JPH02191509A - 鉱滓を利用した凝集剤及びその製造方法 - Google Patents

鉱滓を利用した凝集剤及びその製造方法

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JPH02191509A
JPH02191509A JP25299489A JP25299489A JPH02191509A JP H02191509 A JPH02191509 A JP H02191509A JP 25299489 A JP25299489 A JP 25299489A JP 25299489 A JP25299489 A JP 25299489A JP H02191509 A JPH02191509 A JP H02191509A
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flocculant
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silicic acid
water
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Nobuyuki Uematsu
信行 植松
Yoshitaka Ichimaru
市丸 義隆
Takaharu Matsushita
松下 隆治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は各種用廃水、池・湖沼等閉鎖系水域水、河川及
び海面の汚染物である濁質濃度の低減、藻類の除去、赤
潮プランクトンの駆除と共にリン酸の除去等を可能なら
しめる凝集剤に関するものである。
[従来の技術] 原水の除濁に関しては各種方法があるが、その1つであ
る凝集法において、一般的な凝集剤である硫酸バンドと
共に重合シリカコロイド(コロイドケイ酸、シリカゾル
、無定形ケイ酸コロイドなどと呼ばれるが以下活性ケイ
酸と略す)を濁水の凝集に用いて効果をあげている例が
浄水場で報告されている(水道協会雑誌第387号)。
この方法は凝集剤である硫酸バンドの単独使用より凝集
フロックが強固で大きく且つ重いので沈降速度が速くな
り、従って残留濁度がより小さくなる効果があるが、特
に原水水温が10℃以下に低下して凝集フロックの成長
が悪い冬期や、原水濁度が300度を越えるときに、活
性ケイ酸の凝集補助剤としての効果が高い。
ところで活性ケイ酸の製造方法はいろいろあるが、ケイ
酸ソーダ(水ガラス)の薄い溶液(SiOzとして約1
.5%)に硫酸等の稀酸を加えて作るのが一般的である
。しかし、ケイ酸ソーダ溶液中の大部分のアルカリ度が
中和された後、1〜2時間静置すると淡い白濁を呈する
ようになり、さらに時間がたつと液全体が寒天状に固化
し、いわゆるゲル化するという問題点がある。すなわち
、ゲル化したケイ酸は凝集補助剤として効果がないばか
りか、装置や配管をつまらせて大きな支障となるので、
実際はゲル化の進行を実用上支障のない程度に遅らせる
ため、1〜2時間静置した後、溶液を5t(h O,5
%程度まで稀釈してから使用している。
従って実際の活性ケイ酸製造設備では、計量器の誤差や
停止信号から閉弁までの時間遅れ等のため、使用する硫
酸の計量に若干の誤差を生じ、これがケイ酸ソーダの中
和率に大きく影響するため、硫酸を加えた後の11)1
を測定しながら、ケイ酸ソーダまたは硫酸をさらに添加
して適正な残留アルカリ度になるように必ず補正を行っ
ている。このようにケイ酸の活性化作業は、ゲル化を防
止するために溶液のpHや残留アルカリ度等管理すべき
項目も多く簡単ではない。なお、作業簡略化のため複雑
な自動計装を導入した場合は、保守に高度の技術を必要
とするので小規模水処理には向かない。
また、活性ケイ酸製造設備は第2図にフローを示すとお
り、装置的にもケイ酸ソーダ貯蔵稽1 (一般にエポキ
シライニング)、濃硫酸タンク2、活性化反応相3(攪
拌機付、一般に軟質塩ビライニング)の他、ケイ酸ソー
