JPH09269102A - 高速起蒸型ボイラ - Google Patents
高速起蒸型ボイラInfo
- Publication number
- JPH09269102A JPH09269102A JP10313696A JP10313696A JPH09269102A JP H09269102 A JPH09269102 A JP H09269102A JP 10313696 A JP10313696 A JP 10313696A JP 10313696 A JP10313696 A JP 10313696A JP H09269102 A JPH09269102 A JP H09269102A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- boiler
- burner
- steam
- pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
- Commercial Cooking Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 効率の低下を招くことなく短時間で蒸気発生
することのできる高速起蒸型のボイラを提供する。 【解決手段】 上部に上部管寄せ１、下部に下部管寄せ
２を配置し、上下の管寄せ間を多数の水管３で接続して
おき、多数の水管３によって形成される水管群の側部に
水管群へ向けて火炎を発生させるバーナ４を設け、バー
ナ４によって発生させた火炎を水管３と交差させる構成
で、缶内水位を設定水位に保つボイラにおいて、設定水
位の高さをＨ１、Ｈ１と下部管寄せ２上端を結ぶ垂線の
中点にあたる高さをＨ２としたとき、前記バーナ４をＨ
１とＨ２で挟まれた部分に設け、水管内水面近くの缶水
を集中的に加熱する。
することのできる高速起蒸型のボイラを提供する。 【解決手段】 上部に上部管寄せ１、下部に下部管寄せ
２を配置し、上下の管寄せ間を多数の水管３で接続して
おき、多数の水管３によって形成される水管群の側部に
水管群へ向けて火炎を発生させるバーナ４を設け、バー
ナ４によって発生させた火炎を水管３と交差させる構成
で、缶内水位を設定水位に保つボイラにおいて、設定水
位の高さをＨ１、Ｈ１と下部管寄せ２上端を結ぶ垂線の
中点にあたる高さをＨ２としたとき、前記バーナ４をＨ
１とＨ２で挟まれた部分に設け、水管内水面近くの缶水
を集中的に加熱する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は短時間で蒸気発生を
開始することのできる高速起蒸型ボイラに関するもので
ある。
開始することのできる高速起蒸型ボイラに関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】冷凍食品に蒸気を噴射することで解凍を
行う解凍装置へ蒸気を供給するなど、一定以上の圧力を
持った蒸気を供給し、蒸気供給を行うことで蒸気圧力が
低下するとボイラ内で燃焼を行って蒸気圧力を所定圧力
まで復帰させているボイラの場合、蒸気圧力の低下後す
ぐに燃焼を開始しても、蒸気圧力が復帰するまでに時間
がかかり、連続して作業を行おうにも蒸気供給が間に合
わず作業ができないということがあった。上記用途の場
合、高い蒸気圧力は必要なく、短時間で蒸気圧力を復帰
することのできるボイラが望まれるが、蒸気を発生する
にはまず缶水温度を沸騰点に達するまで加熱することが
必要であり、蒸気が発生するまでの時間が長くかかるた
め、短時間で蒸気圧力を復帰することができなかった。
なお、常に燃焼を行っておくことで缶水温度を高温に保
つ場合、蒸気発生までに長時間を要することはないが、
その場合には無駄な加熱が多くなり、効率が低下するた
めに現実的でない。
行う解凍装置へ蒸気を供給するなど、一定以上の圧力を
持った蒸気を供給し、蒸気供給を行うことで蒸気圧力が
低下するとボイラ内で燃焼を行って蒸気圧力を所定圧力
まで復帰させているボイラの場合、蒸気圧力の低下後す
ぐに燃焼を開始しても、蒸気圧力が復帰するまでに時間
がかかり、連続して作業を行おうにも蒸気供給が間に合
わず作業ができないということがあった。上記用途の場
合、高い蒸気圧力は必要なく、短時間で蒸気圧力を復帰
することのできるボイラが望まれるが、蒸気を発生する
にはまず缶水温度を沸騰点に達するまで加熱することが
必要であり、蒸気が発生するまでの時間が長くかかるた
め、短時間で蒸気圧力を復帰することができなかった。
なお、常に燃焼を行っておくことで缶水温度を高温に保
つ場合、蒸気発生までに長時間を要することはないが、
その場合には無駄な加熱が多くなり、効率が低下するた
めに現実的でない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、効率の低下を招くことなく短時間で蒸気発
生することのできる高速起蒸型のボイラを提供すること
にある。
する課題は、効率の低下を招くことなく短時間で蒸気発
生することのできる高速起蒸型のボイラを提供すること
にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上部に上部管寄せ、下部
に下部管寄せを配置し、上下の管寄せ間を多数の水管で
接続しておき、多数の水管によって形成される水管群の
側部に水管群へ向けて火炎を発生させるバーナを設け、
バーナによって発生させた火炎を水管と交差させる構成
で、ボイラへの給水はボイラ上部の蒸気部とボイラ下部
の水中部を結び、上部管寄せと下部管寄せの間の高さに
