JPH0219566Y2 - - Google Patents
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- JPH0219566Y2 JPH0219566Y2 JP18778484U JP18778484U JPH0219566Y2 JP H0219566 Y2 JPH0219566 Y2 JP H0219566Y2 JP 18778484 U JP18778484 U JP 18778484U JP 18778484 U JP18778484 U JP 18778484U JP H0219566 Y2 JPH0219566 Y2 JP H0219566Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- float
- fuel
- guide
- passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 77
- 239000006200 vaporizer Substances 0.000 claims description 2
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 7
- 241000234435 Lilium Species 0.000 description 5
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- 239000000295 fuel oil Substances 0.000 description 4
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 3
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- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 description 2
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Landscapes
- Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)
- Float Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
A 考案の目的
(1) 産業上の利用分野
本考案は、気化器、特に吸気道に臨む燃料ノズ
ルが燃料ジエツトを介してフロート室に連通さ
れ、そのフロート室に燃料を供給すべく気化器本
体に穿設された燃料通路と、前記フロート室との
間には、該燃料通路に通じる弁孔と、この弁孔及
び前記フロート室間を連通させる案内孔内に燃料
の流路を許容して上下移動自在に挿入されると共
にフロートに係合される弁軸と、前記弁孔を開閉
すべく前記弁軸の上端に設けられた弁体とを備え
たフロート弁が設けられ、前記案内孔の上部から
分岐した案内通路が前記燃料ジエツトの近傍まで
延設される形式の気化器に関する。
ルが燃料ジエツトを介してフロート室に連通さ
れ、そのフロート室に燃料を供給すべく気化器本
体に穿設された燃料通路と、前記フロート室との
間には、該燃料通路に通じる弁孔と、この弁孔及
び前記フロート室間を連通させる案内孔内に燃料
の流路を許容して上下移動自在に挿入されると共
にフロートに係合される弁軸と、前記弁孔を開閉
すべく前記弁軸の上端に設けられた弁体とを備え
たフロート弁が設けられ、前記案内孔の上部から
分岐した案内通路が前記燃料ジエツトの近傍まで
延設される形式の気化器に関する。
(2) 従来の技術
かかる気化器は実開昭57−10448号公報などに
記載されるように従来公知である。
記載されるように従来公知である。
(3) 考案が解決しようとする課題
ところで上記案内通路は、始動時に新鮮な燃料
を燃料ジエツトの近傍に案内し、始動性を向上す
るために設けられたものであるが、始動性をより
確実に向上するためには案内通路側により多くの
燃料を流すようにすることが望ましい。このため
には案内孔および弁軸間に形成される間隙を極力
小さくすればよいが、前記従来技術では弁軸の外
面が軸線方向に沿つて直線状であり、前記間隙を
小さくすると、燃料中の埃などが間隙に噛み込ん
で、フロート弁の作動に悪影響を及ぼすおそれが
