JPH02176495A - 原子炉用制御棒 - Google Patents

原子炉用制御棒

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JPH02176495A
JPH02176495A JP63329077A JP32907788A JPH02176495A JP H02176495 A JPH02176495 A JP H02176495A JP 63329077 A JP63329077 A JP 63329077A JP 32907788 A JP32907788 A JP 32907788A JP H02176495 A JPH02176495 A JP H02176495A
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JP
Japan
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neutron
absorbing material
accommodation hole
wing
hole
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Application number
JP63329077A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Ueda
精 植田
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Toshiba Corp
Nippon Atomic Industry Group Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Nippon Atomic Industry Group Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE3903844A priority patent/DE3903844A1/de
Priority to DE3943681A priority patent/DE3943681C2/de
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、原子炉出力を調整し制御する原子炉用III
II棒に係り、特に原子炉停止時に大きな反応度(ii
i!Iを有する長寿命型原子炉用制御棒に関する。
(従来の技術) 原子炉の出力を制御する原子炉用制御棒として、例えば
中央に結合部材を配して4枚のステンレス鋼製ウィング
を一体的に結合し、ウィングの幅方向の内部に形成した
多数の収容穴にボロンカーバイド(84G)などの中性
子吸収材の粉末を均一な密度で充填した新しい型式の制
御棒が開発されている。
この原子炉用制御棒を沸騰水型原子炉等の炉心部に挿入
すると、収容孔に充填した中性子吸収材は中性子の照射
を受け、中性子吸収能力を次第に失うため、所定期間の
運転に供した後に定期的に交換される。
ところで、原子炉の炉心部において使用される制御棒は
、各ウィングの全面に亘って一様に中性子照射を受ける
ものではなく、例えば各ウィングの挿入先端領域および
翼端(外側縁)領域は、強度の中性子照射を受ける。そ
のため、その領域に充填された中性子吸収材は多量の中
性子を吸収して他領域より早く消耗し、早期に核的寿命
を達する。したがって、他領域に充填された中性子吸収
材がまだ十分核的寿命を残しているにも拘らず、原子炉
用制御棒全体を放射性廃棄物として廃棄しなければなら
ない不経済性があった。一方、原子炉用制御棒の交換頻
度が高いと交換作業に長時間を要するため、原子炉の稼
動率が低下し、大きな経済的デメリットの原因となる。
その他、作業員の被曝線層も増大するおそれが生ずる場
合も考えられる。
また、従来の原子炉用制御棒は、ウィングの全領域に亘
って中性子吸収材を均一な密度で充填しており、軸方向
の中性子吸収能力すなわち反応度が等しく調製されてい
るが、前記のように中性子照射量の不均一によって経時