設けた水位検出筒によって検出される信号に応じて行う
ことで、水位を設定水位に保つボイラにおいて、設定水
位の高さをＨ１、Ｈ１と下部管寄せ上端を結ぶ垂線の中
点にあたる高さをＨ２としたとき、前記バーナをＨ１と
Ｈ２で挟まれた部分に設け、水管内水面近くの缶水を集
中的に加熱する。
に下部管寄せを配置し、上下の管寄せ間を多数の水管で
接続しておき、多数の水管によって形成される水管群の
側部に水管群へ向けて火炎を発生させるバーナを設け、
バーナによって発生させた火炎を水管と交差させる構成
で、ボイラへの給水はボイラ上部の蒸気部とボイラ下部
の水中部を結び、上部管寄せと下部管寄せの間の高さに
設けた水位検出筒によって検出される信号に応じて行う
ことで、水位を設定水位に保つボイラにおいて、設定水
位の高さをＨ１、Ｈ１と下部管寄せ上端を結ぶ垂線の中
点にあたる高さをＨ２としたとき、前記バーナをＨ１と
Ｈ２で挟まれた部分に設け、水管内水面近くの缶水を集
中的に加熱する。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を用いて
説明する。上部管寄せ１と下部管寄せ２の間を多数の垂
直な水管３で連結し、水管群の周囲を炉壁１０にて囲ん
でおき、炉壁１０の一側面にバーナ４を設ける。水管３
は炉壁１０で囲まれた部分に千鳥状となるように配置さ
れており、バーナ４は燃焼面６の手前に燃焼用空気と燃
料ガスを混合する混合室７が設けられる。ボイラの水位
は上部管寄せ１と下部管寄せ２に連絡管で連通している
水位検出筒８によって検出され、水位検出筒８からの検
出信号に応じて給水を行うことで設定水位に保たれる。
水管３内の水面は、バーナ４の燃焼を停止している時に
は平らで缶水部と空気部に分かれるが、バーナ４の燃焼
を行っている時には缶水内に気泡が発生し、缶水が持ち
上げられるため、水管３上部まで缶水が達して水管３上
部の過熱が防止される。燃焼停止時の水管３内水面位置
が該ボイラの設定水位であり、設定水位の高さをＨ１、
Ｈ１と下部管寄せ２の上端を結ぶ垂線の中点に当たる高
さをＨ２としておき、炉壁１０の一側面に設けるバーナ
４はＨ１とＨ２に挟まれた部分に設ける。下部管寄せ２
には給水管５を接続し、上部管寄せ１には蒸気取り出し
管９を接続しておく。
説明する。上部管寄せ１と下部管寄せ２の間を多数の垂
直な水管３で連結し、水管群の周囲を炉壁１０にて囲ん
でおき、炉壁１０の一側面にバーナ４を設ける。水管３
は炉壁１０で囲まれた部分に千鳥状となるように配置さ
れており、バーナ４は燃焼面６の手前に燃焼用空気と燃
料ガスを混合する混合室７が設けられる。ボイラの水位
は上部管寄せ１と下部管寄せ２に連絡管で連通している
水位検出筒８によって検出され、水位検出筒８からの検
出信号に応じて給水を行うことで設定水位に保たれる。
水管３内の水面は、バーナ４の燃焼を停止している時に
は平らで缶水部と空気部に分かれるが、バーナ４の燃焼
を行っている時には缶水内に気泡が発生し、缶水が持ち
上げられるため、水管３上部まで缶水が達して水管３上
部の過熱が防止される。燃焼停止時の水管３内水面位置
が該ボイラの設定水位であり、設定水位の高さをＨ１、
Ｈ１と下部管寄せ２の上端を結ぶ垂線の中点に当たる高
さをＨ２としておき、炉壁１０の一側面に設けるバーナ
４はＨ１とＨ２に挟まれた部分に設ける。下部管寄せ２
には給水管５を接続し、上部管寄せ１には蒸気取り出し
管９を接続しておく。
【０００６】蒸気の発生は、バーナ４の燃焼によって水
管３を加熱することで行われる。バーナ４の混合室７へ
燃料ガスと燃焼用空気が導入されると、混合室７内で混
合されて予混合ガスとなり、燃焼面６より水管群に向か
って予混合ガスが噴射される。燃焼面６へ向かって火花
を発することで、燃焼面６より噴射している予混合ガス
を点火し、水管群に向かって燃焼する火炎を発生する。
燃焼面６からの火炎は水管３と交差し、水管３と接触す
ることで水管内の水が加熱されて蒸気を発生する。発生
した蒸気は水管３から上部管寄せ１へ送られ、蒸気取り
出し管９を通して取り出される。
管３を加熱することで行われる。バーナ４の混合室７へ
燃料ガスと燃焼用空気が導入されると、混合室７内で混
合されて予混合ガスとなり、燃焼面６より水管群に向か
って予混合ガスが噴射される。燃焼面６へ向かって火花
を発することで、燃焼面６より噴射している予混合ガス
を点火し、水管群に向かって燃焼する火炎を発生する。
燃焼面６からの火炎は水管３と交差し、水管３と接触す
ることで水管内の水が加熱されて蒸気を発生する。発生
した蒸気は水管３から上部管寄せ１へ送られ、蒸気取り
出し管９を通して取り出される。
【０００７】バーナを水管内缶水の下部部分に設け、下
部の缶水を加熱する構成とした場合、水管内缶水全体の
温度が上昇するまでは蒸気が発生せず、水管内缶水全体
の温度を上昇させるには長い時間がかかる。また、バー
ナ４を水管上部に設け、水管上部を加熱する構成とした
場合や、加熱面の長いバーナによって水管上部から水管
下部までを同時に加熱する構成とした場合、缶水中に気
泡が発生して缶水が持ち上げられるまでは水管上部の缶
水に接していない部分が過熱される問題がある。しか
し、バーナをＨ１とＨ２に挟まれた部分に設け、水管内
缶水の上部を加熱する構成とすると、水管内上部の缶水
温度は急激に上昇し、上部の缶水温度が沸騰点に達する
と水管内下部の水温が低くても蒸気の発生を始めるた
め、非常に短時間で蒸気の供給が行え、水面よりも低い
部分を加熱しているため水管を過熱することもない。
部の缶水を加熱する構成とした場合、水管内缶水全体の
