JPH02198456A - 電子写真用トナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、静電転写型複写機およびレーザプリンク等の
電子写真装置に供される電子写真用トナーに関するもの
である。

〔従来の技術〕

例えば、電子写真用トナー（以下、トナーと称する）と
キャリヤとからなる二成分系の現像剤を使用する静電転
写型複写機（以下、複写機と称する）では、現像装置に
当初からトナーがキャリヤと共に収容される一方、トナ
ーホッパーに補給用のトナーが収容されている。現像装
置に収容されているトナーは、現像装置内にてキャリヤ
と混合されて現像剤となり、マグネットローラにより感
光体へ供給される。また、トナーホッパー内のトナーは
、トナー濃度検知装置により現像装置内のトナー濃度の
低下が検知されたときに現像装置へ補給され、混合され
た後、同様に、感光体へ供給される。感光体に供給され
たトナーは、感光体に形成されている静電潜像に吸着さ
れた後、転写紙に転写される。これにより、転写紙上に
所望の画像が得られるようになっている。

上記のトナーは、通常、材料の混合、混練、粉砕および
分級の工程を経て得られたトナー粒状体の表面に、トナ
ーの帯電量の低下を抑制してトナーの帯電量を安定に推
移させる帯電安定剤が添加されることにより形成されて
いる。そして、従来、前記補給用のトナーおよび当初か
ら現像装置に収容されているトナーには同じトナーが使
用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、複写機での複写初期におけるトナーの帯電量
、即ち複写機の現像装置に当初から収容されている初期
時供給用トナーの帯電量は、複写初期以降におけるトナ
ーの帯電量、即ちトナーホッパーから供給される補給用
トナーの帯電量よりも通常１〜１５μｃ／ｇ程度低くな
っている。このため、複写初期においては、トナー消費
量が増大し、かつ良好な複写を行うことができないとい
う問題点を有している。

即ち、初期時供給用トナーが製造時から初めてユーザー
により複写に使用されるまでには、通常、１〜３か月の
期間があり、この間に初期時供給用トナーを含む現像剤
の帯電量が製造時に比べて１〜１５μｃ／ｇ下がってし
まうことになる。このように、現像剤の帯電量が低い状
態では、現像装置内における現像剤の嵩宙度が高くなり
、これが現像装置内のトナー不足として検出される。従
って、現像装置へのトナーの補給量が多くなり、トナー
濃度が高くなる。このため、複写初期には、トナー消費
量の増大および画像かふりの増大を招来することになる
。

一方、主に補給用のトナーが使用される複写初期以降の
複写の間隔は、通常、１日〜１か月であるため、トナー
ホッパから補給されるトナーの帯電量変化は比較的少な
くなり、上記のような問題は生じない。

尚、特開昭５５−１５７７５５号公報には、初期時供給
用トナーのシリカ量を補給用トナーにおけるシリカ量よ
りも少なくする構成が開示されているが、このような構
成では、上記と同様、複写初期において、現像装置内の
トナー濃度が高くなり、トナー消費量と画像かぶりとの
増大を招来するものと考えられる。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の電子写真用トナーは、上記の課題を解決するた
めに、電子写真装置の現像装置へ当初に供給される初期
時供給用トナーと、この初期時供給用トナーが消費され
ることによる減少時に現像装置へ供給される補給用トナ
ーとからなり、これら初期時供給用トナーと補給用トナ
ーとのトナー粒状体にはトナーの帯電量の低下を抑制す
る帯電安定剤が添加されている電子写真用トナーにおい
て、上記の初期時供給用トナーのトナー粒状体に対する
帯電安定剤の重量比は、補給用トナーのトナー粒状体に
対する帯電安定剤の重量比よりも大きく設定されている
ことを特徴としている。

〔作　用〕

上記の構成によれば、初期時供給用トナーのトナー粒状
体に対する帯電安定剤の重量比は、補給用トナーのトナ
ー粒状体に対する帯電安定剤の重量比よりも大きく設定
されているので、複写初期におけるトナー消費量の増大
および画像かぶりの増大を防止することができる。

即ち、初期時供給用トナーのトナー粒状体に対する帯電
安定剤の重量比が、補給用トナーのトナー粒状体に対す
る帯電安定剤の重量比よりも大きく設定されていると、
初期時供給用トナーが製造時から１〜３か刃稜に使用さ
れた場合であっても、現像装置内における現像剤の帯電
量は製造時の帯電量から例えば１〜５μｃ／ｇ低下した
程度になる。この帯電量の差は、補給用トナーが１日〜
１か月の時間間隔をおいて使用される際に生じる帯電量
変化に相当する。従って、例えば静電転写型複写機にお
いて、初期時供給用トナーが使用される複写初期のトナ
ー消費量および画像かぶりは、補給用トナーが使用され
る複写初期以降の複写と同程度のものとなる。従って、
複写初期におけるトナー消費量の増大および画像かぶり
の増大を防止することができ、複写初期から複写初期以
降にかけて安定した画像を得ることができる。

尚、上記の帯電安定剤としては、酸化チタン（ＴｉＯ□
）、酸化スズ（ＳｎＯｚ）およびアクリル微粒子を使用
することができる。また、初期時供給用トナーにおける
帯電安定剤の重量比ａと、補給用トナーにおける帯電安
定剤の重量比すとの関係は、１．１ｂ≦ａ≦５．０ｂで
あるのが好ましい。

〔実施例１〕 本発明の一実施例を以下に説明する。

本発明に係る電子写真用トナー（以下、トナーと称する
）は、粒状の初期時供給用トナーと補給用トナーとから
なり、各々下記の第１表に示す成分からなるトナー粒状
体の表面に、トナーの帯電量の低下を抑制してトナーの
帯電量を安定に推移させる帯電安定剤としての、平均粒
径１０μｍ以下の酸化チタンが付着されることにより形
成されている。そして、初期時供給用トナーのトナー粒
状体に対する酸化チタンの重量比は、補給用トナーのト
ナー粒状体に対する酸化チタンの重量比よりも大きくな
っている。

第１表 尚、上記の結着樹脂剤としては、第１表に示したポリス
チレン以外に、例えば、スチレン・ブタジェン共重合体
およびスチレン・アクリル共重合体等のスチレン系共重
合体、ポリエチレン、ポリエチレン酢酸ビニル共重合体
、ポリエチレンビニルアルコール共重合体のようなエチ
レン系共重合体、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、
アリルフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂、マレイン酸系樹脂等を使用することができる。

また、着色剤としては、カーボンブラック以外に、例え
ば、ニグロシン染料、アニリンブルーカルフォイルブル
ー、クロームイエロー、ウルトラマリンイエロー、メチ
レンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー
、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、
マラカイトグリーン、オフサレート、ランプブラック、
ローズベルガル、およびこれらの混合物が用いられ、こ
れら゛は鮮明な可視像を形成するのに充分な量をトナー
中に含有させる必要がある。

また、帯電制御剤としては、アミノ化合物、第４級アン
モニウム化合物および有機染料、特に塩基性染料とその
塩が知られており、ベンジルジメチル−ヘキサデシルア
ンモニウムクロライド、デシル−トリメチルアンモニウ
ムクロライド、第１表に示したニグロシン塩基、ニグロ
シンヒドロクロライド、サフラニンｒ１およびクリスタ
ルバイオレット等を使用することができる。尚、ニグロ
シン塩基およびニグロシンクロライドはしばしば正電荷
制御剤として用いられる。

また、粘着防止剤としては、ポリエチレン以外に、ポリ
プロピレンおよびパラフィンワックスを使用することが
でき、これらを単独でトナー中に含有させた場合、トナ
ーの定着ローラーに対する離型性の向上に極めて有効で
ある。

次に、本トナーの製造方法を説明する。

先ず、上記の第１表に示す材料を同表に示した割合にて
混合し、溶融して混練した後、粒状に粉砕する。そして
、得られた粒状体を分級することにより、トナー粒状体
Ａを得た。

その後、このトナー粒状体Ａに、帯電安定剤である平均
粒径１０μｍ以下の酸化チタンをトナー粒状体Ａ１００
重量％に対して重量％で２．０％加えて混合することに
より、トナー粒状体Ａの表面に酸化チタンを付着させ、
初期時供給用トナーを得た。尚、このとき同時に他の外
添剤を添加してもよい。

そして、この初期時供給用トナー５０ｇとキャリヤとし
ての鉄粉９５０ｇとをミキサーにて混合することにより
、トナー濃度が５％の現像剤を得た。尚、このときの現
像剤の帯電量は２０μＣ／ｇであった。

また、上記のトナー粒状体Ａに、帯電安定剤としての酸
化チタンを重量％で０．５％加えて混合することにより
、トナー粒状体Ａの表面に酸化チタンを付着させ、補給
用トナーを得た。

次に、上記の現像剤と補給用トナーとを製造時から２か
月おいた後、静電転写型複写機に供して４０．０００枚
の複写を行い、現像装置内での現像剤の帯電量の変化を
調べた。その結果、複写初期における現像剤の帯電量は
１７μｃ／ｇであった。

