JPH02195255A - 還元性雰囲気炉における炉気中のカーボンポテンシャル測定装置 - Google Patents
還元性雰囲気炉における炉気中のカーボンポテンシャル測定装置Info
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- JPH02195255A JPH02195255A JP1566189A JP1566189A JPH02195255A JP H02195255 A JPH02195255 A JP H02195255A JP 1566189 A JP1566189 A JP 1566189A JP 1566189 A JP1566189 A JP 1566189A JP H02195255 A JPH02195255 A JP H02195255A
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Landscapes
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明は、浸炭炉や焼入炉等の還元性雰囲気炉における
炉気中のカーボンポテンシャルを、より高精度に測定す
ることのできるカーボンポテンシャル測定装置に関する
ものである。
炉気中のカーボンポテンシャルを、より高精度に測定す
ることのできるカーボンポテンシャル測定装置に関する
ものである。
(背景技術)
従来から、金属の化学組成や組織の変成、或いは内部応
力の除去等の目的をもって行われる金属処理の一種とし
て、還元性雰囲気での熱処理が知られている。具体的に
は、炭素を鋼材表面に浸透拡散させることによって金属
表面を硬化せしめる浸炭処理や、浸炭された鋼材に光輝
処理を施す焼なまし処理等が、それである。
力の除去等の目的をもって行われる金属処理の一種とし
て、還元性雰囲気での熱処理が知られている。具体的に
は、炭素を鋼材表面に浸透拡散させることによって金属
表面を硬化せしめる浸炭処理や、浸炭された鋼材に光輝
処理を施す焼なまし処理等が、それである。
そして、このような熱処理を行なうに際しては、通常、
還元性雰囲気炉が用いられることとなるが、かかる炉内
の雰囲気を調節、制御することは、目的とする処理効果
を有利に且つ安定して得るために、極めて重要なことで
あり、例えば、浸炭炉では、目的とする炭素含有量の鋼
材を安定して得るために、その炉気中のカーボンポテン
シャルの高精度な制御が要求されることとなる。
還元性雰囲気炉が用いられることとなるが、かかる炉内
の雰囲気を調節、制御することは、目的とする処理効果
を有利に且つ安定して得るために、極めて重要なことで
あり、例えば、浸炭炉では、目的とする炭素含有量の鋼
材を安定して得るために、その炉気中のカーボンポテン
シャルの高精度な制御が要求されることとなる。
そこで、かかる浸炭炉等では、炉気中のカーボンポテン
シャルを、できるだけ高精度で連続して測定する必要が
あるのであり、そΦため、従来から、特開昭57−13
169号公報や特開昭57−16165号公報等に示さ
れている如く、炉気中の0.濃度或いはCO!濃度を測
定し、その測定値を用いて、炉内雰囲気の化学平衡反応
式から炉気中のカーボンポテンシャルを算出する手法が
用いられてきている。
シャルを、できるだけ高精度で連続して測定する必要が
あるのであり、そΦため、従来から、特開昭57−13
169号公報や特開昭57−16165号公報等に示さ
れている如く、炉気中の0.濃度或いはCO!濃度を測
定し、その測定値を用いて、炉内雰囲気の化学平衡反応
式から炉気中のカーボンポテンシャルを算出する手法が
用いられてきている。
ところで、浸炭炉の操業方法としては、予め変成された
変成ガスを炉内に供給する変成炉式ガス浸炭方法と、有
機液剤を直接炉内に注入して熱分解させることによって
変成ガスを生成させる滴注式ガス浸炭方法とがあるが、
前者の手法に従う場合には、炉内に供給される変成ガス
(平衡ガス)“ニ対して、浸炭性を強めるために炭化水
素ガスを混合してエンリッチする必要があるために、浸
炭処理時の炉内雰囲気は平衡状態に達せず、多くのメタ
ンガス(CH,)が未分解状態で存在することとなる。
変成ガスを炉内に供給する変成炉式ガス浸炭方法と、有
機液剤を直接炉内に注入して熱分解させることによって
変成ガスを生成させる滴注式ガス浸炭方法とがあるが、
前者の手法に従う場合には、炉内に供給される変成ガス
(平衡ガス)“ニ対して、浸炭性を強めるために炭化水
素ガスを混合してエンリッチする必要があるために、浸
炭処理時の炉内雰囲気は平衡状態に達せず、多くのメタ
ンガス(CH,)が未分解状態で存在することとなる。
また、有機液剤を炉内に直接に注入する後者の手法にあ
っては、当然に、浸炭処理時の炉内雰囲気は平衡状態に
達しておらず、未分解のメタンガスが多量に存在するこ
ととなるのである。
っては、当然に、浸炭処理時の炉内雰囲気は平衡状態に
達しておらず、未分解のメタンガスが多量に存在するこ
ととなるのである。
すなわち、前述の如き、従来のカーボンポテンシャルの
