JPH0218943Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、光源にLEDランプを使用した表
示灯に用いて好適なランプホルダーに関する。

近年、光源にLEDランプを使用した表示灯が
次第に多く使用され始めている。この場合に電源
としては一般に交流が使用されるので、この交流
を整流し、さらにLEDランプを構成する発光ダ
イオードの適正使用電圧にまで降下させてやる電
源装置が必要である。しかるに、この電源装置が
余りに大がかりなものであると設置場所を取り、
従来の光源にネオンランプや白熱球を用いたもの
の方が良くなつてしまうところであるが、最近の
半導体回路の製造技術の進歩発展は目覚ましく、
小型であつても高い電圧を自在に制御できるもの
が開発されるようになつた。

この考案の目的は、光源にLEDランプを用い
ても、小型で、例えば100Vの一般家庭用の交流
電源に直接接続して手軽に使用することのできる
ように構成した、とくに表示灯用のランプホルダ
ーを提供せんとするにある。

上述した目的を達成するためにこの考案は、一
端部を開放させた筒状のホルダー本体と、このホ
ルダー本体の内底部に一側部を敷設させ、他側部
を該ホルダーの半径方向へ突出させた端子と、こ
の端子の前記一側部上部に置かれたケースカバー
と、このケースカバー内部に置かれた回路基板
と、この回路基板の上部に置かれた内部に入力電
源を適正直流電力に変換する電源装置の回路部品
を収納させたコンバーターケースと、このコンバ
ーターケース上に置かれた口金と、少なくとも前
記ケースカバー、回路基板、及びコンバーターケ
ースを貫通して前記ホルダーの中央部に設けられ
たリード端子とを含み、このリード端子を前記ホ
ルダー本体の底部にリード線接続ビスで固定させ
る一方、その上部には絶縁ワツシヤーを介して接
触子と共に前記口金をビスで固着させたものであ
る。

（実施例） 図面に依れば、１は中心部に挿通穴１ａを設け
た底板２を有し、上部を開放させた円筒状合成樹
脂製かつ、絶縁性材質のホルダー本体であり、そ
の底部には端子３の一側部が敷設され、他側部を
ホルダー本体１の半径方向へ突出させている。底
板２の中心部にはもう一方の端子である棒状のリ
ード端子が軸方向上方へワツシヤー４ｂを介して
リード線取付ビス４ａによつて固着されている。
５は回路基板であり、その中心部には挿通穴５ａ
が、面部にはガイド穴５ｂ、及びリード線挿通穴
５ｃが各々設けられている。この回路基板５上に
は、例えばダイオード等の整流素子６，IC化さ
れたDC−DCコンバーター７、及び安定抵抗８等
から成る電源装置の回路部品が立設されており、
これらの回路部品は、中心部に軸方向に貫通する
挿通穴９ａを有する円柱状を呈した絶縁性材質の
コンバーターケース９に、該挿通穴９ａを挟んで
設けられた収装穴９ｂ，９ｃ，９ｄ内へ収納され
ている。１０はケースカバーであり、このケース
カバー１０は中心部に挿通穴１０ａを有すると共
に、この挿通穴１０ａを挟んでガイド穴１０ｂ、
リード線挿通穴１０ｃ及び段部１０ｅを有する。
前述したコンバーターケース９は、またガイド突
起９ｅを有し、このガイド突起９ｅは回路基板５
のガイド穴５ｂ、及び回路基板５の底部より被せ
られたケースカバー１０に設けたガイド穴１０ｂ
へ挿入され、組立ての際の位置決めの機能を有し
ている。

ホルダー本体１内部の構成を簡単にまとめる
と、ホルダー本体１の内底部にはまず端子３の一
側部が置かれ、この端子３の上部にはケースカバ
ー１０が置かれ、このケースカバー１０内には回
路基板５が置かれ、この回路基板５上にはコンバ
ーターケース９が置かれ、このコンバーターケー
ス９上に口金１４が置かれ、リード端子４によつ
て全部が固定されている。

