JPH0219189Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はミニカーのボデー内に押入れ、引出し
自在に形成された引出箱にブローチ、切手等の小
物を収納できるようにしたミニカーに於ける物品
収納装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、ミニカーの内部に小物を収納する手段と
しては、例えば実開昭55−151395号が開示されて
いるが、これはミニカーのシヤーシに凹欠部を設
けると共に、凹欠部に開閉自在なるように蓋を付
設した構成より成る。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来のものでは凹欠部内に
収納された物を取出したり、凹欠部内に物を収納
するには、ミニカーをシヤーシ部が上面にくるよ
うに転回して蓋を開けて物を取出したり、或いは
物を収納したりしなければならず、手間がかかる
という問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上述のような問題点に着目してなされ
たもので、ミニカーの内部に引出し式に引出箱を
押入れ、引出し自在に形成することにより上記問
題を解決することを目的とする。

上記目的を達成するため本考案は次のように構
成されている。

すなわち、後端部に空隙部１ａを設けたミニカ
ー１のシヤーシ２上に後縁部に開口部３を有する
ハウジング４を突設すると共に、該ハウジング４
の前面板５近傍のシヤーシ２にストツパー取付孔
６を穿設する一方、基端部にミニカー１のテール
ライト９と後部バンパー１０とを取付けて前記空
隙部１ａに密嵌できるようにした後側板１１を固
定して物品収納凹部１２を有する引出箱７を形成
し、且該引出箱７をハウジング４に嵌挿して引出
箱７の前側板１３にハウジング４の前面板５に固
定された押しばね１４の後端部を当接し、且引出
箱７の底板１５にストツパー取付孔６に合致する
小孔６を穿設し、該小孔１６にストツパー取付孔
６に設けられたストツパー８が掛止離脱自在なる
ように設けて構成されている。

（作用） 上記のように構成された本考案は次のように作
用する。

ミニカー１内部に嵌挿された引出箱７を引出す
にはストツパー８の小孔１６への掛止状態を解除
することにより、引出箱７は押しばね１４によつ
て押圧されてミニカー１外部へ突出して引出され
る。逆に、引出箱７を嵌挿するには引出箱７をハ
ウジング４内に嵌挿して押しばね４に抗して押圧
して行くと、ストツパー８が小孔１６に掛止して
引出箱７はハウジング４内に停止固定され、ミニ
カー１を転回することなく引出箱７へ物品の出し
入れが可能となる。

（実施例） 本考案の実施の一例を図に就いて詳細に説明す
るに、後端部に空隙部１ａを設けたミニカー１の
下面に挿着するシヤーシ２上に後縁部に開口部３
を有するハウジング４を突設すると共に、該ハウ
ジング４の前面板５より稍後方寄りのシヤーシ２
にストツパー取付孔６を穿設し、且該ストツパー
取付孔６にハウジング４に嵌挿される引出箱７を
停止固定させるストツパー８を取付ける。そし
て、前記ハウジング４の開口部３側より嵌挿する
に充分な巾を有し、且基端部にミニカー１のテー
ルライト９と後部バンパー１０とを取付けてミニ
カー１の後端部の空隙部１ａに密嵌できるように
した後側板１１を固定して物品収納凹部１２を有
する引出箱７を形成し、該引出箱７を前記ハウジ
ング４に嵌挿して引出箱７の前側板１３にハウジ
ング４の前面板５に固定された押しばね１４の後
端部を当接して引出箱７にハウジング４から突出
せんとする弾発力を付与している。また、引出箱
７の底板１５には前記ストツパー取付孔６に合致
する小孔１６が穿設されていて、第２図に示すよ
うにストツパー取付孔６に設置されたストツパー
８が小孔１６の端縁部に掛止してハウジング４内
に引出箱７が固定される。ストツパー８は引出箱
７に掛止してハウジング４内に固定できるもので
あればよく、特に限定する必要はないが、好まし
くは前方に掛止片１７を、また後方に押圧片１８
を夫々連設すると共に、その中央部をストツパー
取付孔６に固設された軸１９に軸支し、該軸１９
を支点として揺動自在とすることが推奨される。
而して、引出箱７がハウジング４内に嵌挿されて
いるときは、ストツパー８の掛止片１７が引出箱
７の底板１５の小孔１６の前端縁部に掛止して押
しばね１４に抗して引出箱７をハウジング４内に
停止固定する（第２図）。そして、更に第３図に
示すように押圧片１８を上方へ押圧すると掛止片
１７が下方へ回動して前記掛止状態が解除され、
引出箱７は押しばね１４により押圧されてハウジ
ング４より突出する。また、引出箱７をハウジン
グ４内に嵌挿するときは引出箱７を押しばね１４
に抗して押圧して行くと、ストツパー８上を引出
箱７の底板１５が摺動し、ストツパー取付孔６と
小孔１６とが一致したときに押圧片１８を引いて
掛止片１７を小孔１６の前端縁に掛止すれば引出
箱７はハウジング４内に停止固定される。

（考案の効果） 本考案は上述のようであるから、引出箱７への
物品の出し入れがミニカー１を転回することなく
できるので手間がかからず、また外観上普通のミ
ニカーと全く変らず、構造も簡単である等、その
利とする処大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施の一例を示すものにして、第
１図は一部切欠組立分解斜視図、第２図はストツ
パーの掛止状態を示す拡大断面図、第３図はスト
ツパーが解除された状態を示す拡大断面図であ
る。 図中、１はミニカー、１ａは空隙部、２はシヤ
ーシ、４はハウジング、５は前面板、６はストツ
パー取付孔、７は引出箱、８はストツパー、９は
テールライト、１０は後部バンパー、１１は後側
板、１２は物品収納凹部、１３は前側板、１４は
押しばね、１５は底板、１６は小孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後端部に空隙部を設けたミニカーのシヤーシ上
   に後縁部に開口部を有するハウジングを突設する
   と共に、該ハウジングの前面板近傍のシヤーシに
   ストツパー取付孔を穿設する一方、基端部にミニ
   カーのテールライトと後部バンパーとを取付けて
   前記空隙部に密嵌できるようにした後側板を固定
   して物品収納凹部を有する引出箱を形成し、且該
   引出箱をハウジングに嵌挿して引出箱の前側板に
   ハウジングの前面板に固定された押しばねの後端
   部を当接し、且引出箱の底板にストツパー取付孔
   に合致する小孔を穿設し、該小孔にストツパー取
   付孔に設けられたストツパーが掛止離脱自在なる
   ように設けて成るミニカーに於ける物品収納装
   置。