JPH02173492A - 冷媒輸送用ホース - Google Patents

冷媒輸送用ホース

Info

Publication number
JPH02173492A
JPH02173492A JP32851088A JP32851088A JPH02173492A JP H02173492 A JPH02173492 A JP H02173492A JP 32851088 A JP32851088 A JP 32851088A JP 32851088 A JP32851088 A JP 32851088A JP H02173492 A JPH02173492 A JP H02173492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
hose
refrigerant
inner tube
layers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32851088A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Igarashi
一郎 五十嵐
Hiroaki Ito
弘昭 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP32851088A priority Critical patent/JPH02173492A/ja
Publication of JPH02173492A publication Critical patent/JPH02173492A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、冷媒輸送用ホースに係り、特に自動車のカー
クーラやエアコン等の配管用として好適に用いられるボ
ースに関するものである。
(背景技術) 従来から、フロンガス等の冷媒を輸送するホースとして
は、内管層と、その外側の外管層と、それら両層間に介
在せしめられた繊維補強層とから一体的に構成されてな
る三層構造のものが知られている。そして、一般に、内
管層は、アクリロニトリル−ブタジェン共重合体ゴム(
NBR)またはクロロスルホン化ポリエチレンゴム(C
3M)によって形成され、繊維補強層は、ポリエステル
繊維、レーヨン繊維、ナイロン繊維等の有機繊維からな
る糸を用いて編成された網状体にて形成され、また、外
管層は、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴ
ム(EPDM)またはクロロプレンゴム(CR)によっ
て形成されている。
すなわち、このような多層構造のホースは、繊維補強層
を除いて、全体がゴム材料にて形成されているものであ
ることから、ゴム材料の特性を、そのままホース自体の
特性として有しているのであり、配管作業に適した柔軟
性を備えると共に、ホース使用中において、冷凍系路乃
至は冷却系路の配管系内で発生する、金属配管に由来す
る金属イオン乃至は金属塩化物等による劣化、所謂金属
劣化も認められない等の利点を有しているのである。
しかしながら、一般に、ゴム材料はガス透過性を有して
いるため、かかるゴム材料を主構成材料とする従来のホ
ースにあっては、ホース内を循環流通せしめられるフロ
ンガス等の冷媒ガスがホース壁を透過して外部に漏れる
ことにより、漸次循環冷媒量が減少せしめられることと
なる。つまり、かかるボースは、長期に亘る冷却能力保
持性に劣り、冷却能力を維持するためには、ガスチャー
ジ(冷媒の充填)を頻繁に行なわなければならないとい
うメンテナンス上の問題を内在している。特に、近年に
おけるフロンガスによる大気圏オゾン層の破壊という社
会問題に対して、かかる冷媒輸送用ボースにおけるガス
透過性の改善は、大きな課題となっているのである。こ
のように、従来の冷媒輸送用ホースは、柔軟で且つ耐金
属劣化性には冨むものの、冷媒ガス不透過性においては
不充分であったのである。
このため、かかる冷媒不透過性を改善すべく、ホースの
内管層の一つの層を冷媒不透過性に優れた樹脂材料にて
構成することが検討されており、例えばナイロン6、ナ
イロン66やそれらの共重合体の如きポリアミド樹脂か
らなる層を内管層の一つとしたホースが明らかにされて
いるが、このようなホースにあっては、冷媒不透過性は
大きく改善される反面、耐金属劣化性が逆に悪化し、実
用に耐えない問題がある。また、このようなポリアミド
