JPH02161930A - レーザー走査式光凝固装置 - Google Patents

レーザー走査式光凝固装置

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Publication number
JPH02161930A
JPH02161930A JP63317667A JP31766788A JPH02161930A JP H02161930 A JPH02161930 A JP H02161930A JP 63317667 A JP63317667 A JP 63317667A JP 31766788 A JP31766788 A JP 31766788A JP H02161930 A JPH02161930 A JP H02161930A
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JP
Japan
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photocoagulation
laser
light
fundus
scanning
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Application number
JP63317667A
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English (en)
Inventor
Masayuki Hideshima
昌行 秀島
Fumio Otomo
文夫 大友
Shinji Wada
和田 新二
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、レーザー光源からのレーザー光により眼底
を走査し、眼底の観察を行うと共に、疾患部位の治療の
ための光凝固を行うレーザー走査式光凝固装置に関する
ものである。
[従来の技術] 従来から、レーザー光を用いて眼底の光凝固による治療
を行うレーザーコアギユレータ、あるいはレーザー光に
よる眼底走査によって眼底観察を行うレーザー走査式眼
底カメラが使用されている。
近時、このレーザー走査式眼底カメラにレーザーコアギ
ユレータを組み込み、観察、治療を同時に行う装置が提
案されている(特開昭59−115024号公報参照)
この装置では、レーザー光を眼底上に集光すると共に、
二次元走査器によって二次元的に走査させ、眼底からの
反射光量を検出して観察を行う。
そして、上記のレーザー光が光凝固を行う疾患部位に達
した際にレーザー光の強度を一瞬高めて光凝固を行う。
[発明が解決しようとする課題] 上述したような従来のレーザー走査式光凝固装置では、
観察の分解能を向上させるために二次元走査器の走査速
度を高めると、眼底におけるレーザースポットの移動速
度も高くなる。
従って、レーザースポットが眼底の一点と考えられる範
囲に留まる時間が短くなるため、患部に対して光凝固を
行うに十分なエネルギーを与えることが困難である。
すなわち、高速移動するレーザースポットにより光凝固
を行う場合には、レーザー光の強度を高める期間が短く
なためタイミング制御の精度を高くする必要があり、ま
た、光凝固に必要なエネルギーを患部に与えるためには
光凝固時のレーザー光の強度をより高める必要がある。
[発明の目的] この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、
観察用光学系の分解能を向上させた場合にも、タイミン
グ制御の精度と光凝固の際のレーザー光の強度とを特に
高めることなく、光凝固のエネルギーを確保することが
できる光凝固装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項1に係るレーザー走査式光凝固装置は、観察用の
低エネルギー光と光凝固用の高エネルギー光とを出力す
るレーザー光源と、レーザー光源からの光束を二次元的
に偏向させる単一の二次元走査器と、偏向された光束を
被検眼眼底上に集光する対物レンズと、低エネルギー光
による眼底からの反射光を受光して眼底の観察を行う観
察手段と、眼底上の高エネルギー光による光凝固位置を
設定する座標入力手段と、低エネルギー光のみが出力さ
れる際にレーザー光が眼底上をラスタスキャンするよう
二次元走査器を制御すると共に、光凝固位置で高エネル
ギー光が出力される際に少なくともレーザー光の走査速
度を低下させるよう二次元走査器を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする 請求項2は、請求項1の構成において、座標入力手段を