ある。
を燃料ジエツトの近傍に案内し、始動性を向上す
るために設けられたものであるが、始動性をより
確実に向上するためには案内通路側により多くの
燃料を流すようにすることが望ましい。このため
には案内孔および弁軸間に形成される間隙を極力
小さくすればよいが、前記従来技術では弁軸の外
面が軸線方向に沿つて直線状であり、前記間隙を
小さくすると、燃料中の埃などが間隙に噛み込ん
で、フロート弁の作動に悪影響を及ぼすおそれが
ある。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、フロート弁の作動に悪影響を及ぼすことを
回避して、案内通路側に多量の燃料を流すように
した気化器を提供することを目的とする。
あり、フロート弁の作動に悪影響を及ぼすことを
回避して、案内通路側に多量の燃料を流すように
した気化器を提供することを目的とする。
B 考案の構成
(1) 問題点を解決するための手段
そして上記目的を達成するために本考案によれ
ば、吸気道に臨む燃料ノズルが燃料ジエツトを介
してフロート室に連通され、そのフロート室に燃
料を供給すべく気化器本体に穿設された燃料通路
と、前記フロート室との間には、該燃料通路に通
じる弁孔と、この弁孔及び前記フロート室間を連
通させる案内孔内に燃料の流路を許容して上下移
動自在に挿入されると共にフロートに係合される
弁軸と、前記弁孔を開閉すべく前記弁軸の上端に
設けられた弁体とを備えたフロート弁が設けら
れ、前記案内孔の上部から分岐した案内通路が前
記燃料ジエツトの近傍まで延設される気化器にお
いて、前記案内孔の内径よりも僅かに小径で前記
フロート弁の開弁時に前記案内通路の開口端より
も下方に位置する大径部と、この大径部よりも小
径に形成されて該弁軸の軸線方向に延びる小径中
間部と、前記弁軸の案内孔内での所定角度以上の
倒れを規制するためのガイド部と、前記フロート
に係合すべく前記フロート室内に突出した係合部
とを上方から順に配置して前記弁軸が構成され、
前記ガイド部と案内孔内面との間に形成される流
路の断面積は、前記大径部と案内孔内面との間に
形成される流路のそれよりも大きく設定される。
ば、吸気道に臨む燃料ノズルが燃料ジエツトを介
してフロート室に連通され、そのフロート室に燃
料を供給すべく気化器本体に穿設された燃料通路
と、前記フロート室との間には、該燃料通路に通
じる弁孔と、この弁孔及び前記フロート室間を連
通させる案内孔内に燃料の流路を許容して上下移
動自在に挿入されると共にフロートに係合される
弁軸と、前記弁孔を開閉すべく前記弁軸の上端に
設けられた弁体とを備えたフロート弁が設けら
れ、前記案内孔の上部から分岐した案内通路が前
記燃料ジエツトの近傍まで延設される気化器にお
いて、前記案内孔の内径よりも僅かに小径で前記
フロート弁の開弁時に前記案内通路の開口端より
も下方に位置する大径部と、この大径部よりも小
径に形成されて該弁軸の軸線方向に延びる小径中
間部と、前記弁軸の案内孔内での所定角度以上の
倒れを規制するためのガイド部と、前記フロート
に係合すべく前記フロート室内に突出した係合部
とを上方から順に配置して前記弁軸が構成され、
前記ガイド部と案内孔内面との間に形成される流
路の断面積は、前記大径部と案内孔内面との間に
形成される流路のそれよりも大きく設定される。
(2) 作用
上記大径部の特設により、弁軸の外周面と案内
孔内面との間隙が絞られるから、フロート弁の開
弁時において新鮮な燃料は燃料通路側へより多く
流れる。
孔内面との間隙が絞られるから、フロート弁の開
弁時において新鮮な燃料は燃料通路側へより多く
流れる。
しかも上記大径部の下部に隣接して上記小径中
間部及びガイド部が順次特設されるから、該大径
部よりも下方では該小径中間部と案内孔内面との
間、及びガイド部と案内孔内面との間に断面積の
大きい流路が形成され、従つて、該大径部を弁軸
の全長に亘つて長く形成したような構造のものに
比べて、該大径部と案内孔内面との間隙に塵埃が
噛込みにくく、また万一噛込んだとしても、その
塵埃は上記断面積の大きい流路を通してフロート
室側へスムーズに流れ落ちる。
間部及びガイド部が順次特設されるから、該大径
部よりも下方では該小径中間部と案内孔内面との
間、及びガイド部と案内孔内面との間に断面積の
大きい流路が形成され、従つて、該大径部を弁軸
の全長に亘つて長く形成したような構造のものに
比べて、該大径部と案内孔内面との間隙に塵埃が