測定手法にあっては、その測定(演算)に際して条件と
される炉内雰囲気の化学平衡状態は、浸炭操業時には存
在していないのであり、それ故、そのような手法にて得
られる測定値は、当然に、大きな誤差を内在していたの
である。
測定手法にあっては、その測定(演算)に際して条件と
される炉内雰囲気の化学平衡状態は、浸炭操業時には存
在していないのであり、それ故、そのような手法にて得
られる測定値は、当然に、大きな誤差を内在していたの
である。
(解決課題)
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、その解決課題とするところは、
炉内雰囲気が化学平衡状態に達していない状態でも、炉
気中のカーボンポテンシャルを、高精度をもって有利に
測定することのできる、還元性雰囲気炉における炉気中
のカーボンポテンシャル測定装置を提供することにある
。
為されたものであって、その解決課題とするところは、
炉内雰囲気が化学平衡状態に達していない状態でも、炉
気中のカーボンポテンシャルを、高精度をもって有利に
測定することのできる、還元性雰囲気炉における炉気中
のカーボンポテンシャル測定装置を提供することにある
。
(解決手段)
そして、かかる課題を解決するために、本発明にあって
は、所定の金属を熱処理する還元性雰囲気炉において、
炉気中のカーボンポテンシャルを測定する装置であって
、(a)前記炉気中の02濃度及びCO2濃度の何れか
一方を直接に測定する第一の検出手段と、(b)前記炉
気中のCHa濃度を直接に測定する第二の検出手段と、
(C)前記炉気の温度を測定する温度計測手段と、(d
)前記第一の検出手段の出力値と前記温度計測手段の出
力値とに基づいて、前記炉内雰囲気が化学平衡状態にあ
るとする条件下に、前記炉気中のカーボンポテンシャル
演算値を算出する演算手段と、(e)該演算手段にて算
出されたカーボンポテンシャル演算値を、該カーボンポ
テンシャル演算値と前記第二の検出手段の出力値および
前記温度計測手段の出力値との、予め求められた関係に
基づいて補正することにより、目的とする前記炉気中の
カーボンポテンシャルを求める補正手段とを、有する構
造としたことを、その特徴とするものである。
は、所定の金属を熱処理する還元性雰囲気炉において、
炉気中のカーボンポテンシャルを測定する装置であって
、(a)前記炉気中の02濃度及びCO2濃度の何れか
一方を直接に測定する第一の検出手段と、(b)前記炉
気中のCHa濃度を直接に測定する第二の検出手段と、
(C)前記炉気の温度を測定する温度計測手段と、(d
)前記第一の検出手段の出力値と前記温度計測手段の出
力値とに基づいて、前記炉内雰囲気が化学平衡状態にあ
るとする条件下に、前記炉気中のカーボンポテンシャル
演算値を算出する演算手段と、(e)該演算手段にて算
出されたカーボンポテンシャル演算値を、該カーボンポ
テンシャル演算値と前記第二の検出手段の出力値および
前記温度計測手段の出力値との、予め求められた関係に
基づいて補正することにより、目的とする前記炉気中の
カーボンポテンシャルを求める補正手段とを、有する構
造としたことを、その特徴とするものである。
(実施例)
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
明の実施例について、図面を参照しつつ、詳細に説明す
ることとする。
先ず、第1図には、本発明の一実施例としてのカーボン
ポテンシャル測定装置における構成が示されている。
ポテンシャル測定装置における構成が示されている。
かかる図において、10は、浸炭炉等の還元性雰囲気炉
の炉壁であり、該炉壁lOに対し、そのセンサ部が炉内
雰囲気に接触せしめられる状態で、温度計測手段として
の熱電対12が、取り付けられている。そして、二〇熱
電対12によって、炉気の温度に対応した出力(温度信
号)が得られるようになっているのである。
の炉壁であり、該炉壁lOに対し、そのセンサ部が炉内
雰囲気に接触せしめられる状態で、温度計測手段として
の熱電対12が、取り付けられている。そして、二〇熱
電対12によって、炉気の温度に対応した出力(温度信
号)が得られるようになっているのである。
また、かかる炉壁lO・には、チューブ状のサンプリン
グ管14が、炉内外に貫通して配されていると共に、該
サンプリング管14の外側開口端に対して、試料用ガス
管路16が接続されている。
グ管14が、炉内外に貫通して配されていると共に、該
サンプリング管14の外側開口端に対して、試料用ガス
管路16が接続されている。
そして、かかる試料用ガス管路16上に配されたエアー
ポンプ18を作動させることによって、炉内ガスが、サ
ンプリング管14を通じて、試料用ガス管路16内に導
入せしめられるようになっている。なお、かかる試料用
ガス管路16上には、サンプリング管14とエアーポン
プ18との間に位置して、フィルタ20が設置されてい
、る。
ポンプ18を作動させることによって、炉内ガスが、サ
ンプリング管14を通じて、試料用ガス管路16内に導
