JPH021661B2 - - Google Patents

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JPH021661B2
JPH021661B2 JP4104883A JP4104883A JPH021661B2 JP H021661 B2 JPH021661 B2 JP H021661B2 JP 4104883 A JP4104883 A JP 4104883A JP 4104883 A JP4104883 A JP 4104883A JP H021661 B2 JPH021661 B2 JP H021661B2
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JP
Japan
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container
mold
groove
mandrel
shape
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JP4104883A
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English (en)
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JPS59165630A (ja
Inventor
Kazumasa Morioka
Tooru Yoshimi
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP4104883A priority Critical patent/JPS59165630A/ja
Priority to US06/526,775 priority patent/US4534927A/en
Priority to KR1019830004038A priority patent/KR840005686A/ko
Priority to DE8383305026T priority patent/DE3364194D1/de
Priority to CA000435772A priority patent/CA1205968A/en
Priority to EP83305026A priority patent/EP0103440B1/en
Publication of JPS59165630A publication Critical patent/JPS59165630A/ja
Publication of JPH021661B2 publication Critical patent/JPH021661B2/ja
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は発泡シート製容器の口縁捲回装置に
関し、特に容器の開口部上端に外方側へ捲回され
た口縁部を有する容器として寸法精度が高く強度
的にも優れているものを製造できると共に、口縁
部の捲回加工を能率よくできる装置を提供しよう
としている。
従来より紙製のコツプ状容器等においては、開
口部上端を捲回して丸く曲成されたカール状リブ
もしくはカールリツプを形成する、いわゆるリツ
プカール加工を施すことが行なわれており、上記
カール状リブまたはリツプの形成によつて、容器
口縁部の補強を果たすと共に飲料容器等として使
用した場合の口当りが良くなり、衛生的にも好適
であるとされている。
また近年上記紙製容器に比べ、保温性、保冷性
等に優れた発泡ポリスチレンシート製等のカツプ
状容器も使用され出しているが、これら発泡シー
ト製容器の場合には上記リツプカール加工が非常
に困難であつた。
即ち、発泡シートによる成形品は、シート形成
時の延伸によつて生じるシート自体の方向性によ
り、容器円周方向への伸びが少なく、また発泡シ
ートは断熱性を有しているので短時間で適当な軟
化温度まで加熱昇温することが難かしい欠点があ
り、その為捲回加工の際に割れたり裂け易くて捲
回性が非常に悪く、仕上りも悪くなつて口縁部全
周にわたる均一な捲回加工が行ない難く、凹凸や
シワが生じたり製品の寸法精度も劣る問題があ
り、特に容器とは別個に形成された蓋を口縁部に
嵌合して被蓋可能にする場合等には、口縁部の正