噛込みにくく、また万一噛込んだとしても、その
塵埃は上記断面積の大きい流路を通してフロート
室側へスムーズに流れ落ちる。
(3) 実施例
以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、先ず第1図において、気化器本体1に
は吸気道2が内設されており、その吸気道2の吸
気方向3に沿う中央部にはベンチユリ部4が設け
られる。またベンチユリ部4よりも上流側で吸気
道2にはチヨーク弁5が配設され、ベンチユリ部
4よりも下流側には絞り弁6が配設される。チヨ
ーク弁5の軸部7および絞り弁6の軸部8は、そ
れらの上端を上方に突出させて気化器本体1に回
動可能に支承されており、両軸部7,8の上端に
はレバー9,10がそれぞれ固定される。
明すると、先ず第1図において、気化器本体1に
は吸気道2が内設されており、その吸気道2の吸
気方向3に沿う中央部にはベンチユリ部4が設け
られる。またベンチユリ部4よりも上流側で吸気
道2にはチヨーク弁5が配設され、ベンチユリ部
4よりも下流側には絞り弁6が配設される。チヨ
ーク弁5の軸部7および絞り弁6の軸部8は、そ
れらの上端を上方に突出させて気化器本体1に回
動可能に支承されており、両軸部7,8の上端に
はレバー9,10がそれぞれ固定される。
気化器本体1の下部には、相互間にフロート室
11を画成すべくフロート室体12が結合され
る。また気化器本体1の下部にはベンチユリ部4
に対応する部分で、フロート室体12の底部に向
けて延びるホルダ13が一体的に設けられてお
り、このホルダ13内には、燃料ノズル14、ブ
リード管15および燃料ジエツト16が装着され
る。すなわち、燃料ノズル14はベンチユリ部4
で吸気道2に開口して配設され、この燃料ノズル
14の下部にブリード管15が一体的かつ同軸に
連設される。ホルダ13内の途中にはブリード管
15の下端に当接する燃料ジエツト16が螺着さ
れており、ブリード管15および燃料ノズル14
は、ホルダ13内の上部の支持段部17と燃料ジ
エツト16との間で挟圧、固定される。
11を画成すべくフロート室体12が結合され
る。また気化器本体1の下部にはベンチユリ部4
に対応する部分で、フロート室体12の底部に向
けて延びるホルダ13が一体的に設けられてお
り、このホルダ13内には、燃料ノズル14、ブ
リード管15および燃料ジエツト16が装着され
る。すなわち、燃料ノズル14はベンチユリ部4
で吸気道2に開口して配設され、この燃料ノズル
14の下部にブリード管15が一体的かつ同軸に
連設される。ホルダ13内の途中にはブリード管
15の下端に当接する燃料ジエツト16が螺着さ
れており、ブリード管15および燃料ノズル14
は、ホルダ13内の上部の支持段部17と燃料ジ
エツト16との間で挟圧、固定される。
ホルダ13の下端内面には雌ねじ18が刻設さ
れており、この雌ねじ18には、フロート室体1
2の底部中央に挿通されるボルト19が螺着さ
れ、このボルト19を締付けることにより、気化
器本体1とフロート室体12とが強固に結合され
る。しかもボルト19の頭部とフロート室体12
の外面との間にはシール部材20が介装される。
れており、この雌ねじ18には、フロート室体1
2の底部中央に挿通されるボルト19が螺着さ
れ、このボルト19を締付けることにより、気化
器本体1とフロート室体12とが強固に結合され
る。しかもボルト19の頭部とフロート室体12
の外面との間にはシール部材20が介装される。
さらに、燃料ジエツト16の下端に臨む位置
で、ホルダ13の側壁には、燃料を燃料ジエツト
16にもたらすための開口部21が穿設される。
で、ホルダ13の側壁には、燃料を燃料ジエツト
16にもたらすための開口部21が穿設される。
気化器本体1には、フロート室11内に燃料を
導くための燃料通路22が穿設される。この燃料
通路22の一端は導管23を介して燃料タンク2
4に接続されており、この導管23の途中には遮
断弁25が配設される。また燃料通路22の他端
はフロート室11の上方に配置され、この燃料通
路22の他端とフロート室11内との間にはフロ
ート弁26が介装される。
導くための燃料通路22が穿設される。この燃料
通路22の一端は導管23を介して燃料タンク2
4に接続されており、この導管23の途中には遮
断弁25が配設される。また燃料通路22の他端
はフロート室11の上方に配置され、この燃料通
路22の他端とフロート室11内との間にはフロ