入せしめられるようになっている。なお、かかる試料用
ガス管路16上には、サンプリング管14とエアーポン
プ18との間に位置して、フィルタ20が設置されてい
、る。
さらに、この試料用ガス管路16上には、第一の検出手
段としてのCO8濃度計22、第二の検出手段としての
CH,濃度計24およびCO濃度計26が、それぞれ配
設されており、該試料用ガス管路16を通じて排出され
る炉内ガス中のCO□濃度、CH,濃度およびCO濃度
を、それぞれ、測定し、それらの濃度に対応した出力<
COt濃度信号、CH,濃度信号、CO濃度信号)が得
られるようになっている。
段としてのCO8濃度計22、第二の検出手段としての
CH,濃度計24およびCO濃度計26が、それぞれ配
設されており、該試料用ガス管路16を通じて排出され
る炉内ガス中のCO□濃度、CH,濃度およびCO濃度
を、それぞれ、測定し、それらの濃度に対応した出力<
COt濃度信号、CH,濃度信号、CO濃度信号)が得
られるようになっている。
なお、これらのCO8濃度計22、CH4濃度計24お
よびCO濃度計26としては、測定対象ガスが化学平衡
状態にないために、何れも、ガス中の濃度を直接に測定
するものであることが必要である。また本実施例では、
これら濃度計22.24.26が、試料用ガス管路16
上に直列的に配されていることから、何れも、濃度検出
に際してサンプリングガスの組成に影響を及ぼすことの
ない構造のものを用いる必要があり、例えば赤外線分析
式のものが、好適に用いられることとなる。
よびCO濃度計26としては、測定対象ガスが化学平衡
状態にないために、何れも、ガス中の濃度を直接に測定
するものであることが必要である。また本実施例では、
これら濃度計22.24.26が、試料用ガス管路16
上に直列的に配されていることから、何れも、濃度検出
に際してサンプリングガスの組成に影響を及ぼすことの
ない構造のものを用いる必要があり、例えば赤外線分析
式のものが、好適に用いられることとなる。
そして、本実施例におけるカーボンポテンシャル測定装
置にあっては、上記熱電対12および各濃度計22.2
4.26からの出力信号が入力せしめられる演算装置2
8を備えており、該演算装置28において、それらの入
力値に基づいて、サンプリングガス、即ち炉気中のカー
ボンポテンシャルが算出せしめられるようになっている
のである。
置にあっては、上記熱電対12および各濃度計22.2
4.26からの出力信号が入力せしめられる演算装置2
8を備えており、該演算装置28において、それらの入
力値に基づいて、サンプリングガス、即ち炉気中のカー
ボンポテンシャルが算出せしめられるようになっている
のである。
より具体的には、かかる演算装置28は、演算手段とし
ての演算器30と補正手段としての補正器32とから構
成されている。そして、先ず、該演算器30に対して、
前記熱電対12、cotWA度計22およびCO濃度計
26にて検出された温度信号とCO!濃度信号及びCO
濃度信号が、それぞれ入力せしめられ、それらの信号値
に基づいて、サンプリングガス中のカーボンポテンシャ
ルが、算出せしめられるようになっている。
ての演算器30と補正手段としての補正器32とから構
成されている。そして、先ず、該演算器30に対して、
前記熱電対12、cotWA度計22およびCO濃度計
26にて検出された温度信号とCO!濃度信号及びCO
濃度信号が、それぞれ入力せしめられ、それらの信号値
に基づいて、サンプリングガス中のカーボンポテンシャ
ルが、算出せしめられるようになっている。
すなわち、この演算器30にて算出されるカーボンポテ
ンシャル(以下、演算CPと称する)は、炉内の各反応
が平衡状態にあることを条件として、それらの平衡反応
式を連立させることによって得られる下式(1)に基づ
いて求められるものであって、特開昭57−13169
号公報等に示されている如く、従来、一般に、そのまま
炉気中のカーボンポテンシャルとみなされ、炉内雰囲気
の制御に際しての尺度として用いられていたものである
。
ンシャル(以下、演算CPと称する)は、炉内の各反応
が平衡状態にあることを条件として、それらの平衡反応
式を連立させることによって得られる下式(1)に基づ
いて求められるものであって、特開昭57−13169
号公報等に示されている如く、従来、一般に、そのまま
炉気中のカーボンポテンシャルとみなされ、炉内雰囲気
の制御に際しての尺度として用いられていたものである
。
(Pco)”
CP = Fat) ・ ・・・・
・・−・・−(1)Pco冨 但し、 CP :カーボンポテンシャル(演算CP)Fat>i
ガス温度によって定まる関数Pco :測定対象ガス
中のCO分圧Pco、 :測定対象ガス中のCO,分
圧そして、更に、かかる演算器30にて算出された演算
CPが、補正器32に導かれると共に、該補正器32に
対して、前記熱電対12およびCH4濃度計24にて検
出された温度信号およびCH。
・・−・・−(1)Pco冨 但し、 CP :カーボンポテンシャル(演算CP)Fat>i
ガス温度によって定まる関数Pco :測定対象ガス
