JPH02194087A - 高炉用コークスの製造方法 - Google Patents
高炉用コークスの製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
詳しくは室式コークス炉では高温で乾留し、炭化室内の
コークス温度が700〜900℃の範囲内と従来より大
幅に低い温度で早期窯出を行い、コークス乾式消火設備
(以下CDQと称す)のプレチャンバ−内で加熱、焼成
を行うことを特徴とする高炉用コークスの製造方法に関
する。
1幅0.4〜0.55mの直方体であり、その炭化室の
両側のフリューから約100關厚さの煉瓦をへだてて間
接的に加熱される構造となっており、装入された石炭は
炭化室壁側から徐々に中心部に向って乾留される。そし
て、コークス炉炭化室内の石炭が中心部まで全体が乾留
を終了した状態を火落と判定される。従来、火落の判定
は、上昇管の小栓より発生ガスの肉眼による色別変化で
行われていたが、最近では発生ガスの成分、量の変化お
よび温度の変化の71!1定などの方法も用いられてい
る。通常、高炉用コークスの製造においては、石炭が欠
落した時点ですぐ窯出されるのではなく、高品質のコー
クスを得るために一定の置時間をとって窯出される。
87)12,5791には石炭の乾留過程での物理化学
的な性状は、コークス温度800℃近傍に変曲点があり
、800℃以上に加熱されてはじめて、熱間性状の支配
因子とされる黒鉛化度Lcが増大をはじめることが開示
されている。
4には、欠落は石炭の温度で約600℃であり、炭化室
中心部近傍のコークス温度が670℃〜1.100℃で
乾留を終了し、冷却したものは、最終乾留温度が低いほ
どコークスの物理化学的性状は悪化し、コークス塊内の
性状差は拡大するが、1100℃までのN2ガス雰囲気
下での再加熱により、いずれのコークスも1,100℃
まで乾留されたコークスとほぼ同じ物理化学的性状に回
復し、コークス塊内の性状差も均質化することが知られ
ている。
400℃に気流乾燥予熱し、さらに間接加熱竪形連続乾
留炉に装入して、800〜900℃まで乾留し、引続き
、1.000〜1,200℃まで加熱ガスにより直接加
熱焼成する高炉用コークスの連続製造方法が開示されて
いる。
クスを取出して、他の加熱炉に入れるハンドリング過程
での粉化の増大が予想され、連続的焼成を除いて実際に
実施された例はない。
消火を目的としているので、このCDQにおいて蒸気回
収増を目的とした空気吹込は行われているが(特開昭6
1−37893号公報)、CDQ内でコークス性状改善
を目的とした加熱焼成は行なわれていない。
000℃近傍に焼成されている。このため、炉温1,0
00℃から1,300℃ではコークス製造のための総炭
化時間(火落時間+置時間)は16時間から29時間を
要し、石炭1 kg当り550〜650 Kcalの美
大な乾留熱量を必要とする。そして、コークス製造価格
の大半は乾留熱量が占めていると言っても過言ではない
。
門建設するのに約2億円、100門を有する1炉団を建
設するのに約200億円の美大な設備投資が必要とされ
ている。従って乾留時間を短縮することはコークス炉の
生産性を大巾に増大させることである。
(コークス炉)で低乾留熱量で、かつ、高生産性を得る
コークス製造技術を提供することである。
リングに耐えうる強度を有する範囲内であれば、なるべ
く低温でコークスを窯出し、高炉内の炉内上部での再加
熱により、コークスの物理化学的な性状の回復を計れば
よいとのアイデアもある。しかし、低温で窯出されたコ
ークスはあくまでコークス塊内の性状差が大きく、とく
に、熱間性状のC5R指数(高温度でのCO2反応後の
強度)が大幅に低い欠点があり、このコークスを高炉で
使用してもらうことは至極困難である。
出により、大幅な乾留熱量の低下および乾留時間の短縮
による生産性の増大を行い、悪化したコークス性状はC
DQのプレチャンバ−内で加熱、焼成を行うことにより
、高炉へは従来とほぼ同じ物理化学的な性状を有するコ
ークスを供給する製造方法について鋭意研究を行った結
果、本発明を完成した。
度を1,150℃から1,350℃の範囲に設定し、炭
化室中心部のコークス温度が最低700〜900℃の範
囲内に到達した時点で窯出を行い、コークス乾式消火設
備に装入し、コークスが装入された直後に、コークス乾
式消火設備のプレチャンバ−内に空気を導入し、プレチ
