JPH02197069A - 電磁調理用器物 - Google Patents
電磁調理用器物Info
- Publication number
- JPH02197069A JPH02197069A JP1502689A JP1502689A JPH02197069A JP H02197069 A JPH02197069 A JP H02197069A JP 1502689 A JP1502689 A JP 1502689A JP 1502689 A JP1502689 A JP 1502689A JP H02197069 A JPH02197069 A JP H02197069A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion resistance
- ferrite
- utensile
- phase
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000010411 cooking Methods 0.000 title claims abstract description 15
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 claims abstract description 12
- 229910001566 austenite Inorganic materials 0.000 claims abstract description 11
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 abstract description 22
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 abstract description 22
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 abstract description 11
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 abstract description 9
- 238000001816 cooling Methods 0.000 abstract description 6
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 abstract description 6
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 abstract description 4
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 abstract description 4
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 10
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 10
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 229910000963 austenitic stainless steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 2
- 229910000975 Carbon steel Inorganic materials 0.000 description 1
- ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N Chlorine atom Chemical compound [Cl] ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910017315 Mo—Cu Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010962 carbon steel Substances 0.000 description 1
- 229910052801 chlorine Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000460 chlorine Substances 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 210000003298 dental enamel Anatomy 0.000 description 1
- 239000003599 detergent Substances 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 239000000796 flavoring agent Substances 0.000 description 1
- 235000019634 flavors Nutrition 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002436 steel type Substances 0.000 description 1
