JPH0216367B2 - - Google Patents

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JPH0216367B2
JPH0216367B2 JP61012734A JP1273486A JPH0216367B2 JP H0216367 B2 JPH0216367 B2 JP H0216367B2 JP 61012734 A JP61012734 A JP 61012734A JP 1273486 A JP1273486 A JP 1273486A JP H0216367 B2 JPH0216367 B2 JP H0216367B2
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JP
Japan
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cooling water
forged product
cooling
cylindrical body
water
Prior art date
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JP61012734A
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English (en)
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JPS62170414A (ja
Inventor
Hiroyuki Yamamoto
Shigeo Ishii
Kichiji Odagiri
Fumitake Nishama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAGANO TANKO KK
Original Assignee
NAGANO TANKO KK
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Publication date
Application filed by NAGANO TANKO KK filed Critical NAGANO TANKO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、各種機械部品・自動車部品等の鍛
造品を焼入れする冷却装置に関する。
(従来の技術) 鍛造品は油冷方式、水冷方式による焼入れがな
され、水冷方式によるときは水槽内全体をスクリ
ユープロペラや噴流装置を用いて全体撹拌をして
いる。
(発明が解決しようとする問題点) しかし従来の技術には、以下のごとき問題点が
ある。
すなわち油冷方式は理想的な冷却曲線を得やす
いが高温の鍛造品と油が接触して工場内に炭化し
た油の油煙が充満し、危険である。また、油は高
価であるため経費の増加を招く。
一方、水冷方式はそのような危険も無く、極め
て低コストであるが鍛造品を急冷しすぎること、
また、冷却ムラが激しく発生するため、鍛造品の
表面に亀裂が生じて良好な製品とはなり難いとい
う重大な欠点を有する。これは、高温の金属に水
が接触すると、水の蒸発時に急激に蒸発潜熱が奪
われ、金属表面のある部分は水、ある部分は泡、
蒸気などとなるため熱ムラが生じることによる。
また、鍛造品は内部に大きなストレスが溜つてお
り、複雑な熱ムラに伴つて一層亀裂が生じ易いと
いう特殊な事情が加わつている。
本発明はかかる問題点を解決するもので、急速
冷却でありながら焼割れや不均一な冷却という問
題を一挙に解決できる鍛造品焼入冷却装置を提供
するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明に係る鍛造品焼入装置は、以上の問題点
を解決するため、次の構成を有するものである。
すなわち、鍛造品が落下しつつ冷却される、複
数個の冷却水噴出ノズルが縦方向に配設されてい
る筒状体と、冷却された鍛造品を受けて水槽外部
に取り出す鍛造品の搬送取出部とが設けられてい
る水槽を具備する鍛造品焼入冷却装置であつて、
該筒状体に配設されている主たる冷却水噴出ノズ
ルの冷却水の噴出方向が斜め上向に設定されてい
ると共に、筒状体の下端部近傍に配設されている
冷却水噴出ノズルの冷却水の噴出方向が斜め下向
に設定されており、且つ前記筒状体近傍の鍛造品
の搬送取出部に、冷却水の噴出方向が上向の冷却
水噴出ノズルが配設されていることを特徴とする
ものである。
(作用) 本発明の鍛造品焼入冷却装置によれば、筒状体
に配設される、冷却水の噴射方向が斜め上向の冷
却水噴射ノズルから噴出される冷却水によつて、
筒状体中の冷却水を落下する鍛造品に対して向流
方向の水流を発生することができるため、鍛造品
表面からすみやかに泡や蒸気を除去することがで
きる。しかも、筒状体の下端部近傍に配設され
る、冷却水の噴射方向が斜め下向の冷却水噴射ノ
ズルから噴出される冷却水によつて、筒状体中の
冷却水が均一に混合され、冷却水を均一温度にす
ることができるため、前記すみやかな泡や蒸気の
除去と相俟つて均一な冷却・焼入が為されている
鍛造品を得ることができる。
更に、筒状体近傍の鍛造品の搬送取出部に配設
されている冷却水の噴出方向が上向の冷却水噴出
ノスルによつて、筒状体内で不足する冷却を補う
ことができるため、筒状体を小型にすることがで
き、装置全体をコンパクトにすることができる。
(実施例) 以下には本発明を具体化した好適な実施例を挙
げ、図面を参照して詳述する。
第1図は鍛造品焼入冷却装置18の正面断面
図、第2図に平面図を示す。そして、第1図に示
すように、左右方向に長い長方形の水槽10右端
近傍に、角形筒体12からなる冷却水噴出ノズル
部14を立設する。角形筒体12は上面と下面が
抜けており、この上面から鍛造品が落下し、角形
筒体12下方の水平な金網製の搬送・取出部とし
てのチエーンコンベヤ20上に載置される。
前記角形筒体12上端は2本のアングル22に
よつて、水槽10上端縁に懸吊されており、角形
筒体上部には、水槽10の冷却水液面位置に相等
する個所の左右に水平のスリツト24,24が設
けられている。
角形筒体12は、第4図に示す様に、筒体の中
途部左右に縦方向の長さが異なるジヤケツト26
a,26bが設けられ、ジヤケツト26a,26
bの筒体側内面には、第5図に示す如く、数本の
短アングル28,28が設けられており、これら
短アングル28,28が位置する角形筒体12の
壁面には斜め45゜上向に冷却水を噴出す冷却水噴
出ノズル13が設けられている。
更に、ジヤケツト26aよりも長いジヤケツト
26bの下方の短アングル二本が位置する角形筒
体12の壁面には斜め45゜下向に冷却水を噴出す
る冷却水噴出ノズル30が併設されている。
かかるジヤケツト26a,26bの外方側面の
中央には、第2図に示す冷却水噴出用ポンプ32
から噴出量調節バルブ34を介して配管される冷
却水パイプ36を接続するために第4〜5図に示
すソケツト38,38が設けられている。
角形筒体12の下方のチエーンコンベア20
は、第1図に示す如く、水槽10内の右端底部か
ら左方に水平に延び水槽10左中央において斜め
45゜上方に起き上がり、第3図に示す水槽10左
上方に設けられている水平搬送コンベア40の上
方において終端する循環路を構成する。
かかるチエーンコンベア20の角形筒体12下
方よりも若干左方には、冷却水を上方に噴出する
冷却水噴出ノズルを有する水平管42が略平行に
5本設けられており、水平管42の各々は第3図
に示す槽内循環ポンプ44にパイプ35を介して
連結されている。
この様な本実施例の鍛造品焼入冷却装置におい
ては、冷却水噴出用ポンプ32から送り出される
冷却水は、冷却水パイプ36を介して噴射量調節
バルブ34よつて適性な噴射量に調整されて冷却
水噴射ノズル13,30から噴射される。
冷却水噴射ノズル13から噴射される、斜め
45゜上方の角形筒体12の中央部方向への冷却水
によつて、鍛造品表面が極めて均一に冷却される
と共に、角形筒体12内の冷却水に上方への水流
を生じさせ、温度上昇した角形筒体12内の冷却
水46をスリツト24からオーバーフローさせて
水槽10の本体中に戻し、低温の冷却水46を角
形筒体12の下方から流入させる。
この際に、角形筒体12の下方に設けられてい
る冷却水噴出ノズル30から噴出される、斜め
45゜下方の角形筒体12の中央部方向への冷却水
によつて、角形筒体12内の冷却水は均一に混合
され、均一温度とすることができる。
また、槽内循環ポンプ44から送り出された冷
却水は、角形筒体12下方の若干左方のチエーン
コンベア20に設けられている水平管42の冷却
水噴出ノズルから上方に噴出され、角形筒体12
の冷却水中を落下して冷却されチエーンコンベア
20の網目上に載置されている鍛造品を、更に充
分に冷却する。
この水平管42から噴出される冷却水は、4
m/秒程度の流速として鍛造品表面に泡が生じさ
せないないようにする。
水平管42から噴出される冷却水による冷却が
完了した鍛造品は、チエーンコンベア20に裁置
され、水槽18内で徐冷されつつ移動して焼入れ
が完了した状態で冷却水から引き上げられる。
すなわち、本実施例の鍛造品焼入冷却装置によ
れば、鍛造品は、臨界区域においては、できるだ
けすみやかに均一に冷却され、その後の冷却に因
る変態、例えばオーステナイト相からマルテンサ
イト相への変態に基づく膨脹を伴う区域(いわゆ
る危険区域)においては、ゆつくりと冷却されて
焼入れが完了されるため、焼割れを防止すること
ができる。
更に、本実施例の鍛造品焼入冷却装置において
は、チエーンコンベア20にも冷却水噴出ノズル
が設けられており、角形筒体12の鍛造品の冷却
を補うことができるため、角形筒体12を小型と
することができ、装置全体をコンパクトにするこ
とができる。
また、冷却水が74℃程度の高温で分離する水溶
性エマルジヨン、例えばポリアルキレングリコー
ルを有する水溶性焼入剤である場合には、角形筒
体12内において鍛造品表面に有機物の膜が形成
されては次の瞬間にジエツト水流で飛ばされるこ
とによつて、水を使用しながら油冷したのと同様
の均一ですばやく、かつあまり急すぎない冷却が
行える。
なお、ノズルやソケツト38等は角形筒体12
の左右の面のみでなく前後面に設けても良く、冷
却水噴出ノズル42の分布やチエーンコンベヤ2
0の配置とその各運転速度・水温等を被冷却物や
その冷却曲線に応じて変更することが好ましい。
(発明の効果) このように本発明によるときは鍛造品表面に泡
等を生じることがないように最初に鍛造品が冷却
水に触れる際に高速の冷却水流を加える鍛造とし
たため、鍛造品の上下の温度差、泡による熱ムラ
などがなく全表面が均一にすばやく冷却され、か
つ焼割れ等の品質低下なしに水溶性焼入剤あるい
は冷却水のみを使用しての冷却速度を調節した鍛
造品焼入れが行え、両方の条件を満たすことがで
きるうえに油冷のごとき公害や危険も無く、極め
て安全かつローコストでの優れた焼入れ処理が行
える。また、装置も極めて簡易であり自動オーバ
ーフロー手段によつて、製品の品質の均一化が図
れるという著効を奏する。
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説
明したが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多く
の改変を施し得るのはもちろんのことである。
【図面の簡単な説明】
第1図は水槽正面断面図、第2図は同平面図、
第3図は鍛造品焼入冷却装置の正面図、第4図は
冷却水噴出ノズルの背面断面図、第5図は同左側
面図である。 10……水槽、12……角形筒体、13……冷
却水噴出ノズル、16……搬送・取出部、18…
…鍛造品焼入冷却装置、20……チエーンコンベ
ヤ、22……アングル、24……スリツト、26
a,26b……ジヤケツト、28……短アング
ル、30……冷却水噴出ノズル、32……冷却水
噴射用ポンプ、34……噴射量調節バルブ、36
……冷却水パイプ、38……ソケツト、40……
水平搬送コンベヤ、42……冷却水噴出ノズル、
44……槽内循環ポンプ、46……冷却水。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鍛造品が落下しつつ冷却される、複数個の冷
    却水噴出ノズルが縦方向に配設されている筒状体
    と、冷却された鍛造品を受けて水槽外部に取り出
    す鍛造品の搬送取出部とが設けられている水槽を
    具備する鍛造品焼入冷却装置であつて、該筒状体
    に配設されている主たる冷却水噴出ノズルの冷却
    水の噴出方向が斜め上向に設定されていると共
    に、筒状体の下端部近傍に配設されている冷却水
    噴出ノズルの冷却水の噴出方向が斜め下向に設定
    されており、且つ前記筒状体近傍の鍛造品の搬送
    取出部に、冷却水の噴出方向が上向の冷却水噴出
    ノズルが配設されていることを特徴とする鍛造品
    焼入冷却装置。
JP1273486A 1986-01-23 1986-01-23 鍛造品焼入冷却装置 Granted JPS62170414A (ja)

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JP1273486A JPS62170414A (ja) 1986-01-23 1986-01-23 鍛造品焼入冷却装置

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JPS62170414A JPS62170414A (ja) 1987-07-27
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