JPH0216362B2 - - Google Patents
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- JPH0216362B2 JPH0216362B2 JP57045506A JP4550682A JPH0216362B2 JP H0216362 B2 JPH0216362 B2 JP H0216362B2 JP 57045506 A JP57045506 A JP 57045506A JP 4550682 A JP4550682 A JP 4550682A JP H0216362 B2 JPH0216362 B2 JP H0216362B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D11/00—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
- B22D11/06—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
- B22D11/0611—Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars formed by a single casting wheel, e.g. for casting amorphous metal strips or wires
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、金属その他同様材料の箔片を溶融材
料から直接に製造する装置に関するものである。
料から直接に製造する装置に関するものである。
従来、この種の製造装置としては、特公昭52−
38927号公報に記載されているようなものがあり、
この公報に記載のものは、中心軸線の回りに高速
で回転する円筒形鋳造用具と、この鋳造用具の平
滑な外周面上に密閉容器内の溶融材料をガス圧に
よりオリフイスから射出する装置とを具え、高速
で回転する円筒形鋳造用具の外周面上に溶融材料
を射出し、この溶融材料を鋳造用具外周面上で少
なくとも部分的に凝固させた後、遠心力により空
気中に投出してさらに冷却することにより溶融材
料から線状または帯状のフイラメントを直接に製
造するよう構成されている。
38927号公報に記載されているようなものがあり、
この公報に記載のものは、中心軸線の回りに高速
で回転する円筒形鋳造用具と、この鋳造用具の平
滑な外周面上に密閉容器内の溶融材料をガス圧に
よりオリフイスから射出する装置とを具え、高速
で回転する円筒形鋳造用具の外周面上に溶融材料
を射出し、この溶融材料を鋳造用具外周面上で少
なくとも部分的に凝固させた後、遠心力により空
気中に投出してさらに冷却することにより溶融材
料から線状または帯状のフイラメントを直接に製
造するよう構成されている。
また、特開昭56−154272号公報には、外周面に
多数の鋸歯状突起を所定のピツチで設けた鋳造用
具を回転させ、外周上の鋸歯状突起を溶融材料プ
ールの液面に接触させることによつて鋸歯状突起
上に附着した溶融材料を少なくとも部分的に凝固
させた後、遠心力によつて空気中に投出して冷却
することにより溶融材料から箔片を直接に製造す
ることが記載されている。
多数の鋸歯状突起を所定のピツチで設けた鋳造用
具を回転させ、外周上の鋸歯状突起を溶融材料プ
ールの液面に接触させることによつて鋸歯状突起
上に附着した溶融材料を少なくとも部分的に凝固
させた後、遠心力によつて空気中に投出して冷却
することにより溶融材料から箔片を直接に製造す
ることが記載されている。
上述した従来技術に基づいて、円筒状鋳造用具
の外周面上に複数個の鋸歯状突条を所定ピツチで
円周方向に離間させて設け、この鋳造用具を回転
し、その外周面上に密閉容器内の溶融材料をガス
圧によりオリフイスから射出することにより、溶
融材料から箔片を直接に製造することが可能であ
る。
の外周面上に複数個の鋸歯状突条を所定ピツチで
円周方向に離間させて設け、この鋳造用具を回転
し、その外周面上に密閉容器内の溶融材料をガス
圧によりオリフイスから射出することにより、溶
融材料から箔片を直接に製造することが可能であ
る。
しかしながら、円筒形鋳造用具の回転軸線にほ
ぼ平行に延びる鋸歯状突条が円周方向に所定ピツ
チで離間して設けられた円周面上に密閉容器のオ
リフイスから溶融材料を射出する場合、鋸歯状突
条上から遠心力によつて投出される部分的凝固箔
