JPH02174907A - 超音波濾過装置 - Google Patents

超音波濾過装置

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JPH02174907A
JPH02174907A JP32928188A JP32928188A JPH02174907A JP H02174907 A JPH02174907 A JP H02174907A JP 32928188 A JP32928188 A JP 32928188A JP 32928188 A JP32928188 A JP 32928188A JP H02174907 A JPH02174907 A JP H02174907A
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ultrasonic
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pipe
chamber
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Yasuo Yamada
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、超音波濾過装置に関し、さらに詳しくは、
スラリーから固形異物を除去するための超音波濾過装置
の改良に係るものである。
(従来の技術) 一般的に、固形異物が混入された凝集粒子を含有するス
ラリーを濾過して、この固形異物を除去する場合には、
その濾過作業に多大の困難を伴なうことが知られている
こ\で、本願の出願人は、この種のスラリーから固形異
物を除去するための濾過手段として、先に特開昭61−
153115号公報により、超音波を利用してスラリー
中の凝集粒子を分散させると共に、濾材層を通過させて
固形異物を濾別するようにした超音波濾過機の提案をな
した。
この既提案に係る従来の超音波濾過機の概要を第2図に
模式的に示す。
すなわち、この第2図従来例構成において、超音波濾過
機は、超音波発生装置2】を設けて超音波振動を発生さ
せ、この超音波振動を発振ホーン22によって超音波発
振面を有する超音波発振チップ23に伝える。
しかして、濾過機の装置本体24には、底部にあって、
被濾過物を供給する供給管25と、上部−側に形成した
フランジ付きの開口部26aにあって、被濾過物を排出
する排出管26と、十部他側に形成される気体室28に
連通した気体供給管27とをそれぞれに設けである。
また、前記槽本体24の内部にあっては、左右の各端板
30a、30bに支持されて内部に濾過室29を形成す
る円筒状の濾材層31を水平方向に設けると共に、一方
の端板30aを通して他方の端130bに固定され、内
部の濾過室31内に貫入される部分に適当数の導入口3
2aを開穿させた濾過処理物の抜出管32を一体的に設
け、この濾過室29を回転可能に支持させである。
そして、前記濾過室29の濾材層31を前記超音波発振
チップ23に対向して配設させ、かつ抜出管32を槽本
体24の外部に取り出して、図示省略した駆動装置によ
り回転駆動させ得るようにしたものである。
従って、このように構成される従来の超音波濾過装置に
おいては、外部駆動装置により抜出管32を介して濾材
層31を回転駆動させると共に、供給管25から装置本
体24内に供給される固形異物を含んだ被濾過物のスラ
リーを、超音波発振チップ23から発振される超音波に
より分散させるが、こ1で、濾材層3Iの外面側に比較
して内面濾過室29側が低圧であるために、分散された
スラリーは、この濾材層3Iを通して濾過され、スラリ
ー中に含まれている固形異物が除去された上で′Ii通
室2ク内に流入し、濾過処理物として各導入口32aか
ら抜出管32内を経て濾過機の外部に抜き出さね、また
、濾過処理後の被濾過物は、排出管26から同様に外部
に排出される。
〔発明が解決しようとするBM〕
しかしながら、前記した既提案による従来の超音波濾過
装置の場合には、装置本体24の内部にあって、円筒状
の回転体とした濾材層31を水平方向に設け、かつその
回転中心軸を抜出管32としであるために、高粘度また
は高濃度のスラリーなとのように流動性の低い濾過処理
物では、この抜出管32からの抜き出し流出作用が悪く
、これが濾過処理能力を高め得ない一つの原因になって
おり、また、たとえ流動性のよい濾過処理物であっても
