JPH02169984A - 凍結乾燥方法と凍結乾燥装置の乾燥庫 - Google Patents

凍結乾燥方法と凍結乾燥装置の乾燥庫

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JPH02169984A
JPH02169984A JP32488988A JP32488988A JPH02169984A JP H02169984 A JPH02169984 A JP H02169984A JP 32488988 A JP32488988 A JP 32488988A JP 32488988 A JP32488988 A JP 32488988A JP H02169984 A JPH02169984 A JP H02169984A
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temperature
drying
freeze
drying chamber
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Masakazu Kobayashi
正和 小林
Koichi Ariyama
有山 弘一
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Kyowa Vacuum Engineering Co Ltd
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    • F26B5/00Drying solid materials or objects by processes not involving the application of heat
    • F26B5/04Drying solid materials or objects by processes not involving the application of heat by evaporation or sublimation of moisture under reduced pressure, e.g. in a vacuum
    • F26B5/06Drying solid materials or objects by processes not involving the application of heat by evaporation or sublimation of moisture under reduced pressure, e.g. in a vacuum the process involving freezing

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、乾燥材料を凍結状態として真空に保持し得る
乾燥庫内に設けである温度調節可能な水平な棚段の上面
に載架し、棚段より昇華熱を供給しながらy草木蒸気を
真空室に設けたトラップに凝結捕集せしめて乾燥させる
凍結乾燥方法と凍結乾燥装置の乾燥庫についての改良に
関する。
(従来技1#) L述の形態の凍結乾燥手段は、通常、第1図に示してい
る如く、所定の真空度に保持し得るよう形成された乾燥
庫A内に、内部に設けた管路に冷奴および熱媒を循環さ
すことで棚面の温度調節を可能とした棚段a・・・を棚
設し、この乾燥庫Aを、低温に保持できる水蒸気凝結面
を具備する水蒸気凝結器すが収蔵されるトラップ室Bに
、弁機構を介して連通し、そのトラップ室Bに設けた真
空引口に真空排気系を連通させることで構成しであるそ
して、乾燥対象物を凍結乾燥しようとするときは、乾燥
庫Aの扉をあけて、乾燥対象材料を棚段aのL面に載置
し、棚段aの冷却により乾燥対象材料を凍結状態として
おいて、弁機構を開いて真空排気系の作動によりトラッ
プ室Bおよび乾燥庫A内を所定の真空度に制御しながら
、乾燥対象材料の凍結が保持さ、ね9る範囲で、棚段a
の温度を制御して昇華熱を供給し、昇華水蒸気を水蒸気
凝結器すに凝結捕集せしめ、これにより凍結乾燥が行な
えるようシこし、てあり、凍結乾燥の行程の間、乾燥庫
A内の棚段aの温度と乾燥庫A内の真空圧力との制御は
行なうが、乾燥庫Aの壁面温度は制御しないようになっ
ている。
(発明が解決しようとする問題点) この凍結乾燥手段には、棚段aの棚面の温度の分布精度