樹脂は、柔軟性においてもゴム材料に劣っており、該ポ
リアミド樹脂から構成される層を、かかる樹脂材料が冷
媒不透過性に優れている点を考慮して可及的に薄肉に構
成して、多層の内管層の一つに使用したとしても、なお
、ゴムホースの柔軟性に比べると充分ではなかったので
ある。
また、上記以外のポリアミド樹脂、例えばナイロン11
やナイロン12等の材料を用いて、ホース内管層を構成
したものにあっては、その耐金属劣化性は良好であるも
のの、かかる樹脂材料が、前記ポリアミド樹脂(ナイロ
ン6、ナイロン66等)よりも冷媒不透過性において劣
るため、前記ポリアミド樹脂にて構成される内管層を有
するホースと同等の冷媒不透過性を得るためには、内管
層の肉厚をその分だけ増す必要があり、それ故、ホース
の柔軟性が著しく悪化し、実使用に耐えない問題を内在
しているのである。
このように、従来のホースは、何れも冷媒輸送用として
一長一短があり、近年における冷媒ガスの不透過性のよ
り一層の向上が要求されている状況下において、品質的
に何れも満足するものではなかったのである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為さ
れたものであって、その目的とするところは、冷媒輸送
用ホースにおいて、冷媒不透過性及び耐金属劣化性を向
上せしめると共に、その柔軟性を確保することにある。
(解決手段) そして、本発明は、かかる課題解決のために、単層若し
くは多層の内管層と、その外側の外管層と、それら両層
間に介在せしめられた繊維補強層とから、一体的に構成
されてなるホースにして、該内管層の単層、または多層
のうちの一つの層が、芳香族環を有する少なくとも一種
の芳香族系モノマを用いて縮合重合乃至は共重合して得
られる芳香族系ポリアミドとエチレン−酢酸ビニル共重
合体のケン化物とからなる樹脂ブレンド体を主体とする
組成物にて構成されていることを特徴とする冷媒輸送用
ホースを、その要旨とするものである。
また、かかる本発明において、好ましくは、」−記の如
き冷媒輸送用ホースにおける内管層は、(a)前記樹脂
ブレンド体を主体とする組成物から構成された内側層と
所定のゴム材料からなる外側層との二層構造、または(
b)所定のゴム材料からなる内側層及び外側層と、それ
ら両層の間に介在せしめられた前記樹脂ブレンド体を主
体とする組成物から構成された中間層との三層構造にて
構成され、更には該組成物は、前記樹脂ブレンド体と所
定のゴム成分とから構成されることが望ましい。
(作用・効果) このように、本発明にあっては、芳香族系ポリアミド樹
脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物とからな
る樹脂ブレンド体を主体とする組成物を用いて、単層の
内管層を、或いは多層の内管層のうちの一つの層を形成
して、目的どするホスを構成するようにしたものであっ
て、かかる樹脂ブレンド体にて付与される優れた冷媒不
透過性によって、ボース全体の冷媒不透過性が改善され
、以てそのようなホースを配管系に用いた冷凍乃至ば冷
却系におけるガスチャージのメンテナンスを効果的に軽
減すると同時に、フロンガス公害問題に対しても、その
一つの対策として、有効に寄与し得ることとなったので
ある。
しかも、かかる本発明に従うホースにおいては、その内
管層若しくはその一つの層を構成する材料である前記樹
脂ブレンド体が、柔軟性の良好な材料であると共に、冷
凍系路乃至は冷却系路内で発生する金属イオン乃至ば金
属塩化物に対して耐性のある材料であるところから、配
管作業性に優れると共に、実用耐久性においても著しく
優れているのである。
また、本発明において、内管層を二層構造として、その
内側層を前記樹脂ブレンド体を主体とする組成物から構
成する一方、外側層を所定のゴム材料からなるゴム層と
することにより、ホースの柔軟性は更に向上され、且つ
簡単な構造によって優れた特性が経済的に付与され得る
メリットがあり、更にかかる内管層を三層構造として、
内側層と外側層を所定のゴム材料からなるゴム層とする
一方、それら両層の間に介在せしめられる中間層を、前
記樹脂ブレンド体を主体とする組成物から構成された層
とすることにより、ボースの両端に配されるニップル等
の継手とのシール性が向上される等のメリットを享受す
ることが出来る。
そしてまた、本発明における前記組成物を、前記樹脂ブ
レンド体と所定のゴム成分との混合物から構成すること
によって、該樹脂ブレンド体のみよりなる層よりも更に
