JPH02185499A - 絵画用支持体 - Google Patents
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- JPH02185499A JPH02185499A JP377689A JP377689A JPH02185499A JP H02185499 A JPH02185499 A JP H02185499A JP 377689 A JP377689 A JP 377689A JP 377689 A JP377689 A JP 377689A JP H02185499 A JPH02185499 A JP H02185499A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この出願の発明は、油絵や日本画等を描くときに使用す
る絵画用支持体に関する。
る絵画用支持体に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕通常油
絵を描く場合、木枠に張った麻製のキャンバス(画布)
が使用されている。このキャンバスの材料は木綿製のも
のもあるし、また板や石などにも描いてはいけないとい
う制約があるわけでもないので、ベニヤ板に描き上げて
展覧会等に出品する例も多く見かけられる。
絵を描く場合、木枠に張った麻製のキャンバス(画布)
が使用されている。このキャンバスの材料は木綿製のも
のもあるし、また板や石などにも描いてはいけないとい
う制約があるわけでもないので、ベニヤ板に描き上げて
展覧会等に出品する例も多く見かけられる。
しかしながら、多くは布製のキャンバスが用いられてい
る。それは布には生地目があり、絵具の吸収性及びのり
が良く、比較釣書いた時の絵具の置き具合が良いという
長所があるためと考えられる。
る。それは布には生地目があり、絵具の吸収性及びのり
が良く、比較釣書いた時の絵具の置き具合が良いという
長所があるためと考えられる。
油絵は明治時代に西洋から導入されたものであるが、簡
単に言えばヤニ分で絵具を固めたものと言える。
単に言えばヤニ分で絵具を固めたものと言える。
油絵の構造を概ね示すと、下から順にまず■麻布や板を
用いた基底材、■膠や合成樹脂を用いた口止層、■下地
層、■描画のための絵具層及び0画面保護のためのワニ
ス層からなっている。
用いた基底材、■膠や合成樹脂を用いた口止層、■下地
層、■描画のための絵具層及び0画面保護のためのワニ
ス層からなっている。
両用液として、水彩画は水で日本画はニカワで溶くよう
に、油絵(油彩画)は油が非常に大切な役割をもってい
る。
に、油絵(油彩画)は油が非常に大切な役割をもってい
る。
この油は大きく分けると油絵具をそれぞれの技法に合わ
せて溶く役目の溶き油と、絵そのものに油絵本来のつや
を与える役目の油と、また絵を大切に保存するための油
とがある。
せて溶く役目の溶き油と、絵そのものに油絵本来のつや
を与える役目の油と、また絵を大切に保存するための油
とがある。
通常、市販されている油絵具自体はすでに使いやすいよ
うに練りあげられている。
うに練りあげられている。
油絵を簡単に紹介すると上記のようなことである。
他方日本画の方は従来、継紙に顔料をしみ込ませ、多く
は巻き物として保存しておくことが多かったので、一般
には巻回することのできないほど絵具を厚くぬることは
なかった。
は巻き物として保存しておくことが多かったので、一般
には巻回することのできないほど絵具を厚くぬることは
なかった。
しかしながら、上記の油絵が普及するに従い、日本画も
額に入れるようになり、絵具を厚くする傾向に変ってき
ている。すなわち、継紙の上に「どうさ」 にカワ)を
塗って絵具がしみ込まないようにし、その上に絵具を厚
く盛り上げるように変ってきたのである。このため日本
画独自の画法と並行して油絵的な日本画も発生した。
額に入れるようになり、絵具を厚くする傾向に変ってき
ている。すなわち、継紙の上に「どうさ」 にカワ)を
塗って絵具がしみ込まないようにし、その上に絵具を厚
く盛り上げるように変ってきたのである。このため日本
画独自の画法と並行して油絵的な日本画も発生した。
このように油絵や日本画から出発した種々の技法を発達
せしめ、すぐれた絵画が数多く生れることとなったが1
作成された絵画に非常に大きな問題を有している。
せしめ、すぐれた絵画が数多く生れることとなったが1
作成された絵画に非常に大きな問題を有している。