ート弁26が介装される。
第2図において、フロート弁26は、前記燃料
通路22の他端に通じる弁孔27と、該弁孔27
の下端縁に設けられた弁座部28に着座可能な弁
体29とを備える。前記弁孔27は、燃料通路2
2の他端から下方に延設され、該弁孔27に同軸
に連なる大径の案内孔30が気化器本体1に穿設
される。この案内孔30の下端はフロート室11
内に臨んで開放しており、案内孔30内には上下
移動自在に弁軸31が挿入される。
通路22の他端に通じる弁孔27と、該弁孔27
の下端縁に設けられた弁座部28に着座可能な弁
体29とを備える。前記弁孔27は、燃料通路2
2の他端から下方に延設され、該弁孔27に同軸
に連なる大径の案内孔30が気化器本体1に穿設
される。この案内孔30の下端はフロート室11
内に臨んで開放しており、案内孔30内には上下
移動自在に弁軸31が挿入される。
弁軸31は、合成樹脂により基本的に丸棒状に
形成されており、案内孔30内で上下に移動自在
であり、この弁軸31の上端に、上方に向かうに
つれて小径となる弁体29が一体的に設けられ
る。
形成されており、案内孔30内で上下に移動自在
であり、この弁軸31の上端に、上方に向かうに
つれて小径となる弁体29が一体的に設けられ
る。
弁軸31は、前記案内孔30の内径よりも僅か
に小径に形成された大径部61と、この大径部6
1よりも小径に形成されて該弁軸31の軸線方向
に延びる小径中間部62と、前記弁軸31の案内
孔30内での所定角度以上の倒れを規制するため
のガイド部67と、フロート室11内のフロート
32に係合すべく前記フロート室内に突出した係
合部36とを上方から順に配置して構成されてお
り、小径中間部62は案内孔30内面との間に比
較的大きな、即ち前記大径部61と案内孔30内
面との間の流路よりも大きな断面積の流路59を
形成している。前記ガイド部67の外面は、第3
図で示すように案内孔30内面に近接対向する複
数の円弧面65を凹部66で連結して形成されて
おり、従つてこのガイド部67においても、案内
孔30の内面との間の流路59の断面積は比較的
大きい。
に小径に形成された大径部61と、この大径部6
1よりも小径に形成されて該弁軸31の軸線方向
に延びる小径中間部62と、前記弁軸31の案内
孔30内での所定角度以上の倒れを規制するため
のガイド部67と、フロート室11内のフロート
32に係合すべく前記フロート室内に突出した係
合部36とを上方から順に配置して構成されてお
り、小径中間部62は案内孔30内面との間に比
較的大きな、即ち前記大径部61と案内孔30内
面との間の流路よりも大きな断面積の流路59を
形成している。前記ガイド部67の外面は、第3
図で示すように案内孔30内面に近接対向する複
数の円弧面65を凹部66で連結して形成されて
おり、従つてこのガイド部67においても、案内
孔30の内面との間の流路59の断面積は比較的
大きい。
再び第1図において、フロート室11内にはホ
ルダ13を囲繞する円環状のフロート32が収容
されており、このフロート32の基部33はフロ
ート弁26の下方で水平な支軸34により揺動自
在に枢支される。このフロート弁26の基部33
には、係止部35が設けられており、前記弁軸3
1の下端に設けた係合部36が該係止部35に係
合する。したがつて、フロート32がフロート室
11内の燃料油面lの上下により揺動するのに応
じてフロート弁26の弁体29が上下動し、弁孔
27が開閉される。
ルダ13を囲繞する円環状のフロート32が収容
されており、このフロート32の基部33はフロ
ート弁26の下方で水平な支軸34により揺動自
在に枢支される。このフロート弁26の基部33
には、係止部35が設けられており、前記弁軸3
1の下端に設けた係合部36が該係止部35に係
合する。したがつて、フロート32がフロート室
11内の燃料油面lの上下により揺動するのに応
じてフロート弁26の弁体29が上下動し、弁孔
27が開閉される。
フロート室11内には、セパレータ37が配設
され、このセパレータ37によりフロート室11
内は上部室38と下部室39とに区画される。フ
ロート32は上部室38内に配置され、ホルダ1
3の開口部21は下部室39内の上部に位置され
る。
され、このセパレータ37によりフロート室11
内は上部室38と下部室39とに区画される。フ
ロート32は上部室38内に配置され、ホルダ1