柔軟性のある層を、ホース内管層の構成層として形成す
ることが出来るのである。
(具体的構成) ところで、かかる本発明において、樹脂ブレンド体を与
える芳香族系ポリアミド樹脂は、その分子鎖中に芳香族
環を有するように、一種或いは複数種のモノマを用いて
、縮合重合乃至は共重合せしめて得られるものである。
そのため、かかる芳香族系ポリアミド樹脂を得るべく用
いられるモノマとしては、少なくとも一種の、芳香族環
を有する芳香族系モノマが含まれている必要がある。
より詳細には、芳香族ジカルボン酸と芳香族ジアミンと
の重縮合、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンとの重
縮合、脂肪族ジカルボン酸と芳香族ジアミンとの重縮合
、或いはそれらの共重合によって、芳香族系ポリアミド
樹脂を得ることが出来るのであり、また、そのような芳
香族系ポリアミド樹脂の複数のものをブレンドし、該ブ
レンド体を使用することも可能である。
なお、このような芳香族系ポリアミド樹脂を形成するモ
ノマの具体的な例を挙げれば、芳香族ジカルボン酸とし
ては、テレフタル酸、イソフタル酸、フクル酸等を挙げ
ることができ、芳香族ジアミンとしては、キシリレンジ
アミン等を挙げることが出来る。また、脂肪族ジカルボ
ン酸としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、
トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ヘキサデカン1酸
、ヘキサデセン二酸、オクタデカン二酸、オクタデセン
二酸、エイコサン二酸、エイコセン二酸等が用いられ、
更に、脂肪族ジアミンとしては、エチレンジアミン、ト
リメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタ
メチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、オククメチレンジアミン、ノナメチレ
ンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレン
ジアミン、ドデカメチレンジアミン、トリデカメチレン
ジアミン、ヘキサデカメチレンジアミン、オクタデカメ
チレンジアミン、2,2.4  (又は2.4.4)−
トリメチルへキシリレンジアミン等が用いられることと
なる。
そしてまた、本発明にて用いられる樹脂ブレンド体の、
別の構成成分たるエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン
化物は、エチレンと酢酸ビニルとを所定割合で共重合せ
しめて得られた共重合体に対して、公知のケン化操作を
施してなるものであって、通常、エチレン含有量が80
モル%以下、酢酸ビニルのケン化度が90モル%以上の
ものが、好適に使用されることとなる。なお、エチレン
含有量及び酢酸ビニルのケン化度が、かかる範囲を外れ
る場合は、冷媒不透過性において劣るようになるのであ
る。
なお、かかる本発明に従う樹脂ブレンド体における芳香
族系ポリアミド樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合体の
ケン化物とのブレンド比率の選定や芳香族系ポリアミド
樹脂を構成するモノマの選択は、目的とするホースに要
求される冷媒不透過性、耐金属劣化性、柔軟性の各性能
によって適宜に行なわれることとなるが、一般に、芳香
族系ポリアミド/エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン
化物の配合割合は、重量比で、90/10〜30/70
とすることが好ましい。芳香族系ポリアミド樹脂の割合
が、30重量%未満では、柔軟性が良好となる反面、冷
媒不透過性に劣るようになり、一方、90重量%を越え
るようになると、冷媒不透過性は良好となる反面、柔軟
性において劣るようになるからである。なお、ここで言
う芳香族系ポリアミド樹脂は、複数の芳香族系ポリアミ
ド樹脂のブレンド体をも含むものであることは言うまで
もない。
そして、このような本発明に従う樹脂ブレンド体は、そ
れら2つの構成成分を公知の手法によって均一に配合せ
しめることによって得ることが出来、例えばそれら各々
のペレットをトライブレンドした後、スクリュー押出機
等にて混練して得ることが出来る。