複数の光凝固位置を1グループとして複数グループの光
凝固位置を一度に指定可能な構成とし、制御手段を光凝
固位置のグループ毎にアライメントを促すと共に、グル
ープ単位で高エネルギー光の出力を行う構成としたこと
を特徴とする請求項3は、請求項1の構成において、二
次元走査器によって眼底上を二次元走査される可視光を
発して視神経の所定の部位に刺激を与える視野計測用レ
ーザーを設け、座標入力手段に刺激点を指定する機能、
制御手段に被検者の応答により刺激点の視覚の有無を判
断する機能を持たせたことを特徴とする。
[実施例コ 以下、この発明を図面に基づいて説明する。
(第1実施例) 第1図〜第6図は、この発明の第1実施例を示したもの
である。
この装置は、第1図に示すように全体の制御を行なうシ
ステムコントローラーを中心に、被検眼眼底に対して観
察用の不可視の低エネルギー光を発する観察用レーザー
と、この観察光学系とは独立して被検眼眼底に対して光
凝固用の高エネルギー光を発する光凝固用レーザーと、
低エネルギー光による眼底からの反射光を受光して眼底
の観察を行う観察手段と、各種の入力手段とを備えてい
る。
なお、レーザー光源は、必ずしも上記のように2つ設け
なくとも、1つのレーザー光源からのレーザー光の出力
を変化させる構成としてもよい。
観察用レーザー駆動部により駆動される観察用レーザー
から発するレーザー光は、第1ビームスプリッタ−によ
り反射されて第2ビームスプリッタ−を透過した後、垂
直走査器及び水平走査器から構成される二次元走査器に
より二次元的に偏向され、対物レンズにより被検眼眼底
上に集光されてスポットを形成する。走査器は、それぞ
れ音響光学素子(AOD)あるいはガルバノミラ−等で
構成されている。
そして、眼底により反射された観察用レーザー光は、再
び対物レンズ、二次元走査器を介して第2ビームスプリ
ッタ−に達し、この第2ビームスプリッタ−で反射され
た成分がピンホールを介して光電変換素子に入射する。
充電変換素子から見込まれる眼底上の位置は、第に次元
走査器の偏向方向によって変化するが、観察用レーザー
光の集光位置と一致しており、光電変換素子にはこの部
分からの反射光のみが入射することとなる。しかも、対
物レンズを介して眼底とほぼ共役な位置に設けられたピ
ンホールの働きにより、眼底部分以外からの散乱光や2
次反射光は遮光されるため、眼底からの反射光のみを検
出することができる。
検出される反射光の強度は、スポットが走査する眼底各
部の反射率の変化に対応しており、光電変換素子はこの
反射光量の変化を電気信号として出力する。観察用レー
ザー光は後述するように光凝固を行わない場合には二次
元走査器によって眼底上を二次元的にラスタースキャン
されるため、充電変換素子の出力は眼底各部の反射率を
示すラスターデータとなる。
この光電変換素子の出力はアンプによって増幅されると
共に、ビデオ信号処理回路によりテレビモニターに表示
可能な信号に変換され、テレビモニター上には眼底像が
映し、出される。
他方、光凝固用レーザー駆動部によりパルス駆動される
光凝固用レーザーから発するパルスレーザ−光は、第1
、第2ビームスプリッタ−を透過して二次元走査器によ
り観察用レーザー光と共に二次元的に偏向され、対物レ
ンズを介して被検眼眼底上に光凝固用のスポットを形成
し、眼底の疾患部位に対して光凝固を行う。
充電変換素子の前−に設けられたシャッターは、光凝固
を行う際の強い反射光が光電変換素子に入射して素子自
身、あるいはアンプに障害が起きることを防止するため
、光凝固時に閉成されて遮光を行う。両レーザーの波長
が異なる場合には、上記のシャッターに代えて観察用レ
ーザー光のみが透過するような波長選択性のフィルター
を設けてもよい。
なお、第1ビームスプリッタ−は、これを偏光ビームス
プリッタ−として両レーザーの偏光方向を調整すること
により、あるいはダイクロイックミラーとして両レーザ
ーの波長を変えることにより、この部位での光量損失を
低減させることができる。
前述のシステムコントローラーは、公知のマイクロコン
ピュータ−技術を利用したものであり、上記の観察用光
学系と光凝固用光学系とを制御する機能を有している。
二次元走査器は、観察の時間的、空間的分解能を向上さ
せるため、光凝固を行わない場合には高速、かつ高密度
で観察用レーザーをラスタースキャンさせるよう制御さ
れる。
この場合、観察用レーザー光は、第2図に模式的に示し
たように水平走査器によって図中右方向に高速で水平走
査されると共に、垂直走査器によってスポット径に対応
する程度の比較的高い密度で図中下方向となる垂直方向
に走査される。図中の右下部分まで1フレ一ム分の走査