3の開口部21は下部室39内の上部に位置され
る。
第4図および第5図を併せて参照して、セパレ
ータ37は、上方に向けて膨らんだ椀状部40
と、該椀状部40の外端から上方に延びる円筒部
41と、円筒部41の上端から外方に張出した鍔
部42とを一体的に有して、合成樹脂により形成
される。
ータ37は、上方に向けて膨らんだ椀状部40
と、該椀状部40の外端から上方に延びる円筒部
41と、円筒部41の上端から外方に張出した鍔
部42とを一体的に有して、合成樹脂により形成
される。
一方、フロート室体12は、上方の拡大部43
と、下方の有底円筒状縮小部44とが、段部45
を介して連設されて成り、セパレータ37は鍔部
42を段部45に当接するようにして縮小部44
内に円筒部41を嵌入することにより、フロート
室体12に嵌合される。
と、下方の有底円筒状縮小部44とが、段部45
を介して連設されて成り、セパレータ37は鍔部
42を段部45に当接するようにして縮小部44
内に円筒部41を嵌入することにより、フロート
室体12に嵌合される。
前記椀状部40の中央部には、上方に延びる嵌
合筒部46が一体的に設けられる。この嵌合筒部
46の内径はホルダ13の外径よりもわずかに小
さく設定され、嵌合筒部46の上部には切欠き4
7が設けられる。したがつて、ホルダ13を嵌合
筒部46に嵌入すると、嵌合筒部46はその自然
な状態から半径方向外方に強制的に膨出され、半
径方向内方への弾発力を発揮する。これにより、
セパレータ37のフロート室11内での位置が安
定に保持される。
合筒部46が一体的に設けられる。この嵌合筒部
46の内径はホルダ13の外径よりもわずかに小
さく設定され、嵌合筒部46の上部には切欠き4
7が設けられる。したがつて、ホルダ13を嵌合
筒部46に嵌入すると、嵌合筒部46はその自然
な状態から半径方向外方に強制的に膨出され、半
径方向内方への弾発力を発揮する。これにより、
セパレータ37のフロート室11内での位置が安
定に保持される。
また椀状部40の頂部48は、嵌合筒部46か
らずれた位置にあり、この頂部48には、上部室
38の燃料油面lよりも上方の空気部49にまで
達するエアベント管50が一体的に設けられる。
したがつて、下部室39の上部と前記空気部49
とはエアベント管50を介して連通される。しか
も気化器本体1には前記空気部49を外部に連通
せしめるための外部エアベント孔51が穿設され
る。
らずれた位置にあり、この頂部48には、上部室
38の燃料油面lよりも上方の空気部49にまで
達するエアベント管50が一体的に設けられる。
したがつて、下部室39の上部と前記空気部49
とはエアベント管50を介して連通される。しか
も気化器本体1には前記空気部49を外部に連通
せしめるための外部エアベント孔51が穿設され
る。
さらに椀状部40の周縁部には、下方に延びる
一対の連通管52が一体的に設けられており、連
通管52内に設けられた連通路53を介して、上
部室38の下部と下部室39の下部とが連通され
る。
一対の連通管52が一体的に設けられており、連
通管52内に設けられた連通路53を介して、上
部室38の下部と下部室39の下部とが連通され
る。
案内孔30の上部に開口してブリード管15側
に向けて斜め下方に延びる孔54が気化器本体1
に穿設され、この孔54の下端には上下に延びて
気化器本体1に穿設された孔55の上端が連通さ
れる。この孔55には連絡管56の上部が圧入さ
れる。一方、セパレータ37の椀状ブリード管4
0には、連絡管56に対応する接続管57が一体
的に設けられており、前記連絡管56の下部は接
続管57内に嵌入される。これにより、案内孔3
0の上部から下部室39内の上部に至る案内通路
58が形成され、この案内通路58の下端はホル
ダ13の開口部21に対応する位置で下部室39
の上部に開口する。また案内通路58の案内孔3
0への開口端はフロート弁26が開弁していると
きに弁軸31における大径部61よりも上方に位
置するように配置される。
に向けて斜め下方に延びる孔54が気化器本体1
に穿設され、この孔54の下端には上下に延びて
気化器本体1に穿設された孔55の上端が連通さ
れる。この孔55には連絡管56の上部が圧入さ
れる。一方、セパレータ37の椀状ブリード管4
0には、連絡管56に対応する接続管57が一体
的に設けられており、前記連絡管56の下部は接
続管57内に嵌入される。これにより、案内孔3
0の上部から下部室39内の上部に至る案内通路
