JPH02191544A - 固定化抗体カラム - Google Patents

固定化抗体カラム

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JPH02191544A
JPH02191544A JP1080767A JP8076789A JPH02191544A JP H02191544 A JPH02191544 A JP H02191544A JP 1080767 A JP1080767 A JP 1080767A JP 8076789 A JP8076789 A JP 8076789A JP H02191544 A JPH02191544 A JP H02191544A
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antibody
column
carrier
immobilized
animal
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Application number
JP1080767A
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English (en)
Inventor
Kanichi Nakamura
中村 皖一
Hidekuni Takahagi
英邦 高萩
Akihiko Nakagawa
明彦 中川
Wataru Takasaki
高崎 渉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [目的] (産業上の利用分野) 本発明は、優れた簡便性、定量性を有する新規なプロス
タグランジン類、トロンボキサン類又はロイコトリエン
類(以下PGsと略称)と蛋白との結合物を第1動物に
投与して得られる第1抗体を担体に固定化させたカラム
用充填剤、その使用物、その使用方法及びそれを使用し
た定量法に関する。
(従来の技術) (1)微量で強力な生理活性を有するP G sは、種
々の病態と関連しているといわれており、これらの生体
中の定量分析法は多数報告されているが、それらは大き
くクロマトグラフィー法と免疫測定法に分けられる。
(2)かかるクロマトグラフィー法は更にTLClHP
LC,GC,GC−MS法に分類できるが、これらは分
離分析法であるため、構造類似化合物に対してもある程
度、信頼性の高い結果を得ることができる。
しかしながら、測定感度が最も優れているGC−邪法で
も血漿中濃度として10 pg/mlを定量することは
かなり困難であり、臨床的に応用するためには、生体試
料中より抽出し、測定に適した誘導体に変換するなど煩
雑かつ高度な技術を要する前処理が必須である。
このため多量の試料を必要とし、また−度に測定できる
試料数に限りがある。更に分析に必要な設備が高価であ
り、−船釣とは言えない。
(3)一方、免疫測定法にはラジオイムノアッセイ(R
IA)及びエンザイムイムノアッセイ(EIA)法があ
り、用いる抗体や、標識体の組み合わせを工夫すること
により1 pg/mlの血漿中濃度を有する化合物を検
出することが可能である。
しかし、免疫測定法は分離分析法ではないため、交差反
応性を有し、抗原抗体反応を阻害するような物質が共存
すると得られる結果は大きな誤差を生じるものである。
(4)以上のことから、従来、分離分析法で精製、前処
理を行った後、免疫測定法で測定する方法が使用されて
いた。
かかる前処理法としてはオクタデシル基で修飾したシリ
カゲルを充填したオープンカラムを用いるポウエル[W
、S、Powell、 Prostaglandins
20、947 (1980)]の方法が知られており、
又。
溶媒抽出、TLC及び/又はHPLCを単独あるいは組
み合わせて用いる方法も多数開発されている。
しかし、この中で簡便な方法は概して選択性に乏しく、
上記の交差反応性等の問題を解決することができず、又
、選択性の向上を目標とする方法は一般に煩雑でかつ回
収率及び再現性が低いもので、多数の検体を効率良く選
択的に前処理し、信頼性の高い定量結果を与える精製法
は全く開発されていない。
(5)又、RIA法においては、放射性同位元素を用い
ることから特定の管理施設で有資格者が取り扱う必要が
あり、更に放射性標識試薬の質が時間的経過に伴って変
化することから安定した測定系の維持が困難であるとい
う欠点がある。
(6)一方、従来、血小板凝集促進作用等を有するトロ
ンボキサンA2の量を測定するマーカーとして、安定代
謝物といわれるトロンボキサンB2゜(以下、TXB2
と略称)が使用されていたが、このTXB2は、静脈中
へ注射針をさすことにより、血液の流出速度と逆比例し
て高い値を示してしまうものであり、採血時の人工産物
生成に左右されない代謝物の測定をする必要があった。
(7)更に、種々のPGsの中で、プライマリ−PGと
呼ばれているPGE2は広範な生理活性を有する重要な
化合物であり、生体内量の測定が病態の治療等において
重要な指針となっているが、安定性に劣るため、前処理
操作中に分解してしまい、正確な定量が困難であった。
そこで、分解を最小限に押え、正確な定量を行なうべく
、簡便な前処理及び測定法の開発が望まれていた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者等は、微量で強力な生理活性を有するPGsの
分離定量法について、永年に亘り鋭意研究を行なった結
果、特異性の高い抗体を固定化したカラム用充填剤及び
かかる充填剤を充填・しだカラムを用いる方法によって
、血漿中に存在する交差反応性を示す夾雑物や抗原抗体
反応を阻害する化合物をほぼ完全に除去することが可能
であること、そしてその操作が簡便であること等、効率
良く選択的に前処理が行えることを見出し、又、かかる
前処理をE工Aと組み合わせることにより、合理的、簡
便及び高感度にPGsの定量が行なえることを見出し、
本発明を完成した。
[構成] 本発明は、新規な固定化抗体カラム用充填剤、その使用
物、その使用方法及びそれを使用した定量法に関し、 (1)PGsと蛋白との結合物を第1動物に投与して得
られる第1抗体を担体に固定化させたカラム用充填剤。
(2)上記(1)項記載のカラム用充填剤を充填したカ
ラム。
(3)上記(2)項記載のカラムを用いて、相当するP
Gsを精製する方法。
(4)上記(2)項記載のカラムを用いて、相当するP
Gsを精製し、精製物の量を酵素免疫測定法により測定
する方法。
(5)少なくとも、 (A)上記(2)項記載のカラム、 (B)相当するPGsと蛋白との結合物を第1動物に投
与して得られる第1抗体 (C)酵素標識きれた適当なPGsからなる抗原及び(
D)第1動物の血清若しくはγ−グロブリンを第2動物
に投与して得られる第2抗体又はその固相担体結合物 からなる相当するPGs定量用組成物 より構成される。
本発明のプロスタグランジン類とは、プロスタグランジ
ン骨格を有するブロスタン酸の誘導体であって、それが
有する官能基(例えば、カルボキシル基又は水酸基)と
蛋白とを結合させたものを動物に投与した場合に抗体を
形成するようなプロスタグランジン類であれば何でもよ
く、いわゆるアラキドン酸カスケードを構成するもので
あって安定な形で存在しうるちのであれば特に限定され
ない。そのようなプロスタグランジン類としては、具体
的には、PGAI、 PGA2. PGA3. PGB
t、 PGE2゜PGE3 、 PGCt、 PGCz
、 PGC3,PGDI、 PGD2. PGD3゜P
GEI、 PGE2. PGE3. PGFIα、 P
GF2.α、 PGF3α。
PGI2. PGI3又はそれらの生体中での代謝物、
例えばPGF−MLIM (PGF2αの主要尿中代謝
物)、PGE−M聞(PGE2の主要尿中代謝物)、6
−ケトPGF□α(PGI2の代謝物)を挙げることが
できる。
本発明のトロンボキサン類とは、トロンボキサン骨格を
有する誘導体であって、それが有する官能基(例えば、
カルボキシル基又は水酸基)と蛋白とを結合させたもの
を動物に投与した場合に抗体を形成するようなトロンボ
キサン類であれば何でもよく、いわゆるアラキドン酸カ
スケードを構成するものであって安定な形で存在しうる
ものであれば特に限定されない。そのようなトロンボキ
サン類としては、具体的には、TXBI、 TXB2.