本発明においては、かかる樹脂ブレンド体は、冷媒輸送
用ホースの内管層を構成せしめる組成物の主成分となる
ものであって、前記2つの構成成分が配合された樹脂ブ
レンド体に対して、更に弾性体であるゴム成分(材料)
を配合することも可能である。このようなゴム成分の配
合によって、樹脂ブレンド体よりも一層柔軟なホース内
管構成層を得ることが出来るのである。なお、ゴム成分
としては、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPD
M)、塩素化ポリエチレン(CPE)、塩素化ブチルゴ
ム(C!−ITR)、ヒドリンゴム(CHC,CHR)
等があり、その配合比率としては、樹脂ブレンド体/ゴ
ム成分−10010〜50150(重量比)が好ましい
。組成物中におけるゴム成分の割合が50重量%を越え
るようになると、ホース内管構成層の柔軟化は図れるも
のの、逆に冷媒不透過性が劣るようになるからである。
また、このような樹脂ブレンド体とゴム成分とからなる
組成物を得るに際しては、前述のようなスクリュー押出
機等を用いて混練が行なわれることとなるが、その際、
更に必要に応じて、ゴム成分の加硫剤やその他の公知の
配合剤が適宜に配合せしめられることとなる。
また、このような本発明に従う組成物によって構成され
る単層の厚みは、目的とするホースの柔軟性や冷媒不透
過性等の性能によって適宜に選定されることとなるが、
一般に0.05〜1.0 mm程度が適当である。なお
、0.05 mmよりも厚さが薄くなると、冷媒不透過
性が低下し、また薄膜強度に劣るようになるところから
、耐久性が低下するようになる。一方、1胴以上の厚さ
になると、冷媒不透過性においては優れるものの、ホー
スの剛性が高くなる。
ところで、上記した本発明に従う組成物にて構成される
層は、単層の内管層として形成される他、多層の内管層
の任意の層として与えられるものであり、例えば第1図
に示される如きホース構造を本発明に従う冷媒輸送用ホ
ースの代表的な一例として挙げることができる。そこに
おいて、1は、ホース最内層となる内側内管層であって
、本発明に従う樹脂ブレンド体を主体とする組成物から
形成されている。また、この内側内管層1の径方向外側
に位置して、繊維補強層4に接する外側内管層2が設け
られており、更に該繊維補強層4の外側には、外管層3
が所定厚さにおいて形成されている。この外側内管層2
は、ゴム弾性を有していて、前記組成物からなる内側内
管層1を弾力的に支持するようになっており、そしてこ
の柔軟性に優れた外側ゴム層によってホースの柔軟性の
より一層の向上が図られ、また簡単な構造によるコスト
安のメリットが達成されている。
なお、かかる内側内管層1と繊維補強層4との間に介在
せしめられる外側内管層2は、通常、ゴムボースの内管
材に用いられるNBR,C3Mの如きゴム材料にて形成
される他、EPDM、Cr21R,CPE、CHC,C
HR等のゴム材料にて形成されるものである。
また、繊維補強層4は、通常のゴムホースに用いられて
いるものがそのまま採用され、例えばポリエステル繊維
、アラミド繊維等の合成繊維を主体とする糸のブレード
編みやスパイラル編み等によって形成されるものである
さらに、外管層3は、ポースの最外層となるものであっ
て、ポースの耐候性、耐熱性、耐透水性等の緒特性を保
持する層であって、そのような観点から、EPDMやC
l3−11R等のゴム材料が好適に用いられることとな
る。尤も、このようなゴム材料以外のゴム材料を用いて
も何等差支えないことは、言うまでもないところである
また、第2図に示される本発明の冷媒輸送用ホースの他
の例にあっては、内側内管層1の内面に、前記外側内管
層2と同様なゴム材料からなる内面ゴム層5が所定厚さ
において設けられている。この内面ゴム層5は、内管層
の一つを構成するものであって、ゴム弾性に冨んだ材料
から形成され、その存在によって、ホースの両端に配さ
れるニップル等の継手とのシール性が良好となるように
なっている。
なお、このようなホースの層構成は、その用途に応じて
適宜に選択されるものであり、それによって、各層構成
に伴う所定の効果を得ることが可能である。
また、第1図や第2図に示されるホース構成において、
外側内管層2や外管層3、更には内面ゴム層5等のホー
ス構成層の厚さは、それらを形成する材料の種類やボー
スの太さ、その壁厚等によって適宜に決定されることと
なるが、実用的なホースのサイズにおいては、例えば外
側内管層2の厚みとしては1〜3 mm程度が採用され