ダ受入ポンプ4、ケイ酸ソーダ送液ポンプ5、硫酸送液
ポンプ6、活性ケイ酸注入ポンプ7及び配管と、これら
の運転操作と運転状況の表示を行なう操作・監視盤から
構成されているのが一般的であり、設備としても簡単で
はない。
このように、ケイ酸の活性化が作業的にも装置的にも簡
単でないため、我国では東京都の金回・長浜・東村山な
どの各浄水場、及び北九州市水道や愛知用水公団系の浄
水場などで5〜10年間使用された実績があるが現在は
いずれも使用が中止されている。
一方、最近環境問題でクローズアップされている赤潮プ
ランクトンの駆除及び藻類の除去についても種々の方法
が提案されているが、酸処理粘土(含・天然酸性粘土)
による共沈凝集法は効果上、散布量を多くしなければな
らない点で、粘土粒子が魚のえらに付着することによる
窒息死等、他の生物への影響も大きく実用化されていな
い、また一般的には凝集剤である硫酸バンドの散布では
、赤潮プランクトンや藻類が凝集してできるフロックが
充分重質でないために完全に沈降せず、そのため加圧浮
上処理を行なって回収しなければならない等経済的な理
由からも実用化には至っていない。
[発明が解決しようとする課題] 活性ケイ酸を凝集剤の硫酸バンドと共に使用すれば、強
固で犬きく且つ重いフロックを作るという活性ケイ酸の
@集補助剤としての働きにより、濁質濃度の低減、赤潮
プランクトンの駆除、藻類の除去が促進される効果は著
しい。
しかしながら前記のように従来活性ケイ酸は、ケイ酸ソ
ーダに硫酸等の希酸を加えて活性化させることにより製
造し、硫酸バンド等の凝集剤とは別々に原水へ添加して
処理を行なりていた。しかし、このケイ酸の活性化は作
業的にも設備的にも簡単でないため活性ケイ酸は一部の
浄水場でかつて使用されていたにすぎない。
本発明は、これらの課題を解決するために重合化度の高
い活性ケイ酸を含んだ凝集剤を提供するものである1本
凝集剤の製造過程でケイ酸が活性化されるため、別途ケ
イ酸ソーダから活性ケイ酸を製造して添加する必要もな
く、設備も作業も大幅に簡略化され、安価な凝集剤が提
供できるものである。
〔課題を解決するための手段及び作用〕発明者らは、前
記の課題を解決させるために研究を重ねた結果、高炉滓
に注目し、これを原料として濃度調整した硫酸、塩酸ま
たはこれらの混酸に浸漬させることにより重合度の高い
活性ケイ酸を含んだ凝集剤を容易に且つ低コストで製造
することに成功し、さらに本発明の凝集剤が優れた凝集
性能ならびに液中のリン酸の除去性能を持つことを見出
したものである。
即ち本発明の凝集剤は、鉱滓を硫酸、塩酸またはそれら
の混酸のいずれかに溶解して得られる、アルミニウムイ
オン等の多価金属イオン、カルシウムイオン等のアルカ
リ土類金属イオン、および活性ケイ酸を含有することを
特徴とする液状の凝集剤である。
本発明の凝集剤の製造は、例えばまず高炉滓を稀硫酸、
稀塩酸またはそれらの混酸中に浸漬させ、高炉滓から酸
溶液中へアルミニウムイオン等の多価金属イオン及びカ
ルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類
金属イオンと共に溶解性シリカ(分子分散状ケイ酸、ケ
イ酸モノマーとも呼ばれる)を溶出させ9Hの上昇後、
酸溶液を高炉滓から分離することにより得られる。
高炉滓と酸溶液との好ましい混合比率は、徐冷スラグの
場合はスラグの粒度によるが、実用的な粒径である5〜
25mmの場合100重量部当り酸溶液は43重量部以
上210重量部以下、急冷スラグの場合はスラグ100
重量部当り酸溶液は63重量部以上300重量部以下、
徐冷スラグと急冷スラグを混合して用いる場合はそれら
の混合割合によっても異なるがスラグ100重量部当り
27重量部以上103重量部以下を目安にするとよい。
上記の割合で、高炉滓を酸溶液に浸漬すると高炉滓自身
から溶出するC、O等によって中和反応が進み酸溶液の
p)Iは次第に上昇する。
一方、溶解性シソ力は酸性サイドから次第にDHが上昇
してくるにしたがって溶解度が減少してくるので、過剰