 TXB3又はそれらの生体中での代謝物、例えば、1
1−デヒドロTXB2 (TXB2の代謝物)を挙げる
ことができる。
本発明のロイコトリエン類とは、ロイコトリエン骨格を
有する誘導体であって、それが有する官能基(例えば、
カルボキシル基又は水酸基)と蛋白とを結合させたもの
を動物に投与した場合に抗体を形成するようなロイコト
リエン類であれば何でもよく、いわゆるアラキドン酸カ
スケードを構成するものであって安定な形で存在しうる
ちのであれば特に限定されない。そのようなロイコトリ
エン類としては、具体的には、LTA3. LTA4.
 LTA5゜LTB3. LTB4. LTBS、 L
TC3,LTC4,LTCr、、 LTD3゜LTD4
. LTDS、 LTE3. LTE4. LTES又
はそれらの生体中での代謝物を挙げることができる。
ここで例示された化合物は、いずれも生体内物質及びそ
れらの代謝物と考えられているものであるが、本発明に
含まれるPGsとしては、更に上記化合物に修飾を行な
った、化学的に合成された誘導体及びそ九らの代謝物を
も含みうるちのである。
本発明に包含されるPGsのうち、好ましいものとして
はPGD2. PGE2. PGF2cr、、 TXB
l、 TXB2. TXB3゜しTB4. LTC4,
LTD4及びそれらの生体中での代謝物、例えばPGF
−M聞、 PGE−MUM、 11−デヒドロTXB2
及び2.3−ジノル−TXB2が挙げられる。
本発明の第1抗体は、PGsのカルボキシ基又は水酸基
或いは新たに導入した特性基と蛋白の特性基、例えばア
ミノ基、メルカプト基、水酸基等を結合する反応に付し
、得られた結合物を適当なアジュバントと懸濁混合した
後、第1動物に投与、感作し、その血清を採取、処理す
ることにより調製される。
適当な蛋白としてはアルブミン、グロブリン、サイログ
ロブリン、ヘモシアニン、エデスチン等が挙げられるが
、好ましくはアルブミンである。
PGsと蛋白を結合する反応は公知であり、例えば、適
当な溶媒(例えば、リン酸緩衝液)中、蛋白と直接結合
できる場合には、活性エステル化法、カルボジイミド法
、酸無水物法等により達成され、好しくは、シクロへキ
シルカルボジイミド、■−エチルー3−(3−ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミド、 1,1’−オキザ
リルジイミダゾール、2,2′−ジピリジルジサルファ
イド、N、N’−ジサクシンイミジルカーボネート、N
、N’−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホ
スフィニッククロライド、N、N’−カルボニルジイミ
ダゾール ミジルオキザレート(DSO)、N,N’−シフタルイ
ミドオキザレート(DPO)、N,N’−ビス(ノルボ
ルネニルサクシンイミジル)オキザレート(BNO)、
■,1′−ビス(ベンゾトリアゾリル)オキザレート(
BBTO)、1。
1′−ビス(6−クロロベンゾトリアゾリル)オキザレ
ート(BCTO)又は1,1′−ビス(6−ドリフルオ
ロメチルベンゾトリアゾリル)オキザレート(BTBO
)を縮合剤として用いる方法により達成される。又、蛋
白と直接に結合できない場合には、この分野で公知の架
橋剤、例えば1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベ
ンゼンを用いる方法等を用いて行なわれる。
反応後、目的物はカラムクロマトグラフィー又は透析に
かけて単離精製される。
アジュバントはこの分野で公知のものなら何でもよいが
、例えばプロインド(Freund)の完全又は不完全
アジュバント、水酸化アルミニウム、ミョウバン、百日
ぜき死菌体及びこれらの混合体が挙げられる。又、追加
免疫時に不完全フロイント・アジュバントを用いると好
ましい場合がある。
感作方法もまた公知であり、上記結合体を上記アジュバ
ントとの懸濁液とし、適当な動物(例えば、ラット、マ
ウス、モルモット、ウサギ、ネコ、イヌ、ヒツジ、ヤギ
等)に適当な投与間隔を設けて、数ケ月間にわたって投
与して感作する。感作後感作動物の血清を採取して、公
知の処理を行なうことにより、目的とする抗体が得られ
る。
実際には、検体中に測定しようとする化合物以外に多数
の構造類似体が存在する場合が多い。従って測定しよう
とする化合物に対して特異性の高い抗体を得ることが最
も好ましい。
モノクローナル抗体の調製は、岩崎等「単クローン抗体
 ハイブリドーマとELISAJ  30〜103頁、
(講談社すイエンティフィク)記載の方法に準じて実施
される。
免疫する動物を選ぶ時に、その動物種及び抗原に対する
免疫応答能力が重要になるが、一般に、用いる肺細胞と
ミエローマが同じ動物種の場合には安定な抗体産生ハイ
ブリドーマが効率よく形成されることが多い。特にBA
LB/cマウスを使用するのが好適である。
ミエローマ細胞種としては、好適には、P3・X63・
Ag8 (X63)、P3・NS−1/1・Ag4・1
(NS−1)、SP210・Ag14 (SP−2)及
びFOを挙げることができる。
クローニング法としては、限界希釈法、軟寒天法、フィ
ブリンゲル法及び蛍光励起セルソーター法を挙げること
ができ、好適には限界希釈法又は軟寒天法である。
本発明において使用される担体及び担体への結合法(固
定化法)は以下の通りである。
担体は、常圧又は加圧カラムにおいて、一般に担体とし
て使用されるものであれば、特に限定はないが、担体の
選択は固定化する抗体の性質によることはもちろんであ
るが、担体の、粒子の大きさ、三次元網目構造による表
