JPH0215079Y2 - - Google Patents

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JPH0215079Y2
JPH0215079Y2 JP1984198990U JP19899084U JPH0215079Y2 JP H0215079 Y2 JPH0215079 Y2 JP H0215079Y2 JP 1984198990 U JP1984198990 U JP 1984198990U JP 19899084 U JP19899084 U JP 19899084U JP H0215079 Y2 JPH0215079 Y2 JP H0215079Y2
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seal
pressure
oil
groove
rod
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【考案の詳細な説明】 1 考案の目的 (イ) 産業上の利用分野 本考案は内部の液体が高圧になる機器類の往復
動部材に使用される耐圧用オイルシールに関する
ものである。
(ロ) 従来の技術 第5図に示す従来の油圧シリンダーにおいて連
結桿12に連結されたピストン11がシリンダ1
3の内部を油圧によつて往復動する。油は開口1
4よりシリンダ内部の室15に流入してピストン
11を右の方へ摺動させる。連結桿12とシリン
ダ蓋との間を密封するためロツドシール16が使
用されている。該ロツドシールの詳細を第6図に
示す。リツプ部4の先端が連結桿12と摺動接触
する。リツプ部の撓みを助けるためバツクアツプ
リング7が使用されている。シリンダ内部の室1
5の油圧が上昇しても前記ロツドシール16が油
の洩れを防止する。上記ロツドシールは雰囲気温
度、油圧、連結桿のストロークや摺動速度や作動
頻度等の使用条件が厳しくなるとシール寿命が短
くなる。この欠点を除くため第6図のロツドシー
ル16を2個並列に配置して使用し油側のシール
(第1シールと称する)の寿命が来ても、大気側
のシール(第2シールと称する)により第1シー
ルから漏れ出た油を密封して両者協力してロツド
シールの寿命の向上を計ろうとした。しかし連結
桿12が往復動を開始する初期の状態では第1シ
ールは油が存在し潤滑状態にあるが、第2シール
には油が存在しない無潤滑の状態であるので第2
シールの摩耗進行速度が(正常な潤滑状態に比較
して)早く、そのためせつかく2個並列に配置し
て使用しても1個の場合と寿命が余り変らない結
果となる。
(ハ) 考案の課題 本考案が解決しようとする課題は第2シールを
常に潤滑状態に保ち、シール装置全体の寿命を向
上させることである。
2 考案の構成 (イ) 前記課題を解決するための技術的手段 第1シールのリツプ部のリツプ面の1個所また
は数個所に、機器内部と第2シールを連通する小
さな溝を設ける。
(ロ) 前記技術的手段の作用 前記溝の部分はリツプ面の連結桿に及ぼす接触
圧力が小さいので、この部分から油が漏れるの
で、低圧オイルでも第2シールまで油が到達し潤
滑する。また第1シールの存在により第2シール
にかかる油圧は常に第1シールにかかる油圧より
も低くなる。
(ハ) 実施例 第1図に示す本考案の実施例において、オイル
側すなわち機器の内部側に第1シール1を使用
し、機器の外部側すなわち大気側に第2シール2
を使用している。第1シール、第2シール共に補
強環を備えている。各シールのリツプ部3,4が
往復動する摺動部材例えば連結桿と密封摺動接触
する。
第1シール1のリツプ部3の環状リツプ面5に
1個所又は数個所微細な溝6が設けられている
(第2図参照)。該溝6は機器内部と第2シールと
を連通するように刻設されている。この溝6が大
き過ぎると機器内部(第1図において右側)の油
圧がそのまま第2シールに作用するので、第1シ
ールは密封作用を減少又は低下させる。機器内部
例えば第5図のシリンダの内部室15の油圧が上
昇した時のみ溝を通じて油が第2シールににじみ
出て第2シールを潤滑させる程度が良い。前記溝
6の形状は第3図に示すよう設計に応じ種々の形
状の溝8,9,10にすることができる。また連
結桿の軸芯に平行にも斜め方向にも設けることが
できる。図面では平行になつている。
第4図に示す本考案の実施例において、第2シ
ール2は従来のシールをそのまま使用し、これと
並列に配置して使用した第1シール1はシールの
リツプ面に溝6を刻んでいる。この場合も第1図
の実施例と同じ作用をする。
上記二つの実施例において第1シールと第2シ
ールは別々のものを並列に配置して使用すると説
明したが、両者を一体化した組合せシールにして
も良い。
3 考案の効果 摺動部材例えば連結桿が作動を始める初期にお
いて機器内部の油圧が上昇すると、油が前記溝6
を通じて第2シール2の側ににじみ出てこれを潤
滑する。したがつて第2シールも第1シールと同
様に潤滑状態となりその摩耗も避けられ、作動は
円滑となる。また第2シールにかかる油圧は第1
シールにかかる油圧よりも常に低く、両シールに
よつて密封作用を協同で行うことができる。
前記溝6のかわりにオイルシールの背面部又は
腰部等に微小貫通孔を設ける方法も考えられる
が、この場合はこの貫通孔が原因になつてシール
そのものが破裂するおそれがある。しかし前述の
本考案のリツプ部に溝を切欠く方法ではリツプ部
が油圧により押圧されるので破裂が生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の耐圧用オイルシールの部分断
面図、第2図は同正面図、第3図は第1図の要部
の拡大図、第4図は本考案の別の実施例の部分断
面図、第5図は従来のロツドシールを装着した油
圧シリンダの断面略図、第6図はロツドシールの
拡大断面図である。 1……第1オイルシール、2……第2オイルシ
ール、3,4……リツプ部、5……リツプ面、
6,8,9,10……溝、7……バツクアツプリ
ング、11……ピストン、12……連結桿、13
……シリンダ、14……開口、15……室、16
……ロツドシール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高圧液体を使用する機器の往復動部材のまわり
    に装着して使用する耐圧用オイルシールにおい
    て、高圧液体側に位置する第1シールと機器の外
    側に近い第2シールとを有し、前記第1シールの
    リツプ面には、前記機器の高圧液体側の液圧が所
    定値以上である場合に前記第2シールを潤滑する
    液体を前記高圧液体側から漏洩させる微小溝が刻
    設されていることを特徴とする耐圧用オイルシー
    ル。
JP1984198990U 1984-12-28 1984-12-28 Expired JPH0215079Y2 (ja)

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JPS61114161U JPS61114161U (ja) 1986-07-18
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