JPH02181658A

JPH02181658A - 微量サンプリングバルブの試料注入方式

Info

Publication number: JPH02181658A
Application number: JP19289A
Authority: JP
Inventors: Masaru Muto; 武藤　勝; Minoru Ichikawa; 市川　實; Etsuo Oomedachi; 大目立　悦男; Akira Okaguchi; 岡口　明
Original assignee: Jeol Ltd
Current assignee: Jeol Ltd
Priority date: 1989-01-04
Filing date: 1989-01-04
Publication date: 1990-07-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、自動生化学分析装置等に使用され、微量の試
料をサンプリングするバルブカット方式の微量サンプリ
ングバルブを用いた試料注入方式に関する。

〔従来の技術〕

臨床化学分析の分野では、取り扱う被検体数の増加と共
に分析項目の増加が顕著になっている。

この分析項目の増加により、同一サンプル容器から複数
回試料を計量採取して異なる種類の分析を行うことにな
るため、微量分析化の傾向もますます高まっている。

このような自動生化学分析装置において、試料を計量採
取するものとしてバルブカット方式サンプリングバルブ
がある。

第２図は従来のバルブカット方式サンプリングバルブの
例を示す図であり、２１と２２はステータ、２３はロー
タホール、２４はロータ、２５〜２８は導孔、２９〜３
２は導管、３３は試料吸い上げポンプ、３４は吸い上げ
ピペット、３５は試薬ポンプ、３６は吐出管、３７は試
料管、３８は反応管、３９は洗いつぼを示す。

このバルブカット方式サンプリングバルブは、例えば試
料吸い上げ時にはロータ２４の滑動によりロータホール
２３がステータ２１，２２の導孔２５．２６と一致する
位置にあり、吸い上げピペット３４は試料管３７ａに挿
入される。この状態で試料吸い上げポンプ３３を作動さ
せることによって、試料をロータホール２３とステータ
２１．２２の導孔２５．２６の適当な部分に満たす。

次に、この状態からロータホール２３がステータ２１．
２２の導孔２７．２８に一致する位置までロータ２４を
滑動させる。そして、試薬ポンプ３５を作動させること
によって、ロータホール２３の中の試料を試薬と共に吐
出管３６を通して反応管３８ａに注入する。

この試料の注入が終了すると、再びロータ２４を滑動さ
せてロータホール２３を元の位置に戻すと共に、吸い上
げピペット３４を洗いつぼ３９に移し、試料吸い上げポ
ンプ３３を逆操作することによって、導孔２５．２６及
び導管２９．３０の中に残った試料及びロータホール２
３の中に残った試薬を洗い落とす。

この洗浄後、再度同一試料を計量する場合には吸い上げ
ピペット３４を元の試料管３７ａに、また、異なる試料
を計量する場合には異なる試料管、例えば３７ｂに挿入
し、同様の工程を繰り返して行う。

〔発明が解決しようとする１１ＩＩｌ〕しかし、従来は
、上記のように分取したロータホール内の試料を試薬で
押し流して反応管に送液していたため、シングルチャン
ネル多項目測定装置では、サンプリングバルブに次々に
異なった試薬が流れて試薬の混濁が発生した。血清等の
同種の試料を分析する場合において、試料同士の混濁の
割合が相対的に微量であるときは、殆どその混濁による
影響を無視することができるが、試薬の混濁は、微量で
あっても試料に反応するためその影響は大きい。このよ
うな試薬の混濁を回避するため、多量の水で洗浄しなけ
ればならなくなり、高速処理例えば２４０テス）／Ｈｒ
から７２０テスト／Ｈｒといった対応が時間的に難しく
なるという問題がある。

また、マルチチャンネル装置では、サンプリングバルブ
内で同時に例えば４項目の異なった試薬が流れるため、
特殊な流系、すなわちサンプリングライン、試薬ライン
を接合して試料を試薬ラインに押し込むといったことを
しなければならず、試薬ラインの圧力変動とサンプリン
グラインの試料と水の分離エアーの圧力変動によりサン
プリング精度の低下をまねいていた。さらには、試薬ラ
インの圧力変動を小さくするため、ＬＣＶ等を必要とし
ていた。

本発明は、上記の課題を解決するものであって、サンプ
リングバルブを介在とした試薬の混濁を回避するができ
る微量サンプリングバルブの試料注入方式を提供するこ
とを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

そのために本発明は、上下のステータと、該ステータに
挟まれ滑動するロータからなり、ステータとロータとの
間で互いに連通ずる複数の導孔を同一半径上に有すると
共にステータ側にサンプルパイプピペットインレットと
アウトレットやポンプの接続用ジヨイントを有する微量
サンプリングバルブを使用した微量サンプリングバルブ
の試料注入方式であって、ロータ内の導孔に絣定量セッ
トした試料をロータの回転によりバルブカットし、水に
より洗い出しながら反応管に試料を送り出すようにした
ことを特徴とするものである。

〔作用〕

本発明の微量サンプリングバルブの試料注入方式では、
ロータ内の導孔に所定量セットした試料をロータの回転
によりバルブカットし、水により洗い出しながら反応管
に試料を送り出すので、試料を反応管に送り出す際には
、全く試薬だ混濁することはなくなる。つまり、この場
合には、試薬ラインを別構成にすることになる。

〔実施例〕

以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。

第１図は本発明に係る微量サンプリングバルブの試料注
入方式の１実施例を説明するための図であり、同図（ａ
）は上面図、同図（ｂ）はポンプとＳＰＰインレッ）ｏ
ｒアウトレットの接続部分の断面図である。図中、１は
上部ステータ、２はロータ、３は下部ステータ、４は駆
動モータ、５はギヤ、６はセンサ、７は上部ジヨイント
、８は下部ジヨイント、９はｓｐｐ　＜サンプリングパ
イプピペット）インレット、１０はＳＰＰアウトレット
、１１は試料管、１２は反応管、１３は導孔、１４は試
料吸い上げポンプ、１５と１６は送液ポンプを示す。

第１図において、ロータ２は、上部ステータ１と下部ス
テータ３との間に挾まれ回転滑動するものであり、上部
ステータ１、下部ステータ３とロータ２との間で互いに
連通ずる複数の導孔１３を同−半径上に有する。そして
、上部ステータ１側には、同図（ａ）に示すように試料
吸い上げポンプ１４や水の送液ポンプ１５、さらには図
示しないが洗浄工程ラインを接続する上部ジヨイント７
を有し、また下部ステータ３側には、ＳＰＰインレット
９やＳＰＰアウトレット１０、水道液ポンプ１６を接続
する下部ジヨイント８を有する。第１図（ａ）に示す例
では、導孔１３及び上部ジヨイント７、下部ジヨイント
８は、１０分割したピッチであり、８対のジヨイントを
設けたものである。また、下部ステータ３側では、ＳＰ
Ｐインレット９を接続するジヨイントと送液ポンプ１６
を接続するジヨイントとの間は連通している。

上記のような構成では、まず、試料吸い上げポンプ１４
により試料管１１から試料を吸い上げ、ロータ２内の導
孔１３に所定量の試料をセットする。そして、駆動モー
タ４によりロータ２を回転（左回転）させ、ピッチ送り
をして試料をバルブカットし、送液ポンプ１５で水によ
りロータ２内の導孔１３から試料を洗い出しながらｓｐ
ｐアウトレット１０を通して反応管１２に送り出すよう
にしている。その後は、さらに駆動モータ４によりロー
タ２を回転させ、洗浄ラインを通す。そして、最後に別
試料を分取する場合には、ＳＰＰインレット９を洗いつ
ぼ（図示省略）へ移して送液ポンプ１６で水を送ること
によりＳＰＰインレット９の洗浄を行う。

第１図（ｂ）に示すようにＳＰＰアウトレット１０を短
くすると、水で試料を反応管１２に送ることにより、ロ
ータ２、下部ステータ３の導孔１３は勿論ＳＰＰアウト
レット１０も試料を洗い流すことができる。すなわち、
試料の反応管１２への分注と洗浄を同時に行うことがで
きる。

なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではな
く、種々の変形が可能である。例えば上記の工程によれ
ば、反応管への試料の分注と同時に導孔及びＳＰＰアウ
トレットの洗浄を行い、ＳＰＰインレットについてもそ
の直前で洗浄を行うように構成しているので、反応管へ
の分注後の洗浄ラインを省略することもできる。この場
合には、第１図（ａ）の中心より左側の洗浄ラインの部
分にさらに試料の分注ラインを接続するようにしてもよ
いことは勿論である。

例えばＳＰＰインレットに内径φ０．　５、ＳＰＰアウ
トレットに内径φ０．３のピペットを直付け、あるいは
ネジ込みする構造として直接サンプリングバルブに接続
してもよい。このようにすると、下部ステータの流路内
ポリコウムを最小となるような構造を採用することがで
きる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、サン
プリングバルブから反応管へ試料を送液するとき、試薬
の代わりに水で洗い出しながら送液するので、サンプリ
ングバルブを介在した試薬の混濁を回避することができ
る。しかも、従来は、試薬間の混濁を回避するため、サ
ンプリングバルブ毎に多量の水で洗浄する操作、及びそ
のための洗浄時間を消費していたが、このような無駄が
なくなるので、サイクル当たりの消費時間を短縮するこ
とができ、処理の高速化を図ること力１できる。

また、試料を送液ポンプより送られた水で洗い出すので
、水の送液量を段階的に変えることにより試料を任意の
希釈倍率に希釈することができる。

さらには、ピペットをサンプリングバルブに直付け、あ
るいはネジ込みする構造とし、サンプル送液路のボリュ
ウムを極力小さくすることができるので、試料吸引時の
試料の希釈の問題を解決することができ、試料の吐出時
の試料の流路内残留を少なくして試料精度の向上を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る微量サンプリングバルブの試料注
入方式の１実施例を説明するための図であり、同図（ａ
）は上面図、同図（ｂ）はポンプとＳＰＰインレットＯ
ｒアウトレットの接続部分の断面図、第２図は従来のバ
ルブカット方式サンプリングバルブの例を示す図である
。ｌ・・・上部ステータ、２・・・ロータ、３・・・下部
ステータ、４・・・駆動モータ、５・・・ギヤ、６・・
・センサ、７・・・上部ジヨイント、８・・・下部ジヨ
イント、９・・・ＳＰＰ　（サンプリングパイプピペッ
ト）インレット、１０・・・ＳＰＰアウトレット、１１
・・・試料管、１２・・・反応管、１３・・・導孔、１
４・・・試料吸い上げポンプ、１５と１６・・・送液ポ
ンプ。出　願　人　　日本電子株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

（１）上下のステータと、該ステータに挟まれ滑動する
ロータからなり、ステータとロータとの間で互いに連通
する複数の導孔を同一半径上に有すると共にステータ側
にサンプルパイプピペットインレットとアウトレットや
ポンプの接続用ジョイントを有する微量サンプリングバ
ルブを使用した微量サンプリングバルブの試料注入方式
であって、ロータ内の導孔に所定量セットした試料をロ
ータの回転によりバルブカットし、水により洗い出しな
がら反応管に試料を送り出すようにしたことを特徴とす
る微量サンプリングバルブの試料注入方式。
（２）下部ステータにおいて、ジョイントに試料管と反
応管のサンプルパイプピペットインレットとアウトレッ
トを接続すると共にサンプルパイプピペットインレット
の接続ジョイントと連通するジョイントに送液ポンプを
接続し、上部ステータにおいて、ジョイントに試料吸い
上げポンプと送液ポンプを接続したことを特徴とする請
求項１記載の微量サンプリングバルブの試料注入方式。
（３）サンプルパイプピペットアウトレットを接続した
ジョイントからサンプルパイプピペットインレットを接
続したジョイントの間のジョイントで洗浄ラインを接続
するようにしたことを特徴とする請求項１記載の微量サ
ンプリングバルブの試料注入方式。
（４）ピペットをバルブに直付け或いはネジ込み接続し
たことを特徴とする請求項１記載の微量サンプリングバ
ルブの試料注入方式。