ャンバ−内で主にコークスから発生するガスを燃焼させ
ることにより、少なくとも900℃以上の温度にコーク
スを加熱して、焼成することを特徴とする高炉用コーク
スの製造方法である。
ュー温度と窯出温度をいかに設定し、CDQのプレチャ
ンバ−内での主にコークス部分からの発生ガスを燃焼さ
せることにより、従来法のようにコークス炉で高温乾留
されたコークスと同等の品質を有するコークスを製造す
る条件を見出すことである。
結果、窯出温度が低くなるほどコークス品質は悪化する
が、フリュー温度が高いほどコークス品質の悪化の程度
は小さく、フリュー温度1.150℃〜1.350℃、
窯出温度(炭化室中心部のコークス温度)700〜90
0℃の範囲以上であれば本発明の条件を十分に満足でき
ることを見出した。
温速度が遅いため、コークス基質カーボンの質が悪くな
るため再加熱を行っても、ドラムインデックス(DI)
、C5Rなどのコークスの品質向上が見られず好まし
くない(比較例参照)フリュー温度の高い方は本発明で
は問題ないが1.350℃は従来のコークス炉としても
上限に近い。
の作業性およびコークス品質の向上条件について検討し
た結果、窯出温度700℃以上になると700℃以下に
比べ発煙量も約1/3程度になり、乾式消火ボックスで
の加熱(燃焼)および冷却作業も殆んど問題ないことが
判明した。
煙量も多く、コークスの揮発分の低減、真比重の増大も
不十分であって、又窯出時も、/%ンドリングによる粉
化も増大するので好ましくない。なお、炭化室中心部の
温度は、直接測定によっても得られるが、その他の予測
方法として、上昇管で測定されたコークス炉ガス温度の
ピークがでるまでの乾留経過時間と炭柱中止温度が所定
の温度に到達するのに要する時間の関係を予め把握して
おき、熱電対を上昇管に設置しておき、その経時変化を
測定することで、炭柱中止温度を予11P1し、窯出し
タイミングを決定することもできる。
ークス内の温度差が壁側(頭部)と中心(尾部)で約2
00℃あったが、尾部からの発生ガス量が多く、空気で
の約30分間の燃焼により尾部の温度が、頭部に比べ急
激に上昇し、尾部コークス温度も900℃以上となり頭
部と足部間の温度差も約50℃に縮少し、塊コークス内
の性状差も従来コークスなみに均一化された。
留、早期低温窯出されたコークスを、旦、冷却すること
なく、赤熱コークス状態でCDQプレチャンバ−内へ装
入し、連続的に加熱焼成させることにより、従来法と遜
色のない品質を有する高炉用コークスの製造方法を考案
した。
、本発明法はこの実施例によって同等限定されるもので
はない。
た。本発明法の実施に当っては乾留は1/4を試験コー
クス炉を用いて行い、CDQ処理は鋼鉄製ボックスに空
気とN2ガスを吹込めるようにしてコークスの加熱、冷
却を行った。コークス炉では炭化室中心部の温度を実1
TII L、目標温度に到達すると直ちに窯出し鋼鉄製
ボックスに装・入した。コークスが鋼鉄製ボックスに装
入されると直ちに空気を流入し、コークスより発生する
ガスを約1時間燃焼させた。燃焼によるコークス温度の
上昇はフリュー温度や窯出温度によっても若干具なるが
、窯出温度800℃の場合で約30分間で900℃以上
に上昇した。そして、燃焼終了と同時にN2ガスを流入
し冷却した。冷却後のコ−クス品質は、従来法ではD
I ):0−84.0〜85.2、C3R−55,5〜
57.5であるのに比べ本発明法ではD I’、’:0
−84.7〜85.2、C5R−57,0〜57.2と
遜色のない品質レベルのものが得られることが判明した
。
と、フリュー温度も窯出温度も高いものを空気で燃焼加
熱後冷却した例を示したが、D I C5Rなど
のコークス品質は、本発明法および従来法に比べて、前
者はかなり劣っており、後者は差が認められなかった。
温度が低くてはコークス品質は回復せず、また、従来な
みに高温まで焼成されコークスを空気で燃焼加熱しても
品質向上効果はないことが判明した。また、コークス炉
から1部分のコークス温度が800〜900℃にしか焼
成されていない状態でコークスを窯出することにより、
コークス粉率(15nue)が増大するのではないかと
懸念されたので、窯出直後の赤熱コークスを、約6mの
落下衝撃を与えて粉率を測定したところ従来法が6.5
〜7.5(%)であるのに対し、本発明法では6.2〜
7.5(%)とほぼ同程度であったのに対し、比較法の
フリュー 温度も窯出温度も従来より低いものは10.