片の飛散方向が特定されず、溶融材料が鋸歯状突
条に接触する位置からほぼ横方向に左右に未凝固
箔片が飛散する場合も生じ、しかも、これらの未
凝固箔片は空気中に飛散している間に完全に冷却
凝固させることが必要であるため、箔片回収容器
が極めて大きなものとなり、装置の設置スペース
が大きくなるという問題があつた。
ぼ平行に延びる鋸歯状突条が円周方向に所定ピツ
チで離間して設けられた円周面上に密閉容器のオ
リフイスから溶融材料を射出する場合、鋸歯状突
条上から遠心力によつて投出される部分的凝固箔
片の飛散方向が特定されず、溶融材料が鋸歯状突
条に接触する位置からほぼ横方向に左右に未凝固
箔片が飛散する場合も生じ、しかも、これらの未
凝固箔片は空気中に飛散している間に完全に冷却
凝固させることが必要であるため、箔片回収容器
が極めて大きなものとなり、装置の設置スペース
が大きくなるという問題があつた。
また、従来の鋸歯状突条は歯型の歯腹面が鋳造
用具の中心回転軸線を通る半径方向面内にほぼ位
置して歯腹面と歯背面とのなす角度が鋭角であつ
たため、鋸歯状突条の加工が例えば、シエーパ加
工のようにバイトにより削る加工法に依つてお
り、したがつて表面仕上粗度が低いと言う問題が
あるとともに、回転により歯底部分に空気の巻込
みが生じ、箔片の形状および厚みが均一でないと
いう問題があつた。
用具の中心回転軸線を通る半径方向面内にほぼ位
置して歯腹面と歯背面とのなす角度が鋭角であつ
たため、鋸歯状突条の加工が例えば、シエーパ加
工のようにバイトにより削る加工法に依つてお
り、したがつて表面仕上粗度が低いと言う問題が
あるとともに、回転により歯底部分に空気の巻込
みが生じ、箔片の形状および厚みが均一でないと
いう問題があつた。
本発明は、円筒形鋳造用具の外周面から飛散し
て製造される箔片の飛散幅を小さくし、また、形
状および厚みが均一な箔片を製造し得るよう円筒
形鋳造用具を改良することを目的とする。
て製造される箔片の飛散幅を小さくし、また、形
状および厚みが均一な箔片を製造し得るよう円筒
形鋳造用具を改良することを目的とする。
これがため、本発明によれば、円筒形鋳造用具
の外周面上に円周方向に所定ピツチで離間して設
けられる鋸歯状突条を中心回転軸線に対して5゜〜
60゜の傾斜角度θ1で傾斜させる。これによつて各
鋸歯状突条から遠心力によつて投出される箔片に
指向性を与え、この飛散幅を制限することができ
る。
の外周面上に円周方向に所定ピツチで離間して設
けられる鋸歯状突条を中心回転軸線に対して5゜〜
60゜の傾斜角度θ1で傾斜させる。これによつて各
鋸歯状突条から遠心力によつて投出される箔片に
指向性を与え、この飛散幅を制限することができ
る。
このように、傾斜角度θ1を5゜〜60゜に限定する理
由は、傾斜角度θ1を5゜より小さくすると箔片の飛
散幅が急激に増大し、また、60゜より大きくする
と、箔片の飛散幅はさらに減小するが、箔片の菱
形状が細長くなり、線形状になるという不都合が
生じる。したがつて、本発明によれば、所要形状
の箔片を小型の回収容器内に効率よく回収し得る
ために、傾斜角度θ1を5゜〜60゜に限定する。
由は、傾斜角度θ1を5゜より小さくすると箔片の飛
散幅が急激に増大し、また、60゜より大きくする
と、箔片の飛散幅はさらに減小するが、箔片の菱
形状が細長くなり、線形状になるという不都合が
生じる。したがつて、本発明によれば、所要形状
の箔片を小型の回収容器内に効率よく回収し得る
ために、傾斜角度θ1を5゜〜60゜に限定する。
また、本発明は、鋸歯状突条の歯型の歯腹面を
鋳造用具の中心軸線を通る半径方向面に対して角
度θ2で傾斜させることによつて、また、鋸歯の歯
腹長さを曲率半径とする曲面で歯底を形成するこ
とによつて、鋸歯状突条の歯型の歯背上に射出さ
れた溶融材料に空気巻き込み作用が生ずるのを防
止し、これにより均一形状および厚みの箔片の形
成を可能とし、上述した中心回転軸線に対する鋸
歯状突条の角度θ1の傾斜と相俟つて投出指向性を
向上させることができる。
鋳造用具の中心軸線を通る半径方向面に対して角
度θ2で傾斜させることによつて、また、鋸歯の歯
腹長さを曲率半径とする曲面で歯底を形成するこ
とによつて、鋸歯状突条の歯型の歯背上に射出さ
れた溶融材料に空気巻き込み作用が生ずるのを防
止し、これにより均一形状および厚みの箔片の形
成を可能とし、上述した中心回転軸線に対する鋸
歯状突条の角度θ1の傾斜と相俟つて投出指向性を
向上させることができる。
