JPH02161198A - 貫流ファン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、貫流ファン、たとえばエアコン等に適用され
る貫流ファンに関する。

〔従来の技術〕

この種の貫流ファンは、概して、貫流羽根車と、この貫
流羽根車の背面に設置され前方からの吸い込み流体をや
はり前方に吐出すためのガイドとなるケーシングと、前
記貫流羽根車の前方に位置づけられ前記流体の吸い込み
側流路と吐き出し側流路とを分離するためのノーズと、
から構成されている（実開昭５９−４１６９６号公報、
特開昭ＧＯ−２４０８９６号公報、特開昭６０−２５６
５９４号公報参照）９ 〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、上述の貫流ファンにあっては、貫流ファンのノ
ーズ寄り下方部において渦が発生するものであり、この
渦のため、吐き出し側流路の開口面積は実際の面積より
小さなものとなり、この小さな面積を通して流体が吐き
出されるようになる。

なお、この渦の位置は、羽根車、ノーズおよびケーシン
グの相対的位置関係で定まるようになっている。

このため、吐き出し側流路から吐き出される流体は吸い
込み側より大きな速度を有するようになり、貫流ファン
の性能上の問題、および騒音発生の問題が生じていた。

それ故、この対策として、ノーズの位置、あるいは形状
等を変化、変形させたものが一部あったが、それも限界
を有し、たとえばエアコン等の場合、風量を犠牲にして
までも騒音等を抑えていたのが現状であった。

したがって、本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところのものは、風量の
増加にも拘わらず騒音を極力抑制し得る貫流ファンを提
供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

このような目的を達成するために、本発明は、貫流羽根
車と、この貫流羽根車の背面に配置さ九たケーシングと
、前記貫流羽根車の前方に配置されたノーズと、からな
り、このノーズと前記ケーシングとから流体吐き出し側
流路を形成してなる貫流ファンにおいて、前記ノーズ部
あるいは前記ノーズに対し前記流体吐き出し側流路と反
対側のノーズ近傍に前記貫流羽根車によって吐き出され
る流体を一部吸い込む吸い込み部を設けてなるものであ
る。

前記吸い込み部は、前記貫流羽根車の駆動とは別個の手
段によって流体を吸い込むようにしてもよいが、前記貫
流羽根車の乱動とともにかつ同じ慄動源によって行なう
ことにより構成を簡単に、かつ省力化を図ることができ
る。

〔作用〕

このように吸い２み流路側でノーズ近傍に設けた吸い込
み部により羽根車近傍の流体を吸い込むと、従前におい
て、ノーズ方向には境界があって、移動できない渦も、
上方には自由であるので、渦位置が、吐出流路側の流路
面積を大きくする方向に移動する。このため、吐出習列
での速度が小さくなり、このために騒音が下がるように
なる。ここで、貫流羽根車は通常回転方向に凹なる形状
をもっているので速度が下がると圧力も低くなるという
問題があるが、圧力上昇を決定ずけるのは主流速度のみ
ではなく、羽根車の周速度もあり、むしろこの効果の方
が大きいので、騒音が下がる割合はど圧力は下がらない
。

〔実施例〕

第１図は本発明による貫流ファンの一実施例を示す側面
図である。同図において、貫流羽根車１と、この貫流羽
根車１の背面に配置され前方（上部）からの吸い込み流
体をやはり前方（下部）に吐き出すためのガイドとなる
ケーシング３と、前記貫流羽根車１の前方に位置づけら
れ前記流体の吸い込み流路と吐き出し流路とを分離する
ためのノーズ２、とから構成されている。

そして、前記ノーズ２に対して、上方側すなわち吸い込
み流路側において、前記ノーズ２と近接する個所に吸い
込み管４が配置されている。この吸い込み管４は、前記
質流羽根車１によって吐き出される流体の一部を吸い込
むように位置づけられている。

次に、第１図のＡ矢視側から観た第２図に示すように、
吸い込み管４内の流体は、羽根車の両端面に設けられた
外部導出用ポンプ８に吸い込まれ吐出流路５に吐出され
る。この際外部導出用ポンプ８は、従前のケーシングと
は別途に仕切板６゜９を有しており、いわゆる多習ファ
ンタイプとなっており、貫流羽根車１より圧力−上昇は
大きくなっている。上記貫流羽根車１はモータ軸１０を
介して一方をモータ７で、他方を軸１１を介して軸受１
２で支持されている。第３図において吸い込み管４の吸
い込み口は羽根車１のスパンの金山又は一部でもよく上
記構成により、吸い込み流路側の一部が吸い込み管４で
吸い込まれることで、吸い込み流路、吐き出し流路での
圧力バランスが変化し、ン％位置は、第１図中左上方へ
移動し、このため、ケーシング３との開口面積は実質上
拡大し羽根車１の回転速度が下がり騒音が大１１に低減
される。

