JPH02192658A - ペースト式鉛蓄電池用極板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はペースト式鉛蓄電池用極板の製造方法の改良に
関するものである。

従来の技術とその課題 ペースト式鉛蓄電池用極板は鉛合金からなる格子体に蓄
電池ペーストを充填して製造され、鉛蓄電池の品質や性
能を決定する重要な部品の−っである。とりわけ、格子
体に充填されるペースト量は鉛蓄電池の性能に及ぼす影
響が大きく、設計通りの性能を有する鉛蓄電池を製造す
るには、ペースト量の厳密なコントロールが不可欠であ
る。しかしながら現在一般的に用いられている鉛蓄電池
用極板の製造方法ではペースト充填量のコントロールが
難しく、品質の一定した鉛蓄電池が得られない。

従来、鉛蓄電池用極板の製造に用いられてきた充填機は
例えば特公昭４８−４０９２８号公報に示されているよ
うに、内部に一対のロールと撹拌機を備えたホッパーの
下をベルトコンベヤーによって供給される格子体を通過
させてペーストを充填するようになっている。ペースト
充填量はポツパー出口で充填極板の厚みを調整すること
によって行っているが、現実にはペースト充填量のバラ
ツキは非常に大きなものになっている。その原因として
は次のようなことが考えられる。

（１）ペーストの性状が必ずしも一定していない。

（２）そのためホッパー内でのペースト供給量が変動す
る。

（３）上記ベルトコンベヤー（充填ベルト）は一般的に
布製ベルトを使用しているが、ペーストの充填圧力によ
って変形するため充填量が一定しない。

（４）格子体そのものの厚みや重量にバラツキがあるた
め、結果としてペースト充填量のバラツキはさらに大き
くなる。

この様なことから、実際には充填極板を頻繁に秤量して
ペースト充填量を求め、その都度充填機を調整しながら
極板の製造を行っているが、これにも限度がありペース
ト充填量の管理は極めて難しい問題である。

また、特開昭５４−６９７２７号公報では公知の充填機
の直下に充填ローラーを設置することによって、ペース
ト充填時の格子の変形を防止する目的の発明が提案され
ている。しかし、ペースト状活物質の量は一定に保たれ
ると記述されているが、ペースト充填量のバラツキにつ
いては言及されていない９本発明者らの実験によれば、
本公知例ではペースト充填量のバラツキを小さくするこ
とは不可能であった。それはペースト充填機がホッパー
内に一対の充填ローラーの設置された従来形であるため
、充填機直下に設けた塗着ローラー上に一定盆のペース
トを供給できないためであることがわかった。

課題を解決するための手段 本発明は、−旦ドラム上にシート状ペーストを形成する
極板の製法において、ドラムとしてシート状ペーストの
幅を有しその回転中心が可変であるドラム本体と、ドラ
ム本体の両側面にありドラム本体と回転中心を異にする
側板とで構成したものを用いることにより、上述した従
来の欠点を解消し、ペースト充填量のバラツキが極めて
小さい鉛蓄電池用極板の製造方法を提供するもので、蓄
電池ペーストを任意の厚みのシート状に形成せしめるこ
とを特徴とする。

実施例 以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。

第１図Ａ、Ｂは本発明の実施に用いたペースト式釦蓄電
池用シート状ペーストの製造装置の一実繕例を示す概略
図である。本装置はペースト押出し機構、押出されたペ
ーストをシート状にするためのドラム、ドラムを側部か
ら押さえる側板とから構成される。そこでシート状ペー
ストの製造過程を説明すれば、ホッパー１内のペースト
２はホッパー内壁に沿って設けられたスクリュー３を回
転させることによって下方へ押出され、押出されたペー
ストはホッパー下端の吐出口４から側板５とドラム本体
６とから形成される凹状部７に押出されシート状ペース
ト８が形成される。ここでシート状ペースト８の厚さは
側板５とドラム本体６とで形成される凹状部７の深さに
よって決まるが、この側板５とドラム本体６の回転軸９
および１０は個々に上下方向に可変であり、それにより
凹状部７の深さを変えることができ、すなわちシート状
ペーストの厚さの調整が可能である。また、この側板５
の径はドラム本体６の径よりも調整可能なシート状ペー
ストの厚さ分以上大きくなく、凹状部７はドラム本体６
の最下部では形成されておらず、格子体にシート状ペー
ストを載置しやすい構造となっている。

次に本装置を用いて通常の自動車電池用極板の製造試作
を行った。第１表は目標のペースト充填量を極板１枚当
りｉ　ｏｏｇとした時の充填量のバラツキを従来例と比
較したものである。

第１表 試験結果から明らかなように、本発明によればペースト
充填量のバラツキは従来の約１７６である。

これは従来法のように充填ベルトを使用することもなく
、格子体の厚みや重量の変動にも影響されることなく充
填極板の製造ができたからであると思われる。また、シ
ート状ペーストの厚さを種々変えてペースト充填量のバ
ラツキの測定を行ったが第１表同様にそのバラツキは本
発明による製造方法では約±１．０％であった。

発明の効果 上述したように、本発明によればペーストを一定厚みの
シート状とした後格子体上に押圧するという方法で、ペ
ースト充填量のバラツキを極めて小さくできたことは、
鉛蓄電池の品質管理上の工業的価値は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、Ｂは本発明の実施に用いた鉛蓄電池用シート
状ペーストの製造装置の一実施例を示す概略図である。 １・・・ホッパー　２・・・ペースト、３・・・スクリ
ュー４・・・吐出口、５・・・側板、６ドラム本体、７
・・・凹状部、８・・・シート状ペースト、９・・・側
板の回転中心、１０・・・ドラム本体の回転中心 ダｉ！

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、逆円錐形のホッパーと円筒形のノズル部から成るペ
   ースト押出機本体の内壁に沿ってら旋状のスクリューを
   設置し、ノズル直下に設置したドラム上に上記ペースト
   押出機本体からペーストを押し出して形成したシート状
   ペーストを格子体上に載置した後押圧するペースト式鉛
   蓄電池用極板の製造方法において、上記ドラムが形成す
   るシート状ペーストの幅を有しその回転中心が可変であ
   るドラム本体と、ドラム本体の両側面にありドラム本体
   と回転中心を異にする側板とで構成されていることを特
   徴とするペースト式鉛蓄電池用極板の製造方法。