以下、本発明を図面につき説明する。
第１図は本発明による装置の１実施例を示し、
１は円筒状鋳造用具で、熱容量が大で、熱伝導に
優れたものであることが必要で、例えば、銅、真
鍮等の金属で造られている。この円筒状鋳造用具
１の外周面に鋸歯状突条２が所定ピツチで離間し
て複数個設けられており、各鋸歯状突条２が中心
回転軸線Ｏに対して5゜〜60゜の角度θ1で傾斜されて
いる。３は適当な駆動装置によつて例えば
2000rpmのような高速で回転される円筒状鋳造体
の回転軸を示す。
１は円筒状鋳造用具で、熱容量が大で、熱伝導に
優れたものであることが必要で、例えば、銅、真
鍮等の金属で造られている。この円筒状鋳造用具
１の外周面に鋸歯状突条２が所定ピツチで離間し
て複数個設けられており、各鋸歯状突条２が中心
回転軸線Ｏに対して5゜〜60゜の角度θ1で傾斜されて
いる。３は適当な駆動装置によつて例えば
2000rpmのような高速で回転される円筒状鋳造体
の回転軸を示す。
４は例えば、溶融アルミニウムのような溶融材
料５を溶融状態に保持する密閉容器で、外周に加
熱室６が設けられ、バーナ７からの燃焼ガスによ
つて所定の温度に加熱して保持されるよう構成さ
れ、上端にアルゴンのような不活性ガスを加圧し
て供給する圧力ガス供給管８が接続され、下端に
射出板９が取付けられ、この射出板９に穿孔され
た例えば、直径0.5mmのオリフイス１０からガス
圧力によつて円筒状鋳造用具１の外周面の鋸歯状
突条２上に噴射流１１で示すように射出するよう
構成されている。１２は熱電対、１３は開閉弁を
示す。
料５を溶融状態に保持する密閉容器で、外周に加
熱室６が設けられ、バーナ７からの燃焼ガスによ
つて所定の温度に加熱して保持されるよう構成さ
れ、上端にアルゴンのような不活性ガスを加圧し
て供給する圧力ガス供給管８が接続され、下端に
射出板９が取付けられ、この射出板９に穿孔され
た例えば、直径0.5mmのオリフイス１０からガス
圧力によつて円筒状鋳造用具１の外周面の鋸歯状
突条２上に噴射流１１で示すように射出するよう
構成されている。１２は熱電対、１３は開閉弁を
示す。
上述の構成になる装置によりアルミニウム箔片
を製造する場合につき説明する。銅製の直径300
mmの円筒状鋳造用具１を2200r.p.m.で回転し、直
径0.5mm、長さ15mmのオリフイス１０から、810℃
の溶融アルミニウムを円筒状鋳造用具１の外周面
上の角度θ1＝45゜で傾斜した鋸歯状突条２上に射
出した。
を製造する場合につき説明する。銅製の直径300
mmの円筒状鋳造用具１を2200r.p.m.で回転し、直
径0.5mm、長さ15mmのオリフイス１０から、810℃
の溶融アルミニウムを円筒状鋳造用具１の外周面
上の角度θ1＝45゜で傾斜した鋸歯状突条２上に射
出した。
これにより、第２図および第３図に矢Ａで示す
方向に回転する円筒状鋳造用具１の外周面上の鋸
歯状突条２の歯背２ａ上に第２図に示すように菱
形状のアルミニウム箔片１５が凝固形成される。
この箔片１５は回転による遠心力により歯背２ａ
から分離されて空気中に投出され、空気中を飛散
する間に完全に凝固される。
方向に回転する円筒状鋳造用具１の外周面上の鋸
歯状突条２の歯背２ａ上に第２図に示すように菱
形状のアルミニウム箔片１５が凝固形成される。
この箔片１５は回転による遠心力により歯背２ａ
から分離されて空気中に投出され、空気中を飛散
する間に完全に凝固される。
上述したように、鋸歯状突条２の歯背２ａ上で
凝固形成されるアルミニウム箔片１５は菱形状で
あり、遠心力によつて歯背２ａから分離されて空
気中に放出される際、箔片１５の前端縁１５ａが
放出作用力の方向に対して5゜〜60゜の角度θ1で傾斜
していることによつて横方向の分力が箔片に作用
し、これによつて箔片は斜め前方に飛散される。
凝固形成されるアルミニウム箔片１５は菱形状で
あり、遠心力によつて歯背２ａから分離されて空
気中に放出される際、箔片１５の前端縁１５ａが
放出作用力の方向に対して5゜〜60゜の角度θ1で傾斜
していることによつて横方向の分力が箔片に作用
し、これによつて箔片は斜め前方に飛散される。
第３図は本発明による鋸歯状突条２の歯型形状
を示しており、１６は円筒状鋳造用具１の中心回
転軸線を通る半径方向面を示す。図示のように、
鋸歯状突条２の歯腹２ｂを半径方向面１６に対し
て角度θ2で傾斜させており、かように、半径方向
面１６に対して歯腹２ｂを傾斜させても、オリフ
イス１０からの溶融材料の射出流１１の速度より
円筒状鋳造用具１の周速を、例えば２〜３倍早く
することによつて、歯形の歯底２ｃから歯先２ｄ
までの歯腹高さＨの２〜３倍の距離まで溶融材料
が歯背２ａ面に接触することがないから、順次の
突条の歯背２ａ上に箔片１５が連続することなく
断片的に形成される。
を示しており、１６は円筒状鋳造用具１の中心回
転軸線を通る半径方向面を示す。図示のように、
鋸歯状突条２の歯腹２ｂを半径方向面１６に対し
て角度θ2で傾斜させており、かように、半径方向
面１６に対して歯腹２ｂを傾斜させても、オリフ
イス１０からの溶融材料の射出流１１の速度より
円筒状鋳造用具１の周速を、例えば２〜３倍早く
することによつて、歯形の歯底２ｃから歯先２ｄ
までの歯腹高さＨの２〜３倍の距離まで溶融材料
が歯背２ａ面に接触することがないから、順次の
突条の歯背２ａ上に箔片１５が連続することなく
断片的に形成される。
かように、歯型の歯腹２ｂを半径方向面１６に
対して角度θ2で傾斜させることによつて堅型フラ
イスによる突条２の加工が可能となり、表面平滑
度が優れた突条を容易に形成することができる。
また、円筒状鋳造用具の回転に際して、歯底２ｃ
の部分に生ずる空気の巻込み現象を著しく減少さ
せこれにより、歯背２ａ上に均一な厚みで箔片１
５が形成され、円筒形鋳造用具から分離投出され
る箔片の飛散状態が安定される。
対して角度θ2で傾斜させることによつて堅型フラ
イスによる突条２の加工が可能となり、表面平滑
度が優れた突条を容易に形成することができる。
また、円筒状鋳造用具の回転に際して、歯底２ｃ
の部分に生ずる空気の巻込み現象を著しく減少さ
せこれにより、歯背２ａ上に均一な厚みで箔片１
５が形成され、円筒形鋳造用具から分離投出され
る箔片の飛散状態が安定される。
第４図は、本発明による鋸歯状突条２の他の例
を示し、歯型の歯底２ｃを歯腹高さＨを曲率半径
とする曲面で形成している。かように歯底２ｃを
曲面とすることによつて上述した空気の巻込み現
象をなくすことができる。
を示し、歯型の歯底２ｃを歯腹高さＨを曲率半径
とする曲面で形成している。かように歯底２ｃを
曲面とすることによつて上述した空気の巻込み現
象をなくすことができる。
本発明によれば、鋸歯状突条を中心回転軸線に
対して５〜60゜の適当な角度θ1で傾斜して設ける
ことによつて、鋸歯状突条から遠心力によつて分
離投出される箔片の飛散方向を制御し、その飛散
幅を制限することができ、また、歯型の歯腹面と
歯背面とのなす角度が90゜以上となるよう歯腹面
を中心回転軸線を通る半径面に対して適当な角度
で傾斜して設け、さらに、歯底を曲面形状とする
ことによつて空気の巻込みを防止し、箔片の形状
および厚みを均一にし、その飛散指向性をさらに
向上させることができると言う効果がある。
対して５〜60゜の適当な角度θ1で傾斜して設ける
ことによつて、鋸歯状突条から遠心力によつて分
離投出される箔片の飛散方向を制御し、その飛散
幅を制限することができ、また、歯型の歯腹面と
歯背面とのなす角度が90゜以上となるよう歯腹面
を中心回転軸線を通る半径面に対して適当な角度
で傾斜して設け、さらに、歯底を曲面形状とする
ことによつて空気の巻込みを防止し、箔片の形状
および厚みを均一にし、その飛散指向性をさらに
向上させることができると言う効果がある。
次に、本発明の実施例を示す。
実施例 １
鋳造用具として、直径が300mm、幅が40mmで、
外周面に歯腹高さ(H)が0.12mmで、中心回転軸線に
対する傾斜角度θ1が45゜で、軸線を通る半径面に
対する歯腹面の傾斜角度θ2が4.4゜の鋸歯状突条を
1.58mmのピツチで設けた銅製の円筒状鋳造用具を
用い、直径0.5mm、長さ15mmのオリフイスを有す
る射出板を取付けた密閉容器内に99.7％の純度の
アルミニウムを810℃で注入し、溶融状態に保持
し、鋳造用具を2400rpmで回転し、この鋳造用具
外周面上に溶融アルミニウムを1.6気圧で噴射し、
２辺が1.4×１mmで、厚みが40μｍの菱形状の箔片
が得られた。
外周面に歯腹高さ(H)が0.12mmで、中心回転軸線に
対する傾斜角度θ1が45゜で、軸線を通る半径面に
対する歯腹面の傾斜角度θ2が4.4゜の鋸歯状突条を
1.58mmのピツチで設けた銅製の円筒状鋳造用具を
用い、直径0.5mm、長さ15mmのオリフイスを有す
る射出板を取付けた密閉容器内に99.7％の純度の
アルミニウムを810℃で注入し、溶融状態に保持
し、鋳造用具を2400rpmで回転し、この鋳造用具
外周面上に溶融アルミニウムを1.6気圧で噴射し、
２辺が1.4×１mmで、厚みが40μｍの菱形状の箔片
が得られた。
実施例 ２
鋳造用具として直径が300mm、幅が40mmで外周
面に歯腹高さ(H)が0.10mmで、中心回転軸線に対す
る傾斜角度θ1が30゜、中心を通る半径面に対する
歯腹面の傾斜角度θ2が3.6゜の鋸歯状突条を1.58mm
のピツチで設けた銅製の円筒状鋳造用具を用い、
直径0.45mm、長さ12mmのオリフイスを有する射出
板を取付けた密閉容器内に99.5％の純度のアルミ
ニウムを80.0℃で注入して溶融状態に保持し、鋳
造用具を2200rpmで回転し、この鋳造用具外周面
上に溶融アルミニウムを２気圧で噴射し、２辺が
1.0×1.2mmで、厚みが35μｍの菱形状の箔片が得
られた。
面に歯腹高さ(H)が0.10mmで、中心回転軸線に対す
る傾斜角度θ1が30゜、中心を通る半径面に対する
歯腹面の傾斜角度θ2が3.6゜の鋸歯状突条を1.58mm
のピツチで設けた銅製の円筒状鋳造用具を用い、
直径0.45mm、長さ12mmのオリフイスを有する射出
板を取付けた密閉容器内に99.5％の純度のアルミ
ニウムを80.0℃で注入して溶融状態に保持し、鋳
造用具を2200rpmで回転し、この鋳造用具外周面
上に溶融アルミニウムを２気圧で噴射し、２辺が
1.0×1.2mmで、厚みが35μｍの菱形状の箔片が得
られた。
実施例 ３
鋳造用具として直径が300mm、幅が40mmで外周
面に歯腹高さ(H)が0.13mmで、中心回転軸線に対す
る傾斜角度θ1が15゜、中心を通る半径面に対する
歯腹面の傾斜角度θ2が4.5゜の鋸歯状突条を1.63mm
のピツチで設けた銅製の円筒状鋳造用具を用い、
直径0.4mm、長さ12mmのオリフイスを有する射出
板を取付けた密閉容器内に99.2％の再生アルミニ
ウムを805℃で注入して溶融状態に保持し、鋳造
用具を2000rpmで回転し、２辺が1.2×0.8mmで厚
みが30μｍの菱形状の箔片が得られた。
面に歯腹高さ(H)が0.13mmで、中心回転軸線に対す
る傾斜角度θ1が15゜、中心を通る半径面に対する
歯腹面の傾斜角度θ2が4.5゜の鋸歯状突条を1.63mm
のピツチで設けた銅製の円筒状鋳造用具を用い、
直径0.4mm、長さ12mmのオリフイスを有する射出
板を取付けた密閉容器内に99.2％の再生アルミニ
ウムを805℃で注入して溶融状態に保持し、鋳造
用具を2000rpmで回転し、２辺が1.2×0.8mmで厚
みが30μｍの菱形状の箔片が得られた。
第５図は、実施例１に示す装置において、円筒
形鋳造用具の中心回転軸線に対する鋸歯状突条の
傾斜角度θ1を種々に変化させて菱形状のアルミニ
ウム箔片の飛散幅を調べた結果をプロツトして示
す。
形鋳造用具の中心回転軸線に対する鋸歯状突条の
傾斜角度θ1を種々に変化させて菱形状のアルミニ
ウム箔片の飛散幅を調べた結果をプロツトして示
す。
第５図から明らかなように、傾斜角度θ1が0゜〜
5゜の間で箔片の飛散幅が急激に減小し、5゜以上の
範囲で、傾斜角度θ1が増大するにしたがつて飛散
幅は僅かづつ減小している。
5゜の間で箔片の飛散幅が急激に減小し、5゜以上の
範囲で、傾斜角度θ1が増大するにしたがつて飛散
幅は僅かづつ減小している。
第１図は本発明による装置の概略線図、第２図
は鋸歯状突条の歯背面上での箔片の形成状態を示
す部分平面図、第３図は鋸歯状突条の歯型の１例
を示す鋳造用具の部分拡大側面図、第４図は鋸歯
状突条の歯型の他の実施例を示す鋳造用具の部分
拡大側面図、第５図は鋸歯状突条の傾斜角度θ1と
箔片飛散幅との関係を示すグラフである。 １……円筒状鋳造用具、２……鋸歯状突条、３
……回転軸、Ｏ……中心回転軸線、４……密閉容
器、６……加熱室、７……バーナ、８……圧力ガ
ス供給管、９……射出板、１０……オリフイス、
１１……噴射流、２ａ……歯背、２ｂ……歯腹、
２ｃ……歯底、２ｄ……歯先。
は鋸歯状突条の歯背面上での箔片の形成状態を示
す部分平面図、第３図は鋸歯状突条の歯型の１例
を示す鋳造用具の部分拡大側面図、第４図は鋸歯
状突条の歯型の他の実施例を示す鋳造用具の部分
拡大側面図、第５図は鋸歯状突条の傾斜角度θ1と
箔片飛散幅との関係を示すグラフである。 １……円筒状鋳造用具、２……鋸歯状突条、３
……回転軸、Ｏ……中心回転軸線、４……密閉容
器、６……加熱室、７……バーナ、８……圧力ガ
ス供給管、９……射出板、１０……オリフイス、
１１……噴射流、２ａ……歯背、２ｂ……歯腹、
２ｃ……歯底、２ｄ……歯先。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 中心回転軸線の回りに高速で回転される円筒
形鋳造用具と、溶融材料を前記鋳造用具の外周面
上に注出する装置とを具え、前記円筒形鋳造用具
が外周面上に所定ピツチで離間した複数個の鋸歯
状突条を有し、各鋸歯状突条が前記中心回転軸線
に対して5゜〜60゜の角度θ1で傾斜していることを特
徴とする箔片を溶融材料から直接に製造する装
置。 ２ 前記鋸歯状突起の鋸歯の歯腹面が鋳造用具の
前記中心軸線を通る半径方向面に対して角度θ2で
傾斜していることを特徴とする特許請求の範囲第
１項に記載の装置。 ３ 前記鋸歯状突条の歯底が歯腹長さを曲率半径
とする曲面で形成されていることを特徴とする特
許請求の範囲第２項に記載の装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4550682A JPS58163555A (ja) | 1982-03-24 | 1982-03-24 | 箔片を溶融材料から直接に製造する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4550682A JPS58163555A (ja) | 1982-03-24 | 1982-03-24 | 箔片を溶融材料から直接に製造する装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58163555A JPS58163555A (ja) | 1983-09-28 |
| JPH0216362B2 true JPH0216362B2 (ja) | 1990-04-17 |
Family
ID=12721295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4550682A Granted JPS58163555A (ja) | 1982-03-24 | 1982-03-24 | 箔片を溶融材料から直接に製造する装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58163555A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4215084A (en) * | 1978-05-03 | 1980-07-29 | The Battelle Development Corporation | Method and apparatus for producing flake particles |
| DE3364158D1 (en) * | 1982-04-15 | 1986-07-24 | Allied Corp | Apparatus for the production of magnetic powder |
| JPS58185349U (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-09 | 日本冶金工業株式会社 | 箔片を溶融材料から直接に製造する装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54157763A (en) * | 1978-05-03 | 1979-12-12 | Battelle Development Corp | Method and apparatus for producing flake particles from molten material |
-
1982
- 1982-03-24 JP JP4550682A patent/JPS58163555A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54157763A (en) * | 1978-05-03 | 1979-12-12 | Battelle Development Corp | Method and apparatus for producing flake particles from molten material |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58163555A (ja) | 1983-09-28 |
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