ホルダー本体１の底部中央に取付けられたリー
ド端子４は、ケースカバー１０、回路基板５、及
びコンバーターケース９に設けた挿通穴１０ａ，
５ａ及び９ａを貫通して、コンバーターケース９
の上面に突出し、絶縁ワツシヤー１１を介して接
触片１２をビス１３で固着してある。このビス１
３はまた、絶縁ワツシヤー１１を介して口金１４
をコンバーターケース９上面に固定させる機能も
合わせて持つている。

そして、整流素子６の入力端側のリード線６ａ
は、回路基板５及びケースカバー１０の各挿通穴
５ｃ，１０ｃを貫通して端子３に接続され、出力
端側のリード線６ｂは回路基板５に接続されてい
る。安定抵抗８の出力端側はコンバーターケース
９を貫通して口金１４に接続されると共に、入力
端側は同じく回路基板５に接続されている。そし
て口金１４にはLEDランプ１５が取付けられて
いる。

したがつて、端子３とリード端子４に通常の
100V交流電源を接続させると、この交流は整流
素子６によつて整流され、DC−DCコンバーター
によつて電圧降下されて、適正電圧を持つた直流
がLEDランプ１５へ安定抵抗８を介して供給さ
れるので、該LEDランプ１５は点灯し、電圧破
壊或は品質劣化を起こすことなく長寿命性を保つ
ものである。

その際、この考案に依れば整流素子６、及び
DC−DCコンバーター７等の電源装置の回路部品
は、ホルダー本体１内部へ極めてコンパクトに収
納されているので、小型、軽量のランプホルダー
で一般家庭用、或は工場用の交流電源にそのまま
接続して使用できるという利点を有する他、整流
素子６、DC−DCコンバーター７等の電源装置の
各回路部品をホルダー本体１内部へ収装させるコ
ンバーターケース９内へ収納させる構成としたの
で、各回路部品が安定し、絶縁性が確保され、よ
り安全性を高めることができるものである。

尚、以上は電源が交流の場合について説明した
が、直流の場合でも良いことは勿論である。

（効果） 以上詳細に説明したようにこの考案に依れば、
極めて簡単、かつコンパクトな構成で、光源に
LEDランプを用いても直接に家庭用電源に接続
して使用することができる他、組立て易く、かつ
安全性をも充分に確保できるという作用効果を合
わせて奏し得る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はそ
の縦断面図、第２図は同分解斜視図である。 １……ホルダー本体、２……底板、３……端
子、４……リード端子、４ａ……リード線取付ビ
ス、４ｂ……ワツシヤー、５……回路基板、６…
…整流素子、７……DC−DCコンバーター、８…
…安定抵抗、９……コンバーターケース、１０…
…ケースカバー、１１……絶縁ワツシヤー、１２
……接触子、１３……ビス、１４……口金、１５
……LEDランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端部を開放させた筒状のホルダー本体と、こ
   のホルダー本体の内底部に一側部を敷設させ、他
   側部を該ホルダーの半径方向へ突出させた端子
   と、この端子の前記一側部上部に置かれたケース
   カバーと、このケースカバー内部に置かれた回路
   基板と、この回路基板の上部に置かれた内部に入
   力電源を適正直流電力に変換する電源装置の回路
   部品を収納させたコンバーターケースと、このコ
   ンバーターケース上に置かれた口金と、少なくと
   も前記ケースカバー、回路基板、及びコンバータ
   ーケースを貫通して前記ホルダーの中央部に取り
   付けられるリード端子とを含み、このリード端子
   を前記ホルダー本体の底部にリード線接続ビスで
   固定させる一方、その上部には絶縁ワツシヤーを
   介して接触子と共に前記口金をビスで固着させた
   ことを特徴とする、ランプホルダー。