的に反応度にばらつきを生じ、原子炉の運転サイクル末
期においては部分的に原子炉停止余裕が低下する可能性
がある。
すなわち、上記の原子炉用制御棒を使用して原子炉を所
定期間運転した場合における原子炉停止余裕(未臨界度
)の炉心軸方向分布は、燃料集合体の設計仕様または原
子炉の運転方法によって若干の相違を生じるが、基本的
には第2図(A)に示す分布となる。すなわち、原子炉
停止余裕は炉心の上端および下端において大きく、一方
、上端より若干下った位置において最小の値をとる。こ
の原因としては、次のことが考えられる。
原子炉炉心の軸方向長さをLとした場合、下端から3/
4Lの位置から上端にかけての上端領域においては、運
転時の気泡率(ボイド率)が高く、炉の出力密度が若干
低下するため、核分裂性物質である質量数235のウラ
ン(Ll−235)の残存量が比較的多く、また発生す
る気泡(ボイド)によって中性子スペクトルの硬化現象
を生じる。
その結果、プルトニウム生成反応(中性子吸収反応)が
促進されるため、原子炉の運転後において炉心上部の核
分裂性物質の濃度が相対的に高くなり、その領域の原子
炉停止余裕が低下する。
一方、今後の原子炉は運転経済性の向上に対する要請か
ら核燃料の高燃焼度化および運転サイクルの長期化への
移行は必至の情勢である。その具体内な対応として濃縮
度の高い核燃料の採用が進み、それに伴って寿命が長く
、原子炉停止余裕が大きな原子炉用制御棒が強く求めら
れる。
(発明が解決しようとする課題) 従来の原子炉用制御棒を高濃縮度の核燃料を装荷した原
子炉に採用すると、短い運転サイクル毎に原子炉用制御
棒を頻繁に交換しなければならない。原子炉用1l11
60棒の交換作業にあたっては、原子炉を停止し、交換
すべき制御棒の周囲に配設された多数の燃料集合体を炉
心から予め排除する煩雑な作業が必要とされる。したが
って、1II11[I棒の交換のための停止期間が長期
化することにより原子炉の運転効率、経済性が著しく低
下する一方、管理労力が著しく増大する可能性がある。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、原子炉用制御棒全体の反応度価値を高めるととも
に、原子炉停止余裕が低下しがちな領域に、特に反応度
が高く、中性子吸収のスエリング対策を講じて長寿命化
し、安価で効果的に原子炉停止余裕を増大化し、かつ核
的および機械的寿命の長期化を図り得る長寿命型原子炉
用制御棒を提供することを目的とする。
(発明の構成) (課題を解決するための手段) 本発明に係る原子炉用制御棒は、上述した課題を解決す
るために中性子吸収部の少なくとも一部に板状金属を備
えたウィングを形成し、上記板状金属にウィング幅方向
に延びる複数の収容孔を設け、上記収容孔に中性子吸収
材を収容した原子炉用制御棒において、中性子照射量が
大きなウィング挿入先端領域の収容孔に、長寿命型中性
子吸収材を挿入するとともに、原子炉停止時に未臨界度
が浅くなる領域の各収容孔を、長穴形状に構成し、この
長穴形状の収容孔は゛隣接する収容孔側の両端部に、中
性子吸収反応によりスエリングを生じない中性子吸収材
を、残りの中間部にボロンを有する中性子吸収材をそれ
ぞれ充填させたものである。
また、本発明に係る原子炉用制御棒は、上述した課題を
解決するために中性子吸収部の少なくとも一部に板状金
属を備えたウィングを形成し、上記板状金属にウィング
幅方向に延びる複数の収容孔を設け、上記収容孔に中性
子吸収材を収容した原子炉用制御棒において、中性子照
射量が大きなウィング挿入先端領域の収容孔に、長寿命
型中性子吸収材を挿入するとともに、原子炉停止時に未
臨界度が浅くなる領域の各収容孔を、長穴形状に構成し
、この長穴形状の収容孔の隣接する収容孔側端部は、ウ
ィング幅方向の板状金属の肉厚を、その中間部の肉厚よ
り厚くしたものである。
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る
原子炉用it、II In棒は、中性子吸収部の少なく
とも一部に板状金属を備えたウィングを形成し、上記板