になった溶解性シリカは、上記の多価金属イオンやアル
カリ土類金属イオンの存在下で重合反応が進み次第に活
性ケイ酸になる。
急冷スラグは、粒径も1〜5mmの粗粒状で比表面積も
大きく、鉱物の組織がほとんどガラス買のためアルカリ
成分の溶出性も良く、徐冷法と比べてpHの上昇速度が
非常に早い。
また、溶解度の関係から硫酸より塩酸を用いた方が上記
の溶出イオンの濃度は高くなる。但し急冷スラグは硫酸
塩の刺激作用による水硬性を発現するため微粉砕せず1
〜5mmの粒度で使うとよい。
言い換えると、本発明において用いる高炉滓の作用は、
凝集主剤として効果のあるアルミニウムイオン等の多価
金属イオンを溶出させると同時にカルシウムイオン、マ
グネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオンを補給す
ることにより酸溶液との中和反応を進め溶解性シリカを
凝集補助剤として効果のある活性ケイ酸に変えることで
ある。
また、本発明の他の凝集剤は鉱滓並びに、粘土鉱物、緑
泥石、雲母等の含水珪酸塩鉱物、及びボーキサイト、安
上頁岩、明暮石、霞石等のアルミナ鉱石のうち、少なく
とも一種以上を硫酸、塩酸又はそれらの混酸のいずれか
に溶解して得られる、アルミニウムイオン等の多価金属
イオン、カルシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン
、および活性ケイ酸を含有することを特徴とする液状の
凝集剤である。
この本発明の凝集剤を製造するには、アルミニウムイオ
ン等の多価金属イオン及び溶解性シリカを補給できる、
以下に示す粘土鉱物、緑泥石、雲母等の含水珪酸塩鉱物
及びボーキサイト、容土頁岩、明馨石、霞石等のアルミ
ナ鉱石のうち、少なくとも一種以上を高炉滓に混合して
使ってもよい。
これらの鉱物は高炉滓と比べて塩基度(一般にCaOと
5in2の重量比)が高くないため、溶解に伴なうp)
Iの上昇も少ない、そこで、これらの鉱物から溶出する
溶解性シリカを重合させ、活性ケイ酸の量を増すために
はこれらの鉱物に高炉滓を混合して用いる必要がある。
本凝集剤中のケイ酸の重合率(総ケイ酸に対する活性ケ
イ酸の重量割合)を高くするには、酸溶液の濃度を高く
して、高炉滓から溶解性シリカを短時間に多く溶出させ
た後、同じく高炉滓から溶出する石灰(Cab)による
中和反応が進んでpHが上昇した後酸溶液を高炉滓から
分離すればよい。
凝集剤としての必要要件を有効な成分組成で特定すると
、活性ケイ酸の含有量としては50mg/1以上であり
、凝集主剤としてのアルミニウムイオンとの含有バラン
スとしては、活性ケイ酸がアルミニウムイオンの0.3
倍以上となる。
また、ケイ酸の重合化度は’IO’4以上となる。
このためには酸溶液の濃度は0.06規定以上好ましく
は0.1規定以上にする必要がある。
しかし、浸漬時間を長くしてpHを上昇させすぎると酸
溶液中のアルミニウムイオン及び活性ケイ酸の濃度が逆
に減少してくるため、本凝集剤のpHは4.3以下好ま
しくは3,8以下にある間に溶出を終了し高炉滓より酸
溶液を分離する必要がある。
このように本@集剤中の活性ケイ酸濃度は酸溶液の濃度
に主に依存するため、ゲル化は簡単に防止できる。即ち
、高炉滓を浸漬させる酸溶液濃度を一定濃度以下にする
ことにより、ゲル化するに要する時間を実用上問題にな
らない程度まで大きくすることがで診る。
本凝集剤の場合は、高炉滓を酸溶液に浸漬処理して製造
する過程で同時に活性ケイ酸ができるため、従来技術の
ように別途ケイ酸ソーダから活性ケイ酸を製造(フロー
を第1図に示す。)して添加する必要もなく、製造設備
フローは第1図に示すとおり簡略化される。
第1図中11は濃硫酸タンク、12は溶解重合槽、13
は硫酸送液ポンプ、14は凝集剤注入ポンプ、15は鉱
滓を示す。
前記したように、張込む酸溶液濃度を事前に一定濃度以
下に調整しておくだけで、ゲル化も防止できるため従来
技術のようにケイ酸ソーダの中和率や残留アルカリ度等
の項目について管理する必要もなく作業も簡略化される