面積の広さ、親水性部位と疎水性部位の比率、化学組成
、圧力に対する強度等について検討する必要がある。
担体としてよく用いられるのは、セルロース、デキスト
ラン、アガロースのような多糖類誘導体、ポリアクリル
アミドゲル、ポリスチレン樹脂のような合成高分子、多
孔性ガラス、金属酸化物のような無機物質等を挙げるこ
とができる。
固定化法として、物理的吸着法、即ち、水不溶性担体に
抗体を物理的に吸着させて固定化する方法を使用する場
合には、担体として更に好適には、活性炭、多孔性ガラ
ス、酸性白土、漂白土、カオリナイト、アルミナ、シリ
カゲル、ベントナイト、ヒドロキシアパタイト、リン酸
カルシウム、金属酸化物、セラミックのような無機物質
、デンプン、グルテンのような天然高分子又は多孔性の
合成樹脂を挙げることができる。尚、疎水基をもつブチ
ル−或いはヘキシル−セファデックスのような担体に抗
体を疎水的に吸着固定化する方法も知られている。
固定化法として、イオン結合法、即ち、イオン交換基を
有する水不溶性の担体に抗体をイオン的に結合させて固
定化する方法を使用する場合には、用いる担体として特
に好適には、DEAE−セファデックスのようなイオン
交換基を有する多糖類又はイオン交換樹脂のような合成
高分子誘導体を挙げることができる。
固定化法として、共有結合法、即ち、水不溶性の担体と
抗体を共有結合によって結合させて固定化する方法を使
用する場合には、担体として特に好適には、ジアゾニウ
ム塩、酸アンド、イソシアナート、活性型ハロゲン化ア
ルキルと反応する官能基であるアミノ基、カルボキシ基
、スルフヒドリル基、水酸基、イミダゾール基、フェノ
ール基を有する担体を挙げることができる。
固定化法として、担体架橋法を使用する場合には、特に
好適な担体としては、AE−セルロース、DEAE−セ
ルロース、部分的に脱アシル化したキチン、アミノアル
キル化多孔性ガラスのようなアミノ基をもった水不溶性
の担体を拳げることかでき、これと抗体のアミノ基をグ
ルタルアルデヒドのような架橋試薬を用いて、互いに共
有結合させて固定化する。
固定化法として、架橋法、即ち、2個以上の官能基をも
つ試薬を用いて、抗体同士を架橋することにより固定化
する方法を使用する場合には、特に担体は不要であり、
好適には、架橋試薬とし−C、シップ塩基をつくるグル
タルアルデヒド、ペプチド結合をするイソシアン酸誘導
体、N、N’−エチレンビスマレイミド、ジアゾカップ
リングをするビスジアゾベンジジン、アルキル化するN
、N’−ポリメチレンビスヨードアセトアミドを用いる
ことによって行なわれる。但し、これら各種架橋反応に
関与する抗体の官能基として、N末端のアミノ基、フェ
ノール基又はスルフヒドリル基、イミダゾール基等が必
要である。
固定化法として、包括法(高分子ゲルの細かい格子の中
に抗体を取り込む格子型と、半透膜の高分子の皮膜によ
って抗体を被覆するマイクロカプセル型に分けられる)
を使用する場合には、格子型の場合には、担体として好
適には、ポリアクリルアミドゲル、ポリビニルアルコー
ル、光硬化性樹脂のような合成高分子物質及びデンプン
、コンニャク粉、ゼラチン、アルギン酸、カラギーナン
のような天然高分子物質等の高分子化合物を挙げること
ができる。又、マイクロカプセル型の場合には、界面重
合法、即ち、親水性の七ツマ−と疎水性の七ツマ−とが
、その界面で重合するという原理を応用して抗体を被覆
する方法によるときは、担体として好適には、ヘキサメ
チレンジアミンとセバコイルクロリドを使うナイロン皮
膜を挙げることができる。液中乾燥法、即ち、有機溶媒
に溶かした高分子化合物中に抗体溶液を乳化分散させ、
これを水溶液に移して乾燥させることによって抗体を被
覆する方法によるときは、担体として好適には、エチル
セルロース、ポリスチレンのような高分子物質を挙げる
ことができる。相分離法、即ち、水と混和しない有機溶
媒中に高分子化合物を溶かし、この溶液中に抗体を乳化
分散させ、次に相分離を起こす非溶媒を攪拌しながら徐
々に加えて行くと、高分子化合物の濃厚溶液が抗体液滴
の周囲を包み、続いて高分子化合物が析出し、皮膜を形
成して抗体を被覆する方法によるときは、上記高分子化
合物を挙げることができる。
更に、具体的には、AF−エポキシトヨパール650M
、AF−アミノトヨパール6501(、、AF−ホルミ
ルトヨパール650M、AF−カルボキシトヨパール6
50M (以上、東洋曹達工業株式会社製)、REAC
TI−GEL (6X、25DF、HW−65F及びG
F−2000)、CPG/CDI−ACTIVATED
GLYCOPHASE並びニHYDRAZIDE BE
ADS、 ALKYLAMINEBEADS、 5AN
GERREAGENT BEADS(以上、ピアース社
製)、MINI LEAK(以上、Kem−En−Te
c社製)、オイパーギットC(3ON、250L及びI
Z)(以上、ローム・ファーマ社製)、ACTIGEL
(A、A−5tJPERFLOW、 B、 H及びT)
、AMINOGEL(A、 B)、CARBOXYGE
L、 THIO−GEL並びにDIAZO−GEL (
以上、ステロジーン社製)、アフィゲル(10,15,
102,202,401,501,601及び731)
、アフィプレップ(10)、アミノエチルバイオゲル(
P−2及びP−100)並びにCMバイオゲルA(以上
、バイオラッド社製)、CNBr−活性化セファローズ
4B、トレシル活性化セファローズ4B、 CH−セフ
ァローズ4B、 AH−セファローズ4B、活性化CH
−セファローズ4B、エポキシ−活性化セファローズ6
