JPH02197674A - 鉄筋コンクリート構築物の水平切断解体工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ビル、橋梁、基礎、大型プラント、地下鉄、
原子力発電所その他の鉄筋コンクリート構築物の切断解
体工法及びその装置に関する。

［従来の技術］ 鉄筋コンクリート構築物の解体エム及びその装置として
は、従来より、爆薬や化学薬品の膨張圧力やガス圧力を
利用して破壊する工法、装置、またスチールボール、振
動ハンマー、油圧により破砕する工法、装置、さらに円
板状ブレードや水圧を利用したウォータージェットによ
り切断する工法、装置、などが知られている。

［発明が解決しようとする課ＩＩ］ しかしながら、上記の爆薬等により破壊する工法、装置
やスチールボール等により破砕する工法。

装置は何れも対象の構築物を完全に解体するために適す
るものであり、従って構築物の部分解体には殆ど使用で
きない、また、これらの解体工法、装置では１周辺の環
境に及ぼす爆風、振動、衝撃音、騒音、！！芥等の影響
が大きいため、使用場所や使用条件が厳しく制限される
。

一方１円板状ブレードの回転により切断する工法、装置
は構築物の部分解体に適するものであり、構築物の老化
に伴う補強、増改築等の工事に広く使用されている。し
かし、そのブレード式切断機は、ブレード製造上の都合
や取扱い上の都合で小型軽量化されているため切断能力
に劣り、切断断面積は狭い範囲に制限され、また切断可
能厚さも３０〜４０Ｃ！１程度が最大である。また、こ
のような円板状ブレードの回転による部分切断の場合は
、切断不要個所にもオーバーカットを要するなどの問題
があり、さらに被切断壁面に取り付けたガイドレールに
沿ってブレード式切断機を走行駆動させる従来の工法、
装置は、安全性や作業性にも問題があった。

また、水圧を利用したウォータージェットにより切断す
る工法、装置も構築物の部分解体に使用することができ
るが、切断能力が著しく劣る上に大きな機械設備を要し
、また切断面が放射状に広がるなどの実用上の難点があ
った。

しかして、ワイヤーソーにおいては、被切断体とワイヤ
ー駆＃Ｉ装置との位置的関係から、特別の場合を除いて
、それらの間に複数のガイドプーリーを介して切断用ワ
イヤーが所要の走行路を走行するように配設する必要が
ある６例えば、地上のワイヤー駆動装置によって、それ
より低所や高所にある被切断体を水平に切断する場合に
は、それらの間にガイドプーリーの介在がなければワイ
ヤーソーを円滑に走行させることは明らかに不可能であ
る。

従来５石材の切出しに際しては、そのようなカイトプー
リーを所要個所に個別に設置することにより、ワイヤー
ソーの走行方向を適宜転換していた。

しかし、従来のようにガイドプーリーを所要個所に個別
に設置・する場合には、その設置や解体自体に多くの工
数を要する上に、切断用ワイヤーを円滑に走行させるた
めの各ガイドプーリー間の位置や角度の調節にも多くの
工数と熟練を要するものであった。また、従来の場合は
、上記複数プーリーの配置にもかかわらず、被切断体を
正確な寸法、角度に、例えば正確に水平に切断すること
が困難であった。

また、特に、ワイヤーソーを鉄筋コンクリート構築物の
部分切断工事に使用する場合には、採石場と異なって多
くのガイドプーリーを設置するための地上及び空間のス
ペースが十分に取れない。

被切断体を高所、低所にかかわらず所定の高さで正確に
切断することが困難であり、ガイドプーリーの設置、解
体、調整等に相当の時間を要するので、切断工事の期間
が長くなる等の問題があった。

しかして１本発明の第１の目的は、鉄筋コンクリート構
築物の所要個所を内部の鉄筋も含めて、その切断断面積
や切断厚さに制限されることなく。

きわめて早い切断速度で、作業性よく安全に、しかも振
動、！ｉ音、！Ｉ芥等、外部環境への影響がきわめて小
さい状態において切断解体することのできる解体工法及
びその装置を提供することにある。