、これが濾過室29内の下部に常時部った状態に保持さ
れて5W1過作業を停止した後も排出されずに残存する
ことになると云う不利がある。
そしてこの状態は、多品種の被濾過物を処理する場合、
これらの各被濾過物の銘柄の切り換えに際し、異なる品
種の混合を避けるために、濾材層31および抜出管32
を一々取り外して洗浄しなければならないことを意味し
、また同時に、濾過室29内に濾過処理物を溜めたまS
で放置しておくと、濾材層31に濾過処理物が固着して
目詰りを生ずる惧れもあって、この点においても濾材層
31および抜出管32をその度毎に一々取り外して洗浄
する必要があり、しかもこの濾材層3Iおよび抜出管3
2の取り外しは、結果的に滅過部の全体を取り外すこと
に他ならず、その構成上からも作業自体が極めて煩雑で
多大の労力を要するほか、その作業に比較的広いスペー
スを必要とするなどの問題点がある。
また一方で、この種の超音波濾過装置の場合、一般に装
置の濾過処理能力は、超音波の出力と発振チップの発振
面積とに関係し、発振チップの単位発振面積当りの超音
波発振エネルギーにはゾ比例することが知られており、
このために濾過処理能力を大きくするのには、発振面の
大きい発振チップを用い、かつ所要の発振出力を得る必
要上、この超音波発振装置を複数台設置するようにし、
他方では、発振チップの超音波発揚面と濾材層とのクリ
アランスが濾過効率に影響を及ぼすことから、このクリ
アランスを一定に保持する必要がある。
しかし、この既提案に係る従来の超音波濾過装置の場合
には、濾材層31が円筒状をなしていることから、発振
チップ23の超音波発振面、すなわち濾材層31に対す
る対向面を長方形にして回転中心と平行に配すると共に
、そのクリアランスを−・定に保持すべく、濾材層3I
の回転方向に対する超音波発掘面の幅を可及的に狭くし
なければならず、このため、必然的に濾過効率に限界を
生ずるもので、これに伴ないたとえ複数台の超音波発振
装置を設置しようとしても、濾材層31および抜出管3
2をその度毎に一々取り外して洗浄する作業との関係上
、さらには装置のコンパクト化および価格上の制限もあ
って、せいぜい2台程度が限界となるもので、しかもこ
れに代え、濾材層31の軸方向長さを長くすることで濾
過処理能力を向上させようとしても、反面、その円筒状
の真円度を保持するのが困難になり、クリアランスを一
定に保持できなくなるなどの好ましくない問題点を有す
るものであった。
(課題を解決するための手段〕 本発明者は、!A室の下部に濾過処理物の抜出管を設け
ることによって、濾材層を通過した濾過処理物の残留を
避は得る点、および濾材層を平板化することによって、
発振チップの形状にとられれずに、クリアランスを一定
に保持し得る点に着眼してこの発明を完成した。
すなわち、この発明に係る超音波濾過装置は、被濾過物
の供給管および排出管を配した装置本体と、装置本体内
に設けられ、下部内に開口されて回転軸を兼ねる濾過処
理物の抜出管により鉛直方向で回転OJ能に支承された
濾過室と、平板状をなして濾過室の−F部表面に設けた
濾材層と、抜出管を介して濾過室を回転駆動させる回転
駆動装置と、装置本体の上部から気体室内に貫入され、
濾材層の少なくとも一部に対向するように設けられて、
被−過物中に浸漬される超音波発振チップとを、少なく
とも備えて構成したものである。
こSで、この発明に適用し得る被濾過物としては、一般
的に各種のスラリー、特に除去対象となるより大きな固
形異物を含んだ微粒子のスラリーであってよく、−治具
体的には、カーボンブラック、染料、顔料、微粒シリカ
、セルロースなどの凝集性微粒子または繊維などの水ス
ラリーで、固形異物を含んだものなどであってよい。例
えば、カーボンブラックの水スラリー(以下、単にカー
ボンブラックスラリーと呼ぶ)を例にとると、この場合
、一般に捕捉可能な最小異物の粒径としては、 l〜5
μl稈度である。
また、この発明に使用される超音波の発振周波数は、一
般的に、低周波数域であることが好ましいが、余り低周
波数域であると可聴音域になることから、通常、15〜
25KHz程度のものが採用される。かつまた、超音波
発掘面での単位面積当りの発振パワーとしては、lO〜
55wa t t/c@”程度であってよく、この値は
、これが大きいほど処理能力が増加する傾向にあるが、
余り大きくすると、濾材層に与える超音波力の影習も過
大になり、その耐用寿命が短くなるので、個々の場合に
対応して適当値を選択する。
