JPH02196999A - 使用済核燃料被覆管の減容処理方法 - Google Patents

使用済核燃料被覆管の減容処理方法

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JPH02196999A
JPH02196999A JP1502789A JP1502789A JPH02196999A JP H02196999 A JPH02196999 A JP H02196999A JP 1502789 A JP1502789 A JP 1502789A JP 1502789 A JP1502789 A JP 1502789A JP H02196999 A JPH02196999 A JP H02196999A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、使用済核燃料被覆管(ハルという)の処理方
法に係り、特に高温静水圧プレス法を用いてハルを固化
する減容処理方法に関するものである。
[従来の技術] 原子力発電所から運搬されてきたハルは、再処理プラン
トでは、つぎのように処理される。まず、核燃料要素を
1機械的せん断機で数口毎の小管片に切断、シ、予め準
備したバスケットに入れる。このバスケットごと硝酸中
に浸漬し、酸化物燃料を溶解する。したがって、バスケ
ット中にはハルのみが残溜し、これらを固体廃棄物とし
て減容して貯蔵される。ハルの貯蔵方法として、コンク
リート、ガラス、アスファルト等と共に固化する増量同
化法がある(原子カニ業、第26巻、8号、p52〜5
6)。また、かさ密度の小さいハルを機械的に圧縮させ
、その容積を減少させる機械圧縮法もある。
さらに、予めプレスによってハルを圧縮しておき、その
後、カプセルに充填し、密封した後に高温高圧気体雰囲
気下で圧縮成形する熱間静水圧プレス法(以下HIP法
という)等の手法がある。
[発明が解決しようとする課題] 上記の処理方法のうちHIP法を用いてハルを減容する
とジルコニウムの密度(約6.6g/cd)に近い固化
体を得ることができるので、この方法が最も好ましい。
しかしながら、従来のHIP法は、ハルを塑性流動させ
る必要上、絶対温度でジルコニウムの融点のほぼ2/3
近くまで加熱して、流動抵抗を低くせねばならなかった
。すなわち、ジルコニウムの融点は約1,850℃なの
で、上記の場合には約1,200℃の高温に加熱する必
要があった。
室温からジルコニウムを加熱すると約860℃で六方晶
のα−Zrから体心立方晶のβ−Zrに相変態する。さ
て、ジルコニウム合金の被覆管結晶内に金属間化合物と
して存在している有害な放射性トリチウムは、α−Zr
よりβ−Zr内に高濃度に溶込む性質があることが知ら
れている。逆に、β−Zr状態からα−Zrまで冷却さ
れると、固溶限の差からトリチウムが放出される。
このように、従来のHIP処理においては、塑性流動を
容易にするために相変態温度(約860℃)以上に加熱
した結果、トリチウムが被覆管結晶内から放出され易い
という課題があった。また。
相変態温度以下の比較的低温度でHIP処理すると、塑
性流動が生じにくく、圧縮成形性が悪いので、かさ密度
が小さいという問題点があった。
本発明の目的は、ハルの減容処理において、トリチウム
の放出が少ない相変態温度以下で、かつ圧縮成形性にす
ぐれた使用済核燃料被覆管の減容処理方法を提供するこ
とである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するための本発明に係る使用済核燃料被
覆管の減容処理方法の構成は、使用済みの、ジルコニウ
ム合金製の核燃料被覆管を、高温静水圧圧縮工程を有す
る熱間静水圧プレス法によって減容処理する方法におい
て、高温静水圧圧縮工程に先立って、ハロゲン嗜アルコ
ール溶液によって、核燃料被覆管を脆化させる脆化工程
を設け、前記高温静水圧圧縮工程における前記核燃料被
覆管の加熱温度を、600±50”Cにしたことである
[作用] 本発明では、ハルを熱間で圧縮する前にハロゲン・アル
コール溶液中に浸漬する。この処理によってハルは著し
く脆化する。第3図は、ヨウ素1重量%メチルアルコー
ル溶液中に、未照射ジルカロイ−2を室温以下で、0〜
280時間浸漬後のリング引張試験結果である。この結
果によると。
破断に要する応力は、上記溶液中への浸漬時間。
0〜70時間のものは破断応力的500 M P aで
あるが、140時間浸漬すると100 M P a以下
で、また280時間浸漬の場合には、わずか20〜30
 M P aで破断することがわかる。