本凝集剤は、成分的にも凝集主剤として働くアルミニウ
ムイオン等の多価金属イオン、フロック形成補助剤とし
ての活性ケイ酸を含むために、アルミニウムイオン等の
凝集主剤だけから成る従来の凝集剤(例えば硫酸バンド
)に比べて凝集能力が高い。
また、製鉄所の副産物である高炉滓を原料に用いるため
、安価な凝集剤を提供できるものである。
本発明において用いる高炉滓は、鉄鉱石中の不要成分で
あるシリカ(Si(h)やアルミナ(Autos)が、
フラックス(石灰; Can 、 マグネシア; Mg
O等)と反応して得られる副産物である。一般に生成さ
れた直後の高炉滓は1500℃以上の高温の溶融状態に
あるためまず冷却処理されるが、冷却方法によって次の
2 ffl類の高炉滓となる。
自然放冷散水により徐冷処理された高炉滓(以下徐冷ス
ラグと呼ぶ)は、塊状となりスラグの主成分であるCa
O、5i02などの酸化物は単体としては存在せず互い
に結合してケイ酸塩をはじめとする硬質緻密な結晶質と
なる。
加圧水を噴射するなどして急冷処理された高炉滓(以下
急冷スラグと呼ぶ)は、徐冷スラグのように結晶を形成
する時間的余裕がなく、組織はガラス買となっているた
め、強い潜在水硬性をもっている。
これら2種類の高炉滓は、いずれも本発明の凝集剤の原
料として用いることができる。
高炉滓の組成は、装入原料や操業方法などによって異な
るが、代表的な組成例を表1に示表2 凝集剤1の性状 す。
表1 高炉滓の組成例 (単位:wt%) [実 施 例] 以下実施例によって、本発明によって生じた特有の技術
的効果を詳しく記載するが、本発明はその要旨を越えな
い限り、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 5〜25mmに篩分けした徐冷スラグ100重量部を2
.4規定の希硫酸67重量部の中に20時間浸漬してp
H1,14の溶出液を製造して凝集剤1を得た。実施例
凝集剤1の性状を表2に示す。P−5j02は活性ケイ
酸を示す。
本凝集剤の場合はケイ酸の重合が進み約97%が活性ケ
イ酸となっていた。
次に凝集剤1の使用例を示す。
■ 過去に淡水赤潮が発生したことのある貯水池(大阪
府Tダム)で採取した表層水と赤潮プランクトンを適量
混合しながら、人工的に淡水赤潮を調整し検水(原水)
とした。プランクトンの濃度は2530セル/mJ2で
主な種と構成割合は過鞭毛藻網(Pcridinium
 bipes)が約58%、珪藻網(Meloslra
 spp、)が約22%、珪藻網(^5terione
lla formosa)が約16%、その他のプラン
クトン約4%であった。
この原水に凝集剤1を対原水量比で175000c2o
oppm)の割合で添加し、 150回転で2分間急速
攪拌し、さらに40回転で8分間緩速攪拌したあと60
分間静置し、その上澄液を採取して水質を分析し処理結
果とした。表3に原水の水質と処理結果を示す。本発明
による凝集剤は、淡水赤潮(植物プランクトン)を含む
富栄養水に対し、クロロフィルの除去率93%、全窒素
(T−N)及び全リン(T−P)の除去率はそれぞれ5
0%、74%と顕著な効果を示すとともに、処理液中の
有害物質も全く問題のないレベルであった。
尚、以下の実施例において攪拌回転数、攪拌時間および
静置時間は木実施例と基本的に同じとした。
■ 大阪府S池で採取した表層水を濾過した濾液に、別
途プランクトンネットを用いて濃縮・採取した植物プラ
ンクトンを適量混合しながらアオコ水を調整し検水(原
水)とした。
プランクトンの濃度は、1870セル/mfLで、主な
種と構成割合は藍藻網(0scillatoriasp
p、)が約65%、珪藻網(Melosira spp
、)が約11%、輪生網(Rotatoria )が約
10%であった。
この原水と凝集剤1を対原水量比で172000の割合
で添加し攪拌処理した。表4に原水の水質と処理結果を
示す。
本発明による凝集剤は、植物プランクトンを含む池水に
対し、クロロフィルの除去率97%、T−N及びT−P
の除去率はそれぞれ71%、93%と顕著な効果を示し