それは、絵画のひび割れ(クラック)であり。
場合によっては剥落の危険すらある。特に乾湿のはげし
い日本では気候の変動でよりもろくなり、破損し易すい
状況にある。
い日本では気候の変動でよりもろくなり、破損し易すい
状況にある。
上記の油絵の構造で示したように各層に用いられる材料
はそれぞれ性質、特に温湿度の変化による伸縮率や各層
間の接着強度がまちまちであり、油絵等に特有のひび割
れは絵画に内在していると言える。
はそれぞれ性質、特に温湿度の変化による伸縮率や各層
間の接着強度がまちまちであり、油絵等に特有のひび割
れは絵画に内在していると言える。
乾燥し安定した気候である西欧においてすらも過去の有
名絵画に、近づいてamすると無数のひび割れが見られ
る。ひび割れにごみがたまって製作時における鮮烈な絵
画が維持できず長年のうちに絵画が変質してくるのみな
らず、剥落による絵画の消失になるおそれもあり、無意
の情を禁じ得ない人も多いと思われる。
名絵画に、近づいてamすると無数のひび割れが見られ
る。ひび割れにごみがたまって製作時における鮮烈な絵
画が維持できず長年のうちに絵画が変質してくるのみな
らず、剥落による絵画の消失になるおそれもあり、無意
の情を禁じ得ない人も多いと思われる。
このような絵画ひび割れは絵具や地塗りにも原因すると
ころもあるが、キャンバ′スなどの基底材の乾湿の変化
や温度変化による伸縮が原因となるところが大きい。
ころもあるが、キャンバ′スなどの基底材の乾湿の変化
や温度変化による伸縮が原因となるところが大きい。
上記のような絵画におけるひび割れは、厚塗りをする絵
画のみならず、油絵的傾向をもつ日本画などにもみられ
ている。
画のみならず、油絵的傾向をもつ日本画などにもみられ
ている。
また油彩画は黴の発生という大きな欠点を有している。
絵画が青味を帯びる変化は徹の発生に原因する。
これはニスの表層を損じ、少しづつ灰色になっていき樹
脂の堅牢さを失ってしまう、さらに進行すると粉状とな
り、この粉の風化が進むと絵具の層が黄色い機状のもの
で覆われ、ついには黒ずんでしまう。環境によってこれ
は数ケ月から数年で進行し、修復も不可能となることさ
えある。
脂の堅牢さを失ってしまう、さらに進行すると粉状とな
り、この粉の風化が進むと絵具の層が黄色い機状のもの
で覆われ、ついには黒ずんでしまう。環境によってこれ
は数ケ月から数年で進行し、修復も不可能となることさ
えある。
麻布を使用するキャンバス等においては、基底物として
水分を吸収しやすい材料であることを考えあわせると、
絵のおかれた環境は著しく黴が生じやすいものであると
いえる。
水分を吸収しやすい材料であることを考えあわせると、
絵のおかれた環境は著しく黴が生じやすいものであると
いえる。
このような黴や微生物の発生防止のために、あるいは損
傷した部位の修復のために殺菌剤を塗布することも行わ
れているが、その効果は持続せず、−時的な抑制効果が
あるにすぎない。
傷した部位の修復のために殺菌剤を塗布することも行わ
れているが、その効果は持続せず、−時的な抑制効果が
あるにすぎない。
以上ような問題をかかえながら、高級絵画においてはそ
れを保有するために、修復のための様々な研究すら行わ
れているのが実情である。
れを保有するために、修復のための様々な研究すら行わ
れているのが実情である。
古い絵画においては金属板、特に腐食に強い銅板が基底
材として用いられたことがある。
材として用いられたことがある。
これは主として宗教改革後、カドリック側が新世界への
布教の地を求めて宣教師たちを送り出すと同時に、を像
を銅板に描いた油彩画を携帯させたものである。
布教の地を求めて宣教師たちを送り出すと同時に、を像
を銅板に描いた油彩画を携帯させたものである。
これは板より軽く、かさがなく、布よりもはるかに剥落
やひび割れの心配がなく、また多少の雨や、熱にも強い
という特徴があったためと考えられる。
やひび割れの心配がなく、また多少の雨や、熱にも強い
という特徴があったためと考えられる。
しかしながら、銅そのものが高価であり、平面さを得る
ことができず、また絵具ののりが悪く、非常に特殊な技
法でのみ製作が可能であったために、18世紀以降殆ど
姿をみせなくなり現在に至っている。
ことができず、また絵具ののりが悪く、非常に特殊な技
法でのみ製作が可能であったために、18世紀以降殆ど
姿をみせなくなり現在に至っている。
以上のような絵画用支持体の問題を解決するために、こ
の出願の発明である電解銅箔を基底材とすることを特徴
