JPH02171738A - ステレオカメラ - Google Patents

ステレオカメラ

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JPH02171738A
JPH02171738A JP32629688A JP32629688A JPH02171738A JP H02171738 A JPH02171738 A JP H02171738A JP 32629688 A JP32629688 A JP 32629688A JP 32629688 A JP32629688 A JP 32629688A JP H02171738 A JPH02171738 A JP H02171738A
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JP
Japan
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mode
filter
optical path
stereo camera
photographing
Prior art date
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Pending
Application number
JP32629688A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yoshizaki
吉崎 明
Tetsuya Uno
哲哉 宇野
Yoshinobu Kudo
工藤 吉信
Akira Kataoka
片岡 晃
Sadafusa Tsuji
辻 完房
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はステレオ写真を撮影できるカメラに関する。
〔従来の技術〕
アナグリフイック印刷によるステレオ写真はすでに公知
となっている。この方式は、視点をずらして見た2枚の
写真を重ね合わせて製版し、一方の写真は可視光の短波
長域を遮断するインク(以下暖色インクとする)を用い
て、また他方の写真は可視光の長波長域を遮断するイン
ク(以下寒色インクとする)を用いて、1枚の画像とし
て白い紙に印刷再現する方式である。製版に際しては、
主被写体の像が完全に重畳するように2枚の写真のずら
し量が設定される。
この印刷物は2つの色フィルタを持つメガネを用いて鑑
賞される。色フィルタの一方は可視光の長波長域を透過
するフィルタ(以下暖色フィルタとする)であり、他方
は可視光の短波長域を透過するフィルタ(以下寒色フィ
ルタとする)である。寒色インクの乗っている部分は。
その濃度に応じて長波長域の光の反射の度合いが制限さ
れるので、暖色フィルタを通して観察した場合濃度差を
認識することができる。しかし、暖色インクの乗ってい
る部分は、その濃度がいくらであれ長波長域の光の反射
の度合いを制限することはできないので、暖色フィルタ
を通して観察した場合濃度差を認識することができず、
インクが乗っていないのと等価に観察される。したがっ
て暖色フィルタを通して観察する目は、寒色インクにて
印刷された画像のみを認識し、暖色インクにて印刷され
た画像は認識しない。同様に、寒色フィルタを通して観
察する目は、暖色インクにて印刷された画像のみを認識
し、寒色インクにて印刷された画像は認識しない。
このようにして観察者は1重ね合わせて印刷された2枚
の写真による画像を、再び分離して観察することができ
、もしその2枚の写真が撮影時それぞれ視点を異にする
ものであれば、立体視観察できるのである。
独立した2枚の写真をピュアーを用いて鑑賞する方式に
比べて、このアナグリフイック印刷によるステレオ写真
の長所は、2枚の写真を重ねて印刷しているので、鑑賞
の際の観察距離の制限および拡大レンズの必要性がなく
、2枚の色フィルタを持つメガネをかけさえすれば、ど
のような観察角度、距離からでもステレオ像を鑑賞でき
ることである。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来アナグリフイック法を用いるステレオ写
真を作成するには、視点の異なる2枚の写真を撮影し、
これを重ねて合成する必要があり、撮影や、その後の処
理が繁雑であった。
この出願の発明は、上記問題を解決し、単一の画枠に収
まるステレオ写真を手軽に撮影できると共に、普通の写
真も撮影できるカメラを提供することを目的とする。
また、この出願の発明は、ステレオ写真も普通の写真も
、ともに適正露出を与えることができるカメラを提供す
ることを目的とする。
さらに、この出願の発明はステレオ写真を撮影するのか
、普通の写真を撮影するのかを撮影者に知らせることの
できるカメラを提供することを目的とする。
さらに、この出願の発明は撮影された写真が立体写真で
あるか普通の写真であるかを容易に鑑賞者に知らせるこ
とができる写真を撮影できるカメラを提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題を解決するため撮影レンズの光路内に
、第1フィルタを光軸に対して左方に配置し、且つ上記
第1フィルタとは異なる分光透過特性を有する第2フィ
ルタを上記光軸に対して右方に配置する立体写真モード
と、上記第1および第2フィルタを上記光路内から退避
させる通常写真モードとを切換可能とした撮影モード切
換手段を備えたことを特徴とするものである。
そして、露出制御のため、撮影レンズと第1及び第2の
フィルタを透過した光を測光する被写体輝度測定装置を
備え、あるいは、撮影レンズを透過する以外の光を測光
して被写体輝度を測光する測光装置と、その測光結果に
応じて露出制御をおこなう露出制御手段と、設定された
撮影モードの状態に応じて露出制御手段により得られた
露出値を補正する露出値補正手段を備えてもよい。ある
いは露出制御手段は測光装置の測光結果に基いて露出時
間と絞りの組合せを決定するようにし、そのとき撮影モ
ードが立体写真モードに設定されているときは通常写真
モードに設定されているときに較べて絞りを開くように
露出時間と絞りの組合せを決定するようにしてもよい。
また、前記カメラは、設定された撮影モードを表示する
手段を備え、″また、像記録媒体にその標識を記録する
装置を備えてもよい。
〔作 用〕
第1および第2フィルタを撮影レンズの光路内に挿入す
る立体写真モードと、これらのフィルタを撮影レンズの