る。その厚みが薄過ぎると、ホースを曲げたときに柔ら
かくなるものの、折れ易くなり(キンクの発生)、逆に
厚くすると、折れ難くなるものの、ホースが硬くなる。
また、外管層3の厚みとしては、一般にホースの透水性
を考慮して1〜3.5胴桟度が採用され、更に内面ゴム
層5の厚みとしては、0.5〜2、Omm程度において
採用されることとなる。
ところで、このような本発明に従う冷媒輸送用ホースは
、上記各ホース構成層を、例えば以下のようにして順次
積層形成することにより、製造することが出来る。
(a)ゴム製或いは樹脂製のマンドレル上に、内管層(
1,2,5)形成用の樹脂若しくはゴム組成物を押出成
形機より押し出し、該マンドレル上に管状体を形成する
。この押出操作を複数回繰り返ずか、或いば同時押出成
形することによって、第1図や第2図に示される如き、
複数層からなる内管層を形成することが出来る。なお、
そのような押出成形に際して、内管層を構成する複数層
の各層間には、適宜接着剤層を設けることもある。
(b)次いで、この単層若しくは複数層にて構成される
内管層の外周面に、必要に応じて接着剤を塗布した後、
繊維補強系をブレード編み若しくはスパイラル編みする
等の手法によって、繊維補強層(4)を形成する。
(c)かかる形成された繊維補強層(4)の外周面に、
所定の接着剤(ゴム糊等)を塗布した後、その上に外管
層形成用のゴム組成物を押し出して、目的とする外管層
(3)を所定厚さに形成する。
(d)このようにして得られた積層管を加硫(架橋)せ
しめて、接着一体化した後、マンドレルを抜き取ること
により、目的とするホースを得ることが出来る。なお、
この際の加硫条件としては、通常140〜170°C程
度の温度及び30〜90分程度の程度時間が採用される
こととなる。
このようにして得られた冷媒輸送用ホースは、その内管
層構成材料として、芳香族系ポリアミド樹脂とエチレン
−酢酸ビニル共重合体のケン化物とからなる二成分樹脂
ブレンド体を主体とする組成物を用いているところから
、そのような組成物に特有の特性に従って、ホースとし
ての有効な柔軟性を確保しつつ、優れた冷媒不透過性と
耐金属劣化性を同時に具備するものであって、近年にお
ける厳格な要求を満たすカーターラやエアコン用ボース
として最適なものである。
(実施例) 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に
具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのよ
うな実施例の記載によって、何等の制約をも受けるもの
でないことは、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記
の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正
、改良等を加え得るものであることが、理解されるべき
である。
なお、以下の実施例中の部、比及び百分率は、特に断り
のない限り、何れも重量基準によって示されるものであ
る。
第1図に示される多層構造のホースの各種のものを、下
記第1表に示される材料構成において製造した。なお、
ホースの製造は、前記したように、ホースの最内側層よ
り順次押出成形して、多層の積層管を得た後、加熱加硫
操作を施すことによって一体的な多層構造のホース(内
径:11.Omm)とした。また、第1表に用いられて
いる各ゴム材料の配合組成は、以下の通りである。
1)NBR E金底分        侃金量1部1NBR(AN=
42%)・・・・100FEFカーボンブラツク・・・
・・60ジオクチルフタレート・・・・・・10ZnO
・・・・・・・5 硫黄        ・・・・・・・1テトラメチルチ
ウラム ジスルフィド    ・・・・ ・・ ・2N−シクロ
ヘキシル−2−ヘンゾ チアジルスルフェンアミド・・・・1 2)EPDM 配沿城l         配j」L0L戸ポリマー 
     ・・・・・100FEFカーボンブランク・
・・・・20タルク         ・・・・100
パラフイン系プロセスオイル・・・60ジクミルパーオ
キサイド・・・・・・5エチレングリコール ジメタクリレート ・・・・・・・3 ZnO・・・・・・5 ステアリン酸     ・・・・・・13)Cl3−1
1R 間合爪牙        配イ11■1D−(12−1
1R(C/2−1.0%)・100FEFカーボンブラ
