施に適
したものといえる。このl5DNに関しては、文献rl
i’l5DN始動−活用ためのQ&A30JINIKK
EI  COMMUNICATIONS  +988.
3.28」において説明されている。例えば、2B+D
或いは23B+D (BやDはチャネルである)として
よく知られているように、1本のケーブルで64にビッ
ト/秒のBチャネルが2個或いは23個とれるため、各
チャネルiを、トランシーバTRiに対応させることで
実現できる。l5DNの場合、第1図には図示しないが
、端末装置PLYOからの各チャネルの入出力は、DS
U (回線終端装置)を通じて1本のケーブルで多重化
された状態でネットワークNWと接続される。このよう
な考えは、回線交換網だけでなく、例えばパケット交換
網等であっても適用できる。例えば、パケット交換網の
場合の各トランシーバTRiは論理的なもの(コネクタ
)であり、バーチャル・サーキットによって、各トラン
シーバTRiが各端末装置PLYiと接続される。
ところで、本実施例において、キーボードKB・シンセ
サイザSYN間に設けた遅延回路DLYについて説明す
る。この遅延回路DLYは自己のキーボードKBからバ
スBUSkを通して出ツノされる演奏情報を、Ld待時
間け遅延させて、バスBUSdよりシンセサイザSYN
に出力させるものである。このように遅延させる目的に
ついて、説明を簡単にするため、ここでは2人で合奏す
る場合を想定する。今、2人が同時にキーボードKBを
叩いたとすると、その演奏情報は、ある伝搬遅延時間t
dだけ遅れて相手側のシンセサイザSYNに入力される
。このような伝搬遅延時間tdが、ある程度以上に大き
くなってくると、互いに相手側の演奏音が遅れて聴こえ
てくるため、非常に演奏しにくいものとなってしまう。
この場合、各々のシンセサイザSYNでの合成音も同一
でなくなることも、合奏上、問題である。そこで、本実
施例では、遅延回路DLYを介在させて、伝搬遅延時間
tdに相当する時間だけ、双方で、自己のキーボードK
Bの演奏情報を遅らせることで、同一タイミングでの演
奏とし、合奏を容易としたものである。また、各々のシ
ンセサイザSYNでの合成音も同一となる。
一般に、デジタル伝送においては、多重化(マルチブレ
クシング&ディマルチプレクシング)やフレーム同期等
が、通常的に行われるが、このような多重化やフレーム
同期等は、かなりの遅延をもたらす原因となっている。
特に、ネットワークNW内では多段の多重化やフレーム
同期等を行っているため、短距離では主要な遅延の原因
となる。
ちなみに、201aaのケーブルによる伝搬遅延はlO
Oμsecに過ぎない。ところが、例えば、l5DNで
は8ビット単位での同期がとられているため、64にビ
ット/秒では125psec (= 8/ 64 Xl
 0”)の数倍の遅延を見込む必要がある。その他の遅
延原因としてはトランシーバTRで行われるフォーマッ
ト変換処理がある。従って、例えば2oob程度以下の
比較的短距離の場合であれば、遅延量の総量の平均的な
値を遅延時間t、 dとしてもよい。上剥は、2人の場
合であるが、3人(グループ)以上の場合であっても、
同様である。この場合、各々の人(グループ)間の組合
せによって距離が多少違っても、比較的短距離であれば
、全てに対して共通の遅延時間tdを持たせるような遅
延回路DLYとしてもよい。
勿論、遠距離(例えば、2000km、10m5ecの
伝搬速度)の場合であっても、2人での演奏である限り
、自己のキーボードKBの演奏情報を、実際の総伝搬遅
延時間tdだけ遅延させればよいことは、明らかである
。ちなみに、演奏上、キーボードKBを叩いて音が出る
までに10m5ec程度の遅延を入れても演奏に特に悪
影響を及ぼさないが、2つの楽器の演奏音の出方が10
m5ec異なると、明らかに合っていないと感知される
場合がある。しかし、数10ssec程度(ioooo
b前後に相当)の遅延があったとしても、「慣れ」の問
題であり、例えば、「多少早めにキーボードKBを叩く
練習をする」等の練習によって、合奏することは十分可
能である。
なお、端末装置PLYOと端末装置PLYi(i=1.