光路外に退避させた通常写真モードとの切換が可能とさ
れる。被写体輝度を撮影光路外で測光した場合は撮影モ
ードに応じて被写体輝度を補正するからいづれの撮影モ
ードにおいても適正露光を与えることができる。
また、設定された撮影モードが表示され、ステレオ写真
撮影モードでは像記録媒体にステレオ写真であることを
示す標識が記録され、操作者は撮影モードを知ることが
でき、また、どのモードで撮影された写真であるかを知
ることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例について説明する。
〔ステレオカメラの基本構成〕
まず2本発明のステレオカメラの基本構成から説明する
。第1図はカメラの基本構成を示す図であって、1は撮
影レンズ、2は絞り、3は光束制限板である。3a、3
bは一対の波長選択透過フィルタで、ある可視光の境界
波長を境にして、一方は短波長域を、他方は長波長域を
それぞれ透過するように設定されている。この一対の波
長選択透過フィルタの透過特性を第2図に示す。第2図
に示すように2つのフィルタ3a、3bによって、全可
視光領域がカバーされている。
付 また、境界波長筺近では2つのフィルタ3a、3bの透
過特性がオーバーラツプしている。光束制限板の3a、
3b以外の場所は光線非透過に形成されている。
被写界像は撮影レンズ・1により、絞り2の開口部、お
よび光束制限板3の波長選択透過フィ左 ルタ3a、3V遇して、撮影カラーフィルム4に向けて
投影される。投影された光束は図示されない公知のシャ
ッタによりフィルム上に露光され、潜像として記録され
る。
〔撮影光学系〕
次に被写体像を撮影フィルム上に結像させる撮影光学系
を説明する。第3図は被写界に向けて設置されたカメラ
の平面断面図であって、符号1.2.3.4は第1図の
場合と同一の部材を示し、5は暗箱を示す。図示の状態
ではピントは被写界側物点Bに合わせられている。した
がって物点Bの像B′は撮影フィルム4上にて点として
結像する。その様子を第3図(a>に示す。
この時、物点Bよシ遠方にある物点Aの像A′は撮影フ
ィルム4より被写界に近い側に結像し。
また物点Bより近くにある物点Cの像C′は撮影フィル
ム4より被写界に遠い側に結像する。その様子を第3図
(b)に示す。
撮影者の撮影操作により1図示されないシャッタによる
露出が行われ、物点A、B、Cの像は撮影カラーフィル
ム4上に倒立像の潜像として記録される。その潜像を第
3図(b)に矢印Sで示す方向から見たものを第4図に
示す。Ai、Bi。
Ciはそれぞれ物点A、B、Cの潜像である。斜線部は
波長選択透過フィルタ3aを、多点部は波長選択透過フ
ィルタ3bを、それぞれ透過した光束により記録される
像である。Biはピント合致により点像として記録され
ている。Aiはフィルタ3aを透過したものが向かって
右に、フィルタ3bを透過したものが向かって左に分離
し、デイフォーカスした一対の円像として記録されてい
る。一方Ciはフィルタ3aを透過したものが向かって
左に、フィルタ3bを透過したものが向かって右に分離
し、デイフォーカスした一対の円像として記録されてい
る。
次に、一対の波長選択透過フィルタ3a、3bに使用す
る素材の好ましい組合わせとして二つの例を解説する。
第一の例は、フィルタ3aとしてカラーフィルムの赤感
層を感光させる帯域の光を選択透過するフィルタ、例え
ば商品名コダックラッテンフィルタのA 25 、 A
 24等を用い、フィルタ3bとしてカラーフィルムの
緑感層と青感層を感光させる帯域の光を選択透過するフ
ィルタ、例えば商品名コダックラツテンフィルタのA 
44A 。
煮64等を用いるものである。この組み合わせの一対の
波長選択透過フィルタを用いて撮影されたカラーフィル
ムにおいては、赤感層にて3aを透過した光束による潜
像が記録され、緑感層と青感層にて3bを透過した光束
による潜像が記録される。
第二の例は、フィルタ3aとしてカラーフィルムの赤感
層と緑感層を感光させる帯域の光を選択透過するフィル
タ、例えば商品名コダックラッテンフィルタのA12等
を用い、フィルタ3bとしてカラーフィルムの青感層を
感光させる帯域の光を選択透過するフィルタ、例えば商
品名コダックラツテンフィルタの煮47等を用いるもの
である。この組み合わせの一対の波長選択透過フィルタ
を用いて撮影されたカラーフィルムにおいては赤感層と
緑感層にて3aを透過した光束による潜像が記録され、
青感層にて3bを透過した光束による潜像が記録される
したがって、上記2つの実施例ともに、視点の異なる2
つの入射瞳である3a、3bにより観察された一対の被
写界像は、一つの画面に重畳されながらも、それぞれ独
立した媒体により、お互いに何ら干渉しあわずに記録さ
れることになる。言い換えれば、左右側チャンネルがク
ロストークなしで記録されることになる。
〔立体像鑑賞用メガネ〕
撮影された画像を立体像として鑑賞する手段について説
明する。第6図は撮影された画像を鑑賞するための鑑賞
用メガネであって、両眼部分には一対の波長選択透過部
材11a、llbを備えており、左眼用の波長選択透過
部材11aは上記波長選択透過フィルタ3aを透過でき
る帯域の光を十分透過し、波長選択透過フィルタ3bを
透過できる帯域の光をほぼ完全に遮断するように。
また右眼用の波長選択透過部材11bは上記波長選択透
過フィルタ3bを透過できる帯域の光を十分透過し、波
長選択透過フィルタ3aを透過できる帯域の光をほぼ完
全に遮断するように、それぞれ特性が設定されている。
したがって、斜線塗υで示す波長選択透過部材11aを
通して観測することのできる像は、波長選択透過フィル
タ3aを透過した光のみによって生成された像即ち斜線
塗シで示す像である。また、多点塗りで示す波長選択透
過部材11bを通して観測することのできる像は、波長
選択透過フィルタ3bを透過した光のみによって生成さ
れた像即ち多点塗りで示す像である。
第4図に示す潜像の記録されたフィルムを現像処理し正
立像とした写真が第5図であるが。
これを第6図に示すメガネを通して鑑賞する様子を第7
図に示す。図において写真上の物点像Ai、 Bi、 
Ciを観察者が両目で観察した場合、みかけの物点像は
それぞれ空間の点As、 Bs、 Csの位置に生成さ
れる。Asは写真の紙面よシ後退して見え、 Bsは写
真の紙面と同面に見え、Csは写真の紙面より浮き上が
って見える。このようにして、被写界の奥行きの順序に