本発明の第２の目的は、上記のような従来技術の問題点
を解決するワイヤーソー用ガイドプーリー架台を提供す
ることにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係る鉄筋コンクリート構築物の切断解体工法は
、ワイヤーに超硬質ビーズを適宜のピッチで付設してな
るワイヤーソーをワイヤー誘導用ガイドプーリーを介し
て走行駆動させるとともに鉄筋コンクリート構築物に切
り込ませることを特徴としている。

また本発明に係る鉄筋コンクリート構築物の切断解体装
置はワイヤーソーを駆動する駆動輪回転機構と前記ワイ
ヤーソーの後退とともに駆動輪を後退させるラックピニ
オン回転機構とを備えた自走台と、巻掛けられたワイヤ
ーソーを摩擦走行させる一対の水平プーリーと該水平プ
ーリーと隣接し直角方向に架設した垂直プーリーとを備
えたガイドプーリー架台とから構成されたことを特徴と
する。

更に本発明に係るワイヤーソー用ガイドプーリー架台は
、同一平面内に回転自在に互いに隣接してガイドプーリ
ー架台に枢着された一対の水平プーリーと、該水平プー
リーと直角に互いに隣接して前記ガイドプーリー架台に
枢着された一対の垂直プーリーとからなることを特徴と
する。

［作　用］ 上記においてワイヤーソーの走行駆動は、油圧モーター
や電動モーターその他の原動機で回転駆動される駆動輪
により行われ、またその駆動輪と鉄筋コンクリート構築
物との間におけるワイヤーソーの配設やワイヤーソーの
走行の方向転換などは、駆動輪の回転面の角度を変える
ことなく、ガイドプーリーの架設により自在に行われる
。また、走行するワイヤーソーは、所要張力に常時保持
されるように所要方向に付勢され、その張力の維持や調
節は、例えば上記駆動輪をその付属機器等と共に、切断
解体の進行に伴って後方へ漸次移動させることにより行
うことができる。

［実施例］ 以下１本発明を図面に基づいて具体的に説明する。第１
図は本発明に係る鉄筋コンクリート構築物の切断解体工
法及びその装置の一例を説明する自走台の斜視図であり
、同図において、柱状の鉄筋コンクリート構築物１の前
面の路面上に、高さの調節が可能な２基のサポート２，
２ａがアンカー等（図示を省略する）によって不動状態
に仮設され、それらのサポート２，２ａにギヤ付きの円
柱状ラック３が、その軸線を中心とする回転角の調節が
可能なように固定状態で軸架され、そのラック３に、自
走台４が軸線方向に移動自在に嵌め込まれている。

その自走台４には、駆動輪５及びそれを回転駆動するた
めの油圧モータ、無段変速機などからなる駆動輪回転機
４ｉ１６、並びに上記ラック３と噛合されるピニオン７
及びそれを回転駆動するための油圧モータなどからなる
ピニオン回転機構８が搭載され、さらにそれらの駆動輪
回転機構６及びピニオン回転機構８には、可撓性の油圧
ホース９を介して油圧制御ボックス１０が接続されてい
る。さらに。

鉄筋コンクリート構築物１表面の切断開始予定部と駆動
輪５との間にはワイヤーソー１１が無端状に掛けられて
いる。

そのワイヤーソー１１は、その拡大横断面図である第２
図に例示するように、直径５鵬のスチールワイヤ１２に
、ダイヤモンド粒表面層を有する外形１０■、長さｌｏ
ｗの円筒状ビーズ１３が２０〜３０閣ピツチで遊嵌され
、かつ隣接する各円筒ビーズ１３．１３間にコイルスプ
リング１４が同様に遊嵌され、最小直径１００ｍ＋で屈
曲可能とされている。

なお、そのビーズ１３は、鉄筋を含むコンクリート層、
コンクリートブロック、レンガ等を切断することができ
る超硬質のものであればよく、ダイヤモンド以外のセラ
ミックスを使用したものでもよく、スチールワイヤに固
定してもよい、また、スチールワイヤ１２には、適当数
のビーズ１３及びコイルスプリング１４の繰り返しから
なる各ブロックごとに、それらのブロック間の自由な移
動を制限するためのクリップを付設してもよい、また、
コイルスプリング１４は屈曲可能なスペーサとして有用
であるが、場合によっては、スチールワイヤ１２の屈曲
性を阻害しない範囲で円筒状スリーブと代替させてもよ
く、またビーズ１３のみをスチールワイヤ１２に所要の
ピッチで交換可能に固定したものでもよい。

第３＠及び第４図において、ガイドプーリー架台２０は
支持フレーム２１、支持フレーム２１の仮想中心線Ｋを
挾むようにして同一平面内に回転自在に互いに隣接して
支持フレーム２に枢着された一対の水平プーリー２２ａ
、　２２ｂ及び水平プーリー２２ａ。

２２ｂを挾んで水平プーリー２２ａ、２２ｂの上流側に
支持フレーム２１の仮想中心線Ｋを挾むようにして直角
方向に回転自在に互いに隣接して支持フレーム２１に枢
着された一対の垂直プーリー２３ａ、２３ｂがら構成さ
れている。

次に、本発明の鉄筋コンクリート構築物の切断解体工法
を図面に沿って説明する。

上記の構成において、ワイヤーソー１１を、駆動軸回転
機構６の作動による駆動輪５の回転駆動によって、例え
ば１５〜４０ｍ／ｓｅｃの速度で循環するように走行さ
せ、同時にそれをピニオン回転機構８の作動によるピニ
オン７の回転駆動及びそれに伴う自走台４のラック３に
沿う移動によって後方に常時付勢し９例えば５０〜２０
０ｋｇの張力で後方に引張ると、鉄筋コンクリート構築
物ｌは、内部の鉄筋も含めて完全に切断解体される。な
お、上記の切断解体作業に際しては１通常の場合、冷却
、潤滑、洗浄等のために切断個所に常時注水することが
必要である。

上記のように、自走台４をラック３に沿って移動させる
方法では、鉄筋コンクリート構築物１の切断解体直後や
ワイヤーソー１１の突然の破断などに際しても、自走台
４が暴走したり、ワイヤーソー１１が飛び跳ねたりする
危険性がないので安全である。

なお、上記において駆動輪５の回転面は略水平に調節さ
れているが、この駆動輪５は、サポート２゜２ａに対す
るラック３の軸線回りの回転角の調節及びサポート２，
２ａの各高さの調節により、所要の高さに、しかも所要
の方向に自在にＡＢすることができる０例えば、ラック
３を第１図に示す状態から軸線回りに、何れかの方向に
９０度回転させてサポート２，２ａに固定すると、駆動
輪５の回転面は垂直となり、また第１図においてサポー
ト２をサポート２ａよりも高い位置にＡＢすると、駆動
＠５の回転面は鉄筋コンクリート構築物１の方向に上向
き状態で傾斜する。

しかして、ワイヤーソー１１は、鉄筋コンクリート構築
物ｌの被切断個所に水平に巻き掛けられると共にガイド
プーリー架台２０の水平プーリー２２ａ。

２２ｂの内側を通り、垂直プーリー２３ａ、２３ｂを経
由して屈曲し、Ｎ動輪５に無端状に掛けられている。

ここでワイヤー駆動装置を鉄筋コンクリート構築物１方
向へ移動させながら駆動輪５を回転させると。

ワイヤーソー１１は所要の張力及び速度で無端状に走行
し、その結果として鉄筋コンクリート構築物ｌの水平切
断が開始されることになる。そして、鉄筋コンクリート
構築物ｌの水平切断が進行するとともに自走台４をラッ
ク３に沿って移動させ、鉄筋コンクリート構築物ｌの上
部は略水平方向に切断解体される。なお、ワイヤーソー
１１の走行駆動手段や張力調節手段は前述したので、詳
細な説明及び図示を省略する。

このような切断解体工法を順次繰り返せば、埋突及び柱
状の鉄筋コンクリート構築物１を上部から下部に至るま
で安全かつ確実に切断解体することが可能である。

［発明の効果コ 以上のように１本発明に係る鉄筋コンクリート構築物の
切断解体工法では、超硬質ビーズを付設してなるワイヤ
ーソーを走行駆動させて鉄筋コンクリート構築物を切断
解体するので、Ｎ動輪からの回転駆動力及び引張力をワ
イヤーソーの長さや屈曲の層様に関係なく、ベルト伝動
やロープ伝動のように自在にワイヤーソーに伝達するこ
とができる。

従って、この切断解体工法、装置では１例えば埋突やビ
ルの屋上のように高い危険な場所や鉄道線路沿いの危険
な場所、或いは密集地や狭い場所等における種々の鉄筋
コンクリート構築物の切断解体、戎いは他の部分を破壊
することなしに所要個所のみを選択的に切断解体する鉄
筋コンクリート構築物の部分切断解体等に際して、内部
の鉄筋も含めて、その切断断面積や切断厚さに制限され
ることなく、きわめて早い切断速度で、作業性よく安全
に、しかも振動、騒音、Ｉ！芥等、外部環境への影響が
きわめて小さい状態において切断解体を施工することが
できる。

また、この切断解体工法、装置によれば、＃ｃ筋コンク
リート壁に多角形状の開口部をオーバーカットなしに穿
設することもできる。

特に１本発明に係るワイヤーソー用ガイドプーリー架台
では、所要の個所に設置するのみで、特別の調整を要す
ることなく、ワイヤーソーの張り側及び緩み側を同時に
円滑に案内すると共に所要の方向へ転換させることがで
きる。

従って、ワイヤーソーによる部分切断工事、特に鉄筋コ
ンクリート構築物の部分切断工事において、被切断体を
切断個所の高低をとわず正確に切断することができ、ま
たガイドプーリーの設置のために地上及び空間のスペー
スが十分に取れない場所等においても好適に使用するこ
とができる。

上記のような鉄筋コンクリート構築物の切断解体工法、
装置は、廃棄のための切断解体のみならず１例えば橋桁
、水中切断、ダム、ビルの切断、公衆便所、住宅、碑、
機械基礎、柱等の下部切断による上部本体の移動、保存
等にも有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る鉄筋コンクリート構築物の切断解
体工法及び装置の一例を説明する斜視図。 第２図はワイヤーソーの一例の拡大横断面図、第３図は
本発明に係る鉄筋コンクリート構築物の切断解体装置に
用いるワイヤーソー用ガイドプーリー架台の一例の正面
図、第４図は同平面図である。 ４・・・自走台　　　　　５・・・駆動輪１０・・・油
圧制御ボックス １１・・・ワイヤーソー　１２・・・スチールワイヤ１
３・・・ピース　　　　１４・・・コイルスブリンク２
０・・・ガイドプーリー架台 ２２ａ、２２ｂ・・・水平プーリー ２３ａ、２３ｂ−４直プーリー 特許出願人　　株式会社　ダイ七社

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ワイヤーに超硬質ビーズを適宜のピッチで付設し
   てなるワイヤーソーをワイヤー誘導用ガイドプーリーを
   介して走行駆動させるとともに鉄筋コンクリート構築物
   に切り込ませることを特徴とする鉄筋コンクリート構築
   物の切断解体工法。
2. （２）ワイヤーソーを駆動輪回転機構と前記ワイヤーソ
   ーの後退とともに駆動輪を後退させるラック、ピニオン
   回転機構とを備えた自走台と、巻掛けられたワイヤーソ
   ーを摩擦走行させる一対の水平プーリーと該水平プーリ
   ーと隣接し直角方向に架設した垂直プーリーとを備えた
   ガイドプーリー架台とから構成された鉄筋コンクリート
   構築物の切断解体装置。
3. （３）同一平面内に回転自在に互いに隣接してガイドプ
   ーリー架台に枢着された一対の水平プーリーと、該水平
   プーリーと直角に互いに隣接して前記ガイドプーリー架
   台に枢着された一対の垂直プーリーとからなることを特
   徴とするワイヤーソー用ガイドプーリー架台。