JPH0662558U - Ｌｅｄランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 商用電源又は該電源の電圧に対応する電圧の
直流電源に使用できる小型なＬＥＤランプを提供する。 【構成】 ＬＥＤ発光体１を、定電圧ダイオード２及び
定電流ダイオード３を介して直流電圧入力端子４、４に
接続し、この端子４、４を全波整流回路５を介して交流
電源接続端子６、６に接続して構成される。この回路を
直流電源に接続して使用することができる。直流電源と
して使用するときは全波整流回路５は省略することがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、直流電源及び交流電源に接続され表示灯、スイッチの照光ランプ等 に用いられるＬＥＤランプに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ＬＥＤランプを商用電源により点灯する場合、商用電源電圧を、ＬＥＤ 発光体に適した低電圧領域（一般的には２４Ｖ）にトランス等で降圧した後直流 に変換すると共に抵抗器等で電流値を制御して点灯していた。

【０００３】 また商用電源電圧を直流電圧に変換した後、抵抗器で電流値を制御してＬＥＤ ランプを点灯していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ＬＥＤランプは、明るさが増加し、且つ信頼性が確保できるようになったので 、ＬＥＤランプに対する需用が増大するようになったが、これを商用電源に接続 して点灯するような場合、上述のような構成から明らかなように、トランス、抵 抗器等の点灯用部品の方がＬＥＤ発光体よりも容積的に大きくなり、ＬＥＤ発光 体が小型であるというメリットを生かすことができない。そのため白熱電球に多 く頼らざるを得ないのが現状である。

【０００５】 本考案は、従来のＬＥＤランプのこのような事情に鑑みてなされたもので、小 型で且つ商用電源又は商用電源の電圧に対応する電圧の直流電源に使用すること ができるＬＥＤランプを提供することをその目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するためにＬＥＤ発光体を、定電圧ダイオード及 び定電流ダイオードを介して直流電圧入力端子に接続したことを特徴とする。直 流電圧入力端子は、直流電源接続端子として直流電源に接続するか、あるいは整 流回路を介して交流電源接続端子又は直流電源接続端子に接続して該交流電源接 続端子又は直流電源接続端子を商用電源又は直流電源に接続してもよい。また、 前記ＬＥＤ発光体は、口金に一端を固着したアダプタの他端に取付け、アダプタ 及び口金の内部に前記定電圧ダイオード等の点灯用部品を収納する。

【０００７】

【作用】

ＬＥＤ発光体は、定電圧ダイオード及び定電流ダイオードを介して直流電圧入 力端子に接続されているので、直流電圧入力端子から出力する商用電源電圧に対 応する直流電圧の大部分は定電圧ダイオードに、残りの電圧の大部分は定電流ダ イオードに吸収され、定電圧ダイオードによりＬＥＤ発光体に流れる電流はＬＥ Ｄ発光体の許容値に制御される。定電圧ダイオード及び定電流ダイオードは小型 であるので、これらの点灯用部品及びＬＥＤ発光体で構成されるＬＥＤランプは 小型になる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００９】 図１は、本考案の一実施例の回路図である。

【００１０】 同図において、１はＬＥＤ発光体、２は定電圧ダイオード、３は定電流ダイオ ードで、ＬＥＤ発光体１は定電圧ダイオード２及び定電流ダイオード３を介して 直流電圧入力端子４、４に接続され、直流電圧入力端子４、４は、全波整流回路 ５を介して交流電源接続端子６、６に接続される。

【００１１】 ＬＥＤ発光体１の点灯に必要な電流値は、例えば０．０２Ａ程度であり、電圧 は約２Ｖである。定電圧ダイオード２は、直流出力電圧が７０Ｖの場合、例えば 降伏電圧が約７０Ｖの素子を用いると、約７０Ｖ未満の電圧ではＬＥＤ発光体１ を点灯させないようにできる。定電流ダイオード３は、最大１００Ｖの範囲にお いて、ＬＥＤ発光体１を点灯させるのに必要な電流値例えば０．０２Ａを考慮し たものを用いるが、動作上の安全性を考慮して０．０１３Ａ程度のものを使用す る。定電流ダイオード３は、その発熱を考慮すると、最大電圧の約５０％、つま り約５０Ｖで使用するのが望ましい。直流入力電圧が１１０Ｖとした場合、定電 圧ダイオード２で制御される電圧を約７０Ｖとすれば、直流入力電圧からこの電 圧を差引いた約４０Ｖで定電流ダイオード３に吸収され、この定電流ダイオード ３により点灯電流が制御される。

【００１２】 図１に示す回路では、抵抗器を用いていないが、直流入力電圧にノイズ等が含 まれる場合、これを除くために抵抗器を介入接続してもよい。

【００１３】 図２は、上記実施例のＬＥＤランプを分解して示したものである。

【００１４】 前記ＬＥＤ発光体１は、絶縁材から成る筒状のアダプタ７の一端に取付けられ 、アダプタ７の他端には、例えばＪＩＳ規格ＢＡ９Ｓの口金８が固着され、アダ プタ７及び口金８の内部には前記定電圧ダイオード２等の点灯用部品が収納され る。

【００１５】 定電圧ダイオード２、定電流ダイオード３、整流回路部品９及び抵抗器１０な どの点灯用部品は、プリント配線基板１１に搭載させて混成ＩＣを構成する。こ のプリント配線基板１１の端子１２、１２にはＬＥＤ発光体１の端子１３、１３ が接続され、整流回路部品９に接続されたリード線１４、１４は口金８のシェル １５及びアイレット１６に接続される。

【００１６】 上記点灯用部品は、一個の半導体ＩＣにまとめてもよい。

【００１７】 尚、直流電源用として使用するときは、図１及び図２に示すものでも使用でき るが、全波整流回路５及び整流回路部品９を取り除き、直流電圧入力端子４、４ を直流電源接続端子とする。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、上述のように構成されているので、商用電源又は該電源の電圧に対 応する電圧の直流電源に使用できる小型なＬＥＤランプを得ることができるとい う効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例の回路図

【図２】 上記実施例の分解斜視図

【符号の説明】

１ ＬＥＤ発光体 ２ 定電圧ダイオ
ード ３ 定電流ダイオード ４ 直流電圧入力
端子 ５ 全波整流回路 ６ 交流電源接続
端子 ７ アダプタ ８ 口金 ９ 整流回路部品 １１ プリント配線
基板

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＬＥＤ発光体を、定電圧ダイオード及び
   定電流ダイオードを介して直流電圧入力端子に接続した
   ことを特徴とするＬＥＤランプ。
2. 【請求項２】 前記直流電圧入力端子を整流回路を介し
   て交流電源接続端子又は直流電源接続端子に接続したこ
   とを特徴とする請求項１記載のＬＥＤランプ。
3. 【請求項３】 前記直流電圧入力端子は直流電源接続端
   子であることを特徴とする請求項１記載のＬＥＤラン
   プ。
4. 【請求項４】 口金に一端を固着したアダプタの他端に
   ＬＥＤ発光体を取付け、アダプタ及び口金の内部に定電
   圧ダイオード等の点灯用部品を収納したことを特徴とす
   る請求項１乃至３記載のＬＥＤランプ。