したがって、鑑賞者は写真を立体像として観察すること
ができる。とくに、主被写体像は通常はピントが合って
いるので、物点像Bsが示すように像のずれがなく、鑑
賞がたやすい。
実際の被写界を撮影して得られる写真の一例を第8図に
示す。この写真を第6図に示すメガネを通して鑑賞した
場合は、第7図と同じ仕組みで、木立は写真の紙面より
後退して見え、主被写体の人物は写真の紙面と同面に見
え、低木は写真の紙面よシ浮き上がって見える。このよ
うにして、被写界の奥行きの順序にしたがって。
鑑賞者は写真を立体像として観察することができる。
次に波長選択透過部材11a、11bの好ましい組合わ
せを、前記の、波長選択透過フィルタの好ましい組合わ
せ例2つに対して、それぞれに述べる。
前記第一の例に対する好ましい組み合わせは。
11aとしてカラー写真の青感イエロー発色層および緑
感マゼンタ発色層の発色により透過非透過が制御できる
帯域の光を遮断するフィルタ即ち赤色フィルタ、例えば
商品名コダックラッテンフィルタの425 、 A 2
6 、 A 29等を用い、11bとしてカラー写真の
赤感シアン発色層の発色により透過非透過が制御できる
帯域の光を遮断するフィルタ即ち青緑色フィルタ、例え
ば商品名コダツクラツテンフィルタのA 44A 、 
A 44等を用いたものである。この組み合わせの一対
の波長選択透過部材を用いたメガネを使用する鑑賞者は
、左目によってf感イエロー発色層と緑感マゼンタ発色
層により生成された画像を。
右目によって赤感シアン発色層により生成された画像を
、それぞれ認識する。
前記第二の例に対する好ましい組み合わせは。
11aとしてカラー写真の青感イエロー発色層の発色に
より透過非透過が制御できる帯域の光を遮断するフィル
タ即ち橙色フィルタ、例えば商品名コダックラッテンフ
ィルタのA 12 、 Al 5゜&16等を用い、1
1bとしてカラー写真の緑感マゼンタ発色層および赤感
シアン発色層の発色により透過非透過が制御できる帯域
の光を遮断するフィルタ即ち青色フィルタ、例えば商品
名コダックラツテンフィルタの&47 、 A 47B
等を用いたものである。この組み合わせの一対の波長選
択透過部材を用いたメガネを使用する鑑賞者は、左目に
よって青感イエロー発色層に!シ生成された画像を、右
目によって緑感マゼンタ発色層と赤感シアン発色層によ
り生成された画像を、それぞれ認識する。
したがって、上記2つの実施例のメガネのどちらかを用
いれば鑑賞者は、前記波長選択透過フィルタを用いて撮
影されたカラーフィルム上のそれぞれ独立した媒体によ
りお互いに何ら干渉しあわずく記録された画像全、それ
ぞれ別々に観察できることになる。言い換えれば、左右
筒チャンネルの画像をクロストークなしで観察できるこ
とKなる。
〔鑑賞用メガネなしで見た写真の品位と色合い〕次に、
この写真を鑑賞用メガネなしで見た場合の写真の品位と
色合いについて述べる。主被写体即ちピントが合ってい
る被写体は、上述のように色のずれなくまた忠実な色に
再現されるので、鑑賞に何ら支障はない。
ピントが合っていない被写体は、暖色像と寒色像の間に
ずれが生じる。点像に関するこの色のずれの様子を、第
9図にEとして示す。第1図に示す構成を前提とすれば
、波長選択透過フィルタ3a、3bの大きさに対する撮
影レンズ1の有効径の大きさの関係から、撮影レンズ単
独の特性としてのデイフォーカスされた錯乱円の像は、
形状Eに対して、Dに示す形状となる。即ち、暖色、寒
色にそれぞれ分離した2つの錯乱円の像Eは、撮影レン
ズ自体の錯乱円像りに包含されてしまう。したがって、
色のずれの大きさは、撮影レンズ自体のデイフォーカス
による錯乱円の大きさを超えないことがわかる。このよ
うに、本発明により撮影される写真においては1色のず
れが観察される被写体はピントが合っていない被写体で
あり、かつ、その色のずれの量は撮影レンズの単独特性
によって自ずと発生するピンボケの範囲内に収まってい
るので、裸眼で直接鑑賞しても明瞭な二重像に見えるこ
とはなく、普通のカラー写真として十分鑑賞できる・ したがって、本発明により得られる写真は、鑑賞用メガ
ネなしで観察した場合、主被写体およびそれと等距離に
ある被写体に関しては、普通のカラー写真と全く遜色の
ない色再現性を確保でき、またその他の被写体に関して
も、自然なピンボケの中に色を十分認識することができ
る。
〔立体写真モードと通常写真モードの切換〕第1図に基
本構成を示した本発明の井←≠中≠艶使州→4ステレオ
カメラは立体写真モードと通常写真モードとが切換可能
に構成される。
即ち、光束制限板3が回動軸3Cの回りに回動自在に構
成され、その一端に設けた溝部3dと係合する図示して
ない操作部材を外部から操作することにより、光束制限
板3を撮影光路に挿入し。
あるいは撮影光路から退避させることにより立体写真モ
ードと通常写真モードとを切換えることができる。
立体写真モードの場合は光束制限板3が撮影光路に進入
するから通常写真モードの場合よりもフィルム面へ入射
する露光量が少い。そこで。
モードに応じてカメラの自動露出制御機構の測光回路の
感度あるいは測光素子へ入射する光量を調整して、常に
最適の露光量が得られるようにする。第10図はこのだ
めの構成を示すもので、第10図(a)は光束制限板3
が撮影光路から退避すると光束制限板3の一端に設けた
突起3eがスイッチ6を閉じ、これKよって増幅のゲイ
ンを小さくするなどして測光回路の感度を低めるように
切換える。
また第10図(b)は光束制限板3が撮影光路上に位置
すると光束制限板3の一部に設けた透過光量低減フィル
タ3fを図示しない外光式測光センサの前面に位置させ
、光束制限板3が撮影光路から退避するとフィルタ3f
も測光センサの前面から退避させるものである。これに
より、測光素子に入射する光量を調整でき、常に最適の
露光量が得られる。
本発明のステレオカメラに使用する自動露出制御機構で
は、立体写真モードが選択された場合には、2つの入射
瞳間の基線長を確保する上で有利な開放絞りを広範囲の
被写界輝度に対して選択するようにし、通常写真モード
が選択された場合には被写界深度を確保する上で有利な
中間絞りを広範囲の被写界輝度に対して選択するように
するとよい。
〔波長選択フィルタと絞り羽根形状〕
本発明のステレオカメラでは2個の波長選択透過フィル
タ3a、3bがあるので、それらのフィルタの輪郭形状
と絞り羽根の輪郭形状との関係を適正にしないとメガネ
を用いて写真を立体視鑑賞するとき、不自然に見える。
第11図値)(b)(c)はそれぞれフィルタの輪郭形
状と、これに適した絞り羽根の輪郭形状を示す例である
。図において、1は撮影レンズ、 21a / 21b
、22a/22b 、 23a / 23bはそれぞれ
一対の波長選択透過フィルタ、  25a / 25b
 、  26a / 26b、27a/27bはそれぞ
れ一対の絞り羽根を示す。これらの実施例では、絞り値
に関係なく波長選択透過フィルタの輪郭と絞り羽根の輪
郭とで形成される寒色と暖色との2つの色を帯びた2つ
の射出瞳の輪郭形状は合同で、且つ同一姿勢であるから
、メガネを用いて写真を立体視鑑賞するとき物点像の輪
郭形状が左右等しくなり、自然な立体視が可能となる。
なお、第11図に示した例では短波長の波長選択透過フ
ィルタ(以下寒色フィルタという)と長波長の波長選択
透過フィルタ(以下暖色フィルタという)との透過光量
が等しいものを使用するものである。
光束制限板に使用する寒色フィルタと暖色フィルタの透
過率、即ち透過光量が異なると、ピントの合っている主
被写体が天然色とならない。
例えば使用する寒色フィルタと暖色フィルタの透過率が
2:3であるとすると、主被写体は赤色を帯びた色に撮
影され、メガネを使用しないでその写真をみると主被写
体は実際の色よυ赤味を帯びる。
そこで、この対処として、フィルタの面積を変えてフィ
ルタの透過率の違いを補正し、寒色フィルタ、暖色フィ
ルタの透過光量を等しくする。
第12図(a)から第12図(d)までは上記の方法に
より透過光量を等しくしたフィルタをもつ光束制限板の
例であり、 CFは寒色フィルタを示し。
WFは暖色フィルタを示している。同図(a)は寒色フ
ィルタCFと暖色フィルタWFとの透過率が等しい場合
で、フィルタ面積比をl:lとした例である。同図6)
は寒色フィルタCFと暖色フィルタWFの透過率が2:
3の場合で、フィルタ面積を3:2になるよう中心角を
216’と144°に分割して透過光量を等しくした例
である。このように寒色及び暖色フィルタの面積をそれ
ぞれのフィルタの透過率の逆数に設定すれば両フィルタ
の透過光量を等しくすることができるが、この場合、両
フィルタを第12図(c)に示すように垂直線で分割し
た形にすると円形絞シを用いて光量調節する場合、絞り
値によって両フィルタの透過光量が変動するから、第1
2図(d)に示すように絞りの中心と同一点を中心とし
た放射方向に分割するとよい。以上の対処にょシ、寒色
フィルタと暖色フィルタの透過率が相違する場合でも両
フィルタの透過光景が等しくなり、自然の色を再現する
ことが可能となる。
更に、写真の演色性を高めるためには3枚のフィルタを
用いてもよい。第13図に示す光束制限板は赤、緑2青
の3色の帯状フィルタにより形成されたもので、中央の
フィルタ33cを緑とし、左方のフィルタ33aを赤、
右方のフィルタ33bを青としたものである。個々のフ
ィルタの透過波長域はカラーフィルムの赤、緑、青に感
度を有する乳剤の感光波長域に応じて設定される。この
光束制限板を用いるときは、カラーフィルムの乳剤感光
波長域に適合したフィルタを選択することで写真のカラ
ーバランスを高めることか可能となる。
上記の3色フィルタを使用する光束制限板においてもフ
ィルタの透過率の差による透過光量の違いによって主被
写体の色が自然の色と異なってしまう。この対処として
は、寒色フィルタと暖色フィルタの場合と同様に各フィ
ルタの面積をそれぞれのフィルタの透過率の逆数に設定
して、透過光量を等しくすることができる。第14図は
その例であって、同図(a)は透過率が等しい場合で、
中心角を1200づつに設定した例を示し、同図(b)
は透過率が青、緑、赤=2:3:4の場合で、中心角が
1/2 : 1/3 : 1/4 =166°: 11
1’ : 83’に設定した例である。なお、寒色フィ
ルタCFと暖色フィルタWFとを用いた場合と同様、垂
直線で分割する(第14図(c)参照)よりも、絞りの
中心と同一の点を中心とした放射方向に分割する(第1
4図(b)参照)方が望ましい。
一眼レフカメラの場合にピント合せが容易なフィルタの
一例を第15図に示す、この実施例では光束制限板35
上には3つの隣接する帯状の透過部材が設けられている
。中央の透過部材35cは無色透明であり、左右の透過
部材35a。
35bの色は第1図に示す光束制限板3のフィルタ3a
、3bの色にそれぞれ等しい。この光束制限板を用いる
一眼レフカメラの焦点板36としては、第16図に示す
ように2つのマイクロスプリットプリズムが画面中央に
左右に分割して形成されているものを使用する。そして
、このマイクロスプリットプリズム37.38は1画面
の天地方向に互いに逆向きに傾いている。2つのマイク
ロスプリットプリズム37.38を通過して撮影者の眼
に入射する光束が光束制限板を透過する部分はそれぞれ
中央透過部材35c上の部分35g 、 35hである
から、撮影者はその無色透明な部材を透過する光束をマ
イクロスプリットプリズム37.38を通して観察する
ので。
ピント合せを容易に実行することができる。
〔絞り兼用シャッタ機構〕
先に本発明のステレオカメラでは、立体写真モードでは
開放絞シを選択し1通常写真モードでは中間絞りを選択
することが有利であることを述べたが、以下に説明する
絞シ兼用シャッタ機構はこのような要求に適したもので
ある。
第17図は立体写真モード状態にある絞り兼用シャッタ
機構を示す。図において1は撮影レンズであり、3は撮
影レンズ1の後方に配置された光束制限板である。42
a、42bは光束制限板に接近して配置された1対の絞
シ兼用のシャッタ羽根であり、支軸42eを中心にして
回動自在に構成される。シャッタ羽根は第18図に示す
形状をもち、カムスロット42c 、 42dが設けら
れている。46は往復動レバーであり、ビン46bの回
りに回動自在に構成され、ばね47によって反時計方向
に回動するよう付勢されている。往復動レバー46の一
端にはピン46aが設けられており、ピン46aはシャ
ッタ羽根42a。
42bのカムスロット42c 、 42dに係合してい
る。
また、往復動レバー46の他端には爪46aが設けられ
ていると共にセクタ歯車46cが形成されている。51
は係止レバーで、ピン51aの回りに回動自在であシ、
一端の係止爪51cが往復動レバーの爪46dと係合す
る。44はアンクル切換レバーで、ピン44bの回りに
回動自在であって、ばね55により反時計方向に回動す
るよう付勢されている。アンクル切換レバー44の一端
44aは光束制限板43の一端の突起43eと当接し、
また、その他端にはアンクル45が設けられ、緩速歯車
53の三角歯部53bと噛合している。緩速歯車53の
小歯車53aは往復動レバー46上のセクタ歯車46c
と噛合している。48は戻しレバーで、ピン46bの回
りに回動自在であシ、ばね49によって時計方向に回動
するよう付勢されている。また、戻しレバー48には往
復動レバー46の側面に当接可能なピ/48cが設けら
れており、端部には爪48bが設けられている。54は
係止レバーで、ピン54aの回シに回動自在であり、そ
の一端係止爪54cが戻しレバーの爪48bと係合して
いる。
今、立体写真モードを選択し、光束制限板3を撮影光路
に進入させると、第17図示の状態となる。シャッタが
レリーズされると、係止レバー51の一端5比が矢印Y
1の方向に押され。
係止爪51cが往復動レバー46の爪46dから外れる
。これにより往復動レバー46はばね47の付勢力によ
り反時計方向に急速に回動し、ピン46aがシャッタ羽
根42aを図において右に、シャッタ羽根42bを左に
回動させて露出開口が形成され、フィルムが露光される
。所定の露光時間が経過すると図示しない操作部材によ
り係止レバー54の一端54bが矢印Y2方向に押され
、係止爪54cと戻しレバー48の爪48bとの係止が
外れる。これにより戻しレバー48はばね49の付勢力
により急速に時計方向に回動し、ピン48cが往復動レ
バー46の側面に当接して往復動レバー46を時計方向
に回動する。この結果シャッタ羽根42a 、 42b
とが先とは逆方向に回動して露出開口が閉じられる。
以上の動作による露出開口の変化を第19図(a)に示
す。曲線A1は短秒時露出の場合を示し。
曲線A2は長秒時露出の場合を示すが1図から明らかな
ように、いづれの場合も絞り値は開放絞り値となる。
なお、破線で示した曲線A1/ 、 A2/は、光束制
限板43を撮影光路内に挿入した場合における。露出開
口の実効波形を示している。図から明らかなように、光
束制限板43により、絞りの実効値が低下している。
次に通常写真モードを選択し、光束制限板43を撮影光
路外に退避させると、光束制限板43の一端に設けた突
起43eとアンクル切換レバー44の一端44aとの保
合が解かれるので、アンクル切換レバー44はばね55
の付勢力により反時計方向に回動し、ピン56に当接す
る。こレニよりアンクル45V!、緩速歯車53の三角
歯部53bと噛合する。この状態でシャッタがレリーズ
されると、係止レバー51の一端51bが矢印の方向に
押され、係止爪51cが往復動レバー46の爪46dか
ら外れる。これにより往復動レバー46はばね47の付
勢力により反時計方向に回動するが、このとき、緩速歯
車53にはアンクル45により制動力が作用して、ゆつ
〈シ回動する。緩速歯車53と同軸の小歯車53aはセ
クタ歯車46cと噛合しているので往復動レバーもゆっ
くりと反時計方向に回動し、シャッタ羽根42a 、 
42bもゆっくりと開いて露光がおこなわれる。所定の
露光時間が経過すると係止レバー54の一端54bが矢
印方向に押され、戻しレバー48の係止が外れて戻しレ
バー48はばね49の付勢力により時計方向に回動して
、ピン48cが往復動レバー46を時計方向に回動する
。このとき、往復動レバー46は先と同様に緩速歯車5
3の作用によりゆつくシと時計方向に回動し、シャッタ
羽根42a 、 42bもゆっくりと閉じ、露光を終了
する。
以上の動作による露出開口の変化を第19図(b)に示
す0曲線B工は第19図(a)に示した曲線A工′と等
しい露光量を与える場合を示し1曲線B2は第19図(
a)に示した曲線A2/と等しい露光量を与える場合を
示している。通常写真モードでは。
光束制限板が撮影光路外に退避しているので絞り径が同
じであっても光束制限板が撮影光路内にある立体写真モ
ードの場合よりも透過率が高く、従って、透過率を含め
た実効絞り径が大きい。
上記のシャッタによれば、立体写真モードの場合は広い
範囲の被写体輝度値に対して常時開放絞りを用いて露出
制御が可能であるから、2つの入射瞳間の基線長を常時
確保して、立体効果の優れた写真を撮影することができ
るとともに、光束制限板を用いることに起因する実効絞
り径の低下をシャッタの露出波形を台形波化することで
自動的に補正することができる。これにより、特別に補
正手段を用いずとも、同一輝度の被写体に対して同一露
出時間で立体写真も通常写真も撮影することができる。
第20図に第19図に示した絞り開口の時間的変化線図
A1.A2.B、、B2と露出値Evに対するシャッタ
速度と絞り値との関係を示す。
図から明らかなように、線図Al、A2は、同じ露出値
Evに対して、線図Bよ、B2よりも絞シロ径が大きく
なるように構成されている。また1図では、シャッタ速
度の目盛が線図A1.A2の場合と線図Bよt 82の
場合とで異なっておシ、シャッタの動作のみに注目した
場合、同じ被写体に対して、線図A1.A2の方が露出
量が多くなっている。例えば1図に示した被写体(露出
量Evで適正になる)に対しては、線図A1.A2に比
べ線図81、B2は、絞υ値で2段大きくなっているの
に対し、シャッタ速度では1段(A1. A2では1/
250秒であるが線図B1.B2では1 / 125秒
である)しか小さくなっていない、従って、第20図に
示した例では、同じ被写体に対して、ステレオ写真モー
ドの場合(線図Al’A2)は、通常写真モードの場合
(線図B1、B2)よりも1段露出オーバーになるよう
にシャッタが制御される。
そして、この露出オーバー分は、光束制限板43によっ
て減光されるので、結局、通常写真モード、ステレオ写
真モードいずれの場合でも、適正な露出量が得られる。
〔光路長の変化の補正〕
光束制限板を撮影光学系の光路内に挿入すると、挿入し
ていない状態よシも光路長が長くなる。このためTTL
測距方式でないカメラでは光束制限板を挿入した場合と
挿入しない場合とで。
測距した被写体までの距離情報に基づく撮影レンズの繰
出し量を補正する必要が生じる。
このための構成を第21図から第24図に基いて説明す
る。
第21図は本発明を実施したステレオカメラを上からみ
た平面断面図であシ、第22図は光束制限板3付近の拡
大断面図、第23図は同じく拡大正面図であって、1は
撮影レンズ、2は絞り兼用シャッタ、3は光束制限板、
S4は光束制限板3が撮影光学系の光路内に挿入された