が終了すると、二次元走査器はレーザー光を図中左上の
初期位置まで戻して次のフレームの走査を開始する。
なお、図中の実線部分は眼底画像を形成するための走査
、すなわち充電変換素子による反射光量検出が行われる
走査であり、破線部分は画像形成に関与しない走査であ
る。
テレビモニターにおいては、これらの実線部分と破線部
分とのそれぞれに対する時間配分は厳密に規定されてい
る。走査器として応答の速い音響光学素子等を用いた場
合には、この時間配分を遵守することが可能であるが、
ガルバノスキャナ等の応答の遅い走査器を利用した場合
には遵守することが困難である。そこで、ガルバノスキ
ャナ等を利用する場合には、ビデオ信号処理回路内で実
際の走査によって得られた信号の時間軸を調整してテレ
ビモニターの規格に合致させた信号を生成出力する。
ビデオ信号処理回路衿骨は、眼底像をテレビモニターに
表示させる機能の他、光凝固を行う部分等の表示を単独
で、あるいは眼底像と重ねて表示させる機能、内蔵する
フレームメモリーにより任意の時点の画像を継続して表
示するフリーズ機能、そしてテレビモニター上での画像
の乱れを防止する機能をも有している。
システムコントローラーに設けられた座標入力装置は、
ライトペン、あるいはマウス等の位置指定手段から構成
され、テレビモニター上に表示された眼底像上の光凝固
位置、及び誤トリガ防止用のコントロールポイントを、
直接あるいはカーソル等を利用して指定することができ
る。
コントロールポイントは、主要直管の分岐点等のアライ
メントがずれた場合に判断しやすい位置に設定され、ア
ライメントの合致を確認するために利用されるが、上記
のようなマニュアルによる設定の他、光凝固点近傍の画
像を2値化して特徴点を求める等の方法により、システ
ムコントローラー自身が確認し易い位置を自動的に設定
するよう構成してもよい。更に簡便な方法としては、光
凝固位置を設定する際にメモリされた静止画内で数本の
水平走査ライン上の画像データを記憶しておき、このデ
ータを光凝固時の同一水平走査ライン上のデータと比較
する構成としてもよい。
凝固光強度設定部は、座標入力装置によって指定された
ポイントでの光凝固の際の光エネルギーの強度を設定す
る部位である。
また、フリーズスイッチは静止画像を得るための機能、
クリアスイッチは光凝固位置、コントロールポイントの
指定を解除する機能、トリガスイッチは光凝固をスター
トさせる機能を有している。
次に、上述した装置の実際の動作を説明する。
まず、装置を被検眼に対してアライメントし、観察用レ
ーザーを駆動して観察を開始する。これにより、テレビ
モニター上には充電変換素子の出力に基づいて第3図に
示すように視神経乳頭、血管等を含む眼底像が表示され
る。このときフリーズスイッチをONすることによって
表示されている眼底像を一時的にビデオ信号処理回路に
メモリし、静止させることができ、これにより複数箇所
の指定を安定した画面上で容易に行うことができる。
座標入力装置により設定された光凝固位置、コントロー
ルポイントは例えば図中の「+」印、r口」印のように
表示される。
システムコントローラーは、視神経乳頭や光凝固位置近
傍の血管等がコントロールポイントとして指定された場
合、指定されたポイントの画像データを保存する。
フリーズスイッチを再度ONすると、テレビモニターに
は第3図に示すように座標入力装置により設定された光
凝固位置及びコントロールポイントとのリアルタイムの
眼底画像とが重ねて表示され、その画面上で操作者はコ
ントロールポイントを用いてアライメントを行う。
トリがスイッチがONされると、システムコントローラ
ーは保存されたコントロールポイント内の画像データと
、リアルタイムによるコントロールポイント内の画像デ
ータを比較する。そして、両者が一致した場合にはアラ
イメント完了の状態が継続しているものと判断して光凝
固を開始し、致しない場合にはアライメント状態が崩れ
たものと判断して光凝固を禁止する。これにより、光凝
固を行うべきでない位置で光凝固が誤って行われること
を回避することができる。
アライメントが完了して光凝固が許可されると、システ
ムコントローラーは、第4図及び第5図に示したように
通常の観察時とは異なる走査方式で二次元走査器を制御
する。なお、ここでは説明の簡略化のため光凝固位置を
一点とした例を示している。
システムコントローラーは、光凝固を行う位置、及びそ
の前後において通常観察が行われる場合のラスタスキャ
ンを省略し、走査方式を第4図に破線で示すようにベク
トルスキャンに切り替える。そして、レーザー光の集光
点を光凝固位置に導き、第5図に示したように所定時間
水平、垂直走査を停止し、高エネルギーの光凝固用レー
ザーを発光させて疾患部位に対する光凝固を行う。