58が形成され、この案内通路58の下端はホル
ダ13の開口部21に対応する位置で下部室39
の上部に開口する。また案内通路58の案内孔3
0への開口端はフロート弁26が開弁していると
きに弁軸31における大径部61よりも上方に位
置するように配置される。
次にこの実施例の作用について説明すると、遮
断弁25を開弁した状態でフロート弁11内の燃
料油面lが低下してフロート弁26が開弁すると
燃料タンク24からの新鮮な燃料の一部は案内通
路58を経て下部室39に流入し、残余の燃料は
弁軸31および案内孔30間の流路64を経て上
部室38に流入する。この際、弁軸31における
大径部61の外面および案内孔30の内面間の間
隙は小さいので、新鮮な燃料の大部分は案内通路
58の方に流れ、流路59に流れる燃料は少量で
ある。
断弁25を開弁した状態でフロート弁11内の燃
料油面lが低下してフロート弁26が開弁すると
燃料タンク24からの新鮮な燃料の一部は案内通
路58を経て下部室39に流入し、残余の燃料は
弁軸31および案内孔30間の流路64を経て上
部室38に流入する。この際、弁軸31における
大径部61の外面および案内孔30の内面間の間
隙は小さいので、新鮮な燃料の大部分は案内通路
58の方に流れ、流路59に流れる燃料は少量で
ある。
弁軸31における大径部61の外面および案内
孔30の内面間の間隙が小さいことに起因して、
燃料中に含まれる塵埃などが前記間隙に噛込む虞
れがある。しかるに本考案に係る大径部61は、
弁軸31の全長に亘つて形成されず軸方向に比較
的短いので、塵埃が本来的に噛込みにくいもので
あり、万一噛込んだとしても外れ易く、また該大
径部61下方の断面積の大きい前記流路59を通
して下方、即ちフロート室11の上部38へ流下
し易いので、塵埃などの噛み込みにより弁軸31
の上下動に悪影響が及ぼされるのを防止して、フ
ロート弁26を常時円滑に作動させることができ
る。
孔30の内面間の間隙が小さいことに起因して、
燃料中に含まれる塵埃などが前記間隙に噛込む虞
れがある。しかるに本考案に係る大径部61は、
弁軸31の全長に亘つて形成されず軸方向に比較
的短いので、塵埃が本来的に噛込みにくいもので
あり、万一噛込んだとしても外れ易く、また該大
径部61下方の断面積の大きい前記流路59を通
して下方、即ちフロート室11の上部38へ流下
し易いので、塵埃などの噛み込みにより弁軸31
の上下動に悪影響が及ぼされるのを防止して、フ
ロート弁26を常時円滑に作動させることができ
る。
遮断弁25を閉弁して機関の運転を長期間停止
した場合には、フロート室11内の燃料の低沸点
成分が蒸発するのに応じて燃料油面lが低下し、
フロート弁26が開弁する。このような長期間の
運転放置後に、機関の始動を行なうために遮断弁
25を開弁すると、導管23から燃料通路22へ
と新鮮な燃料が供給される。このときフロート弁
26は開弁しているので、新鮮な燃料の大部分は
案内通路58を経て下部室39側内の開口部21
の近傍に流入する。この流入により、下部室39
内に留まつていた古い燃料は、下部室39内の下
部から連通路53を介して上部室38へと排除さ
れ、下部室39内の上部すなわち開口部21付近
は新鮮な燃料で満たされる。一方、案内通路58
に流入した分を除く残余の新鮮な燃料は流路59
を経て上部室38へと流入する。
した場合には、フロート室11内の燃料の低沸点
成分が蒸発するのに応じて燃料油面lが低下し、
フロート弁26が開弁する。このような長期間の
運転放置後に、機関の始動を行なうために遮断弁
25を開弁すると、導管23から燃料通路22へ
と新鮮な燃料が供給される。このときフロート弁
26は開弁しているので、新鮮な燃料の大部分は
案内通路58を経て下部室39側内の開口部21
の近傍に流入する。この流入により、下部室39
内に留まつていた古い燃料は、下部室39内の下
部から連通路53を介して上部室38へと排除さ
れ、下部室39内の上部すなわち開口部21付近
は新鮮な燃料で満たされる。一方、案内通路58
に流入した分を除く残余の新鮮な燃料は流路59
を経て上部室38へと流入する。
このようにして、機関の始動時に遮断弁25を
開弁したときには、新鮮な燃料の大部分を燃料ジ
エツト16の近傍へと供給することができ、始動
性能を向上することができる。
開弁したときには、新鮮な燃料の大部分を燃料ジ
エツト16の近傍へと供給することができ、始動
