JPH02189309A - 高重合度ポリビニルアルコール系重合体 - Google Patents

高重合度ポリビニルアルコール系重合体

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JPH02189309A
JPH02189309A JP1084489A JP1084489A JPH02189309A JP H02189309 A JPH02189309 A JP H02189309A JP 1084489 A JP1084489 A JP 1084489A JP 1084489 A JP1084489 A JP 1084489A JP H02189309 A JPH02189309 A JP H02189309A
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JP
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pva
polymerization
acid
polymer
intrinsic viscosity
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JP1084489A
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Naoki Fujiwara
直樹 藤原
Hirotoshi Miyazaki
宮崎 弘年
Hitoshi Maruyama
均 丸山
Takanori Kitamura
隆範 北村
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/12Hydrolysis

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明は溶解性の優れた高重合度ポリビニルアルコール
系重合体に関する。(以下ポリビニルアルコールをPV
Aと略記することがある。)更に詳しくは、高重合度ポ
リビニルエステル系重合体を酸ケン化して得られる極限
粘度が1.4dl12以上であることを特徴とする、溶
解性の優れた高重合度PVA系重合体に関する。
〔ここでPVA系重合体の極限粘度は、該PVA系重合
体を再酢化したポリ酢酸ビニルについて、アセトン中、
30℃で測定した値で定義する。〕B、従来の技術 従来のPVA系重合体の重合度は、原料のポリ酢酸ビニ
ル系重合体が高重合度のものが得られにくいという点と
、加工特性や堰扱いやすさの点から、2000が上限で
あり、特殊品として3000程度のものがみられるにす
ぎない。
一方近年の急速な加工技術の進歩は超高重合度領域の重
合体の加工を可能にし、それによって従来知られていな
かった物性を引出すことに成功しつつある。PVA系重
合体においても、高重合度化することによ)従来の用途
における物性向上はもちろん、高強力・高弾性繊維等の
新規な分野においても新たな可能性が期待されているも
のである。
一般に高重合度のPVA系重合体は低温下、低速度で重
合することにより得られ、酢酸ビニルにおいてもいくつ
かの報告がなされている。
たとえば、高重合度PVA系重合体の製造方法として、
低温懸濁重合法(%開昭61−148209号公報)、
低温乳化重合法(特開昭63−37106号公報)が提
案されている。
しかしながら、高重合度PVA系重合体の場合、水およ
び有機溶剤への溶解は、重合度の増加とともに急速に困
難となるため、溶解性の優れた高重合度PVAを得るに
は、粉砕による微粉末化に頼らざるを得ないという問題
があった。しかしながら、粉砕による100メツシユ以
下の微粉末は、粉砕時に受けるまさつ熱のため、不溶解
粉末になシ易いという問題があシ、この点の解決が強く
要望されている。
また、従来のPVAは塩基性触媒を用いるアルカリケン
化法によって製造されているため、残存酢酸基がブロッ
ク的に分布している。そのため、水および有機溶剤への
溶解は、ケン化度の上昇とともに急速に困難となるのみ
ならず、熱処理等の操作により結晶化が一段と促進され
、−層溶解性は低下するなどの問題があり、この点の解
決が強く要望されている。
また、一方ポリビニルエステル系重合体のその他のケン
化法による通常の重合度を有するPVA系重合体の製造
方法として、残存酢酸基がランダムに分布する等の特有
の興味ある物性を有するPVA系重合体が得られる、酸
触媒を用いる酸ケン化法の検討が行なわれてきたが、高
重合度ポリビニルエステル系重合体については、まだ工
業的には実現されていないのが現状である。
C1発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、上記した様に、従来、水及び有機溶剤