なお、ベクトルスキャンは、音響光学素子、ガルバノミ
ラ−等の往復動型の走査器を利用した場合にのみ可能で
あるため、水平走査器としてオル今ンミラー等の回転型
の走査器を利用する場合には、走査方式をラスタスキャ
ンとしたまま走査速度を低速に落として光凝固の際のエ
ネルギーを確保する構成となる。
ところで、垂直走査の周期を変化させてテレビモニター
の垂直同期が失われると、再度同期がとられるまでに数
フレーム分の走査期間を要するため、術者が視認してい
て判る程度の時間内画面が乱れる。そこで、システムコ
ントローラーは第5図(b)に示すように、垂直方向の
1走査の時間を変化させないように垂直走査器を制御し
ている。すなわち、光凝固点で停止し、あるいは速度を
落して遅れた分を光凝固位置前後の領域で走査速度を高
めることにより補完し、平均した垂直方向の走査速度が
第5図(b)に破線で示すように一定となるよう制御し
ている。
なお、ここでは両方向の走査を完全に停止させることに
よって光凝固のエネルギーを確保する構成を示したが、
完全に停止させずに走査速度を遅くすることによっても
光凝固に必要なエネルギーを与えることができる。
1フレーム内でラスタスキャンが省略される期間は、走
査位置を光凝固位置に移動させて所望の誤差範囲内に整
定させるために必要な期間、光凝固期間、及び再度ラス
タスキャンを開始するために必要な期間の和を得るため
に十分な期間である。
ところで、走査が省略される部分で水平走査の停止に伴
って水平同期信号の出力も停止されると、テレビモニタ
ーは同期を失ない、再度水平走査がスタートして水平同
期信号が入力されても同調するまでに時間がかかる。そ
こで、ビデオ信号処理回路は、ラスタスキャンが省略さ
れている期間内にも水平同期信号をテレビモニターに対
して出力し続ける。これにより、ラスタスキャンが行わ
れる部分での画像の乱れを防止することができる。
但し、このままではベクトルスキャンが行われた部分に
対応する信号が入力されないために、その部分の画像が
欠落することとなる。たとえ−瞬であっても画像の一部
が欠落することは観察者に違和感を与える。そこで、こ
の装置では、第6図に示したように1フレーム内でラス
タスキャンが省略される部分については、ビデオ信号処
理回路のフレームメモリに蓄積された前回走査の際の画
像データを表示し、実際の走査により得られた画像と組
み合わせることにより1フレームの画像を表示させるよ
う構成している。
画像のできるだけ広い部分を最新のデータにより表示す
るためには、上記のようにラスタスキャンの省略される
部分を1フレーム内の一部とし、残部についてはリアル
タイムによる画像を表示する構成が望ましい、但し、こ
のような構成とすると制御の複雑化は避けられないため
、より簡便な方法を採ることも可能である。この場合に
は、光凝固を行う1フレーム(インターレース走査を行
う場合には1フイールド)内ではラスタスキャンを全て
省略し、前回走査のデータによる表示を行う構成として
もよい。
クリアスイッチをONすることにより設定された光凝固
位置が解除され、 トリガスイッチONの入力が許可さ
れる。すなわち、システムコントローラーは、光凝固用
レーザーの不用意な発光を防止するため、光凝固が行わ
れると、クリアスイッチがONされるまでの間トリがス
イッチの入力を受は付けない。
なお、−旦設定された光凝固位置は、光凝固を行った部
位の確認のためクリアスイッチがONされるまでモニタ
ー上に表示されるが、光凝固を実施した後一定時間の経
過により自動的に解除されるよう構成しても良い。
上記の説明では光凝固位置が一箇所の場合を例に採った
が、複数の互いに近接する光凝固位置を指定した場合に
は、光凝固位置、及びその前後をベクトルスキャンある
いは低速のラスタスキャンとし、ビームの集光位置が光
凝固位置と一致した際に光凝固用レーザーをONする構
成とすればよい。
(第2実施例) 第7図はこの発明の第2実施例を示したものである。
光凝固手術においては、非常に多くの箇所を凝固させる
場合があり、これらを−点、−点アライメントし直しな
がら指定、凝固させるのでは手間がかかりすぎる。
しかし、−回のアライメントにより多数箇所の光凝固を
一度に行うと、時間がかかるために凝固の最中に被検眼
が移動してしまう虞があり、また−度に広い範囲のアラ
イメントを確認することが困難であるという問題がある
そこで、第2実施例にかかる装置では、凝固位置の指定
は一度に行い、実際の凝固については被検眼が移動しな
いであろう時間内、すなわち1〜2フレーム内で凝固で
きる数の凝固位置を1グループとし、グループ毎に精密
なアライメントを行いつつ複数箇所の光凝固を一回のト
リガで行う構成としCいる。なお、機械的、光学的な構
成については第1図に示した第1実施例の装置と同一で
ある。
次に、この装置の動作を第7図に基づいて説明する。
まず、所望の眼底部位を観察してテレビモニター上に表
示し、この表示をフリーズする。そして、この画面上で
座標入力装置を操作してコントロールポイントを設定す
ると共に、光凝固を行う多数のポイントを近接する少数
のポイントを1グループとして複数のグループに分けて
指定し、システムコントローラーに記憶させる。画面上
には、最先に、あるいは次にトリガを行うグループが他
のグループとは識別できる記号により表示される。この
フリーズされた画面は、以後クリアスイッチがONされ
るまで保存され、必要に応じて再度表示される。
光凝固を行う場合、リアルタイムの画像を表示してコン
トロールポイントにより粗位置合わせを行った後、識別
される記号で表わされた光凝固位置を精密にアライメン
トし、トリガスイッチをONすることによりこのグルー
プの光凝固を一度に行う、システムコントローラーは、
一つのグループの光凝固が行われると、識別される記号
を他のグループに変更し、上記の操作の繰り返しを術者
に促す、そして、この操作の繰り返しにより全てのグル
ープにつき順次光凝固を行う。
実際の光凝固の方法は、第4図に示したようなラスター
スキャンからベクトルスキャンへの切替え及び走査の停
止(あるいは走査速度の低下)による方法、または全体
をラスタースキャンとして光凝固が行われる部位では垂
直方向の走査密度を荒くして水平方向の走査を停止(あ
るいは水平走査速度の低下)させる方法等が採用できる
また、凝固光の強度やスポット径は凝固位置の各々、あ
るいは各グループ毎にまとめて指定される。
(第3実施例) 第8図及び第9図はこの発明の第3実施例を示したもの
である。
光凝固を行った部位は視力を失うため、光凝固は可能な
限り既に視力を失っている部位で行われることが望まし
い。従来は、別個の視野計で視野を計測し、光凝固位置
の決定の参考としていたため、術者、被検者双方にかか
る負担が大きかった。
そこで、この実施例の装置では、レーザー走査式光凝固
装置に視野計としての機能を付加し、つの装置で視野計
測と光凝固とを行えるよう構成している。
第8図はこの装置のブロック図である。基本的な構成は
第1図に示した第1実施例の装置と同一であるため、相
違部分についてのみ説明する。
この装置で新たに付加された構成は、可視光を発する視
野計測レーザーとこのレーザーを駆動する視野計測レー
ザー駆動装置、このレーザーを発した光束の強度を変調
する光変調器、視野計測レーザー光を被検眼に向けて反
射させる第3ビームスプリッタ−システムコントローラ
ーに対して被検眼への刺激開始を指令する刺激スイッチ
、及び被検者が視野計測の際に応答用に用いる被検者応
答用スイッチである。視野計測用レーザー駆動装置と光
変調器とは、システムコントローラーにより制御される
なお、この視野計測用レーザーを直接変調可能な半導体
レーザーとした場合には、光変調器を省略することがで
きる。また、3つのレーザーtよ、波長が同一 あるい
は近いものについては共用することも可能である。
視野計測時には、システムコントローラーの指令により
観察用レーザーの駆動が停止されると共に、視野計測用
レーザーが駆動される。
まず、視野計測用レーザーから発したレーザー光を光変
調器により視野計のバックグラウンドレベルに相当する
比較的低い光量に制限すると共(こ、二次元走査器を制
御してラスタスキャンさせ、観察時と同様に眼底の観察
を行う。バックグラウンドレベルでは観察光量として不
足する場合には、独立して設けられた不可視のレーザー
を駆動して眼底を全体的に照明し、視野測定とは独立し
て観察のために充分な反射光量を確保することも可能で
ある。
所望の観察位置で画面をフリーズして第9図に示すよう
にコントロールポイントを主要血管の分岐や視神経乳頭
等の適当な目標位置に設定し、光凝固しようとする点の
視覚の有無を検査するために刺激点を設定する。フリー
ズされた画面は、光凝固が終了するまで保存される。
刺激点を設定した後、フリーズを解除してリアルタイム
の画面上でコントロールポイントによりアライメントを
確認して刺激スイッチをONする。
システムコントローラーは、ラスタスキャンされるレー
ザースポットが刺激点の座標と一致した際に光変調器を
制御して光量をアップさせ、被検眼の刺激点を他の部位
より明るく照明することによって刺激する。
被検者は刺激を感じた場合に被検者応答用スイッチをO
Nすることで応答する。システムコントローラーは、刺
激から一定時間内に応答があった場合には刺激点の視覚
があるものと判断し、応答が無いと視覚がないものと判
断する。そして、その判断の結果を第8図に「○」印、
「×」印で示したように予めフリーズしてあった画面上
に表示する。
なお、刺激点を設定する毎にレーザー光の強度を変化さ
せ、各部位の視神経の感度を検査することも可能である
。また、第2実施倒に示したように予め多数の刺激点を
一度に指定しておき、これを順次−点づつ刺激するよう
構成してもよい。
以上の手順によって視野計測を行った後、第9図中「×
コ印で表される視覚を失った位置を光凝固する。光凝固
の手順は第1、第2実施例と同一であり、この際には視
野計測レーザー光が被検眼に達しないよう制御される。
このような手順によれば、可視部分を光凝固してしまう
虞がなく、残存する視力をより確実に保存することがで
きる。
[効果コ 以上説明したように、請求項1によれば、光凝固を行う
部位において二次元走査器によるレーザー光の走査速度
を低下させる構成としたため、通常の観察時の走査速度
を高く設定して観察精度を高めた場合にも、光凝固を行
うために十分なエネルギーを確保することができる。
請求項2によれば、光凝固位置の指定、及び光凝固の実
行をグループ毎に行う構成としたため、多数の光凝固位
置の指定を一度にまとめて行うことができ、術者はその
後アライメント、及び光凝固に専念できる。また、グル
ープ毎に光凝固が行われるため、−点づつ指定して光凝
固を行うより能率がよく、指定位置全部を一度に光凝固
するよりアライメントが容易である。
請求項3によれば、眼底上の視覚分布を検出し、この結
果を直ちに光凝固のデータとして役立てることができる
ため、視野計測と光凝固とを独立して行うよりも検査、
手術の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの発明に係るレーザー走査式光凝固
装置の第1実施例を示したものであり、第1図は装置の
ブロック図、第2図は観察用レーザー光の走査を示す説
明図、第3図はテレビモニター上に表示される眼底像の
説明図、第4図は光凝固が行われるフレーム内でのレー
ザー光の走査を示す説明図、第5図(a)(b)は第4
図に示した走査タイミングを水平、垂直方向に分けて示
した説明図、第6図は第4図に示した走査が行われる場
合のテレビモニターの表示の説明図である。 第7図はこの発明の第2実施例に係る装置における光凝
固位置の指定を示すテレビモニターの表示説明図である
。 第8図及び第9図はこの発明の第3実施例を示したもの
であり、第8図は装置のブロック図、第9図はテレビモ
ニターの表示説明図である。 ポイント 第6 図 第7図 第 図 ・:刺激点 O:視力のある点 ロ:コントロールポイント ×:視覚が失われた点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)観察用の低エネルギー光と光凝固用の高エネルギ
    ー光とを出力するレーザー光源と、 該レーザー光源からの光束を二次元的に偏向させる単一
    の二次元走査器と、 偏向された光束を被検眼眼底上に集光する対物レンズと
    、 前記低エネルギー光による前記眼底からの反射光を受光
    して眼底の観察を行う観察手段と、前記眼底上の前記高
    エネルギー光による光凝固位置を設定する座標入力手段
    と、 前記低エネルギー光のみが出力される際にレーザー光が
    前記眼底上をラスタスキャンするよう前記二次元走査器
    を制御すると共に、前記光凝固位置で前記高エネルギー
    光が出力される際に少なくともレーザー光の走査速度を
    低下させるよう前記二次元走査器を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするレーザー走査式光凝固装置。
  2. (2)前記座標入力手段は、複数の光凝固位置を1グル
    ープとして複数グループの光凝固位置を一度に指定可能
    であり、前記制御手段は、指定された光凝固位置のグル
    ープ毎にアライメントを促すと共に、該グループ単位で
    光凝固を行う構成であることを特徴とする請求項1記載
    のレーザー走査式光凝固装置。
  3. (3)前記二次元走査器によって前記眼底上を二次元走
    査される可視光を発し、視神経の所定の部位に刺激を与
    える視野計測用レーザーを有し、前記座標入力手段は、
    前記刺激を与える点を指定可能であり、前記制御手段は
    、被検者の応答により刺激点の視覚の有無を判断する機
    能を有することを特徴とする請求項1記載のレーザー走
    査式光凝固装置。
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