JPH02185912A - 転炉炉口シール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、転炉炉口とスカート部との間のシール性を向
上せしめ、ＣＯを有用主成分とする高純度の転炉発生ガ
ス（以下ＬＯＧと略称する）を得るようにした、転炉炉
口のシール装置に関する。

（従来の技術） 転炉排ガス処理装置の概略を第１図および第２図によっ
て説明する。

転炉精錬は、高炉で生産された溶銑を転炉１内に装入し
、酸素吹込ランス２から純酸素を吹込み精錬することで
ある。この精錬に際してはランス２から吹込まれた酸素
と転炉１内の溶銑中の炭素とが反応し、−酸化炭素ガス
を多量に含む高温のＬＯＧが大量に発生する。このＬＯ
Ｇは外部に漏出すると一酸化炭素中毒を起こすおそれが
あるので非常に危険であるばかりでなく、外気中の酸素
と反応して燃焼するので、転炉炉口とフード３との間に
昇降可能なスカート部４を設け、ＬＯＧの外部漏出とフ
ード３内への外気侵入を防止している。

転炉１で発生した高温のＬＯＧは、誘引送風機５により
スカート部４内に吸引された後、フード３および冷却器
６によって冷却され、除塵器７．８によって除塵され、
Ｃｏｔｌ度の高いＬＯＧのみが有価ガスとしてガスホル
ダ９に回収される。そして吹錬初期と末期のＣＯ？ｒｉ
度の低いＬＤＧはダンパ１０ａ〜１０ｃを切り換えるこ
とによって煙突１１を通して頂部で燃焼の上、大気中に
放散される。

ところで、この転炉排ガス処理装置において、転炉操業
は次の三工程で行われる。すなわち、高炉で生産された
溶銑を転炉１内に装入する受銑工程と、転炉１内の溶銑
に純酸素を吹込み精錬する精錬工程と、精錬された鋼を
増り出す出鋼工程の三工程で行われる。

この三工程の中で受銑工程と出鋼工程は、転炉１を（Ｉ
ＪＩ動じて行うので、スカート部４は上昇せしめられ、
精錬工程ではスカート部４を下降し、転炉１の炉口とス
カート部４との間を閉塞し、ＬＯＧの外部漏出と外気侵
入を防止する。

このようにスカート部４ば、受銑、出鋼工程時に上昇し
、転炉１の傾動を可能にすること、および精錬工程時に
は下降して炉口との間を閉塞することの二つの機能を有
する。

スカート部４は第２図に示すように構成されている。第
２図は閉塞状態を示すものでスカート部４と排ガス回収
用のフード３との間のシールは水封筒１３内に満たされ
た水中に、シール筒１４の先端を浸漬し、横材１５によ
って懸吊されたスカート部４とビン１６によって連結さ
れたシリンダ１２によってスカート部４が昇降可能に水
封されている。

一方、スカート部４と転炉１の炉口との間のシールは、
スカート部４の下端を炉口の形状に合わせて広げ、この
両者間の面接触によってシールするようにしている。

しかしながら精錬時において、転炉１の炉口］ａにノロ
や地金が浴出して付着し、炉口１ａの表面が凹凸状とな
ってスカート部４と炉口１ａとの面接触が不完全になり
、実際には図に示すように空隙Ｈが存することになる。

従ってこの空隙ＨがらＬＯＧが外部に漏出し、あるいは
外気をフード３内に吸引することによって中毒の危険の
ほかに回収ガスの量あるいは品質の低下があった。

従って従来のＬＯＧ回収は回収率が低くてもやむを得な
かったのである。

従来にあっても、転炉炉口とスカート部との間のシール
装置として例えば、特開昭５５−３４６２１号公報ある
いは特開昭６０−１９７８１０号公報に開示されている
機械的シール装置の実用例が知られている。

また、そのような機械的シールに加えて流体をも利用し
てシールする装置として特開昭６１−２５７４１３号公
報に開示されている技術が既知である。この特開昭６１
−２５７４１３号公報に開示されている装置は、スカー
ト部の下端に設けられ断面が中空円筒形に形成された耐
熱鋳鉄製のシールリングと、該シールリングの中空部と
連通した炉口面に向って冷媒を噴出するノズルから成り
、シールリングの中空部に冷媒を供給して噴出ノズルよ
り冷媒を噴出し、シールリングを炉口面に密着してシー
ルするようにしたことを特徴とする転炉炉口とスカート
部間のシール装置である。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来技術には、次のような問
題点がある。

すなわち、第一の問題点は、原理的に機械的シール装置
と転炉炉口とは密着あるいは密着に近い状態であること
が必要なため、転炉内からノロや地金が浴出した場合に
機械的シール装置、炉口とノロや地金が固着してしまう
おそれがある。第二の問題点はシールリングや炉口が変
形した場合にシール性が悪化することである。第三の問
題点は、装置の構造が複雑かつ大規模であるため多額の
投資を要することであり、たとえば複雑なシール装置の
新設はもちろんのこと、既設のフード等の耐圧性を高め
るための改造等が必要となる場合が少なくない。

本発明は上記のような従来技術の問題点を解決するため
なされたものであり、その目的とするところは、第一に
炉口へのノロや地金の浴出があってもシール装置に悪影
響を及ぼさず、第二に炉口等が変形してもシール機能に
悪影響を及ぼさず、第三に構造が簡易であり、既設の転
炉設備に対して簡単な改造により低コストで適用できる
ような、炉口とスカート部間のシール装置を提供するこ
とにある。