性能を向上することができる。
また、案内通路58を経て下部39内に空気が
入り込んだときには、その空気は下部室39内の
上部に集まり、さらにエアベント管50により上
部室38の空気部39へと排出される。したがつ
て、空気により燃料ジエツト16への燃料の供給
が間欠的となることはない。
入り込んだときには、その空気は下部室39内の
上部に集まり、さらにエアベント管50により上
部室38の空気部39へと排出される。したがつ
て、空気により燃料ジエツト16への燃料の供給
が間欠的となることはない。
C 考案の効果
以上のように本考案によれば、吸気道に臨む燃
料ノズルが燃料ジエツトを介してフロート室に連
通され、そのフロート室に燃料を供給すべく気化
器本体に穿設された燃料通路と、前記フロート室
との間には、該燃料通路に通じる弁孔と、この弁
孔及び前記フロート室間を連通させる案内孔内に
燃料の流路を許容して上下移動自在に挿入される
と共にフロートに係合される弁軸と、前記弁孔を
開閉すべく前記弁軸の上端に設けられた弁体とを
備えたフロート弁が設けられ、前記案内孔の上部
から分岐した案内通路が前記燃料ジエツトの近傍
まで延設される気化器において、前記案内孔の内
径よりも僅かに小径で前記フロート弁の開弁時に
前記案内通路の開口端よりも下方に位置する大径
部と、この大径部よりも小径に形成されて該弁軸
の軸線方向に延びる小径中間部と、前記弁軸の案
内孔内での所定角度以上の倒れを規制するための
ガイド部と、前記フロートに係合すべく前記フロ
ート室内に突出した係合部とを上方から順に配置
して前記弁軸が構成され、前記ガイド部と案内孔
内面との間に形成される流路の断面積は、前記大
径部と案内孔内面との間に形成される流路のそれ
よりも大きく設定されるので、上記大径部の特設
により、弁軸の外周面と案内孔内面との間隙を絞
ることができ、その絞り効果により、フロート弁
の開弁時において新鮮な燃料を燃料通路側へより
多く流すことができて、燃料ジエツト近傍に比較
的多量の新鮮な燃料を供給することができる。
料ノズルが燃料ジエツトを介してフロート室に連
通され、そのフロート室に燃料を供給すべく気化
器本体に穿設された燃料通路と、前記フロート室
との間には、該燃料通路に通じる弁孔と、この弁
孔及び前記フロート室間を連通させる案内孔内に
燃料の流路を許容して上下移動自在に挿入される
と共にフロートに係合される弁軸と、前記弁孔を
開閉すべく前記弁軸の上端に設けられた弁体とを
備えたフロート弁が設けられ、前記案内孔の上部
から分岐した案内通路が前記燃料ジエツトの近傍
まで延設される気化器において、前記案内孔の内
径よりも僅かに小径で前記フロート弁の開弁時に
前記案内通路の開口端よりも下方に位置する大径
部と、この大径部よりも小径に形成されて該弁軸
の軸線方向に延びる小径中間部と、前記弁軸の案
内孔内での所定角度以上の倒れを規制するための
ガイド部と、前記フロートに係合すべく前記フロ
ート室内に突出した係合部とを上方から順に配置
して前記弁軸が構成され、前記ガイド部と案内孔
内面との間に形成される流路の断面積は、前記大
径部と案内孔内面との間に形成される流路のそれ
よりも大きく設定されるので、上記大径部の特設
により、弁軸の外周面と案内孔内面との間隙を絞
ることができ、その絞り効果により、フロート弁
の開弁時において新鮮な燃料を燃料通路側へより
多く流すことができて、燃料ジエツト近傍に比較
的多量の新鮮な燃料を供給することができる。
しかも上記大径部の下部に隣接して上記小径中
間部及びガイド部が順次特設されるから、該大径
部よりも下方では該小径中間部と案内孔内面との
間、及びガイド部と案内孔内面との間に断面積の
大きい流路が形成され、従つて、該大径部を弁軸
の全長に亘つて長く形成したような構造のものに
比べて、該大径部と案内孔内面との間隙に塵埃が
噛込みにくく、また万一噛込んだとしても、その
塵埃を上記断面積の大きい流路を通してフロート
室側へ容易に流れ落すことができるので、前記ガ
イド部による弁軸に対する姿勢保持効果と相俟つ
て、フロート弁を常に円滑且つ的確に作動させる
ことができる。
間部及びガイド部が順次特設されるから、該大径
部よりも下方では該小径中間部と案内孔内面との
間、及びガイド部と案内孔内面との間に断面積の
大きい流路が形成され、従つて、該大径部を弁軸
の全長に亘つて長く形成したような構造のものに
比べて、該大径部と案内孔内面との間隙に塵埃が