5(%)と高かった。また、比較法のフリュー温度も窯
出温度も高いものは本発明法および従来法と粉率は差が
ないがこれは窯出直後のコークスの結果であり、CDQ
内で空気で燃焼させることにより、コークスからのガス
の発生が少いためコークスが燃焼し、若干、粉率は増加
するものと考えられる。本発明法で粉率が増加しなかっ
たのは、落下衝撃による破壊はコークス塊内の亀裂や熱
歪を起点とする体積破壊が主であり、本発明法では低温
窯出のため、高温窯出コークスに比べ、高温焼成過程で
の焼締まりによるコークス塊内の亀裂の生成、成長が少
なかったためと推定される。これにより、低温窯出コー
クスの窯出からCDQ装人通人過程粉化の懸念はないも
のと判断した。
適正な乾留条件(炉温)および窯出温度を設定し、CD
Qで適正な加熱による焼成を行うことが、技術上の重要
なポイントであることが判明した。
を行い、コークス品質の低下分をCDQプレチャンバ−
内で加熱、焼成することによりコークス品質を向上させ
ることを特徴とする高炉用コークスの製造方法に関する
ものであり、乾留熱量の大幅低下(消費熱量約80 K
cal/ kg低減)、および、乾留時間の短縮(乾留
時間約15%短縮)による生産性の増大によるコークス
製造コストの大幅な低下を可能とした、コークス産業発
展の上からも、極めて効果的な発明である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 室式コークス炉において、フリュー温度を 1150℃から1350℃の範囲に設定し、炭化室中心
部のコークス温度が最低700〜900℃の範囲内に到
達した時点で窯出を行いコークス乾式消火設備に装入し
、コークスが装入された直後に、コークス乾式消火設備
のプレチャンバー内に空気を導入し、プレチャンバー内
で主にコークスから発生するガスを燃焼させることによ
り、少くとも900℃以上の温度にコークスを加熱して
、焼成することを特徴とする高炉用コークスの製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1313889A JPH0733511B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 高炉用コークスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1313889A JPH0733511B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 高炉用コークスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02194087A true JPH02194087A (ja) | 1990-07-31 |
JPH0733511B2 JPH0733511B2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=11824802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1313889A Expired - Lifetime JPH0733511B2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 高炉用コークスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0733511B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102692131A (zh) * | 2011-03-23 | 2012-09-26 | 五冶集团上海有限公司 | 一种干熄炉环风道和斜道耐火材料检修方法 |
-
1989
- 1989-01-24 JP JP1313889A patent/JPH0733511B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102692131A (zh) * | 2011-03-23 | 2012-09-26 | 五冶集团上海有限公司 | 一种干熄炉环风道和斜道耐火材料检修方法 |
CN102692131B (zh) * | 2011-03-23 | 2014-12-17 | 五冶集团上海有限公司 | 一种干熄炉环风道和斜道耐火材料检修方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0733511B2 (ja) | 1995-04-12 |
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