JPH0217771B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は水中において燃料を直接燃焼させる水
中バーナーに関するものである。

「従来の技術」 従来、風呂その他の温水器は水槽から延長した
水管をバーナーで加熱し、水管内の温水を対流に
よつて水槽内に循環させるものであつたため、水
管外の炉内空気を介して放熱されて熱効率を向上
することは困難であつた。一方、燃料噴射ノズル
から噴出される火災を小孔から噴射勝手に放出さ
れる液中燃焼蒸発装置用バーナー（実公昭38−
4885号公報）が知られていたが、小孔からなる火
炎噴出部を長大なものとしなければならず、浴槽
等に収容された水の加熱装置として採用し難い問
題があつた。

「発明が解決しようとする問題点」 本発明は水槽内の水をバーナーで直接加温する
ことによつて温水器の熱効率の向上を計り、同時
に小規模水槽中の水を加熱するのに適した装置を
提供することを目的とするものである。

「問題点を解決するための手段」 本発明は加圧空気管の先端に圧縮空気ノズルを
形成し、同ノズル内に加圧燃料噴出ノズルを配設
し、上記圧縮空気ノズルの外周を上記加圧空気管
よりも大径の加圧空気燃焼室で囲繞し、同燃焼室
の側壁に複数の加圧燃焼気体噴出口を穿設し、上
記燃焼室内の底部に上記圧縮空気ノズル及び上記
加圧燃料噴出ノズルに対向する反射板を設けてな
る水中バーナーによつて構成される。

「作用」 従つて水槽内に水を収容し、水中に加圧空気管
及びその先端に設けた加圧空気燃焼室を挿入し、
同空気管に圧縮空気を送気すると上記複数の加圧
燃焼空気噴出口から圧縮空気が水中に噴出し燃焼
室内に加圧空気（圧縮空気）を充満させる。その
状態において加圧燃料噴出ノズルから同燃焼室内
に燃料を噴出しこれに点火させると同燃料は加圧
状態において燃焼し、上記ノズルから水中に燃焼
気体（火焔）を噴出させる動作を継続する。この
燃焼気体は、反射板に衝突して向きを変え新たに
噴射された気体に当接して噴出口側へ移動して効
率良く噴出される。そして燃焼熱は上記燃焼室及
び噴出火焔から水に直接伝導し水の温度は上昇す
る。又燃焼気体は小さな泡となつて上昇する間に
も泡内の熱は水に伝導する。水温が所要温度に達
した後は燃料の加圧輸送を停止しノズルからの噴
出を停止し上記空気管からの加圧空気送風を停止
すると上記噴出口から燃焼室内に水が進入し燃焼
は停止する。

「実施例」 加圧空気管１の先端に圧縮空気ノズル１′を形
成し、同ノズル１′内に加圧燃料噴出ノズル３を
配設する。上記圧縮空気ノズル１′の外周を加圧
空気燃焼室２で囲繞し、同室２の外周面に複数の
透孔を穿設して加圧燃焼気体噴出口４を形成す
る。加圧空気管１はブロワ又はコンプレツサ或は
圧縮空気レシーバー等に接続され、加圧燃料噴出
ノズル３はチユーブ５を経て燃料ポンプ６を介し
て白灯油等の液体燃料タンクに接続し、上記燃焼
室２内に遠隔自動点火装置を配設するものであ
る。空気圧は燃焼室２の水深に応じて定め同水深
の水圧より大でなければならない。尚水中７は水
槽、８は収容水、９は燃焼気体（火焔）、９′は同
気体９による気泡である。

「効果」 本発明は上述のように構成したので水槽内の水
中にバーナーを直接挿入しかつこれを燃焼せしめ
得て燃焼熱の放散が少く燃焼効率を向上し加温時
間を短縮し得るばかりでなく燃料を節減すること
ができる。また、燃焼気体の流れを反転拘束させ
たので、燃焼室を小型に形成することができ、小
規模水槽中の水の加熱に適する便益がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の水中バーナーを示す正面図であ
る。 １……加圧空気管、１′……圧縮空気ノズル、
２……加圧空気燃焼室、３……加圧燃料噴出ノズ
ル、４……加圧燃焼気体噴出口、１０……反射
板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 加圧空気管の先端に圧縮空気ノズルを形成
   し、同ノズル内に加圧燃料噴出ノズルを配設し、
   上記圧縮空気ノズルの外周を上記加圧空気管より
   も大径の加圧空気燃焼室で囲繞し、同燃焼室の側
   壁に複数の加圧燃焼気体噴出口を穿設し、上記燃
   焼室内の底部に上記圧縮空気ノズル及び上記加圧
   燃料噴出ノズルに対向する反射板を設けてなる水
   中バーナー。