ツク・・・・・50パラフイン系プロセスオイル・・・
10ZnO・・・・・・5 老化防止剤      ・・・・・・2ステアリン酸 
    ・・・・・・1テトラメチルチウラム ジスルフィド    ・・・・・・1 ジベンゾチアジル ジスルフィド 4)CHR 配イ■「分 CHR(エピクロルヒドリン /エチレンオキサイド =50150mo1%)・100 ステアリン酸     ・・・・・・lMgO・・・・
・・2 FEFカーボンブラツク・・・・・50可塑剤    
    ・・・・・・5鉛丹(Pb304 )   ・
・・・・・52−メルカプトイミダシリン・・・1 ジフエニルグアニジン ・・・・ 0.5 況イ1」■1リー ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 このようにして得られた各ホースについて、ホースの柔
軟性と冷媒不透過性、耐金属劣化性をそれぞれ評価した
。そして、その結果を、下記第2表に示す。
なお、各評価は、次のようにして行った。
主ニス柔軟性 ホース(内径:11.0鵬)を300 mmの長さに切
断し、その一端を平板上に固定する一方、他端を曲げて
、その平板に到達させるために要する曲げ応力を測定し
て、評価した。その値の小さい方が、柔軟性の高いこと
を示している。
盈煤不透盪肢 ホースを500mmの長さに切断して、その中に40g
のフロン12(RI2)を封入した後、両端を密封し、
これを72時間放置した後、全体の重量を測定し、初期
重量と対比して、フロンの透過グラム数を求め、評価し
た。その値の小さい方が、冷媒ガスの不透過性に優れて
いることを示している。
■金員劣化性 マンドレル上に押し出した、樹脂ブレ713体を主体と
する組成物から構成される内管層用チューブより、3号
ダンベルを打ち抜き、このダンベルに10%伸長操作を
加えた直後に、各濃度の塩化亜鉛(ZnCj2z)水溶
液を該ダンベル上に滴下する。その後、120°Cオー
ブン中に2時間放置し、ダンベルの破断の有無を調べる
。より高濃度のZnCff1z水溶液でも破断のないこ
とが、耐金属劣化性が良好であることを示している。
O:破断なし ×:破断有り 上記の結果から明らかなように、本発明に従う樹脂ブレ
ンド体を主体とする組成物にて構成された内側内管層(
1)を有する、多層構造のホースNo、 9〜12は、
ホースの柔軟性、冷媒不透過性並びに耐金属劣化性の何
れにおいても優れた性能を有しているのである。
すなわち、従来のポースの如き、内管層をゴム材料のみ
で構成しているホース(No、1)と比較した場合、本
発明に従うホースが、冷媒不透過性において非常に優れ
ていることが理解されるのであり、また、内側内管層を
構成する組成物として芳香族系モノマを含まないモノマ
より得られたポリアミド樹脂のみを使用するホース(N
o、2〜4)や、モノマ成分として芳香族系モノマを用
い、かかるモノマからポリアミド樹脂を得るものの、本
発明のようにエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物
を樹脂ブレンド体の構成成分として含まないボース(N
o、5〜8)と比較した場合には、本発明に従うホース
が、より高濃度の金属イオンに対する耐性を有すること
が認められ、耐金属劣化性が向G 上せしめられていることが判るのである。
加えて、本発明に従うホースにあっては、かかる両特性
の向上によって、ホースの柔軟性を損ねることは全くな
いのである。
さらに、内側内管層を構成する組成物として、樹脂ブレ
ンド体に加えてゴム材料をブレンドしているホース(N
o、11〜12)にあっては、−層柔軟性が向上せしめ
られていることが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明に従う冷媒輸送用ホースの
代表的な一例を示す斜視図である。 1:内側内管層    2:外側内管層3:外管層  
    4:繊維補強層5:内面ゴム層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 単層若しくは多層の内管層と、その外側の外管層と、そ
    れら両層間に介在せしめられた繊維補強層とから、一体
    的に構成されてなるホースにして、該内管層の単層、ま
    たは多層のうちの一つの層が、芳香族環を有する少なく
    とも一種の芳香族系モノマを用いて縮合重合乃至は共重
    合して得られる芳香族系ポリアミド樹脂とエチレン−酢