た。
表4 池水(植物プランクトン)の処理結果■ 大阪府
0ダム周辺の河川で、河川水と河床の微細土粒子を採取
し、微細土粒子を振盪し1時間静置後の浮遊物質をSS
として約2000 mg/flとなるように濃度設定し
濁水供試液(原水)とした。
この原水に凝集剤1を対原水量比で171250の割合
で添加し攪拌処理をした0表5に原水の水質と処理結果
を示す。
本発明による凝集剤は、濁質の低減に対し特に顕著な効
果を示すと同時に、処理液中の有害物質も全く問題のな
いレベルであった。
表5 河川水(高濁度)の処理結果 してpH3,18の溶出液を製造して実施例凝集剤2を
得た。この実施例凝集剤の性状を表6に示す。
表6 凝集剤2の性状 衷JC生ユ 粒径25〜40mmの徐冷スラグ100重量部を0.2
4規定の希塩酸125重量部の中に1時間浸漬次に凝集
剤2の使用例を示す。
製紙工業廃水はリグニン、セルロース、ソーダ灰、クレ
ーなどを含有し、ss、 coo成分が高いのが特徴で
ある。ライナー工程からのバルブ廃水を原水とし、原水
IJZに対し実施例凝集剤2を18.1 mu (対原
水量比で1155)添加し攪拌処理した。ここで凝集剤
2の添加率をAC+添加濃度で示すと約9 ppmに相
当する。また比較例として硫酸バンドの添加処理も同時
に行なった。原水の水質及び処理結果を表7に示す。
表7 製紙工業排水の処理結果 表8 凝集剤3の性状 粒径1〜5Illl11の急冷スラグ100重量部を、
0.5規定の希硫酸300重量部の中に約2分浸漬して
9112 、96の溶出液を製造して実施例凝集剤3を
得た。凝集剤3の性状を表8に示す。本凝集剤のケイ酸
は約75%が活性ケイ酸となっていた。
次に凝集剤3の使用例を示す。
実施例1の■で調整した濁水供試液を河川水で約10倍
に希釈し、SSとして約200mg/ILの原水に調整
した。
この原水に凝集剤3を対原水量比で171100の割合
で添加し攪拌処理をした。表9に原水の水質と処理結果
を示す。
表9 河川水(低濁度)の処理結果 粒径1〜5mmの急冷スラグ100重量部を0.5規定
の希塩酸300重量部の中に約3分浸漬してpH2,8
3の溶出液を製造して実施例凝集剤4を得た。本凝集剤
のケイ酸は約71%が活性ケイ酸となっていた。
表10 凝集剤4の性状 次に凝集剤4の使用例を示す。
某食品工場から排出されるフィルター逆洗水1βに対し
凝集剤4を2.9mf1(対原水量比1/340 )添
加し攪拌処理した。原水の水質及び処理結果を表11に
示す。
本発明による凝集剤は、水道法による水質基準を満たす
レベルまで濁度等が低減でき、残留する有害イオン等も
基準値以下であるという顕著な効果を示した。
表 11 某食品工場フィルター逆洗水処理結果里講U
生互 5〜25mmに篩分けした徐冷スラグ10重量部当り、
含水ケイ酸塩鉱物として2〜10mmに篩分けしたカオ
リナイト(Kaolinite  :表12に組成を示
b、)を90重量部混合して充填した容器の下部よりO
,Oa規定の希硫酸を一定流量で連続注入し、上部より
p)11.88の溶出液を連続的に抜ぎ取り実施例凝集
剤5を得た。石層部と常時接触している溶出液量は83
重量部であり、接触(滞留)時間は約2時間であった。
凝集剤5の性状を表13に示す。
表12 カオリナイトの組成情) 表13 凝集剤5の性状 次に凝集剤5の使用例を示す。
H@外堀の表層水を採取し検水(原水)とした。この外
堀には生活排水が流入しているため、富栄養化が進んで
緑藻類が繁殖している状況であった。
この原水に凝集剤5を対原水量比で115oの割合で添
加し実31例1と同様に攪拌処理した。
表14に原水の水質と処理結果を示す。
表14 塩水(富栄養水)の処理結果 を連続的に抜き取り実施例凝集剤6を得た。石層部と常
時接触している溶出液量は53重量部であり、接触(滞
留)時間は約20時間であった0本凝集剤はケイ酸の約
79%が重合して活性ケイ酸になっていた。凝集剤6の
性状を表16に示す。
