JPH02171188A - ビアラホス耐性遺伝子を保有するdna鎖 - Google Patents

ビアラホス耐性遺伝子を保有するdna鎖

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JPH02171188A
JPH02171188A JP63323635A JP32363588A JPH02171188A JP H02171188 A JPH02171188 A JP H02171188A JP 63323635 A JP63323635 A JP 63323635A JP 32363588 A JP32363588 A JP 32363588A JP H02171188 A JPH02171188 A JP H02171188A
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bialaphos
dna
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dna fragment
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輝彦 寺川
Takeshi Tamamura
健 玉村
Sei Sato
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はビアラホス耐性遺伝子に関する。より詳しくは
、本発明はビアラホス耐性遺伝子を植物ゲノム中に組み
込むことによりビアラホスの薬害を回避したビアラホス
耐性植物育種のために有用である。
従来、放線菌は、抗生物質をはじめとする有用物質の生
産菌として微生物工業に於いて広く使用されている最も
重要な微生物である。組換えDNA技術を放線菌の育種
或いはその遺伝的性質の解明に利用できれば、産業上極
めて価値のある成果が期待できる。特に抗生物質耐性遺
伝子は、組換えDNへ技術の活用に必要な宿主−ベクタ
ー系を構築する上で有力な選択的マーカーとなっており
産業上有用である。またビアラホス耐性遺伝子の種々多
様のものを提供することは、遺伝子発現の解明など組換
えDNA技術の応用面で適用範囲を拡大することにつな
がり産業上有用である。
ビアラホスは放線菌ストレプトミセス・ピリドクロモゲ
ネスTji 494およびその変異株DSM 4112
並びにストレプトミセス・バイグロスコピカス5F−1
293(ATCC21705)により産生される抗生物
質であり、その化学名はホスフィノスリシル−アラニル
−アラニンである。ビアラホスは抗菌活性もあるがそれ
よりも強力な殺草活性を有するため非選択性の除草剤と
して広く使用されている。その作用機序はビアラホスが
植物体に吸収された後、加水分解され生成したホスフィ
ノスリシンによってグルタミン合成酵素が阻害され、植
物体内に有害なNl’!3が蓄積することにより植物が
枯死する。ビアラホス耐性遺伝子は、前述したビアラホ
ス産生放線菌[Moff1. Gen、Gent J 
205 、42−50 (1986)、特開昭63−7
1183号公報、’The EMBOJournal 
J 6 。
(9)、2519−2523(1987) 、及びrG
eneJ L3,65−74(1988)] より、自
己耐性遺伝子としてそれぞれクローニングされている。
これらのビアラホス耐性遺伝子は、いずれもホスフィノ
スリシンをN−アセチル化するトランスフェラーゼをコ
ードしている。
本発明のビアラホス耐性遺伝子を保有するDNA鎖もホ
スフィノスリシンをアセチル化する酵素をコードしてい
るが、その供与国である放線菌AB2253株は、菌学
的にビアラホス産生菌である放線菌ストレプトミセス・
ピリドクロモゲネスTi494およびその変異株DSM
 4112並びにストレプトミセス・バイグロスコピカ
ス5F−1293(ATCC21705)と異っており
、本発明によるビアラホス耐性遺伝子の本体も添付図面
の第2図に示した制限酵素切断地図及び第3図の塩基配
列から判断して、明らかに前述の公知の遺伝子と異なる
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、本出願人が保存している放線菌であって
放線菌AB2253株と命名した菌がビアラホスの存在
下でも生育でき、すなわちビアラホスに耐性であること
を知見したので、この菌株の細胞はビアラホス耐性遺伝
子を有する可能性があると推測して研究を進めていた。
そして、今回、研究の結果として、この菌株の細胞中の
全DNA (染色体DNA及びプラスミドDNAを含め
て)を制限酵素Bgl■で切断したDNA断片の混合物
のうちから、ビアラホス耐性遺伝子を内部に保有するD
NA断片を選択的にハイブリットプラスミドに組込み且
つクローニングすることに成功した。
従って、本発明によると、ビアラホスに耐性の放線菌A
32253株に由来の全DNAを制限酵素BgfIIで
切断して得た分子量約2.8 kbを有するBgj!I
I切断DNAフラグメントと、ストレプトミセス・リビ
ダンスに由来のplJ703プラスミドDNAを制限酵
素Bgl#で切断して得たBgjl!II切断DNAフ
ラグメントとを連結して構築されて且つ添付図面の第1
図の制限酵素地図に示した制限酵素切断サイトを有し且
つ分子量約8.5 kbを有するハイブリットプラスミ
ドpBRAl中における放線菌AB2253株に由来の
分子量約2.8kbのBglU切断DNAフラグメント
〔添〔添付図面第1図のBgj!II(1)からBgf
[I(9)までの領域のoNA鎖に相当〕である又はこ
れと等価であることを特徴とするビアラホス耐性遺伝子
を内部に保有する。5Atiが提供される。
また、本発明の一つの実施態様としては、前記のハイブ
リットプラスミドpBRAl中における放線菌AB22
53株に由来の請求項第1項記載の分子量約2.8 k
bを有するBgj!If切断DNAフラグメント中に存
在し、添付図面の第2図に示したEcoRI (6)か
らBgjl!II(9)までの領域における制限酵素切
断サイトを有し、かつ添付図面の第3図に示した塩基配
列を有し、内部にビアラホス耐性遺伝子を保有する分子
量Q、823 kbのEcoRI −Bgf II切断
DNAフラグメントである又はこれと等価であることを
特徴とするDNA鎖が提供される。
ここでr DNAフラグメントと等価であるJ DNA
鎖とは、該DNAフラグメントの有する塩基配列の中で
DNAコドンの縮重により該DNAフラグメント自体の
それと異った塩基配列をもつに至ったが、ジェノタイプ
では同一と認められるDNA鎖を包含していることを意
味し、特に本発明ではホスフィノスリシンをアセチル化
する酵素をコードするDNA配列を内部に含むDNA鎖
である点で本発明の約2.8 kbのDNA鎖と均等で
あるものを意味する。
本発明者らにより見出されたビアラホス耐性遺伝子は、
下記の性質を存するものである。
(1)  この遺伝子は、放線菌AB2253株由来の
全DNAを制限酵素BgllUで切断して得られる分子
量約2.8kbのBgj!II切断DNAフラグメント
中に含有された。
(2)この遺伝子を含む前記の約2.8kbのDNAフ
ラグメントをプラスミドpIJ 703 ONAと連結
して構築されたハイブリットプラスミドpBRA1は、
分子量8.5 kbであり、これの制限酵素切断地図は
、添付図面の第1図に示す通りである。
(3)  この遺伝子は、前記の約2.8 kbのDN
Aフラグメント内の第1図の矢印で示したEcoRI 
(6)−BglU(9)の0.823 kbの領域に存
在し、第1図の矢印の方向に転写される。
(4)  この遺伝子が存在する前記の0.8231(
bの領域のDNAフラグメントの制限酵素切断地図は、
添付図面の第2図に示す通りである。
(5)  この遺伝子が存在する前記の0.823 k
bの領域のDNAフラグメントの塩基配列は、添付図面
の第3図に示す通りであり、823塩恭が存在する。
(6)この遺伝子は、ホスフィノスリシンをアセチル化
する酵素をコードする。
本発明に用いるビアラホス耐性の放線菌482253株
の選択は下記の通り行われた。
本発明のビアラホス耐性遺伝子の供与菌^82253菌
株は次の方法により選択された放線菌482253株で
ある。すなわち、グルコース1%、L−アスパラギン0
.2 %、 NaCl  O,03χ、Mg5o、  
+ 71h0 0.05%、K、HPO40,05%、
微量元素溶液0.5%(v/v)水ll中にZni z
 40mg、 Fe(/! s −6Hz0200■、
CuCf z ・2Hz020mg、 MnCf z 
・48zOmg、(HNa)iMOJz4H4Ht02
0mg、CoCl 、 ・6Hz020mg、、CaC
l t・2Hz0100 tagを含む)、バクトアガ
−1,8%なる組成の培地にビアラホスを50μg/m
lになるように加えた培地20m1を直径9−のプラス
チックシャーレに入れ固化させた寒天培地を選択培地に
用いた。
この培地に、出願人が保存する放線菌の約5o。
株を接種し、27℃で7日間培養したのち、害菌の生育
状態を調査した。そして選択培地上で生育の可能な菌と
してAB2253株を選別した。
本発明の遺伝子の誘導に使用されるビアラホス耐性遺伝
子保持菌としては、その菌体中に分離できる特性を有す
るものが用いられる。このような菌株の例としては、本
発明者らによって冨山県下新用郡の林の土壌より分離さ
れた放線菌482253株がある。この菌株の菌学的性
状は次に示す通りである。
1)  AB2253株の形態学的特徴二表1に示す表
1 2) AB2253株の培養性状(27°C114日間
培養):表2に示す。
表2 *:胞子のう、車軸分岐、菌核なと 3)  AB2253株の生理学的性質:表3に示す。
表  3 表4 4)  AB2253株の炭素源の資化性(27°C,
14日間培養)二表4に示す。
以上の結果から、AB2253株は形態学的特徴、培養
性状、生理学的性状および炭素源の資化性の点で、放線
菌に属する一菌株と同定した。
この放線菌AB2253株は微工研、すなわち通産省工
業技術院微生物技術研究所に微工研菌寄第10271号
(FERM P−10271)として寄託しである。
本発明において、ビアラホス耐性遺伝子のクローニング
は下記の通り行われた。
放線菌において有用遺伝子をクローニングする際しばし
ば用いられる宿主−ベクター系を用い、すなわち宿主と
してストレプトミセス・リビダンスを用い、ベクターと
してチオペストレプトン耐性遺伝子とメラニン産生遺伝
子の2つの選択マーカーを有するplJプラスミド(本
発明ではBgfll切断サイトを1個所もち且つ分子量
5.7kbをもつプラスミドp I J703を用いた
)を用いる系を利用して、放線菌AB2253株の全D
NAからビアラホス耐性遺伝子をショットガン(sho
t−gun)法によりクローニングした。その結果、ビ
アラホス耐性を獲得した形質転換株より本発明のDNA
鎖を含む分子量8.5kbのハイブリットプラスミドp
BRA1を分離することに成功したのである。
次に本発明を実施例について具体的に説明する。
皇族■ i)ハイブリットプラスミドの作成 ビアラホス耐性の放線菌AB2253株(微工研菌寄第
10271号)を、1%グルコース、0.4%ポリペプ
トン(大五栄養化学株式会社製) 、0.4%イースト
エキス(Difco社製) 、0.05%MgSO2?
)120.0.1%KJPO4o、os%グリシンより
なる組成の培地25m1を分注した10〇−容量の坂ロ
フラスコにて27°Cで3日間培養したのち、その培養
液2dを、0.4%グリセロール、0.2%ポリペプト
ン(大五栄養化学株式会社製)、0.4%イーストエキ
ス(Dtfco) 、0.05%MgSO4’ 7Hz
O,0,2%KII2HPO4,0,8%NaJPO,
・12Hz0 、0.2グリシンよりなる組成の培地1
00m1を分注した500d容坂ロフラスコに加え、2
7°Cでさらに2日間培養し、培養液を3000回転、
15分間遠心分離して菌体を集めた0次に、この菌体か
ら両画らの公知の方法(rJ、 Bacteriol、
 J 104 、1086 1094(1970) )
にならって全DNAを抽出精製し、供与体DNAとした
このように得た供与体DNA5μgを50mM Tri
s−HCf (pH7,4) 、10mM Mg(/!
 z、lO抛MNaCj!よりなる組成の緩衝液50μ
!中で、制限酵素agf!、■20単位と37°Cで2
時間反応させてDNAフラグメントを得た。
一方、ストレプトミセス・リビダンス3工31(ATC
C35287)の菌体より抽出精製したプラスミドpl
J703ONA  1 u gを、50mM Tris
−H(、e (pf17.4)、10mM MgCf 
z、100mM  NaClよりなる組成の緩衝液50
μi中で制限酵素BglII20単位と37°Cで2時
間反応させてDNAフラグメン[・を得た。この両者の
フラグメントを混合し、3M  酢酸ナトリウム溶液(
酢酸でPH5,2に調整)10μ2を加え、さらに冷エ
タノールを2倍量加えて、−20’Cで一夜装置したの
ち、10,000回転で10分間遠心分離し、DNAを
沈殿物として回収した。
回収したDNAを減圧下で乾燥し、10n+M Tri
s−HCl(pi47.6) 、10mM  NaC1
,1mM EDTA ・2Naよりなる組成の緩衝液1
00μ!に溶解した。このDNA溶液を68°Cで7分
間加熱処理したのち、室温に2時間保置し、660mM
↑ris−HCf (pH7,6)、66mM MgC
1t100mMジチオスレイトール、5mMATPから
なる緩衝液10μβとT4 DNAリガーゼ0.5 μ
ffi (375単位)とを加え、4°Cで一夜、DN
Aフラグメントの連結反応を行った。このようにしてプ
ラスミドplJ703のBgEII切断DNAフラグメ
ントに、放線菌AB2253株の全DNAのBgfII
切断DNAフラグメントを組み込んだ各種のハイブリッ
トプラスミドの混合物を得た。
ii)ビアラホス耐性遺伝子の検出とクローニングこの
ようにして得たハイブリットプラスミド混合物を用い、
宿主であるストレプトミセス・リビダンスのプロトプラ
ストを形質転換し、ビアラホス耐性となった形質転換株
を選別して、その菌体からハイブリットプラスミドpB
RAIを単離することにより本発明のビアラホス耐性遺
伝子を保有する。NAtjfがクローニングされている
なお、宿主として用いたストレプトミセス・リビダンス
は、プロトプラストの再生によりプラスミドprJ70
2を除去したストレプトミセス・リビダンス3131で
あり、昭和60年に国立予防衛生研究所抗生物質部より
入手したものである(小島らrJ、 Antibiot
ics」38(3)、 390−400) 。
ストレプトミセス・リビダンスの上記プロトプラストの
調製は、下記の通り行った。ストレプトミセス・リビダ
ンスを1%グルコース、0.4%ポリペプトン(大五栄
養化学株式会社製)、0.4%イーストエキス(Dif
co社製)、0.05% MgSO4−7H20,0,
1%に2HPO4,0,05%グリシンよりなる培地2
5m1に接種し、長さ1.5 cm、直径1印のステン
レス製スプリングを入れて27°C12日間培養後、そ
の培養液2dを、1%グルコース、0.3%イーストエ
キスCD1fco社製)0.5%バタトーペプトン(D
ifco社製)、0.3%マルトエキス(Difco社
製)、34%4%シラ0.1%MgCf□・6820 
、0.5%グリシンよりなる組成の培地100mj!に
加え、さらに27°C,2日間培養した。その培養液5
Ini、より8.000回転で10分間遠心分離して菌
体を集め、0.5hシg1m溶液で洗浄したのち、70
mM  NaCl 、 5 mMMgCl z、+ 5
mM CaCj! z、0.4Mシ!IIJi、25 
mMGoad’s TESバッフy−(pH7,2)よ
りなる組成の緩衝液4dに懸濁した。その菌懸濁液に4
0mg/dの卵白リゾチーム溶液を100μl加え、3
0°Cで90分間保温してプロトプラストを形成させた
。プロトプラスト化しない菌体を綿ろ過で除き、3.5
00回転で10分間の遠心分離により、プロトプラスト
を集めた。集めたプロトプラストを70mM  NaC
j!、10mM MgC’2、20mM CaCl2、
0.4Mショ糖、25 mMGoad’s TESバッ
フy −(pH7,2) よりなる緩衝液(P畦緩衝液
)で1回洗浄後、同緩衝液に約lXl0’個/dとなる
ように懸濁した。
二のプロトプラスト懸濁液250μ2に、前記(i)項
で得たハイブリットプラスミド混合物の溶液50μlと
40%ポリエチレンゲルコール4.000(和光純薬株
式会社製)溶液300μ2を加えて、水中で2分間放置
したのち、前記のPWP緩衝液を90011fを加えて
ポリエチレンゲルコールの濃度を下げた。この混合液を
、直径9Ωのプラスチック製シャーレに分注し、固化さ
せた寒天培地(1%グア1/l−ス10.05% KC
l 、  0.01%KJPQa、0.2%MgC1z
 ・6HzO,0,07%CaCj! t ・2Hz0
0.1%ポリペプトン(大五栄養化学株式会社製)、0
.4%イーストエキス(Difco社製)t 0.05
%(v/v)微量元素溶液、 25n+M Good’
s TES、バッファー(p)17.2)、 1.8%
バタトアガー(Difco社製)に150μlずつ塗布
して、27°Cで10日間培養し、プロトプラストの再
生及び気中菌糸の形成を行った。
なお微量元素溶液とは、水11に、ZnC1□40■、
NeCf 3 ・6Hz0200 mg、CuCii 
、 ・2H2020mg。
NeC1z ・4Hz020111g、(NH4)4 
MOtOt4’ 4H2020■、CoCj!z・6H
z0 20 mg、  CaCfz・2HB0100■
を含んだ水溶液である。
再生した菌層を、1%グルコース、0.2%L−アスパ
ラギン、 0.03%NaCl 、 0.05%MgS
O47H,0,0,05%KJPO4,及び上記した微
量元素溶液0.5%(v/v)、1.8%バクトアガー
よりなる組成物にチオペプチン(チオストレプトンの代
替物)及びビアラホスをそれぞれ10μg/d及び50
μg/Inlになるように加えて調製した選択培地にレ
プリカし、27°Cで3日間培養を行ない、生育のよい
クローンの2株を選択した。なお、ビアラホスは除草剤
として市販されるビアラホス水溶剤より抽出精製したも
のを使用した。
得られた2株のビアラホス耐性株より公知の方法(Ch
a terら、  rcurrent Topics 
in Microbiologyand Immuno
logyJ96.69(1982))にならってプラス
ミドを抽出した。その結果、この2株は、同じ分子量8
.5 kbのプラスミドを持っていた。これら2株から
由来のプラスミドを夫々に、制限酵素BgffiIIで
切断し、0.8%アガロースゲル電気泳動で分析した結
果、どちらも、ベクターに用いたpIJ703のDNA
断片に加えて、約2.8 kbのDNA断片が検出され
た。さらに、前記2株より得たそれぞれのプラスミドを
他の制限酵素(Sac I 、sph I 、 Pst
Iなど)で切断したときに生じる断片の大きさがいずれ
も同一であったことから、この2つのプラスミドは同一
のプラスミドであることが判明し、プラスミドpBRA
1 と命名した。
このハイブリットプラスミドpBRA1を用いて、これ
を再度ストレプトミセス・リビダンスに導入させて形質
転換させた。使用した(ベクター)プラスミドのマーカ
ーであるチオベプチン耐性を基準にして選択された形質
転換株はすべてビアラホス耐性を示した。このようにハ
イブリットプラスミドpBRA1を導入されたストレプ
トミセス・リビダンスのビアラホス耐性形質転換株はス
トレプトミセス・リビダンスLC−1(pBRA−1)
と命名し、この菌株は微工研に微工研菌第10272号
(FERM P−10272)として寄託しである。
上記のことから明らかなように、ハイブリットプラスミ
ドpBRA1を導入することによりストレプトミセス・
リビダンスをビアラホス耐性に形質転換させることが可
能であった。この事実は、ハイブリットプラスミドpB
RAl内の放線菌AB2253株由来の分子量約2.8
 kbのDNA鎖には、ビアラホス耐性遺伝子がコード
されていることを示すものである。
(ij)ビアラホス耐性遺伝子のコード領域の判定ビア
ラホス耐性をになう遺伝子のコード領域は第1図のpB
RAlの制限酵素切断地図の矢印で示した約0.8 k
bのDNAフラグメント中に位置する。このことはプラ
スミドpBI?A1から作製された2種の欠失プラスミ
ド(Sac I欠失及びEcoRI欠失)をそれぞれ導
入されて保持するストレプトミセス・リビダンスの形質
転換株のビアラホス耐性を調査することにより確認され
た。それら欠失プラスミド及びそのプラスミドを保持す
るストレプトミセス・リビダンスの作出は以下のように
行った。
pBRAlをSac I及びEcoRIで切断したのち
、連結酵素T4リガーゼと反応させ、そのリゲーション
混合液を用いてストレプトミセス・リビダンスを形質転
換させた。得られたチオベブチンに耐性な形質転換株の
なかから、プラスミドpBRA1より小さなプラスミド
を保持する株を検索した。すなわち、pBRAlをSa
c Iで切断した場合には、0.7 kbのDNA断片
(第1図のSac I (8)からSac I (S)
の領域)を欠失分子fi7.8 kbのプラスミドを保
持する形質転換株が得られ、またpBRA 1をEco