ことを検知するスイッチ、71は光束制限板駆動用ギア
、64は光束制限板駆動モータである。
光束制限板3の延長部には扇形歯車72が設けられ、駆
動上−タ64の軸に取付けられたギア71と噛合い、光
束制限板3は軸3cの回シに回動して撮影光路に挿入さ
れ、!た撮影光路から待避する。このとき、光束制限板
3の一部に設けた突子73がスイッチS4をON/ O
FFするよう操作する。
第24図はカメラ制御回路のブロック図であり、制御用
マイコン60は、測光手段(AE)61゜測距手段(A
F)62.シャッタ機構63の制御をおこなうほか、光
束制限板駆動モータ64、レンズ繰出用モータ65.フ
ィルム巻上用モータ66の制御もおこない、さらに、カ
メラ裏ぶたのデータ写し込み装置67に対し、写し込み
信号を出力する。マイコン60にはメインスイッチS。
、測光スイッチS1、シャツタレリーズスイッチS2、
ステレオ写真モードと通常写真モードとの選択をする撮
影モード選択スイッチS3゜及び光束制限板3の挿入状
態を示すスイッチS4が接続され、必要な制御情報が入
力されるようになっている。
マイコン60によるカメラ制御動作のシーケンスを第2
5図、第26図に示したフローチャートに基いて説明す
る。
まず第25図のフローチャートから説明する。
電源電池がカメラに挿着されると、マイコン60はメイ
ンスイッチS。がONされ冬のを待つ(ステップP1)
、メインスイッチS0がONされると、マイコン60は
ステレオ写真モードか否かをスイッチS3の状態で判定
する(ステップP2)スイッチS3がONであってステ
レオ写真モードであることを判定すると、マイコン60
は光束制限板駆動モータ64を駆動して光束制限板3を
光路内に挿入する(ステップP3)。一方、スイッチS
3がOFFであって通常写真モードであることを判定す
ると、マイコン60は光束制限板駆動モータ64を駆動
して光束制限板3を光路内から退避させる(ステップP
4)。
光束制限板3の挿入・退避を完了すると、マイコン60
は測光スイッチS工の状態を判定する(ステップP5)
。シャツタレリーズボタンの1段押し下げにより測光ス
イッチS工がONになっていることを判別すると、マイ
コン6oは後述するステップP6からの動作を行なう。
一方。
未だ、シャツタレリーズボタンが押し下げられておらず
、測光スイッチS1がOFFであることを判別すると、
マイコン60はステップP1に戻り5以上の動作を繰り
返す。
ステップP5において、測光スイッチS0がONである
ことを判定すると、マイコン60は測光手段61に測光
動作を行なわせる(ステップP6)。
その後、マイコン60は、光束制限板3が光路内に挿入
されているか否かをスイッチS4の状態で判定する(ス
テップP7)。スイッチS4カONであるとマイコン6
0は光束制限板3が光路内に挿入されていると判定し、
ステップP8において測距手段62に測距動作を行なわ
せる。その後、レンズ繰出量の補正演算を行なう(ステ
ップP9)。補正量については、予め求めておいた値を
ROMに格納しておいてもよい。なお。
このステップP9において、ステップP6で求めた測光
値に基づいた露出時間・絞りを、光束制限板3を挿入し
たときに適正露出が得られるように補正してもよい。ス
テップP7においてスイッチS4がOFFであることを
判定すると、マイコン60はステップPIOで測距手段
62に測距動作を行なわせる。
測距動作および補正が終わると、マイコン60は、シャ
ツタレリーズスイッチS2がONであるかを判別スる(
ステップP11)、シャツタレリーズボタンが2段押し
下げられてスイッチS2がONになるとマイコンは後述
する撮影動作(ステップP12〜P15)を実行する。
シャツタレリーズスイッチS2がOFFであることを判
定すると、マイコン60は測光スイッチS1がONであ
るか否かを判定する(ステップP17)。そして、測光
スイッチS1がONであることを判定するとマイコン6
0はステップpHの動作に戻り、測光スイッチS1がO
FFであることを判定するとステップP1に戻る。つま
り、シャツタレリーズボタンを1段押し下げた状態に保
持することにより、いわゆる屈ロック、AFoツクが行
なわれる。
ステップPIIICおいて、シャツタレリーズスイッチ
S2がONであることを判定すると、マイコンは、ステ
ップP9で補正され、あるいはステップPIOで求めら
れた測距データに基いてレンズ繰出用モータ65を制御
し、撮影レンズ1のピントを合わせる(ステップP12
)。そして、マイコン60は、ステップP6で求めた測
光データ、および光束制限板3の有無に応じてシャッタ
機構63を制御し、露出動作を行なう(ステップP13
)。露出動作を終えると、マイコン60は、フィルム巻
上用モータ66を制御してフィルムを巻上ケ(ステップ
P14)、レンズ繰出用モータ65を制御してレンズを
繰り込む(ステップP15)。その後、マイコン60は
測光スイッチS1がOFFになるまで、つまり、シャツ
タレリーズボタンが復帰するまで待機しくステップP1
6)、ステップP1へ戻る。これにより。
撮影者が誤ってシャツタレリーズボタンを押しっばなし
Kしても撮影動作は1回しか行なわれないので、フィル
ムを無駄にすることがなくなる。なお、カメラを連続撮
影モードと1コマ撮影モードとに切換可能にし、ステッ
プP15とステップP16との間にそれらの撮影モード
を判定するステップを設け、連続撮影モードのときはス
テップP5iるいはステップpH)K進むようにし、1
コマ撮影モードのときはステップP16に進むようにし
てもよい。
以上の実施例では、撮影レンズの繰出し量を補正する(
ステップP9)ことによって撮影光路長の補正を行なっ
ていたが、以下に述べるようにして撮影光路長の補正を
行なってもよい。
第26図はこの光路長の補正をおこなう制御動作のシー
ケンスを示すフローチャートであって、ステップP21
〜P23 、 P25 、 P26、P31〜37にお
ける処理は、それぞれ第25図のステップP1〜P3、
P5.P6.P11〜P17における処理°と同じであ
るので説明を省略し、以下、相違点について説明する。
一&ス、ステップP22の判定でステレオ写真モードで
ないと判定されたときはステップP24に進み、第1及
び第2のフィルタに等しい光路長を有する透明材を用い
た光路長補償板を挿入する。この場合は第25図に示し
た処理と異なり、レンズの繰出し量の補正が不用となる
ので第25図のフローチャートのステップP7.P8.