中のCO分圧Pco、 :測定対象ガス中のCO,分
圧そして、更に、かかる演算器30にて算出された演算
CPが、補正器32に導かれると共に、該補正器32に
対して、前記熱電対12およびCH4濃度計24にて検
出された温度信号およびCH。
濃度信号が、それぞれ入力せしめられ、それらの信号値
に基づいて、上記演算CPに対して補正が加えられるこ
とによって、目的とする炉気中のカーボンポテンシャル
(補正CP)が、算出せしめられるようになっている。
に基づいて、上記演算CPに対して補正が加えられるこ
とによって、目的とする炉気中のカーボンポテンシャル
(補正CP)が、算出せしめられるようになっている。
すなわち、上記(0式に基づいて得られる演算CPにあ
っては、その前提条件となる化学平衡状態が、測定対象
ガス(炉気)中に存在しないことから、明らかに誤差を
内在しているはずであるとの考察のもとに、本発明者が
検討を加えたところ、該′演算CPと、炉内に配した鋼
箔によって一実測される炉気中のカーボンポテンシャル
の真値(鋼箔分析値)との間に生ずる誤差は、炉気中の
CH。
っては、その前提条件となる化学平衡状態が、測定対象
ガス(炉気)中に存在しないことから、明らかに誤差を
内在しているはずであるとの考察のもとに、本発明者が
検討を加えたところ、該′演算CPと、炉内に配した鋼
箔によって一実測される炉気中のカーボンポテンシャル
の真値(鋼箔分析値)との間に生ずる誤差は、炉気中の
CH。
濃度および温度に対応した略一定の関係をもって現れる
ことが、明らかとなったのである。
ことが、明らかとなったのである。
より具体的には、かかる演算CPは、鋼箔分析値に対し
て、第2図に示されている如く、炉気中のCH4濃度に
関して一次関数的な関係を示す誤差を内在することとな
り、また、図中に明示はされていないが、かかる演算C
Pを表す直線と鋼箔分析値との交点、即ち演算CPの誤
差がOとなる点:への位置(CH,濃度)、及び該直線
の傾き:αの大きさは、共に、炉気温度に従って変化す
ることとなる。
て、第2図に示されている如く、炉気中のCH4濃度に
関して一次関数的な関係を示す誤差を内在することとな
り、また、図中に明示はされていないが、かかる演算C
Pを表す直線と鋼箔分析値との交点、即ち演算CPの誤
差がOとなる点:への位置(CH,濃度)、及び該直線
の傾き:αの大きさは、共に、炉気温度に従って変化す
ることとなる。
そして、それ故、この演算CPと鋼箔分析値との間にお
ける、炉気中のCHa濃度および炉気温度に関する関係
を、それぞれ、予め求めておき、かかる関係に基づいて
、補正器32にて、該演算CPに補正を加えることによ
り、上記補正CPが求められるのである。
ける、炉気中のCHa濃度および炉気温度に関する関係
を、それぞれ、予め求めておき、かかる関係に基づいて
、補正器32にて、該演算CPに補正を加えることによ
り、上記補正CPが求められるのである。
従って、このような補正器32を備えたカーボンポテン
シャル測定装置によれば、化学平衡状態の存在を前提と
することなく、測定対象ガス中のカーボンポテンシャル
を連続的に測定することが可能となるのである。
シャル測定装置によれば、化学平衡状態の存在を前提と
することなく、測定対象ガス中のカーボンポテンシャル
を連続的に測定することが可能となるのである。
そして、それ故、かかるカーボンポテンシャル測定装置
を浸炭炉に用いることによって、平衡状態になく、CH
,が多量に残存する炉気中のカーボンポテンシャルが、
優れた精度をもって有利に測定され得るのであり、また
得られたカーボンポテンシャル量に基づいて、炉内雰囲
気を調節することにより、炉気中のカーボンポテンシャ
ル量が有利にコントロールされ得、以て良好なる浸炭操
作が安定して実施され得ることとなるのである。
を浸炭炉に用いることによって、平衡状態になく、CH
,が多量に残存する炉気中のカーボンポテンシャルが、
優れた精度をもって有利に測定され得るのであり、また
得られたカーボンポテンシャル量に基づいて、炉内雰囲
気を調節することにより、炉気中のカーボンポテンシャ
ル量が有利にコントロールされ得、以て良好なる浸炭操
作が安定して実施され得ることとなるのである。
因みに、上記実施例に従う構造とされたカーボンポテン
シャル測定装置を用いて、浸炭炉の炉気中におけるカー
ボンポテンシャルを測定した場合の、演算CPと鋼箔分
析値との間における、炉気中のCH,濃度および炉気温
度に対する関係を測定した結果が、第3図乃至第5図に
示されている。
シャル測定装置を用いて、浸炭炉の炉気中におけるカー
ボンポテンシャルを測定した場合の、演算CPと鋼箔分
析値との間における、炉気中のCH,濃度および炉気温
度に対する関係を測定した結果が、第3図乃至第5図に
示されている。
また、かかる測定結果から、演算CPと鋼箔分析値との
関係を求めたところ、それらの間には下記(2)式で表
される関係が存在することが明らかとなった。
関係を求めたところ、それらの間には下記(2)式で表
される関係が存在することが明らかとなった。