状金属にウィング幅方向に延びる複数の収容孔を設け、
上記収容孔に中性子吸収材を収容した原子炉用制御棒に
おいて、中性子照射量が大きなウィング挿入先端領域の
収容孔に、長寿命型中性子吸収材を挿入するとともに、
原子炉停止時に未臨界度が浅くなる領域の各収容孔を、
長穴形状に構成し、この長穴形状の収容孔は隣接する収
容孔側端部に、中性子吸収材を充填したインナーチュー
ブを収容し、残りの中間部にボロンを有する中性子吸収
材を充填させたものである。
さらにまた、本発明に係る原子炉用制御棒は、上述した
課題を解決するために中性子吸収部の少なくとも一部に
板状金属を備えたウィングを形成し、上記板状金属にウ
ィング幅方向に延びる複数の収容孔を設け、上記収容孔
に中性子吸収材を収容した原子炉用制御棒において、中
性子照射量が大きなウィング挿入先端領域の収容孔に、
長寿命型中性子吸収材を挿入するとともに、原子炉停止
時に未臨界度が浅くなる領域の各収容孔を、長穴形状に
構成し、この長穴形状の収容孔に、ボロンを有する中性
子吸収材を充填したインナースリーブを収容したもので
ある。
(作用) この原子炉用制御棒は、中性子照射量が大きなウィング
挿入先端領域に、長寿命型中性子吸収材を配設するとと
もに、原子炉停止時に未臨界度が浅くなる領域の各収容
孔を長穴形状とし、この長穴形状の収容孔にボロンを有
する中性子吸収材を充填させたので、より多くの中性子
吸収材を充填して反応度価値を高め、核的寿命を向上さ
せることができる。
また、長穴形状の各収容孔は、隣接する収容孔側端部に
、中性子吸収反応によりスエリングしない中性子吸収材
を設けたり、その端部部分のウィング厚さ方向の肉厚を
中間部より厚くして概械的強度を向上させたり、また、
中性子吸収材が充1眞されたインナーチューブを収容し
たり、さらに、長穴形状の収容孔にインナースリーブを
収容し、このインナースリーブ内にボロンを有する中性
子吸収材を充填させて、長穴形状の各収容孔部にスエリ
ング対策を施したので、84C等の中性子吸収材のスエ
リングが生じても、長穴形状の収容孔部は、発生応力を
小さくしたり、応力発生時期を遅らせたり、また、応力
を発生させないようにして機械的寿命の長寿命化を図り
桿るようにしたものである。
(実施例) 以下、本発明に係る原子炉用制御棒の一実施例について
添付図面を参照して説明する。
この原子炉用制御棒は基本的には横断面十字状のウィン
グにシースを備えたものと、シースを備えないものとに
分けられる。シースを備えない原子炉用制御棒は先端m
造材と末端構造材との間に直接中性子吸収要素を固着す
るものである。また、シースを備えた原子炉用制御棒は
先端構造材と末端構造材をタイロッドで固着し、このタ
イロッドの各突出脚に深いU字状断面のシースを固着し
、このシース内に中性子吸収要素を収容したものである
第1図は、シースを備えない本発明に係る原子炉用制御
棒10を示すもので、この原子か用制御棒10は代表的
にはステンレス鋼板で形成された4枚のほぼ矩形の板状
金属からなるウィング11を有する。原子炉用制御棒1
0は軸方向に所要のlff1隔をおいて複数の結合部材
12を有し、この結合部材12を介して複数のウィング
11の内側端が結合され、横断面十字状に形成される。
ウィング11の挿入先端部には先端構造材13が一体あ
るいは一体的に形成され、この先端構造材13に操作用
ハンドル14が固着される。ウィング11はステンレス
鋼板の代りにハフニウム−ジルコニウム(Zr)合金や
ハフニウム−チタン(Ti)合金などのようにハフニウ
ムを比重が小さく合金化が確実で安定な希釈材で希釈し
た長寿命型中性子吸収材希釈合金を用いてもよい。この
場合には、ハフニウムによる中性子吸収効果が加わり、
制御棒10の長寿命化、大反応度化を図ることができる
原子炉用制御棒10のウィング11の挿入末端側には末
端構造材15が一体あるいは一体的に設けられ、この末
端構造材15の下部に図示しないスピードリミッタや制
御棒駆動機構への結合部が設けられる。
原子炉用制御棒10のウィング11は挿入先端側および
外側縁側(翼端側)で強い中性子照射を受ける一方、こ