P9゜PLOで示した処理が省かれ、測光(ステップP
26)及び測距(ステップP28)のあと、シャツタレ
リーズスイッチS2のONの判定(ステップP31)に
移る。
この場合の光束制限板3及びその駆動機構を第27図に
示す。図に示すように光束制限板3にはフィルタ3a、
3bのほか、これと離れた位置にフィルタ3a+ 3b
と等価な光路長を持つ無色透明材からなる光路長補償板
3xが設けられている。
光束制限板3には扇形歯車72が設けられており、光束
制限板駆動用ギア71と噛合し、モータにより駆動され
るようになっている。また。
73は突子、S4は光束制限板が撮影光路内に入ったこ
とを検知するスイッチで、駆動機構やスイッチ54等に
関してはに22図、第23図に示すものと類似しておシ
、同一部材には同一符号が付しであるので参照するとよ
シ理解しやすい。
同図において、実線がステレオ写真モードを示し、破線
が通常写真モードを示している。ステレオ写真モードで
は、光路補償板3xが撮影光路から退避するとともにフ
ィルタ3a、3bが撮影光路内に挿入される。そして、
突起73によってスイッチS4が閉成される。通常写真
モードでは。
フィルタ3a、3bが撮影光路から退避するとともに、
光路補償板3xが撮影光路内に挿入される。
このとき突起73も光束制限板3と一緒に回転するため
、スイッチS4は開成される。
このように、ステレオ写真1適常写真いずれのモードで
あっても、撮影光路長は同じであるので、ステレオ写真
モードにおける光路長補正は不要になる。
なお、第25図に示した実施例の場合、撮影が終わる毎
に光束制限板3を撮影光路から退避させる(たとえば、
ステップP13とPI3との間で行なう)ようにしても
よい。このときには。
ステップP4を削除し、ステップP2においてステレオ
写真モードではないことが判定されたときにはステップ
P3をスキップしてステップP5へ進むようにすればよ
い。
〔カメラ姿勢の検出〕
本発明のカメラに設けた光束制限板3上の第1及び第2
のフィルタ3a、3bが光軸に対して左右に配置された
状態のときのカメラの姿勢(これを水平位置と呼ぶこと
にする)で撮影した被写界像は適切な立体視ができる視
差をもった2重像としてフィルム面に記録されるから、
観賞用メガネを用いて鑑賞するときは立体感のある画像
を楽しむことができる。しかし、カメラを上記水平位置
から光軸の回りに回動(例えば光軸口りに90°回動し
た垂直位置へ回動)すると。
第1及び第2フィルタ3a、3bは光軸に対して上下に
配置されるから、この状態で撮影した被写界像は立体視
ができる左右に視差をもった2重像としてはフィルム面
に記録されない。即ち。
メガネを用いても立体感のある画像として見ることがで
きない。
この問題への対処としてカメラに姿勢検出センサを設け
、カメラの水平位置からの回動角度を検出して所定角度
以上回動しているとき警告表示をする。
第28図は姿勢検出センサの一例で、扇形板81には要
の部分に回転軸83が設けられ、扇形板81と反対側に
延びた腕82の一端には重錘84が設けられている。ま
た扇形板81には角度検出エンコーダ85と角度検出エ
ンコーダ85の・ζターンを検出する光電式の姿勢検出
センサ86が配置されている。カメラの姿勢の変化によ
っても重錘84の作用により腕82は鉛直方向を占める
から、カメラ本体側に設けられたセンサ86はカメラの
水平位置からの回動角度信号を出力する。カメラが光軸
口りに回動してセンサ86からの出力信号が所定値範囲
を越えたとき1図示しない手段によ)2例えばファイン
ダ内のLEDを点灯したり、ステレオモードの表示(後
述)を点滅させたり、あるいはブザーを鳴らす等の手段
により警告し、適切な立体視の得られないことを知らせ
る。なお、姿勢検出センサはカメラの任意の位置に設け
ることができる。また、姿勢検出センナとして水銀スイ
ッチを用いてもよい。さらに、警告は、スイッチS4が
ONのとき、つまり、フィルタが光路内に挿入されてい
るときのみ行なうようにしてもよいし、また、フィルタ
の位置(スイッチS4のON−OFF )にかかわらず
、常に行なえるようにしてもよい。
また、カメラの姿勢に関係なく常に立体視の得られる写
真撮影を可能とするには、カメラ姿勢に応じて第1及び
第2フィルタを回動させればよい。第29図、第30図
はこのだめのフィルタ回動機構を示すもので、第29図
は光束制限板3′付近の拡大断面図、第30図は同じく
拡大正面図で、第22図、第23図に示す光束制限板を
撮影レンズの光路に挿入退避させる構成にフィルタ回転
機構を付加したものである。第1及び第2フィルタ3a
、3bを取付けたフィルタ円板3pの周縁は歯形が形成
され、歯車部3rを構成している。フィルタ円板3pは
枠3Sに回転自在に支持され、枠の延長部には扇形歯車
92が設けられて光束制限板3′を構成している。フィ
ルタ円板3pの周縁歯車部3rは駆動モータ95の軸に
設けられたギア93と噛合いフィルタ円板3pを回動す
るよう構成されている。光束制限板3′は駆動モータ9
4により駆動されるギア91゜扇形歯車92によって撮
影光路に挿入され、また撮影光路から退避することは第
22図、第23図に示したものと変らない。
なお、93は光束制限板3′に設けた突起で。
光束制限板3′が撮影光路に挿入されたとき、これを検
知するスイッチS4を閉じる。
今、カメラの姿勢を検出する姿勢センサ86からカメラ
の姿勢を示す信号が図示しない制御手段に入力されると
、制御手段はカメラ姿勢に応じてフィルタの回動角を決
定し、モータ95に信号を出力してフィルタ円板3pを
回動して第1及び第2のフィルタを立体視のできる位置
に設定する。制御手段としてはカメラの焦点調節。
露出制御等に使用するマイクロプロセッサが利用できる
以上のほか、フィルタ円板を手動で回転させるようにし
てもよく、またフィルタ円板に重錘を設けた腕を設け1
重力を利用して常に第1、第2フィルタを光軸に対して
左右に配置されるように構成することもできる。
〔撮影モードの表示・記録〕
本発明を実施した         ステレオカメラは
立体写真モードと通常写真モードとの2つの撮影モード
を備えており、任意に切換可能とされているから、現在
設定されている撮影モードをファインダの内等に表示し
、また、フィルム面に写し込むなど、撮影モードの表示
・記録手段を設けることが望ましい。このため、光束制
限板が撮影光路に挿入されたときONとなるスイッチを
設けると共にファインダ内に撮影モード表示素子を設け
て、前記スイッチのONにより表示素子を点灯して撮影
モードを示すとよい。また、第24図に示すように、カ
メラの裏ぶたに撮影モード写し込み装R67を設け、前
記スイッチのONにより写し込み装置67を作動させて
撮影モードをフィルム面に写し込むとよい。たとえば、
立体写真モードのときには、第8図に示したように、ス
テレオ写真であることを示す記号rSJを画面内に写し
込めばよい。
このようにすれば、その写真が立体写真であることを容
易に認識できる。