CP(t!A箔分析値)= 演算CP
(az t 十bz) (CH4−(atz t +b
tg)) ’−’ (2)但し、 t : CH,: a 目 : b、: a It: b、2: 炉気温度 炉気中のCH,分圧 比例定数(0,004625) 比例定数(−3,93125”) 比例定数(0,0075’) 比例定数(−6,375’) 従って、かかる浸炭炉の操業に際しては、上述の如きカ
ーボンポテンシャル測定装置を用い、その補正器32に
おいて、演算器30によって前記(1)式に従って算出
される演算CPに対し、上記(2)式に従う補正を加え
て補正CPを得るようにすることによって、炉気中のカ
ーボンポテンシャルを、有利に測定することができるの
である。
tg)) ’−’ (2)但し、 t : CH,: a 目 : b、: a It: b、2: 炉気温度 炉気中のCH,分圧 比例定数(0,004625) 比例定数(−3,93125”) 比例定数(0,0075’) 比例定数(−6,375’) 従って、かかる浸炭炉の操業に際しては、上述の如きカ
ーボンポテンシャル測定装置を用い、その補正器32に
おいて、演算器30によって前記(1)式に従って算出
される演算CPに対し、上記(2)式に従う補正を加え
て補正CPを得るようにすることによって、炉気中のカ
ーボンポテンシャルを、有利に測定することができるの
である。
次に、第6図には、本発明の別の実施例としてのカーボ
ンポテンシャル測定装置における構成が示されている。
ンポテンシャル測定装置における構成が示されている。
なお、本実施例中、前記第一の実施例と同様な構造とさ
れた部材について、図中、それぞれ、前記第一の実施例
と同一の符号を付することにより、その詳細な説明は省
略することとする。
れた部材について、図中、それぞれ、前記第一の実施例
と同一の符号を付することにより、その詳細な説明は省
略することとする。
すなわち、本実施例におけるカーボンポテンシャル測定
装置にあっては、COt濃度計を備えておらず、その代
わりに、浸炭炉の炉壁10に対して、第一の検出手段と
しての酸素センサ34が設けられ、該酸素センサ34に
て、炉内ガス中のOt分圧に対応した信号(O1濃度信
号)が得られるようになっている。
装置にあっては、COt濃度計を備えておらず、その代
わりに、浸炭炉の炉壁10に対して、第一の検出手段と
しての酸素センサ34が設けられ、該酸素センサ34に
て、炉内ガス中のOt分圧に対応した信号(O1濃度信
号)が得られるようになっている。
なお、この酸素センサ34としても、測定対象ガスが化
学平衡状態にないために、ガス中の濃度を直接に測定す
るものであることが必要であり、また、特に、本実施例
では、炉内雰囲気に直接晒されるところから、優れた耐
熱性が要求されることとなる。それ故、例えば、特開昭
55−1595号公報や特開昭60−233542号公
報、オーストラリア特許第513552号公報等に開示
されている如く、ジルコニア等、酸素分圧差に基づく起
電力が生ぜしめられる固体電解質体を用いて構成された
ものが、好適に用いられることとなる。
学平衡状態にないために、ガス中の濃度を直接に測定す
るものであることが必要であり、また、特に、本実施例
では、炉内雰囲気に直接晒されるところから、優れた耐
熱性が要求されることとなる。それ故、例えば、特開昭
55−1595号公報や特開昭60−233542号公
報、オーストラリア特許第513552号公報等に開示
されている如く、ジルコニア等、酸素分圧差に基づく起
電力が生ぜしめられる固体電解質体を用いて構成された
ものが、好適に用いられることとなる。
そして、かかる酸素センサ34にて得られた08濃度信
号が、co濃度信号および炉気温度信号と共に、演算器
30に入力されるようになっており、それらの入力値に
基づいて、炉気中のカーボンポテンシャル(演算CP)
が算出せしめられるようになっているのである。
号が、co濃度信号および炉気温度信号と共に、演算器
30に入力されるようになっており、それらの入力値に
基づいて、炉気中のカーボンポテンシャル(演算CP)
が算出せしめられるようになっているのである。
ここにおいて、該演算器30にて算出される演゛算CP
は、前記第一の実施例のものと同様、従来、−Illに
、そのまま炉気中のカーボンポテンシャルとみなされ、
炉内雰囲気の制御に際しての尺度として用いられていた
ものであって、公知の手法に従い、炉内の各反応が平衡
状態にあることを条件として、それらの平衡反応式を連
立させることによって得られる下式(3)に基づいて求
められることとなる。
は、前記第一の実施例のものと同様、従来、−Illに
、そのまま炉気中のカーボンポテンシャルとみなされ、
炉内雰囲気の制御に際しての尺度として用いられていた
ものであって、公知の手法に従い、炉内の各反応が平衡
状態にあることを条件として、それらの平衡反応式を連
立させることによって得られる下式(3)に基づいて求
められることとなる。
Pc。
CP = F+t+ ・
・・−・・・−・・−(3)
(po、)l/!