への溶解性が問題とされていた高重合度PVA系重合体
Vこついて、特に粉砕等の操作により微粉砕しなくても
、それ自体で溶解性の極めて良好な高重合度PVA系重
合体を提供しようとするものである。
09課題を解決する為の手段 かかる状況下、本願発明者らは鉛量検討の結果、高重合
度ポリビニルエステル系重合体を酸ケン化して得られる
、極限粘度が1.4dllt以上であることを特徴とす
る高重合度PVA系重合体が、上記の課題を解決するも
のであシ、高重合度であるにもかかわらず、水及び有機
溶剤へ極めてすみやかに溶解し得るものであることを見
出し、本発明を完成するに到った。
〔ここでPVA系重合体の極限粘度は、該PVA系重合
体を再酢化したポリ酢酸ビニルについて、アセトン中、
30℃で測定した値で定義する。〕かかる、高重合度ポ
リビニルエステル系重合体を酸ケン化して得られる極限
粘度が1.4dl/g以上であることを特徴とする高重
合度PVA系重合体は、従来未知の新規な構造物である
以下本発明の詳細な説明する。。
本発明の極限粘度が1.4dllf以上である高重合度
PVA系重合体は、極限粘度が1.4 dl / 9以
上のポリビニルエステル系重合体を原料として得られる
。。
〔ここでポリビニルエステル系重合体の極限粘度は、該
ポリビニルエステル系重合体をケン化後、再酢化したポ
リ酢酸ビニルについて、アセトン中、30℃で測定した
値で定義する。〕 該ポリビニルエステル系重合体の重合法としては、低温
塊状重合法、低温懸濁重合法、低温乳化重合法等が挙げ
られるが、とシわけ工業的な規模で容易に得ることので
きる低温乳化重合法が好ましい。
かかるポリビニルエステル系重合体としてはギ酸ビニル
、酢酸ビニル、フロピオン酸ビニル、バレリン醒ビニル
、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸
ビニル等のポリマーが挙げられるが、とシわけ酢酸ビニ
ルのポリマーが好ましい。
また上記のビニルエステルモノマー類に共重合可能なモ
ノマーを共重合した共重合体であることも差しつかえな
く、これらモノマーとしては例えば、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸エステル、イタコン酸またはそ
のエステル、マレイン酸エステルまたは無水マレイン酸
、(メタ)アクリルアミドまたはこれらの誘導体、塩化
ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリ
デン、アクリロニトリル、ビニルアルコキシシラン等が
挙げられる。
該ポリビニルエステル系重合体の極限粘度が1、 ’4
 dtl Pよシも小さくなると、得られるPVA系重
合体の溶解性に問題が少なく、本発明の目的にそぐわな
い。
本発明の高重合度PVA系重合体の最大の特徴は、高重
合度ポリビニルエステル系重合体を酸触媒によシ、酸ケ
ン化して得られるという点に存する0 酸ケン化は、通常のポリビニルエステル系重合体のメタ
ノール溶液中へ硫酸、塩酸、シん酸等の鉱酸を触媒とし
て添加することによって実施されるが、とりわけ以下に
記載する方法が好ましい。
詳しく説明すると、本発明のより好ましい酸ケン化法は
一般式  Q工(0−R”)コ   ・・・・・・(1
)(Hl及びR2は低級アルキル基で置換されていても
良い主鎖の炭素数が2〜4のアルキレン基を表わし、m
及びnFiotたは1〜6の整数でかつm+n≧2)で
表わされる環状ポリオキシアルキレン化合物を溶剤とす
る反応系において高重合度ポリビニルエステルを有機ス
ルホン酸を触媒として、高められた反応温度で水の共存
下にケン化することを特徴とするものである。
本発明で用いる好ましい溶剤は一般式(1)酊暑腎覧ぜ
ニー面    ・・・・・・(1)(R1及びR2は低
級アルキル基で置換されていても良い主鎖の炭素数が2
〜4のアルキレン基を表わし、m及びnはotたは1〜
6の整数でかつm+n≧2)で表される水の溶解能力を
有する環状ポリオキシアルキレン化合物である。m+n
=1の場合には、原料ポリビニルエステルを該溶剤に高
濃度に溶解することがむつかしく、溶解の為には溶剤量
を増大させる必要がある。m+nの上限については反応
系において安定で、溶剤としての機能を有する限り特に
具体的な制限はないが、入手のし易さ、取シ扱いの容易
さ1反応系で生成する原料ポリビニルエステル由来のカ
ルボン酸の分離回収法などを考慮して、m+n≦6の条
件を満足する化合物が好ましく用いられる。また−船人
(1)において置換又は非置換のメチレン基を含有する
化合物の場合には反応条件下における安定性が充分では
なく、分解してホルマリン系化合物を生成する傾向が認
められ好ましくない。
−船人(1)で示される化合物の具体例としては、1.