すなわち、ヨウ素1重量%メチルアルコール中に浸漬し
たハルの結晶粒界は、著しい脆化を受け、ごく、小さな
圧縮力によっても粒界が破壊し、容易に変形させること
ができる。したがって、相変態温度以下(例えば600
℃)でも、固化成形することが可能となる。
つぎに、脆化液の濃度および含有水分に対する特性を調
べた結果を、第4図および第5図を用いて説明する。
第4図は、メチルアルコール中のヨウ素濃度が引張強さ
に及ぼす影響を示すものである。第4°図によれば、ヨ
ウ素濃度は、0.5〜2.0重量%の添加が有効である
。第5図は、1重量%ヨウ素・メチルアルコール溶液を
用いて脆化処理を実施した場合に、脆化液中の水分%(
体積)と引張強さMP″aとの特性曲線である。第5図
によれば、水分は、3〜30%(体積)が有効であり、
30%(体積)以上では、脆化能力が急激に低下するこ
とがわかった。
つぎに、HIP法によるハル圧縮のための加熱温度につ
いて、第2図を用いて説明する。
第2図は、ジルカロイ−2の試験片を用いて、高温引張
試験を実施し、得られた結果を、試験温度(横軸)一応
力(縦軸)の関係に取まとめて図示した特性曲線図であ
る。
第2図かられかるように、試験温度500℃では、応力
は約10kg/−2であるが、550〜650℃になる
と、応力は8kg/@@”にまで低減し、極小値を示す
。さらに700〜800℃では反って応力は増大し、8
00℃付近では極大値を示す。
800℃を超えると、応力は急激に減少する傾向を示す
。これは、約860℃付近にα−Zr→β−Zrの相変
態点が存在するためである。
したがって、従来例では、HIP法によるハルの処理温
度は、応力の低減する860℃以上の高温で実施してき
た。前記したように、高温になると有毒なトリチウムガ
スの放出量が増加すること。
また、HIP法による処理に先立つ脆化処理の効果など
により、上記のような低温処理が可能となった。すなわ
ち、本発明では、600±50℃を、その処理温度とし
て採用することになった。
[実施例] 以下に本発明の一実施例を第1図を用いて説明する。
第1図は、使用済核燃料被覆管の減容処理工程を示す工
程図である。第1図の構成は、1は、FA子炉から取出
したハル、2は、ハルの剪断、3は、被覆管に収納され
た使用済核燃料ペレットを硝酸で溶解する工程、4は、
上記ハルの中、被覆管と、溶解した核燃料を分離し、5
は、溶解液を精製する工程、6は、残溜したハルの予備
プレス、7は、プレスによって成形したハルを、HIP
用容器に充填、8は、上記容器にノズル付の上蓋を溶接
9は、ノズルから脆化液を注入し、ハルを所定時間浸漬
した後、10は、脆化液を流出させ、11は、脱気、1
2は、ノズルを圧着して密封、13は、高温静水圧法で
ハルを圧縮成形、14は、保管工程である。
つぎに、上記工程の詳細について説明する。まず、ハル
1を剪断機2を用いて数1の小管片状に切断し、溶解槽
のバスケットに入れてr#i酸溶液で核燃料ペレットを
溶解し3、ハルと溶解ペレット溶液とを分離4する。分
@4後に、バスケット中に残溜したハルは、固体廃棄物
として除去し、いわゆるチゴップリーチ法が採用されて
いる。一方。
分離後の溶解ペレットは、精製工程5に移され。
別途処理される(省略)、 ハルは予備プレス6によっ
て成形され、ステンレスamのHIP容器(直系20(
!l、高さ20C1m、板厚lll1lI)に充填フさ
れる。上記円筒状のHI P容器には、脱気用ノズルを
具備した上蓋を溶接する8゜この脱気用ノズルを介して
、ヨウ素1重量%を溶したメチルアルコール溶液をHI
P容器内に充填し9、ハルを浸漬する。約140時間、
室温で浸漬(第2図結果より)して、ハルを脆化した後
、HIP容器の上下を逆転して、脆化液を外部へ流出さ
せる10゜その後の動作は、従来のHIP法に従って、
ロータリポンプを用いて脱気し11、脱気状態のままノ
ズルを圧着し、密封し12.高温静水圧下で圧縮13し
て、安全な場所にて保管する14゜このような減容処理
工程を実施したところ、ハル結晶内からのトリチウム放
出量は、従来の約20%以下に低減し、また、ハルを減
容した固化体の密度は、従来と同種のものが得られた。
以下に、その詳細を、図面を用いて説明する。
まず、トリチウム放出量の効果につき調べた。
原子炉内で使用済のジルカロイ−2燃料被覆管の小管片
20gを、電気炉の石英製炉心管内に挿入し、所定温度
に加熱し、一端から酸素ガスを送入し、他端から流出す
る酸素ガスを、コールドトラップを用いて回収し、液体
シンチレーシ目ン法を用いて、放出されるトリチウム量
(mci/g)を測定した。
電気炉の温度を、従来法(A)の場合には、約1.10
0℃に加熱し、また本発明法(B)の場合には、600
℃に加熱して、夫々のトリチウム放出量を測定した。
第6図(1)は、上記の(A)、(B)のデータを整理
した上1図示したものである。
第6図(1)によれば、本発明法(B)は、従来法(A
)の約20%に激減している。すなわち。
本発明法によるトリチウム放出量は、従来法によるもの
の20%以下に低減しており、放射性トリチウムの環境
への放出は抑制され、放射線管理上は、きわめて有効な
方法である。
つぎに、かさ密度の効果につき説明する6小管片に剪断
された非照射材のジルカロイ−2被覆管約3kgにトリ
チウムの模擬ガスとして水素約100重量ppmを添加
し、模擬ハルを製作した。
上記の模擬ハルを、2分割して、夫々1.5kgづつと
した。従来m (A)によるHIP処理でハルを固化し
た同化体のかさ密度と1本発明法(B)による脆化処理
後に、600±50℃でHIp沃により固化した固化体
のかさ密度とを、各々4回繰返し測定した結果を、第6
図(2)にまとめてプロットした。
第6図(2)の結果から、(A)、(B)両法による差
異はtJsさく、m密度化能力は、はぼ同等であること
がわかった。
本実施例の効果は、HIP処理する前に、ヨウ素1重量
%メチルアルコール溶液中に、約140時間浸漬して、
ハルを脆化させることにより、HIP処理の温度は、6
00±50℃でよく、従ってハルからのトリチウムの放
出が少ない状態で減容処理ができるようになった。
すなわち、HIP処理の温度は、600±50℃が最適
であり、最高圧力は、2000kg/cutのアルゴン
ガス圧で、圧縮成形することができる。
また、本発明の処理法を採用すると、理論密度(約6.
6g/ci)に近い同化体を得ることができる。
なお、本発明における動作は、すべて放射線管理区域内
で実施されるものである。
[発明の効果] 本発明の効果は、従来法におけるハルのHIP処理に比
して、加熱温度が低温なので、作業性。
経済性ともに効率がよい。また、加熱温度は、ジルカロ
イ−2の相変態温度以下なので、放射性トリチウムの環
境への放出量が著しく低減され、放射線管理上はきわめ
て好都合である。
以上要するに、ハルの減容処理において、トリチウムの
放出が少ない相変態温度以下で、圧縮成形性にすぐれた
使用済核燃料被覆管の減容処理方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る使用済核燃料要素の減容処理工
程図、第2図は、ジルカロイ−2の高温引張試験におけ
る温度−強度特性図、第3図は、ヨウ素・アルコール溶
液に浸漬後のジルカロイ−2の引張試験結果図、第4図
は、メチルアルコール中のヨウ素濃度と引張強さの関係
図、第5図は、ヨウ素・メチルアルコール溶液中の水分
と引張強さの関係図、第6図(1)は、本実施例の処理
法と従来例の処理法におけるトリチウム量の比較図、第
6図(2)は、同じく1両方法にょる固化体密度の比較
図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、使用済みの、ジルコニウム合金製の核燃料被覆管を
    、 高温静水圧圧縮工程を有する熱間静水圧プレス法によっ
    て減容処理する方法において、 高温静水圧圧縮工程に先立って、 ハロゲン・アルコール溶液によって、核燃料被覆管を脆
    化させる脆化工程を設け、 前記高温静水圧圧縮工程における前記核燃料被覆管の加
    熱温度を、600±50℃にしたことを特徴とする使用
    済核燃料被覆管の減容処理方法。 2、ハロゲン・アルコール溶液を、 メチルアルコール中に、ヨウ素0.5〜2重量%、水分
    3〜30体積%を添加してなるメチルアルコール溶液に
    した ことを特徴とする請求項1記載の使用済核燃料被覆管の
    減容処理方法。 3、脆化工程を、 核燃料被覆管を、常温のハロゲン・アルコール溶液中に
    約140時間浸漬する浸漬処理工程にした ことを特徴とする請求項1記載の使用済核燃料被覆管の
    減容処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014519974A (ja) * 2011-06-02 2014-08-21 オーストラリアン ニュークリア サイエンス アンド テクノロジー オーガニゼーション 有害廃棄物を保管するためのモジュール構成のプロセスフロー設備計画
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