JPH02164642A - ベンチ式シート用シートベルト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、自動車等の乗員を二次衝突から保護するシー
トベルト装置に関し、特にリアシートに多く用いられて
いるベンチ式シート用シートベルト装置に関する。

（従来の技術） 従来より、ベンチ式シートの着座部内にバックルを自立
して設け、このバックルにシートベルトを取り付けたト
ングを挿入し、着座する乗員を拘束するベンチ式シート
用シートベルト装置が提案されている。

このようなペンチ式シーｉ〜用シートベルト装置として
、実開昭６２−１３９８６７に開示されたものがおる。

第７図（Ａ）は同明細書に添附された図面でおり、同図
（Ｂ）は乗員が同ベンチ式シートに着座した状態を想定
した説明図である。

同明細書に開示されたベンチ式シート用シートベルト装
置は、ベンチ式シートクツション１の後部中央寄りにバ
ックル収容溝２を形成する一方、該溝２内にタンク着し
込み口を上に向けて縦起きにバックル３を収容すると共
にこのバックル３を自立させて車体７に固定し、前記シ
ートクツション１の側方においてウェビング５を介して
車体７に固定されたタング４側に前記バックル３のロッ
ク機構を解除作動させるタンク解除用ノブ９を設け、タ
ング４側で解除操作するようにしたことを特徴とするも
のである。

（発明が解決しようとする課題） ところで、一般にベンチ式シートクツションは、内部を
ウレタンスポンジ等から構成することで着座する乗員の
着座感覚の向上を図っているのが通常である。従って、
着座による乗員の体重に応じてその弾性変形量は異なる
ものの、第７図（Ｂ）に１′で示すような変形を生じる
ことになる。

ところが、前述したベンチ式シートクツション１には、
縦属きにされたバックル３が自立状態で車体７に固定さ
れているため、乗員が該バックル３近傍あるいは当該バ
ックル３上に着座した場合には、この変形したベンチ式
シートクツション１の表面１’　ａ上にバックル３等が
突出し、露出されてしまうという欠点がある。

しかしながら、このような部分に乗員が着座する場合に
は、当該乗員の尻部分にバックル３が当接することにな
り、不快感を生起させて着座感覚の著しい低下を招くと
いう問題がめった。

そこで本発明は、ベンチ式シートに乗員が着座してもバ
ックルが突出しないベンチ式シート用シー！〜ベルト装
置の提供を目的とする。

［発明の構成］ ぐ課題を解決するための手段） 上記目的を達成するための請求項１記載の発明は、バッ
クルを着座部内で摺動変位させるバックル摺動手段を備
えたものとしている。

また、請求項２記載の発明は、着座部に対するほぼ鉛直
上方からの力の作用に応じて、前記バックルをほぼ鉛直
方向で摺動変位させるバックル摺動手段を備えたものと
している。

（作　用） 上記請求項１又は請求項２に記載の発明は、例えば乗員
が着座することにより、例えばほぼ鉛直上方からの外力
が着座部内に支持されているバックルに対して加えられ
ると、当該バックルは加えられる外力の大きざに応じて
着座部内で摺動変位する。これにより、バックルは着座
部の変形に伴って該着座部内で摺動変位し、該着座部上
に突出しない。

（実施例） 以下、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は一実施例としてのベンチ式シート用シー１〜ベ
ルト装置をベンチ式シートに取り付ける状態を示す斜視
図、第２図は第１図に示すベンチ式シー１−用シートベ
ルト装置の拡大斜視図である。

第１図及び第２図に示すベンチ式シート用シー１−ベル
ト装置く以下、単にシー１ヘベルト装置という）１１は
、ベンチ式シート１２の４座部１２８に形成された溝１
２ｂ内に配置され、この状態で、トング（図示しない）
を挿入できるように自立（）て支持されたバックル１３
を具備したもので、このバックル］３は例えば乗員の着
座により加えられる外力により、前記バックル１３を着
座部１２ａ内で摺動変位させるバックルＩと動手段１４
を陥えている。尚、１５はシートベルト装置１１を首座
部１２ａ内の図示しない固定部材に取り付けるためのボ
ルトである。

前記バックル１３は第２図に詳細を示すように、上部に
１−ング（図示しない）を挿入する挿入孔１３ａと、挿
入されたトングを離脱させるリリースボタン１３ｂと、
−側面１３Ｃに詳細を後述するバックル支持部材１６と
連結するための、解放端部に鍔部を設けられた突出部１
３ｄ、　１３ｅとを（端えたものである。

バックル支持部材１６は、一端部１６ａにボルト１５を
挿通できる貫通孔１６Ｃを、そして他喘部’１６ｂ側か
ら中間部にかけては長穴’１６ｄを形成されたもので、
このうち長穴１６ｄには前記バックル１３の一側面１３
ｃに形成された突出部１３ｄ、１３ｅが挿入され、長穴
１６ｄ内で摺動でさ−るようにしている。

ところで、前記突出部１３ｄ、１３ｅのうち、突出部１
３ｅの端部には略し字状の係止部材１８が形成されてお
り、また、バックル支持部材１６の一端部１６ａの近傍
にも略り字状の係止部材１９が形成され、この係止部材
１９と係止部材１８との間に圧縮コイルばね１７が介装
されている。従って、バックル１３は圧縮コイルばね１
７により長穴１６ｄに沿って常時はぼ鉛直上方向に付勢
されることになる。

以上詳述したように、本実施例では長穴１６ｄか形成さ
れたバックル支持部材１６．圧縮スプリング１７．突出
部１３ｄ、１３ｅによりバックル１雷動手段１４を構成
している。

以上のような構成を僅えたシートベルト装置１１の作用
、効果について、第３図（Ａ＞、（Ｂ）をも参照して説
明する。

着座部’１２ａに乗員Ｐが着座する前においては、該着
座部１２ａの上面Ｓは同図（Ａ）に示すように平坦面と
なっている。この場合、バックル１３は圧縮コイルばね
１７により長穴１６ｄの上端部まで付勢された状態にあ
る。

そして、乗員Ｐが該着座部１２ａ及びバックル１３上に
着座すると、その上面Ｓは同図（Ｂ）にＳ′で示すよう
な凹状態に変形する。この場合、バックル１３は乗員Ｐ
の着座によりほぼ鉛直下向きの外力を受け、圧縮コイル
ばね１７の付勢力に抗し、長穴１６ｄに沿って下向きに
］言動変位する。

このように、着座部１２ａの上面Ｓが変形する場合であ
っても、バックル１３が着座部１２ａがら突出しないよ
うにしている。

従って、乗員Ｐがたとえバックル１３上に着座する場合
であっても、当該乗員Ｐの先部分に当該バックル１３が
当接せず、不快感を生起させることがないため、着座感
覚を低下させることがない。

そして、この状態で加えられていた外力が解除されると
、圧縮コイルばね１７によってバックル１３は長穴１６
Ｄに沿って上方に付勢され、同図（Ａ＞に示す元の位置
に摺動復帰する。

ところで、本発明は前記第１図乃至第３図（Ａ＞（Ｂ）
に示す一実施例に限定されるものではなく、以下に示す
構成からなるシートベル１〜装置であってもその要旨の
範囲内である。

第４図（Ａ）、＜Ｂ）に示すシートベルト装置２０は、
バックル２２を、バックル支持部材２１に形成された長
穴２１ａに治って摺動できるようにした点で、前記第１
図乃至第３図＜Ａ＞、（Ｂ）に示すシートベルト録画と
同様である。

図示バックル２２は、前記バックル１３と同様に、上部
にトングを挿入する挿入孔と、挿入されたｌへン′グを
離脱さ１±るリリースボタン（いづれも図示しない）を
備えており、ざらに−側面のほぼ中央に後述するバック
ル支持部材２１と連結するための、解放端部に鍔部を設
けられた突出部２３と、同一側面の上部に水平方向に突
出形成された突出片２２ｃと、１な述Ｊるバックル支持
部材２１の対向する側端部を保持するように略し字状に
形成された摺動補助部材２２ａ、２２ｂとが形成された
ものである。

バックル支持部材２１は、一端部２１ｄに前記ボルト１
５を挿通できる貫通孔２１ｂを形成され、そして他端部
２１ｅには水平に突出した突出片２１ｃ及びこの他端部
２１ｅ側から中間部にかけて長穴２１ａをそれぞれ形成
されたもので、このうち長穴２１ａには前記バックル２
２の一側面に形成された突出部２３が挿入され、突出片
２２Ｇと２１Ｃとの間には圧縮コイルばね２４が介装さ
れて、常時バックル２２を図示上方に付勢するようにし
たものである。尚、本実施例ではバックル支持部材２１
、摺動補助部材２２ａ、２２ｂ、圧縮コイルばね２４、
突出片２２Ｇによりバックル摺動手段４０を構成してい
る。

このような構成を備えたシートベルト装置であっ℃も、
首記実施例と同様の効果を得ることができる。

第５図（Ａ＞、（Ｂ）に示すシー１〜ベルト装置２５は
、バックル２７を摺動させるのにリンク機構を用いてい
る点で前記実施例と異なる。

図示バックル２７は、上部にトングを挿入する挿入孔と
、挿入されたトングを離脱させるリリースボタン（いづ
れも図示しない）と、−側面に後述するバックル支持部
材２８と連結するための、解放端部に鍔部を設けられた
突出部２７ａとを備えたものである。

バックル支持部材２８は、一端部２８ａにボルト１５を
挿通できる貫通孔２８ｂを、そして他端部２８ｄ側には
長穴２８Ｇ及びこの長穴２８ｃの下端部近傍に、解ｔｊ
ｌ端部に鍔部を設けられた突出部３２が形成されており
、このうち長穴２８ｃには前記バックル２７の一側面に
形成された突出部２７ａが挿入され、長穴２８Ｃ内で摺
動できるようにしている。

前記突出部２７ａと突出部３２との間には、リンク部材
２９乃至３２が回動ピン３１ａ、３１ｂを介して連結さ
れており、回動ビン３１ａ。

３１ｂ間には引張コイルばね２６が係止されて、バック
ル２７を常時上方に付勢するようにしている。尚、本実
施例においてはバックル摺動部材２８、リンク機構、引
張コイルばね２６によりバックル摺動手段４１を構成し
ている。

このような構成を備えたシートベルト装置であっても前
記実施例と同様の効果を得ることができる。

第６図（Ａ＞、（Ｂ）に示すシートベルト装置３３は、
バックル３４の活動をギＡフ３８，３８と、ラック３７
．３７とにより行わせている点で前記各実施例と異なる
。

図示バックル３４は、上部にトングを挿入する挿入孔と
、挿入された１〜ングを離脱させるリリースボタン（い
づれも図示しない）とミ゛−側面に後述するバックル支
持部材３５と連結するための、解放端部に鍔部を設けら
れた突出部３４ａ。

３４ａと、この同一側面で必って突出部３４ａ。

３４ａ間を二分する位置の両側に、円柱状支持部材３６
．３６と、この解放端部に回動自在に取り付けられたギ
ヤ３８．３８とを備えたものである。

ざらに、円柱状支持部材３６．３６には捩りコイルばね
３９，３９が嵌装されて、一端は前記ギヤ３８に他端は
バックル３４側に固定されている。

バックル支持部材３５は、一端部３５ａにボルト１５を
挿通できる貫通孔３５ｂを、そして他喘部３５ｄ側から
中間部にかけては長穴３５ｃと、この長穴３５ｃの側端
部側にはラック３７．３７が形成されており、このラッ
ク３７．３７には前記ギヤ３８．３８が噛合され、ざら
に長穴３５ｃには前記バックル２４の一側面に形成され
た突出部３４ａ、３４ａが挿入されている。

以上の構成からなるシートベルト装置３３では、バック
ル３４に、例えば乗員の着座によるほぼ鉛直下向きの外
力が加えられると、該バックル３４は長穴３５ｃに沿っ
て下方に摺動変位し、この１渭動変位とともにギヤ３８
はそれぞれ回転され、この回転とともに捩りコイルばね
３９，３９はそのねじり力を増大させる方向に捩られる
。

この状態で加えられていた外力が解除されると、ねじり
力を増大させる方向に捩られていた捩りコイルばね３９
，３９は、ギヤ３８．３８を前記とは逆方向に回転させ
、これによりバックル３４は元の位置に摺動復帰する。

尚、本実施例においては、バックル支持部材３５、ギヤ
３８、ラック３７、捩りコイルばね３９によりバックル
摺動手段４２を構成している。

このような構成を備えたシートベルト装置であっても前
記実施例と同様の効果を得ることができる。

［発明の効果］ 以上詳）ホした請求項１又は請求項２に記載の発明によ
れば、ベンチ式シートに乗員が着座してもバックルが突
出しないペンチ式シート用シー１〜ベルｌ−装置の捉供
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例としてのシートベルト装置を
ベンチ式シートに適用した状態を示す斜視図、第２図は
第１図に示すシートベルト装置の拡大斜視図、第３図（
Ａ）、（Ｂ）は第１図及び第２図に示すシートベルト装
置の動作説明図、第４図（Ａ＞、（Ｂ）乃至第６図（Ａ
）、（Ｂ）は本発明のシートベルト装置の伯の一実施例
を示すそれぞれ側面図、正面図、第７図（Ａ）、（Ｂ）
は従来のシートベルト装置の説明図である。 １２・・・ベンチ式シート、 １２ａ・・・着座部、 １３．２２，２７．３４・・・バックル、１４．２０，
４１，４２・・・バックル摺動手段。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ベンチ式シートの着座部内に、トングを挿入でき
   るように自立して支持されたバックルを具備したベンチ
   式シート用シートベルト装置において、加えられる外力
   により、前記バックルを着座部内で摺動変位させるバッ
   クル摺動手段を備えたことを特徴とするベンチ式シート
   用シートベルト装置。
2. （２）ベンチ式シートの着座部内に、トングを挿入でき
   るように自立して支持されたバックルを具備したベンチ
   式シート用シートベルト装置において、前記着座部に対
   するほぼ鉛直上方からの力の作用に応じて、前記バック
   ルをほぼ鉛直方向で摺動変位させるバックル摺動手段を
   備えたことを特徴とするベンチ式シート用シートベルト
   装置。