JPH0218839Y2 - - Google Patents

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JPH0218839Y2
JPH0218839Y2 JP1985096573U JP9657385U JPH0218839Y2 JP H0218839 Y2 JPH0218839 Y2 JP H0218839Y2 JP 1985096573 U JP1985096573 U JP 1985096573U JP 9657385 U JP9657385 U JP 9657385U JP H0218839 Y2 JPH0218839 Y2 JP H0218839Y2
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clutch
brake
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plate
drive pulley
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はプレス機械に最適な湿式多板クラツ
チ装置に関するものである。
〔従来技術〕
一般に、この種の湿式多板クラツチ装置は、乾
式多板クラツチに比較して以下のような種々の長
所を備えているため、現在でも広く利用されてい
る。
例えば、 油中においては、摩擦板からの放熱が良いた
め、プレスの能力に必要とするだけの摩擦板の
数を容易に確保することができること。
また湿式多板クラツチに用いられている焼結
合金製の摩擦板は、乾式多板クラツチに多用さ
れるアスベスト系のものに比較して、摩擦量が
非常に少なく、約1/1600程度である。従つ
て、湿式の場合には、クラツチ或はブレーキの
クリアランスの調整が長期間不要であること。
また摩擦面に発生するわずかな微粉の除去に
は、摩擦板が油中で回転しており、更に摩擦面
に螺旋状の溝が切られているので、常に油が遠
心力で、この溝を通過し、その除去は完全に行
なわれること。
また油中での摩擦板の摩擦係数は、ほぼ一定
であるため、制動時のバラツキが非常に小さい
こと。
等が湿式多板クラツチの特徴とされている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
かかる従来の湿式多板クラツチ装置は前記長所
を有する反面、クラツチおよびブレーキ等の他、
軸受部分で発生する熱の問題が現在もなお未解決
とされている。
発熱時の油温は気温プラス50℃位に達すること
があり、特に夏期においては、約80℃位になるこ
とは稀ではないのである。従つて、クラツチ部分
で発生する発熱は、クラツチのハウジングに設け
た放熱板に、フライホイールに取付けたフアンに
より強制的に空冷することで解消を図つているの
が普通である。
一方、軸受部については、例えば実公昭53−
20782号公報で見られる如く、クラツチのオン・
オフ時、入出力軸の軸線方向にスラスト荷重が作
用するため円錘コロ軸受を用いている。従つて、
スラスト荷重を受けた時に円錘コロ軸受部分に熱
が発生するようになる。
熱が発生するとトランスミツシヨン自体が熱を
持ち、その熱によりプレス機械自体が熱膨張を起
こしてプレスの加工精度に影響がでる等の問題が
あつた。そこで、この考案の目的は、軸受部分の
発熱問題を解消することにある。
また、他の目的はクラツチ装置のコンパクト化
が図れることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前述のごとき目的を達成するために、この考案
は、クラツチ・ブレーキユニツトにおけるケーシ
ングに回転自在に支承された出力軸とケーシング
との間にブレーキ機構を設け、上記出力軸の先端
側に回転自在に支承された駆動プーリと出力軸と
の間にクラツチ機構を設け、駆動プーリの回転を
出力軸へ伝達すべく前記クラツチ機構に備えられ
たクラツチ板を駆動プーリに押圧するクラツチ押
圧体を、駆動プーリに備えたシリンダハウジング
に往復動自在に設け、上記クラツチ押圧体に一体
的に備えられたロツド状の複数の第1作動部材の
先端部と、前記ブレーキ機構に備えられた制動板
を押圧して出力軸を制動すべく押圧方向へ付勢し
て設けられてたブレーキ押圧体に一体的に備えら
れたロツド状の複数の第2作動部材との間に、第
1、第2の作動部材の相対的な回転を許容する軸
受部を設けてなるものである。
以下、添付図面に基づいてこの考案の好適一実
施例を説明する。
第1図は、この考案に係る湿式多板クラツチ装
置1を備えたプレス機械3の概略側面図を示して
いる。プレス機械3は、C型フレーム5が調節機
構7によつて架台9上に傾斜可能に支持されてい
る。
C型フレーム5には、偏心軸11が回転自在に
取付けられており、この偏心軸11には、ラム1
3に下端部が枢着されたコネクテイングロツド1
5の上部が嵌合されている。従つて、偏心軸11
を回転することにより、コネクテイングロツド1
5を介してラム13が昇降されるようになる。