確な寸法精度が要求されるので、従来の捲回口縁
部付の発泡シート製容器では使用不可能であつ
た。
また、非発泡の合成樹脂製容器を回転させなが
ら加熱された成形型へ押込んでリツプカール加工
を行なう方法や装置(例えば特公昭38−24594号、
特公昭39−2082号等参照)を、発泡シート製の容
器に応用することも試みられたが、前記諸問題を
完全に解決することは出来ず、リツプ形状が不完
全で満足のいくものではなく、一層の改善が要望
されていた。
そこで、この発明においては、上記発泡シート
からなる容器であつて、しかも寸法が正確で使用
し易い捲回口縁部を有する容器を製造できると共
に、上記発泡シート製容器を能率良く仕上りも良
好に製造できる装置を開発したものであつて、そ
の構成としては、熱可塑性樹脂発泡シートにて側
壁と底部とが一体に形成された容器を嵌合可能に
形成したマンドレル型は、回転自在で且つ昇降自
在に設けると共にマンドレル型外面に開孔する真
空吸着孔を形成してあり、上記マンドレル型の下
部側方には、屈曲溝形成用熱刃をマンドレル型側
へと近接移動自在に設け、マンドレル型下方位置
には容器口縁部の成形用溝を形成した成形型を固
定設置すると共に、上記成形用溝を加熱自在に形
成していることを特徴としている。
次いで、この発明の実施態様について図を参照
しながら以下に例示する。
まず、この発明装置に使用する発泡シート製容
器について説明すると、容器1はポリスチレン発
泡シート等の熱可塑性樹脂の発泡シートからな
り、真空成形等の通常のシート成形方法にて、側
壁と底部とが一体に膨出成形されたカツプ状の成
形品である。
そして、容器1は側壁全体が開口側へと拡がる
テーパー状に形成されていると共に、側壁上部1
0のみは略垂直に形成され、下方の他部分との間
に段差を設けてあつて、容器1のスタツク時の重
ね合せおよび取出しを容易にしている。また容器
1の底部11は中央部分を上方へ凸レンズ状に湾
曲形成してあり、容器1の座りを良くすると共
に、容器1内に飲み物等の収納物を入れた際に、
収納物の重み、および熱湯を入れた場合の熱によ
り、底部11が変形しないようになつている(第
2図参照)。
そして、容器1の開口部上端において、20′
は鉤形状に外方側へ湾曲したフランジ状の口縁部
であり(第3図参照)、この発明装置では上記フ
ランジ状口縁部20′をさらに湾曲させて捲回さ
れた口縁部を形成するものである。
そして、第1図に示すこの発明装置は、上方の
マンドレル型7および下方の成形型6を組合せて
あり、このうちマンドレル型7はアルミニウム等
の金属からなり、容器1の内面に密着嵌合できる
形状を有すると共にマンドレル型7下端に設けた
駆動軸71にて、回転および昇降自在に構成され
ている。駆動軸71はモータに直結して回転させ
たり、プーリやギヤを介して回転させるものや、
油圧あるいは空圧シリンダーにて昇降させたり、
カム機構やラツクピニオン機構にて昇降させる
等、その駆動機構については自由に変更でき、回
転速度は約1〜1.5秒/回であるが、成形サイク
ルによつては、それ以上の回転でもよい。
また、マンドレル型7の外表面には多数の真空
吸着孔70を開孔してあり、上記真空吸着孔70
は駆動軸71の中央を貫通して、適宜真空装置へ
連結されている。真空吸着孔70の具体的な配置
形状として、図示した装置では、マンドレル型7
の外側面に3段の真空溝72を形成し、この真空
溝72に各々径1mmφの8個の真空吸着孔70を
円周方向に均等に配置して開孔していると共に、
マンドレル型7の上面中心にも1個の真空吸着孔
70を設けている。
なお上記真空吸着孔70の配置については、マ
ンドレル型7の側面および上面に形成している
が、容器1を吸着固定できればマンドレル型7の
上面または側面のみに設けておいてもよい。そし
て真空吸着孔70の真空圧は約76〜60mmHgに設
定しておく。
また、上記真空吸着孔70は真空装置とは別
に、圧力空気源へも連結可能になつていて、真空
吸着孔70から圧力エアーを吹き出すこともでき
るようになつている。
特に圧力エアーを吹き出す場合には、マンドレ
ル型7上面の真空吸着孔70が有効となる。
次に成形型6はマンドレル型7の下方位置に固
定設置されてあり、マンドレル型7の駆動軸71
が成形型6の中心を貫挿していると共に、マンド
レル型7の下面と成形型6の上面の間にはわずか
な隙間(例えば約3mm程度)が形成されてあり、
駆動軸71にてマンドレル型7を下降させること
によつて、マンドレル型7を成形型6上に当接す
るまで移動できるようになつている。
60は成形用溝であり、成形型6上面において
マンドレル型7の外周縁付近に周溝状に形成して
あり、この成形用溝60に容器1のフランジ状口
縁部20′を挿入押圧して屈曲加工を行なうもの
である。従つて成形用溝60の形状は、最終的に
成形する口縁部の形状によつて所要の溝形状に形
成される。
そして、成形型6の外周部分には鋳込みヒータ
61が内蔵されてあつて、成形型6全体、特に成
形用溝60を加熱できるようにしている。上記鋳
込みヒータ61は、容器1のうち特に大きな変形
を要する個所を有効に加熱できる位置に設けるの
が好ましく、具体的には成形用溝60の内周縁付
近を最も重点的に加熱すれば最適となる。また鋳
込みヒータ61に代え、成形型6の外周側面にバ
ンドヒータを捲回設置しておいても実施可能であ
る。そして上記ヒータ61による加熱温度は、容
器1を屈曲成形可能な温度、例えば104±5℃程
度に設定しておく。
また、62はシリコン液供給孔であり、成形用
溝60に開孔していて、潤滑用のシリコン液を成
形用溝60内へ供給できるようになつている。
次に4は熱刃であり、マンドレル型7の下端付
近の外周位置にマンドレル型7の中心方向に向つ
て近接移動自在に設けてあり、熱刃4は内蔵のカ
ートリツジヒータによつて加熱されており、熱刃
4の先端をマンドレル型7に嵌合した容器1の側
壁外周に押し当て、後述する屈曲溝を溶融形成で
きるようになつている。従つて熱刃4の先端形状
は、形成する屈曲溝の形状に対応したものであ
り、例えば厚さ1.3mm、奥行4mmで横幅が40mmの
角形状に形成しておく。そして熱刃4の加熱温度
は、容器1を形成する発泡シートの溶融温度以
上、例えば280℃に設定してあるが、250℃〜280
℃の範囲で好適に使用でき、250℃〜300℃でも実
施可能である。また、熱刃4の移動機構について
は、油空圧シリンダーその他既知の機構で自由に
実施できる。(第1図参照)。
上記この発明装置においては、マンドレル型7
への容器1の供給機構および、加工後の容器1の
回収機構については図示していないが、従来同様
の搬送機構、例えばスパイラルフイーダーやエア
ーシユーターあるいは適宜コンベア機構等を組み
合せて構成すればよい。
以上のごとき装置を使用する容器1の口縁捲回
方法について説明する。
まずフランジ状口縁部20′付の容器1をマン
ドレル型7上に供給し、真空吸着孔70で吸着し
て容器1をマンドレル型7に密着嵌合させて固定
する。この段階で、容器1のフランジ状口縁部2
0′は成形型6の成形用溝60に挿入されるので、
ヒータ61により口縁部20′は予備加熱される。
次に熱刃4をマンドレル型7側へ前進させ、熱
刃4の先端を容器1の側壁のうち、口縁部20′
の湾曲部分の先端22よりわずかに上方(容器1
の下方側)に押し当て、当該個所を溶融し所定の
屈曲溝50を形成する。なお、このときマンドレ
ル型7および容器1を回転させることによつて、
屈曲溝50を容器1の全周にわたつて形成するこ
とができる(第4図参照)。
上記屈曲溝50の形状としては、溝幅Wが溝の
平均深さDと同じか若しくは僅かに大きい程度に
形成するものとし、具体的には溝幅Wが溝深さD
よりも0.1〜0.3mm程度大きいものが好適である。
上記屈曲溝50は、後述する折曲時に側壁上部
10が折損しない程度の残余部が残る程度に、屈
曲溝50の底辺51の肉厚を設定しておくことが
好ましい。但し容器1を形成する発泡シートとし
て非発泡シートが積層された積層シートを用いる
場合には、発泡シート部分には残余部が残らなく
てもよい。具体的には、容器側壁10の肉厚T1
=0.5〜3.0mmに対して、溝幅W=T1+0.1〜0.3mm、
屈曲溝50底部の肉厚T2=T1−0.2〜1.0mm程度の
寸法に形成するものとする(第5図参照)。
なお、屈曲溝50の底辺51と上下の側辺5
2,53とが略直角に接続される上下の角部に
は、小さなアールが形成される場合もあり、また
屈曲溝50の深さが容器下部側から上部側へと浅
くなるよう、底辺51に傾斜を形成しておいても
よい。
上記屈曲溝50の形状は熱刃4の先端形状の変
更によつて決定されるが、実施上屈曲溝50は熱
溶融にて形成されるので、熱刃4の形状と完全に
一致した形状には形成されない。従つて上記溝幅
Wと深さDとの関係等を満足すれば、若干の相違
は許容でき、熱刃4の形状も予めこれを考慮して
形成しておく。
次に屈曲溝50を形成した容器1およびマンド
レル型7を回転させながら降下させる(第6図参
照)。但し、屈曲部の溶融形成が良好でバラツキ
のない時は回転を必要としない。
上記降下によつて容器1下部のフランジ状口縁
部20′が成形用溝60側へ押圧され、屈曲溝5
0の下部側辺52と底辺51との角部となる基点
54から口縁部20全体が外方へ折曲されること
により、口縁部20′のうち、側辺52と底辺5
1および側壁上部10の外面と側辺53とが対向
し、L字状をなす線24と線23とが形成され
る。そして上記線23および線23が形成される
ことによつて、側壁10の上端に残余部241を
介して、略直角に外方へ延出した延出部21が形
成され、さらに延出部21から下方側に鉤状に湾
曲形成された湾曲部22が形成され、湾曲部22
の先端22′は側壁上部10の外面に対向して当
接するか、もしくは側壁上部10と湾曲部22の
先端22′との間に若干の隙間をあけて対向する。
従つて上記のごとき延出部21と湾曲部22とで
構成された捲回状の口縁部20と側壁上部10と
で囲まれた中央部分には空洞30が形成される
(第7図参照)。
なお湾曲部22については、当初のフランジ状
口縁部20′の湾曲部分の形状と略同様であるが、
成形用溝60の溝形状に沿つて押圧されるので、
当初の湾曲形状からさらに若干の湾曲変形加工を
施されることになる。
なお上記口縁部20′の屈曲加工の際には、シ
リコン液供給孔62から成形用溝60内へ少量
(約0.2c.c.以下)のシリコン液(1%溶液程度の濃
度)を供給することにより、回転しながら押圧さ
れる口縁部20′と成形用溝60との間の摩擦を
減じ滑りを良くして、加工の能率化および仕上り
の向上を図つている。
上記のようにして口縁部の捲回形成が終了すれ
ば、マンドレル型7は上方へ復帰し、真空吸着孔
70による容器1の吸着固定を解除した後、真空
吸着孔70から逆に圧力エアーを吹き上げ、容器
1を上方へ抜脱することによつて回収する。
以上で1サイクルの工程が終了し、容器1の供
給回収を自動化すれば全体の工程を連続して行な
え、大量生産にも好適で能率的なものとなり、例
えば2.5〜4秒程度の成形サイクルで口縁部の捲
回形成を行なうことが可能である。
次に以上のようにして製造された容器1の構造
について、第8図および第9図によつて詳しく説
明する。
即ち側壁上部10と口縁部20との屈曲部分に
おいて、延出部21は側壁上部10の厚みの一部
を残した残余部241を基点として、外方へ折曲
されており、延出部21のうち、側壁上部10に
相当する部分は側壁部10の厚みより小さく形成
された薄肉部211が形成され、残余部241を
除く側壁上端面と薄肉部211との間に線24が
現われる。この線24は、薄肉部211と側壁上
部10の上端面とが互いに接していてもよく、ま
た熱融着、接着等により接合されていてもよく、
さらに極めてわずかな隙間が形成されていてもよ
い。
なお薄肉部211と側壁上部10を熱融着する
には、容器1に熱刃4にて屈曲溝50を溶融形成
した後、屈曲溝50が未だ軟化状態にある間に直
ちにマンドレル型7を下降させて口縁部20′を
屈曲させれば、線24が押圧され熱融着にて接合
されるので、出来上がつた口縁部20の形状固定
が確実で、口縁部20の強度がより向上し好適で
ある。また、軟化状態の屈曲溝50部分を屈曲さ
せるので加工も行ない易く、成形型6における加
熱時間を短縮もしくはほとんど省略することも可
能になる。
また線24を接着するには、適宜接着剤の塗布
機構を設けておけばよい。
なお上記線24は図示のように水平なもので
も、徐々に傾斜が設けられているものでもよく、
これは屈曲溝50の形状によつて決定される。そ
して、薄肉部211と残余部241の寸法は略同
一に形成される。
次に212は延出部21の厚肉部であり、厚肉
部212の厚みは側壁上部10の厚みと実質的に
同一になる。そして厚肉部212と側壁部10の
外面とが接する個所に線23が現われる。この線
23は厚肉部212と側壁上部10とが熱融着、
接着により接合したものでもよく、また単に接し
ていてもよく、さらにはわずかに離れて隙間を有
する場合もある。
上記線23の接離の状態は、屈曲溝50の溝幅
Wと溝深さDとの関係によつて変化する。
即ち線23が密着して隙間を生じない為には、
W=Dであれば寸法的に合致するが、この場合、
発泡シートの厚みが薄ければ問題はないが、厚み
が部厚くなると、屈曲加工の際に側辺52の外側
角部に側辺53が当たり、前記角部に損傷を与え
たり、また角部で抵抗を受けて所定の屈曲状態が
得られない場合も生じる。
従つて通常は、上記屈曲溝50の幅Wは深さD
よりわずかに大きい方が好ましく、実施上0.1〜
0.3mm大きくする。こうすると、線23はわずか
に隙間があいた状態になるが、前記線24は、当
接した状態であり、且つ残余部241が設けられ
ているので、製造された容器の機能としては何等
影響を受けず、却つて隙間があることによつて、
把持時に力を受けた際の緩衝効果にもなる利点が
ある。
上記容器1を形成する発泡シートとしては、例
えば発泡倍率1.5〜13倍のポリスチレン発泡シー
トが好適に用いられ、上記ポリスチレンとして
は、スチレン、ビニルトルエン、イソプロピルス
チレン、α−メチルスチレン、核メチルスチレ
ン、クロロスチレン、第三ブチルスチレン等のビ
ニル芳香族モノマーの重合により得られるスチレ
ン重合体、あるいはスチレンモノマーと、1・3
−ブタジエン、アクリル酸ブチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリ
ル酸アルキル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等の
メタクリル酸アクリル、アクリロニトリル、ビニ
ルアセテート、α−メチルエチレン、ジビニルベ
ンゼン、ジメチルマレエート、ジエチルマレエー
トとの共重合により得られる、スチレンモノマー
をその50重量%以上含有するスチレン共重合体が
使用される。また上記ポリスチレンのほか、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂から
なる発泡シートも使用でき、さらにポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のオレフイン系樹脂を核に
して、前記スチレン系モノマーをグラフト重合し
た樹脂からなる発泡シートおよびポリスチレン系
樹脂とポリオレフイン系樹脂をブレンドして得ら
れた樹脂からなる発泡シートも使用できる。
さらに上記樹脂からなる単層シートのほか、上
記発泡シートの片面または両面に、例えばハイイ
ンパクトポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、その他の樹脂からなる非発泡フイルムを
一層あるいは複数層に積層したものも用いられ
る。
そして上記発泡シートの厚みは0.5〜3.0mm(製
品平均厚み)のものが使用され、また積層する非
発泡フイルムの厚みとしては5〜120μ(製品厚
み)のものが使用される。
また容器1全体の形状としては、飲料用等の細
長い形状のカツプ容器のほか、横幅の広い丼状あ
るいは椀状等の容器など自由な形状で実施できる
が、実用上容器の口径幅dと高さHの比率がH/
d=0.4〜1.2ぐらいで実施され、それに対応し
て、マンドレル型7の形状も異なるものを使用す
る。
口縁部20の形状としては、略U字状、角形
状、あるいは半円状その他いわゆる鉤形状をなす
ものであれば、自由に変更して実施でき、その形
状に対応して予め成形するフランジ状の口縁部2
0の形状および成形用溝60の形状を変更する。
例えば、予め成形する容器形状として、フラン
ジ状口縁部20′の外径が76mmφ、容器1の全高
が83.5mmの容器1を用い、フランジ状口縁部2
0′の幅を3.5mm、上端から湾曲部分の先端22′
までを2.5mmに形成しておき、屈曲溝50として
は幅約1.5mmのものを口縁部20′上端から3.5mm
下方位置に形成する。
上記容器1を、幅約2.5mm、深さ約2.5mmの成形
用溝60に挿入して屈曲加工を行ない、捲回形成
された口縁部20の幅3.5mm、高さ3.5mmに加工
し、容器1の全高を80.0mmに形成することができ
た。
以上にような容器1によれば、側壁上部10の
薄肉の残余部241から略直角に延出部21を折
曲し、側壁上部10上部の延出部21に薄肉部2
11を設けているので、屈曲個所の形状が正確
で、しかも当該個所が部厚くなつたり歪みが生じ
ず口縁部20の仕上り形状が良好である。
また上記延出部21あるいは湾曲部22にて捲
回状に形成され、また湾曲部22の先端22′が
側壁上部10と対向していることにより、口縁部
20全体の補強効果は非常に大きいものである。
特に延出部21と側壁上部10がL字状の線2
3および線24で噛み合つているので、延出部2
1と側壁上部10の直角度等、屈曲形状が正確に
なると共に、強度的にも肉厚の薄い個所が生じな
い為に優れたものである。
以上のごとく構成されたこの発明装置によれ
ば、マンドレル型7に吸着固定した容器1の側壁
に熱刃4を押し当て、屈曲溝50を溶融形成した
後、マンドレル型7を下降させて容器1のフラン
ジ状口縁部20′を成形型6の成形用溝60へ挿
入押圧して屈曲変形させることによつて、捲回形
成された口縁部20を形成するものである。
従つて、容器1をマンドレル型7に供給した後
は、全て自動的且つ正確な作業を行なえ、能率的
でしかも仕上り品質の安定した製品が得られる。
また容器1を真空吸着して取扱うので、加工中に
容器1に傷をつけたり変形させることがなく、仕
上りも良好になる。
そして屈曲溝50の形成を熱溶融にて行なうの
で、切削形成に比べ加工能率が良いと共に、溝5
0の仕上り形状も優れたものとなる。しかも、熱
刃は刃物による切削形成よりも切削抵抗が少な
く、マンドレル回転時のスリツプがない。
また屈曲溝50の形成時、および成形用溝60
への容器1の押圧時には、マンドレル型7を回転
して容器1を回転可能になつているので、能率的
且つスムーズな加工が行なえる。
さらに成形型6にはヒータ61を取付け、容器
1の屈曲加工個所を加熱可能にしているので、口
縁部20′を成形容易な温度まで加熱昇温でき、
屈曲個所にシワや歪みが生じず、能率的で仕上り
の良い加工が行なえる。
次に口縁部20′の屈曲を、溶融形成した屈曲
溝50の基点54から行なうので、側壁他部分よ
り屈曲容易な上記基点54から容易且つ一定位置
で安定した屈曲加工が行なえ、形成される口縁部
20の形状、寸法は非常に仕上りは良好になる。
以上のように、使用至便で強度的にも優れた捲
回口縁部20を有する容器1を、能率良くしかも
品質良好に製造できる装置として、種々の優れた
長所を有するものを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施態様を例示するものであ
り、第1図は装置の概略断面図、第2図は使用す
る容器の加工前の半断面図、第3図は要部拡大
図、第4図は加工途中の装置要部拡大図、第5図
は形成された屈曲溝の拡大断面図、第6図は屈曲
加工時の装置概略断面図、第7図は要部拡大図、
第8図は完成した容器の半断面図、第9図は要部
拡大図である。 1……容器、20′……フランジ状口縁部、4
……熱刃、50……屈曲溝、6……成形型、60
……成形用溝、61……ヒータ、62……シリコ
ン液供給孔、7……マンドレル型、70……真空
吸着孔、71……駆動軸。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性樹脂発泡シートにて側壁と底部とが
    一体に形成された容器を嵌合可能に形成したマン
    ドレル型は、回転自在で且つ昇降自在に設けると
    共にマンドレル型外面に開孔する真空吸着孔を形
    成してあり、上記マンドレル型の下部側方には、
    屈曲溝形成用熱刃をマンドレル型側へと近接移動
    自在に設け、マンドレル型下方位置には容器口縁
    部の成形用溝を形成した成形型を固定設置すると
    共に、上記成形用溝を加熱自在に形成しているこ
    とを特徴とする発泡シート製容器の口縁捲回装
    置。 2 成形用溝にシリコン液供給用の供給孔を開孔
    形成している上記特許請求の範囲第1項記載の発
    泡シート製容器の口縁捲回装置。 3 熱刃先端を略角形状に形成している上記特許
    請求の範囲第1項記載の発泡シート製容器の口縁
    捲回装置。 4 成形型内に鋳込みヒータを設置して成形用溝
    を加熱自在にしている上記特許請求の範囲第1項
    記載の発泡シート製容器の口縁捲回装置。
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