さらに、カーボンブラックスラリー中に含まれるカーボ
ンブラックの量(以下、スラリー濃度と呼ぶ)は、この
ときの濾過目的が固形異物を除去したカーボンブラック
を得ることであるので、般的には、スラリー濃度を増加
させた方が、カーボンブラックスラリーの濾材層通過量
を少なくして、同−ffiの固形異物を除去したカーボ
ンブラックを得られることになる。しかしスラリー濃度
を増加すると、濾材層の直近にあるカーボンブラックへ
の超音波力の影響度が小さくなることから、カーボンブ
ラックが分散されに〈メなって、濾材層表面に凝集した
状態のカーボンブラックが捕捉されて濾材層を通過し得
ない場合を生ずるので、通常の場合、スラリー中でのf
flffi%として、 0.1〜lO%、好ましくは1
〜5%程度の範囲が最も良好である。
そして、この場合、濾材層の表面側と裏面(濾過室内)
側との圧力差(以下、濾過圧力と呼ぶ)については、こ
の濾過圧力を大きくすればするほど、濾材層に対する通
過力を大きくし得ることになるが、一方で、濾材層に圧
着されるカーボンブラックの量が多くなって、この濾材
層の直近にあるカーボンブラックの分散が阻害される傾
向を生ずることになる。従って、その最適値は、濾材層
の厚さと、その円筒径および回転数、それに発振パワー
などによっても異なるが、一般に、連続操作の場合には
、 0.1kg/c112〜5kg/ca+”・G、よ
り好ましくは、0.1kg/ca+” 〜1.5kg/
c■2・G程度の範囲から選択される。
また、この発明において重要なことは、平板状の濾材層
を濾過室の上部表面に水平に設けて回転させ、かつ濾過
処理物の抜出管を濾過室の下部に接続させることである
こSで、超音波の照射によってカーボンスラリー中のカ
ーボンブラックが分散されるが、同時に濾材層もまた超
音波の影響を受け、これがエロージョン現象によって摩
耗し、最後には破孔して使用不能になる惧れがある。こ
の二ローション現象による濾材層摩耗の進行度は、種々
の要因によって異なるが、濾材層の同一場所に照射され
る総合超音波照射時間によっても左右される。つまり濾
材層の耐用寿命は、その同一場所に照射される総合超音
波照射時間によって決まり、この濾材層での同一場所に
照射される総合超音波照射時間を同一にした場合、濾材
層が超音波を受ける面積(以下、有効受照面積と呼ぶ)
が広ければ、濾材としての耐用寿命が延びることになる
従って、この濾材の耐用寿命を延ばすために、濾材面積
を広くしかつ超音波発振面をB勤させる方法も考えられ
るが、このような形態では、構造上複雑になって不利な
面が多いことから、反対に濾材層側を移動させる方が有
利である。そして。
この濾材層を移動させる手段としても、柿々考えられる
ところであるが、濾材層を中心軸で回転させることによ
って、この濾材層の有効量照面を移動させるのが最も簡
単な構成であり、また、中心軸を中心に回転させて超音
波をはy均等に受照する濾材層の形状としては、この場
合、円形、j/r1円形、その他の平板状を挙げること
ができる。
すなわち、このように構成させることにより、結果的に
、濾材層での超音波の受照対応部分を非連続化させ得る
ことになり、このために連続的に超音波を受照させる場
合、濾材の超音波受熱部分が高温になって一層破孔し易
くなるのを効果的かつ良好に防止でき、単純な被照射時
間の累積によるものよりも、さらに耐用寿命の延長を期
待できる。また、一方で濾材層の耐用寿命の点のみにつ
いて見るとき、可能な限り回転数を上げる方がよいが、
その反面、超音波の照射によって濾材に圧着されている
カーボンブラックを効果的に分散させるのには、最小必
要限度の連続的な超音波受熱時間が要求されることから
、この受照時間は、処理能力および濾材の耐用寿命など
のバランス上、0.02〜2秒の範囲内から選択するこ
とが特に望ましく、このために濾材層の回転数は、連続
的な超音波受熱時間を基準にし、濾材層の形状および超
音波発掘チップの発振面積に対応して算出選択されるこ
とになる。
またご藁で、濾材としては、通常の場合、ステンレスの
焼結金網または焼結繊維などを用い、その補償口開きは
、対象とする被濾過物によっても異なるが、 1〜20
μm程度のものを選択するのがよく、この濾材を2枚重
ねにして濾材層を形成させ、かつその下層を厚い多孔の
金属板にすることにより、上層を経た超音波を反射させ
てその有効利用を図るようにすることが望ましい。
しかして、カーボンブラックスラリーなとの濾過処理物