- 239000008399 tap water Substances 0.000 description 1
- 235000020679 tap water Nutrition 0.000 description 1
- 239000012085 test solution Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Cookers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本発明は電磁調理用器物に関する。
（従来の技術）
厨房等で使用される器物、洋食器類には美観、耐蝕性が
要求され、鋼、アルミニウム、ホーロー材料等の他、ス
テンレス鋼では、従来フェライト系ステンレス鋼、オー
ステナイト系ステンレス鋼が主として使用されている。
要求され、鋼、アルミニウム、ホーロー材料等の他、ス
テンレス鋼では、従来フェライト系ステンレス鋼、オー
ステナイト系ステンレス鋼が主として使用されている。
ステンレス鋼のうち、フェライト系ステンレス鋼は価格
面でを利ではあるものの、加工性・溶接性が良くない、
耐蝕性が十分でない等の問題がある。またオーステナイ
ト系ステンレス鋼は加工性・溶接性・耐蝕性は良いが、
熱伝導性が良くなく、また熱膨張率が大きい等の特徴が
あり、更に非磁性のため、最近熱効率が非常によいこと
から需要が増加しつつある電磁調理器に使用出来ない（
あるいは使用しても熱効率が極めて悪い）問題があり、
一長一短といったのが実状である。
面でを利ではあるものの、加工性・溶接性が良くない、
耐蝕性が十分でない等の問題がある。またオーステナイ
ト系ステンレス鋼は加工性・溶接性・耐蝕性は良いが、
熱伝導性が良くなく、また熱膨張率が大きい等の特徴が
あり、更に非磁性のため、最近熱効率が非常によいこと
から需要が増加しつつある電磁調理器に使用出来ない（
あるいは使用しても熱効率が極めて悪い）問題があり、
一長一短といったのが実状である。
電磁調理は、調理器上の容器に磁力線を与え、渦電流で
容器を加熱する事により容器内の食品を加熱調理するの
で、熱効率が極めて高く、かつ排ガスを発生しない、調
理器自体は加熱されず、周囲が高温とならない等環境衛
生面で優れていることから、近年従来のガス調理器、電
気調理器に代わり需要が増加しつつある。
容器を加熱する事により容器内の食品を加熱調理するの
で、熱効率が極めて高く、かつ排ガスを発生しない、調
理器自体は加熱されず、周囲が高温とならない等環境衛
生面で優れていることから、近年従来のガス調理器、電
気調理器に代わり需要が増加しつつある。
即ち電磁調理は容器を電磁波により加熱するため、容器
用材料には磁性があることが必要であり、かつ、調理性
能を上げるためには熱伝導性がよく、保熱効果が大きい
事が望ましい。
用材料には磁性があることが必要であり、かつ、調理性
能を上げるためには熱伝導性がよく、保熱効果が大きい
事が望ましい。
以下本発明において電磁調理用器物とは、電磁調理に用
いる容器、特に鍋、がま、やかん、洋食器類等を指称す
る。
いる容器、特に鍋、がま、やかん、洋食器類等を指称す
る。
一般にステンレス鋼がＣｇ−イオンの存在する環境下で
使用された場合、最も多く発生する腐食形態は応力腐食
割れと孔食（隙間腐食）である。
使用された場合、最も多く発生する腐食形態は応力腐食
割れと孔食（隙間腐食）である。
第１表は実用化されている耐孔食ステンレス鋼を示す。
これらの鋼種はオーステナイト系（γ）、フェライト系
（α）、フェライト−オーステナイト２相系を含むが、
Ｃｒ−Ｍｏ−Ｎ系（漱１および２） 、Ｃｒ−Ｍｏ系（
Ｎｏ、３．４．８および９）、Ｃｒ −’Ｍｏ−Ｃｕ系
（ｋ５，６および７）に分類することができる。したが
ってこれらＣｒ、Ｍｏ。
（α）、フェライト−オーステナイト２相系を含むが、
Ｃｒ−Ｍｏ−Ｎ系（漱１および２） 、Ｃｒ−Ｍｏ系（
Ｎｏ、３．４．８および９）、Ｃｒ −’Ｍｏ−Ｃｕ系
（ｋ５，６および７）に分類することができる。したが
ってこれらＣｒ、Ｍｏ。
ＮおよびＣｕが鋼の耐孔食性を付与する主要構成元素と
みなすことができる。
みなすことができる。
第
表
（単位：％）
（発明が解決しようとする課題）
本発明は加工性、耐蝕性に優れかつ磁性を有する電磁調
理用器物を提供するものである。
理用器物を提供するものである。
（課題を解決するための手段）
本発明はフェライト相４０−８０％、オーステナイト相
ＢＯ〜４０％の二相からなる電磁調理用器物である。
ＢＯ〜４０％の二相からなる電磁調理用器物である。
本発明の器物はフェライト相及びオーステナイト相の二
相系ステンレス鋼であるため両者の特徴を生かしたもの
で、磁性を有するため電磁調理用に使用出来る他、極め
て優れた耐蝕性特に耐孔食性をもつ。
相系ステンレス鋼であるため両者の特徴を生かしたもの
で、磁性を有するため電磁調理用に使用出来る他、極め
て優れた耐蝕性特に耐孔食性をもつ。
一般にＣ，Ｎ、Ｎｉ 、Ｍｎ及びＣｕはオーステナイト
生成元素として、又Ｓｌ、Ｃｒ、Ｍｏはフェライト生成
元素として知られるが、本発明の器物はフェライト相４