このような状態をより詳細に示せば、第７図に示すよう
になり、渦１４が吸い込み管４側に移動し、これにより
ケーシング３から遠ざかる位置に位置づけられる。した
がって、前記渦とケーシング３とで形成される吐き出し
流路はその実質的開口面積が大きくなる。

第８図は、本発明による効果を従来の場合と比にでグラ
フで示したもので、騒音が極めて少なくなっていること
が判る。

上述した本実施例によれば、外部導出用ポンプ８を貫流
羽根車１の両端の１部を多翼ファンとすることによって
形成しているので、原価を大きく上げることなく、その
目的を達成することができる。

また、上記実施例において、外部導出用ポンプ８は１貫
流ファン陣動モータ７の左、右端に設けてもよいし、さ
らに、別途駆動源を有する外部導出用ポンプとしてもよ
い。

また、吸い込み管４人口は、それ自身流体を賜り込むこ
とで騒音を発生することのない形状とすることが望まし
い。

第４図は、上記第１図に示した貫流ファンの実施例をエ
アコン装置に適用した場合の実施例であり、吸い込み管
４は、エアコン用熱交換器１３の中に組み込まれた場合
を示している。ここで、図示しない外部導出ポンプは上
記第１図の実施例と同じようになっている。

第５図は本発明の他の実施例であり、ノーズ２を中空形
状とし、中空部を前述の外部導出用ポンプに導びくよう
にして前記ノーズ２を吸い込み管４と一体化したことに
ある。

第６図は第５図の実施例のＣ矢視図であり、吸い込み管
は、羽根車のスパン方向全白、又は一部に設けてよい。

本実施例によれば、ノーズと一体形で成形できるので原
価低減に効果がある。

上述した実施例ではエアコンに用いる貫流ファンについ
て説明したものであるが、他に電子機器冷却ファンとし
て用いる貫流ファン、あるいは流量を制御する通風機に
用いる貫流ファンにも適用できることはいうまでもない
。

〔発明の効果〕

以上説明したことから明らかなように本発明による貫流
ファンによれば、吸込流路側でノーズ近傍に設けた吸い
込み部により羽根車近傍の流体を吸い込むと、従前にお
いてノーズ方向には境界があって移動できない渦も、上
方には自由であるので、渦位置が、吐出流路側の流路面
積を大きくする方向に移動する。このため、吐出翼列で
の速度が小さくなり、このために騒音が下がるようにな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による貫流ファンの一実施例を示す側面
図、第２図は第１図のＡ矢視側から観た正面図、第３図
は第１図のＢ矢視側から観た上面図、第４図は本発明に
よる貫流ファンの他の実施例を示す側面図、第５図は本
発明による貫流ファンの他の実施例を示す側面図、第６
図は第５図のＣ矢視側から観た部分正面図、第７図は本
発明の効果を示す説明図、第８図は本発明の効果を示す
グラフである。 １・・・羽根車、２・・・ノーズ、３・・・ケーシング
、４・・・吸い込み管、５・・多翼ファン用スクロール
、６．９・・・仕切板、７・・・モータ、８・・多翼フ
ァン用羽根車、１０・・・モータ軸、１１・・軸、１２
・・・軸受、１３・・・熱交換器。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．貫流羽根車と、この貫流羽根車の背面に配置された
   ケーシングと、前記貫流羽根車の前方に配置されたノー
   ズと、からなり、このノーズと前記ケーシングとから流
   体吐き出し側流路を形成してなる貫流ファンにおいて、
   前記ノーズ部あるいは前記ノーズに対し前記流体吐き出
   し側流路と反対側のノーズ近傍に前記貫流羽根車によっ
   て吐き出される流体を一部吸い込む吸い込み部を設けて
   なることを特徴とする貫流ファン。
2. ２．請求項第１記載において、吸い込み部は前記貫流羽
   根車の駆動源とは別個の駆動源によって吸い込みができ
   る貫流ファン。
3. ３．請求項第１記載において、吸い込み部は前記貫流羽
   根車の駆動源と同一の駆動源によって吸い込みができる
   貫流ファン。
4. ４．請求項第１記載の貫流ファンを備えたことを特徴と
   するエアコン装置。
5. ５．請求項第４記載において、吸い込み部を熱交換器中
   に設けてなるエアコン装置。
6. ６．請求項第１記載において、吸い込み部をノーズと一
   体化した貫流ファン。