噛込みにくく、また万一噛込んだとしても、その
塵埃を上記断面積の大きい流路を通してフロート
室側へ容易に流れ落すことができるので、前記ガ
イド部による弁軸に対する姿勢保持効果と相俟つ
て、フロート弁を常に円滑且つ的確に作動させる
ことができる。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は全体縦断面図、第2図は第1図の要部拡大縦断
面図、第3図は第2図の−線断面図、第4図
はセパレータの拡大平面図、第5図は第4図の
−線断面図である。 1……気化器本体、2……吸気道、11……フ
ロート室、12……フロート室体、14……燃料
ノズル、16……燃料ジエツト、22……燃料通
路、26……フロート弁、29……弁体、30…
…案内孔、31……弁軸、32……フロート、3
6……係合部、58……案内通路、59……流
路、61……大径部、62……小径中間部、67
……ガイド部。
は全体縦断面図、第2図は第1図の要部拡大縦断
面図、第3図は第2図の−線断面図、第4図
はセパレータの拡大平面図、第5図は第4図の
−線断面図である。 1……気化器本体、2……吸気道、11……フ
ロート室、12……フロート室体、14……燃料
ノズル、16……燃料ジエツト、22……燃料通
路、26……フロート弁、29……弁体、30…
…案内孔、31……弁軸、32……フロート、3
6……係合部、58……案内通路、59……流
路、61……大径部、62……小径中間部、67
……ガイド部。
Claims (1)
- 吸気道に臨む燃料ノズルが燃料ジエツトを介し
てフロート室に連通され、そのフロート室に燃料
を供給すべく気化器本体に穿設された燃料通路
と、前記フロート室との間には、該燃料通路に通
じる弁孔と、この弁孔及び前記フロート室間を連
通させる案内孔内に燃料の流通を許容して上下移
動自在に挿入されると共にフロートに係合される
弁軸と、前記弁孔を開閉すべく前記弁軸の上端に
設けられた弁体とを備えたフロート弁が設けら
れ、前記案内孔の上部から分岐した案内通路が前
記燃料ジエツトの近傍まで延設される気化器にお
いて、前記案内孔の内径よりも僅かに小径で前記
フロート弁の開弁時に前記案内通路の開口端より
も下方に位置する大径部と、この大径部よりも小
径に形成されて該弁軸の軸線方向に延びる小径中
間部と、前記弁軸の案内孔内での所定角度以上の
倒れを規制するためのガイド部と、前記フロート
に係合すべく前記フロート室内に突出した係合部
とを上方から順に配置して前記弁軸が構成され、
前記ガイド部と案内孔内面との間に形成される流
路の断面積は、前記大径部と案内孔内面との間に
形成される流路のそれよりも大きく設定されたこ
とを特徴とする、気化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18778484U JPH0219566Y2 (ja) | 1984-12-11 | 1984-12-11 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18778484U JPH0219566Y2 (ja) | 1984-12-11 | 1984-12-11 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61101658U JPS61101658U (ja) | 1986-06-28 |
JPH0219566Y2 true JPH0219566Y2 (ja) | 1990-05-30 |
Family
ID=30745250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18778484U Expired JPH0219566Y2 (ja) | 1984-12-11 | 1984-12-11 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0219566Y2 (ja) |
-
1984
- 1984-12-11 JP JP18778484U patent/JPH0219566Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61101658U (ja) | 1986-06-28 |
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