B、活性化チオール−セファローズ4B、 CNBr−
活性化セファローズ6MB(以上、ファルマシア社製)
のような市販の担体を挙げることができるが、これらに
限定されるものではない。
実際的な実験方法としては、福井等[酵素工学、164
頁〜243頁(1981年)、東京化学同人]の方法に
従って行なわれる。
カラム用充填剤を充填したカラムとは、上記カラム用充
填剤を、例えば、ガラス、プラスチックのような、通常
カラム管として使用される管に充填したものをいい、好
ましくは、充填容量5 ml程度のプラスチック製で、
市販品としては、例えばセパコールミニPP(生化学工
業社製)、エコツカラム(バイオラット社製)、ディス
ポーザルポリスチレンカラム(ピアース社製)、マイク
ロカラム(ホエール社製)等を挙げることができる。又
、パスツールピペットにグラスウールのストッパーを充
填したカラムも用いることができる。
カラムを用いて精製する方法としては、例えば、次の工
程を含むアフィニティークロマトグラフィー法で行なわ
れる。
(1)抗体を固定化した担体を上記のカラムに充填する
(2)被験試料中のPGsが、固定化された抗体によっ
て保持されるように、被験試料を固定化抗体と接触させ
る。
(3)後に行なう測定に際し、妨害となる物質をカラム
から洗い流す。
(4)固定化抗体からPGsを溶離させるための溶離剤
を担体に加える。
尚、この溶離剤は、メチルアルコール、アセトニトリル
、アセトン等に代表される極性有機溶媒を1囲以上の濃
度で含有する水溶液である(100%でも可)。
EIAは、公知の方法に準じて達成されるが、−射的に
は、ヘテロジニアスなEIAである。従って、抗体結合
抗原及び/又は抗体結合酵素標識抗原をフリーの抗原及
び/又はフリーの酵素標識抗原から分離する必要がある
。例えば、第2抗体を用い、酵素標識抗原が抗体と結合
したもの(B型)と結合していないもの(F型)とを分
離する方法は、一般に知られる二抗体法(Double
 antibody method)又は第一抗体固相
法(Solid phase antibody me
thod)により行なうことができる[石川栄治、河合
忠、宮井潔編、「酵素免疫測定法」 第3版、医学書院
(1,987)参照]。
酵素標識抗原は、PGsを酵素で標識することによって
調製される。
用いられるPGsは測定しようとするPGsでもよいし
、そのほかの任意のPGsであってもよく、最も感度の
点等において好適な「適当なJ PGsを使用すること
ができる。
使用される酵素としては、一般にEIAで用いられる酵
素であれば何でもよく、例えばマレ−1へデヒドロゲナ
ーゼ、グルコース−6−リン酸脱水素酵素、グルコース
酸化酵素、ペルオキシダーゼ、アセチルコリンエステラ
ーゼ、アルカリホスファターゼ、グルコアミラーゼ、リ
ゾチーム、β−D−ガラク[〜、シダーゼ等が挙げられ
、好ましくはペルオキシダーゼ、アルカリホスファター
ゼ、β−D−ガラクトシダーゼである。
PGsと酵素の場合は、前記した第1抗体の調製方法中
、PGsと蛋白を結合する反応と同様にして行なわれる
。好ましくは、活性エステル化法、イソブチルクロロホ
ルメート等を用いる混合酸無水物法又は4−(N−マレ
イミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸 N−
ヒドロキシサクシンイミドエステルを架橋剤として用い
る方法が挙げられる。
この際、酵素標識PGsの特異性を高めるため、第1抗
体の調製方法で述べたような工夫を行なうことができる
また必要に応じて酵素と結合するPGsの量を変えるこ
とによって測定感度を上げることができる。
第2抗体は、第1抗体を調製する際に用いた感作動物と
同種の動物の血清あるいはγ−グロブリンを一般に知ら
れた方法で、別種の動物に投与、感作して調整すること
ができるが、異種動物の血清に対する抗体は市販されて
いるのでそれを利用してもよい。
二抗体法は、第2抗体を単独[二抗体液相法(Doub
le antibody 1iquid phase 
method)]で、又は固相担体結合物[二抗体固相
法(Doubleantibody soH,d ph
ase tnethod)]として使用することができ
る。
第1抗体又は第2抗体と固相との結合は、前記物理的吸
着や化学的結合が用いられる。固相の材質は、一般のE
IAに用いられるものであれば何でもよいが、例えばア
ガロース、デキストラン、セルロース等の多糖類、ポリ
スチレン等の合成樹脂、ガラス、あるいはポリアクリル
アミド等が挙げられる。その形状は分離が容易であれば
どのような形のものでもよいが、例えば小球、小試験管
、チューブ、繊維状のもの、マイクロプレートがよい。
好ましくはポリスチレンボール又はガラスピーズである
[詳細については千畑一部編、「固定化酵素」 講談社
(1975年)参照]。
更に、本発明は、本発明の試薬組成物を用いるPGsの
測定方法をも含有するものである。
測定方法は次のようにして行なわれる。
即ち、二抗体法では、 (1)第1抗体及び酵素標識抗原及びPGsを含有する
被検体を混合し、競合的に抗原抗体反応を行った(第1
反応とする)後、第2抗体単独(二抗体液相法)又は第
2抗体を固相に結合させたもの(二抗体固相法)を加え
て、第1抗体を結合させ(第2反応とする)、次に結合
した酵素標識抗原の酵素活性を測定するか、或いは (2)先に第1抗体と被検体中のPGsとを抗原抗体反
応に付しく第1反応とする)、得られた抗原抗体結合物
に、第2抗体単独(二抗体液相法)又は第2抗体を固相
に結合させたもの(二抗体固相法)を加えて、第1抗体