（課題を解決するための手段） かくして、本発明は、転炉排ガス回収フードの下部に取
付けられたスカート部と、該スカート部の下部外周に設
けられた中空断面の第一環状部材と、転炉炉口外縁付近
に向けて空気を噴出する、該第一環状部材に設けた第一
ノズルとから構成することを特徴とする、転炉炉口から
の排ガスをシールする転炉炉口シール装置である。

また、本発明は、その別の面からは、転炉排ガス回収フ
ードの下部に取付けられたスカート部と、該スカート部
の下部外周に設けられた中空断面の第一環状部材と、転
炉炉口外縁付近に向けて空気を噴出する、該第一環状部
材に設けた第一ノズルと、転炉炉口下部外面に設けられ
た中空断面の第二環状部材と、空気を噴出する該第二環
状部材に設けた第二ノズルとから成り、第一および第二
ノズルからの両空気流の流線が９０°以下で交わるよう
に構成することを特徴とする、転炉炉口からの排ガスを
シールする転炉炉口シール装置である。

本発明によれば、いずれの装置においても各環状部材に
取り付けるノズルは環状方向にスリット状であることが
望ましく、形成される空気流はカーテン状に切れ目のな
いことが望ましい。

（実施例） 次に、本発明の転炉炉口シール装置の実施例を添付図面
を参照しながら説明する。

第３図は本発明の一実施例を示す部分断面図であり、ス
カート部４の外周に断面が中空に形成され第一環状部材
１７を設け、該第一環状部材１７に設けた好ましくは環
状のスリット型第一ノズルから転炉炉口１ａの外縁付近
に向けて空気を噴出して図中に矢印で示す空気流１９を
形成し、ＬＯＧの大気中への噴出および大気の転炉１内
への侵入が可及的最小となるように転炉炉口１ａとスカ
ート部４との間をシールするようにしたものである。

シリンダ１２、水封筒１３、シール筒１４、横材１５、
ピン１６等は第２図に示す従来装置のそれらに同じであ
る。

第４図は本発明の他の一実施例を示す部分断面図であり
、スカート部４の外周に設けられた断面が中空に形成さ
れ第一環状部材１７を設け、該第一環状部材１７に設け
た好ましくは環状のスリット型第一ノズル１８から転炉
炉口１ａの外縁付近に向けて空気を噴出して図中に矢印
で示す空気流１９を形成すると共に、転炉炉口１ａの外
縁の下側に転炉１の炉体外周に沿うように設けられた断
面が中空に形成された第二環状部材２０を設け、該第二
環状部材２０に設けた好ましくは環状のスリット型第二
ノズル２１から上記第一ノズル１８からの空気噴出流１
９とのなす流線の角度が９０度以内となるように空気流
２２を噴出し、ＬＯＧの大気中への噴出および大気のフ
ード３内および転炉１内への侵入が可及的最小となるよ
うに、転炉炉口１ａとスカート部４との間をシールする
ようにしたものである。

（発明の効果） 本発明にかかる転炉炉口シール装置によれば次のような
効果がある。

すなわち、第一には、スカート部の外周あるいは転炉炉
口外縁下側に転炉炉体外周に沿うように断面が中空に形
成された環状部材を設け、該環状部材に設けたノズルか
ら空気を噴出することによりシールするので、従来技術
の機械的シール装置のようにシール装置と炉口とが密着
あるいは密着に近い状態にする必要がないため、転炉内
からノロや地金が浴出した場合でもシール装置にノロや
地金が固着する可能性は少なく、 第二には、シール装置や転炉炉口が多少変形した場合で
もシール性が悪化することがなく、第三には、シール装
置の構造が簡易であり既設設備の改造も容易であるので
、機械的シール装置に比較して小額の投資で足り、冷媒
を使用する必要もな（、簡便に転炉炉口とスカート部と
の間をシールすることができる。

このように、炉口とスカート部間を容易にシールするこ
とができるので、フード内や転炉内への外気の侵入を防
止でき、純度の高い１、ＤＧを回収することができると
ともに低窒化鋼の精錬にも有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、転炉排ガス処理装置の概略図；第２図は、転
炉炉口と転炉排ガス回収用フードの下部に取付けたスカ
ート部とのシール装置の概略図；および 第３図および第４図は、本発明にかかる転炉炉口シール
装置の実施例の１既略図である。 １：転炉　　　　　　　１ａコ転炉炉口２：水素吹込ラ
ンス　　　３：フード ４ニスカート部　　　　　　５：誘引送風器６：冷却器
　　　　　　７，８：除塵機９：ガスホルダ　　　　１
０：ダンバ １１：煙突　　　　　　　１２：　シリンダ１３：水封
筒　　　　　　１４　Ｘ　シール筒１５：横材　　　　
　　　１６：　ピン１７．２０：環状部材　　　　１Ｂ
、２１：　ノズル１９．２２： 空気流 空隙

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）転炉排ガス回収フードの下部に取付けられたスカ
   ート部と、該スカート部の下部外周に設けられた中空断
   面の第一環状部材と、転炉炉口外縁付近に向けて空気を
   噴出する、該第一環状部材に設けた第一ノズルとから構
   成することを特徴とする、転炉炉口からの排ガスをシー
   ルする転炉炉口シール装置。
2. （２）転炉排ガス回収フードの下部に取付けられたスカ
   ート部と、該スカート部の下部外周に設けられた中空断
   面の第一環状部材と、転炉炉口外縁付近に向けて空気を
   噴出する、該第一環状部材に設けた第一ノズルと、転炉
   炉口下部外面に設けられた中空断面の第二環状部材と、
   空気を噴出する該第二環状部材に設けた第二ノズルとか
   ら成り、第一および第二ノズルからの両空気流の流線が
   ９０°以下で交わるように構成することを特徴とする、
   転炉炉口からの排ガスをシールする転炉炉口シール装置
   。