は、前記のように構成される濾材層を通過し、固形異物
が除去されて濾過室内に入り、この濾過室内の下部に開
口する抜出管から濾過処理物として系外に取り出される
従って、前記濾過室は、上部表面の一部に濾材層を有し
、他の部分に関してはこれを液密にさせて濾過装置内で
の被濾過物部分と区分する。こ\で、好ましい濾過室の
形態としては、逆錐状、特に逆円錐状で上部表面に濾過
層を配すると共に、側周面に液体を通さない材質の回転
体とされ、かつ下部に濾過処理物を取り出すための鉛直
方向に延びる抜出管を開口させた構成とし、濾材層を通
過した濾過処理物が、濾過室内に無益に滞留することな
く抜出管から系外に取り出し得るようにされる。
さらに好ましは、前記濾過室の−V部表面にあって、抜
出管と同一軸芯で′f1過装置本体の外部に連通ずる連
通管を設けることにより、この連通管を通した気体の導
入によ−)で、濾材層を通過した濾過処理物の抜出管か
らの排出を容易にすることができる。この手段は、特に
粘度または濃度の高い濾過処理物スラリーに対して(f
効であり、かつこの構成によっては、連通管が濾過室を
支承する軸どもなり得るので、濾過室の回転振れを防止
して安定した回転をなし得ると共に、同時に後述する濾
材層と発振チップとのクリアランスもまた一定に保持し
得るのである。
また、濾過装置本体に被濾過物を供給する供給管の取り
付は位置については、特に限定されるものでないが、装
置本体の側面上部に設けて被濾過物を濾材層の表面に流
動させるようにするのが好ましい。そして、濾過操作後
の余剰な被濾過物を排出するための排出管は、装置本体
の上部に液面の調整作用を兼ねて設けられる。
さらに、装置本体の上部から被濾過物を供給する場合に
は、被濾過物スラリーに含まれる固形分が沈降して石積
されるのを防+)−するため、底部に設ける別の下部排
出管から余剰の被濾過物の一部を排出し得るようにさせ
、かつこの上部排出管はまた、原料切換え、メンテナン
スなどに際;ノで内部スラリーの凄き出しにも用いられ
る。
さらに好ましい態様としては、濾材層りでの被11通物
を常時流動させるようにする手段として、装置本体の−
E部に液体または気体を供給する洗浄管を設ける。この
洗浄管を通して供給する液体としては、例えば、被濾過
物の溶媒が用いられ、また、気体としては、空気または
被濾過物に対して不活性な気体が用いられる。
次に、前記濾利層の少なくとも一部に対向して配設され
る超音波発振チップは、その対向クリアランスを調整し
得るようにして装置本体の1一部に1台以上を設けるも
ので、その発振面形状は、円形、楕円形、または多角形
などの何れかを任意に選択して用いる。
どの超音波発振チップを装置本体に設置させるための好
ましい態様としては、同超音波発振チップでのカーボン
ブラックの分散に寄与しない部分を被濾過物と接触させ
ないようにするために、装置本体の上部に超音波発振チ
ップを1人させて保持する保持室を設け、この保持室の
上部、換8すると、超音波発掘チップのtlJ及的下方
部分迄の間に、ガス体を保有する気体室を形成させるの
が望ましい。
そしてこの場合、供給されるガス体が圧縮性ガスである
ことから、装置内での上流側圧力などにより、装置内で
の被濾過物の液面が変化することを考慮して、この装置
内での上流側圧力などの液面変動要因を生じても、液面
、特に気体室内の液面が変化しないようにするため、液
面調節機構を採用するのが望ましい。この液面調節機構
での最も簡単な構成としては、スラリー排出管を液面設
定高さ位置に開口させるようにし、かつ気体室内にガス
体を供給する手段を設けるようにすればよい。
〔実 施 例〕
以下、この発明に係る超音波濾過装置の−・実施例につ
き、第1図を参照して詳細に説明する。
第1図はこの実施例を適用した超音波濾過装置の概要を
模式的に示す縦断面構成図である。
すなわち、この第1図実施例構成においても、超音波濾
過装置は、超音波発生装置lを設けて超音波振動を発生
させ、この超音波振動を発振ホーン2によって超音波発
振面を4丁するMi音波発振チップ3に伝える。
前記超音波発振チップ3は、後述するように、濾過機・
の装置本体6の上部から1人させ、濾材層■との間の対
向クリアランスを調整し得るように0リング(図示せず
)などの密封機構で上下移動可能にニシールさせると共
に、支持腕4を介して調節機構付きの支持台5上に支持
させる。
また、濾過機での蓋板6aによって閉蓋される装置本体