を、例えば、±1℃以内に向上させてもまた、乾燥庫A
内の真空圧力の制御精度を向上させても、棚段a・・・
棚面上に並列配置した乾燥対象材料の凍結条件および乾
燥条件を均等化することが出来ない問題がある。
この凍結と乾燥条件の不均等は著しいもので、上述の凍
結乾燥装置を用い、それの乾燥庫Aの棚段aの上面に、
乾燥対象材料として水logを注入したバイアルV・・
・を並列載置して所定の凍結乾燥の行程を行ない、この
行程の途中で乾燥過程を中断し、棚段a上に並列するバ
イアルV・・・の全数について、昇華量を測定する実験
を行なったところ、第2図に示している如く、棚段aの
周縁部に位置しているバイアル■・・・の昇華量が棚段
aの中央部に位置しているバイアルV・・・のそれの数
倍にもなる結果となった(第2図において、棚段aの下
縁側が乾燥・庫Aの前面側であり、各バイアルV・・・
を塗り分けている模様は、同第2図にて上方に記載した
欄にある如く昇華量を現わしている)。
ところで、凍結乾燥は医薬品の乾燥に用いることが多く
、その場合、医薬品の材料が、生体成分など、その微妙
な物性が不安定で変化しやすいことから、乾燥後の薬効
、力価など品質の均等性を保証する上で、凍結と乾燥過
程の不均等は著しい妨げとなる。
本発明は、この問題を解消せしめるためになされたもの
であって、凍結乾燥装置の乾燥庫内に棚設する水平な棚
段の上面に並列載置する乾燥対象材料の凍結乾燥が、棚
段の中央部に位置する乾燥対象材料と棚段の周縁部に位
置する乾燥対象材料との温度条件を略凹等に揃えて均等
に行なわれるようになる新たな手段を提供することを目
的とする。
しかして、本発明は上述の目的のために種々の研究と実
験を繰返して得られた知見に基づいて完成したものであ
る。即ち、従来技術において、乾燥庫Aの棚段a上に配
列された被乾燥材料、例えば薬液注入バイアル群の温度
分布、乾燥進行度分布に著しい不均等があることは、既
に知られていたが、その原因が、主に棚段を取囲む乾燥
庫Aの壁面(正面扉内面を含む)温度の影響であること
を、その程度と共に発明者は見出した。
そこで、これを解決する手段は、出熱、いかにして、経
済的に、しかも、凍結乾燥装置が具備すべき各種の機能
を損なわずに、棚段を取囲む乾燥庫Aの壁面または別に
設ける囲い部材の壁面(以下棚段を取囲む面という)の
温度を制御するか、にかかわる。
いかなる温度に、棚段を取囲む面の温度を制御すべきか
についていえば、棚段a上の被乾燥材料たるバイアル群
の外周を形成している外周部のバイアルとそれを取囲む
乾燥庫の壁面との熱の出入りを無くすれば、棚段aの外
周部に位置する/ヘイアルと全側面が同温度のバイアル
で囲まれた状態にある棚段aの中央部に位置するバイア
ルとの温度条件がおよそ揃う、すなわち、棚段aの中央
部に位置するバイアルの温度の変動に合わせて、棚段a
を取囲む面の温度を乾燥工程中変化させていくことが基
準となる。
棚段aの上面の端部に生じるバイアル群から外れた余白
面の多少、棚段の有効間隔とバイアルの高さの関係、そ
の他の幾何学条件に応じて、棚段a上の中央部のバイア
ルの温度と、棚段aを取囲む面の温度とを全く一致させ
るのでなく、僅かに上下に修正を加えれば、より精度を
向上させうること、また、試行錯誤によって、修正を加
えること無しにも均等化効果が得られることを、発明者
は見出した。
棚段aを取囲む面の温度制御の基準値となる棚段中央部
のバイアルの温度は、凍結乾燥の原理のために、必ず、
その棚段aの温度より低く、昇華水蒸気を凝結捕集する
水蒸気凝結器すの温度より高い。
また、棚段aを取囲む面と棚段a上のバイアル群との間
の熱の出入は、それらバイアル群のうちの、棚段aの外
周部に位置する一部のバイアルに集中するために、乾燥
進行度に2〜3倍におよぶ影響を与える。とは言え、通
常の寸法の装置においては、棚段aとバイアル群との間
の熱の受授の総量に比べ、棚段aを取囲む面とバイアル
群の間の熱の授受の総量は遥かに小さく、前者の数分の
1以下である。
以上の知見にもとづいて、発明者は、棚段を取囲む面の
温度調節のために、独立の冷凍装置と独立の加熱装置を
もつ、独立の温度調節系を用意することなく、遥かに経
済的な手段として、既存の棚段温度調節用の熱媒流体循
環系の循環流体の一部を制御弁を介して分岐せしめ、ま
た既存の水蒸気凝結器用の熱Is、流体循環系の循環流
体の一部を制御弁を介して分岐せしめ、その両者の循環
流体で、棚段を取囲む面の温度調節循環系を構成し、そ
の両者の流量の比率を調節することによって棚段を取囲
む面の温度は、棚温と凝結器温度の間の任意温度に調節
できる手段も開発した。
上述の両系統に用いる熱媒体の種類が等しいときには、
両循環系からの分岐流は混合されてよくその種類が異な
るか、あるいは同種であっても、棚段系、水蒸気凝結器
系のそれぞれの循環系の圧力関係をより独立させたいと
きは、両循環系からの分岐流がそれぞれの流路をもって
熱交換しっつ棚段を取囲む面の温度をm節してもよい。
また、棚段を取囲む面の温度調節に用いられた、棚段系
および水蒸気凝結器系からのそれぞれの分岐流は、再び
、それぞれの系統に合流させてよい、この場合、合流に
よって生じる。各循環系統への熱の流入と流出分は、各
循環系内で補充される必要があるが、前述のとおり、棚
段を取囲む面の温度調節に用いる必要のある熱量は、各
系自体の温度調節に用いる熱量に比べて小さく、かつ、
凍結乾燥過程での、対象材料温度の変動は、棚温調節系
、凝結器系における負荷変動に比べて充分に緩やかであ
り、発明の方法が両循環系に不合理な撹乱を与えること
はない。
本発明の具体的手段の1つは、乾燥庫Aの壁面(必要に
応じて正面扉の内面を含む)自体をジャゲット構造とし
、その内部に、上述の分岐波を循環せしめる。この場合
には、乾燥庫A内部には何に一つ追加されず、その洗浄
、点検に有利であるが、半面、温度調節すべきジャケッ
トは、外部側に防熱施工を施すとはいえ、直接に大気温
中に置かれ、かつ、熱容量も大きくなり、棚段a上の被
乾燥材料の予備凍結間および昇華期、つまりジャケット
をマイナス数十度に保つための冷凍負荷は大きい。
本発明の具体的手段の他の1つは、乾燥庫Aの壁面(必
要に応じて正面扉の内壁面を含む)に沿って、内部に熱
媒流体循環可能の直立する仕切壁状の循環プレートを設
けることである。
この場合は、外気温の影響は、乾燥庫A壁の防熱施工に
加えて、循環プレートと乾燥庫Aの壁面との間の10〜
20mmの空隙によって緩和されるから、循環プレート
の温度制御のための熱負荷を小さくできる。半面、乾燥
庫A内部に循環プレートが追加されるので、洗浄、点検
の負担は増加する。しかし、既に、内部に水平な棚段a
を備えているのであるから、より洗浄しやすい循環プレ
ートの追加による負担の増加は、不合理とは言えず目的
に応じて、いずれかを選択できる。
温度条件の均等化の達成度のみを論じるなら、棚段の両
側端部のみでなく、棚段の前端部、後端部についても、
乾燥庫Aの壁面の影響を抑制することが望ましいことは
言うまでもない、しかし、棚段を循環する熱媒流体のた
めの配管(しばしばフレキシブル配管)の施工には、少
なくとも、棚段の一端部が必要であり、かつ正面扉につ
いては、覗窓その他が望まれる場合もある。
そうした事情から、棚段の両側端、あるいは、それに後
端か前端か何れか一方を加えた壁面にのみ対策を限るこ
とが、合理的な場合も少なくない、バイアルは通常、第
3図のように配列され、最も強い影響を受けるバイアル
は、隣接バイアル数が、少ない(2〜3個)バイアルで
あるから、両側のみの対策でもその効果は大きい。
したがって、本発明では、他の機能やコストとの兼ね合
いで対策個所を選択可能とした。
(実施例) 次に実施の一例を、第4図および第5図の構造説明図な
らびに第6図の熱媒流体の配管説明図により説明する。
該構造説明図および配管説明図はいずれにおいても、凍
結乾燥装置において公知で、かつ、本発明の説明に不要
である構成については省かれている。
第4図は、乾燥庫Aの正面図(ただし正面扉を開放した
状8)で、同図において、1は乾燥庫Aの本体、aはそ
の本体1の内部に棚設した温度調節可能な水平な棚段C
は熱媒流体を循環さす循環プレートを示す。
棚段a・・・は区側では最上の温度保証棚を含む8段に
棚設してあり、被乾燥材料を載置する実質的な棚段aは
7段である。そして、これら棚段a・・・は、油圧、ま
たは空圧によって作動する上部ラム2の昇降杆20の下
端に、最上位の棚段a(温度保証棚)が固定支持され、
第2位以下の棚段a・・・がそれぞれ上位の棚段に設け
た吊り具21・・・に摺動自在に吊下げ支持されていて
、上部ラム2の作動で昇降杆20を上昇行程のエンドに
まで上昇させることで、第4図および第5図に示してい
る如く、各棚段a・・・が等間隔を保持して吊下げられ
た状態となり、また、昇降杆20を下降行程側のエンド
にまで下降させることで、各棚段a・・・が重合して積
層する状態に折畳まれるようになっている、また、各棚
段aにはそれの内部に循環さす熱媒流体の出入口(図示
省略)が設けられ、その出入口は、乾燥庫A内の後部に
配設される出入多岐管3争3とフレキシブル配管30・
30(第4図では、最上位の棚段aと下から2段目の棚
段aに対してだけ例示している)で連結している。
また、乾燥庫Aの本体1は、それの後面側の機壁1aに
、水蒸気凝結器b(第6図)を収蔵するトラップ室Bへ
連通ずるための真空配管口13が設けられている。この
真空配管口13は、場合によっては乾燥庫Aの本体1の
天井壁あるいは一方の側壁に設けられる。
内部に熱媒流体を循環させる循環プレートCは、L述の
如く構成される通常型の凍結乾燥装置の乾燥庫A内にお
ける本体1の左右の側壁1b−1bの内面と該本体1内
に棚設した前述の棚段a・・・の左右の側端との中間部
位に、直立する仕切壁状に設けられている。そして該循
環プレートC−Cは、乾燥庫Aの本体lの天井壁(およ
び/あるいは)左右の側壁1b・1bの内面に固定支持
されまた、それの内部に循環さす循環熱媒体の出入口に
接続する配管40・・・は、本体lの後壁1aあるいは
側壁1bを貫いて本体1の外部に引き出されている。
該循環プレートCは、乾燥庫Aの本体1の正面扉ICの
内面と棚段a・・・の前端との間にも設ける場合がある
。この場合、循環プレートCは正面扉ICの内面に該正
面扉ICと一緒に開閉回動するよう固定支持するか(第
4図)、あるいは・、二重扉状に各別に開閉回動するよ
う支持し、それの内部に循環さす熱媒流体の出入口に接
続するフレキシブル配管を、正面扉ICの回動軸側に配
設して本体lの側壁1bを貫き外部に引出すようにして
よい。
第4図、第5図に示す実施例では、乾燥庫Aの本体1の
後壁1aの内面に沿う循環プレートCは存在しないが、
もちろん本体1の左右の側壁1bや1bの内側に設けた
循環プレートCの如く、この後壁1aの内側にも同様に
追加できる。ただしこの場合には、真空配管口13を本
体1の天井壁に移すか、循環プレートCと本体lの後壁
1aとの間の距離を増して、水蒸気流路を確保すること
が必要である。
第6図は、上述の如く乾燥庫Aの本体1の壁面の内側に
設ける循環プレートC・・・に循環さす熱媒流体の循環
系の一例を示す0図では乾燥庫Aおよびトラップ室Bを
二重破線で表わしたほかは、熱媒流体の循環系路のみが
示されている。またこの実施例では、水蒸気凝結器すが
、冷媒と熱媒流体との熱交換プレートとして構成され、
棚段の冷却器を兼ねたものとなっている。同図において
、aは乾燥庫Aに設けた棚段、Plは棚段用の循環ポン
プ、P2はトラップ用の循環ポンプ、vl・V2−V3
ΦV4は自動弁、Cは循環プレート、Hはヒーターを示
す。
次に上述の凍結乾燥装置を凍結乾燥の操作順に従って説
明する。
被乾燥材料、例えば薬液入りバイアル群を棚段a上に配
列後、循環系路に設けである自動弁Vlを開、自動弁■
2を閉、循環ポンプP2停止の状態として、循環ポンプ
Plを作動さすことで、熱媒流体は、太い実線、太い破
線の流路を循環し、水蒸気凝結器兼棚段冷却器すにより
棚段a・・・は冷却される。これにより棚段a・・・上
に配列したバイアル内の薬液は凍結する。このとき、従
来装置では棚段a・・・を取り囲む乾燥庫Aの壁面が冷
却されないために、棚段aの外周部に位置するバイアル
は冷却が浅くなる。しかし、上述した本発明手段では、
この行程で自動弁V3が自動的に開くようにするか1手
動操作で開くことで、循環プレートC・・・に(必要に
応じて正面扉ICの内側および後壁1aの内側にも循環
プレートCを設けたときにはそれらにも)熱媒流体が循
環し、棚段a上の外周部に位置する被乾燥材料の温度条
件を棚段a上の中央部に位置する被乾燥材料の温度条件
に対し均等化する。
ついで、真空排気終了後、熱媒流体の循環系路は、棚段
系と水蒸気凝結器系とに分割される。即ち、自動弁v1
が閉じ、自動弁■2が開き、循環ポンプPiとP2とが
共に稼動する状態となる。
通常、棚段a・・・の温度は、+20〜−10’C程度
に、水蒸%凝結器すの温度は−50〜−65°C程度に
保たれる。そして、被乾燥材料たる薬液の温度は必ず前
記前温度の中間を保つから、このとき、自動弁v3およ
び自動弁■4の開閉によって循環プレートCの温度を、
およそ薬液の温度に等しく調節できる。この循環プレー
トCの温度の調節によって棚段a上に並列する各バイア
ル内の薬液の昇華速度は均等化される。A華が進行し薬
液中の凍結部が消滅しはじめると、薬液温度は次第に棚
段aの温度に近づき、その棚温(棚段aの温度)は+2
0〜+50℃に上昇され、水分が消失した薬の温度は乾
燥終点で棚温にほぼ等しくなる。この薬の温度の変化に
応じて循環プレートCの温度も薬の温度にもほぼ等しく
修正される。循環プレートCの温度は、予め実験により
定めたプログラムに依ってもよく、または、棚段a上に
配列したバイアルのうちの棚段aの中央部に位置するバ
イアル内の薬の温度をA11l定し、その温度信号にも
とづいて追値的に制御するようにしてもよいこのように
構成せる本発明手段は次のように作用する。
在来の装置とにおいては、予備凍結、乾燥における共通
ロフト内に異る温度履歴の薬剤が混合することになり、
均等品質の証明が困難であった。しかし、本発明手段に
よれば、共通ロフト内の温度履歴を完全に均等化するこ
とはできないにしても乾燥庫Aの正面扉1cの内側およ
び後壁1aの内側には循環プレートCを設けず、左右の
側壁1b・1bの内側のみに循環プレートCを設けた場
合であっても、第3図のバイアル配列図に示す(イ)バ
イアル(隣接バイアル2本)、伯)バイアル(隣接/ヘ
イアル3木)への影響が抑制され、鼓も強く壁面の影響
を受けるものは(ハ)バイアル(隣接バイアル数4)と
なる、実験によれば棚段aを囲う壁面の温度の影響は、
隣接バイアル数が少ないほど強いから、均等度は左右の
側壁1b−1bの内側に設けた循環プレートC・Cのみ
でも顕著でありこれに正面扉ICの内側および後壁1a
の内側に循環プレートCを追加すれば、その壁面の温度
の影響に起因する不均等は観測できない程度にまで抑制
される。
在来装置における不均等が、仮に品質上の不均等をもた
らさないことが証明されている場合にも、本発明手段に
おいては、乾燥時間の短縮が得られるようになる。
公知のとおり、通常の積でない例として、棚段aの上面
に並列したバイアルのうちの外周部に位置するバイアル
内の被乾燥材料は、棚段a・・・を取り囲む壁面からの
追加入熱によって棚段aの中央部に位置しているバイア
ル内の被乾燥材料の乾燥所要時間の繕〜局時間に昇華を
終る。言い替えれば、棚段aを取り囲む壁面などからの
追加入熱を受けるバイアル内の被乾燥材料が、入熱過剰
によって融解してしまわない限度に、棚段aの温度を低
く制御しているために、棚段aの中央部のバイアルへの
入熱が過度に抑制され、結果としては融解なしに凍結乾
燥できる時間の2〜3倍もの時間を要している。ところ
が、本発明手段によれば、この不均等を少なくとも1.
5倍以下にできるから、棚段aの温度をより高く保ち、
所要時間を0.5〜0.7倍に最縮でき、同一期間内に
2〜1.4倍回数運転できるので、必要な棚面積を50
〜70%に縮小できる。棚段の有効段数が10段であれ
ば、これを5〜7段にできるので、r4側2枚の循環プ
レート、あるいはさらに1〜2枚の追加のコストは吸収
できる。
以上説明したように、本発明手段は、凍結乾燥装置の乾
燥庫A内に棚設した棚段a・・・上に凍結した被乾燥材
料を並列載置して凍結乾燥させるに際し、乾燥庫A内の
棚段aと該乾燥庫Aの壁面との中間に配設した循環プレ
ートCまたは該乾燥庫Aの壁面に設けた循環ジャケット
に熱媒流体を循環させて、該循環プレートCまたは循環
ジャケットの温度を、棚段a上に載置せる被乾燥材料の
うちの棚段a中央部に位置する被乾燥材料の温度に略等
しい温度に制御して、棚段a上に載置せる被乾燥材料の
うちの棚段周縁部に位置する被乾燥材料の温度条件を棚
段中央部に位置する被乾燥材料の温度条件に近づけて凍
結乾燥を行なうのであるから、凍結乾燥装置の乾燥庫内
に棚設する水平な棚段の上面に並列載置する乾燥対象材
料の凍結乾燥が、棚段の中央部に位置する乾燥対象材料
と棚段の周縁部に位置する乾燥対象材料との温度条件を
略凹等に揃えて均等に行なわれるようになって、従来、
予備凍結、乾燥過程における共通ロフト内に異なる温度
履歴の被乾燥材料が混合することで均等品質の証明が困