０〜８０％、オーステナイト相６０〜４０％からなり、
フェライト相とオーステナイト相とをバランスよく構成
して、磁性を有する。
生成元素として、又Ｓｌ、Ｃｒ、Ｍｏはフェライト生成
元素として知られるが、本発明の器物はフェライト相４
０〜８０％、オーステナイト相６０〜４０％からなり、
フェライト相とオーステナイト相とをバランスよく構成
して、磁性を有する。
上記相比率を確保するためＮ１：４〜８％、Ｃｒ：２０
〜２７％とするが、耐蝕性向上、製造性確保のため、Ｃ
５０，０４％、Ｓ１≦１，００％、Ｍｎ≦２．００％、
ＭＯ≦４％、Ｃｕ≦１．０％、Ｎ≦０．１５％が添加さ
れたステンレス鋼を用いる。
〜２７％とするが、耐蝕性向上、製造性確保のため、Ｃ
５０，０４％、Ｓ１≦１，００％、Ｍｎ≦２．００％、
ＭＯ≦４％、Ｃｕ≦１．０％、Ｎ≦０．１５％が添加さ
れたステンレス鋼を用いる。
本発明の器物用ステンレス鋼の代表例を第２表に示す。
（実 施 Ｎ）
第２表のに１ｗ４を用いた器物の耐孔食性及び電磁調理
器による加熱、冷却特性を第３表及び第４表に比較例と
ともに示す。
器による加熱、冷却特性を第３表及び第４表に比較例と
ともに示す。
耐蝕性について述べる。
器物・洋食器類への適用には、水道水中の塩素性、洗剤
等塩素環境に触れる機会が多いため、孔食が問題となる
ことが多い。本発明の器物の耐孔食性はＳ Ｕ Ｓ ４
３０は勿論、Ｓ Ｕ Ｓ ３０４に比べても圧倒的に優
れており、十分な耐蝕性を有していることが分かる。
等塩素環境に触れる機会が多いため、孔食が問題となる
ことが多い。本発明の器物の耐孔食性はＳ Ｕ Ｓ ４
３０は勿論、Ｓ Ｕ Ｓ ３０４に比べても圧倒的に優
れており、十分な耐蝕性を有していることが分かる。
第 ３ 表
耐孔食性（孔餞生電位）
〔測定条件〕 試験溶液 ３，５％ＮａＣｇ水溶液試験
温度 ３０℃ 揚引速度 ２０ｍＶ／１１ｉｎ。
温度 ３０℃ 揚引速度 ２０ｍＶ／１１ｉｎ。
次に電磁調理器での加熱特性について見る。
Ｓ Ｕ Ｓ ３０４については非磁性鋼で電磁性能が極
めて悪いため、評価の対象外とした。なお、この評価に
は市場で使用されているクラツド鋼も比較対象として調
査した。
めて悪いため、評価の対象外とした。なお、この評価に
は市場で使用されているクラツド鋼も比較対象として調
査した。
クラツド鋼の構成は、３層構造となっており、外側両面
が５ＵＳ３０４、母材が炭素鋼であり、板厚構成はＳ
Ｕ Ｓ ３０４が両側とも約１５％程度のものを使用し
た。
が５ＵＳ３０４、母材が炭素鋼であり、板厚構成はＳ
Ｕ Ｓ ３０４が両側とも約１５％程度のものを使用し
た。
この結果から、まず昇温特性については本発明例はクラ
ツド鋼に比べるとやや劣るが、５Ｕｓ４３０鋼（フェラ
イト鋼）に比べかなり優れている。
ツド鋼に比べるとやや劣るが、５Ｕｓ４３０鋼（フェラ
イト鋼）に比べかなり優れている。
本発明の器物が特徴的に優れているのが加熱後の冷却保
温特性で、クラツド鋼は勿論、熱伝導率が悪いため反対
に保温特性が良いとされているＳ Ｕ Ｓ ４３０鋼よ
りも優れた特性を有している。
温特性で、クラツド鋼は勿論、熱伝導率が悪いため反対
に保温特性が良いとされているＳ Ｕ Ｓ ４３０鋼よ
りも優れた特性を有している。
この冷却保温特性は、味、形状を壊さないで、かつ熱エ
ネルギーを最も有効に使用出来るものとして、最近注目
されている保温調理に最も適したものと云え、器物・洋
食器類への適用を可能とした。
ネルギーを最も有効に使用出来るものとして、最近注目
されている保温調理に最も適したものと云え、器物・洋
食器類への適用を可能とした。
本発明の器物がこうした優れた特性を有しているのは、
フェライト相、オーステナイト相を微細に均一分散させ
たことにより、加熱時には電磁調理器に接した面の反対
面のフェライト相が加熱に有効に作用しており、一方冷
却時には、板厚全体に分布したオーステナイト相が熱伝
導を抑えている効果によるものと考えられる。
フェライト相、オーステナイト相を微細に均一分散させ
たことにより、加熱時には電磁調理器に接した面の反対
面のフェライト相が加熱に有効に作用しており、一方冷
却時には、板厚全体に分布したオーステナイト相が熱伝
導を抑えている効果によるものと考えられる。
よりはシビアーな加工にも適用出来る利点を持っており
、通常の器物・洋食器類として優れている。
、通常の器物・洋食器類として優れている。
（発明の効果）
本発明の器物はフェライト、オーステナイト相からなり
、磁性を有するので、電磁調理用に適し、しかも耐孔食
性に優れている。
、磁性を有するので、電磁調理用に適し、しかも耐孔食
性に優れている。
第 ４ 表
電磁調理器での加熱・冷却特性
Claims (1)
- フェライト、オーステナイト二相により成り、フェライ
ト相が４０〜６０％、オーステナイト相が６０〜４０％
で構成されたことを特徴とする電磁調理用器物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1502689A JPH02197069A (ja) | 1989-01-26 | 1989-01-26 | 電磁調理用器物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1502689A JPH02197069A (ja) | 1989-01-26 | 1989-01-26 | 電磁調理用器物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02197069A true JPH02197069A (ja) | 1990-08-03 |