6には、側面上部にあって被濾過物を供給する供給管7
と、上部の一側に設けたフランジ付きの開[−]部8b
にあって被濾過物を排出する排出管8、および底部にあ
って被濾過物スラリーに含まれる固形分の蓄積、ひいて
は余剰の被濾過物の一部を排出する別の下部排出管8a
と、濾過効率を向上させるために、濾材層11の表面に
気体、液体ないしは被濾過物などを供給する洗浄管9と
をそれぞれに設けである。
こ工で、前記排出管8については、その挿し込み長さ、
つまり被濾過物に対する開口位置を変えることにより被
濾過物の液面を調整でき、また。
下部排出管8aから抜き出される被濾過物は、再度供給
管7に循環供給させるようにし、さらに、洗浄管9から
の気体、液体ないしは被濾過物などの供給は、これが多
すぎると、却って濾過効率を低減させる惧れがあるため
、濾材層11の表面に被濾過物が滞留しない程度にされ
る。
さらに、前記装置本体6内に設けられる濾過室lOは、
逆錐状、特にこの場合、逆円鐘状をなしており、上部表
面にリング状の濾材層11を配し、かつ側周面に液体を
通さない材質の回転体壁12を設けて形成され、下部に
開口させた濾過処理物を取り出すための抜出管13と、
この抜出管13と同一軸心上での外部に連通ずる連通管
14とで、これを鉛直方向に回転自在に枢支させてあり
、抜出管13を回転駆動装置15で駆動させることによ
って、この濾過室10を回転振れなしに回転駆動し得る
ようになっている。
一般的に、粘度または濃度の高い濾過処理物を扱う場合
にあっては、抜出管13からの排出速度が遅くなる傾向
を有し、これが濾過室IO内に堆積して充満され、その
濾過効率を低下させる惧わがあるが、こ)では、連通管
14を通して外部から濾過室IO内へ気体を供給させる
ことによって、この濾材層11を通過した濾過処理物の
抜出管13からの排出を容易にすることができる。
さらにまた、前記装置本体6に対する超音波発振チップ
3の貫入部分にあっては、任意に仕切壁16を突出させ
ることにより、濾材層11への超音波の作用を一層効率
化でき、併せて超音波発振チップ3の保持室をして、気
体供給管18から供給されるガス体を保有する気体室1
7とし、前記した排出管13での液面調整作用との併用
によって、超音波エネルギーを効率よく利用した大型の
工業的超音波濾通装置を具現できるのである。
〔実 験 例〕
続いて、この第1図実施例装置を用いた実験例について
述べ、この発明の作用効果を一層明確にする。
実験例1゜ 前記した第1図に示す実施例装置を用いることにより、
l8wt%のセルロース・水スラリーの超音波濾過を行
なった。
この場合、超音波発振チップは、円筒形状のものとし、
その下端面の直径が8cmのものを1個使用した。この
ときの超音波発振エネルギーは、下端面の単位面積当り
約20waLt/cm2であった。
また、気体供給管からは、空気を2000nl/Hrの
流量で供給し、かつ洗浄管からは、同様に空気を240
0m1/flrの流量で供給した。
さらに、他の条件は次の第1表のように設定した。
第1表(実験条件) この結果は、第2表中に示す通りであった。
実験例2゜ 前記した第2図に示す従来例装置を用いて、超音波発振
チップでの下端面の大きさをIIxl、4cmとし、か
つその下端面の単位面積当りの超音波発振エネルギーを
約:19waLj/cm2とした他は、前記実験例1の
条件通りで、同様に18wt%のセルロース・水スラリ
ーの超音波濾過を行なった。
実験例3゜ セルロース・水スラリーの濃度を15wt%とした他は
、実験例2と全く同様に行なった。
これらの実験例1および2場合の結果についても、第2
表中に示す通りであった。
すなわち、第2表の実験結果によって明らかなように、
18wt%のセルロース・氷スラリーの超音波濾通の場
合、従来例装置では全く濾過不能であったが、実施例装
置においては、その濾過処理h1が2:11..5.Q
/Drと優れた濾過効率を示した。
また、セルロース・水スラリーの濃度を1.5wt%に
希釈した場合での従来例装置の結果においてすらも、実
施例装置では1.6倍の濾過効率となり、その優秀性が
極めて明白である。
このように、実施例装置の場合にあっては、少ない超音
波発振での東位面積当りの発振エネルギーによって、多
量の濾過処理を行ない得ることから、結果的には、小型
で処理能力が大きく低価格による超音波濾過装置の提供
を可能にし得るの′である。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明によれば、被濾過物の供