難であった問題が解消されるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従前手段の説明図、第2図および第3図は従前
手段の作用の説明図、第4図は本発明の実施例装置の正
面図、第5図は同上の縦断側面図、第6図は同上の熱媒
流体の循環系路の説明図である。 図面符号の説明 B・・・トラップ室 H・・・ヒーター P2・・・循環ポンプ a・・・棚段 1・・・本体 1b・・・左右の側壁 2・・・上部ラム 21・・・吊り具 30・・・フレキシブル配管 A・・・乾燥庫 C・・・循環プレート Pi・・・循環ポンプ Vl・■4・・・自動弁 b・・・水蒸気凝結器 1a・・・後面側の機壁 lc・・・正面扉 20・・・昇降杆 3・・・出入多岐管 40・・・配管 第 図 第 図 第 図 乙 第 図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、被乾燥材料を、凍結せしめて、凍結乾燥装置の
    乾燥庫A内に棚設せる温度調節可能な水平な棚段a上に
    載置し、乾燥庫A内を所定の真空度に保持しながら棚段
    aから昇華熱を供給し、昇華する水蒸気を乾燥庫Aに連
    通するトラップ室B内に配設せる水蒸気凝結器bに凝結
    捕集せしめて乾燥させる凍結乾燥方法において、乾燥庫
    A内の棚段aと該乾燥庫Aの壁面との中間に配設した循
    環プレートCまたは該乾燥庫Aの壁面に設けた循環ジャ
    ケットに熱媒流体を循環させて、該循環プレートCまた
    は循環ジャケットの温度を、棚段a上に載置せる被乾燥
    材料のうちの棚段a中央部に位置する被乾燥材料の温度
    に略等しい温度に制御して、棚段a上に載置せる被乾燥
    材料のうちの棚段周縁部に位置する被乾燥材料の温度条
    件を棚段中央部に位置する被乾燥材料の温度条件に近づ
    けて凍結乾燥を行なうことを特徴とする凍結乾燥方法。
  2. (2)、所定の真空度に保持し得る乾燥庫A内に、温度
    調節を可能とした水平な棚段aを棚設し、その棚段aの
    左右両側端と前記乾燥庫Aの左右の両側壁面との中間に
    、直立する仕切壁状に循環プレートCを設け、その循環
    プレートCの内部に、前記棚段a内に循環さす熱媒流体
    の一部および水蒸気凝結器b内に循環さす熱媒流体の一
    部を、循環可能とし、該循環プレートC内への、前記熱
    媒流体の両方あるいはその一方の流量の制御により、該
    循環プレートCの温度を調節可能とした凍結乾燥装置の
    乾燥庫。
  3. (3)、乾燥庫Aの正面扉の内側と、棚段a前端との中
    間に、正面扉に支持された直立する仕切壁状の循環プレ
    ートCを設け、その循環プレートCの内部に、前記棚段
    a内に循環さす熱媒流体の一部および水蒸気凝結器b内
    に循環さす熱媒流体の一部を循環可能とし、その熱媒流
    体の両方または一方の流量の制御により該循環プレート
    Cの温度を調節可能とした請求項(2)記載の凍結乾燥
    装置の乾燥庫。
  4. (4)、乾燥庫Aの背壁面と棚段a後端との間に、仕切
    壁状の循環プレートCを設け、その循環プレートCの内
    部に、前記棚段a内に循環さす熱媒流体の一部および水
    蒸気凝結器b内に循環さす熱媒流体の一部を循環可能と
    し、その熱媒流体の両方または一方の流量の制御により
    該循環プレートCの温度を調節可能とした請求項(2)
    および(3)記載の凍結乾燥装置の乾燥庫。
  5. (5)、所定の真空度に保持し得る乾燥庫A内に、温度
    調節を可能とした水平な棚段aを棚設し、その乾燥庫A
    と連通するトラップ室B内に低温に保持し得る水蒸気凝
    結器bを内臓し、かつ、該トラップ室Bに真空排気系が
    連通する凍結乾燥装置において、乾燥庫Aの少なくとも
    左右の両側の壁面を、熱媒流体が循環するジャケットに
    形成し、そのジャケット内に、前記棚段a内に循環さす
    熱媒流体の一部および水蒸気凝結器b内に循環さす熱媒
    流体の一部を循環可能とし、その熱媒流体の両方または
    一方の流量の制御により前記壁面の温度を調節可能とし
    た凍結乾燥装置の乾燥庫。
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