但し、
CP :カーボンポテンシャル(演算CP)F’(?)
:ガス温度によって定まる関数Pco :測定対象ガ
ス中のCO分圧Po、 :測定対象ガス中の02分圧
そして、前記実施例と同様、かかる演算器30にて算出
された演算CPは、補正器32に導かれ、該補正器32
において、熱電対12およびCH4濃度計24にて検出
された温度信号とCH,濃度信号とに基づいて、予め求
められた関係に従う補正が加えられることによって、目
的とする炉気中のカーボンポテンシャル(補正CP)が
、算出せしめられるようになっているのである。
:ガス温度によって定まる関数Pco :測定対象ガ
ス中のCO分圧Po、 :測定対象ガス中の02分圧
そして、前記実施例と同様、かかる演算器30にて算出
された演算CPは、補正器32に導かれ、該補正器32
において、熱電対12およびCH4濃度計24にて検出
された温度信号とCH,濃度信号とに基づいて、予め求
められた関係に従う補正が加えられることによって、目
的とする炉気中のカーボンポテンシャル(補正CP)が
、算出せしめられるようになっているのである。
なお、本発明者が検討したところ、上記(3)式に従っ
て求められた演算CPにあっては、第7図に示されてい
る如く、鋼箔分析値に対し、炉気中のCH4濃度に関し
て一次関数的な関係を示す誤差を内在することとなり、
また、図中に明示はされていないが、かかる演算CPを
表す直線と鋼箔分析値との交点、即ち演算CPの誤差が
Oとなる点:Bの位置(CHa濃度)、及び該直線の傾
き:βの大きさは、共に、炉気温度に従って変化するこ
とが、明らかとなった。
て求められた演算CPにあっては、第7図に示されてい
る如く、鋼箔分析値に対し、炉気中のCH4濃度に関し
て一次関数的な関係を示す誤差を内在することとなり、
また、図中に明示はされていないが、かかる演算CPを
表す直線と鋼箔分析値との交点、即ち演算CPの誤差が
Oとなる点:Bの位置(CHa濃度)、及び該直線の傾
き:βの大きさは、共に、炉気温度に従って変化するこ
とが、明らかとなった。
すなわち、前記第一の実施例装置が、COt濃度とCO
濃度および炉気温度によって演算CPを求めていたのに
対し、本実施例装置にあっては、03濃度とCO濃度お
よび炉気温度によって演算CPを求めるようにしたもの
であり、従って、このような本実施例装置にあっても、
かかる演算CPに対して、CH,濃度および炉気温度に
基づく補正を加えることにより、前記第一の実施例装置
と同様な効果が、何れも有効に奏せしめられ得、炉器中
のカーボンポテンシャルを、優れた精度をもつ連続的に
測定することができるのである。
濃度および炉気温度によって演算CPを求めていたのに
対し、本実施例装置にあっては、03濃度とCO濃度お
よび炉気温度によって演算CPを求めるようにしたもの
であり、従って、このような本実施例装置にあっても、
かかる演算CPに対して、CH,濃度および炉気温度に
基づく補正を加えることにより、前記第一の実施例装置
と同様な効果が、何れも有効に奏せしめられ得、炉器中
のカーボンポテンシャルを、優れた精度をもつ連続的に
測定することができるのである。
因みに、上記本実施例に従う構造とされたカーボンポテ
ンシャル測定装置を用いて、浸炭炉のカーボンポテンシ
ャルを測定した場合の、演算CPと鋼箔分析値との間に
おける、炉気中のCHa濃度および炉気温度に対する関
係を測定した結果が、第8図乃至第10図に示されてい
る。
ンシャル測定装置を用いて、浸炭炉のカーボンポテンシ
ャルを測定した場合の、演算CPと鋼箔分析値との間に
おける、炉気中のCHa濃度および炉気温度に対する関
係を測定した結果が、第8図乃至第10図に示されてい
る。
また、かかる測定結果から、演算CPと鋼箔分析値との
関係を求めたところ、それらの間には下記(4)式で表
される関係が存在することが明らかとなった。
関係を求めたところ、それらの間には下記(4)式で表
される関係が存在することが明らかとなった。
cP(ail箔分析値)= 演算CP
(attt+bz+)(CH4(azzt+bt*))
−(4)但し、 :炉気温度 CH4:炉気中のCH,分圧 a□:比例定数(0,003625) bllFll窓数(−2,79125)azzi比例定
数(0,00375) b、:比例定数(−3,1275’) 従って、かかる浸炭炉の操業に際しては、上述の如きカ
ーボンポテンシャル測定装置を用い、その補正器32に
おいて、演算器30によって前記(3)式に従って算出
される演算CPに対し、上記(4)式に従う補正を加え
て補正CPを得るようにすることにより、炉気中のカー
ボンポテンシャルを、高精度に測定することができるの
である。
−(4)但し、 :炉気温度 CH4:炉気中のCH,分圧 a□:比例定数(0,003625) bllFll窓数(−2,79125)azzi比例定
数(0,00375) b、:比例定数(−3,1275’) 従って、かかる浸炭炉の操業に際しては、上述の如きカ
ーボンポテンシャル測定装置を用い、その補正器32に
おいて、演算器30によって前記(3)式に従って算出
される演算CPに対し、上記(4)式に従う補正を加え
て補正CPを得るようにすることにより、炉気中のカー
ボンポテンシャルを、高精度に測定することができるの
である。
以上、本発明の実施例について詳述してきたが、これら
は文字通りの例示であって、本発明は、かかる具体例に
のみ限定して解釈されるものではない。
は文字通りの例示であって、本発明は、かかる具体例に
のみ限定して解釈されるものではない。
例えば、前記実施例にあっては、何れも、CO濃度計2
6を備えていたが、一般に、炉気中におけるCO濃度の
変化は、CHs濃度の変化に比べて小さく、特に、変成
炉式ガス浸炭方法を採用する場合には、炉気中のCO濃
度は、略24%で一定状態となることから、かかるCO