給管および排出管を有する装置本体を設け、この装置本
体内には、回転軸を兼ねて下部内に開[−1さ才する濾
過処理物の抜出管により、濾過室を鉛直方向で回転可能
に支承させると共に、濾過室のF部表面に平板状をなす
濾材層を配し、かつこの濾材層の少なくとも一部に対向
するように超音波発振チップを配して構成したから、高
粘度または高濃度のスラリーなどのように流動性の低い
濾過処理物であっても、抜出管からの抜き出し流出作用
を容易かつ良好になし得て濾過処理能力を向−Fでき、
しかも操作の度毎に濾過処理物を完全に抜き出し、濾過
室内に滞溜するような惧れかないことから、濾材層での
濾過処理物の固着による目詰りを生じたすせず、併せて
濾材層の配置構成が極めて簡単で、その着脱が容易であ
るために、たとえ多品種の被ti通物を処理する場合に
あっても、これらの各被濾過物の銘柄の切り換えを簡i
pに行なうことができ、また、M音波発振チップの形状
に拘わりなしに、回転される濾材層とのクリアランスを
一定に保持でき、かつ超音波発振チップに対して濾過室
、ひいては濾材層を回転駆動させるようにしているため
に、この濾材層への超音波照射が非連続化され、これに
よって濾材としての耐用寿命を延長でき、これらの結果
として、小型コンパクトで濾過処理能力の大きい装置構
成を安価に提供し得るのであり、さらに、メンテナンス
が容易で、濾過室の全体を取り外さずに、単に濾材層の
みを取り外すことで、付設されている超音波手段を利用
して容易に洗浄でき、かつコンタミの生じにくい構成で
あることから、サニタリー性が要求されるファインなス
ラリー中の固形異物の除去ならびに分散濾過が可能であ
るなどの優れた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を適用した超音波濾過装置
の概要を模式的に示す縦断面構成図であり、また、第2
図は従来例による同上超音波濾過装置の概要を模式的に
示す縦断面構成図である。 l・・・・超音波発生装置、2・・・・発振ホーン、3
・・・・超音波発振チップ、4・・・・支持腕、5・・
・・支持台、6・・・・装置本体、7・・・・被濾過物
の供給管、8・・・・被濾過物の排出管、8a・・・・
余剰被濾過物の下部排出管、9・・・・洗浄管、10・
・・・濾過室、11・・・・濾材層、12・・・・回転
体壁、13・・・・濾過処理物の抜出管、14・・・・
連通管、15・・・・回転駆動装置、16・・・・仕切
壁、17・・・・気体室、18・・・・気体供給管。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被濾過物の供給管および排出管を配した装置本体
    と、装置本体内に設けられ、下部内に開口されて回転軸
    を兼ねる濾過処理物の抜出管により鉛直方向で回転可能
    に支承された濾過室と、平板状をなして濾過室の上部表
    面に設けた濾材層と、抜出管を介して濾過室を回転駆動
    させる回転駆動装置と、装置本体の上部から気体室内に
    貫入され、濾材層の少なくとも一部に対向するように設
    けられて、被濾過物中に浸漬される超音波発振チップと
    を、少なくとも備えて構成したことを特徴とする超音波
    濾過装置。
  2. (2)濾過室の上部表面に、抜出管と同一軸心上で外部
    に連通する連通管を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の超音波濾過装置。
  3. (3)気体室には、気体供給管を設けると共に、被濾過
    物の液面調節機構を配したことを特徴とする請求項1に
    記載の超音波濾過装置。
  4. (4)濾材層上での被濾過物を常時流動させる手段を配
    したことを特徴とする請求項1に記載の超音波濾過装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104587730A (zh) * 2014-12-11 2015-05-06 赖卫华 一种过滤装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5129772A (ja) * 1974-09-05 1976-03-13 Horiba Ltd

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