を結合させた(第2反応とする)後、酵素標識抗原を加
えて結合させ(第3反応とする)、結合した酵素標識抗
原の酵素活性を測定すること により行なわれる。
いずれの方法も好ましく、被測定物質の種類によって、
いずれかの方法を選択する必要がある。
(1)法の第1反応及び(2)法の第1反応及び第2反
応は、4〜50℃、1〜4時間で行なわれる。この範囲
の反応温度と時間においては、測定感度が左右されない
安定した測定が可能である。(1)法の第2反応と(2
)法の第3反応は4℃で一夜かけて行なわれる。
(3)第−抗体同相法では、同相化された第1抗体に酵
素標識抗原とPGsを含有する被検体を加え、競合的に
抗原抗体反応を行った(第1反応とする)後、結合しな
いものを除去し、残存する酵素標識抗原の酵素活性を測
定することにより行なわれる。
この第1反応は、4〜50℃、1〜24時間で行なわれ
る。
酵素標識抗原の酵素活性測定は、公知の方法[石川栄治
、河合忠、宮井潔編、「酵素免疫測定法」 第3版、2
1頁、医学書院(1987)]により行なわれる。
尚、本発明の定量用組成物は、少なくとも、(A)PG
sと蛋白との結合物を第1動物に投与して得られる第1
抗体を担体に固定化したカラム用充填剤を充填したカラ
ム (B)相当するPGsと蛋白との結合物を第1動物に投
与して得られる第1抗体、及び (C)l素標識された相当するPGsからなる抗原、所
望により、 (D)第1動物の血清若しくはγ−グロブリンを第2動
物に投与して得られる第2抗体又はその固相担体結合物 を構成要件とするものであるが、これ以外に必要に応じ
て、検量線作成用の標準PGs、標識酵素の活性を測定
するのに必要な試薬−式(例えば、基質、基質溶解液、
酵素反応停止液等)、緩衝化剤等を含んでいてもよく、
これらは全て公知の方法により調製することができる。
[本発明の効果] 本発明により、主として、次のような効果を得た。
(1)本発明の固定化抗体カラムによる前処理及びPG
sの酵素免疫測定法を用いることにより、検体中濃度と
して1〜500pg/mlの範囲でPGsの簡便な測定
が可能となった。
(2)選択的な前処理法を用いることにより、交差反応
性を示す乃至は抗原抗体反応を阻害する物質の効率的な
除去が可能となった。
(3)前処理に溶媒抽出やHPLC法等の熟練を必要と
する工程が含まれておらず、容易であり自動化が可能で
ある。
(4)用いた固定化抗体カラムを極性有機溶媒で洗浄す
ることにより再利用が可能である。
(5)本発明による酵素免疫測定法はマイクロタイター
プレー1−を用いることにより酵素活性の自動測定も可
能である。
(6) GC−邪法に比べ前処理が簡単であり、−度に
多数の測定が可能である。
(7) RIA法のような特定の管理施設で有資格者が
取扱う必要がなく、標識試薬も長期に亘り安定である。
以下に、実施例を挙げて本発明の構成、効果等を更に詳
細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定
されるものではない。
実施准駐 血  11−デヒドロトロンボキサン821l−dhT
XB2の測定 1、1−dhTXf32は下記の構造式を有し、水溶液
中ではそのpHにより酸性側ではラクトン構造を、アル
カリ性側では開環体として存在する。
n目 H 11−dhTXB2のラクトン体15 mgをアセトニ
トリル0.4.5 mlに溶解し、これにN、N’−ジ
スクシンイミジル カーボネート11.4 mgとトリ
エチルアミン6.2μmを加え、室温にて10分間混合
した。適量の酢酸エチルエステルを加えた後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液、ついで食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムを加えて脱水した。溶媒を留去して得られ
た1l−dhTXB2のN−サクシンイミジルエステル
の7.75 mgをピリジン0.78 mlに溶解し、
牛血清アルブミン(以下BSA)37 mgを0.05
Mリン酸塩緩衝液(PH7,3、以下PB)0.78 
mlに溶解したものと混合し、4℃で24時間攪拌した
。得られた反応液に50%ジメチルホルムアミド水溶液
を加えて総量を3 mlとした後、50%ジメチルホル
ムアミド水溶液で24時間、次いで生理的食塩水で48
時間、ともに4℃にて透析を行った。得られた人工抗原
36 mgに生理的食塩水を18m1加え、−20℃に
て保存した。
1l−dhTXB2のBSAに対する結合率は、3H1
l−dhTXB2を反応系に添加することにより算出し
た。その結果、12mol 1l−dhTXB2/mo
l BSAであった。
農と箇月M相4冊4汰 得られた人工抗原の生理的食塩水溶液0.5 mlにフ
ロイントの完全アジュバント0.5 mlを加えて懸濁
した後、白色雄家兎の背部及び足跡部に皮下注射して免
疫した。2回目からは隔週に背部のみに皮下注射を行い
計7回免疫を行った。最後の感作後100回目、あらか
じめインドメタシン1%、炭酸水素ナトリウム0.3x
を含む水溶液1 mlを静脈内注射し、次いで心臓より
採血し、室温で5時間放置した後、遠心分離により血清
を集め第1抗体を得た。
血清中の抗体の交差反応性(%)は、表1に示した通り
である。
[表1] 1l−dhTXB2(acid form)     
    100TXB、              
    0.01PGD2             
    0・05PGEI             
                      <0.
01PGE2                   
                  <0.01PG
FIα                <0.01P
GF2α                <0.01
6−keto−PGF 1 a           
  <0 、016−kef、o−PGF2.a   
                         
 <0.013     カラム 第1抗体を有する血清20 mlから、硫酸アンモニウ
ム分画を得、DE−52カラムクロマトグラフイーによ
り、文献公知の方法[続生化学実験講座(5)、免疫生
化学研究法、11〜24頁、日本生化学会編集、東京化
学同人(1986)]に準じて、IgG画分を調製した
。得られたIgG画分200 mg(蛋白量)を透析膜
に封入後、ポリエチレングリコール2000を用いて濃
縮し、0.1M炭酸塩緩衝液(pH9,0)で、4℃に
て24時間透析した。固定化は公知の方法(上記文献、
29〜31頁)により、以下の様に行った。即ち、40
gのセファロース4Bに水70m1を加え。水冷下、細
かく砕いた臭化シアン4.5gをpiiii、o〜11
.5に保ちながら、添加し混合した。pHが降下しなく
なった時点でセファロース4Bを20倍容の0.1M炭
酸塩緩衝液(pH9,0)で洗浄し、臭化シアン活性化
セファロース4Bを得た。これに透析後のIgG画分を
加え、4℃にて24時間攪拌した。0.1M トリス塩
酸塩緩衝液(PH8,0)にて洗浄後、等張燐酸緩衝液
(以下、PBS) (PH7,4)に置換し、4℃で保
存した。
4      カラムによる− 理法 固定化抗体をポリプロピレン製カラム(セパコールミニ
PP、生化学工業)にゲル容量として0.5 ml充填
した。水、アセトニトリルで洗浄後、PBSに置換した
。血漿検体あるいは種々の濃度の標準11 dhTXB
2及び血漿検体に標準1l−dhTXB2を加えた溶液
1〜4 mlをカラムに負荷した。カラムを水(5ml
、3回)、5xアセ1ヘニトリル水溶液(5ml、3回
)で洗浄後、アセトニトリル5 mlにて溶出し、蒸発
乾固後、酵素免疫測定用の検体とした。
固定化抗体カラムを使用した回収率を第1図に示す。縦
軸は、回収率(ぶ)を示し、横軸は負荷量を示す。0.
1乃至100 ngの範囲で、1l−dhTXB2は良
い回収率を示した。
ジオキサン0.4 mlに溶解した1l−dhTXB2
N−サクシンイミジルエステル1.44 mgとPB 
0.8 mlに溶解したf(RP4 mgを、水冷下に
て混合し、4℃にて4時間攪拌した。これしこPB 2
.8 ml、を加えたのちPBで4℃にて48時間透析
した。透析された溶液にゼラチン0.1%、塩化ナトリ
ウム0.9%を含むPBを加え、HRP濃度を500 
Pg/mlとし4℃にて保存した。
キットは以下の各試薬より構成される。
(a)緩衝液:100 ml 0.1フゼラチン及び0.9%塩化ナトリウムを含む5
0mMトリス緩衝液(pH9,2,以下A緩衝液)、(
b)標準1l−dhTXBz: 1l−dhTXBzのラクトン体0.1mgをアセトニ
トリル1 mlに溶解したもの。
希釈はA緩衝液にて行う。
(c)第1抗体:10 ml 前記(2)で得られた抗血清をA緩衝液で2万倍に希釈
したもの、 (d](RP標識1l−dhTXBz:10 ml前記
(5)で調製したものを0.5石の正常家兎血清(第1
ラジオアイソトープ研究所)を含むA緩衝液で20 n
g/mlに希釈したもの、(e)第2抗体:10 ml 山羊抗家兎γ−グロブリン抗血清(第1ラジオアイソト
ープ研究所)を0.3xのEDTAを含むA緩衝液で3
0倍に希釈したもの、 (f)酵素基質: 0.01%の3,3’、5,5’−テトラメチルベンチ
ジンを3ぶのジメチルスルホキシドを含む、50mM酢
酸−クエン酸緩衝液(p)15.5)に溶解したもの、
180 ml及び0.02%過酸化水素水溶液、20 
ml。
(g)酵素反応停止液:200 m1 0.5M硫酸、 (h)免疫沈降物洗浄用緩衝液:300 m1PBS、 (i)第1抗体を担体に固定化させたカラム用充填剤を
充填したカラム、100本。
或いは第1抗体を担体に固定化させたカラム用充填剤及
びカラム用外筒、100本。
7 血ル の11 dhTXBzの゛ (4)で調製した検体をA緩衝液0.1 mlに溶解し
、(6)で調製した第1抗体0.1 ml及びHRP標
識1l−dhTXBzo、1 mlを加え、混合し、4
℃にて4時間反応させた。この反応液に(6)で調製し
た第2抗体0.1mlを加え、混合後、4℃にて16時
間反応させた。
反応終了後、PB31.5 mlを加え、混合後遠心分
離を行い、上清を吸引除去した。これに再びPB51.
5mlを加え同様の操作を行った。次いで酵素活性を測
定するため、上清を除去した試験管に(6)で調製した
3、3’ 、5,5’−テトラメチルベンチジン溶液1
.8 mlと過酸化水素水0.2mlを加え、混合後、
37℃にて30分間反応させた。反応は(6)で調製し
た酵素反応停止液2 mlを加えて停止した。
本溶液の450 nmの吸光度を測定して第2図に示す
検量線を得た。
縦軸は、B/Bo (%)を示し、横軸は、1l−dh
TXBzの使用量を示す。
尚、Bは、横軸で示される1l−dhTXBzの量を使
用した場合の酵素活性を示し、Boは、1l−dhTX
Bzを使用しない場合の酵素活性を示す。
実施例2 11−dhTXB2300 μgとウシ血清7/L/ブ
ミン(BSA)3 mgとをN−サクシンイミジルエス
テル法で反応させ、結合物を6〜8週令のBALB/c
マウスの腹腔内に、毎回の蛋白量として1.00 Pg
を投与した。2週間毎に4回免疫を行い、最終免疫後3
日目にマウスの肺臓を取り出し、牌リンパ球とミエロー
マ細胞(SPY)をポリエチレングリコール法で細胞融
合させて、HAT培地でハイブリドーマを選出した。
2    生  のスクリーニング 抗体産生能のスクリーニングに必要な標識抗原は、11
”dhTXBzを3H−ヨウ化メチルでエステル化した
ものを用いた。反応生成物の3H−メチル−11−dh
TXBzは、逆相HPLCを用いて3H−ヨウ化メチル
及び未反応の1l−dhTXBzと分離した。カラムは
μmボンダパックC工θ、溶媒はアセトニトリル/水/
酢酸(35:65:0.1. v/v/v)の混合物を
アンモニア水でpH6,5に調製したものを用いた。
無血清培地(Uitroser G、 IBF)を用い
てスクリニングを行なったところ、抗体産生能が15個
に1個のウェルの割合で検出された。
!汐」に≦=乙グ 目的の抗体産生細胞を寒天培地にごく少数まく軟寒天法
で行った。
4 千ツクローン  の ハイブリドーマをマウス腹腔内で増殖させて、腹水を集
め、硫安分画とプロティンAセファロ−抗原の交差反応
性(%)は、表2に示した通りである。
[表21 11−dhTXB2(acid form)     
      100TXB2            
      0 、0315−keto−PGF2 a
              0.052.3−din
or−TXB2             <0.02
PGB2                  <0.
02PGIh                  <
0.02PGE2                 
 <0−02PGF2α              
  <0.026−keto−PGFl a     
         <0.02PGE2−MPM   
             <0.02PGF2α−M
PM               <0.025 モ
ノクローン  固  カラムの 実施例1(3)に示した方法で調整した臭化シアン活性
化セファロース4B、5.7gを、20m1の0.1M
炭酸塩緩衝液(pH9,0)に懸濁させた後、100 
mgの抗1l−dhTXB2モノクローン抗体IgGを
加え、4℃にて16時間反応させた。0.1Mトリス塩
酸塩緩衝液(pH8,0)にて洗浄後、PBS (pH
7,4,)に置換した。これに、未処理のセファロース
4Bを70 g加え、ゲル1 ml当たり375μgの
IgG濃度の固定化抗体を調製し、4℃にて保存した。
この固定化抗体をポリプロピレン製カラム(セパコール
ミニPP、生化学工業)に、ゲル容量として0.8 m
l充填した。水、メタノールで洗浄後、PBSに置換し
た。
(6)モノクローン 休園  カラムの種々の濃度の標
準1.1−dhTXBzに、一定量の3H−標識された
o−dhnB2(アマジャム製)を添加した溶液をカラ
ムに負荷した。カラムをPBS(10ml)及び水(5
[111)で洗浄後、95%メタノール溶液で溶出した
。その一部を採り、液体シンチレーションカウンターで
回収された放射能を測定した。
固定化抗体カラムを使用した回収率を第3図に示す。縦
軸は、回収率(%)を示し、横軸は負荷量を示す。
実施例3 PGE215 mgをアセトニトリル0.45 mlに
溶解し、これにN、N’−ジスクシンイミジル カーボ
ネート11.4 mgとトリエチルアミン6.2μmを
加え、室温にて10分間混合した。適量の酢酸エチルエ
ステルを加えた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、つ
いで食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムを加えて脱水
した。溶媒を留去して得られたPGE2のN−サクシン
イミジルエステルの7.75 mgをピリジン0.78
 mlに溶解し、牛血清アルブミン(以下BSA)37
 mg′@:0.05Mリン酸塩緩衝液(pH7,3、
以下PB)0.78 mlに溶解したものと混合し、4
℃で24時間攪拌した。得られた反応液に5囲ジメチル
ホルムアミド水溶液を加えて総量を3 mlとした後、
5囲ジメチルホルムアミド水溶液で24時間、次いで生
理的食塩水で48時間、ともに4℃にて透析を行った。
得られた人工抗原36 mgに生理的食塩水を18 m
l加え、−20℃にて保存した。
2   および   A 上記PGE2とBSAとの結合物を、フロイントの完全
アジュバントでエマルジョンとし、6〜8週令のBAL
B/Cマウスの腹腔内に、毎回の蛋白量として50μg
を投与した。2週間毎に4回免疫を行い、最終免疫後3
日目にマウスの肺臓を取り出し、牌リンパ球とミエロー
マ細胞(SPY)をポリエチレングリコール法で細胞融
合させて、HAT培地でハイブリドーマを選出1.た。
3    生  のスクリーニング 市販の3H−標識PGE2を用い、抗体産生能のスクリ
ーニングを行なった。
Ωγり匹に≦;Zグ 目的の抗体産生細胞を寒天培地にごく少数まく軟寒天法
で行った。
5 モノクローン  の ハイブリドーマをマウス腹腔内で増殖させて、腹水を集
め、硫安分画とプロティンAセファロースカラムクロマ
トグラフィーにて目的とするモノクローナル抗体を得た
尿中の抗体の交差反応性C%)は、表3に示した通りで
ある。
[表3] PGE2                 100P
GE17.0 PCI’h                   1
 、0PGA20・2 PGE2                  1 、
0PGF 1α                 0
.IPGF!α                 4
.36−keto−PGF 1 a         
      5.413.14−dihydro−15
−keto−PGEz             <0
.113、14−dihydro−15−keto−P
GF2 a      <0.15 a 、7 a −
dihydro−11−keto−tetranorp
rostane−1,16−dioic acid  
 <0.115−keto−PGF2 a      
        <0 、1TXB2        
           <0.1(6)抗体固定化カラ
ムの作製 蛋白量として、200 mgのモノクローナル抗体を透
析膜に封入後、ポリエチレングリコール2000を用い
て濃縮し、0.1M炭酸塩緩衝液(pH9,0)で、4
℃にて24時間透析した。固定化は公知の方法[続生化
学実験講座(5)、免疫生化学研究法、日本生化学会編
集、東京化学同人(1986)、29〜31頁]により
、以下の様に行った。即ち、40 gのセファロース4
Bに水70m1を加え。水冷下、細かく砕いた臭化シア
ン4.5gをpH11,0〜11.5に保ちながら、添
加し混合した。PHが降下しなくなった時点でセファロ
ース4Bを20倍8の0.1M炭酸塩緩衝液(pH9,
0)で洗浄し、臭化シアン活性化セファロース4Bを得
た。
これに透析後のモノクローナル抗体を加え、4℃にて2
4時間攪拌した。0.1M I−リス塩酸塩緩衝液(p
H8,0)にて洗浄後、PBS (p)17.4)に置
換し、4℃で保存した。
7      カラムによる前 理法 固定化抗体をポリプロピレン製カラム(セパコールミニ
PP、生化学工業)にゲル容量として1.0 ml充填
した。水、アセトニトリルで洗浄後、PBSに置換した
。尿検体あるいは種々の濃度の標準PGE2及び尿検体
に標準PGE2を加えた溶液1.0 mlをカラムに負
荷した。カラムを水(5ml、3回)で洗浄後、メタノ
ール5 mlにて溶出し、蒸発乾固した後、酵素免疫測
定用の検体とした。
本抗体固定化カラムの回収率を第4図に示す。
縦軸は、回収率(%)を示し、横軸は負荷量を示す。
図に示すように、負荷量として0.1〜100 ngの
PGE2を良好な回収率で簡便に前処理できた。
てa」獲素七11口【U調裂迭 山水等の方法[ANALYTICAL BIOCHEM
ISTRY耳追。
285 (193&)に記載]に従って、β−ガラクト
シダーゼにより標識された9−デオキシ−9−メチレン
−PGF2αを調製した。
9PGE”     キ・・  の Uまフ」d凹回j■ キットは以下の各試薬より構成される。
(a)緩衝液: (、()0.:1M塩化ナトリウム、1mM塩化マグネ
シウム。
0.1%アジ化ナトリウム及び0.1%オブアルブミン
を含む10n+M燐酸緩衝液(pH7,0、以下A緩衝
液)、100 ml (ロ)緩衝液(a)より0.1%オブアルブミンを除い
たもの(pH7,0、以下B緩衝液)、10m1゜(b
)標準PGE2: PGE40.1 mgをエタノール1 mlに溶解した
もの。
希釈はB緩衝液にて行う。
(C>第1抗体固相化チューブ:100本山本等の方法
[ANALYTICAL BIOCHEMISTRY月
汲。
285 (1988)に記載]により、ポリスチレンチ
ューブに第1抗体を吸着させたもの、 (d)β−ガラクトシダーゼ標識9−デオキシ−9−メ
チレン−PGF2 a : 10 ml (8)で調製したものを緩衝液Aで20 ng/mlに
希釈したもの、 (e)酵素基質:30 ml 0.1−の4−メチルウンベリフェリル−β−D−ガラ
クトシドを含む緩衝液A、 (f)酵素反応停止液:250 mm 100Iグリシン−水酸化ナトリウム緩衝液(PH10
,3)、 (g)第1抗体を担体に結合、第1抗体を架橋又は第1
抗体を包括させたカラム用充填剤を充填したカラム、1
00本。
或いは第1抗体を担体に結合、第1抗体を架橋又は第1
抗体を包括させたカラム用充填剤及びカラム用外筒、1
00本。
■吐」世肥ジ匁附定 山水等の方法[ANALYTICAL BIOCHEM
ISTRY川も287−291 (1988)に記載]
に従って、尿中PGE2の測定を行なった。
検量線を第5図に示す。
縦軸は、B/BO(5%)を示し、横軸は、1l−dh
TXBzの使用量を示す。
尚、Bは、横軸で示される1l−dhTXBzの量を使
用した場合の酵素活性を示し、Boは、1l−dhTX
Bzを使用しない場合の酵素活性を示す。
抗1l−dhTXBz抗体は、実施例1(1)及び(2
)に従って得た。
農」L泪庸創危胆@阻艮法 HRPで標識された1、1−dhTXBzは、実施例]
、(5)に従って得た。
3       DASPボール ウサギのγ−グロブリン山羊抗血清(第1ラジオアイソ
トープ社製造)を用い、硫酸アンモニウム分画とDEA
E−セルロースカラムクロマトグラフィーにより第2抗
体IgG画分を調製した。1 mg/mlの濃度になる
ように第2抗体IgGを溶解した0、05Mリン酸緩衝
液(pH7,4)500 mlにポリスチレンボール3
000個を浸し、室温で2時間、更に4℃で一夜放置し
て吸着させ、目的とするDASPボールを得た。
4 DASP” による1l−dhTXBzの実施例1
(6)記載の測定キットにおいて、コンポーネント(e
)の代わりに、DASPポールを第2抗体として使用し
た。1l−dhTXBzは、5〜500 pg/mlで
容易に測定できた。
[実施例の効果] (1)本発明の固定化抗体カラムによる前処理及び1l
−dhTXBzの酵素免疫測定法を用いることにより、
血漿中濃度として5〜500 pg/mlの範囲で1l
−dhTXBzの測定が可能となった。
(2)本発明の抗体固定化カラムによる前処理及びPG
E2の酵素免疫測定法を用いることにより、尿中濃度と
して1〜100 pg/mlの範囲でPGE2の測定が
可能となった。
(3)選択的な前処理法を用いることにより、交差反応
性を示す乃至は抗原抗体反応を阻害する物質の効率的な
除去が可能となった。
(4)前処理に溶媒抽出やHPLC法等の熟練を必要と
する工程が含まれておらず、容易であり自動化が可能で
ある。
(5)用いた固定化抗体カラムを極性有機溶媒で洗浄す
ることにより再利用が可能である。
(6)本発明による酵素免疫測定法はマイクロタイター
プレートを用いることにより酵素活性の自動測定も可能
である。
(7)’ GC−H8法に比べ前処理が簡単であり、−
度に多数の測定が可能である。
(8) RIA法のような特定の管理施設で有資格者が
取扱う必要がなく、標識試薬も長期に亘り安
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1(4)で得られた、1l−dhTX
B2の回収率を示す。 第2図は、実施例1(7)で得られた。 1l−dhT
XB2の標準検量線を示す。 第3図は、実施例2(6)で得られた、1l−dhTX
B2の回収率を示す。 第4図は、実施例3(7)で得られた、PGE2の回収
率を示す。 第5図は、実施例3(10)で得られた、PGE2の標
準検量線を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プロスタグランジン類、トロンボキサン類又はロ
    イコトリエン類と蛋白との結合物を第1動物に投与して
    得られる第1抗体を担体に固定化させたカラム用充填剤
  2. (2)請求項1記載のカラム用充填剤を充填したカラム
  3. (3)請求項2記載のカラムを用いて、相当するプロス
    タグランジン類、トロンボキサン類又はロイコトリエン
    類を精製する方法。
  4. (4)請求項2記載のカラムを用いて、相当するプロス
    タグランジン類、トロンボキサン類又はロイコトリエン
    類を精製し、精製物の量を酵素免疫測定法により測定す
    る方法。
  5. (5)少なくとも、 (A)請求項2記載のカラム、 (B)相当するプロスタグランジン類、トロンボキサン
    類又はロイコトリエン類と蛋白との 結合物を第1動物に投与して得られる第1抗体 (C)酵素標識された適当なプロスタグランジン類、ト
    ロンボキサン類又はロイコトリエン 類からなる抗原及び (D)第1動物の血清若しくはγ−グロブリンを第2動
    物に投与して得られる第2抗体又はその固相担体結合物 からなる相当するプロスタグランジン類、トロンボキサ
    ン類又はロイコトリエン類の定量用組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0666807A (ja) * 1992-08-19 1994-03-11 Nakarai Tesuku Kk タンパク質の糖化割合の測定方法

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