表15 クリストバライトの組成情) ここでT−COD+全C0D S−COD +溶解性C0D BOD :生物化学的酸素要求量 釆Jし1互 5〜25mmに篩分けした徐冷スラグ90重量部当り含
水ケイ酸塩鉱物として2〜10mmに篩分けしたクリス
トバライト((:ristobalite;表15に組
成を示す。)を10重量部混合して充填した容器の下部
より約1.7規定の希硫酸を一定流量で連続注入し、上
部よりp)11.0の溶出液量16 凝集剤6の性状 次に凝集剤6の使用例を示す。
実施例5と同じH域外堀の表層水を採取し検水(原水)
とした。
この原水に凝集剤6を対原水量比で17400の割合で
添加し攪拌処理した。表17に原水の水質と処理結果を
示す。
表17 塩水(富栄養水)の処理結果 %ずつ混合した混酸47重量部の中に3時間浸漬し、p
++ 0.18の溶出液を製造して凝集剤7を得た。凝
集剤7の性状を表18に示す。
表18  凝集剤7の性状 5〜20mmに篩分けした徐冷スラグ100重量部を、
1規定の希硫酸と希塩酸を容量比5゜次に凝集剤7の使
用例を示す。
陶芸用粘土を水道水に溶かして、5時間静置させた上澄
み液を抜き取り、人工濁水とした。
人工濁水の性状は、pH7,7、濁度614であった。
この人工濁水に凝集剤7を対原水量比で11500の割
合で添加し攪拌処理した。10分静置後の処理水の残留
1蜀度は38であった。
火JL剋」。
5〜201II111に篩分けした徐冷スラグ100重
量部を濃度0.06〜1.0規定以上の希硫酸50重量
部の中に1時間〜7時間浸漬して種々の組成の凝集剤を
得た。
ここで得られた凝集剤を実施例7で調整した人工濁水に
添加して、攪拌処理した後の凝集効果を第3図に示した
この結果より、凝集効果が得られる凝集剤としての必要
要件は、活性ケイ酸の含有量としては、50 mg/1
以上であり、凝集主剤としてのアルミニウムイオンとの
含有バランスとしては、活性ケイ酸がアルミニウムイオ
ンの0.3倍以上となる。
このときケイ酸の重合化度は70%以上であった。
なお含水ケイ酸鉱物として実施例5ではカオリナイト、
実施例6ではクリストバライトを使用したが粘土鉱物(
にaolinite) :AlzO3・2SiO,−S
i20 緑泥石(Penninite) :11Mg0・Aih
03・7Si02・8H20又は雲母(Muscovi
te) +に20・3A1203・6SiO2−282
0を使用してもよい。
又アルミナ鉱石としては次のものを使用すればよい。
ボーキサイト(Bauxite) :1QxOs・Hx
O・k120s・Si20 明暴石(Alunlte) :に2(13A4203・
4sOa・6H20なお、高炉滓を屋外に3ケ月程度山
積みし大気にざらすくエージング)ことにより、高炉滓
中の硫化カルシウム(Ga5)が水と大気中の酸素の作
用で硫酸カルシウム(CaSO4)や炭酸カルシウム(
Canoe)  として安定化され、硫化水素臭や黄色
水の発生を防止できる。
本実施例では主に高炉滓についてその効果を記したが、
表18に示すように転炉滓や電気炉滓も石灰(Cab)
 とシリカ(Si02)の2成分を生成分としており、
高炉滓と組成が似ている。従って実施例を示すまでもな
く高炉滓と同様の作用、効果が得られることは自明であ
る。
表18各種鉱滓の組成例    (W戊)が、これは凝
集主剤として働くアルミニウムイオンがより多く溶出す
る点で凝集効果はあり、従って実施例を示すまでもな〈
実施例と同様の作用、効果が得られることは自明である
表19 各種含水ケイ酸塩鉱物及びアルミナ鉱石の組成
例また、含水ケイ酸塩鉱物としてカオリナイト(Kao
linite)  とクリストバライト(Cristo
−baltta)の例を高炉滓に混合した場合の実施例
として挙げたが、表19に示すようにアルミナ鉱石、ボ
ーキサイトを除いてアルミナ(AR203)とシリカ(
Si(h)の2成分を主成分としており、石灰(CaO
)が少ない点は含水ケイ酸塩鉱物に似ている。これら2
成分のうち、アルミナ(八J2203)成分の方がシリ
カ(SiOz)成分より多い[発明の効果] 以上説明したように、本発明の凝集剤は優れた凝集能力