温度が上昇するまでは蒸気が発生せず、水管内缶水全体
の温度を上昇させるには長い時間がかかる。また、バー
ナ４を水管上部に設け、水管上部を加熱する構成とした
場合や、加熱面の長いバーナによって水管上部から水管
下部までを同時に加熱する構成とした場合、缶水中に気
泡が発生して缶水が持ち上げられるまでは水管上部の缶
水に接していない部分が過熱される問題がある。しか
し、バーナをＨ１とＨ２に挟まれた部分に設け、水管内
缶水の上部を加熱する構成とすると、水管内上部の缶水
温度は急激に上昇し、上部の缶水温度が沸騰点に達する
と水管内下部の水温が低くても蒸気の発生を始めるた
め、非常に短時間で蒸気の供給が行え、水面よりも低い
部分を加熱しているため水管を過熱することもない。
【０００８】
【発明の効果】本発明を実施することで、効率の低下や
水管の過熱を招くことなく、燃焼を開始してから蒸気が
発生するまでの時間を非常に短くすることができ、作業
の能率を向上させることができる。
水管の過熱を招くことなく、燃焼を開始してから蒸気が
発生するまでの時間を非常に短くすることができ、作業
の能率を向上させることができる。
【図１】本発明の一実施例の断面図であり、図２のＡ−
Ａ部分の断面図
Ａ部分の断面図
【図２】図１のＢ−Ｂ部分の断面図
【符号の説明】 １ 上部管寄せ ２ 下部管寄せ ３ 水管 ４ バーナ ５ 給水管 ６ 燃焼面 ７ 混合室 ８ 水位検出筒 ９ 蒸気取り出し管 １０ 炉壁 Ｈ１ 設定水位の高さ Ｈ２ Ｈ１と下部管寄せを結ぶ垂線の中点の高さ
Claims (1)
- 【請求項１】 上部に上部管寄せ、下部に下部管寄せを
配置し、上下の管寄せ間を多数の水管で接続しておき、
多数の水管によって形成される水管群の側部に水管群へ
向けて火炎を発生させるバーナを設け、バーナによって
発生させた火炎を水管と交差させる構成で、ボイラへの
給水はボイラ上部の蒸気部とボイラ下部の水中部を結び
上部管寄せと下部管寄せの間の高さに設けた水位検出筒
によって検出される信号に応じて行うことで、水位を設
定水位に保つボイラにおいて、設定水位の高さをＨ１、
Ｈ１と下部管寄せ上端を結ぶ垂線の中点にあたる高さを
Ｈ２としたとき、前記バーナをＨ１とＨ２で挟まれた部
分に設けることを特徴とする高速起蒸型ボイラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8103136A JP3007843B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | ボイラの高速起蒸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8103136A JP3007843B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | ボイラの高速起蒸方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09269102A true JPH09269102A (ja) | 1997-10-14 |
| JP3007843B2 JP3007843B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=14346122
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8103136A Expired - Fee Related JP3007843B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | ボイラの高速起蒸方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3007843B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102644911A (zh) * | 2012-05-08 | 2012-08-22 | 杭州燃油锅炉厂 | 一种立式煤粉角管式锅炉 |
| US20150047580A1 (en) * | 2012-03-16 | 2015-02-19 | Miura Co., Ltd. | Separatorless boiler |
| CN105402708A (zh) * | 2015-11-10 | 2016-03-16 | 李聪 | 一种电站蒸汽流化床锅炉 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP8103136A patent/JP3007843B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20150047580A1 (en) * | 2012-03-16 | 2015-02-19 | Miura Co., Ltd. | Separatorless boiler |
| CN102644911A (zh) * | 2012-05-08 | 2012-08-22 | 杭州燃油锅炉厂 | 一种立式煤粉角管式锅炉 |
| CN105402708A (zh) * | 2015-11-10 | 2016-03-16 | 李聪 | 一种电站蒸汽流化床锅炉 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3007843B2 (ja) | 2000-02-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |