JPH0219533Y2 - - Google Patents

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JPH0219533Y2
JPH0219533Y2 JP17950284U JP17950284U JPH0219533Y2 JP H0219533 Y2 JPH0219533 Y2 JP H0219533Y2 JP 17950284 U JP17950284 U JP 17950284U JP 17950284 U JP17950284 U JP 17950284U JP H0219533 Y2 JPH0219533 Y2 JP H0219533Y2
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plate
shell
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muffler
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JP17950284U
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 考案の技術分野 本考案は、自動車などの車両用消音器でシエル
とバツフルプレートを異種金属で構成する場合、
排気凝縮液中で電位差腐食によりシエル部が腐食
するのを低減する技術に関するものである。
(ロ) 技術の背景 自動車などの車両用エンジンの排気系には消音
器が配設されている。この消音器はエンジンの騒
音レベルを抑制することができる。ところが排気
ガス中には水分が含まれているため、排気ガス中
に含まれる水分が凝縮水として消音器内に溜り、
消音器が腐食するという不具合が生じた。そこ
で、消音器として耐食性の優れたものが要望され
ていた。
(ハ) 従来技術と問題点 第4図には従来の消音器の構成が示されてい
る。消音器10は、シエル12と、シエル12内
を複数の消音室に分割するバツフルプレート1
4,16,18を有し、インレツトパイプ20、
レゾネータパイプ22、マフラパイプ24,2
6、アウトレツトパイプ28が配設されている。
シエル12はアルミナイズド鋼で形成されてお
り、バツフルプレート14,16,18はステン
レス鋼(SUS)又はアルミナイズド鋼で形成さ
れている。
ところで、消音器10内に溜つた凝縮水が蒸発
する場合、まずアンモニア成分は蒸発していく
が、腐食性の陰イオンであるC-,SO4 2-など
は蒸発せず徐々に腐食性イオン濃度の濃い酸性液
に変化する。このため消音器10のように、アル
ミナイズド鋼のシエル12の底部といずれかが
SUSでできたバツフルプレート14,16,1
8の底部とが接触した構成では、アルミナイズド
鋼とSUSの異種金属が接触することになる。
SUSはアルカリ液中では不動態皮膜を保ち、分
極が大きいため、大きな接触電流は流れないが、
-を伴った酸性液中ではSUSの不動態皮膜が
破れ、大きな接触電流が流れるようになる。従つ
て、消音器10の構成では酸性液が乾燥するまで
接触腐食環境の雰囲気中にバツフルプレート1
4,16,18が晒され、この状態が長く続くと
バツフルプレート14,16,18と接触する部
位近傍のシエル12が腐食する虞があつた。
ところで、従来の消音器には例えば第5図に示
すように(これは実開昭58−87115号公報に記載
されている消音器である。)、各バツフルプレート
14,16,18の底部に凝縮水の通過孔30を
形成していたものがある。
上記の如き通過孔30を形成すればバツフルプ
レート14,16,18が酸性液と接触するのを
抑制することができるものの、バツフルプレート
14,16,18の周囲にフランジが形成されて
いるため、バツフルプレート14,16,18の
底部が酸性液中に浸されると、バツフルプレート
14,16,18(SUS材)の表面積が大きく
なるため、バツフルプレート14,16,18と
シエル12とに腐食が生じるという不具合は解決
され得なかつた。即ち、異種金属により形成され
た消音器における電位差腐食を充分に抑制するこ
とができなかつた。
(ニ) 考案の目的 本考案は、前記従来の課題に鑑みて為されたも
のであり、その目的は、異種金属による電位差腐
食を充分に抑制することができ、耐蝕性の向上を
図ることができる消音器を提供することにある。
(ホ) 考案の構成 前記目的を達成するために、本考案は、シエル
と、シエル内を複数の室に分割するバツフルプレ
ートとを異種金属で構成する消音器において、バ
ツフルプレート底部又はバツフルプレート底部の
フランジを切欠き、かつバツフルプレート底部と
シエル底部との間に間隙を形成したものである。
かかる構成により、凝縮液が底部に溜つた消音
器内腐食環境下において、電位の低いアルミナイ
ズド鋼のシエルに対して電位の高いSUSのバツ
フルが直接接触するのを防ぐか、凝縮液を介して
接触する場合においては電位の高いSUSの相対
表面積を減じることができるものである。
(ヘ) 考案の実施例 以下、本考案の好適な実施例を第1図及び第2
図に基づいて説明する。
本実施例は、各バツフルプレート14,16,
18の底部14a,16a,18a又はバツフル
プレート底部のフランジ14b,16b,18b
を切欠いた他は第4図のものと同様であるので、
同一のものには同一符号を付してそれらの説明は
省略する。
本考案に係る消音器は第2図又は第3図に示さ
れるように、バツフルプレート14,16,18
の底部を切欠き、バツフルプレート14,16,
18の底部とシエル12底部との間に間隙を形
成したものである。
このため、消音器底部に比較的多量の凝縮液が
停留している場合は液がアルカリ性である外に、
バツフルプレートとシエルの表面積比の為、電位
差腐食を著しく減じることができ、シエル12底
部に残つた凝縮水が酸性液に変化して厳しい電位
差腐食環境となつても、この酸性液とバツフルプ
レート14,16,18の底部が接触するのを避
けることができる。このため、異種金属の電位差
腐食によつてバツフルプレート14,16,18
とシエル12が腐食するのを充分に抑制すること
ができる。
因に、バツフルプレートの径160mmで、バツフ
ルプレート底部から高さ10mmだけフランジを切欠
いたタイプの消音器は現行タイプの消音器と比
し、約3倍の耐久性を有することが確認された。
(ト) 考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、バツフ
ルプレート又はバツフルプレート底部のフランジ
の底部を切欠き、凝縮液が滞留した消音器内部腐
食環境においてシエルに対してバツフルプレート
の表面積を減じ、かつバツフルプレートの底部と
シエルの底部との間に間隙を形成したため、異種
金属による電位差腐食によつてバツフルプレート
とシエルが腐食するのを十分に抑制することがで
き、耐食性の向上を図ることができるという優れ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す消音器の模式
図、第2図は本考案に係る消音器の内部構成を示
す斜視図、第3図は別の実施例におけるバツフル
プレートの斜視図、第4図は従来の消音器の構成
を示す模式図、第5図は従来のバツフルプレート
の要部拡大図である。 10……消音器、12……シエル、14,1
6,18……バツフルプレート、14a,16
a,18a……バツフルプレート14,16,1
8の底部、14b,16b,18b……バツフル
プレート底部のフランジ、20……インレツトパ
イプ、22……レゾネータパイプ、24,26…
…マフラパイプ、28……アウトレツトパイプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シエルと、シエル内を複数の室に分割するバツ
    フルプレートとを異種金属で構成する消音器にお
    いて、バツフルプレート底部又はバツフルプレー
    ト底部のフランジを切欠き、かつバツフルプレー
    ト底部とシエル底部との間に間隙を形成したこと
    を特徴とする消音器。
JP17950284U 1984-11-27 1984-11-27 Expired JPH0219533Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17950284U JPH0219533Y2 (ja) 1984-11-27 1984-11-27

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JP17950284U JPH0219533Y2 (ja) 1984-11-27 1984-11-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6194222U JPS6194222U (ja) 1986-06-18
JPH0219533Y2 true JPH0219533Y2 (ja) 1990-05-30

Family

ID=30737069

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JP17950284U Expired JPH0219533Y2 (ja) 1984-11-27 1984-11-27

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JPS6194222U (ja) 1986-06-18

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