があり、かつ安価に製造でざる。成分的にも凝集主剤と
して働くアルミニウムイオン等の多価金属イオンフロッ
ク形成補助剤としての活性ケイ酸、アルカリ度調整剤と
してのカルシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン、
及びp)I調整剤としての硫酸等の水素イオンを含むた
めに、アルミニウムイオン等の凝集主剤だけから成る従
来の凝集剤(例えば硫酸バンド)に比べて凝集能力が高
い、処理水中の有害物質も全く問題のないレベルである
フロック形成補助剤としての活性ケイ酸を、従来の活性
ケイ酸製造設備で別途製造し、凝集剤と共に添加する場
合と比較して、本発明凝集側の場合は、高炉滓を酸に浸
漬処理して凝集剤を製造する過程で同時にケイ酸が活性
化されるため、ケイ酸の活性化が作業的にも装置的にも
簡略化でとる。
また、本発明によれば現在の利用分野のほとんどが建設
材料(道路・土木・セメント用材料、粗管・細骨材、そ
の他)である高炉滓を原料として凝集剤を提供するもの
であり、高炉滓に新たな利用分野を開拓するものである
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の凝集剤の製造設備例のフロー図、第2
図は従来の活性ケイ酸の製造設備フロー図、第3図は実
施例7における凝集効果を示す図である。 1・・・ケイ酸ソーダ貯蔵槽 2・・・濃硫酸タンク   3・・・活性化反応槽4・
・・ケイ酸ソーダ受入ポンプ 5・・・ケイ酸ソーダ送液ポンプ 6・・・硫酸送液ポンプ 7・・・活性ケイ酸注入ポンプ 11・・・濃硫酸タンク  12・・・凝集重合槽13
・・・硫酸送液ポンプ 14・・・凝集剤注入ポンプ 15・・・鉱滓。 他4名 第1図 第3図 3、活性化反応槽 4:ケイ酸ソーダ受入ポンプ 5:ケイ酸ソーダ送液ポンプ ()・吹酸送液ポンプ 7:活性ケイ酸11人ポンプ II:濃殻酸タンク 2:凝集重合槽 15、鉱滓 AQ’J度1mg/ n l

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鉱滓を硫酸、塩酸またはそれらの混酸のいずれかに
    溶解して得られる、アルミニウムイオン等の多価金属イ
    オン、カルシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン、
    および活性ケイ酸を次に示す範囲で含有することを特徴
    とする液状の凝集剤。 a、活性ケイ酸の含有量;50mg/l以上b、ケイ酸
    の重合化度;70%以上 c、アルミニウムイオンとの含有バランス 活性ケイ酸/アルミニウムイオン;0.3以上2 鉱滓
    並びに、粘度鉱物、緑泥石、雲母等の含水ケイ酸塩鉱物
    、及びボーキサイト、礬土頁岩、明礬石、霞石等のアル
    ミナ鉱石のう ち、少なくとも一種以上を硫酸、塩酸又はそれらの混酸
    のいずれかに溶解して得られる請求項1記載の鉱滓を利
    用した凝集剤。 3 硫酸、塩酸またはそれらの混酸の濃度が0.06規
    定以上である酸溶液と鉱滓とを、鉱滓100重量部当た
    り酸溶液を27重量部以上、300重量部以下の比率で
    混合してできる溶解液のpHが、4.3以下で溶解を中
    止することを特徴とする請求項第1項および第2項の凝
    集剤製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104274999A (zh) * 2014-10-17 2015-01-14 陈晗 一种有效促进水相中固体微粒沉积的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104274999A (zh) * 2014-10-17 2015-01-14 陈晗 一种有效促进水相中固体微粒沉积的方法

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