Rlで切断した場合には、0.6 kbの断片(第1図
のEcoRI (4)からEcoRI (6)の領域)
を欠失した分子量?、9 kbのプラスミドを保持する
形質転換株が得られる。
これらの形質転換株のうち前者はビアラホス耐性を示さ
ず、一方、後者はビアラホス耐性を示した。このことよ
り、欠失部分である第1図の地図中のSac r (8
)〜Sac I (S)の領域内にはビアラホス耐性遺
伝子のコード領域の少なくとも一部は存在し、EcoR
I (4)〜EcoRI (6)の領域内にはビアラホ
ス耐性遺伝子のコード領域は存在しないことが明らかと
なり、その結果、ビアラホス耐性遺伝子のコード領域は
前記した第1図中に矢印で示した領域内に位置すること
が推定される。
(iv )ビアラホス耐性遺伝子の転写方向と塩基配列
の解析 前記した約0.8 kbのDNA断片内に存在するビア
ラホス耐性遺伝子は、第1図の矢印の方向に転写される
。このことは、この約0.8 kbのDNA断片を市販
のプラスミドベクターp[Ic1BまたはpUc19に
組み込んで大腸菌に導入した際のビアラホス耐性の発現
の様相から確認される。プラスミドベクターpUc1B
及びpUc19は、いずれも内部にアンピシリン耐性遺
伝子と1acZ遺伝子の2つの選択マーカーを持ち、そ
の1acZ遺伝子のプロモーターの下流にマルチプルク
ローニングサイトと呼ばれる外来DNAの挿入部位があ
る。ベクターpuc 1Bとpuc 19とでは、その
マルチプルクローニングサイトの塩基配列が逆向きにな
っており、同じDNA断片をfacZ遺伝子のプロモー
ターに対し逆方向に挿入することが可能である。またf
acZ遺伝子のプロモーターは、イソプロピル−β−1
−チオガラクトシド(IPTG)などの誘導物質の存在
下でのみ働くという特徴を持つ、ベクターpLIc1B
およびpUc19に上記の約0.8 kbのDNA断片
を組み込んだハイブリットプラスミドによる大腸菌JM
109株の形質転換株におけるビアラホス耐性は、I 
PTGの存在条件で、この約0.8 kbのDNA断片
のEcoRI側を上流にするように作製されたpUc1
8由来のハイブリットプラスミドによる形質転換株にお
いてのみ認められた。この結果より、上記の約0.8 
kbのDNA断片内にビアラホス耐性遺伝子のコード領
域が存在することが再確認されたと同時にビアラホス耐
性遺伝子の転写方向が第1図の矢印の方向であることが
判明した。
この約0.8 kbのON八へ片の塩基配列を、M 1
3a+p18及びmp19の1本鎖DNAを利用したジ
デオキシ法で決定した結果を添付図面の第3図に示す。
添付図面の第2図の制限酵素切断地図及び第3図の塩基
配列を、ストレプトミセス・バイグロスコピカスATC
C21705(r↑he EMBOJournal J
 6(9)、 2519−2523(1987))やス
トレプトミセス・ピリドクロモゲネスDSM4112(
前記特開昭61−71183号公報)から得られたビア
ラホス耐性遺伝子のものと比較することにより、本発明
のビアラホス耐性遺伝子は、公知の遺伝子と異なること
が示される0本発明のビアラホス耐性遺伝子は、ホスフ
ィノスリシンをアセチル化する酵素をコードしている。
このことは、本発明のビアラホス耐性遺伝子を含むハイ
ブリットプラスミドpBRA1により宿主を形質転換株
させた菌体より酵素液を調製し、これを補酵素アセチル
CoAの存在下でホスフィノスリシンと反応させること
によって確認された。
(v)耐性機序 プラスミドベクターplJ703及びハイブリットプラ
スミドpBR^1をそれぞれを保持するストレプトミセ
ス・リビダンスを、それぞれ、チオペプチンを5μg/
−になるように加えた1%グルコース、0.4%ポリペ
プトン(大五栄養化学株式会社製)、0.4%イースト
エキス(Difco社製)、0.05%MgSO4・7
t1.0.0.1%に!HPO4よりなる組成の培地2
5dに接種し、ステンレス製スプリングを入れて27°
Cで2日間培養後、その培養液2 allを0.2%グ
ルコース、1.2%マルトース、0.4%ポリペプトン
(大五栄養化学株式会社製)、0.4%イーストエキス
(Difco社製) 、0.05%Mg5Oa  ・7
H!00.05%KJPO1よりなる組成の培地100
 rnlに加えて、さらに27°C2日間培養した。 
 6.000回転10分間遠心分離して菌体を集め、0
.3■/−のジチオスレイトールを含んだ50IIIM
リン酸緩衝液(pH6,5)で洗浄後、同緩衝液20d
に懸濁し、氷水中綴音波にて菌体を破砕し、12,00