    酸ビニル共重合体のケン化物とからなる樹脂ブレンド体
    を主体とする組成物にて構成されていることを特徴とす
    る冷媒輸送用ホース。
JP32851088A 1988-12-26 1988-12-26 冷媒輸送用ホース Pending JPH02173492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32851088A JPH02173492A (ja) 1988-12-26 1988-12-26 冷媒輸送用ホース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32851088A JPH02173492A (ja) 1988-12-26 1988-12-26 冷媒輸送用ホース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02173492A true JPH02173492A (ja) 1990-07-04

Family

ID=18211082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32851088A Pending JPH02173492A (ja) 1988-12-26 1988-12-26 冷媒輸送用ホース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02173492A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0552280A (ja) * 1991-08-20 1993-03-02 Tokai Rubber Ind Ltd 冷媒輸送用ホース及びその継手構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0552280A (ja) * 1991-08-20 1993-03-02 Tokai Rubber Ind Ltd 冷媒輸送用ホース及びその継手構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02107883A (ja) 冷媒輸送用ホース
US4984604A (en) Rubber hose
US5488974A (en) Process for manufacturing composite flexible hose
US4881576A (en) Hose for transport of refrigerant fluids and fuel oils
JPH034090A (ja) 冷媒輸送用ホース
US7228877B2 (en) Flexible hose having reduced fuel vapor permeability and method of manufacturing such hose
JP4365454B1 (ja) 冷媒輸送用ホース
US4950436A (en) Process for producing hoses of high impermeability to gas and vapor
JPH01306239A (ja) 冷媒輸送用ホース
JP2002276862A (ja) 低透過燃料系ホース
JP2005522639A (ja) 燃料給油ホース
EP1287981B1 (en) Hose
JP2000234054A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物およびそれを使用した積層体
JPH0235291A (ja) モノクロロジフルオロメタンガス低透過性ホース
JP2589238B2 (ja) 冷媒輸送用ホース及びその継手構造
JPH02173492A (ja) 冷媒輸送用ホース
KR0174261B1 (ko) 저투과성 호스
JPH0615915B2 (ja) 冷媒輸送用ホース
US20220186858A1 (en) Coolant hose
JP3208921B2 (ja) 冷媒輸送用ホース
JPH02150590A (ja) 冷媒輸送用ホース
JP4691913B2 (ja) ジメチルエーテル輸送用ホース
JPH0222050A (ja) 冷媒輸送用ホース
JP2633315B2 (ja) モノクロロジフルオロメタンガス低透過性ホース
JPH01301244A (ja) 冷媒輸送用ホース