以上、説明した実施例では、ネガカラーフィルムを対象
としていたが、ポジカラーフィルムを対象にしてもよい
し、電子スチルカメラに適用してもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明のステレオカメラは2つ
の撮影モードを備えており、立体写真モードを設定すれ
ばステレオ写真を手軽に撮影でき、まだ5通常写真モー
ドを設定すれば普通の写真も撮影することができる。
そして、撮影モードに応じて第1及び第2フィルタが撮
影光路内に挿入、あるいは退避するが、これを検知して
適切な露出制御をおこなうから、いづれのモードにおい
ても良好な画像を得ることができる。
また、立体写真モード時には立体写真モードであること
が表示され、撮影者は撮影モードを容易に判別できる。
さらに、立体写真モード時には立体写真であることを示
す標識が像記録媒体に記録されるので、鑑賞者は鑑賞し
ようとしている写真、映像が立体写真、立体映像である
か否かを容易に判別できる。
なお、実施例のカメラによれば、立体写真モドであって
も可視光の全部が撮影に用いられるので、このカメラで
撮影した立体写真を通常のカラー写真として鑑賞するこ
とができる。
4、 Mi葦ノ(社)明 第1図はステレオカメラの基本構成の説明図。
第2図は波長選択透過フィルタの分光透過特性の説明図
、第3図は撮影光学系の説明図、第4図はカラーフィル
ム上に記録された潜像の説明きの光路説明図、第8図は
撮影した被写界像の説明図、第9図は点像の色ずれの様
子を示す図。
第10図は光束制限板の構成を示す正面図、第11図は
波長選択透過フィルタと絞シ羽根形状を示す正面図、第
12図から第15図までは光束制限板上の波長選択透過
フィルタの形状を示す正面図、第16図は一眼レフカメ
ラの焦点板の構成を示す図、第17図はステレオカメラ
の絞り兼用シャッタ機構の説明図、第18図はシャッタ
羽根の正面図、第19図は絞シ兼用シャッタ機構による
露出開口の時間的変化の説明図、第20図は露出値に対
するシャッタ速度と絞シ値の関係を示す図、第21図は
ステレオカメラの平面断面図、第22図は光束制限板の
挿入退避機構を示す平面図、第23図は同じく正面図。
第24図はカメラの制御回路のブロック図、第25図及
び第26図はカメラ制御のシーケンスを示すフローチャ
ート、第27図は光路長補償板を有する光束制限板の構
成及びその挿入退避機構を示す正面図、第28図は姿勢
検出センサの正面図、第29図はフィルタ円板回転機構
を備えた光束制限板の挿入待避機構を示す平面図。
第30図は同じく正面図である。
l:撮影レンズ、2:絞り、3:光束制限板、3a:第
1フィルタ、3b:第2フィルタ、4:フィルム、60
:マイコン、85:角度検出エンコーダ、86:姿勢検
出センサ。
!J↓(引物) 第  2  図 (a) 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 3↑ (a) (b) 第 図 第 図 第 図 第 図 (a) (b) 第 図 父 一一一→−ン4ツターi浅 第 図 第 図 第 図 第 図 jX 第 図 図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)撮影レンズの光路内に、第1フィルタを光軸に対
    して左方に配置し且つ上記第1フィルタとは異なる分光
    透過特性を有する第2フィルタを上記光軸に対して右方
    に配置する立体写真モードと、上記第1および第2フィ
    ルタを上記光路内から退避させる通常写真モードとを切
    換可能とした撮影モード切換手段を備えたことを特徴と
    するステレオカメラ。
  2. (2)請求項第1項記載のステレオカメラにおいて、第
    1フィルタ及び第2フィルタを撮影レンズの光路内の所
    定の挿入位置と、該挿入位置から退避する退避位置の間
    を移動するように支持する支持機構を備えたことを特徴
    とするステレオカメラ。
  3. (3)請求項第1項記載のステレオカメラにおいて、更
    に撮影レンズと第1及び第2フィルタを透過する光を測
    光して被写体輝度を検出する測光装置を備えたことを特
    徴とするステレオカメラ。
  4. (4)請求項第1項記載のステレオカメラにおいて、更
    に撮影レンズを透過する光以外の光を測光して被写体輝
    度を検出する測光装置と、上記測光装置の測光結果に応
    じて露出制御をおこなう露出制御手段と、撮影モード切
    換手段により設定された撮影モードの状態に応じて上記
    露出制御手段により得られた露出制御値を補正する露出
    値補正手段とを備えたことを特徴とするステレオカメラ
  5. (5)請求項第1項記載のステレオカメラにおいて、更
    に被写体輝度を検出する測光装置と、上記測光装置の測
    定結果に基いて露出時間と絞りの組合せを決定する露出
    制御手段とを備え、上記露出制御手段は撮影モードが立
    体写真モードに設定されているときは通常写真モードに
    設定されている場合に比べて絞りをより開くように露出
    時間と絞りの組合せ値を決定することを特徴とするステ
    レオカメラ。
  6. (6)請求項第1項記載のステレオカメラにおいて、更
    に設定された撮影モードを表示する表示手段を備えたこ
    とを特徴とするステレオカメラ。
  7. (7)請求項第6項記載のステレオカメラにおいて、表
    示手段はファインダ内に設けられていることを特徴とす
    るステレオカメラ。
  8. (8)請求項第1項記載のステレオカメラにおいて、更
    に立体写真モードを示す標識を像記録媒体に記録する装
    置を備え、撮影モードとして立体写真モードが選択され
    て写真撮影がおこなわれたときはそれを示す標識を像記
    録媒体に記録することを特徴とするステレオカメラ。
JP32629688A 1988-12-26 1988-12-26 ステレオカメラ Pending JPH02171738A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100425885B1 (ko) * 2001-02-16 2004-04-03 비엔비넷(주) 3 차원 영상 획득 장치
US9106898B2 (en) 2011-08-26 2015-08-11 Canon Kabushiki Kaisha Image capturing apparatus, control method thereof and recording medium

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KR100425885B1 (ko) * 2001-02-16 2004-04-03 비엔비넷(주) 3 차원 영상 획득 장치
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