JPH021511B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、糸の緊張された打撃面と、糸を保
護するためのはと目を有するラケツト、特にテニ
スラケツトの可撓性のはと目条片に関するもので
ある。

従来の技術 テニスラケツトにおける周知のはと目条片の場
合には、予めつくられたはと目条片の保護用のは
と目間の間隔のために困難が伴うと共に、糸孔に
保護用のはと目を挿入するようテニスラケツトの
フレームにある糸孔に保護用のはと目を正確に合
致させることが非常に困難である。この様な問題
における理由は他のことの中で、ラケツトの中心
の糸孔を除いて、孔の端において孔の方向がフレ
ームに対する想像される接線と直角またはほゞ直
角に延びているので、フレームに沿つた糸孔が共
通の基準軸心に対して異つた角度を有しているこ
とである。

実際に、先に述べた型の可撓性の糸緊張はと目
条片が米国特許第3930648号明細書にて知られて
いる。しかし、この様なはと目条片においては、
糸がはと目を通つて緊張されて隣りのはと目を通
つて戻されるようつくられる固着ループを支持す
べく個々のはと目間に比較的厚い支持クツシヨン
かパツドが設けられている。また、このはと目条
片は、ラケツトの中心および頭部の方向に、残つ
ている円弧状部分の縁部よりも変化する角度にて
大きな隣接のはと目間に間隔をつくることによる
ラケツト構造の孔の配置に適合できなければなら
ない。この型の特別なはと目条片は特別なラケツ
トに使用できるだけで、孔の間の間隔が異なつた
ラケツトには使用できない。更に、上述した異つ
た角度位置と糸孔の避けられない隙間とのため
に、組立工程が比較的難しい。

従つて、この発明の主な目的は、附加的なエネ
ルギや時間の条件なしに、はと目を有したはと目
条片をラケツトに容易に取付けでき且つ製作公差
を簡単に補正できる、上述した型のはと目条片を
提供すると共に簡単な手段によつて先の困難を解
決できる方法を提供することにある。

この発明のこれら並びに他の目的や特長および
利点は、この発明に従つた幾つかの実施例を図示
するためだけの添付図面に沿つての以下の詳細な
説明から明らかになろう。

実施例 糸が緊張された打撃面を有するテニスラケツト
や他のラケツト等のはと目条片１は保護用はと目
２が互に予定の間隔をもつて設けられていて、一
体につくられているはと目条片１の本体の面から
直角に突出している。硬質弾性材料から好適につ
くられたはと目条片１において、延長した波形部
４の形の区分３は、はと目条片１の長手方向の変
化を償うために夫々の場合に２つの突出するはと
目２間に設けられている。

第１図の実施例に従つた延長部４は、薄い縁辺
５，６の方向から見るときにはと目条片１の平面
内に延びている。また、第１図は３つの形の波形
部４を平面で示している。図示左方部分にては波
形部４は少なくとも２つ、図示では少なくとも３
つ、が形成されていて、縁辺５，６から相対する
縁辺６，５に向つて横方向に延びる溝や切欠き
７，８が交互に設けられている。この結果、波形
部３の各組のはと目２の間に波形部４が形成され
ている。この様な波形部４によつて各組のはと目
２の間の間隔９は容易に変えることができ、且つ
高い費用を要することなく糸が緊張されるラケツ
トフレームの孔の間の間隔に適合できる。第１図
において、中心線Ｍに対する波形部４の長さは１
つの波長λの半分から幾つかの波長λの長さにす
ることができる。１つの波長λは1.5〜10mmの間、
特に2.5〜４mmの間が好適である。波形部４の弾
性は、直立する峯部１０や、はと目条片１に対し
て横方向に延びる縁円弧部１１の寸法によつて調
節できるし決めることができる。

第１図に示される中央の波形部４では、波形部
４を形成すべくＶ字形の切欠き１２が設けられて
いる。第１図の右手側部分に示される波形部４の
場合には、中央の切欠きはＶ字形の切欠き１２と
して形成され、外側の切欠き１３は半Ｖ字形の切
欠き１３をなしている。

別の実施例が第２，３図に示されている。この
実施例では、波形部４の突出部分が中心線の上と
下にある第２図に特に明示される様に波形部４が
はと目条片１の本体の平面に直角に延びている。
この場合には、はと目条片１の隣接部分より波形
部４が薄くなつている左手側と中央の実施例によ
り示されるように材料を弱くすることができる。
これは、中央の区分３の場合の様に、はと目条片
１の上面１４と下面１５から波形頂部が必然的に
突出する必要のないようにできるようにしてい
る。

この発明に従つて幾つかの実施例に就いて図示
説明したが、この発明がこれら実施例に限定され
るものでなく、当業者周知の様に種々の変形と変
更ができるものであり、従つて図示説明された詳
細に制限されることを望むものでなく、この発明
の範囲に含まれる全ての変形と変更を包含するよ
う意図するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ははと目条片の平面内に延びる波形部を
有するはと目条片の平面図、第２図は波形部がは
と目条片と直角に延びるはと目条片の側面図、第
３図は第２図に従つたはと目条片の平面図であ
る。図中、１：はと目条片、２：はと目、３：区
分、４：波形部、５，６：縁辺、７，８：切欠
き、９：間隔、１０：峯部、１１：縁内弧部、１
２，１３：切欠き、１４：上面、１５：下面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ラケツトフレームの糸孔内に係合する保護用
   のはと目を有し、該はと目は互に予定された間隔
   を置いて設けると共にはと目条片本体と一体につ
   くられた糸が緊張されるラケツト用のはと目条片
   において、少なくとも１つの延長する区分が保護
   用のはと目の組の間に設けられ、各延長区分はラ
   ケツトフレームの糸孔間の間隔に該予定の間隔が
   適合するために該予定の間隔を変える手段を形成
   してラケツト用のはと目条片。 ２ 延長する区分は、はと目条片の本体の薄い側
   縁の方向から見てはと目条片の本体と同じ位置に
   延びる少なくとも１つの延長する波形部が形成さ
   れている特許請求の範囲第１項記載のラケツト用
   のはと目条片。 ３ 延長する波形部の波長が1.5〜10mmである特
   許請求の範囲第２項記載のラケツト用のはと目条
   片。 ４ 延長する波形部が、はと目条片の相対する側
   縁にて反対側の側縁に向つて延びる少なくとも２
   つの隣接する切欠きによつて形成されている特許
   請求の範囲第２項記載のラケツト用のはと目条
   片。 ５ 延長する波形部の波長が1.5〜10mmである特
   許請求の範囲第４項記載のラケツト用のはと目条
   片。 ６ 延長する区分が、はと目条片の本体を通る中
   心線に対して直角に延びる少なくとも１つの波形
   部によつて形成された特許請求の範囲第１項記載
   のラケツト用のはと目条片。 ７ 延長する波形部の波長が1.5〜10mmである特
   許請求の範囲第６項記載のラケツト用のはと目条
   片。 ８ 延長波形部を形成する材料がはと目条片本体
   よりも薄くなつている特許請求の範囲第６項記載
   のラケツト用のはと目条片。 ９ 延長波形部がはと目条片の本体の上面および
   下面を越えて突出しない特許請求の範囲第８項記
   載のラケツト用のはと目条片。