JPH02166221A - 熱処理雰囲気炉のベステイブルエアーパージ方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱処理雰囲気炉のベステイブルエアーパージ方
法に関するもので、特に原料ガス（炭化水素ガス）と酸
化性ガス（エアー、純酸素等）を直接炉内に供給する雰
囲気熱処理に有効であることを特徴とするものである。

〔従来の技術〕

雰囲気熱処理において、プロパン、メタン、水素、−酸
化炭素等に一定割合でエアーが混合すると爆発する。

もつとも、炉内が上記ガスの発火点以上に熱せられてい
る場合にはエアーが混入しても接触面で燃焼し、爆発の
危険はない。

従来、作業再開時等における焼入ベスティブル等のエア
ーパージは中間扉沈設けた穴の自然着火等により行って
いた。

すなわち、中間扉を含む全扉を閉めた状態で高温加熱（
７３０℃以上）に加熱した加熱炉に変成ガスを供給し、
該加熱炉内のエアーを燃焼に供してパージする。その後
中間扉の穴に自然着火が行われ、ベスティブル内のエア
ーが燃焼に供されてパージされ、その後は排気筒から排
出、燃焼させていた。

その他中間扉の穴にトーチで着火後に焼入ベステイブル
扉を閉めてベステイブル内のエアーをパージする方法も
採用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記中間扉の穴に着火させてエアーパージする方法は、
何らかの事情で、エアーパージが完了しないうちに失火
して爆発の危険があった。

矛２図にもとづいて、その理由を説明すると、同図は従
来の一般的な熱処理雰路気炉であり、（１）は装入ベス
テイブル、（２）は加熱炉、（３）は焼入ベステイブル
、（４）は装入扉、（５）は焼入ベステイブル扉、（６
）は装入ベステイブル（１）と加熱炉（２）間に設けら
れた中間扉、（７）は該中間扉（７）に設けられた穴、
〔８）は加熱炉〔２）と焼入ベステイブル（３）間に設
けられた中間扉、〔９）は該中間扉（８）に設けられた
穴、（１０）は攪拌ファン、（１１）はそれぞれ排気筒
、（１２）はそれぞれ爆風予防装置、（１３）は焼入油
である。

上記構成において、特に焼入ベステイブル（３）におけ
るエアーパージに問題があった。

すなわち、焼入ベステイブル（３）の油槽は必然的に中
間扉（８）の下方に位置させられるとともに、必要量の
焼入油の貯留するため焼入ベステイブル（３）より拡大
された構造とされている。

その結果、中間扉（８）の穴（９）から下方Ｃ点斜線部
分）の容量が極めて大ぎいものとなっている。

したがって、中間扉（８）の穴（９）に着火が行われ、
その上方に上昇気流が生じても油面近くのエアーパージ
はなかなか進まない。

そのうちに、油面近くから焼入ベステイブル（３）内忙
炭酸ガス等がたまりはじめ酸素濃度が低下し、それが上
記穴（９）部に至るとその着火が消され、不完全燃焼ガ
スの存在により爆発が生じるものであった。

上記のごとき失火及び爆発は変成ガスを使用せず、原料
ガス（炭化水素ガス）と酸化性ガス（空気、純酸素等）
を直接炉内に供給する熱処理方法（特開昭５１−７０１
３６号公報、特開昭５９−２２２５７１号公報、特公昭
５５−２４５００号公報等）においては、そのガス使用
量が少いことにより特に問題となるものであった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記問題点を解決するため、ベステイブル内の
エアーをブロア、ポンプ等により７３０℃以上に加熱し
た加熱炉に強制的に循環させ、原料ガスの燃焼に供して
ベステイブル内のエアーをパージすることを特徴とする
ものである。

〔作　用〕

本発明では装入ベステイブル扉（５）、中間扉（６）〔
８）、焼入ベステイブル扉（５）が閉められ、加熱炉（
２）が７３０℃以上に加熱させられる。

そして、加熱炉（２）に所定量の原料ガスが供給される
。

同時にブロア（１４）が駆動させられる。

その結果、加熱炉（２）内において原料ガスが燃焼させ
られ、所定雰囲気が生成される。

本発明では上記のごとき熱処理方法においては加熱炉（
２）に供給される酸化性ガス量は焼入ベステイブル（３
）からブロア（１４）によって供給されるエアー量を考
慮して行われる。また、ブロア（１４）の駆動時間はタ
イマー制御により行われる。

上記のごとき本発明におけるエアーパージはブロアの性
能、容量等により差異があるが極めて短時間に完了し経
済的であり、しかも安全である。そして、特にガス使用
量の少い熱処理方法、すなわち、原料ガス（炭化水素ガ
ス）と酸化性ガス（エアー、純酸素等）を炉内に値接供
給する、使用ガス量の少い熱処理方法において特に有効
であり、しかもパージするエアーが雰囲気生成に利用さ
れる結果となるものである。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を図面について詳細に説明する
。

ｇ□　１図には本発明を実施する装置の一例が示されて
いる。

なお、矛１図において、矛２図と同じ部分は同一の符号
を付している。

同図には焼入ベステイブル（３）のエアーパージの一例
が示されている。

すなわち、焼入ベステイブル【３）から途中にブロア（
１４）を設けた配管（１５）を加熱炉（２）に連通させ
たものである。

同様の機構は装入ベステイブル（１）側に設けてもよい
ものである。

なお、上記焼入ベステイブル（３）側の配管（１５）の
開口部は焼入油（１３）の油面近くとすることが望まし
い。

さらに、ブロア（１４）はタイマー付きとすることが望
ましい。

該タイマーの設定時間は焼入ベステイブル（３）の容量
を考慮して決められる。

上記構成の本発明はベステイブル内のエアーを強制的に
加熱炉に供給して燃焼させるものであり、従来のごとき
失火に伴う爆発の危険もなく安全であり、パージ時間も
短縮され、経済的である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、ベステイブルのエアーパージを安全、
かつ迅速に行うことができ、経済的である効果が得られ
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明を実施する装置の一例を示し、２・１図は
その断面図、矛２図は従来例を示す断面図である。 （１）・・・装入ベステイブル、（２）・・・加熱炉、
（３）・・・焼入ベステイブル、（６１（８１・・・中
間扉、（１４）・・・ブロア、（１５）・・・配管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ベステイブル内のエアーをブロア、ポンプ等により７３
   ０℃以上に加熱した加熱炉に強制的に循環させて原料ガ
   スの燃焼に供し、ベステイブル内のエアーをパージする
   ことを特徴とする熱処理雰囲気炉のベステイブルエアー
   パージ方法。