0回転で10分間の遠心分離を行なって、無細胞の酵素
抽出液を得た。
このように調製した酵素抽出液160μlに基質として
20μg7mlビアラホス溶液又はビアラホスの分解産
物で化学合成により得られたOL−ホスフィノスリシン
溶液(2■/d)をそれぞれ20μlを加え、さらに5
■/dアセチルCoA m液を20μ!加えたものと加
えないものを用意して、30°C2時間反応させた。な
お、OL−ホスフィノスリシンは市販のグルホシネート
液剤より抽出精製したものを使用した。その反応結果を
枯草菌の生育阻止を指標としたペーパーディスク検定で
調べた。
すなわち枯草菌の胞子を含んだDaνis寒天培地(0
,2%グルコース、0.1%(NH4) zsOa 、
0.7%KtHPO,,0,2%に、HPO,,0,0
1%Mg5O<  ・7HzO。
0405%クエン酸ナトリウム、1.2%バタトアガー
(Difco社製))の上に、前記の反応液50μ2を
しみこませた径8鵬のペーパーディスクをのせ、37゛
Cで一夜培養して、枯草菌の生育阻止を観察した。
その結果、プラスミドベクターplJ703を保持する
ストレプトミセス・リビダンスより調製した酵素抽出液
を用いた場合には、いずれの反応条件においても、DL
−ホスフィノスリシン又はビアラホスによる枯草菌の生
育阻止にほとんど変化が認められなかった。一方ハイブ
リットプラスミドpBRA1を保持するストレプトミセ
ス・リビダンスより調製した酵素抽出液を用いた場合は
、ビアラホスを基質とした際には、補酵素アセチルCo
Aの存在の存無にかかわらず枯草菌の生育阻止に変化は
なかったが、DL−ホスフィノスリシンを基質とした際
には、アセチルCoAを加えた時に枯草菌の生育阻止の
消失がはっきり認められた。この事実は、ハイブリット
プラスミドpBRA1を導入することにより、ホスフィ
ノスリシンをアセチル化によって不活性化する能力をス
トレプトミセス・リビダンスが獲得したことを意味し、
本発明のDNA鎖に存在するビアラホス耐性遺伝子は、
ホスフィノスリシンのアセチル化酵素をコードしている
ことを示すものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のビアラホス耐遺伝子を内部に保有す
るDNA鎖を含有するハイブリットプラスミドpBRA
1の制限酵素切断地図である。 第2図は、ビアラホス耐遺伝子のコード領域、すなわち
第1図の矢印の部分のDNA 8N域の詳細な制限酵素
切断地図である。 第3図は、ビアラホス耐遺伝子のコード領域、すなわち
第1図の矢印の部分のDNA 6i域の塩基配列である
。この塩基配列の左上端(上流)が第2図の地図のEc
oRI (6)切断サイトに相当し、右下端(下流)が
第2図の地図のBgf■(9)切断サイトに相当する。 第1図 散工HI (βb) 手続補正書 (自発) 平成 2年 3月19日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ビアラホスに耐性放線菌AB2253株に由来の全
    DNAを制限酵素BglIIで切断して得た分子量約2.
    8kbを有するBglII切断DNAフラグメントと、ス
    トレプトミセス・リビダンスに由来のpIJ703プラ
    スミドDNAを制限酵素BglIIで切断して得たBgl
    II切断DNAフラグメントとを連結して構築されて且つ
    添付図面の第1図の制限酵素地図に示した制限酵素切断
    サイトを有し且つ分子量約8.5kbを有するハイブリ
    ットプラスミドpBRA1中における放線菌AB225
    3株に由来の分子量約2.8kbのBglII切断DNA
    フラグメント〔添付図面の第1図のBglII(1)から
    BglII(9)までの領域のDNA鎖に相当〕である又
    はこれと等価であることを特徴とするビアラホス耐性遺
    伝子を内部に保有するDNA鎖。 2、請求項第1項記載の分子量約2.8kbを有するB
    glII切断DNAフラグメント中に存在し、添付図面の
    第2図に示したEcoR I (6)からBglII(9)
    までの領域における制限酵素切断サイトを有し、かつ添
    付図面の第3図に示した塩基配列を有し、内部にビアラ
    ホス耐性遺伝子を保有する分子量0.823kbのEc
    oR I −BglII切断DNAフラグメントである又は
    これと等価であることを特徴とするDNA鎖。
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