また、複写初期におけるトナー消費量、画像がぶりの状
態は、複写初期以降と同等となり、４０，０００枚の複
写を通じて画質の良好な複写を行うことができた。

〔実施例２〕 本発明の他の実施例を以下に説明する。

本実施例に係るトナーは、初期時供給用トナーと補給用
トナーとからなり、各々前記のトナー粒状体Ａの表面に
、帯電安定剤である平均粒径１゜μｍ以下の酸化スズが
付着されることにより形成されている。そして、初期時
供給用トナーのトナー粒状体に対する酸化スズの重量比
は、補給用トナーのトナー粒状体に対する酸化スズの重
量比よりも大きくなっている。

次に、本トナーの製造方法を説明する。

先ず、前記のトナー粒状体Ａに、帯電安定剤である平均
粒径１０μｍ以下の酸化スズをトナー粒状体Ａ１００重
量％に対して重量％で２．０％加えて混合することによ
り、初期時供給用トナーを得た。

そして、実施例１と同様にしてトナー濃度が５％の現像
剤を得た。尚、このときの現像剤の帯電量は１９μｃ／
ｇであった。

また、上記のトナー粒状体Ａに、酸化スズを重量％で０
．５％加えて混合することにより、補給用トナーを得た
。

次に、上記の現像剤と補給用トナーとを製造時から２か
月おいた後、静電転写型複写機に供して４０．０００枚
の複写を行い、現像装置内での現像剤の帯電量の変化を
調べた。その結果、複写初期における現像剤の帯電量は
１６μｃ／ｇであった。

また、複写初期におけるトナー消費量および画像かぶり
の状態は、実施例１の場合と同様、複写初期以降と同等
となり、４０，０００枚の複写を通じて画質の良好な複
写を行うことができた。

〔比較例〕

上記のトナーに対する比較試験を行った結果を以下に示
す。

実施例１に示したトナー粒状体Ａに酸化チタンの粉末を
重量％で０．５％加えて混合することにより、初期時供
給用トナーを得た。そして、この初期時供給用トナーに
より、実施例１と同様にしてトナー濃度が５％の現像剤
を得た。尚、このときの現像剤の帯電量は２２μｃ／ｇ
であった。また、トナー粒状体Ａに酸化スズの粉末を重
量％で０．５％加えて混合することにより、補給用トナ
ーを得た。

次に、上記の現像剤と補給用トナーとを製造時から２か
月おいた後、静電転写型複写機に供して４０．０００枚
の複写を行った。その結果、複写初期における現像剤の
帯電量は１２μｃ／ｇとなり、帯電量の大幅な低下がみ
られた。また、複写初期においてトナー消費量の増大お
よび画像かぶりの増大がみられた。

〔発明の効果〕

本発明の電子写真用トナーは、以上のように、電子写真
装置の現像装置へ当初に供給される初期時供給用トナー
と、この初期時供給用トナーが消費されることによる減
少時に現像装置へ供給される補給用トナーとからなり、
これら初期時供給用トナーと補給用トナーとのトナー粒
状体にはトナーの帯電量の低下を抑制する帯電安定剤が
添加されている電子写真用トチ−において、上記の初期
時供給用トナーのトナー粒状体に対する帯電安定剤の重
量比は、補給用トナーのトナー粒状体に対する帯電安定
剤の重量比よりも大きく設定されている構成である。

それゆえ、初期時供給用トナーが製造時から１〜３か刃
稜に使用された場合であっても、初期時供給用トナーを
主とする現像剤の帯電量の低下を補給用トナーを主とす
る現像剤の帯電量程度に抑えることができる。従って、
本トナーを供した電子写真装置の動作初期におけるトナ
ー消費量の増大および画像かぶりの増大を防止すること
ができ、電子写真装置の動作初期からそれ以降にかけて
安定した画像を得ることができるという効果を奏する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、電子写真装置の現像装置へ当初に供給される初期時
   供給用トナーと、この初期時供給用トナーが消費される
   ことによる減少時に現像装置へ供給される補給用トナー
   とからなり、これら初期時供給用トナーと補給用トナー
   とのトナー粒状体には帯電量の低下を抑制する帯電安定
   剤が添加されている電子写真用トナーにおいて、 上記の初期時供給用トナーのトナー粒状体に対する帯電
   安定剤の重量比は、補給用トナーのトナー粒状体に対す
   る帯電安定剤の重量比よりも大きく設定されていること
   を特徴とする電子写真用トナー。