とする絵画用支持体、及び電解銅箔のマット面を基底材
(シュポール)の地(フォノ)とすることを特徴とする
同絵画用支持体、及び日本画用支持体であることを特徴
とする同絵画用支持体、及び絵画用支持体がキャンバス
であることを特徴とする前記絵画用支持体、及び絵画用
支持体が壁画用支持体であることを特徴とする前記絵画
用支持体、及び前記銅箔の基底材と石膏の裏材から構成
されていることを特徴とする前記絵画用支持体、及び最
外表面に、使用時において引剥し可能な保護樹脂シート
を備えていることを特徴とする前記絵画用支持体、並び
にエンボス加工を施した銅箔であることを特徴とする前
記絵画用支持体を提供するものである。
の出願の発明である電解銅箔を基底材とすることを特徴
とする絵画用支持体、及び電解銅箔のマット面を基底材
(シュポール)の地(フォノ)とすることを特徴とする
同絵画用支持体、及び日本画用支持体であることを特徴
とする同絵画用支持体、及び絵画用支持体がキャンバス
であることを特徴とする前記絵画用支持体、及び絵画用
支持体が壁画用支持体であることを特徴とする前記絵画
用支持体、及び前記銅箔の基底材と石膏の裏材から構成
されていることを特徴とする前記絵画用支持体、及び最
外表面に、使用時において引剥し可能な保護樹脂シート
を備えていることを特徴とする前記絵画用支持体、並び
にエンボス加工を施した銅箔であることを特徴とする前
記絵画用支持体を提供するものである。
これによって絵画がひび割れや剥離することを抑制し、
絵画製作当時の鮮烈さを維持するとともに、絵具ののり
を良好にし、密着性を高め安定した品質の保持可能とす
るものである。
絵画製作当時の鮮烈さを維持するとともに、絵具ののり
を良好にし、密着性を高め安定した品質の保持可能とす
るものである。
銅箔を使用することは、乾湿や温度変化によるひび割れ
や剥落を防止する大きな役割をになうのであるが、金属
製の基底材を使用しようとする場合の大きな欠点である
絵具の密着性、のりの良さを改善することは極めて重要
なことであり、この出願の発明の電解銅箔において初め
て達成されたものである。
や剥落を防止する大きな役割をになうのであるが、金属
製の基底材を使用しようとする場合の大きな欠点である
絵具の密着性、のりの良さを改善することは極めて重要
なことであり、この出願の発明の電解銅箔において初め
て達成されたものである。
さらにまた、銅は適度な殺菌作用があるので、上記のよ
うな黴発生の抑制効果がある。
うな黴発生の抑制効果がある。
銅箔は厚さ1μm〜3mm程度(好ましくは10μm〜
0.5mm)の電解銅箔を使用する。
0.5mm)の電解銅箔を使用する。
電解銅箔は第1図の銅箔製造工程概念図に示すように一
般に銅原料1を電解液(硫酸銅水溶液)2とし、回転す
る陰極ドラムに銅を析出させ、さらにこれを引剥して連
続的に銅箔を製造する。このようにして得られた銅箔は
一般に生箔3と称されているが、ドラムに接した面は平
滑でこれを8面(シャイニング面)と称し、反対側の面
は第2図に示すように電気的に析出した多数の凸凹を有
する面であり、これをM面(マット面)と称している。
般に銅原料1を電解液(硫酸銅水溶液)2とし、回転す
る陰極ドラムに銅を析出させ、さらにこれを引剥して連
続的に銅箔を製造する。このようにして得られた銅箔は
一般に生箔3と称されているが、ドラムに接した面は平
滑でこれを8面(シャイニング面)と称し、反対側の面
は第2図に示すように電気的に析出した多数の凸凹を有
する面であり、これをM面(マット面)と称している。
第2図は電解銅箔(生箔)マット面の顕微鏡写真である
。写真に見られるこのような、マット面の多数の凹凸に
より絵具の密着性を著しく向上させている。
。写真に見られるこのような、マット面の多数の凹凸に
より絵具の密着性を著しく向上させている。
さらにこれらの工程の後、キャンバス等の絵画用支持体
の使用時に、手で引剥しできる保護シー1へを被覆する
ことができる。この保護シートは手の脂等が銅箔につか
ないように汚染防止の役目をもっている。
の使用時に、手で引剥しできる保護シー1へを被覆する
ことができる。この保護シートは手の脂等が銅箔につか
ないように汚染防止の役目をもっている。
以上の電解銅箔のマット面は絵具の密着性を著しく高め
、かつ耐食性に優れた絵画用基底材とすることができる
。
、かつ耐食性に優れた絵画用基底材とすることができる
。
このようにして得られた電解銅箔基底材は在来の木や布
と比較するとさらにいくつかの長所をもっている。それ