Family
ID=11877325
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1502689A Pending JPH02197069A (ja) | 1989-01-26 | 1989-01-26 | 電磁調理用器物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02197069A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018016824A (ja) * | 2016-07-25 | 2018-02-01 | 新日鐵住金ステンレス株式会社 | 厚手電磁調理器用二相ステンレス鋼 |
-
1989
- 1989-01-26 JP JP1502689A patent/JPH02197069A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018016824A (ja) * | 2016-07-25 | 2018-02-01 | 新日鐵住金ステンレス株式会社 | 厚手電磁調理器用二相ステンレス鋼 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1455622B1 (en) | Cooking vessel comprising a base made of a multilayer material and a side wall, and article of multilayer material | |
| US5064055A (en) | Cookware | |
| US4614852A (en) | Electromagnetic induction heating cooking utensil | |
| CN107350286A (zh) | 一种三层抗菌不锈钢/铝/不锈钢复合材料及其制造方法 | |
| JP2008518723A (ja) | 誘導加熱可能な調理器具及び給仕器具、誘導加熱可能な製品の製造方法、及び誘導加熱可能な製品を作製するための被覆方法 | |
| US7575712B2 (en) | Ferromagnetic alloy for induction cooking | |
| JPH02197069A (ja) | 電磁調理用器物 | |
| AU2002315730B2 (en) | Application of a alloy in kitchen utensils manufacture | |
| KR102310894B1 (ko) | 주방 가열기용 유기용기 | |
| KR20190041996A (ko) | 우수한 부식 특성을 가진 니켈 무함유 금속 조리기구 및 그 제조 방법 | |
| JP3956900B2 (ja) | 誘導加熱用クラッド材およびその製造方法 | |
| JP5928164B2 (ja) | Ｉｈ調理器で使用される調理器具用フェライト系ステンレス鋼およびそれを用いた調理器具 | |
| TWM274905U (en) | Metal pot with magnetic conduction layer | |
| CN215457255U (zh) | 一种双层钢炒锅 | |
| RU2276572C2 (ru) | Емкость для тепловой обработки пищевых продуктов, имеющая основание, выполненное из многослойного материала, и боковую стенку, и изделие, изготовленное из многослойного материала | |
| CN212261167U (zh) | 钛-钢-不锈钢三层复合厨锅 | |
| KR20030028529A (ko) | 자성체의 발열판이 하부에 부착된 조리기구 | |
| JP3048099U (ja) | 加熱調理容器 | |
| KR100211721B1 (ko) | 유도 가열식 조리 용기용 콤포지트 파우더 | |
| JP2010162106A (ja) | 電磁調理器用調理器具 | |
| TWI227277B (en) | Low nickel-content austenitic stainless steel with corrosion-resistance and anti-bacterial property | |
| CN201213698Y (zh) | 电磁加热覆铜铁质炊具 | |
| JPS587701B2 (ja) | 加熱調理具 | |
| KR20040108367A (ko) | 전자유도가열기용 가열용기 | |
| CN116411229A (zh) | 非晶涂层及其制备方法、锅具和烹饪设备 |