の原子炉用制御棒10は反応度価値に寄与する挿入先端
部IIIXを備えた第1領域と、この第1領域に隣接し
、原子炉停止中に来臨(li(σが浅くなる第2領域の
高反応度領域Yと、この高反応度領域Yに挿入末端側で
隣接する第3領域Zとに区画される、原子炉用制御棒1
0のウィング11の各領域X、Y、Zには、ウィング幅
方向に延びる横孔としての収容孔17.18.19がウ
ィングの挿入先端から挿入末端にかけて多数列状に穿設
されている。
なお、第1図の左上側に破線状の斜線で示す領域は長寿
命型中性子吸収材が充填される領域である。
一方、ウィング11の第1領域に形成される挿入先端領
域Xは、原子炉用制御棒の軸方向有効長しの挿入先端か
ら挿入末端側に約5 cm以上で約32α以下の長さJ
3に形成され、好ましくは挿入先端領域Xは挿入先端か
ら約5 ctm以上で約16cm以下とされる。この挿
入先端領域Xに形成される各収容孔17やウィング外側
縁部の領域に位置する縦方向の収容溝には、ハフニウム
(+−1f )メタル、銀・インジウム・カドミウム(
Ag−1n−cd)合金、E u  o  、 o V
203 、 Gd2o3゜5m203などの希土類酸化
物、あるいは希土類、S化物と1−1fO2などとの混
合酸化物等の長寿命型中性子吸収材20,21が充填さ
れる。
長寿命型中性子吸収材は中性子を吸収してもガスを発生
させず、スエリングが殆ど生じない。これらの長寿命型
中性子吸収材の多くは、1個の原子核が何回も中性子を
吸収する能力を有するために、核的に長寿命である。ま
た、ガス発生やスエリングが生じないことは、長寿命型
中性子吸収材を収容する収容孔17で応力発生が生じな
いことであり、機械的寿命が長くなるメリットも有する
この原子炉用制御棒10では、ウィング11内側端側に
形成される空隙内に水が充填されるが、この空隙が広い
場合には熱中性子束の盛上りが著しくなるため、ウィン
グ11の内側端側は内側縁から0.5〜1.5cm程度
の幅で挿入先端から挿入末端に向って一定長さ、例えば
15〜40ctpt程度の長寿命型中性子吸収材を配置
してもよい。
また、第1領域の挿入先端領域Xのウィング外側縁側に
おいて、ウィング11の幅方向ffj ll!1幅J5
に長寿命型中性子吸収材21が充填され、この領域幅j
!5は一般的には例えば約1〜2 cm程度でよいが、
大反応度化を主目的とした原子炉用制御棒1oでは、長
寿命型中性子吸収材21はB4Cに比べて反応度価値が
劣る場合が多いので、領域幅15は0.5cm程度どし
てもよい。この領域幅1 部分の一りィング長手方向長
さ11は、大反応度化を主目的とした制御棒の場合には
短かくてもよいが、原子炉運転時に炉心部に挿入して原
子炉運転制御を主目的とする原子炉用制御棒の場合には
、軸方向有効長りの少なくとも1/4以上の長さを必要
とする。制御棒使用方法が特定できない場合には、領域
幅で5を0.5〜1cm程度に、また(J  −j!3
)を1/2L程度とすれば1反応度価値の低下を来すこ
となく大反応度化の達成が図れる。ウィング11の外側
縁は溶接等により各収容孔の開口側を長寿命型中性子吸
収材21等を介して閉じるように閉塞される。
ところで、長寿命型中性子吸収材20.21としては、
ハフニウム金ffi < 1−1 f ) 、ハフニウ
ムジルコニウム合金、ハフニウム−チタン合金、銀イン
ジウム・カドミウム合金、ユーロピウム酸化物、ディス
プロシウム酸化物、サマリウム酸化物などの希土類酸化
物より選択された1秤類または2種類以上の物質を含む
固形状または粉末状の中性子吸収材が採用され、中性子
照射強度、運転期間等を考慮して最適な組合せが決定さ
れる。
また、ウィング11の第2領域Yは原子炉用制御棒10
の大反応度価値イヒを図るため、各収容孔18は長穴形
状に構成され、ウィング長手方向単位長さ当りの孔容積
は、挿入先端領域Xおよび第3領域Zの孔容積より増大
せしめられる。具体的には、第2g領域Yの各収容孔1
8を長穴化することにより、84C等の中性子吸収材2
3の充填量を増加させ、原子炉停止中に未臨界度が浅く