は、絵具の密着性を保有していると同時に平坦性に優れ
、なめらかであり、気孔や表面の起伏を地癩りで充填す
る必要もないことである(もちろん地塗り等をすること
はさしつかえなく、本願発明はこれを包含している。)
。そして主として銅の色調は同時に下塗りとして使用す
ることもできるからである。
と比較するとさらにいくつかの長所をもっている。それ
は、絵具の密着性を保有していると同時に平坦性に優れ
、なめらかであり、気孔や表面の起伏を地癩りで充填す
る必要もないことである(もちろん地塗り等をすること
はさしつかえなく、本願発明はこれを包含している。)
。そして主として銅の色調は同時に下塗りとして使用す
ることもできるからである。
上記の銅箔基底材は機械的な接着強度をさらに高めるた
めにエンボス加工を施すこともできる。
めにエンボス加工を施すこともできる。
このようにして形成された銅箔基底材は切断され所定の
寸法とされる。
寸法とされる。
裏材には麻、木綿などの従来のキャンバス材の他、ベニ
ヤ、木材板、紙、石膏、樹脂、タイルなどが使用できる
。
ヤ、木材板、紙、石膏、樹脂、タイルなどが使用できる
。
これは絵画人の好みによって選択できるが、電解銅箔を
用いた特徴は失われることがない。
用いた特徴は失われることがない。
また、銅箔基底材はカッター等で簡単に切断できるので
、キャンバス・ボード、ピンナツプ、さらには壁画用支
持体とすることができる。またこれらは、一般建造物へ
の接着が可能であるから内装、外装品、ドア、柵などの
インテリア品として使用できるとともに、交換や保管も
容易にできる性を保有しているので、布などの裏材を張
り合わせて木枠に緊張させ、絵筆をキャンバス地にあて
たときに感じられる心地よい弾力を感じとることができ
る。
、キャンバス・ボード、ピンナツプ、さらには壁画用支
持体とすることができる。またこれらは、一般建造物へ
の接着が可能であるから内装、外装品、ドア、柵などの
インテリア品として使用できるとともに、交換や保管も
容易にできる性を保有しているので、布などの裏材を張
り合わせて木枠に緊張させ、絵筆をキャンバス地にあて
たときに感じられる心地よい弾力を感じとることができ
る。
古い絵画においてはよく修復が行なわれるが。
本願発明の電解銅箔基底材はこのような一部又は全部の
修復用基底材としても使用することができる。本願発明
の絵画用支持体は、このような基底材を含有するもので
ある。
修復用基底材としても使用することができる。本願発明
の絵画用支持体は、このような基底材を含有するもので
ある。
また、本願発明の電解銅箔は純銅のみならずAg、Sn
、In、Fe、Ni、Cr、P、Zn。
、In、Fe、Ni、Cr、P、Zn。
などの元素を添加して強度、耐食性等を向上せしめた銅
合金箔をも対象とするもので、これらを全て包含するも
のである。
合金箔をも対象とするもので、これらを全て包含するも
のである。
絵としての手法は油彩画(油絵)、アクリルペイント画
、日本画、パステル画、水墨画などに適しているが、他
の画法に適用することはなんらさしつかえない。
、日本画、パステル画、水墨画などに適しているが、他
の画法に適用することはなんらさしつかえない。
いずれも絵具との密着性に優れており、また、ひび割れ
の発生、剥離は大きく改善され、絵画の鮮烈さの維持と
保存性に優れており、さらに絵筆のタッチに快感を強く
与えるものである。
の発生、剥離は大きく改善され、絵画の鮮烈さの維持と
保存性に優れており、さらに絵筆のタッチに快感を強く
与えるものである。
以上で述へたように、本願発明の電解銅箔を基底材とす
ることにより、銅箔特有の色感を得、平坦性に優れ、軽
便でしかも絵筆のタッチに優れた快感を得ることができ
、また銅のもつ大きな欠点であった絵具との密着性を著
しく改善したものであり、さらに防黴効果があり、従来
の絵画用支持体として極めて優れたものである。
ることにより、銅箔特有の色感を得、平坦性に優れ、軽
便でしかも絵筆のタッチに優れた快感を得ることができ
、また銅のもつ大きな欠点であった絵具との密着性を著
しく改善したものであり、さらに防黴効果があり、従来
の絵画用支持体として極めて優れたものである。
しかも従来の絵画特にキャンバス使用において著しかっ
たひび割れの発生を防ぐことができる著しい特性を有す
るものである。
たひび割れの発生を防ぐことができる著しい特性を有す
るものである。
第1図は、電解銅箔製造工程を示す概念図であり、第2
図は、電解銅箔の表面顕微鏡写真である(マット面(x
3000)SEM写真)61:銅原料 2:電解液
(硫酸銅水溶液)3:生 箔 4:カッター 第1図 7 = =1 特許出原人日本鉱業株式会社(Jq + l。 代理人 弁理士(7569)並川啓志
図は、電解銅箔の表面顕微鏡写真である(マット面(x
3000)SEM写真)61:銅原料 2:電解液
(硫酸銅水溶液)3:生 箔 4:カッター 第1図 7 = =1 特許出原人日本鉱業株式会社(Jq + l。 代理人 弁理士(7569)並川啓志
Claims (9)
- (1)電解銅箔を基底材とすることを特徴とする絵画用
支持体。 - (2)電解銅箔のマット面を基底材の地とすることを特
徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の絵画用支持体
。 - (3)油彩画用支持体であることを特徴とする特許請求
の範囲第(1)項記載の絵画用支持体。 - (4)日本画用支持体であることを特徴とする特許請求
の範囲第(1)項記載の絵画用支持体。 - (5)絵画用支持体がキャンバスであることを特徴とす
る特許請求の範囲第(1)項乃至第(4)項記載の絵画
用支持体。 - (6)絵画用支持体が壁画用支持体であることを特徴と
する特許請求の範囲第(1)項乃至第(4)項記載の絵
画用支持体。 - (7)前記銅箔の基底材と石膏の裏材から構成されてい
ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項乃至第(
6)項記載の絵画用支持体。 - (8)最外表面に、使用時において引剥し可能な保護樹
脂シートを備えていることを特徴とする特許請求の範囲
第(1)項乃至第(7)項記載の絵画用支持体。 - (9)エンボス加工を施した銅箔であることを特徴とす
る特許請求の範囲第(1)項乃至第(8)項記載の絵画
用支持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1003776A JP2706291B2 (ja) | 1989-01-12 | 1989-01-12 | 絵画用支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1003776A JP2706291B2 (ja) | 1989-01-12 | 1989-01-12 | 絵画用支持体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02185499A true JPH02185499A (ja) | 1990-07-19 |
JP2706291B2 JP2706291B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=11566584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1003776A Expired - Lifetime JP2706291B2 (ja) | 1989-01-12 | 1989-01-12 | 絵画用支持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2706291B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63128100U (ja) * | 1987-02-16 | 1988-08-22 | ||
JPS63310989A (ja) * | 1987-06-15 | 1988-12-19 | Nippon Denkai Kk | 電解銅箔の製造方法 |
-
1989
- 1989-01-12 JP JP1003776A patent/JP2706291B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63128100U (ja) * | 1987-02-16 | 1988-08-22 | ||
JPS63310989A (ja) * | 1987-06-15 | 1988-12-19 | Nippon Denkai Kk | 電解銅箔の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2706291B2 (ja) | 1998-01-28 |
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