2.・・・ n)の間の距離に大きいものがあり、かつ
、相手の端末装置PLYiによってその距離が大幅に異
なる時には、単に、キーボードKBとシンセサイザSY
Nとの間に遅延回路DLYを挿入するだけでは不十分で
ある(小さくはない遅延量が端末装置PLYiによって
異なるため)。この場合、その中の最大値(最大伝搬遅
延時間)を遅延時間tdとし、このような遅延時間td
を持つ遅延回路DLYをキーボードKB・シンセサイザ
SYN間に挿入し、かつ、各トランシーバTRi中のレ
シーバRXとこのシンセサイザSYNとの間には、上記
の遅延時間tdから、端末装置P L Y iから端末
装置PLYOまでの総伝搬遅延時間を引いた時間量の遅
延時間を持つ遅延回路(図示せず)を各々押入すればよ
い。
つづいて、請求項2記載の発明の一実施例を第2図によ
り説明する。
まず、第1図に示した前記実施例の場合、演奏者m= 
(n+1)人の例であるが、この時の通信回線(リンク
)数は、全部でm(m−1)72分必要となる。従って
、mの数が小さい場合であればよいが、ある程度多人数
又は多グループによる合奏となると、はぼmの2乗で回
線数が必要となり、不経済である。また、伝搬伝送時間
が大きい時、前述したように相手によって個別に遅延回
路を挿入するには大変な手間のかかるものとなる。
本実施例は、このような不都合を解消するためのもので
ある。
まず、本実施例の特徴的なことは、ネットワークNWに
回線接続した1つの集配装置(センタ)CTを設けたこ
とである。そして、全ての端末装置PLYi  (i=
1.2.〜.m)においては、キーボードKBj、シン
セサイザ5YNi、スピーカSPiの他、各々1つずつ
のトラシーバTR#iが備えられている。前記センタC
T中には各端末装置PLYi、従って、各トランシーバ
TR#iに対応するm個の送受信機(トランシーバ)T
R# i’が設けられ、ネットワークNWを通じて個別
に回線接続されている。本例であれば、全部でm回線を
設定すればよく、回線数が大幅に減少する。
これにより、各端末装置PLYi中のキーボードKBi
による演奏情報は、各トランシーバTR#iからネット
ワークNWを通じて対応するトランシーバTR#i’に
送信されて、センタCTに集められる。これらのトラン
シーバTR#i’ もトランスミッタとレシーバとから
なり、各トランシーバTR#i’中のレシーバにより受
信された演奏情報は、センタCT中においてミキサMI
Xにより混合多重化される。このミキサMIXにより混
合多重化された演奏情報は、共通の演奏情報として、各
トランシーバTR#i’中のトランスミッタからネット
ワークNWに送信され、対応するトランシーバTR#i
中のレシーバを介して各端末装置PLYiにより受信さ
れる。各端末装置PLYi中においては、センタCTで
混合多重化されて共通に返された演奏情報をシンセサイ
ザ5YNiに入力し、合成してスピーカSPiから音を
放射させることになる。
ところで、本実施例においても、各端末装置PLYi中
に遅延回路DLYiを設けているが、必ずしも必要では
なく、なくてもよい。キーボードKBiを叩くと、その
演奏情報はネットワークNWを介してセンタCTに集め
られ、再び各端末装置PLYiに返され、シンセサイザ
5YNiにより合成されスピーカSPjで聴くことがで
きる。
この時、キーボードKBiからシンセサイザ5YNiま
での往復伝搬遅延時間をtdi′とすると、端末装置P
LYiでキーボードKBiを叩いてからスピーカSPi
で音を聴くまでに時間tdi’の遅延があることになる
。しかし、このような遅延に対しては、演奏者の練習に
よって十分対応可能なものである。即ち、期待する音よ
りも僅かに早めにキーボードKBjを叩くように練習す
ればよいからである。ちなみに、前述した文献3のよう
な、コンサートホールにおけるパイプオルガンの演奏で
は、キーボードの位置が10m位ずれていることがよく
ある。この場合、演奏者はだいたい30m5ec程度の
伝搬遅延を感じるが、この程度の遅延の影響を受けるこ
となく演奏し得ることからも、上記の練習で対応し得る
ことが理解される。
ところで、各端末装置PLYiが様々な場所に散らばっ
ていると、センタCTまでの距離が各々異なり、往復伝
搬遅延時間tdi’ も各々異なる値をとるようになる
。このような状況は、−見、不合理に思えるが、支障は
ない。なぜならば、各演奏者iは自己の端末装置PLY
iにおけるスピーカSPfからの音に合わせて演奏する
のであり、問題となる遅延時間は、自己の端末装置P 
L Y iの音に対するものに限られるので、各演奏者
が個別に各々の往復伝搬遅延時間tdi’ を補正し得
るように演奏すればよいからである。
ここに、このような伝搬遅延に対する練習法について説
明する。まず、本来の合奏時のように演奏情報をセンタ
CT経出で受けるようにすればよいが、このためには、
練習時にも回線を使用しなければならない。そこで、こ
こでは第2図中に破線で接続して示すような遅延回路D
LYiをキーボードKBi・シンセサイザ5YNi間に
設け、その遅延時間を往復伝搬遅延時間tdi’に相当
するものとすればよい。即ち、キーボードKBiからの
自己の演奏情報を遅延回路DLYiで時間tdj’だけ
遅延させてシンセサイザ5YNiに送出してスピーカS
Piから音を出すようにすれば、回線を経て遅延した場
合と同一の状態が得られる。よって、回線を使用するこ
となく、自己の端末装置PLYi単独で、往復伝搬遅延
時間tdi′に対する練習が可能となる。
この場合、往復伝搬遅延時間tdi’ を知ることが必
要であるが、センタCTの設置場所が決まっていれば、
各端末袋ePLYiとの間の距離(即ち、ケーブル長)
は推定し得るので、往復伝搬遅延時間tdi’も推定し
得ることになる。−般には、ケーブル長の伝搬速度を光
速の2/3とした場合、ケーブル長1100k当りの往
復伝搬遅延時間tdi’は約1 m5ecとなる。また
、予め往復伝搬遅延時間tdi’ を実測しておいても
よい。
さらには、キーボードKBi中の1つのキーを叩き、セ
ンタCTを経由した音と、遅延回路DLYiにより遅延
された音とを別々に合成(例えば、異なる楽器音で)す
ることで、演奏者は楽器音のズレを感することができる
。このズレがなくなるように、遅延回路DLYiの遅延
時間を設定してもよい。また、センタCT及び各端末装
置PLYiの場所が変らない限り、ネットワークNW中
の回線経路が多少変っても、通常は、往復伝搬遅延時間
tdi’には大きな変化がないので、遅延回路DLYf
の遅延時間tdi’は一度設定すれば済むものである。
そして、変動があったとしても、各演奏者において、こ
の遅延時間tdi’に対して多少の練習を行えばよい。
また、本実施例では、センタCT中にもシンセサイザ5
YNOとスピーカSPOとが設けられている。これらの
シンセサイザ5YNOとスピーカSPOとは、不可欠な
ものではないが、全体の演奏音の調整等のためのモニタ
として活用し得る。
また、ホール等でのデモンストレーション演奏等として
も使用できる。さらには、シンセサイザ5YNOの合成
出力音を放送網に載せて放送することも可能である。ま
た、センタCTが録音スタジオであってもよく、各地に
飛びまわって演奏活動をしている演奏家達を一同に集め
ることなく、その合奏についての録音も可能となる。
なお、シンセサイザ5YNO,5YNI、〜SYNmは
、基本的には、全て同一のものでよいが、実際には、各
シンセサイザ5YNi  (但し、i≠0)が、各端末
装置PLYiで自己のキーボードKBiによって引く音
が少し目立つように調整されているほうが、演奏者にと
って自己の端末装置PLYiについての演奏が容易とな
る場合が多い。演奏情報は、各端末装置PLYiの楽器
音毎にアドレスが付けられているので、端末装置PLY
iに対応するアドレスの楽器音だけが、例えば、少し強
めとなるように(出力が大きくなるように)、各シンセ
サイザ5YNiで合成すればよい。そして、センタCT
中のシンセサイザ5YNOは全体のバランスが一番よく
とれるように調整される。
次に、請求項3記載の発明の一実施例を第3図により説
明する。
まず、第2図に示した前記実施例の場合、各演奏者の演
奏によるキーボードKBiからの演奏情報量に比べ、セ
ンタCT中のミキサMIXによって混合多重化された演
奏情報量のほうが多い。ここに、端末装置PLYiから