なる領域の反応度を高め、高反応度化している。
原子炉停止中に未臨界度が浅くなる領域は第2図(A)
に示すように第2領t4Yに形成され、この領域Yの中
性予熱mff1は比較的高いものの、挿入先端領域Xに
比べるとかなり低下するので、長寿命化には不適である
が大反応度化に好適な中性子吸収材としてB4Cを用い
ることができる。ボロン−10を濃縮したB4Cやチッ
化ボロン、六はう化ユーロビ1クム(EuB6)等のボ
ロン化合物を用いるとさらに大反応度化できる。酸化ユ
ーロピウムを主中性子吸収材とし、ボロンを含まない中
性子吸収材を用いると大反応度化と同時に長寿命化を達
成することもできる。しかし酸化ユーロピウムは高価で
あり、濃縮ボロンに比べると大反応度の達成には向いて
いないので、酸化ユーロピウムの使用は高反応度領域(
第2領域)Yのうち挿入先端領域Xに隣接する付近のみ
で使用するのが最も好適である。
この原子炉用制り1捧では第2領域Yの収容孔18を長
穴化することによって、より条苗の大反応変型の中性子
吸収材(代表例はB4C)を充填させることができる。
また、第2領域Yに形成される収容孔18は、第3図(
A)に示すように、収容孔18の孔径を一定とした場合
、孔中心開路l111(孔間ピッチ)を変えると、中性
子吸収材23の充1tWffiや反応度価値(相対値)
を第3図(B)に示すように変化させることができる。
この種の制御棒の典型的な設計例では、板厚tは8m、
孔直径dは6INn、孔中心間距離(ピッチ:p)は8
IIWとされている。したがって、この条件においてピ
ッチpを変化さ拷たとき、中性子吸収材量とそれに伴う
反応度価値の変化が第3図(B)に表わされる。収容孔
の直径とピッチが同一となったとき中性子吸収材量は従
来の約1.3倍以上となり、収容孔がほぼ重なったとき
、したがって板は厚さ(t−d)/2の2枚に分υ1さ
れ、吸収材が板状に充填された状態(極限)でほぼ1.
7倍となる。反応度価値の相対変化は炉心構成、燃料濃
縮度、水ギヤツプ幅、可燃性毒物等によっても影響を受
けるので一律的に論することはできないが、−例として
示すと第3図(B)の2点鎖線の如くである。この例で
は、収容孔が重ならずに隣接した状態(p=d)におい
て4%、完全に重なった状態で約7.5%の増加となっ
ている。
原子炉用制御棒1oの実際の設計ではウィング11の板
を完全に分割することはできず、板間に何らかの仕切り
(結合)材となる肉の部分が必要となるため、孔間ピッ
チp−0の状態はあり1ηないが、このピッチpを小さ
くするという考え方では、幾つかの隣接する収容孔をグ
ループ化し、その間では孔間ピッチpを小さくし、他の
グループとの間に母材肉(ウィング)を残す第1図のよ
うな構成とすれば、実効的にp=4〜5m(d=6m)
とすることができ、充分大川可能である。このとき反応
度価値は5%程度向上できることを第3図(B)は示し
ている。
以上が本発明における反応度価値向上の原理である。反
応度rA値が大きくなる領域Y8艮手方向良さノ、とす
ると、第2図(B)のような軸方向中性子吸収特性分布
となる。したがって原子炉停止中の未臨界度の軸方向分
布は第2図(△)から第2図(C)に示すように改良さ
れ、著しく未臨界度が浅くなる第2領域の部分がなくな
り、軸方向にほぼ一様化される。
ところで、ウィング11の第3領域Zの各収容孔19に
は84C等の中性子吸収材25が充填されるが、第3領
域Zのうち挿入末端側から1/2以内に形成される領域
には反応度価値を大きくする必要がないので、各収容孔
19の一部には中性子吸収材を充填させず、ガスブレナ
ム26としてもよい。この場合、ガスプレナム26は互
いに隣接する収容孔19を避けて設けるのが望ましい。
また、ウィング11の第2領[Yに形成される各収容孔
18は、複数の横穴が相互に重なり合うように連設され
て長穴形状に形成される。この収容孔18を長穴形状と
することにより、第2領域Y内により多すの中性子吸収
材を充填させるようになっている。
第4図には、ウィング11の幅方向に延びる5個の横穴
を互いに連設して形成される長穴形状の収容孔18を示
しており、この収容孔18にボロンカーバイド(B4C
)や六硼化ユーロピウム(EuB6)、窒化ボロン(B
N)等のボロン(B−10)を有する中性子吸収材を充
填させると、中性子吸収材のB−10は中性子吸収反応
によりHeガスとl−iになる。Heガスの大部分は中
性子吸収材の粉粒内部に止まり、粉粒をスエリングさせ
る。
中性子吸収材のスエリングにより、各収容孔18に内側
から外側に局所的な力が加えられる。各収容孔18内で
中性子吸収材のスエリングが生じると、長穴形状の収容
孔18は両端部で最大の応力が発生し、中間部ではウィ
ング11の厚さ方向にウィング全屈母材が逃げられるた
め小さい。このため、長穴形状の収容孔18を採用した
ときに、収容孔18の隣接収容孔側両端部で耐圧応力を
大きくするか、応力発生時期を遅らせるか、あるいは応
力を発生させないようにすればよい。
第4図は、長穴形状の収容孔18の両端部に応力が発生
しないようにしたものである。長穴形状の収容孔18は
、原子炉の炉心部に制御棒10を全挿入して停止させる
場合において、炉心軸方向で未−界度が最も浅くなる部
分を中心にして形成される。
そして、この長穴形状の収容孔18の両端部(ウィング
長手方向両側)には、八ツニウム(Hf)メタル、銀・
インジウム・カドミウム(A(Jin−Cd)合金、E
u2O3,Dy2O3゜Gd  O、Sm2O3などの
希土類酸化物、あるいは希土類酸化物とHfO2などと
の解合酸化物のような長寿命型中性子吸収材30を挿入
する。
この中性子吸収材30は中性子と反応してガスを発生さ
せないので、スエリングが生じない長穴形状の収容孔1
8の両端部に応力が発生することはない。長穴形状の収
容孔18の中間部には反応度を向上させるため、B4C
のように8−10を有する中性子吸収材31を充填させ
る。この中性子吸収材31の充填により、収容孔18の
中間部分にスエリングによる応力が発生し、収容孔18
をウィング11の板厚方向に押し拡げる。この応力は長
穴形状の収容孔18の両端部へ伝えられるが、この両端
部分ではスエリングを生じない中性子吸収材30が配置
されているので、中性子吸収材3Oによる応力発生はな
く、各収容孔18の中間部にスエリングにより発生した
応力は、その変形により容易に吸収され、機械的寿命を
損うことがない。
なお、この原子炉用制御棒において1よ、各収容孔19
は中性子吸収材の小さな収容孔19やガスプレナム26
等と互いに連通されてガス圧の収容孔17.18.19
間の均一化が図られているので、このガス圧による発生
応力が制御棒の機械的寿命を決定することがないように
設計されている。
第5図は、長穴形状の収容孔18Aの両端部で耐圧応力
を大きくしたちのである。この収容孔18 A 1.t
 v4接収容孔側端部の横穴の孔径を中間部の横穴孔径
より小さくして、収容孔18Aの両端部におけるウィン
グ11の金属母材の肉厚を厚くしたものである。これに
より、ウィング11は収容孔18Aを長穴形状としても
、その両端部の耐応力強度の増大が図れるようにしたも
のである。
この長穴形状の収容孔18Aには、84C等の8−10
を有する中性子吸収材31が充填される。
充填された中性子吸収材31が中性子照射を受けてスエ
リングしても、収容孔両端部は耐応力強度が大きく、ま
た、中間部はウィング11の板厚方向に変形して逃げる
ので、この部分に大きな応力が発生せず、機械的寿命を
損うことがない。
この場合において、ウィング11の金属母材自体を、H
ftLl板や)−Ifを7−rやTiなトノ希釈した希
釈合金板を用いると、ウィング11の金属母材自体が中
性子吸収能力を有する。このため、各収容孔17.18
A、19に収容される中性子吸収材20,31.25の
中性子吸収割合が相対的に低減され、中性子吸収材量も
少なくて済む。
結果的には、中性子吸収材31のスエリング発生時1j
を中性子吸収割合低減分だけ遅らせることができ、その
分、機械的寿命を延ばすことができる。
また、第6図は中性子吸収材のスエリングによる応力発
生時期を遅らせた原子炉用制御棒である。
第6図に示されたものは、長穴形状の各収容孔18Bの
両端部に、インナーチューブ33を緩く挿入し、このイ
ンナーチューブ33内に84C等中性子吸収材34を充
填さけるとともに、収容孔18Bの中間部には、84C
等の中性子吸収材31を充填させたものである。インナ
ーチューブ33は収容孔18Bの両端部に形成される横
穴に遊嵌状態で収容され、収容孔18Bの内壁とインナ
ーチューブ33との間にスエリング吸収ギャップ35が
形成される。
このギャップ35が中性子吸収材のスエリングに対して
逃げしろとなり、ウィング11の収容孔部に発生するス
エリングによる応力発生時期を遅らせることができる。
第7図は第6図に示すものと同様、中性子吸収材のスエ
リングに対する応力発生85期を遅ら「た原子炉用制御
棒である。
第7図に示される収容孔18Cは長穴形状の内面が滑か
に加工され、この収容孔18C内にライナとしてインナ
ースリーブ36をTiIN tjしめたbのである。イ
ンナースリーブ36内には84c等の中性子吸収材37
が充填される。インナースリーブ36はSUS鋼や、H
f合金病A1等で形成され、この場合にも、収容孔18
Cの内壁とインナースリーブ36との間に逃げしろとし
てスエリング吸収用ギャップ38が形成される。
この場合、長穴形状の収容孔18Cとインナ−スリーブ
36外面との間には必ず何らかのギャップ38が形成さ
れ、このギャップ38がスエリング逃げの空間となる。
この結果、中性子吸収材のスエリングによる収容孔18
Cにおける応力発生時期は大幅に遅れ、機械的長寿命化
を達成できる。
なお、本発明の実施例では、シースを備えない原子炉用
制御棒を説明したが、シースを備えた原子炉用制御棒に
も同様にして適用できる。
また、この原子炉用制御棒のウィング第2領域に形成さ
れる長穴形状の収容孔の孔形状は種々の変形が考えられ
る。
〔発明の効果] 以上に述べたように、本発明に係る原子炉用制御棒にお
いては、中性子照射量の大きなウィング挿入先端領域に
形成される板状金属の収容孔に、長寿命型中性子吸収材
を挿入するとともに、原子炉停止時に未臨界度が浅くな
る領域の各収容孔を長孔形状としたから、孔容積の増大
が図れ、多量の中性子吸収材の充填が図れるので反応度
価値を高め、大反応度化が図れ、大反応度、長寿命型原
子炉用制御棒を1qることができる。
また、板状金属に長穴形状の収容孔を形成しても、長穴
形状の収容孔部に、中性子吸収材のスエリングに対する
対策を充分に施したから、中性子吸収材のスエリングに
よっても板状金属の応力発生が大幅に緩和され、機械的
寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る原子炉用制御棒の一実施例を示す
図、第2図(A)、(B)J′3よび(C)は原子炉用
制御棒中性子吸収部の有効長さ方向における未臨界度、
中性子吸収特性a5よび改善された未臨界度の変化をそ
れぞれ示す図、第3図(△)はこの原子炉用制御棒の板
状金属に穿設される長大形状の収容孔の一例を示す原理
図、第3図(B)は第3図(△)に示される収容孔の孔
間ピッチと反応度価値および中性子吸収材mとの関係を
示す図、第4図は第1図のA−A線に沿う断面図、第5
図〜第7図は本発明の第2実施例〜第4実施例を示すも
ので、第4図と同様な断面図である。 1・・・原子炉用制御棒、11・・・ウィング、12・
・・結合部材、13・・・先端構造材、15・・・末端
構造材、17,18.18A、18B、18C,19・
・・収容孔、20,21.30・・・長寿命型中性子吸
収材、23,31,34.37・・・中性子吸収材、2
6・・・ガスブレナム。 出願人代理人   波 多 野   久1り 第1図 よ嶌 よ渚 上地 11tJが停止会務) (凍Jr井止彰琲) FA) (+5) IC) 第 図 (A) Cm) 乳層ビー、すβ (B) 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、中性子吸収部の少なくとも一部に板状金属を備えた
    ウィングを形成し、上記板状金属にウィング幅方向に延
    びる複数の収容孔を設け、上記収容孔に中性子吸収材を
    収容した原子炉用制御棒において、中性子照射量が大き
    なウィング挿入先端領域の収容孔に、長寿命型中性子吸
    収材を挿入するとともに、原子炉停止時に未臨界度が浅
    くなる領域の各収容孔を、長穴形状に構成し、この長穴
    形状の収容孔は隣接する収容孔側の両端部に、中性子吸
    収反応によりスエリングを生じない中性子吸収材を、残
    りの中間部にボロンを有する中性子吸収材をそれぞれ充
    填させたことを特徴とする原子炉用制御棒。 2、中性子吸収部の少なくとも一部に板状金属を備えた
    ウィングを形成し、上記板状金属にウィング幅方向に延
    びる複数の収容孔を設け、上記収容孔に中性子吸収材を
    収容した原子炉用制御棒において、中性子照射量が大き
    なウィング挿入先端領域の収容孔に、長寿命型中性子吸
    収材を挿入するとともに、原子炉停止時に未臨界度が浅
    くなる領域の各収容孔を、長穴形状に構成し、この長穴
    形状の収容孔の隣接する収容孔側端部は、ウィング幅方
    向の板状金属の肉厚を、その中間部の肉厚より厚くした
    ことを特徴とする原子炉用制御棒。 3、中性子吸収部の少なくとも一部に板状金属を備えた
    ウィングを形成し、上記板状金属にウィング幅方向に延
    びる複数の収容孔を設け、上記収容孔に中性子吸収材を
    収容した原子炉用制御棒において、中性子照射量が大き
    なウィング挿入先端領域の収容孔に、長寿命型中性子吸
    収材を挿入するとともに、原子炉停止時に未臨界度が浅
    くなる領域の各収容孔を、長穴形状に構成し、この長穴
    形状の収容孔は隣接する収容孔側端部に、中性子吸収材
    を充填したインナーチューブを収容し、残りの中間部に
    ボロンを有する中性子吸収材を充填させたことを特徴と
    する原子炉用制御棒。 4、中性子吸収部の少なくとも一部に板状金属を備えた
    ウィングを形成し、上記板状金属にウィング幅方向に延
    びる複数の収容孔を設け、上記収容孔に中性子吸収材を
    収容した原子炉用制御棒において、中性子照射量が大き
    なウィング挿入先端領域の収容孔に、長寿命型中性子吸
    収材を挿入するとともに、原子炉停止時に未臨界度が浅
    くなる領域の各収容孔を、長穴形状に構成し、この長穴
    形状の収容孔に、ボロンを有する中性子吸収材を充填し
    たインナースリーブを収容したことを特徴とする原子炉
    用制御棒。
JP63329077A 1988-02-09 1988-12-28 原子炉用制御棒 Pending JPH02176495A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63329077A JPH02176495A (ja) 1988-12-28 1988-12-28 原子炉用制御棒
SE8900427A SE505354C2 (sv) 1988-02-09 1989-02-08 Styrblad för kärnreaktorer
US07/307,758 US5034185A (en) 1988-02-09 1989-02-08 Control blade for nuclear reactor
DE3903844A DE3903844A1 (de) 1988-02-09 1989-02-09 Absorberstab fuer einen kernreaktor
DE3943681A DE3943681C2 (de) 1988-02-09 1989-02-09 Absorberstab für einen Kernreaktor
SE9701444A SE512598C2 (sv) 1988-02-09 1997-04-18 Styrstav för kärnreaktorer

Applications Claiming Priority (1)

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