C型フレーム5の背面側には、図示しない複数
の位置決めピンや、ボルト等を介して駆動ユニツ
ト17が着脱自在に装着されている。
駆動ユニツト17のケーシングには、クラツ
チ・ブレーキユニツト19と、動力取出ユニツト
21とが着脱自在に装着されている。
クラツチ・ブレーキユニツト19のケーシング
22内には、複数のラジアル軸受23を介して出
力軸25が回転自在に支承されている。出力軸2
5にはブレーキ機構27とクラツチ機構29が装
着される一方前記クラツチ機構29は駆動プーリ
31の内部に収納配置されている。駆動プーリ3
1には、第1図に示すC型フレーム5に装着され
た駆動モータ33からのベルト35が掛け回され
ている。
クラツチ機構29は中空状の複数のクラツチ板
33と該クラツチ板33とクラツチ板33の間に
交互に重合すように配置された中空状の複数の摩
擦板35とから成つている。クラツチ板33は、
後述するロツド状の第1作動部材37によつて支
承されている。また、摩擦板35は出力軸25側
のスプライン部39にスプライン嵌合されクラツ
チ板33と摩擦板35の圧着により駆動プーリ3
1の動力が出力軸25に伝達されるものである。
ブレーキ機構27は中空状の複数の制動板41
と該制動板41と制動板41の間に交互に重合す
るよう配された中空状の複数の摩擦板43とから
成り、制動板41は後述するロツド状の第2作動
部材45によつて支承されている。摩擦板43は
出力軸25側のスプライン部47にスプライン嵌
合され制動板41と摩擦板43の圧着により出力
軸25に制動作用が働くようになる。
第1、第2作動部材37,45は同一軸線上
で、かつコロがり軸受となる軸受部49によつて
相対回転自在に連結され、このように構成された
第1、第2作動部材37,45は4個所に配置さ
れている。なお、4個所の内、2個所については
第2図に示す構造と同一構造となつている。第2
図において、上位置側に配置された一方の第1作
動部材37は前記クラツチ板33とクラツチ押圧
体51のフランジ53を貫通し駆動プーリ31に
固着されたシリンダハウジング55に支持されて
いる。第2作動部材45は前記制動板41とブレ
ーキ押圧体57を貫通し前記ケーシング22に回
転自在に支承されたウオームギヤ59に支持され
ている。なお、ウオームギヤ59は図外のモータ
によつて伝導されるウオーム59aと噛み合いウ
オーム59aからの動力で出力軸25の回転が可
能となる。
また、同図下位側に配置された他方の第1、第
2作動部材37,45の内、一方の作動部材37
はクラツチ押圧体51のフランジ53に結合さ
れ、他方の第2作動部材45はブレーキ押圧体5
7に結合されている。ブレーキ押圧体57は付勢
ばね61によつて付勢され、制動板41と摩擦板
43は常時圧着状態にあり制動作用が働いた状態
にある。
そして、第1、第2作動部材37,45は軸受
部49によつて相対回転自在に連結されてる。
一方、クラツチ押圧体51は所望の受圧面積を
有し前記駆動プーリ31に固着されたシリンダハ
ウジング55内に設けられている。シリンダハウ
ジング55とクラツチ押圧体51の間は作動圧流
体が供給されるシリンダ室63となつている。
シリンダ室63は前記シリンダハウジング55
に形成された給排路65と連通し、作動圧流体供
給口67に続いている。作動圧流体供給口67は
図外の作動圧流体供給源と接続している。作動圧
流体としては、例えば、圧縮空気や油圧を用いる
ものである。
なお、69は潤滑油供給源に続く潤滑油供給口
で、該供給口69は前記出力軸25の中心に設け
られた潤滑路71を介して前記クラツチ機構29
及びブレーキ機構27に接続している。また、出
力軸25の先端部(第2図左側)には、歯車(図
示していない)が取付けられており、この歯車
は、クラツチ・ブレーキユニツト17を前記駆動
ユニツトを組込んだ際、該ユニツト側の図示しな
い歯車と噛み合うようになる。
このように構成されたクラツチ装置において、
まず、第2図に示すように、クラツチ板33がオ
フ、ブレーキ機構27がオンの状態から、クラツ
チ機構29をオンにする場合、前記図示しない作
動流体供給源から一定圧以上の作動圧流体(付勢
ばね61の圧縮圧力以上)を供給口67より給排
路65を介しシリンダ室63内へ導入する。シリ
ンダ室63内に導入された所定圧力の作動圧流体
はクラツチ押圧体51を、第2図において左方向
へ押圧する。
クラツチ押圧体51が第2図において左方向に
押圧されると、第1、第2作動部材37,47を
介してブレーキ押圧体57を付勢ばね61に抗し
て押圧し制動板41と摩擦板43の圧着状態、即
ち、ブレーキがかかつている状態を解除する。一
方、クラツチ位置33と摩擦板35は圧着してオ
ンの状態となり、駆動プーリ31の動力は出力軸
25に伝達される。一方クラツチ押圧体51の押
圧を解除するとクラツチ板33と摩擦板35は離
れる。同時に付勢ばね61によつて制動板41と
摩擦板43は圧着状態となり出力軸25にブレー
キが作用するようになる。この場合、クラツチ押
圧体51の移動時、第1、第2作動部材37,4
5と軸受部49は同一軸線上の配置となつている
ため直線的な押圧作動となり軸受部49にはスラ
スト荷重が作用せず発熱は起きない。また、ケー
シング22は空間部P1,P2によつて機壁71と
最小の接触となつているため熱伝導は小さく抑え
られる。
また、駆動プーリ31内にクラツチ機構29が
内装されているため構造がコンパクトになる。
〔考案の効果〕
以上のごとき実施例の説明より理解されるよう
に、要するに本考案の要旨は実用新案登録請求の
範囲に記載のとおりである。その記載より明らか
なように、本考案においては、第1に、ケーシン
グ22に回転自在に支承された出力軸25とケー
シング22との間にブレーキ機構27を設け、出
力軸25の先端側に回転自在に支承された駆動プ
ーリ31と出力軸25との間にクラツチ機構29
を設けた構成であるから、出力軸25の突出長さ
を短くすることができると共に全体的構成を小型
化できるものである。
また、第2に、クラツチ機構29において、ク
ラツチ板33を駆動プーリ31に押圧するクラツ
チ押圧板51は、駆動プーリ31に備えたシリン
ダハウジング55に往復動自在に設けられている
ものであるから、クラツチ押圧体51でもつてク
ラツチ板33を駆動プーリ31に押圧するときの
反力は駆動プーリ31で受けることとなり、出力
軸25に駆動プーリ31が軸受された部分にはス
ラスト方向の負荷が作用せず、上記軸受部分の発
熱を抑制することができるものである。
さらに、第3に、クラツチ機構29においてク
ラツチ押圧体51に一体的に備えられたロツド状
の第1作動部材37の先端部と、ブレーキ機構2
7において制動板41を押圧するブレーキ押圧体
57に一体的に備えられた第2作動部材45の先
端部との間には、互いに相対的な回転を許容し得
る軸受部49を設けてなるものであるから、ブレ
ーキ機構27とクラツチ機構29との間において
相対的な回転が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の湿式多板クラツチ装置を実
施したプレス機械の側面図、第2図は要部の切断
面図である。 主要な図面の符号説明、25……出力軸、27
……ブレーキ機構、29……クラツチ機構、31
……駆動プーリ、37,45……第1、第2作動
部材、49……軸受部、51……クラツチ押圧
体、57……ブレーキ押圧体、61……クラツチ
押圧体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラツチ・ブレーキユニツト19におけるケー
    シング22に回転自在に支承された出力軸25と
    ケーシング22との間にブレーキ機構27を設
    け、上記出力軸25の先端側に回転自在に支承さ
    れた駆動プーリ31と出力軸25との間にクラツ
    チ機構29を設け、駆動プーリ31の回転を出力
    軸25へ伝達すべく前記クラツチ機構29に備え
    られたクラツチ板33を駆動プーリ31に押圧す
    るクラツチ押圧体51を、駆動プーリ31に備え
    たシリンダハウジング55に往復動自在に設け、
    上記クラツチ押圧体51に一体的に備えられたロ
    ツド状の複数の第1作動部材37の先端部と、前
    記ブレーキ機構27に備えられた制動板41を押
    圧して出力軸25を制動すべく押圧方向へ付勢し
    て設けられたブレーキ押圧体57に一体的に備え
    られたロツド状の複数の第2作動部材45との間
    に、第1、第2の作動部材37,45の相対的な
    回転を許容する軸受部49を設けてなることを特
    徴とする湿式多板クラツチ装置。
JP1985096573U 1985-06-27 1985-06-27 Expired JPH0218839Y2 (ja)

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JP1985096573U JPH0218839Y2 (ja) 1985-06-27 1985-06-27

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JPS626544U JPS626544U (ja) 1987-01-16
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55107137A (en) * 1979-02-05 1980-08-16 Sommer Co Clutch brake unit

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55107137A (en) * 1979-02-05 1980-08-16 Sommer Co Clutch brake unit

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JPS626544U (ja) 1987-01-16

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