センタCTに向がう方向を「上り」、その逆方向を「下
り」と定義すると、下りの演奏情報量のほうが上りの演
奏情報量より多いことになる。仮に、各端末装置PLY
iによる演奏情報量がほぼ同一とすると、下りの演奏情
報量は上りの演奏情報量のほぼm倍となる。
従って、上り回線容量に十分余裕のない場合(内容量に
は、最適容量である)、下り回線容量は上りの回線容量
のm倍程度とする必要があり、mの値が大きくなった場
合には不都合である。
また、第2図の場合、前述したように、各シンセサイザ
5YNO,5YN1.〜.SYNmは、基本的には、全
て同一のものであるので、mの値が大きくなるに従い、
下りの演奏情報量がmにほぼ比例して増大するため、各
シンセサイザ5YNiも大規模化せざるを得なくなって
しまう。
本実施例は、このような不都合を回避するものである。
本実施例の特徴的な点は、下り回線を放送網(ラジオ放
送、テレビ放送又はCATV等の有線放送など)に置き
換えたものである。このため、まず、各端末装置PLY
i中においてはトランシーバTRiに代えて送信機(ト
ランスミッタ)TX# tが設けられ、キーボードKB
fからの演奏情報がこのトランスミッタTX# iから
ネット・ワークNW中に送信されるように構成されてい
る。
これに対応して、センタCT中には各トランスミッタT
Xiに対応させた受信機(レシーバ)RX#iが設けら
れ、かつ、シンセサイザ5YNi’も対で設けられてい
る。これにより、各トランスミッタTX3iから送信さ
れた演奏情報はネットワークNWを介して、対応するレ
シーバRX# iにより受信され、シンセサイザ5YN
i’に出力される。また、これらのシンセサイザ5YN
i’の出力を合成(混合・調整)するミキサΣが設けら
れている。このミキサΣとしては、一般にミキシングソ
ールと呼ばれるものが使用でき、ここで、その合成音を
モニタできる。ミキサΣの出力は放送用送信機BTXに
与えられ、合成出力を変調してアンテナから電波として
放送される。
これに対し、各端末装置PLYi中には放送用受信機B
RXjが設けられ、前記放送用送信機BTXにより放送
される演奏音を受信・復調するように構成されている。
この放送用受信機BRXiによる復調信号がスピーカS
Piから音として発せられる。
ところで、本実施例におけるキーボードKBjからスピ
ーカSPiまでの往復伝搬遅延時間しdi“ (即ち、
キーボードKBi→トランスミッタTR#i−+ネット
ワークNW−レシーバRX# i→シンセサイザSYN
 i’→放送用送信機BTX→放送用受信機BRXi→
スピーカSPiまでに要する全時間)を、第2図の実施
例の場合の往復伝搬遅延時間tdi’に対応させると、
殆ど同一となる。
本実施例においては、端末装置PLYi中に、シンセサ
イザ5YNiと遅延回路DLYiとは必須ではないが、
前記実施例で説明した場合と同様に、これらを用いるこ
とにより、自己の端末装置PLYi単独で往復伝搬遅延
時間tdi”に対する練習に活用できる。また、第2図
の場合には自己のキーボードKBiより発する音のみを
各シンセサイザ5YNiにより強調することが可能であ
るが、本実施例にあって、シンセサイザSYN iがな
いとすると、自己の演奏音のみを強調することはできな
い。しかし、このシンセサイザ5YNlを設けることに
より、同様に自己の演奏音のみを強調させることができ
る。
本実施例において、各端末装置PLYi中のシンセサイ
ザ5YNiと、センタCT中のシンセサイザ5YNi’
 とは同一動作をする。また、各端末装置PLYi中の
シンセサイザ5YNiは各キーボードKBiの発する演
奏情報のみを入力として合成するものであればよく、第
2図の場合のものに比し、小規模のものでよい。従って
、本実施例による場合、演奏情報量の多い下り方向につ
いては放送によるため、mの値が大きくなっても、全体
でのシンセサイザの規模を小さくできる。ネットワーク
N W (It!Iの構成についても、その中に下り回
線が不要となり、大幅に簡略化し得る。
発明の効果 本発明は、上述したように構成したので、請求項1記載
の発明によれば、各端末装置中には1台以上の送受信機
を設けて、これらの端末装置を通信網により接続してシ
ステム構成したことにより、各端末装置のスピーカから
は各端末装置についての演奏者による演奏音を合成した
演奏音が放射されるものとなり、各演奏者が遠隔地の如
く離れていてもそのまま合奏が可能となり、合奏の地理
的制約を大幅に緩和でき、また、請求項2記載の発明に
よれば、通信網を介して各端末装置に回線接続された端
末装置数分の送受信機、ミキサとを備えた1つの集配装
置を設けたので、端末装置数が多くなっても、接続回線
数がそれほど増えることがなく、経済的なものとするこ
とができ、かつ、伝搬遅延に対する対処も容易となり、
さらに、各端末装置から集配装置側に送信される演奏情
報の情報量に比し、これらを混合調整して多重化した演
奏情報の情報量のほうが多いが、請求項3記載の発明に
よれば、この混合調整・多重化された演奏情報について
は集配装置中に設けた放送用送信機と各端末装置に設け
た放送用受信機とを用いた放送により情報の授受を行っ
ているので、回線容量処理が有利となり、通信網を簡略
化し得るとともをこ、個々の端末装置中でのシンセサイ
ザによる合成処理が不要となり、シンセサイザについて
のシステム全体での規模を小さくすることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項1記載の発明の一実施例を示すブロック
図、第2図は請求項2記載の発明の一実施例を示すブロ
ック図、第3図は請求項3記載の発明の一実施例を示す
ブロック図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、各々演奏情報入力手段と1台以上の送受信機とシン
    セサイザとスピーカとを備えた2台以上の端末装置と、
    各端末装置間を接続する通信網とからなり、1つの端末
    装置中の演奏情報入力手段による演奏情報をその端末装
    置中の送受信機から前記通信網を介して他の各端末装置
    中の対応する送受信機に送信し、他の各端末装置中の送
    受信機から前記通信網を介して送信されて1つの端末装
    置中の対応する各送受信機で受信された演奏情報を前記
    シンセサイザで合成しスピーカから増幅拡声して放射さ
    せることを特徴とする合奏システム。 2、各々演奏情報入力手段と1台の送受信機とシンセサ
    イザとスピーカとを備えた2台以上の端末装置と、各端
    末装置間を接続する通信網と、この通信網を介して各端
    末装置に回線接続された端末装置数分の送受信機とミキ
    サとを備えた1つの集配装置とからなり、1つの端末装
    置中の前記演奏情報入力手段からの演奏情報をその端末
    装置中の送受信機から前記通信網を介して前記集配装置
    中の対応する送受信機に送信し、これらの各送受信機で
    受信した演奏情報を前記ミキサで混合多重化し、混合多
    重化された演奏情報をこの集配装置中の各送受信機から
    通信網を介して各端末装置の送受信機に送信し、これら
    の送受信機で受信された演奏情報を前記シンセサイザで
    合成しスピーカから増幅拡声して放射させることを特徴
    とする合奏システム。 3、各々演奏情報入力手段と1台の送信機と1台の放送
    用受信機とスピーカとを備えた2台以上の端末装置と、
    各端末装置間を接続する通信網と、この通信網を介して
    各端末装置に回線接続された端末装置数分の受信機と各
    受信機毎に設けられたシンセサイザとミキサと放送用送
    信機とを備えた1つの集配装置とからなり、1つの端末
    装置中の前記演奏情報入力手段からの演奏情報をその端
    末装置中の送信機から前記通信網を介して前記集配装置
    中の対応する受信機に送信し、これらの各受信機で受信
    した演奏情報を各々シンセサイザで合成した後ミキサで
    混合調整し、混合調整された演奏情報を放送用送信機か
    ら放送し、各端末装置中の放送用受信機により受信させ
    、受信された演奏情報をスピーカから増幅拡声して放射
    させることを特徴とする合奏システム。
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