4−ジオキサン、2−メチル−1,4−ジオキサン、2
−エチル−1,4−ジオキサン、2.5−ジメチル−1
,4−ジオキサン、2−メチル−3−n−プロピル−1
,4−ジオキサン% 2.3.5.6−テトラメチル−
1,4−ジオキサン、2.2.5.5−テトラメチル−
1,4−ジオキサン、1,4−ジオキンカン、6−メチ
ル−1,4−ジオ中セパン、1.5−ジオキンカン、3
.7−シメチルー1.5−ジオキンカン、1.6−ジオ
キンカンsL4,7−ドリオキサシクロノナン、1,4
,7.10−テトラオキサシクロドデカン、  1,4
,7,10.13−ペンタオキサシクロペンタデカン、
1,4,7,10,13.16−ヘキサオキサシクロオ
クタデカン等が挙げられる。とりわけ1.4−ジオキサ
ンが好ましく用いられる。
これらの溶剤は、原料の高重合度ポリビニルエステル系
重合体を1〜4 Q wt%、好ましくは2〜25wt
%、更に好ましくは3〜2Qwt%含有する溶液となる
よう調整して反応系に供される。
また本発明で用いる好ましい酸触媒は、上記−船人(1
)で表される環状ポリオキシアルキレン化合物に可溶な
有機スルホン酸類である。
該有機スルホン酸類としては、反応条件下でケン化活性
を有する、低級アルキル基で置換されていてもよいアリ
ールスルホン酸類、アリールジスルホン酸類または直鎖
又は分岐鎖状のアルキルスルホン酸類、アルキルジスル
ホン酸類、好ましくは炭素数20以下、さらに好ましく
は炭素数10以下のフルキルスルホン酸類、塘たはアル
キルジスルホン酸類が好適に使用される。これらのスル
ホン酸類は単独又は2種以上の混合物として使用に供さ
れる。
該有機スルホン酸類の具体例としては、ペンゼンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸、α−又はβ−ナフタレ
ンスルホン酸、3,4−ジメチルベンゼンスルホン酸、
2−メチル−5−1−プロピルベンゼンスルホン酸、1
.5−ナフタレンジスルホンHs  1.6− f ’
タレンジスルホン酸、2.7−ナフタレンジスルホン酸
、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、n−ブタンス
ルホン酸、n−オクタンスルホン酸、n−fカンスルホ
ン酸、l−オクタンスルホン酸、1.2−エタンジスル
ホン酸などを例示できる。
有機スルホン酸類の使用量は原料の高重合度ポリビニル
エステル系重合体中のエステル残基当勺0.001〜1
当量、好ましくは0.01〜0.2当量である。
反応後の有機スルホン酸類は原料由来のカルボン酸を蒸
留等圧よシ回収後のボトム溶液として、必要によシ分離
、精製を行なった後、反応系に循環し再使用に供するこ
とができる。
本発明者等の詳細なる検討の結果、触媒として使用する
有機スルホン酸類は、本反応系において、従来から開示
されている硫酸を代表格とする鉱酸触媒に比べて反応活
性が犬であることが判明した。
また酸触媒による酸ケン化法の反応温度として75〜1
80℃を採用でき、好ましくは80〜150℃である。
75℃以下の反応温度では反応速度が充分でなく、反応
温度が180℃を越える領域では、反応溶媒によっては
反応系が高圧となったシ、生成PVA系重合体に着色が
認められるなどPVA系重合体の物性も好ましからざる
影響を受ける。
以上の如〈従来法に較べて酸触媒の触媒活性が増大し、
さらに高められた反応温度の採用が可能となった結果、
触媒添加量、反応温度にもよるがPVA系重合体の反応
系からの析出に要する時間は10分〜2時間程度と大幅
に短縮され、ケン化度95チ以上の高ケン化度PVA系
重合体も0.5〜3時間程度の反応時間で容易に製造で
きる技術が確立された。
反応系に供給される水の蛍は生成高重合度PVA系重合
体を溶解しない範凹内にとどめる必要があるが、原料高
重合度ポリビニルエステル系重合体中のエステル残基あ
たシ、一般にモル比で1〜10倍モル量が使用される。
目標とする生成高重合PVA系重合体のケン化度にもよ
るが、更に好ましくは1〜5倍モル鴛である。
本発明で得られる高重合度PVA系重合体は普通の機械
的分離手段、例えば口過、遠心分離または圧搾処理によ
ってケン化混合物から単離され、次いで本発明の目的に
対して用いられる溶剤あるいは洗浄目的で使用される溶
剤で触媒として用いた有機スルホン酸類および生成カル
ボン酸が無くなるまで洗浄される。乾燥処理を経て、無
色の高重合度PVA系重合体が得られる。
かくして得られる高重合度PVA系重合体のケン化度に
ついては、特に制限はなく、酸性触媒濃度、ケン化温度
、ケン化時間等を変えることによシ得られる、部分ケン
化、完全ケン化のいずれも用い得ることができるが、通
常50モルチ以上、好ましくは70モルチ以上である0 81作用及び発明の効果 本発明によシ、無色で、ケン化度分布がシャープな高重
合度PVA系重合体を短かい反応時間で容易に製造する
ことができる。
また残存酢酸基が1モルチ以下であるような高ケン化度
の高重合度PVA系重合体を一段の反応で製造すること
も容易である。
さらには、本発明の高重合度PVA系重合体においては
、極限粘度が1.4 dt / y以上もの高重合度の
PVA系重合体からなるものでありながら、それKもか
かわらず水及び有機溶剤への溶解性に極めて優れておシ
、かかる特段の効果は、本発明の高重合度PVA系重合
体の上記の酸触媒による酸ケン化法特有の興味ある物性
に関係するものと考えられる。
本発明の高重合度PVA系重合体は、従来からのPVA
の利用分野に使用できるものでアシ、例えば、PVA系
高強力シートあるいFiPVA系高強力繊維として好適
に用いられるものである。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、
本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
な3、実施例中の「チ」および「部」はいずれも「重l
11%」および「重量部」をあられす。
実施例1 攪拌機、温度計、窒素導入管および冷却管をつけた反応
器にイオン交換水300部、酢酸ビニル300!ls、
メタノール100部、ポリオキシエチレン〔POE(5
0)〕ノニルフェニルエーテル(ノニボール500、三
洋化成員製)を12部、FeSO4・7H20を0.0
1部、およびoンガリット0.23部をはかりとり30
分間煮沸したのち、窒素を導入しながら一20℃まで冷
却し、別途脱気したイオン交換水で調整した0、014
%の過酸化水素水を7部/hrで均一に連続添加しなが
ら重合を開始した。重合中は系を窒素ガスでシールし、
酸素の侵入をおさえた。2.5時間後、重合率50チに
達したところで過酸化水素の添加を停止し、その後0.
5時間攪拌を続は重合を停止した。
ここで得られたエマルジョンを室温下メタノール130
0部(メタノール/ポリマー=20)にヒドロキノンモ
ノメチルエーテル0.5部を溶解した中に攪拌下に徐々
に添加し溶解させ、実質上均一な溶液を得た。
その後、メタノールを添加しながら減圧下に未反応酢酸
ビニルモノマーの追出しを行い、ポリ酢酸ビニルの含水
メタノール溶液を得た。(ポリマー濃度7.3%、水濃
度8.8%) この溶液の一部をとシ、濃度5%、(NaOH) /(
VAc〕(モh比) = 0.1、温度40’(、?l
”ケン化し、得られたポリビニルアルコール(PVA)
(7)0.1部を無水酢酸8部とピリジン2部の混合液
中105℃で20時間ときどき攪拌しなから再酢化し、
アセトン−エーテル、アセトン−水系で再沈精製をくり
返したポリ酢酸ビニルについて、アセトン中、30℃で
極限粘度を測定したところ、〔η)=4.20(dll
W)であった。(ウベローデ型の粘度管を用いて希釈法
にて測定) その後、このポリ酢酸ビニルのメタノール溶液を蒸留水
中に徐々に添加しポリ酢酸ビニルを析出させた後、乾燥
を行なってポリ酢酸ビニルを得た。
次に、温度計、攪拌機、加熱装置、サンプル導入口、サ
ンプル抜出口、圧力ゲージを備えた内容11のガラス製
簡易反応装置に上記で得たポリ酢酸ビニル12部および
1,4−ジオキサン180部を仕込み、反応系を窒素ガ
スで充分圧置換した後、内温か80℃となるまで昇温し
、ポリ酢酸ビニルを攪拌下に溶解した。ポリ酢酸ビニル
溶解後、窒素雰囲気下にて、サンプル導入口よ?:> 
p −)、ルエンスルホン酸・1水和物2.8部(0,
074モル)を10部の水に溶解した溶液を一括添加し
、静置した状態で内温を100℃まで昇温した(ゲージ
圧0.7にり/i)。内温か100℃一定となったのを
確認後、500rpmの攪拌速度で攪拌を開始し、ケン
化反応を実施した。反応液は無色透明の粘性均一溶液で
あった。反応開始20分後、反応系よシポリビニルアル
コール(以後PVAと略記)の析出が認められたが、そ