濃度計26は、必ずしも必要なものではない。
6を備えていたが、一般に、炉気中におけるCO濃度の
変化は、CHs濃度の変化に比べて小さく、特に、変成
炉式ガス浸炭方法を採用する場合には、炉気中のCO濃
度は、略24%で一定状態となることから、かかるCO
濃度計26は、必ずしも必要なものではない。
また、演算CPを求める演算器30と、該演算C′Pに
対して補正を加えて補正CPを求める補正器32とを、
一つの計算器によって、一体的に構成することも、勿論
可能である。
対して補正を加えて補正CPを求める補正器32とを、
一つの計算器によって、一体的に構成することも、勿論
可能である。
さらに、前記実施例では、予め求められた演算CPと補
正CPとの関係式に基づいて、補正を行なうようになっ
ていたが、そのような演算を一々行なうことなく、各炉
気温度下での鋼箔分析値と演算CPおよびCH,の関係
を、マトリックス的に記憶させておいて、それらの入力
値に応じて、対応する補正CPを出力させるようにする
ことも可能である。
正CPとの関係式に基づいて、補正を行なうようになっ
ていたが、そのような演算を一々行なうことなく、各炉
気温度下での鋼箔分析値と演算CPおよびCH,の関係
を、マトリックス的に記憶させておいて、それらの入力
値に応じて、対応する補正CPを出力させるようにする
ことも可能である。
その他、−々列挙はしないが、本発明は当業者の知識に
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様にお
いて実施され得るものであり、またそのような実施態様
が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明の範
囲内に含まれるものであることは、言うまでもないとこ
ろである。
基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様にお
いて実施され得るものであり、またそのような実施態様
が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも本発明の範
囲内に含まれるものであることは、言うまでもないとこ
ろである。
(発明の効果)
上述の説明から明らかなように、本発明に従うカーボン
ポテンシャル測定装置にあっては、化学平衡状態に達し
ていない、還元性雰囲気炉における炉気中のカーボンポ
テンシャルの測定を、高精度に実施することができるの
であり、特に、滴注式ガス浸炭方法によって操業される
浸炭炉等、炉気中のCH,濃度が甚だしく過剰で且つ変
動が著しい場合でも、該炉気中のカーボンポテンシャル
を、有利に且つ連続して測定することが可能となるので
ある。
ポテンシャル測定装置にあっては、化学平衡状態に達し
ていない、還元性雰囲気炉における炉気中のカーボンポ
テンシャルの測定を、高精度に実施することができるの
であり、特に、滴注式ガス浸炭方法によって操業される
浸炭炉等、炉気中のCH,濃度が甚だしく過剰で且つ変
動が著しい場合でも、該炉気中のカーボンポテンシャル
を、有利に且つ連続して測定することが可能となるので
ある。
そして、それ故、かかる本発明に従うカーボンポテンシ
ャル測定装置を用い、測定されるカーボンポテンシャル
に基づいて、炉内雰囲気を制御することによって、炉気
中のカーボンポテンシャルが、目標値に極めて有利に維
持され得るのであり、それによって炉内雰囲気の高精度
な自動制御が実現され得ると共に、良好な且つ安定した
熱処理炉の操業が可能となるのである。
ャル測定装置を用い、測定されるカーボンポテンシャル
に基づいて、炉内雰囲気を制御することによって、炉気
中のカーボンポテンシャルが、目標値に極めて有利に維
持され得るのであり、それによって炉内雰囲気の高精度
な自動制御が実現され得ると共に、良好な且つ安定した
熱処理炉の操業が可能となるのである。
第1図は、本発明の一実施例たるカーボンポテンシャル
測定装置における構成を示す説明図である。また、第2
図は、かかるカーボンポテンシャル測定装置における演
算器にて算出される演算CPの鋼箔分析値に対する偏差
の、炉気中のCH。 濃度に関する関係を概略的に示すグラフであり、第3図
乃至第5図は、それぞれ、所定温度の炉気について、演
算CPの鋼箔分析値に対する偏差の、炉気中のCH4濃
度に関する関係を実際に測定した結果を示すグラフであ
る。更に、第6図は、本発明の別の実施例たるカーボン
ポテンシャル測定装置における構成を示す説明図である
。また、第7図は、かかる第6図に示されているカーボ
ンポテンシャル測定装置における演算器にて算出される
演算CPの鋼箔分析値に対する偏差の、炉気中のCHa
濃度に関する関係を概略的に示すグラフであり、第8図
乃至第1O図は、それぞれ、所定温度の炉気について、
演算CPの鋼箔分析値に対する偏差の、炉気中のCHa
濃度に関する関係を実際に測定した結果を示すグラフで
ある。 炉壁 サンプリング管 エアーポンプ CHa濃度計 演算装置 補正器 熱電対 試料用ガス管路 COz濃度計 CO濃度針 演算器 酸素センサ
測定装置における構成を示す説明図である。また、第2
図は、かかるカーボンポテンシャル測定装置における演
算器にて算出される演算CPの鋼箔分析値に対する偏差
の、炉気中のCH。 濃度に関する関係を概略的に示すグラフであり、第3図
乃至第5図は、それぞれ、所定温度の炉気について、演
算CPの鋼箔分析値に対する偏差の、炉気中のCH4濃
度に関する関係を実際に測定した結果を示すグラフであ
る。更に、第6図は、本発明の別の実施例たるカーボン
ポテンシャル測定装置における構成を示す説明図である
。また、第7図は、かかる第6図に示されているカーボ
ンポテンシャル測定装置における演算器にて算出される
演算CPの鋼箔分析値に対する偏差の、炉気中のCHa
濃度に関する関係を概略的に示すグラフであり、第8図
乃至第1O図は、それぞれ、所定温度の炉気について、
演算CPの鋼箔分析値に対する偏差の、炉気中のCHa
濃度に関する関係を実際に測定した結果を示すグラフで
ある。 炉壁 サンプリング管 エアーポンプ CHa濃度計 演算装置 補正器 熱電対 試料用ガス管路 COz濃度計 CO濃度針 演算器 酸素センサ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 所定の金属を熱処理する還元性雰囲気炉において、炉気
中のカーボンポテンシャルを測定する装置であって、 前記炉気中のO_2濃度及びCO_2濃度の何れか一方
を直接に測定する第一の検出手段と、 前記炉気中のCH_4濃度を直接に測定する第二の検出
手段と、 前記炉気の温度を測定する温度計測手段と、前記第一の
検出手段の出力値と前記温度計測手段の出力値とに基づ
いて、前記炉内雰囲気が化学平衡状態にあるとする条件
下に、前記炉気中のカーボンポテンシャル演算値を算出
する演算手段と、該演算手段にて算出されたカーボンポ
テンシャル演算値を、該カーボンポテンシャル演算値と
前記第二の検出手段の出力値および前記温度計測手段の
出力値との、予め求められた関係に基づいて補正するこ
とにより、目的とする前記炉気中のカーボンポテンシャ
ルを求める補正手段とを、有していることを特徴とする
還元性雰囲気炉における炉気中のカーボンポテンシャル
測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1566189A JP2592517B2 (ja) | 1989-01-25 | 1989-01-25 | 還元性雰囲気炉における炉気中のカーボンポテンシャル測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1566189A JP2592517B2 (ja) | 1989-01-25 | 1989-01-25 | 還元性雰囲気炉における炉気中のカーボンポテンシャル測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02195255A true JPH02195255A (ja) | 1990-08-01 |
JP2592517B2 JP2592517B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=11894925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1566189A Expired - Fee Related JP2592517B2 (ja) | 1989-01-25 | 1989-01-25 | 還元性雰囲気炉における炉気中のカーボンポテンシャル測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592517B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH059702A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | Nkk Corp | チタン製加熱料理器具の表面処理方法 |
JPH059703A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | Nkk Corp | チタン材の表面硬化処理方法 |
JP2003073798A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-12 | Toho Gas Co Ltd | 浸炭雰囲気の制御方法 |
JP2010037597A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Chino Corp | カーボンポテンシャル演算装置 |
CN109085042A (zh) * | 2018-07-26 | 2018-12-25 | 江苏高思控制系统有限公司 | 便携式炉气分析仪及其分析方法 |
-
1989
- 1989-01-25 JP JP1566189A patent/JP2592517B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH059702A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | Nkk Corp | チタン製加熱料理器具の表面処理方法 |
JPH059703A (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | Nkk Corp | チタン材の表面硬化処理方法 |
JP2003073798A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-12 | Toho Gas Co Ltd | 浸炭雰囲気の制御方法 |
JP2010037597A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Chino Corp | カーボンポテンシャル演算装置 |
CN109085042A (zh) * | 2018-07-26 | 2018-12-25 | 江苏高思控制系统有限公司 | 便携式炉气分析仪及其分析方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2592517B2 (ja) | 1997-03-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |