JPH02163098A - 生菌の検出法 - Google Patents

生菌の検出法

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JPH02163098A
JPH02163098A JP31376988A JP31376988A JPH02163098A JP H02163098 A JPH02163098 A JP H02163098A JP 31376988 A JP31376988 A JP 31376988A JP 31376988 A JP31376988 A JP 31376988A JP H02163098 A JPH02163098 A JP H02163098A
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JP
Japan
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bacteria
filter
strain
atp
bacterial cells
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JP31376988A
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English (en)
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Masanori Toto
雅典 東都
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Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は工業用水、飲料水、各種炭酸飲料、無果汁飲料
、コーヒー、茶、ジュース、乳酸飲料等の嗜好飲料、ビ
ール、酒、ワイン等のアルコール飲料等を検体とする液
体中に含まれる生菌を菌体由来のアデノシン−3−リン
酸(以下に単にATPと略記する)の計測に基づき1.
検出する方法の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から食品に準する飲用水中の生菌数測定は食品衛生
検査指針に基づき、標準寒天平板法(プレート法と略記
する)がとられてきた。また、工業用水(半導体洗浄向
け)では、^STλt−F60(以下A37M法という
)において、簡易なフィルターによる菌体の捕捉をして
はいるが、培地を用いる事に何ら変りはない。培地を用
いて菌の成育の後にコロニーを検出する従来からの方法
では、極めて専門的な技術及び無菌操作施設が必要とな
り、しかも結果を判定するのは、食品衛生検査指針では
48時間以上、またAST!tl法では24時間以上も
、酒に対する醸造協会の方法では72時間以上、要する
という短所がある。
近年、生菌の検出を迅速にするための手法として、菌体
中のATPを計測する方法(以下ATP法と略記する)
が実用化されてきている。
しかし、その計測には、0.01〜1 mlの検体液を
無処理で試験管に注入し用いている。このために検体液
中の生菌数が少なければ、検出は困難となり、しかも検
体液中に解離してフリー状態となったATPが存在して
いたり、発光性の化学物質を含有している場合には、菌
体内のATPのみを検出する事は不可能となっている欠
点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
工業用水、飲料水、嗜好飲料、アルコール飲料などに存
在する生菌を検出する事は、工業製品の歩留りや飲料の
安全性、衛生性、品質保証の面で、重要な業務となって
いる。特に生菌が存在するか否かをいち早く知る事は、
工業製品の不良品発生率を低下させ、飲料の品質維持の
面でその効果が大きく、又飲料製品の倉庫における検査
待ちの在庫が減少する等、経済的な効果も大きい。
本発明は、従来からの方法における厳格な無菌操作の繁
雑さを省略し、しかも生菌がコロニーを形成するまでに
要していた24時間あるいは48時間という時間を極め
て短縮する方法を提供するものである。又、30分程度
で計測してしまう迅速性のあるATP法に対して、更に
フィルターでの濾過捕捉の方法に改良を加える事によっ
て、検出の精度向上を期したものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、検体液を孔径0.45μm以下のフィルター
を用いてン濾過し、菌体を捕捉すると共にこのフィルタ
ーで捕捉された菌体#のATP計測において、妨害物質
となる遊離状態のATP及び発光物質をフィルターより
流失させるべく洗浄した後、そのフィルターをATP計
測に供することにより所明の目的に収めたものである。
〔実施例〕
以下に実施例をもって本発明を具体的に説明する。
実施例1(本発明法) 工業用水で5ml、イオン交換水で500 mlを各々
検体として0.2μm孔径のメンブレンフィルターにて
夫々濾過し、菌体を捕捉した。次いで、これらのフィル
ターを12[1℃、15分間オートクレーブにて高圧蒸
気滅菌処理した限外濾過処理純水を各々50m1宛用い
て洗浄した。これらのメンブレンを夫々ATP測定用の
小試験管にとり、IMscO−Mic+osu+e−1
00にセットし、蛍光発光量を計測した。これらの計測
値を1mlあたりに換算し、更に一般細菌の1菌体あた
りのATPj?t(1,2X 10−16g A T 
P / cell)を用いて1− mlあたりの菌数に
換算した。これらのくり返し3点の結果を第1表に示し
た。
比較例1 (ASTM法) 工業用水で5mLイオン交換水で500 mlを各々A
STM法により生菌数定量し、1 mlあたりの菌数に
換算した。
比較例2(従来法) 実施例1と同様に工業用水5ml、イオン交換水500
 mlを夫々検体液として、メンブレンフィルターに菌
体を捕捉した。そのまま洗浄を行なわずに、Mic+o
su+e−100にてATP計測を実施した。同様にく
り返し3点の結果を第1表に示した。
実施例2 無果汁飲料を検体とし、開栓してすぐ50m1を0.4
μm孔径のメンブレンフィルターにてン濾過し、菌体を
捕捉した。そして、 120℃、15分間オートクレー
ブにて高圧蒸気滅菌処理した限外ン濾過処理純水に0.
9%食塩を溶解した洗浄液(以後滅菌食塩水と呼ぶ)の
50m1を用いて、そのメンブレンフィルターを洗浄し
た。そのメンブレンをATP測定用の小試験管にとり、
IMSCO−Mic+osue−100にセットし、蛍
光発光量を計測した。この計測値を生菌数に換算して従
来のプレート法による結果と共に第2表に示した。
実施例3 実施例2と同じ無果汁飲料500m1に牛乳を腐敗させ
た液を0.5ml混合させて、これを10m1と5θm
1と100m1の3検体を各々0.4μm孔径のメンブ
レンフィルターにて泪過し、実施例2と更にプレート法
の結果も第2表に示した。
第2表 ※ 生菌数ce ※ プレート法では1 mlの検液を培養に用いて、計
数の後50m1及び10m1に換算し表記した。
実施例4 日本酒に適当量の真性火落菌を添加し、これを50mL
  0.2μm孔径のメンブレンフィルターにて濾過し
、菌体を捕捉した。そして、そのフィルターを120℃
、15分間オートクレーブにて高圧蒸気滅菌処理した限
外濾過処理純水に10%エタノールを溶解した洗浄液を
用いて以下の量にて洗浄した。0. 5.10.20.
30.4[1,50(ml)、各々のフィルターをAT
P計測に供しそのATP計測爪をもとに菌数を算出した
。その結果を第1図に示した。
実施例5 日本酒を検体とし、開栓してすぐ50m1を0.2μm
孔径のメンブレンフィルターにてン濾過し、菌体を捕捉
した。そして120℃、15分間オートクレーブにて高
圧蒸気滅菌処理した限界濾過処理純水に10%エタノー
ルを溶解した洗浄液(以下、滅菌エタノール含有洗浄液
と呼ぶ)の50m1を用いてフィルターを洗浄した。そ
のメンブレンをATP測定に供し更に生菌故に換算して
第3表に示した。なお日本酒の従来からの生菌計数方法
である、日本醸造協会の定める10%のエタノールを添
加する平板寒天培地法(以後、SI法と呼ぶ)を用いた
結果も併せて第3表に示した。
実施例6 実施例5の日本酒を煮沸滅菌したものに真性火落菌を添
加した菌添加酒を検体として、10m1.50m1、 
! 00 mlを各々0.2μmメンブレンフィルター
にて濾過し菌体を捕捉した。これらを各々滅菌エタノー
ル含有洗浄液50m1で洗浄した。それらメンブレンを
ATP測定に供し、更に生菌数に換算して第3表に示し
た。更に従来からの方法としてSt法による結果も示し
た。
日本酒はA、Bの2種で、25m1と50m1の各ン濾
過を行なった。この時のATP計測値を第4表に示す。
第4 表 第3表 ※ 生菌数cell ※ プレート法では1mlの検液を培養に用いて、計数
の後5Gml及び10m1に換算し表記した。
参考例 滅菌した日本酒を検体として、0.2μm孔径のメンブ
レンフィルターにて濾過し、このフィルターには本発明
法である洗浄を施さなかった。
各実施例並びに比較例に示したように本発明法は、従来
からの方法である培養法に代替しうる技術であり、しか
も、菌の培養操作が不要な点、定量時間の短縮及び操作
の簡便化の面で極めて有効である事が明らかとなった。
更に参考例で示したように、減菌した日本酒を検体とし
ても、ATPが計測されることが明らかであり、また検
体液中に存在する菌体外のフリーのATPあるいは発光
性の物質は、本発明法に基づく洗浄工程を経る事によっ
て、流失させうる事が証明された。本発明法における洗
浄工程の効果は、各実施例に示した結果からも明らかな
ように、従来のATP法の精度を向上し、かつその適用
性を拡大するものである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、まず従来からの培養法のような菌体の
培養や生菌コロニー数の目視による計数のように、煩雑
かつ専門的な操作及び精度の低い定量、更に24時間以
上もかけて定量するといった問題点がすべて解決される
。そして、ATP法の欠陥であった菌の少ない検体の計
測が不可能であったり菌体外のATP又は発光物質によ
って計測が妨害されるといった問題点も本発明法によっ
て解決することができる。
その結果として、本発明法によれば微生物管理が簡便で
正確かつ迅速なものとなり、ひいては製品としての半導
体の歩留り及び清涼飲料水、日本酒の安全性、品質の向
上に貢献し、経済的にも衛生的にも極めて結果が大きい
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例4における検出菌数とメンブレ
ンフィルターの洗浄液量との関係を示した図表である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)菌体以外の解離状態のATP又は発光物質が含ま
    れる工業用水、飲料水、嗜好飲料、アルコール飲料等を
    検体とする液体中の生菌を検出するにあたり、該液体中
    の菌体を孔径0.45μm以下のフィルターを用いて濾
    過、捕捉し、この菌体を捕捉したフィルターを菌体、解
    離状態のATPおよび発光物質の含まれない液体を用い
    て洗浄し、菌体以外の成分を流失させて濾過捕捉した菌
    体中のアデノシン−3−リン酸の量を計測することを特
    徴とする生菌の検出法。
  2. (2)請求項(1)における検体が工業用水である場合
    、菌体を捕捉したフィルターの洗浄に滅菌水を用いて、
    菌体以外の成分を流失させる事を特徴とする生菌の検出
    法。
  3. (3)請求項(1)における検体が嗜好飲料である場合
    、菌体を捕捉したフィルターの洗浄に食塩を含有する滅
    菌水を用いて菌体以外の成分を流失させる事を特徴とす
    る生菌の検出法。
  4. (4)請求項(1)における検体が日本酒である場合、
    菌体を捕捉したフィルターの洗浄にエチルアルコールを
    含有する滅菌水を用いて菌体以外の成分を流失させる事
    を特徴とする生菌の検出法。
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