の!まの状態で攪拌を60分間継続し反応を行なった。
その後攪拌を停止し、反応混合液を冷却後、析出PVA
を反応液から分離回収した。回収PVAは白色で着色は
認められなかった。最後に1.4−ジオキサンで洗浄し
脱液後40℃で減圧乾燥し、精製PVAを得た。このP
VAはケン化度が98.θモル係であシ、このPVAを
上記と同一の条件で再酢化し、上記と同様に再沈精製を
くシ返したポリ酢酸ビニルについて、アセトン中、30
℃で極限粘度を測定したところ、Crl”J=4.20
Cdl/り)であった。
また、この高重合度PVAを粒度によシ分別した後、1
6メツシユ以下、32メツシュ以上のPVAおよび32
メツシユ以下、60メツシュ以上のPvAについて、P
VA3111と水1008iSを93℃で加熱攪拌を行
なって、未溶解粒子が消失して均一溶液になるまでの時
間を測定した。得られた結果を表1に示す。
実施例2 実施例1の重合終了後エマルジョンを、室温下1.4−
ジオキサン1300gにヒドロキノンモノメチルエーテ
ル0.5部を溶解した中に攪拌下に徐々に添加し溶解さ
せ、実質上均一な溶液を得た。
その後、1.4−ジオキサンを添加しながら減圧下に未
反応酢酸ビニルモノマーの追出しを行ない、ポリ酢酸ビ
ニルの含水1,4−ジオキサン溶液を得た。(ポリマー
濃度6.5 % 、水濃度5.0チ)以下、実施例1と
同様にしてp−)ルエンスルホン酸を用いたケン化反応
を実施した。得られた極限粘度〔η) =4.20dt
/f (再酢化ポリ酢酸ビニルについて測定)の高重合
度PVAを1,4−ジオキサンで洗浄、脱液、乾燥し、
白色粉末のPVAを得た。ケン化度を測定したところ9
8.1モル饅であった。
また、16メツシユ以下、32メツシュ以上のPVA、
および32メツシユ以下、60メツシュ以上の当該高重
合度PVAについて、実施例1に記載した方法と同様に
して、溶解試験を行なった。
得られた結果を表1に示す。
比較例1 実施例1のポリ酢酸ビニルの含水メタノール溶液(ポリ
マー濃度7.3 % 、水濃度8.89!i、極限粘度
(77) = 4.20dl/g’)を、40℃下、(
NaOH:l /(VAc)(モル比) = O,OS
の条件で通常のアルカリケン化反応を実施した。得られ
た極限粘度〔η〕=4.20dllf(再酢化ポリ酢酸
ビニルについて測定)のゲル状PVAを粉砕、濾過した
後、同様に酢酸で中和°シ、メタノールで2回洗浄した
。そして、40℃の乾燥器で5時間乾燥し、白色粉末の
PVAを得た。ケン化度を測定したところ98.0モル
饅であった。
また、16メツシユ以下、32メツシュ以上のPVA、
および32メツシユ以下、60メツシュ以上の当該高重
合度PVAについて、実施例1に記載した方法と同様に
して、溶解試験を行なった。
得られた結果を表1に示す。
実施例3 通常の酢酸ビニルモノマーの重合を、重合温度40℃、
メタノール10チの条件下で行ない、極限粘度(7)=
1.70dJ/Pのポリ酢酸ビニルを得た。
次に、実施例1に示した手法に準じて、ポリ酢酸ビニル
濃度12.2%、ケン化反応温度110℃、〔ヘンセン
スルホン酸〕/〔vAC〕(モル比)=0.10゜(H
zO) / (VAc 〕(モル比)=0.10の条件
下2時間ケン化反応を実施した。得られた極限粘度〔η
〕=1.70dt/fC再酢化ポリ酢酸ビニルにりいて
測定)の高重合度PVAを洗浄、脱液後、乾燥し、ケン
化度を測定したところ99.5%であった0また、同様
にして溶解試験を行なった。得られた結果を表1にあわ
せて示す。
比較例2 通常のアルカリケン化方法で、実施例3のポリ酢酸ビニ
ルから極限粘度〔η〕=L70dt/f、ケン化度99
.51の高重合度PVAを得た。
また、同様にして溶解試験を行なった。得られた結果を
表1にあわせて示す。
表  1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリビニルエステル系重合体を酸ケン化して得ら
    れる極限粘度が1.4dl/g以上の高重合度ポリビニ
    ルアルコール系重合体。 〔ここでポリビニルアルコール系重合体の極限粘度は、
    該ポリビニルアルコール系重合体を再酢化したポリ酢酸
    ビニルについて、アセトン中、30℃で測定した値で定
    義する。〕
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